全6件 (6件中 1-6件目)
1
こういう番組、そろそろやってくれないかな・・・なんて思っていたら、イズニックの村からさっそく報告が・・・。「イーネオヤのドキュメンタリー番組の取材スタッフが村に来て、村の女性たちがイーネオヤ作っているところとか、クナゲジェシとか撮影していったよ~」。村のサイトの情報を見てコンタクトを取ってきたらしいです。その以前から村を通して、または直接、私の連絡先を見つけて「トルコのイーネオヤに関する取材先について」問い合わせをしてきた会社があったけど、それと関係あるかどうかはわからない。でもムシュクレ村にもビックチャンスがやってきた。それはよかった、よかった・・・。こういう記録は大切です。私一人の力は小さすぎて、個人では何もできないし、こんなちゃんとした記録は残せないですからねー。さて、話は変わって・・・・・。先々週のことなのですが、急遽、オデミシュに行く用事ができて、出かけてきました。いつもはたいてい取材優先なのですが、今回は純粋にお買い物。せっかくのご縁だから、女性組合の商品も見せてもらおうかな・・・と事前に連絡を入れておきました。この日は時間が限られている上に、暗くなる前にはアンタルヤへ戻らなければならないスケジュール。朝一番で組合に行って、それからオヤバザールでも見て歩こう・・・なんて予定をしていたのです。組合にも朝の30分ぐらいしか時間ないから、絶対約束の時間に来てねー、って念を押しておいたりしたわけで。で、朝行きました。組合に行く途中に、日本から卒論の取材に来ているMちゃんとばったり。私が来るのを組合から聞いて、待っていてくれたみたい。取材も進んでいるとのことでよかった、よかった・・・。そんなこんなで話をしながら組合の建物に行くと、なんだかいつもと違うメンバー。それに組合の女性たち、きれいな服着てお化粧しているし・・・・。なんか男性もいる。挨拶してわかったのだけど、例の「イーネオヤのドキュメンタリー番組」の取材スタッフ。「実はあなたのこと探していたのです」と、女性監督さんが話をしてくれた。「ブルサの某所であなたの書いたイーネオヤの本を手に取る機会があって、コピーを取らしてもらいました。で、ぜひコンタクトを取りたいと思っていたところに、偶然、今日、ここに来るって聞いていたので朝から待っていたのです」。それは、それは光栄なことでございます。イズニックだけでなく、オデミシュを始め、トルコのイーネオヤに関連した土地を取材して歩くとのこと。これから取材する先の地名を挙げて「他にも行くべきところはありますか?」と尋ねられた。私がやりたかったけど、できなかったこと。この番組の存在が2015-16年現在の記録として残り、これからますますイーネオヤの認識を深め、興味を持つ人たちを増やしていくのかと思うと、本当によかった、よかった・・・と思うのです。でも事前に知っていたら、明るい色の服着て、化粧でもしてきたのに・・・・。簡単なインタビューと、オヤバザールでの散策風景をプロモーションビデオのように撮られました。ついでなので、各所で雑談と称して、バザールに出店しているトルコの人たちのオヤについてのお話なども引き出させてもらいました。マイク仕込まれたままでしたので、お買い物したいのに、できなかったのが悔やまれます。撮影終わってからメドを付けていたところに思いっきり走りましたけど。そして地元の通信社の女性記者さんとは密談。例のマシンメイドのイーネオヤのことです。いまや、オデミシュのオヤバザールだけでなく、イスタンブル、デ二ズリ、ブルサ、アンタルヤ・・・・どこへ行っても見るものです。「オデミシュでは未だ深刻な問題なの。女性たちの手を脅かす存在だから」。そうなんだけど、オデミシュのバザールでも結構な数でハンドメイド品に紛れて売られているよね。誰がどこで作って流通させているのか・・・っていうのを気にしているのだけど、オデミシュでおばちゃんたちが自ら売っているんだから話が矛盾しているじゃん・・・・って言いました。なんでも現時点の新説では「イクミに確認して彼女がやっていることでもなく、日本人がやっていることでもないことはわかった。