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2022.08.09
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カテゴリ: LUNA文庫

2020年11月刊
LUNA文庫
著者:ちろりんさん
伯爵家の長女・クロエ・ブラウエルは義母と折り合いが悪く、婚約者のエミール・コーレインともうまくいっていない。そんな中、招待された仮面舞踏会で義妹のベアトリスがエミールとキスをしているところを目撃してしまう。ベンチに座り泣かないように堪えていると、真っ白な仮面を被った誰とも知れない男性がクロエにハンカチを渡し、去って行った…。数日後、ベアトリスにエミールを奪われる形で婚約破棄を言い渡されたクロエ。そしてクロエの新たな婚約者は『ビュルシンクの悪魔』と名高いフリードリヒ・ビュルシンクだと告げられ…!?


登場人物
   クロエ=義妹に婚約者を横取りされ、新たな結婚相手として何かと悪名の高
       い伯爵・フリードリヒに嫁いだ。
フリードリヒ=クロエの夫。「ビュルシンクの悪魔」と呼ばれ恐れられていた先代
       と瓜二つの外見ながら、実際は大人しく人見知りの青年。
 ベアトリス=クロエの義妹。義姉の婚約者を横取りし婚約破棄に追い込んだ。
  エミール=クロエの元婚約者。問題行動が多く酒乱気味なことから生真面目で
       口煩いクロエを疎んでいた。
 ノーランド=ビュルシンク家の家令。


自分に辛く当たる継母、妻に気兼ねしてか自分を庇ってもくれない父。
義妹のベアトリスはクロエを慕ってくれていたが、ブラウエル伯爵家に自分の居場所はない。
だから、家を出れるならばこの政略結婚も悪くない。そう思っていたが、婚約者・エミールは伯爵家の跡取りにしては少々言動に問題があった。
クロエも自分が口煩い性格なのは承知しているが、自分の将来の為につい彼にお小言を言ってしまうのは致し方ない。
そんなある日、両家を揺るがす事件が。とある夜会に参加した際、エミールとベアトリスがキスをしている場面に遭遇してしまったのだ。間の悪いことに父も目撃してしまいエミールに対して激怒。
父にしてみればエミールは娘二人を弄んだろくでなしと言う心境だろう。
エミールの実家・コーレイン伯爵家との協議の結果、婚約破棄が決定。ベアトリスがコーレイン家に嫁ぐと言う。継母が会わせてくれないので義妹の本心は不明だが、クロエは婚約者と言うより逃げ場を失ってしまったことに愕然とした。もう少しでこの家を出て行けるはずだったのに。
口煩いクロエと離れられてほくそ笑んでいたエミールに猛烈に腹が立ち、思い切りビンタを食らわせてやったが次の縁談相手を探すことから始めるとなるとこの家を出て行けるのはいつになるやら。

だがそんなのは杞憂で義娘と折り合いの悪い継母が新しい縁談を持ってきた。
どうやら継母の方もクロエを追い出したくてしょうがない様だ。
継母肝入りの結婚相手はフリードリヒ・ビュルシンク伯爵。もしかしてあの「ビュルシンクの悪魔」?
ビュルシンク家は国境に広大な領地を構える武に秀でた一族で、先代当主は気性が荒く、悪魔のような男だと悪評轟く男だったと言う。とは言え、その先代も6年ほど前に亡くなり、今は一人息子であるフリードリヒが後を継いでいる。
だが、噂によればその息子も父にそっくりだと聞く。
空恐ろしいが、先方は是非にと言っているそうでこちらから打診した以上クロエは断れない。結婚か修道院行きか。どちらかと言えば多少は自由があるはずの結婚だろう。
それに王都から遠く離れたビュルシンク領に行けば、気まずい家族とも早々顔を合わせずに済む。

数日かけてやって来たビュルシンク邸では、使用人たちに歓迎されてクロエは戸惑っていた。
家令のノーランドを始め、涙まで流して喜んでいるのを見るに、余程フリードリヒは慕われているらしい。でも着いて早々に結婚式を挙げると聞いて驚愕。
迎えに出なかった彼は教会で待っていると言う。慌ただしく準備して初めて見た夫は何とも大きい青年だった。しかも顔が怖い。
挙式は滞りなく終わり、問題の初夜なのだろうが、寝室に入って来た彼の様子がおかしい。
何故か、持っていた紙に書かれているらしい文面を読んでの挨拶をして来て驚いていると、そういえばノーランドから困ったことがあればこれを読んでくださいと手渡された手紙があった。
これは恐らく今のような状況に読むべきのもののはず。読むと内容はまさしくそのこと。
フリードリヒは重度の人見知りだそうで、慣れるまでは筆談での会話を進めてみては、とのアドバイス。
夫婦で筆談?! でも耳は聞こえているのだし、クロエは普通に話せばいいのか。フリードリヒの方が筆談で返事をしてくると言うことね。
彼は、一見巨躯と強面のせいで損しているが、大人しく穏やかな人柄なのは既に分かっている。
一先ずお互いを知ることから始め、徐々に仲良くなっていこう。

クロエは屋敷で暮らすうちに、フリードリヒの為人に惹かれ、彼もまたクロエを好ましく思っていました。そのうち、クロエはフリードリヒの壮絶な過去を聞き胸を痛めます。
彼があんなに人見知りなのも、先代による虐待に近い扱いのせいでした。
ノーランドも随分と骨を折ってくれてたようだけど、先代が亡くなって6年経っても彼はまだ傷付いている。そして、そんな彼を愛しく思っている事に気付いた彼女は想いを打ち明け、式から数か月、漸く二人は本当の初夜を迎えるのでした。
クロエと身も心も結ばれてから、フリードリヒは避けては通れない社交の場に出るための訓練を始めます。
徐々にだけれど、使用人たちとも不通に会話ができるように。
そして、クロエが嫁いできてから1年近く経ったある日、王妃主催の夜会の招待状が届いた。
出来ればもう少し特訓をしてからにしたかったけど、王家主催の催しで欠席は出来ない。特訓の成果を見せるべきと、諸々準備を整え、王都にあるビュルシンク家所有のタウンハウスへやって来たクロエ達。
国中の貴族が集まる夜会。実家の連中とエミールと久しぶりに顔を合わせるとなると、少々気が重い。
ついに、夜会当日。フリードリヒは最初遠巻きにされていたものの、特訓が生かされ貴族たちと会話も弾んでいた。
その様子を微笑ましく見ていたクロエは、突然エミールにバルコニーへ連れ込まれ、助けを請われ・・・。

エミールとベアトリス、邪魔者がいなくなってさぞ楽しくやっているかと思いきや、二人の婚約自体おじゃんになりそうだと言う。
どうやら、あのキスについてもベアトリスは無理矢理迫られたと証言しており、婚約などしたくないと駄々をこね、以降進展が無いらしい。
エミールは何故かベアトリスを怖がっていて、クロエを縒りを戻したいと迫って来たが、自分には愛しい夫がいる。もめているとフリードリヒが現れエミールに激怒。彼の迫力にビビっていたエミールだったがベアトリスが現れさらに顔色を変えた。
義妹はクロエを見ると顔を輝かせ再会を喜んだ。そしてあの婚約破棄騒動に関しての真相を語ります。


この辺の真相に関しては興味がある方は是非実際読んで確かめてください。
そういうことだったのね、と。
正直、この義妹のおかげでクロエはフリードリヒと結婚できたのだから結果オーライ。
二人はこの先も仲良くやって行くんだろうなって感じのラストでした。
エミールは序盤からいけ好かない男だったので、ホント縁が切れて良かった。
ベアトリス、グッジョブ。

イラストを見るに、フリードリヒはそこまで強面ではないですね。


評価:★★★★☆
夫婦のやり取りが可愛い。





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最終更新日  2022.08.09 16:29:58
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