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2024.02.14
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カテゴリ: ビーズログ文庫


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2024年1月刊
ビーズログ文庫
著者:氷山三真さん

伯爵令嬢に転生したわたしリリアン。せっかく転生したのにスキルもなければ婚約破棄され傷物に!? 
このままじゃいけないと伯爵家の将来のため婿殿を探していると……理不尽な理由で王女が貧弱な侯爵令息を婚約破棄? 
じゃあわたしの婿にします! すると「俺は貴方を守る盾となります」心を開いた令息が想像以上のハイスぺに成長し懐いてきて!?

​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
 リリアン=伯爵家の一人娘だが、実は前世の記憶持ちの転生者。
 デミオン=侯爵家の長子。継母に疎まれ実家で虐げられていた。
  アラン=伯爵家の次男でリリアンの元婚約者。
  マリア=男爵家の娘。
ジュリアン=デミオンの異母弟。兄を嫌い侯爵家から追い出そうと目論む。
アリーシャ=王女。デミオンの婚約者だったがジュリアンに乗り換えた。


由緒あるカンネール伯爵家の一人娘のリリアンには前世の記憶があった。
以前の自分は読書が趣味で、今のこの状況もとあるジャンルでは見慣れた光景だ。婚約破棄なんて貴族令嬢の嗜みみたいなもの。
そう強がる彼女は、婚約者のアランに婚約破棄を言い渡され、舌の根も乾かぬうちに間女であるマリアへのプロポーズを見せられたばかりであった。

アランとは1年程前に彼の方から声を掛けられて交際に発展、その後婚約した。初心な自分は結婚を心待ちにしていたのに、別れは突然。
しかも、マリアはとてつもなく可愛かった。彼は外見でもリリアンはなってないと扱き下ろしさも悪いのはお前の至らなさだと言わんばかり。
いくら本で見慣れている光景でも流石に傷付く。屋敷に帰り落ち込むリリアンだったが、彼女は一人娘。起きてしまったことは仕方ない、悔やむより早々に次の婿候補を見つけなければ。

翌日、両親に婚約破棄された事を告げると彼らは娘を心配し、母はアランへの怒りを露わにしていた。が、お相手がスコット男爵家の令嬢と知ると娘がフラれた理由に思い当たったらしい。
マリアの実家であるスコット家は商売で当たり、かなりの財を成した新興貴族だった。羽振りも良いので明らかに金目当てではないかと。
うちだって歴史ある家なのに、リリアンは内心で憤慨したが、絶対にこの優しい両親の為にも素晴らしい婿を見つけるのだ、と彼女は決心した。

数日後、王家主催の宴に出席したリリアンたちは、そこで王女に婚約破棄を言い渡される侯爵家の令息に目を止めた。どうやら、王女殿下は先王が決めた自らの婚約者をお気に召していなかったようなのだが、婚約破棄に至った理由が令息のやらかしだと言いつのり、その罪状がでっちあげにしてもまぁ酷い。
ぶっちゃけ、そんな細っこい青年が使用人に暴力振るったり、メイドに粗相を働いたとか無い無い。当然本人も否定していたが聞く耳持たずで、彼は謂れのない罪で婚約破棄されるだけでなく実家も除籍処分になると言う。実は王女は彼の弟のジュリアンと恋仲だというのも趣味の悪い話で、この状況、何だか先日の自分を思い出して胸が痛い。
浮気をした挙句、リリアンを捨てたアランや今の王女たちも、この国を守る精霊王はこんな理不尽な真似は許さないはず。思わず彼女は「その方、要らないのでしたら私が頂いてもよろしいでしょうか」と声を掛けていた。

この騒動、王太子にしてみれば寝耳に水の話だったようで、令息・デミオンに謝罪していた。除籍に関しては既に申請されているとのことで侯爵家の用意の良さに呆れる。
王太子とデミオンは友人関係らしく彼の素行の悪さの話も嘘だと判っていた。
そういうわけでデミオンは現状貴族とは名乗れない。だがリリアンはそれでもいい、伯爵家で婿として大事にするし面倒見るから私と契約結婚して欲しいと頼み込んだ。
前世で数々読んだドアマットヒロインの小説、彼はヒロインではないけれど、聞けば継母に虐げられていたと言う。そんなヒロインを毎度励ましながら読んでいたリリアンはここで諦めて欲しくなかった。利用できるものは何でも利用して這い上がってほしい。
彼女の熱意に圧倒されたのかデミオンはその申し出を何とか承諾。幸いなことに、王太子がデミオンの生母の実家の名を継げないか掛け合ってくれるそうだ。
聞けば、後継がおらず家名と爵位は王家預かりになっているとのこと。
両親の許可も得て、彼を伴い屋敷に連れ帰ったリリアンは、翌早朝から驚いていた。継母のいびりにより何でもさせられていたというデミオンはとんでもないハイスペ男子で・・・。


このデミオン、とにかく何でもできて皆を驚かせます。
掃除や料理もお手の物で、頭も良い。おまけに刺繍までプロ級と来れば、邪魔な先妻の子を追い出してしてやったりと思っている継母は後悔してそうw
特に刺繍はコンテテストに毎年賞を採っていた程の力作で自分の名で提出していた夫人は、今年は不参加となる。事情を知ったリリアンも胸がすく思いでしたが、婚約破棄によって被った違約金について屋敷を訪れていたアランとバッタリ会ったことで悶着が起こります。
割って入ったデミオンのおかげでアランに痛い目を見せることが出来ましたが、ハイスペゆえに彼は私の婿に収まって良いのだろうかと思い悩むように。
そんな最中、アランはマリアにフラれそうになり彼女に焚き付けられてリリアンを浚うも、当然の如く失敗し身を亡ぼすことになるのでした。勿論、マリアも。
共に過ごすうち、両想いになっていたデミオンとリリアン。大団円で終わっている風に見えて、まだまだ謎な部分も残っているので、続編ありそうですね。
デミオンのハイスペの理由、母方の実家の謎。彼の異母弟の暗躍などこの辺りは次巻以降に語られると思うので楽しみです。あの侯爵家の連中片鱗だけしか見せてないけどクズ家族なのは確定。
あと、存在だけ示唆されてる精霊王とか、もしかしてこの辺りと関係してたり?
ヒロインが転生者と言う設定ですが、本やゲームへの転生ではなかったのは良いと思います。大抵その通りに行かないとはいえ、先を知ってる、やチートスキル持ちは萎えるんで。

評価:★★★★★
ここ最近のラノベでは大当たりの部類。





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最終更新日  2024.02.14 09:00:10
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