中国人がスパイして作らせているらしい・・・」って巷の噂になっているそうです。で、大笑いしたのが「夏ごろから何度もバザールに来ている中国人の女性がいて、いろんなところでダンテルの写真を撮っているようだけど、どうやら彼女の仕業らしいと噂されている。オデミシュの女性たちもそれに気が付いて、彼女には写真を撮らせないようにしているんだって・・・・」ということ。もうお気づきですね。中国人のスパイの正体。この数か月という短期間で、私以外でオデミシュのバザールに最多出現したアジア人は彼女しかいないからです。通信社の記者さんもしっかり彼女を指さしていました。もちろん大笑いして、否定させてもらいました。実はこのハンドメイドのイーネオヤを作っているところ(の一か所)を突き止めました。私でも日本人でもなく、トルコ人の業者です。しかもイーネダンテルが盛んな地域の地元業者です。すごく正直に言わせてもらうと、マシンメイドのイーネオヤの出現にも存在にも私には特に異議を唱える気持ちはありません。ある意味、自然の流れですから。私が怒ったのは、ハンドメイドするトルコの女性たちの隣で、それを阻止するかのようにマシンメイドの安価なものを作っているのが実はイーネオヤで有名な某所の、地元の自国の人なのに、それを考える前にお前がやったんだろうとか、日本人がやったんだろうとか、他人に罪を擦り付けたことに対してなんです。そしてそういうオデミシュでも深刻な問題になっているといいつつ、バザールで多くの女性たちに売らせていることに対してです。「トルコ人にもいろんな人がいるから・・・」といのは、言い訳になりますかね。という話もあれば、うれしい話もありました。ドイツ人の女性から電話がありました。「あなたのイーネオヤの本を某所で見ました。どうやったら手に入れることができるの?」ということでした。「私が売っているわけではないし、自分の分の1冊しか持っていないし、ネットで買うしかないと思う。でも日本語ですよ」と返事をしたら「日本語でもいいの。写真がとても素敵で気に入ったから。実際のイーネオヤ作りの現場の写真が多くて参考にもなるし」。同様の電話やメール、ネットへの書き込みは外国の方やトルコの方からたくさんいただいています。でも日本国外での本の入手方法は私にはわかりません。要望の多いトルコ語版の出版についても私にできることは何もありません。店までわざわざ本を買いたいと言って来たトルコの方には、申し訳ないのでお願いされた場合に限り、必要な個所だけのカラーコピーを取ってもらうことは許可しています。で、先出の連絡をくれたドイツ人の女性は実はご夫婦でイーネオヤの本を出したそうです。詳しくはわからないのですが、中のページを見ると博物館のカタログのようにも思えます。ドイツの博物館でイーネオヤ展示をして、そのカタログかな、って想像します。(ところで日本の服飾関係の博物館はトルコのイーネオヤには興味ないのでしょうか)ブルサのトルコ人のイーネオヤ友達からはこう言われました。カレのところにもイーネオヤのドキュメンタリー番組の取材スタッフが来たそうです。「キミのおかげで、いろんな人が何かやろうと動き始めている。僕も行政を巻き込んでイーネオヤ・フェスティバルを開催したいと思っている」一人のトルコの人に、そう言ってもらえるだけでもいままでやってきたことが報われた気がします。世の中にはなんでもかんでも自分だけの業績にしたがるタイプの方がいます。それをしている自分を周囲から評価されたい・・・と。多少の差はあるでしょうが、何かをするときに評価されたい気持ちはもちろんあって当然です。でも一人の人ができることには時間的にも物理的にも限界があります。それを引き継いでくれる人の出現を密かに待っているわけです。私も長いこと待っているのですけど、なかなか誰も寄り付いてくれませんので、このまま自己満足で終わって、全ては闇の中に葬られるのか・・・と覚悟していました。別に私は個人的にはそれでもかまいません。全ては自分が見たかった、知りたかった、欲しかった・・・から始まったことですから。