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2022.09.28
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カテゴリ: マカロン文庫

2021年8月刊
マカロン文庫
著者:Pinoriさん
恋愛経験ゼロのOL・ひなたは親に勧められ、大手企業の御曹司・東堂と見合いをすることに。ひなたは前向きに捉えているものの、東堂に「恋愛をするつもりはない」と淡々と言い放たれ、ショックを受ける。愛のないまま進む見合い結婚だったけど、ウブなひなたの態度が東堂の独占欲を焚きつけてしまい…!? 「俺を煽っているのか?」ーー突如、男の本能をむき出しで官能的に迫られ、ひなたは初めての甘い快楽に堕とされていき…。


登場人物
 春日ひなた=コーヒーサーバーレンタル会社に勤める会社員。お見合いで出会った晃成と紆余曲
       折の末、交際することになった。
  東堂晃成=大企業の御曹司。聊か女性不信の気があり、父の友人の娘であるひなたと嫌々見合
       いをしたが、彼女の為人を気に入り、後日交際を申し込む。
     渡=ひなたの同期。ひなたに好意を寄せている。
    君島=ひなたの先輩社員。何かとひなたを可愛がり相談に乗っている。
  東堂彩佳=晃成の従姉妹。
   東堂准=晃成の従兄弟で彩佳の弟。


お見合いから始まる恋物語ですが、ちょっとしたエッセンスも。
このレーベルさんは似たような表紙が多いので、あれ、これ読んだことあったっけ?と思いつつ、ちゃんと未読でした(^_^;)

ひなたは義父の頼みを断り切れずにお見合いをすることになった。
どうやら、義父のゴルフ仲間の一人である東堂氏には今年30歳になる息子がいて、酒の席でお互いの子供を会わせてみようということになったらしい。
とある事情で若干男性に苦手意識があるひなたは恋愛経験0
恋人もいたことが無いのにいきなり見合いとはハードルが高いが、義父の顔を潰すわけにはいかない。会うだけならと承諾。
それに苦手意識はあるけれど、写真の男性は大層な美形で興味もあった。
話が上手く纏まれば、初めての男女交際に発展するかも。

ドキドキしながら迎えた当日。
東堂晃成は写真よりずっとカッコイイ男性だった。清潔感もあるし、この人とならお付き合いも吝かじゃない。
が、どう見ても彼はこの席には不本意で来ましたとばかりな雰囲気を醸し出しており、二人きりになると恋愛するつもりはないと告げられた。
結婚したいならその辺は踏まえて考えてくれと言われて唖然。
まあ、大企業の御曹司ともなると金目当てで寄って来る女性も多いのだろう。
とは言え、やはり見合いが切欠の出会いでも結婚するからにはやっぱり相手のことを好きになりたい。だから晃成の言うことには同意できないとキッパリ言い切り、どうぞ断ってくださって構いませんと答え、20分もしないうちに人生初のお見合いは終了したのだった。

義父には申し訳ないが、母に相手から断られると思うと電話で報告だけはしておいた。
母は気にするなと言っていたけれど、素敵な人だと思っていただけに本人のダメージも大きい。
週明け、同期の渡と先輩社員の君島に見合いの進捗具合を聞かれたが、見事に玉砕と答えた。
相手にその気が無いのではしょうがない。
だが、始業前の会社に晃成が現れ、先日の謝罪と挽回がしたいと夕食に誘われ驚くばかり。
確かに失礼と言われれば確かに結構酷い事言われた気もするが、謝罪はともかく挽回とは一体。

待ち合わせの店に向かうと隠れ家的なレストランだった。
彼は先日の非礼を詫びた。あの日、帰宅した晃成が両親から電話で感想を尋ねられた際、洗いざらい話したらこっぴどく叱られたらしい。
あの見合いは政略結婚とかではないと知らされ、如何に自分が決めつけで言っていたか猛省していたのだとか。改めて本人に謝罪したいとこうしてコンタクトを取って来たようだ。
そして、あの時のひなたの受け答えが気に入ったのだと。
そこで自分との交際を考えてみてくれないかと晃成に告げられ、混乱したが、君となら恋愛してみたいと言われれば悪い気はしない。正直恋愛経験が無いのでこの気持ちをどう表現したらいいのかわからないけれど、一先ずお試し期間を設けることになった。

