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2022.12.22
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カテゴリ: マカロン文庫

2022年3月刊
マカロン文庫
著者:Yabeさん
製薬会社社長の愛人の娘として産まれた優は、父の本妻から虐げられながらも慎ましく生活していた。そんなある日、父から腹違いの姉の代わりとして結婚することを命じられてしまう。相手は取引先である大病院の御曹司・一矢。抗うことができずに結婚するも、彼には初日から冷たくあしらわれる。愛のない生活でも諦めずに彼に尽くしていると…「ずっと抱きたいと思ってた」ーーある誤解が解けたことをきっかけに彼の溺愛が急加速! 初めて身も心も包み愛されて…。
​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用
登場人物
  緒方優=旧姓・坂崎。父の命令で異母姉の代わりに一也と政略結婚をした。
 緒方一矢=優の夫。優秀な外科医であり、総合病院の御曹司。
阿久津良悟=一也の友人。
 三橋正信=優と陽の父親で製薬会社社長。
  三橋陽=優の異母姉。


身代わり政略結婚ものせす。


坂崎優は製薬会社社長の愛人の子として産まれて以来、本妻と異母姉の陽から虐げられて育った。
実母の有里子は優しい人で、愛人の子と蔑まれる娘に謝ってばかり。
病気の母親の治療費を工面してくれる代わりに愛人となった有里子は、自分が罵られるのは覚悟していたものの、本妻たちは彼女ではなく娘の優にばかり辛く当たる。
その方が有里子に効果的だとバレているからだろう。
一応、認知されているので生活費や学費などはきちんと入金されているものの、祖母は入退院を繰り返しているので一向に生活は楽にならない。
そんな中、本妻は優を屋敷に呼び出しては掃除を言いつけると言う嫌がらせまでしてくるのだからたまったものではない。

罵られいびられ続けているうちにすっかり萎縮しがちな性格になってしまった優は、高校卒業後数少ない友人の実家が営むケーキ屋で働いていた。
22歳になったある日、父・正信が久しぶりにアパートを訪れ、優に緒方総合病院の跡取りとの結婚を命じた。
どうやら結婚間近になって、異母姉の陽が駆け落ちしてしまったらしい。
この縁談を持ち掛けたのが三橋側だったこともあって、今更無しにはできない。
陽の代わりにお前が嫁げと言うことだった。
当然優は突っぱねたかったが、今も生活費を出してもらっている以上、それを打ち切られても困る。
嫌々ながら、今後も母に変わらず援助することを条件に優は結婚を了承した。

顔合わせと以来の対面となった夫・一矢は優秀な外科医と聞く。
多忙と言うことで式は挙げず、入籍後即同居となったのだが、彼は優を軽蔑し切った目で見て、君を妻とは認めないときっぱり言われてショックを受けた。
やはり、愛人の子なんて彼は嫌なのだろうか。もしかしたら他に好きな人がいたのに無理矢理結婚させられたのかもしれない。
敵意に対して萎縮してしまう優は、他にも贅沢と男好きの女なんてと一矢から言われたが、それを弁解することも出来なかった。
それでも忙しい彼の為に、家事を黙々とこなす優を見て、一ヶ月もすると一也の態度も徐々に軟化。
おかしい、友人の良悟の話では三橋の娘はかなりの問題児らしいが、優はどう見てもタイプが違う。そもそも贅沢どころか、生活費代わりに渡したカードで買うのは食材や日用品ばかり。
唯一の趣味らしい読書も図書館で借りている。

どうも話とかみ合わない。試しに良悟と合わせてみたが彼も噂と余りにも違う優に戸惑っていた。
これは絶対に裏がある。変な先入観を持たせてしまったと詫び代わりに良悟が伝手を使って調べてくれたところ、陽の存在が浮上。どうやら問題児はそっちの方だったようだ。
しかも現在行方不明と来てる。
推測するに、破談にしたくない三橋側が優を身代わりに嫁がせたのだろう。
これはとんだ契約違反ではあったが、今となっては優を寄越してくれて良かったとは思う。
いつしか、一矢は純粋な優に心惹かれていたのだった。
その日、事情は全て把握したこと、最初の頃の態度を詫び、一矢は改めて優に妻になってほしいと告げ、二人は本物の夫婦に。

二人が仲睦まじく暮らしていた頃、駆け落ちして外国に行っていた陽が部屋にやって来て一矢の妻の座を変われと優を追い出して・・・。

この三橋家の面々が自分勝手すぎて読んでてムカつくこと数回。
特に本妻とこの異母姉の言動が人として理解できない程。
でもそれが一矢の怒りを買い、相応の報いを受けます。
この辺のザマァシーンは爽快でした。
父親も結局は蔑ろにしてた優が唯一まともな人間と知っても後の祭り。長女の素行不良により、上流階級とのコネ作りは絶望的。本妻による愛人いびりも巷で結構批難されていたらしい。
身代わりを輿入れさせた件で信用に傷が付き、一矢の実家との取引もおじゃん。
この父親も調子に乗り過ぎてたんだろうなぁ、妻と長女を諫めなかったのが致命的な結果を招いてしまったようで。

苦労人のヒロインでしたが、ヒーローも実はかなりの苦労人で、その友人が気を回して陽の噂を話してしまったのが序盤のじれじれの原因になるも、この友人も良い人故の行動だったのを思うと憎めない。
実際、誤解が解けてからは色々動いてくれてたし、この出張り具合からして彼が主役のお話もあるのかしら。

評価:★★★★★
ヒロインの健気さが泣けます。





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最終更新日  2022.12.22 15:12:02
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