私一人の力は本当に小さくて、形や業績を残すという点では何もできなかったに等しいですが、それでも想像とは違うものですが、こうして形や業績を残せる人たちにつなげたのかもしれない・・・と思えば、トルコに20年以上に渡り暮らしてきたことも無意味ではなかったな・・・と感じる今日この頃。あとはひっそり隠居生活に入っても悔いはありません。---------------------------------------------------------------------平尾直美先生のオヤ本が2016年1月13日に出ます。「トルコの伝統レース編み・イーネオヤでつくる ちいさな雑貨とアクセサリー~ビギナーから安心のわかりやすい編み図つき~」にほんブログ村 手芸(その他・全般) ブログランキングへ
November 25, 2015
しばらくブログを書くことができませんでしたが、実は先々週はオデミシュに行っていました。オデミシュから戻ってきて、3日後に今度は3泊4日のカッパ旅。カッパって奇岩群で有名なカッパドキアのことです。もうカッパに来るのも「うん十うん回目」。有名な観光地ですからね。23年間トルコに住んでいて、友達や知人が来る度にお付き合いや、仕事で北部や東部に出かけるときは中継点になるからそれも当然。道も詳しいよー。いつもはクルマで行くのだけど、今回は女4人旅・・ということで、飛行機でカイセリまで飛び、カイセリ空港でレンタカーを借りることにしました。オンシーズンだとアンタルヤからカッパドキアまでの直行便があるのですけど、11月になってしまってトルコ航空のイスタンブル経由カイセリ行きを選択。空港での待ち時間もあるので、実際はアンタルヤからクルマでカッパドキアまで行ってしまった方が時間的には早かったりするのだけど、もう8時間以上の長距離運転はしんどいお年頃なの・・・。ってことで、カイセリ空港で予約していたレンタカーを借り、カッパドキアまでのんびり1時間ほどのドライブ。道も整備されて、バイパスも出来ていて、以前に比べたら本当に早い。最近のレンタカーは新しいクルマしかないので、実に快適です。オートマだしね。今回の目的は「いっさいの仕事抜き」旅。日本人4人でカッパドキアに暮らす日本人のお友達を訪ねる旅。全員、少なくとも一度はカッパドキアを訪ねているメンバーで、気球にも乗っているし、奇岩群も地下都市の観光も別にしなくていい・・・・。何も予定を立てずに、ホテルだけ決めて行きました。オフシーズンに入っていてひと気もなく、各地で開催されるバザール(青空市)を見るぐらいしかないのです。でアワノスとウルギュップの週一のバザールに行きました。こんな感じの食料や日用品を売っているバザールですが、1、2店舗、オヤのお店が出るそうです。すごく古いものとかないのですが、探して選べば、ひと昔前のボンジュク(ビーズ)オヤスカーフなどもありました。カッパはボンジュクが盛んらしいです。バザールには出ていませんでしたが、地元の女性たちが作っているアクセサリーなどがいろんなところで売られていました。ボンジュクはよほど古いとか、貴重なものじゃないと興味ないのですけど、お値段が手ごろなのでついつい見ちゃいますね。選べるものの数量も少ないし、いくら買っても買っても、いつものお買い物と金額が一ケタ違うので安心して選べます。この地方の手編み靴下は、古いものだけですが、あるだけ買いました。例のお土産ものの色とりどりのものではありませんよ。生成りのウールのキリマン糸を編み込み模様だけで作ったシンプルなもの。これらもいろんなところで売っていましたが、選ぶとちゃんと古いものが混じっています。こういうのも今はあるけど、底尽くのもそんなにかからないです。安価に手に入るときに買い占めるのが鉄則。そしてこの旅ではこの手のお店は入る気も、何か見ようという気も全くなかったのですが、うっかりショーウインドーにあるのを見てしまったもので、交渉しに行ってしまいました。骨董屋さん。私が収集しているもののひとつ、古い箪笥の引き出しのつまみです。陶器のやつ。