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2024.07.04
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カテゴリ: 夢中文庫


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2024年1月刊
夢中文庫プランセ
著者:小山内慧夢さん

懐事情が厳しい伯爵家の令嬢・マリエッタのもとに破格の好条件で縁談が舞い込んだ。相手は『最悪の金貸し』と呼ばれる色欲旺盛で高齢のベルントソン子爵。家のため、何より可愛い弟の助けになりたいと嫁ぐ覚悟を決めたマリエッタが子爵邸に到着したその日──夫となる予定の男が天に召された!? 新当主ルーカスとの急展開な政略結婚に不安はあったけれど、夫となった男は魅力的すぎた。彼のなにもかもに胸がときめくマリエッタ。ルーカスの独占欲もむくむく育ち、気づけばふたりの新婚生活は溺愛で埋められ──「こんなに可愛らしく淫らに花開くとは」ルーカスの色気に圧倒されたマリエッタは初夜から甘い快楽に蕩けきって……。

​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
 マリエッタ=没落貴族の娘。
       家族の為に祖父程歳の違うトーマスに嫁ぐ決意をした。
  ルーカス=トーマスの息子。父の死により爵位とマリエッタを譲り受ける。
 アビゲイル=ルーカスの同僚の女騎士。
  トーマス=故人。「最悪の金貸し」と呼ばれる子爵家当主。
  ハンネス=マリエッタの幼馴染の男爵家令息。


お人好しの曾祖父が​作った借金が元で、伯爵でありながら貧乏生活を余儀なくされて来たバーリ家。そうした経緯で長女のマリエッタは社交の場に出ることも無く、家計を助けるために日中は身分を偽って町のパン屋で働いている。
皆の努力の甲斐あって、借金も大分減っては来ていたものの、10歳になる跡継ぎ・イーヴァルの進学費用がどうにも捻出できない。
頭の良い長男のためにもそれなりの学校に行かせてやりたい。

金策に頭を悩ませていたある日のこと、マリエッタに縁談が持ち込まれた。
お相手は「最悪の金貸し」と悪名高いトーマス・ベルントソン子爵。晩年を共に過ごす後添えとしてマリエッタを迎えたいと言う。
子爵の年齢を聞けば亡き祖父と同年代で、マリエッタより年上の息子もいるらしい。
応じてくれるならば持参金も不要、支度金として金貨4500枚を払い、伯爵家の借金も肩代わりしてくれるそうだ。
両親は断っても良いんだと言ってくれたけれど、借金を肩代わりしてくれる上に金貨4500枚あれば弟の学費どころか暫くは楽に生活ができる。
一晩よく考えた末に、マリエッタは子爵家に嫁ぐと両親に告げた。

療養中だという子爵は領地の屋敷に住んでいるそうで、迎えに来た馬車で数日かけてベルントソン邸に赴いたマリエッタは子爵の長男・ルーカスの同僚だという女騎士・アビゲイルと玄関先で遭遇。遠路はるばる花嫁がやって来たと言うのに出迎えも無しとは、もしや歓迎されていないのでは、と不安に思っていると、アビゲイルは間に合わなかったか、と呟いていた。
どういうことかと不審に思っていると執事らしき男性が彼女の声に気付いたようで慌てて出迎えに現れるとアビゲイル共々、当主の部屋に通された。
寝台の周りには使用人数名と長身でガタイの良いハンサムな青年。彼はアビゲイルに気付くとつい先ほど逝ったよと告げ、そこで初めて隣にいたマリエッタに気付いた様だった。

執事がマリエッタを子爵家の新しい女主人になられる方です、と紹介すると王都から呼ばれていた婚姻未届け人がいて徐に婚姻の書類を差し出した。
生前のトーマスから自分の死後は次の子爵がマリエッタを娶るよう遺言に残していたそうで、彼女は長男のルーカスの妻になるのだと言う。
両名共に寝耳に水のことで激しく動揺したが、旦那様のたっての希望なので受け入れて欲しいと執事からも頼まれ、時期を見て離婚すればよいかと促されるまま署名をすることに。
騎士をしていると言うだけあって改めて見るとルーカスは本当にカッコイイ。こんな人が一時的とはいえ私の夫だなんて。内心ドキドキしつつも、ルーカスの方も美しいマリエッタに一目惚れしていた。
アビゲイルからは離婚などせずともこのまま添い遂げればいいだろうと茶化されたが、父の希望でもあるしそれもいいかもしれない。
トーマスの為に馬車の中でわざわざひざ掛けを編んでいたりなど、外見だけでなく気立ても申し分ない。彼女が了承してくれるなら、自分を支えて欲しいとルーカスは考え始めていた。

それとなく聞いてみると彼女もまんざらでは無い様で、このまま子爵夫人として留まることを約束してくれた。執事から伯爵家の窮状を聞き、継続して彼女の実家を援助するよう指示し、支度金もあれじゃ安すぎると上乗せ。義弟になるイーヴァルにも書きやすいペンとインクを送った。
務めもあるので葬式後は王都に戻ると話す彼に妻として一緒に行くことになった彼女は、タウンハウスに着いてからも使用人たちから歓迎され、トーマスとルーカスがどれだけ彼らから慕われていたのかを知った。
ルーカスとも最初はお互い意識し過ぎてギクシャクしていたものの、とあるきっかけで本音を話す機会があって誤解があったことが判り、以降は仲良く暮らしている。
借金を肩代わりしてもらっただけでもありがたいのに、支度金を上乗せしてくれただけでなく継続的に金銭援助までしてくれると聞いて驚いたが、そのうち家族を呼んで顔合わせも兼ねたパーティーをしようと提案されてマリエッタは大喜び。
機たる日に備えて使用人たちと張り切って準備をしていると、屋敷に来客が。
先触れも無くやって来たのは幼馴染のハンネスで・・・。


祖父程歳の違う男に嫁ぐことになったマリエッタ。
しかし、領地に到着早々、夫になるべく人は病により死去。遺言によって息子のルーカスに子爵位とマリエッタを譲渡され、悶着の末に彼との結婚が決まります。
当初は誤解もあってすれ違いの日々でしたが、次第に心を通わせ合う二人。
お互い一目惚れだったことが判って仲睦まじく暮らしていると、お邪魔虫が襲来。トーマスの死を知らないハンネスがマリエッタを取り戻そうと騒動を起こし、有難迷惑だと彼女も困惑。
紆余曲折はあったけど、今はルーカスと幸せだからと話しも聞く耳持たずで、ハンネスの行動はエスカレート。勝手に男爵家の財産を処分してルーカスにこれで彼女と離婚しろと迫るも、家宅侵入に器物破損、勝手に男爵家の財産に手を出したとして横領の罪に問われてハンネスは御用。
勘違い男の行動は一層二人の絆を強くした、って感じで本編は幕。
おまけの番外編は、世間の悪評とは全く違うトーマスが息子のために画策したこの結婚話について執事とすり合わせをしているエピソードでした。


評価:★★★★☆





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最終更新日  2024.07.05 00:12:09
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