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2022.05.01
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カテゴリ: スターツ出版文庫
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2020年10月刊
スターツ出版文庫
著者:クレハさん
人間とあやかしが共生する日本。絶大な権力を持つあやかしの花嫁に選ばれることは憧れであり、名誉なことだった。平凡な高校生・柚子は、妖狐の花嫁である妹と比較され、家族にないがしろにされながら育ってきた。しかしある日、類まれなる美貌を持つひとりの男性と出会い、柚子の運命が大きく動きだす。「見つけた、俺の花嫁」-。彼の名は鬼龍院玲夜ーあやかしの頂点に立つ鬼だった。玲夜から注がれる全身全霊の愛に戸惑いながらも、柚子は家族から逃れ、玲夜のもとで居場所を見つけていき…!?


登場人物
 柚子=ヒロイン。高校三年生。
    妹を溺愛する両親から蔑ろにされており。家に居場所が無い。
 玲夜=ヒーロー。あやかしの頂点である鬼の一族の次期当主。
    柚子を「花嫁」に迎える。
透子=柚子の親友。猫又のあやかしの次期当主・東吉の「花嫁」
    家族から蔑ろにされてる柚子の心の支えの一人。
 花梨=柚子の妹。妖狐一族の跡取り・狐月瑶太の「花嫁」
    美少女だが我儘な性格で、姉の柚子を下に見ている
 柚子と花梨の両親=美しい容姿の次女の将来を見越して溺愛。
          期待通り花梨が「花嫁」に選ばれたことで喜んでいる。
          柚子に見限られ絶縁される。
 柚子と花梨の祖父母=息子夫婦の偏愛を諫め、家に居場所の無い柚子を気にかけ
           てい
る。玲夜の「花嫁」になった柚子と養子縁組をした。
 瑶太=妖狐一族の跡取りで花梨の婚約者。
    惚れた弱みから姉を妬む花梨の要望で柚子を家に連れ戻す手伝いをする。

鬼の花嫁になった不遇ヒロインのお話。
本編だけならノベマ!(ベリーズカフェから飛べます)でも読めますが、書籍化に伴いサブキャラ目線の書下ろしの番外編が収録されています。
こちらも女性向けのラノベです。
何でもシリーズ累計20万部超えらしく、今コミカライズ版も連載中だしもしかしてアニメ化もあるかも?(実写化だけは絶対に嫌)

舞台は人間とあやかしが共存するパラレルワールドの現代日本。
強大な力で戦後の日本の復興に手を貸していたあやかしは、稀に人間の女性を「花嫁」として一族に迎え入れている。
「花嫁」が産む子は半妖ながら強い力を持ち、一族を繁栄に導くと言う。
そして、「花嫁」を出した家は末永くあやかしから恩恵を受けることから、彼らに選ばれるのは大変な名誉であり多くの女性の憧れであった。

一年前、その「花嫁」として柚子の妹の花梨が選ばれた。
元々美少女だったことから、両親は妹に期待し彼女だけを可愛がり金をかけた。
一介のサラリーマンの稼ぎながら無理をして入学金と授業料の高い、あやかしが多く通う学校<あやかし学園>に通わせたのもそのためだ。
おかげで見事に花梨はあやかしでも上位種族である妖狐一族の跡取りに見初められ、「花嫁」となったことから両親の興味は一層花梨へと向けられ、柚子は蚊帳の外。
家に居場所の無い柚子を父方の祖父母が両親の代わりに可愛がってくれたが、自分中心の花梨にしてみれば面白くないようだ。ある日、柚子が祖父から誕生日祝いで貰ったワンピースを巡り姉妹は大喧嘩。

明かに花梨の我儘が原因なのだが、一方的に柚子だけが両親に責められ、挙句花梨をビンタしてしまったことから瑶太の怒りを買い、狐火で腕に大やけどまで負わされ我慢できずに彼女は家を飛び出した。
自暴自棄になった柚子が歩道橋で黄昏ていると後ろから声を掛けられ、振り向くと目も覚めるような美青年。
彼は鬼龍院玲夜と名乗り、柚子をずっと探していた自分の花嫁と言い・・・。

あやかしが自分の波長と合う「花嫁」に巡り合える確率は非常に少なく、だからこそそれを輩出した家庭は優遇される。家族からみそっかす扱いされていた柚子がまさかのあやかしの頂点たる鬼の一族の次期当主の「花嫁」に選ばれたことで悶着が起こります。
さも柚子の事も愛情深く育てていたじゃないかと言われても、積もり積もった不信感はぬぐえません。
この件で両親の浅ましさを目の当たりにしたことから、いくら血が繋がっているにしても相容れない存在になってしまったと、柚子は家族との絶縁を決意。
だが、親である彼らに誘拐だと訴えられると面倒になるため、玲夜の入れ知恵で祖父母と柚子の養子縁組をさせ親権を移行。生活の面倒は玲夜が見るとして以降柚子は彼の邸で同居生活を始めます。

使用人たちはみな優しく、かつてないほど穏やかで幸せな日々を過ごしていた所、柚子の家族、特に花梨は下に見ていた姉が自分の婚約者より格上のあやかしの「花嫁」になったことが我慢ならない。
両親の方は柚子を「花嫁」にするなら、鬼龍院からの援助も受けられるはずと考えており、二人の願いも受け花梨から請われた瑶太は妖狐一族を巻き込み、柚子を家族の元に連れ戻すべく画策。
拉致を試みますが当然の如く失敗した彼は、妖狐一族の現当主から釘を刺されさすがに手を引いたが、後に花梨が柚子を階段から突き落としたことから、玲夜の「花嫁」を害そうとしたとして瑶太と花梨の結婚は無しになります。
自分達の愚かさのせいなのに、柚子の両親と花梨は妖狐一族からの援助も打ち切られ途方に暮れるのでした。
そして、柚子も一連の出来事を通じて「花嫁」としての自覚を持ち始めてこの巻は終わり。

クールなヒーローがヒロインを溺愛する様が微笑ましくて、大好きなカップルです。
当初、玲夜の元婚約者が柚子との結婚を反対するんですけど、その理由が彼とその秘書(男性)と恋仲だと勘違いしてたからと言うから大笑い。
あやかしにも腐女子はいるらしい。
柚子も最初は若干卑屈でしたが、愛されることで徐々に自分に自信を持ち始めると言う、人間としての成長物語でもあります。
柚子の家族はクソもいい所だったけど、ちゃんと報いを受けたのは良い。
最初から姉妹を分け隔てなく育ててれば生涯安泰だったのにね。

それから、作中の「花嫁」は選ばれてもすぐに結婚するわけではないようです。
柚子や透子の様に相手の家で世話になる場合もあれば、花梨の様に高校卒業までは家族と暮らすなど様々。


評価:★★★★★
往年のコバルト文庫を読んでるみたいです。
だからハマるのも早かったのかも。
ヒーローの玲夜がとにかくカッコイイ。​​





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最終更新日  2022.05.08 18:20:04
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