最近、イラン製の新しいものが大量に入ってきたりしていたので、トルコの古いものがなかなか探せなかったので、こちらもあるだけ全部いただきました。数年前に一度だけ入ったことがあるお店だったのですが、おじさん覚えていました。そのときは何も買っていないのですが、あんたは確か、地中海地方に住んでいる絨毯屋だったよね・・・と言われました。観光は特にしなかったのですが、せっかくだから記念写真でも撮ろうか・・・と立ち寄ったぺリバジャのところで、アルバムの写真撮影をしていた花嫁さんと一緒に写真を撮ってもらいました。撮影者は花婿さんです。そんな風にゆったり過ごしました。目的はお友達に会いに行くことだったので、3日間引き連れまわしましたが、本当に楽しい時間を過ごさせてもらいました。最終日は、お友達の息子さんも一緒に来てくれて、私はバアバ代わりに手をつないで孫の世話。どうです? 孫に手を引いてもらう姿。似合っていますか?実は30代半ばのお友達のお姑さんは私と同じ年なのです。私にもこんな大きな孫がいたかもしれないのですね。私の息子はまだ就学中ですので、実際の孫は最低でも、あと10年は先です。今回、訪ねていったお友達以外にも、偶然でしたが、カッパドキアで結婚されて小さなお子さんを子育て中の日本人女性2人に会いました。みなさん、異国の地でしっかりお母さんしているなあ・・・といまさらながら実感。韓国料理を食べて、郷土料理の壺焼きケバブを食べて、お友達のお家にお邪魔してラフマージュン食べて、ホテルでは朝夕のビュッフェスタイルの食事をとり、毎日10時間以上の睡眠を取って、まさに食っては寝ての生活でした。もちろん飛行機の中でも食っては寝て・・・・。しばらくは出かけません。寒くなりましたし。-------------------------------------------------------------------------------------拙著「トルコのちいさなレース編みオヤ」で、作品の製作を担当してくださった平尾直美先生のオヤ本が2016年1月13日に出ます。「トルコの伝統レース編み・イーネオヤでつくる ちいさな雑貨とアクセサリー~ビギナーから安心のわかりやすい編み図つき~」誠文堂新光社刊の写真がとてもきれいなステキな本です。オヤを作る人はもちろん、作らない人でも飾っておきたくなってしまうような内容です。私もコラム2本を書かせていただきました。ご予約はお早目にー。関連して、新年明けたら、いくつかイベント行う予定です。詳細決まりましたら平尾先生から、または私からご紹介しますね。にほんブログ村 手芸(その他・全般) ブログランキングへ
November 23, 2015
このところTwitterやFacebookの仲間内で話題の本。「トルコ」を訪れて、トルコの食べ物、特にシンプルな食事に興味を持った人も少なくないはず。そんな人にピッタリです。だけど料理をしない私の興味はパンでも粉ものでもなくて・・・・。この本の表紙を見て、まず気になったのがスープが入ったホーローのお皿。・・・・というかそれしか目に入らなかったと言うべきか。実は私、トルコ国内で手に入るもの限定という条件付きで、ヴィンテージのホーローも好きで集めてます。ただ、ヨーロッパと異なってすごいものはあまりみないし、パターンも似たり寄ったり。というのもこれらはトルコで作られたものではなく、その昔東ヨーロッパや中国から入ってきて定着したものだから。トルココーヒー用のジェズベとか、チャイポットなどもあるのですが、裏の刻印を見ると中国製だったりします。トルコ仕様に作られて輸入されたものなのでしょう。さらに昔に遡れば、水飲み用のコップとしてトルコの一部地域で一般的だった容器なども、メイド・イン・インド。だからトルコ仕様の外国製ホーロー容器があっても不思議ではないのですね。トルコの村に行ったときなどに、お家でまだ使っているのを見つけて譲ってもらったり、地方の骨董屋などでガラクタに混じっているものを掘り出したりして、地道に集めたもの。モノ自体が持つ価値はたいしたことないのだけど、その時代にしか存在しなかったっていうことと、その時代だからこその(製作国独特の)デザインとかが面白い。こうやって並べると、なんだかかわいらしいな・・・と思って、ただ見せたかっただけ。近くにあったものをとりあえず出してみたけど、探せばもっともっと出てくるはず。さらにステキに見えてしまったのは、本のおかげかも。にほんブログ村 手芸(その他・全般) ブログランキングへ
November 10, 2015
アイドゥンの古いイーネオヤスカーフ。アイドゥンのお家で長持ちを開けてもらったり、年代ごとのインタビューで、これらのクレープ(無地のシルクまたは化繊布)に、繭シルク糸でイーネオヤを施したタイプは、少なくとも70-80年前より古いものだということが推測できます。50-60代の女性たちに訪ねると本人が作った最も古いものが、ヤズマのもので、クレープはその母親や祖母の世代が作ったもののため、「昔、母親が持っていたのを見たことがある」とか「全く見たことがない」という人がほとんど。実際にオヤの産地のお家を回っても、古いものを見る機会は通常は期待できないのです。それだけ貴重で、消えゆく伝統文化であることがわかります。20年前は袋にぎっしり詰まった古いイーネオヤスカーフを買うことができましたが、ここ数年は、今回が最後かな・・・と思いながら、少しずつ手に入る程度。それでもおかげさまで、私が望んでいるレベルの古いものが見つかると連絡をくれる人が各地にいるので、助かっています。それすらなくなって、もう何も手に入らなくなったら、私の生きる楽しみもない・・・・というものです。イーネオヤのスカーフとしての歴史はそれほど古くないと思われます。せいぜい100年前後でしょうか。粉末の人工染材がトルコに入ってくる以前の、ある限定された僅かな期間に作られた、シルクの布に草木染めのシルクの糸で作られた一部のエフェオヤやアイドゥンの古いものが、唯一「アンティーク」の条件をクリアしているだけです。それ以降は当時流行した人絹布やツルツルの化繊布、ハンドプリントのコットンのヤズマにシルク糸のイーネオヤが施されたものが1970年代ごろまで続き、1970年代からは機械プリントのコットンのヤズマとナイロンやポリなどの化繊糸が市場に出回るようになって、現在に至っています。これが最後になるのでしょうか・・・・ね。アイドゥンの1940-50年代前後の古いイーネオヤスカーフを少しだけですが、格安に手に入れました。私はもう収集をしないことに決めていますので、もし興味ある方がいましたらお譲りしたいと思います。とりあえず「秘密のオヤ園」に掲載しますので、ご覧になってください。以下の3か所にあります。AAシリーズABシリーズACシリーズ入手時期と価格でシリーズに分けただけで、いずれもアイドゥンの古いシルクのイーネオヤです。安く価格を設定しているものでも、たまたま安く手に入れたからという理由であって、実際の価値とは異なり、実は数万円の高価なものもたくさんあります。すでに売れてしまっているものもありますので、お早目にご連絡ください。早いもの順でお取り置きしていますので、どれがお取り置きできたかは順次ご連絡します。今、新しいショップサイトを準備していますので、なんとか年内目途にオープンできるようにしたいと思います。最近、個人コレクションを放出する気になっているもので露出させているためか、海外のコレクターさんからの問い合わせが増えていて、そういう対応もしていかなくてはならない段階に入っています。以降、世界各国の方にダイレクトにトルコからお買い物していただけるシステムになります。にほんブログ村 手芸(その他・全般) ブログランキングへ
November 6, 2015
