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30年近く日本に住んだ上でアメリカのクリスマスを経験するとその違いに驚かされる。
大きな違い1:ほとんどのお店は営業していない
そもそもクリスマスはイエス・キリストの誕生を祝う日であって、クリスマス前後で盛り上がるショッピングセールとは全く関係がない。家族や友人同士が集まって家の中で暖をとりながら楽しく会食するのが一般的なアメリカでのクリスマスだ。日本ではお正月に親戚が集まって挨拶をするが、アメリカのクリスマスはそれに近いかもしれない。クリスマスシーズンに実家でゆっくりして年始は1月3日や4日あたりから仕事がスタートする。正月の三が日の感覚がアメリカには存在しないらしい。クリスマス前後は従業員が帰省してしまうため多くのお店(商業施設、飲食店)は営業していないのだ。クリスマスの日に街を歩いてみたが、営業しているのはクリスマスを祝わない中華料理店くらいで95%くらいのお店は閉まっていた。クリスマス前は街全体がクリスマスムードで活気づくがクリスマス当日はどこか寂しく閑散としている。クリスマス当日にクリスマスセールのために外を出歩く日本人とは大きな認識のギャップが存在する。
大きな違い2:クリスマスは家族のイベント
クリスマスというと恋人がプレゼントを交換する日というイメージが日本では強いがこれも行き過ぎた日本の商業主義によって作られたストーリーである。繰り返しになるが、アメリカのクリスマスは家族や友人同士が集まって家で楽しく会食するイベントである。イルミネーションに恋人たちが無数に集まる光景をアメリカが見るときっと違和感を覚えるだろう。アメリカでも各家庭が庭を電飾したりするが、大規模なイルミネーションは行われない。そしてイルミネーションスポットに入るために入場料を支払うというシステムも商業主義に駆り立てられた企業が作り上げた寓話に過ぎないのだ。アメリカの家庭が庭を電球で装飾するのは地域住民やその家に住んでいる子供たちを喜ばせるために行うものであり、そこに日本のクリスマスが求めるロマンチックな要素はあまり感じられない。もしクリスマスまでに恋人ができなくてがっかりしている若者がいたら是非安心してもらいたい。それは日本が独自に作り出したクリスマス文化で、本来のクリスマスの目的とは似ても似つかないからだ。クリスマス装飾をするのは構わないが、クリスマスの誤った価値観を押し付けようとすることには断固反対である。本来皆が愛を確認する日であるはずなのに、日本ではクリスマスと資本主義相まって持っている者とそうでない者の間で分断が生じてしまっていると思うのは私だけだろうか。
近所の家:
大きな違い3:クリスマスマーケット
クリスマスシーズンになると公園や広場などでクリスマスマーケットが開催される。出店などが並び人々はクリスマスのオーナメントやキャンドルを購入する。また飲食店も並びローカルフードに舌鼓を打つ。ペンシルバニアのクリスマスマーケットでは即席のスケートリンクやメリーゴーランドも設置され子供達も喜ぶ場となっていた。クリスマスマーケットには老若男女が集まり、常に活気に満ちている。
日本のクリスマスは一定の顧客をターゲットにしていてどこか排他的な印象を受けてしまう。もっとオープンで老若男女が楽しめるアメリカのクリスマスマーケットのような場が日本でも増えていってほしい。
クリスマスマーケット:
子供が楽しめるメリーゴーランド(1回5ドル):
今日も良い1日を。
きたろう
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