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2024.04.12
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カテゴリ: マカロン文庫


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2023年9月刊
マカロン文庫
著者:花木きなさん

親が決めた男性とお見合いをすることになったウブな令嬢の優歌。お相手であるエリート御曹司の滉大と、初顔合わせのその日からいきなり同居開始! 緊張する優歌に対し、優しく紳士な振る舞いの滉大だけれど、内心は優歌への溢れ出る愛情を隠すのに必死で…。実はふたりは過去に一度出会っていて、滉大はずっと優歌を想っていたのだ。そんなことも知らない優歌だけれど、毎晩甘く愛され、ついに子どもを授かってーー!? 想いもしなかった滉大の果てしなく深い愛に、優歌の心は甘く絆され…。【極秘の切愛シリーズ】第三弾!



登場人物
 八神優歌=箱入りで世間知らずなのがコンプレックスな社長令嬢。
 八神滉大=優歌の夫。製薬会社の副社長で後継者。
  日野西=優歌の同級生。


社長令嬢の優歌は自他共に認める箱入り娘。
今までの人生、小遣い稼ぎ程度のアルバイトしか経験したことが無く、これも社会勉強のためにと優歌が希望し、渋る両親を何とか説き伏せて勝ち取ったものだ。だが、26歳にもなって碌な就業経験が無いことを内心では恥じていた。

そんなある日、父の会社と今度業務提携するらしい八神製薬の御曹司との縁談が持ち込まれ、お見合いすることになったのだが、驚いたことにもう結婚は決定事項のようだ。
要はお見合いとは名ばかりの顔合わせということか。
しかし、見合いの席に現れたのは本来のお相手である長男・柊斗ではなく、次男の滉大だった。当日に相手が変更なんてあまり聞いたことが無い。
しかし、滉大は兄の柊斗には結婚間近の恋人がいることが判り、急遽自分が優歌のお相手に選ばれたと説明し謝罪。両親にしてみれば八神家の者なら問題なしと思っているようであっさり変更を受け入れていて驚いたものの、柊斗のちょっと近付きにくい雰囲気に比べ、滉大は人当たりの良さそうな優し気な印象だ。それにどこかで会ったことがあるような。
彼とは話も弾み、滉大の希望もあって二人は早々に入籍。
式と披露宴についてはお互い落ち着いたらということになり、彼の暮らすマンションでの同居が始まった。

ほぼ初対面で入籍したにしては、優歌も彼も穏やかな性格なのと音楽という共通の趣味のおかげで割とすんなりと打ち解けた。
それに、ほんの数日前までは厳しい門限に両親の過干渉により窮屈な生活を強いられていた優歌にとって滉大との暮らしは初めて味わう自由であった。
生活に不自由はないけれど、短時間でもいいから何か仕事をしてみたい。でも、同じマンションに住んでいる彼の従兄の律樹とその妻・椎花の娘を見ていると子供が欲しい気持ちもある。滉大と相談して早めに妊活に入るとそれから暫くして優歌の妊娠が発覚。
彼に報告しようとした矢先、偶然滉大が見知らぬ女性と親し気にしている姿を見て浮気を疑うも、意を決して尋ねたら、先日入籍した柊斗の妻・梓だと知って気が抜けた。
元々彼らとは幼馴染の間柄だというから、なるほどそれであの距離感だったのかと納得し、滉大に子供が出来たと報告すると彼は大喜び。
日が経つとつわりに悩まされたが、滉大の甲斐甲斐しいフォローにより何とか乗り切った。その間、エスカレーター式の学校の同級生・日野西と再会。
結婚したと報告したのに、どうせ政略結婚なんだろうとやたらとモーションを掛けられて正直参った。妊娠したと告げると漸く諦めたようだったが、日野西があることない事滉大に吹き込んでくれたおかげで、弁解するのも一苦労。
それにしても、滉大は初対面から私に好意MAXだったように思う。まあ、興味なさ気にされるより百万倍は良いけれど、普通ピンチヒッターのように決まった結婚とその相手をこうまで溺愛するものだろうか。今更ながらに疑問に思った優歌であったが、それもそのはず、滉大にとって彼女は将来について悩む自分に発破をかけてくれた恩人で・・・。


優歌と滉大は15年ほど前に出会っていて、その頃の彼は柊斗が医師の道に進むことになって自分に後継者のお鉢が回って来てしまいそのプレッシャーに押しつぶされそうになっていました。しかも優秀な従弟とも比べられていたのでプチ家出を決行した滉大は優歌と出会います。
思わず小学生に愚痴ってしまって内心恥じていたら、優歌の答えは厳しいもの。
でも誰かに言ってほしかった言葉でもあり、滉大が立ち直る切欠となった出来事でした。残念ながらその後彼女とは会えず、初恋の子として胸に刻んでいた所、何と兄の見合い相手が優歌だと判り、自分と変わってくれと頼んだというのがこの結婚のあらまし。
優歌の方もこの話を覚えていて道理でどこかで見た顔だと判り、彼の態度の理由も判ってスッキリ。やがて安定期に入り、予定していた式と披露宴も大丈夫だろうと思っていた矢先、連続で前置胎盤の症状が出て入院となって式は延期。計画出産となってしまうも、後に長男・拓海も産まれて本編は終わり。
書き下しの番外編はラストから1年後、久しぶりの夫婦水入らずのデート話でした。

政略結婚とはいえ、過去の出会いと繋がりラブラブ夫婦になった二人に降りかかるトラブルが主な内容だった印象です。シリーズ3作目で完結エピなこともあって前2作の主役たちも全員登場。
みんな仲良くやってます。
兼ねてより働きたいと言う漠然とした希望を持っていた優歌は、律樹の妻・椎花の薦めで趣味で作っていたアクセサリーの委託販売を始め、自分に合った仕事を見つけたと大喜び。
センスも良いので商品は大人気だそう。
手先の器用な人って羨ましい。料理上手だし気立ても良い。ホント、初恋を諦めなくて良かったね滉大さん。
あと、同級生の日野西のウザさぶりに読んでてイラッ。


評価:★★★★☆
べリーズ文庫ほどのページ数ならならもっと色々起こってそうなお話。





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最終更新日  2024.04.12 09:51:46
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