11月に入り、ハロウィンも終わって、そろそろクリスマス一色に染まる季節になりました。クリスマスだから・・・・というわけではないのですが、クリスマスに関連してふと頭をよぎったことがありましたので今日のブログのネタにしたいと思います。オデミシュの新しいスカーフのモチーフに「ユルバシュ・チチェイ」というのがあります。直訳すると「新年の花」です。これですね。細長いお花が二段に重なっています。何の花って思ったときに、おばちゃんたちが「ほら、ノエルの頃に咲く花よ。花が段々に重なっている花」というので、私はてっきり「ポインセチア」だと思い込んでしまいました。クリスマスと言われて、それしか頭に思い浮かばなかったのが正直なところです。ポインセチアのトルコでの通称名は「アタトゥルク・チチェイ」。ナウルハンの古い立体モチーフにもあります。ですから「ポインセチア」の別名が「ユルバシュ・チチェイ」なのかという程度の認識でした。ただね。疑問はありました。ポインセチアのあの赤い花みたいのは実は葉で、短日処理をして赤くしてから市場に出されます。そんなややこしい花が、普通のお家の庭にあったでしょうか。ホームセンターで鉢植えを買ってくれば別ですけど・・・・。それに花の形が段々ってこと以外は似ていません。小さな細長い花が間隔開いて重なっています。もっともモチーフの場合、実際の形よりもデフォルメされていたり、人のイメージだったりもするので、ありえるのかなあ・・・・とか。う~ん。って思っていたら、先日行ったホームセンターに、ユルバシュ・チチェイがありました。ああ、これなら見たことあるし、おばちゃんたちの家の庭に咲いていてもおかしくない・・・・。お花を思い浮かべれば、イーネオヤのモチーフとよく似ている。Facebook上でイーネオヤの平尾直美先生がすぐに反応してくれ、お花の名前も知ることができました。和名「シャコバ・サボテン」。あの(虫みたいな)「蝦蛄の葉のサボテン」という意味です。(シャコは、何でも食べる私が唯一「遠慮しておきまーす」というものなので喩の仕方が悪くてごめんなさい。でもおかげでこの子の名前は絶対忘れない。)春咲の方は「カニハサボテン」と言っていたという話も他の方から聞きました。こちらは「蟹の葉のサボテン」ですね。なんかおもしろーい。です。日照時間が短くなると蕾を付けることから北半球ではクリスマスの時期に花が咲くため、「クリスマス・カクタス」。もしくは「デンマーク・カクタス」と言うそうです。平尾先生はそうじゃないかと思っていたらしいので、実は私だけが知らないでいたのかもしれません。でも公開の場で叫んでしまっていますので、ここに訂正させていただき、お詫び申し上げます。これからは、このイーネオヤのモチーフなあに? に、「シャコバサボテン」だよ、って元気に答えてください。にほんブログ村 手芸(その他・全般) ブログランキングへ
November 3, 2015
カスタモヌ・トシヤの古いイーネオヤ。大きなお花とその間の大きな三角が特徴です。様々なモチーフがあります。入手しにくい地方のものでしたので、過去に求められてかなりの分量を手放してしまいましたが、それでも現在150-200種類のモチーフを持っています。特に円形のもの。意味もなく好きです。そしてこの地方で重視されるナスの実とナスの花のモチーフ。イズニックでも「ナスの花」が嫁入りのときのベールに使われていましたが、「ナス」は実がたくさんなることから子宝に恵まれますように・・・って意味があるのでしょうかね。いずれも蚕のシルク糸で作られた大きなヒラヒラとしたイーネオヤです。中には芯を使用しているものもありますが、通常は芯なしで大きなお花を作るのでそんなイメージです。そのためか一見、平面オヤ? って思ってしまいますが、実は立派な巨大立体イーネオヤ。これも平面オヤかと思いきや、立体オヤなのです。これねー。このまま使うのか、糊付けでもして使うのか・・・・・不明なんですけど。実際、糊が付いているものって見たことがないのです。なんでこんな大きな立体イーネオヤを作っておきながら、立体であることを隠しているのでしょうね。見た目にはなんだかよくわからない平面オヤ。でも本当はこんなに立派で美しいイーネオヤ。・・・・・なんとなく奥ゆかしくも芯の強い女性像を重ねてしまいます。トシヤの秘密の部分を垣間見た気がします。にほんブログ村 手芸(その他・全般) ブログランキングへ
November 1, 2015
全6件 (6件中 1-6件目)
1