王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

PR

プロフィール

一夏5413

一夏5413

コメント新着

aki@ Re:個人的に面白かったと思う作品ランキング 1月中旬まで(01/21) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2024.01.14
XML
カテゴリ: マカロン文庫


​​
2023年7月刊
マカロン文庫
著者:花木きなさん

恋人のいない椎花は、医師である 父から外科医の律樹との結婚を勧められる 。エリートな彼とは釣り合わないと拒んでいたが、父の死をきっかけに突然プロポーズされて…!? 彼の優しさに触れ婚約を受け入れた矢先、実は結婚願望のない律樹に父が交際を頼み込んでいたと知る。偽りの愛情だったことに悲しみ一方的に別れを告げたが、直後に妊娠が発覚! 内緒で産み育てていたら、まさかの再会を果たしーー「二度と俺の前からいなくなるな」以前と変わらない甘く一途な激愛に息もつけないほど蕩かされ… 。【極秘の切愛シリーズ】第一弾!



登場人物
 綿矢椎花=美容師として働きながら女手一つで娘を育てるシングルマザー。
 八神律樹=椎花の元婚約者で救急医。
 綿矢舞雪=律樹と椎花の娘。
   不破=律樹の同期の心臓外科医。


24歳の椎花は、末期の膵臓がんで入院していた父から外科医の八神律樹を紹介された​。彼は父のお気に入りで入院する前からよく話題に上っていた人物だった。
この時、大した会話はしなかったのだけれど、誠実そうな人柄に好感を持った。
でも、その数日後、願いも虚しく父は亡くなり、母も既に病死している彼女は一人ぼっちになってしまった。そんな椎花に葬儀後、八神は自分と結婚して欲しいと告げた。

実は八神は師匠のように慕っていた椎花の父から、娘と結婚して支えてやって欲しいと頼まれていた。しかしながら結婚ともなるといくら師匠の頼みでもおいそれと引き受けられなかった。
話を立ち聞きしていたらしい同期の不破から結婚するのかと聞かれた時も思わずそんな気はないと答えていたのだけれど、葬儀で気丈に振舞い泣くに泣けない彼女の姿を見て心が決まった。
突然のプロポーズに椎花も唖然としていたものの、君を支えたいんだという言葉に漸く彼女は泣くことが出来て、この決断に間違いは無かったと思う。
たかだか数日の付き合いでも彼は確かに椎花に心惹かれていたから。

天涯孤独になった椎花だったが、一人で暮らしていくには思い出のある家で暮らすのは精神的にキツイだろうと言うことで、八神の申し出で二人は同居することになった。
一先ず数か月は結婚前提の交際期間とし、入籍はお互いの誕生日のどちらかにしようと考えていた。それから2ヶ月ほど経ったある日、椎花は偶然出会った不破との会話で衝撃を受けた。
あの日の父と八神との話と、その後の不破とのやりとりは彼女にこの結婚に対して不信感を募らせるには十分な内容であった。
それでも本心が知りたいと八神に問い質したのだが、思った通りの返答に一気に気持ちが冷め椎花は別れを決意。彼は最後まで別れたくないと言っていたけれど、気持ちが変わらないと判ると渋々だが応じてくれて椎花は実家へと帰っていた。

あれから4年。椎花は舞雪と名付けた3歳の女の子を女手一つで育てている。
別れてからすぐ妊娠に気付いたものの、八神とは一切連絡を絶っていたので子供がいることは知らせていない。お腹が大きいときに不破と再会し、別れたことを告げると余計なことを知らせた罪滅ぼしなのか以来何かと力になってくれている。
そんな最中、両親の墓参りの帰りに八神とバッタリ。
舞雪の年齢を聞いて自分の子だと確信した彼に思わず嘘をついてしまったが、あれは絶対にバレたに違いない。
数日後、多忙なのか彼から連絡が無いことにホッとしながら過ごしていたが、親子との外出中トラブルがあり舞雪が緊急搬送されることに。その際、処置を担当したのが八神で・・・。

血液型で自分の子だと確信したようで、舞雪の入院を聞きつけた不破によって真相は語られます。外科の教授であった椎花の父のお気に入りの八神に不破は嫉妬していたらしい。
おまけに教授の娘と結婚したらもっと差を付けられる、そんな理由で一波乱おこしてやろうと思っていたと言う。やっぱりそんなこったろうと思ってた~~。
でも、妊娠してたのに別れさせてたことを知り罪悪感があったと話す不破さんは、ちょっと引っ掻き回してやるつもりだっただけがこんな大ごとになるとは思わなかったろうな。
しかし、椎花は別れを選んだのは自分自身の愚かさだったと語り、許されるならと改めて復縁を望む八神の申し出を受け入れます。
正直、このヒロインが別れを切り出した理由がちょっとなぁ。
八神が当初結婚に乗り気じゃなかったのが結構ネックだったみたいで、拘るのそこ?と。その間、八神の方は椎花にちゃんと好意を持っていたのだし、多分色々悪い方向に思い込んじゃう性格なんでしょうね。
大好きな作家さんの一人ではありますが、ここだけ少し納得いかなかったです。

書き下ろしの番外編は本編の後日談で八神目線の椎花の誕生日のお話。


評価:★★★★☆
別れの理由がああでなければ星5でした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.01.14 21:20:48
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: