王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

一夏5413

ラノベ好きが乙女系小説にドハマり。少しでも興味を持ってもらえたらとブログを開設してみました。女性向けのライトノベルの感想も上げていこうと思います。ヴァニラ文庫、密猫、ジュエル、ティアラ文庫、ベリーズ文庫＆マカロン文庫、ロイヤルキス文庫等。女性向けラノベは現状ではビーンズ文庫とスターツ出版文庫が多いです。

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2023.05.18

妄想女子はお隣に住むドSな上司に抱かれたい

カテゴリ：ジュリアンパブリッシング

２０１７年３月刊
チュールキス文庫
著者：玉紀直さん

琴美が一人暮らしを始めた引っ越し初日の夜、隣から聞こえてきたのは情事に耽る声だった！しかも、お隣さんは上司の水島部長だと判明。真面目でスマートな彼の秘密を知って、意識せずにはいられない！「ほら、もっとやらしい顔見せろよ」優しくも厳しい上司が、野獣だったなんて。身体を這う熱い掌に、打ちつけられる楔。卑猥な言葉で耳からも犯されー。彼に近づくほど抱かれる夢を見るようになり、後ろめたさから避けてしまう。なのに、部長は会社でドＳな視線を向けて接近してきて！？

登場人物
　佐久間琴美＝建築会社に勤める新入社員。
　　　水島陵＝琴美の上司でアパートのお隣さん。
三ツ井結衣子＝琴美の先輩社員で教育係。

積読本を減らそうシリーズです。
去年アマプラでどっさり買った既刊のうちの一つなんですが、結構前の作品だったんですね。

就職に伴い、念願の一人暮らしを始めた琴美。
古い物件だけれどその分安くて勤め先の支社にも近く、会社から家賃の補助も出るのでかなりお得な部屋だった。
だが、壁が薄いのだけが難点か。
空き部屋の多いアパートでも琴美の部屋には住人がおり、生活音が結構響きそうだ。
迷惑にならぬよう気を付けねばと思っていたら、隣室から若い男女と思しき声が。
会話が丸判りなほどはっきり聞こえてギョッとしたものの、問題はその内容だ。明らかに事に及ぼうとしている。
てか、おそらく寸前なのではないかと艶めかしい女性の喘ぎ声と、Sっ気が伺える男性の煽るセリフ。
彼氏いない歴＝年齢の上、初心な琴美には刺激が強すぎた。
不可抗力とは言え、他人の秘め事（の音声）を聞き続けるのはさすがに気が引ける。今夜は寝室で寝るには諦めようとリビングに移動した琴美は引っ越し１日目にして悶々と過ごす羽目になったのだった。

翌日、一応引っ越しの挨拶に行くかと重い腰を上げてドアを開けると、丁度隣室からスーツ姿の青年が出て来たところだった。
清潔感があり眼鏡をかけたハンサムな青年。
思わず見惚れていると彼は水島陵と名乗った。琴美が渡したあいさつ代わりの洋菓子を嬉しそうに受け取ってくれたけど、一見優しそうなのに、彼女さんにはあんな言葉攻めする人だなんて。
不思議と幻滅はしなかったが、あのやり取りを聞いてしまっただけに居た堪れない。
しかも、週明け初出勤した琴美は早々に水島と再会。
しかも彼が自分の上司で支社長の息子と先輩の結衣子から聞いてビックリ。

変に意識してしまってどうにもやり難い。
おまけに、あれ以来、数日おきに濃密な恋人同士の艶声が聞こえて来て完全に寝不足だ。
入社して１０日目にして遅刻は３回目。課長にお小言を食らって穴があったら入りたいくらいに恥ずかしい。
そんなある日のこと、あの声に触発されて水島と自分とのラブシーンを夢に見て激しく動揺したが、その淫夢を毎晩みるようになり・・・。

普段の水島の人となりを見るにどうも、あの豹変ぶりには違和感が。
と思ってたら、案の定あの部屋で事に及んでいたのは別人でした。
真相が判るとやっぱり、って感じで、蓋を開けてみれば大したことない理由なんですけど、いくら身内とは言え、自分のベッドで励まれるのは嫌では無いのかな、水島さん。
部屋を貸す時点でその辺は承知の上なのか。
ってか、ラブホに行きなさいよあんたたちって感じで、ちょっとあのカップルの神経を疑う。
女の方の正体もなぁ。（これも割とすぐピンとくる）
琴美の不調の原因を知り、件のカップルは水島によって出禁にされたものの、近場に住んでるのに早朝出勤でもなく一般的な出社時間で遅刻を繰り返す琴美の甘ったれぶりに読んでて若干イラっ。
寝過ごすにも程がある。
この作家さんの描くヒロインの中では割と嫌いな部類かも。

とはいえ、若干トラブルが起こったりしたものの、淫夢を見るのも水島を意識してるからというのが本人にバレて、彼も琴美を気に入っていたことから交際に発展してハッピーエンドで終わっています。

評価：★★★★☆
内容はともかく、ヒロインが個人的にダメなタイプでした。

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