後日、食事のお礼に手料理を振舞うことにしたが、一人暮らしの彼に久々の家庭料理だと随分喜ばれた。
そこで、会話の流れでひなたは自らの生い立ちを話します。
実の父は所謂ギャンブル狂で、とにかく最低な男だった。小学性の時に蒸発し、後に送られて来た離婚届で母は離婚できたが、その際借金まで押し付けられて母は随分苦労した。
2年前に義父と再婚するまで常々母が言っていたのは「男は碌なものじゃない」と。
何となくそれが頭の片隅にあって、ひなたは男性と一線引くようになった。
勿論、世の男性全てがそうでないのは判っているので別に恋愛したくないわけでも、結婚にだって夢はある。だからお見合いにも承諾したのだ。
初対面時は夢砕かれたが、誤解が解けて晃成は本気でひなたと結婚したいと思っていてくれてる風なのは嬉しい。
彼は彼で、大企業の御曹司なりの苦労をしていた。子供時代から特別扱いされて、高校生にもなれば金目当ての女たちからの猛アタック。
身近なものからも注意しろと口を酸っぱくして言われ続け、恋愛するのが面倒になったのだと。

幸いなことに、東堂家は政略結婚なんて今時ナンセンス。好きになった人と結婚しなさいと言うスタンスだそうで、尚更ひなたとの見合いに憤慨したという。
なまじ彼女の義父の会社が大きいのも誤解される原因だった。今ではこの出会いに感謝している。
お試し期間ももういいだろうと正式に結婚を前提にしたお付き合いを始めることに。

しかし、この頃からひなたの周りで奇妙な出来事が。
先ずは通勤カバンに忍ばされた「晃成と別れろ」と言いう脅迫めいた手紙と、デートしている二人の写真が数枚。
流石にゾッとしたものの、何故か晃成には話せなかった。
その次は車上荒らしの被害に遭いかけ、見張られているような視線を感じることもしばしば。
寄りにも寄って晃成は多忙で、2回も海外出張が入り、不安な日々を過ごした。

ある日、彩佳と名乗る女性に晃成と付き合うのなら相応の覚悟をしろと忠告を受けた。
もしやこれまでの事も彼女が?
渡が晃成に頼まれ、ひなたのガード役をしてくれていたのは心強いが、後に彩佳が晃成の従姉妹と判明。
どうやら、身内の暴走をとめるべく彼女が裏で動いていたらしい。
晃成の帰国前日、准と名乗る青年に晃成と別れろと詰め寄られ・・・。

途中、二人の仲が進展するに伴い裏で彩佳の奔走と准の企てが進行してたりするんですが、その辺は渇愛してます。崇拝に近い感情を持ってた従兄弟を取られまいと暴走した結果騒動を起こしていたというオチ。ひなたの実父がネックだったらしく、晃成に相応しくないと思ってたらしいけど、東堂家の家風がもうそういうのは無しで、て感じなのに一人前時代的な思い込みで迷惑かけてたという。
取り敢えず、良く事情も知らないのに他人の母親を侮辱するのは良くない。
ひなたが正論で言い返していた様は「よく言った!」と思いました。
この作家さんの描くヒロインは総じて強い印象です。
一応タイトルに「妻」とありますが、作中ではまだ結婚していません。
おまけの番外編でも、結婚したら一軒家が良いとか話してる程度なので、多分もうちょい先になるかなって感じで終わってます。
キャラ的には、君島先輩と彩佳さんがお気に入り。
こういう美人でサバサバしてる人に弱い。


評価:★★★★★
読み応えがあるのもポイント高し。
やはりこの作者さんのお話は面白いです。





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最終更新日  2022.09.28 17:16:17
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