王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

PR

プロフィール

一夏5413

一夏5413

コメント新着

aki@ Re:個人的に面白かったと思う作品ランキング 1月中旬まで(01/21) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2024.05.20
XML
カテゴリ: ベリーズ文庫


​​
2023年9月刊
ベリーズ文庫
著者:Yabeさん

空港で働く陽和は、エリート機長の悠斗と交際して約2年。幸せな甘い日々を過ごしていたある日、妊娠が発覚! その矢先、彼が実は御曹司で令嬢と見合いをすると知って…。自分の存在が迷惑になることを恐れ、身を引き双子を産み育てていたら、突然悠斗に再会し!? 戸惑う陽和を、彼は独占欲露わに囲いこむ。「もう二度と、君を離さない」--日ごと増していく溺愛に陽和は抗えなくて…。



登場人物
 三島陽和=グランドスタッフで働きながら双子を育てるシングルマザー。
 桜葉悠斗=大手航空会社社長の次男でパイロット。陽和の元カレ。
上田奈緒子=陽和の母方の叔母。
 上田浩二=奈緒子の夫。


両親を早くに亡くし、母方の叔母夫婦の家に居候して双子の男の子を育てている陽和。
2年近く前まで、彼女は大手航空会社でグランドスタッフとして働いていたのだが、当時交際していた8歳年上の恋人・悠斗との別れを機に退職。この時既に妊娠していたため事情を聴いた奈緒子からの強い勧めで叔母夫婦の元に身を寄せることになったのだった。
そして、無事に生まれた双子の保育園も決まった頃、運良く地元の空港で雇用され再びグランドスタッフとして働くことが出来た。
双子の送り迎えなど奈緒子達には暫く迷惑を掛けてしまうが、ずっと好意に甘えて居候状態だっただけに心苦しくもあったので、これで漸く生活費を入れられる。

少々のブランクはあったが、即戦力だとありがたがられ仕事も順調。双子たちももうすぐ2歳。だんだん父親そっくりになって来たと思う。
楠木悠斗は日本では数名しかいない34歳の若き機長で、その容姿も相俟ってCAを始め女性スタッフからの人気が高かった。そんな彼からいきなり交際を申し込まれた時は何の冗談かと一回断ったほど。しかし、彼は本当に真剣なんだと多忙なくせに暇さえあれば猛アプローチ。その必死さにいつしか絆されて交際に至った。
しかし、付き合いだして半年ほど経つと彼が実は社長の息子で、特別扱いされない為に母方の名字を名乗っていた事、パイトットは続けるが業務提携先のお嬢様と近々政略結婚するらしいという噂が実しやかに流れ始め、何も聞かされていない陽和は不安に苛まれた。
悠斗は主に国際線を担当していて、やっと連絡がついた時、どういうことかと尋ねると、名字についてはそろそろ打ち明けるつもりだったと言う。
政略結婚については縁談は来ているけれど全て断ったと話していたが何とも歯切れが悪い。御曹司ともなると色々自由に出来ないのは判るけれど最近体調が悪いのも相俟って一気に不信感が増した。

その後、彼とは中々会えなくなり、約束もドタキャンされてばかり。
いよいよ我慢しきれなくなった頃に陽和の妊娠が判明。今後どうするつもりなのか相談したいのに煮え切れない彼の態度に怒りが増した。どうやら結局親に押し切られて見合いをしたらしい。お相手のお嬢様に付き纏われているのを見た時ついに爆発。陽和は悠斗にもうあなたとはやっていけないと別れを告げ、連絡手段も全てブロックすると叔母たちの住む高知に引っ越したのだった。

悠斗はあの後あのお嬢様と結婚したんだろうか。
今思えば自分も精神的に不安定な時期でもあったので、色々心無い言葉を彼にぶつけてしまったので心残りはある。
そんな矢先、突然名前を呼ばれて振り返るとそこにいたのは悠斗ではないか。彼は大股で近付くと陽和を抱きしめ、やっと見つけたとため息を吐いた。
しかし、間の悪いことに奈緒子が双子たちがママに会いたいと駄々をこねたからと陽和を迎えに来たことで子供の存在が彼にバレてしまった。
自分そっくりな子達にピンと来たらしい彼に俺の子だなと問われ、つい正直に認めた彼女に話をしたいと悠斗から懇願され・・・。

その夜、叔母の家で改めて話し合いの場を設けてもらい彼と再会。悠斗からは自分の煮え切らない態度で陽和に要らぬ不安や誤解を抱かせたこと謝罪します。
名字についてはプロポーズの際に全て打ち明けるつもりだったようで、見合いの件と言い最悪なバレ方をしてしまったんですね。
勿論、陽和にベタ惚れな彼は政略結婚など応じるつもりはなく、強行手段に出ようとする父と絶縁してでも断るつもりでした。味方になってくれていた兄と母ともすり合わせをしていたものの、見合い相手が一目で悠斗を気に入り、断ったにも関わらず付き纏い、外堀を埋めるためか人を使って不本意な噂を流し始めたのだと聞き、道理で広まるのが早かったわけだと陽和も納得。
このお嬢様、やることが用意周到すぎてなぁ。断られてるのにしつこく付き纏って仲が良いアピールして陽和に見せつけてたんだから、彼女にフラれたあと悠斗がキレたのも判る。しかし、片を付けたはいいけれど肝心の恋人は姿を晦ましていて彼は真っ青。
でも諦めるつもりはなくずっと彼女を探していました。子供がいたのは予想外だったようですが。事情も分かって、もう一度信じてみると彼とやり直す覚悟をする陽和。
未だに悠斗の父は反対していたものの、あるトラブルを切欠に思い直したようで二人の結婚は認められ、陽和は子供たちと共に彼の暮らす東京へ。
ハワイで近親者のみ参加の式を挙げて本編は完。
書き下ろしの番外編はそれから約1年後、陽和の誕生日のサプライズパーティーの準備をする悠斗と双子たちのほのぼの話でした。

シークレットベビーものですが、再会してすぐに誤解が解けたのもあってモヤモヤ度は少な目。別れの経緯もヒーローが結構ヘタレ系で後手後手に回ったせいで関係悪化したというパターン。
でもこれは誤解されても仕方ないよなぁと納得できる系。実際、このジャンルでの離れ離れになる原因なんて奇をてらわずこういうのでいいんだよ、と思ったり。
取り敢えず、お嬢様が復縁まで邪魔してくるとかじゃなくて良かったです。


評価:★★★★☆





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.05.24 16:08:09
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: