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2023.03.01
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カテゴリ: マーマレード文庫

2022年2月刊
マーマレード文庫
著者:西篠六花さん
田舎の工房で働く陶芸家・葵の元に、有名シェフ・匡が訪れる。都会的で洗練された匡に気後れするものの、葵に惹かれたという彼から熱い想いを注がれ、溺愛に満たされて…。しかし、ある重大な事情を隠している苦悩から、葵は別れを決意!?一方、匡は秘密に囚われて雁字搦めになった葵を守り抜くと誓い、甘く蕩けるほどの熱情で彼女を包み込んでー。


登場人物
 小谷葵=若手の女性陶芸家。
 柏木匡=元有名フランス料理店の敏腕シェフ。
御堂和之=紡績会社の御曹司。


事情で高校の3年間、母方の伯父夫婦​の家に預けられた葵は、その恩返しをしろとばかりに叔母から事故で下半身不随となった従兄弟の和之の世話を押し付けられていた。
もう御堂の家を出て8年。今は陶芸家として生計を立てている身としては、プライベートの時間が無い現状の生活は苦痛でしかない。
更に、事故後に趣味として絵を始めた和之からのある要求が嫌で堪らず葵を心底悩ませていた。

そんなある日、葵の作る器が気に入ったと一人の青年が工房を訪れた。
柏木匡と名乗った彼は、今度この町でフランス料理店を開店するそうで、そこで使う器の制作を依頼したいのだと言う。
開店は3ヶ月後。依頼を受けた葵は、匡からイメージの参考になるからと後日ランチに招待され、その美味しさに感動したものだ。
気になって依頼を受けた日に彼の名前を検索してみたら、神戸の有名店で腕を振るっていた敏腕シェフだったらしい。
だが、有名店では味わえないお客とのコミュニケーションを大事にした自分の店を持ちたくてこの町にやって来たという匡の考えは素敵だと思う。
とはいえ、長閑な町と言えば聞こえは良いが、余所者に対しての目が厳しく実際は閉鎖的で暮らし易い所とは言えない。
つい匡に皮肉ってしまったものの、彼はどう感じているのやら。

それからというもの、何回か彼に自宅ランチに誘われたが、そろそろ周囲の目が気になるので葵が断ると今度は店に出すメニューの試作品だと料理を持って工房を訪れる様に。
そろそろ和之の耳にも入りそうで本当ならこれも断らなくてはいけないのに、無碍に出来ず段々と彼に惹かれて行く葵。そして匡もまた、同じ気持ちだった。
二人の距離は急速に近付き、やがて正式に交際へと発展。
仲睦まじく過ごしていたが、近ごろ態度が余所余所しく変わった葵に不信感を覚えていた和之が、二人の関係を知ってから、仲を引き裂くべく行動を開始して・・・。

この従兄弟、事故前はかなりモテたし、友人も多かったものの、車椅子生活になってからというもの世界は一変。それからというもの、美人の従姉妹の葵に執着し始めたのでした。
当然、匡に嫉妬メラメラで、開店の邪魔までする始末。
この町の住民のほとんどが地元の名士である御堂家のいいなりなので、さぞ妨害し易かったろうとは思いますが、匡もやられっぱなしではなく、後に逆襲に転じたことで和之たちは手痛いしっぺ返しを食らう羽目に。
葵の方は、匡との関係に思い悩み、和之から脅迫されたりと一人グルグル。
そもそも、彼女が従兄弟の面倒見る義務なんてないのに、変な刷り込みされて反発できない所がかなりモヤりました。
でもまぁ、最後は勇気を出せてよかった。やはり恋は偉大。

ただ、タイトルにあるように、別段虐げられてはいなかったような。
従兄弟のお世話と言いつつ、介護してたわけではないんですよね。あの家には家政婦もいるし、ヘルパーも通って来てたので。
かと言って、母親がするべきことを姪に丸投げってのは酷いですよねぇ。
あと、和之の要求のデッサンモデルはヌードって時点で断らないと。どんだけ、刷り込みされてたのか精神支配って怖いですね。
匡と会わなきゃ一生縛られてたんじゃ。


評価:★★★★☆





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最終更新日  2023.03.01 14:02:59
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