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2024.03.29
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カテゴリ: ヴァニラ文庫


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2024年3月刊
ヴァニラ文庫
著者:にしのムラサキさん

ピアノ講師の光希は、陸上自衛隊のエリート部隊である第一空挺団に所属する利人から猛烈なアプローチを受け、お付き合いをすることに。「好きにさせてみせるから、君を俺にくれ」甘いキスや溢れるほどの熱情に戸惑いながらも、初めての恋に溺れていく光希。鍛え上げられた逞しい身体に組み敷かれ、淫らな愛撫で蕩けるほど快感を覚えさせられて…?



登場人物
 長谷内光希=カルチャースクールのピアノ講師。
       プロになることを断念したことで母から絶縁されている。
  上田利人=陸上自衛隊・第一空挺団所属の陸曹長。
       光希に一目惚れをして交際を申し込む。
  平田真凛=利人の同僚・山田の恋人。
    滝宮=陸自の第一空挺団の中隊長。


幼い頃からピアノ一筋​だった光希は、音大卒業間近のコンクールで審査員を務めていた憧れのピアニストからの酷評にショックを受けてプロになるのを断念した。
母は一人娘がピアニストになることを生き甲斐とし、学業すら二の次というスタンスで、とにかく光希にピアノを弾くことを強要していた。
寝食以外の時間はほぼピアノ。コンテストの後、今までは唯々諾々と従っていた娘からの初めての反抗に母は激怒。ピアニストにならない娘など要らないと勘当された上に家から追い出されてしまったのだった。とは言え、結局ピアノしか自分には残っておらず、こうしてカルチャースクールのピアノ講師を生業としている。

そんなある日、スクール主催の発表会が開催。
受け持ちの生徒・石原美琴が光希の機転で緊張せずに弾き切れたと本人とその母親からだけでなく、見に来ていた叔父の上田利人からも大層感謝された。
おまけに利人はピアノに興味を持ってくれたようで、すぐに入会を決めると足繁く通って来ている。
陸上自衛官だという彼は思っていたよりセンスがあってメキメキと上達し引ける曲も増えて来た。だが、なんだろう彼から発せられる光希への好き好きオーラは。

ピアノに打ち込み過ぎて恋愛とも無縁で生きて来た光希ですら気が付くくらいなので、講師仲間たちにも当然バレていた。中には誠実そうな人だし付き合っちゃえばと焚き付けて来る者まで。
だがそんな杞憂を他所に、利人から食事に誘われた夜、彼から正式に告白された光希は自分も憎からず思っていたこともあり受け入れた。
当然、周囲からはやっぱりねー、という反応だったが、応援もしてくれている。

恋愛初心者の光希は何もかも初めての経験で、それだけでなく彼が縁で知り合った利人の同僚の恋人・真凛とは随分親しくなった。実は友人と呼べる存在が出来たのも生まれて初めてで、お互い陸自の彼氏がいる者同士、色々と教えてもらって有難い限りだ。
利人は陸自の中でもエリート集団・空挺に所属しているとかで、その訓練内容の過酷さは聞いてて青くなるほどで、稀ではあるが外国に派遣され数か月帰ってこない事もあるという。
それでも真凛の話では定期的に長期間任務で帰ってこない海自よりは多少はマシとのことだが、すっかり利人に惚れこんでいる自分に耐えられるだろうか。
ふと思い返すと、私は本当に空っぽだ。料理どころか手を使う作業はほとんど禁止されていたので、家事は壊滅的。それでも一人暮らしを機に自分なりに勉強して来たし、利人と交際し出してからは一層頑張るようにはなって来たが、真凛のように気の利いた話題も提供できない。
そのうち、飽きられて捨てられたらどうしよう。

一方、利人は上司である中隊長・滝宮から昔ピアニストを目指していて、難しい曲を弾きこなす光希に憧れていたという話を聞いてモヤモヤしていた。
滝宮は結局きっぱりと音楽の道を諦め防衛大に入学した変わり種のキャリアだ。後に駐屯地で行われたイベントで滝宮と光希が再会し、その雰囲気に居た堪れない気持ちになった彼は、つい彼女の前で上の空な態度を取ってしまったことであらぬ疑いを持たれてしまい・・・。


好き過ぎるせいでお互いが捨てられたらどうしようと要らぬ心配をしていたせいで、ちょっとした諍いになりかけます。
が、その誤解は後にあっさり解けて仲直りし、利人は前々から考えていたプロポーズをします。彼から指輪を貰い光希も大喜び。真凛を始め、理人の姉と姪からも祝福されて式の日取りを決めようと思っていた矢先、利人と滝宮が所属する第一空挺団が任務で外国に赴くことに。
期間は恐らく数か月はかかるらしく、当然式はその分延期に。
真凛と励まし合いながらその返りを待ち、半年近く経って漸く帰還した彼と再会して本編は終わっています。
利人目線で描かれる派遣先のエピソードで、光希の演奏動画が現地の子どもたちに大人気という話にちょっと泣けました(最近涙もろい)。そこには以前光希を酷評したピアニストも病気で引退した後ボランティアになっていて利人と出会います。
当然、光希が彼の婚約者とは知らず、動画の彼女が引くピアノを褒めていたのが、もうね。どうやらあの言葉もただの発破かけみたいなものだった模様。
でも、おかげであの毒親とも縁が切れたから最終的には良かったんじゃないかな。


おまけの封入SSペーパーは、あの後結婚して第一子を授かった二人。
しかし、痛みに強く恐怖という感情が薄い彼に光希はヤキモキ。そんな彼が珍しく不調を訴え、いざ病院に行くと、みたいな内容でした。



評価:★★★★☆





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最終更新日  2024.03.29 09:00:10
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