王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

PR

プロフィール

一夏5413

一夏5413

コメント新着

aki@ Re:個人的に面白かったと思う作品ランキング 1月中旬まで(01/21) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2024.11.12
XML
カテゴリ: マカロン文庫


​​
2022年6月刊
マカロン文庫
著者:若菜モモさん

財団で働く真面目女子の茉弥。出張で訪れたイギリスで、財団の代表で財閥末裔の玲央と食事をすることに。茉弥の仕事ぶりを評価してきた玲央だったが、茉弥の健気な態度が彼の独占本能を刺激! 甘い言葉を囁かれ、戸惑いつつも彼に惹かれ一夜を共に。しかし彼は別の女性と結婚すると聞き、身を引く決意をした矢先、妊娠が発覚。ひとりで産み育てるも、子供といるところに玲央がいきなり現れて…!? 「お前を一生かけて守る」ーー子供ごととろとろに愛し尽くされてしまい…。マカロン文庫人気作家による【憧れの溺愛シリーズ】第四弾!



登場人物
 糸川茉弥=翻訳の仕事をしながら息子を育てるシングルマザー。
   玲央=イギリスの財団のCEOで公爵位をもつ。茉弥の元カレ。
 糸川吏音=茉弥と玲央の息子。


イギリスの大学に留学していた茉弥は、友人と出掛けたポロ競技場である印象的な出会いをした。イギリスの長者番付第三位のレオ・オルブライト・エヴァンス。
クォーターという彼は日本人の血を引いているらしい。大層な人気者で、偶然にも茉弥が返事を待っているオルブライト財団のCEOだった。
初対面時は本当に少しの邂逅で、所詮は雲の上の人、それよりもその日届いた財団からの採用通知の方が彼女には嬉しかった。

帰国後、日本支部で働き始めた茉弥は、主に財団が抱える医療関係の研究スタッフたちによるレポートの翻訳を任されていた。正確な文章と上手くまとめられたレポートは上層部の目に留まり、会議での通訳を頼みたいと約月イチの割合でイギリスへ。正直、この頻度だと普段の仕事に影響出かねないのだが、本社からのたっての頼みでは断れない。多忙な日々を過ごしながら、エヴァンス公爵との再会は突然にやって来た。彼は茉弥のレポートをいたく気に入り​、加えて出張の多さから自ら労いたいと、彼女をエヴァンス家所有のタウンハウスに招待。おかげで茉弥はお姫様のようなもてなしを受けた。
公爵は、恐縮する茉弥にファーストネームの「玲央」で呼ぶよう言い、イギリスに来た時は私に日本語を教えて欲しいと頼んだ。交流を重ねるうちに友人から恋人という関係に変わって行った二人。
玲央は茉弥を溺愛し、遠距離恋愛ではあったが着実に愛を育んでいた。

瞬く間に時は過ぎ、交際を始めてから1年が経った頃、茉弥は自らの妊娠に気付いた。いずれは彼の妻になりたい。そう思っていたので嬉しくはあつたものの、果たして玲央は一般人の自分と結婚できるのだろうかという不安も。だが、彼にはきちんと話さなければならない。そして今後のことを話し合わなければ。そう決意した茉弥はタウンハウスのメイド達が、玲央にスペインの王女との縁談が来ていると話しているのを耳にしてしまった。だから、茉弥さまのことは愛人にするつもりなんじゃない?と続く会話に彼女は大ショック。そういえば、愛してるとは言いつつも結婚についての話は敢えて避けているかのように見えた。でも、彼くらいの人になると結婚相手は王女様になるんだな。
今妊娠したと告げても玲央はきっと困るだろう。悩んだ結果、彼の元を去る決心をした茉弥は引き止める玲央に短く別れを告げると日本へと帰って行った。

帰国した彼女は先ず同じく都内に住む姉・美夜に相談。
美夜の友人名義のマンションを借りたのは足取りを消すため。それくらいしないと彼にすぐ見つかってしまう。それに心配かけてしまうから両親には妊娠のことは黙っていた。
伝手を頼って出版社から翻訳の仕事を請け負い、細々とだが暮らせている。姉はしょっちゅう訪ねて来てくれていたが、玲央から連絡が行ったらしく心配した母が北海道から上京して来たことで妊娠がバレてしまった。結局洗いざらい事情を説明することになったけれど、数か月後、息子の吏音が産まれると足繁く通ってくるように。
別れてから2年以上経ち、吏音も1歳7か月。目が離せないので仕事はもっぱら夜になるが、去年翻訳した医術書が賞を採ったのと連絡が。著者である医療チームを招きオルブライト財団本社で授与式をするので通訳として来て欲しいと編集部から頼まれ茉弥は迷った。まさかのオルブライト財団。
彼にバッタリ会ったら拙い。そこで息子がまだ小さいのでと辞退すれば、編集部からも数人ついていくのでお世話しますからと押し切られた。
まぁ、彼は忙しいし、本社にも滅多にいなかったから早々会わないだろう。
急ぎ息子のパスポートを取りやって来たロンドン。授与式が終り座談会の通訳をしていると、玲央が現れて・・・。


身分差+シークレットベビーものです。
いやもう、恋人に縁談がある的な噂話を聞いたならどういうことか問い詰めなさいよ。なんで思い込みで身を引こうとするかな。
とはいえ、この手の誤解が無いとこのジャンルは展開的に成立しないのでした。それにしてもそんな不誠実な男に思われてたなんてヒーローが気の毒。
茉弥を探し続けていた彼は賞を採った本の翻訳者の名前にビックリ。
早速裏で手を回し、是非彼女も授与式に読んで欲しいとゴリ押していました。
そして再会を果たした彼は、マスコミも大勢いる中で片膝をついて指輪を渡しプロポーズ。王女様との縁談は?と尋ねればちゃんと断ったそう。スペイン女王肝入りの縁談だったので断り切れず難儀していた所、茉弥にフラれ相当落ち込んだというから想像に難くないです。
この縁談、ゴシップ誌にも書かれてましたからね。
でも、3年も経たないうちにこのプロポーズの一場面が新聞の一面を飾ることになり、誤解も解け、求婚を受け入れた茉弥は息子共々彼と暮らすことを決めます。
心配していた実家の面々も、王子様のような玲央が挨拶に来て大騒ぎになってましたが、この辺りのほのぼのシーンが可愛い。
イギリスで家族を招待して式を挙げ、その翌年、茉弥の第二子の妊娠報告に喜ぶ玲央と吏音のやり取りで物語は幕。
憧れの溺愛シリーズと付いてますが、今回は同一作家のスピンオフではなく、全5作全て違う作家さん達によるオムニバス形式になっています。


評価:★★★★☆





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.11.12 14:10:31
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: