全5件 (5件中 1-5件目)
1
先日の遠出の帰路に久しぶりにアイシェの村に行った。突然だったのにも関わらず、夕食を用意して待っていてくれた。アイシェの自宅は見るごとに進化している。今回はバルコニーに絨毯織りのアトリエ部屋が出来ていた。外に1台、中に2台の織機が置いてあった。まだ整理されていない状態だったけれど、これなら寒くなっても絨毯織れちゃうね。普段は夏はバルコニーに、寒くなると家の中に大きくて重たい機をいちいち移動させていたけれど、今後はそれも必要なくなる。アイシェは今年、絨毯織りの師匠認証を公式に得て、フェスティバルなどに駆り出されたり、学校などで指導したりの機会ができた。50代になって、中学卒業資格、高校卒業資格、さらには運転免許も取得したり、女性が迎える大変な時期を乗り越えて、今は以前のように自分のために絨毯を仕上げることはほとんどないけれど、デモや指導などを通して織ること自体は続けている。アイシェと言えば、アイシェの外猫の初代ミンノシュの子供の4匹のミンノシュたち。確かコロナ前だったから2019年の春の話だったと覚えているけれど、母ミンノシュが事故で亡くなり、まだ小さな4匹のミンノシュたちは母親の乳を十分に吸うこともなく、それでも必死に大きくなったのに、3匹が事故で亡くなり、最後に残ったミンノシュは1匹だけだった。そのミンノシュがさらに子供を何回か産み、うち3匹が現在、アイシェの外猫として家の納屋を寝ぐらに暮らしていた。今回行った時には、ミンノシュが新たに4匹の子供を産んで、その子たちがヨタヨタと足元にまとわりついてきた。ミンノシュは腹部にキズがあるらしく、乳を与えたがらない。子供たちは乳を飲めないままお腹をすかしていた。アイシェの旦那さんがパンをちぎって与えると、すごい勢いで食らいついてくる。こんなに小さいのにただのパンを食べるの・・・と驚いたが、お腹が空いていたらなんでも食べるものなのだろう。最近、アンタルヤやトルコの他の都市で野良猫を見かけても、彼らはパンなど見向きもしない。肉やレバー以外はしらんぷりである。猫好きなトルコの人たちや、町が野良猫や野良犬たちのために餌場を用意して、常にペットフードを与えているからお腹が空いて困ることもないのだろう。それは都市部の話。田舎では行政区がペットフードを用意しなくても、誰かが何かを与えるだろうけど、逆に言うとペットフードは与えらえないのである。アイシェの家でも、パンのみか、家人の食べ残りの汁に浸したパンぐらい。量も十分でない時もあるだろう。栄養面では問題あるかもしれないけれど、昔は猫まんまってそんなもんだったと思う。あとは鳥でも爬虫類でも自分で狩って食べるんだよって。町や近所の野良猫ちゃんたちの贅沢な食生活を見ていたから、アイシェの小さな子猫たちが夢中でパンに噛り付いているのを見て、軽くショックを受けた。見方によっては可哀そう・・・と思うかもしれないけれど、そういう話ではないんだよね。それぞれの生まれ育ちの環境があって、それに適応しながらそれぞれの生活や人生(猫生)があるってこと。ミンノシュの娘も子供を産んでいた。まだ2週間経っていないと言う。子猫たちがどこにいるかと思ったら、なんと庭に置いてあったアイシェの藍染めの発酵用の甕の中・・・。母猫の許可を取って、そっと覗くと小さいのが3匹。藍甕、割れずに残っていて良かったね。この村では絨毯織りで使う糸を自分たちで染めていた。たいていの色は村の周辺で自生する草木や庭の野菜や果樹の実を乾燥させた染材で煮て染めることができる。唯一、青色だけは材料をお金で購入しなければならない。インディゴ、トルコ語ではチビットと呼ばれる還元藍を甕で発酵させて染める。お金も手間もかかる作業のため、いつしか村ではやる人がいなくなり、かつては各家庭に1つはあった藍甕も庭に捨て置かれて割れているのを見ることだろう。アイシェが藍染めをやったのですら、私と一緒にやったのが最後と言うから、本当にえいっ!やるぞ!とならない限り、この村でも必要があって草木染めが行われることはないのかもしれない。子猫たちの安全な隠れ家となった藍甕を見て、過去の想い出と共にそんなことが脳裏を横切った。今年はアイシェと最後になると思うけれど、絨毯織りの全行程を教わり、一緒にやりながらきちんとした記録を残そうと思っている。いつまでも同じ環境が続くわけじゃない。できる時に、やれる人がいる時に。伝統手工芸の世界に共通して言えることだろう。そして自分自身にも同じことが言える。できる環境がある時に、やれる体力と気力がある時に。ちなみにミンノシュの子供たちも、孫たちも全部名前はミンノシュである。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
May 26, 2022
先週末から今週は修行旅の村への下見と打ち合わせに出かけていました。下見に行くなんて時間的にも経費的にも体力的にも二度手間なんですが、初めて訪れるところもあるので念には念を入れてのことです。おかげさまで良い出会いがいくつかありました。そしてタイミングよくブルサに滞在中にテキスタイル博物館で開催中のオットマン刺繍布のコレクション展のオープニングセレモニーがあり、なぜか市長さんとテープカットまでしてきました。こちらは年末まで展示が続くようですので、興味がある方はぜひご覧ください。ヘサップイシ、トゥルクイシ、テルサルマテクニックなどによる18~20世紀のオットマン刺繍が約300点展示されています。また今週末はブロックプリントの先生のアトリエで、かご編みと絞り染めなどのワークショップが3日間に渡り開催されたので、それに参加してきました。かご編みの先生は黒海地方のトラブゾンからいらしたプナル先生で、絞り染めは私がずっと気になっていて会いたいと思っていたウスパルタ大学のムスタファ先生です。私が参加したのはプナル先生のかご編みです。今回はラタン材を使用したものでしたが、トルコには木の枝を剥いて作った繊維や葦の茎を開いて使ったかご編みの伝統があります。村でオリーブ摘みで使う舟形のかごや、卵入れのコロっとしたかごなどを見かけて譲ってもらい持っていますが、これらも時代と共に忘れられつつある文化のひとつです。いきなり職人さんの元に丁稚に入るのもなんですので、まずは基本を学ぼうと思ったのです。アンタルヤとその近郊の県からたくさんの女性たちがワークショップに参加していました。大学の先生や生徒さんたちも大勢いました。決して安価でない(日本のワークショップと変わらない受講料です)お稽古ごとに、惜しみなくお金を出せる立場であることは間違いないですが、手仕事が大好きでたまらないと目をキラキラ輝かせて先生の話に耳を傾け、楽し気に作業をしている様子は私には衝撃的でした。そして参加者の口から出たのは「いままで手仕事品を買う時は少しでも安く買おうとしていた自分が恥ずかしい。自分で作ってみて、一作一作にどんなに労力と時間が使われているのか理解できたわ」と言う言葉でした。トルコでは時間と労力をかけて手によって作りあげられたモノや作業に対して賞賛の意味で「エルエメイ ギョズヌル」と言います。TDKの辞書によると「完成までに長い期間がかかり、たくさんの仕事量を要し、長時間の作業を必要とする手仕事に対して使われる言葉」だそうです。そこに費やされた、作者の労力、努力、時間、お金は計り知れないものです。いずれも一昼一夜では成せないことですよね。エルは手エメイ(エメック)は仕事ギョズは目ヌルは光 の意味です。長い時間をかけて、精神をすり減らしてまで手から生まれた何か、それは目の光同様にとても価値のあるモノです。それを「手によって生み出された仕事、目の光」と表現しているのだと思います。もっと深堀りしてみると、例えばイーネオヤや絨毯織りなどの細かい作業に対してはその手仕事を成し遂げるには目の光、つまり視力さえも失うほどの時間の経過と困難さがあると言う意味だと語る人もいます。これは実際その通りですね。そんなトルコのエルエメイ ギョズヌルの数々を、トルコと日本をオンラインで繋いで様々な形でご紹介、一緒に体験していけたらと考えたのが今回のオヤマニアの会さんとのプロジェクトです。いままでも取材報告として日本でセミナーやお話会、ブログ、動画などでもご紹介してきましたが、コロナ時代を経てみなさんが使い慣れてきたオンラインシステムを使わないのはもったいない。私が行く先々で出会ったトルコの手仕事を見たり、習ったりの同時体験を実現したいと考えています。ただ私が出先に居て、さらには中継をする時間的な余裕がある時でないと叶いません。出来る機会は限られてしまうかもしれませんが、今後、チャルパナ(カード織り)、テルクルマ(金属リボン刺繍)、オスマンルナクシュ(オットマン刺繍)、チョラップ(トルコ式民族靴下)などのワークショップも予定しています。たくさんのご参加があればあるほど、経費的にわざわざ出向くことも可能になってきます。みなさまに応援していただくことが励みになります。よろしくお願いいたします。第1回目としてムシュクレ村出身のセルダ―先生に伝統のイーネオヤモチーフ2種を教えてもらいます。セルダ―先生は現在、推薦により国家芸術家ライセンスのイーネオヤ部門の候補者です。秋には確定する見込みです。6月4日(土)16:00~18:00 スイカの花 20:00~22:00 ムシュクレ村のチェイズの中身(お話会)6月5日(日)16:00~18:00 茂みのバラお申込み、詳細はオヤマニアの会さんのブログをご覧ください。 ⇒ オヤマニアの会ムシュクレ村のチェイズの中身は、セルダ―先生のお嫁入持参品のイーネオヤの数々を説明をしていただきながら一緒に見ます。私が通訳と追加解説しますので、質問などもどんどんしてくださいね。先日、先生のお家に行って確認したところ、大きな包みに2つぎっしり詰まっているオヤを見ました。ムシュクレ村に暮らすお母さんとお姑さんが作ったもの、さらに古い時代のものもあります。お話会はオヤを作らない方のご参加もお待ちしております。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
May 23, 2022
トルコは感染症による規制もほぼなくなり、マスクなしでレストランやマーケットに入れることにまだ不慣れながらも、日常が戻りつつあることを体感する日々になりました。2年間、イベントなども開催されることなく控られていたせいか、その反動のように、このところトルコ各地で気になる大イベントが続いています。いや、本当に身体がひとつしかないというのが悔しい限りです。先日、アンタルヤでも国際遊牧民・トルクメン・フェスティバルが3日間に渡り、アクスの奥地で開催されました。遊牧民フェスティバルはトルコの各地でかなりの数で開催されているのですが、今回のは確実に最大規模と言える大きな祭典だったと思います。アンタルヤ地元の遊牧民グループはもちろん、トルコ各地、さらにはアンタルヤに暮らす中央アジアや西アジアの人たちの参加もあり、またトルコの流鏑馬や村の女性たち、プロダンサーによる民族舞踊、見応えのある催しものでした。近隣の山村から参加した、伝統の遊牧民衣装に身を包んだ本物の元遊牧一族の姿もあり、使いこなされたチャルック(牛革やマンダの皮革から作った遊牧民の履く靴)本当に履いてるー! とか、手織りの絨毯やキリムのサドルバックを実際に身に着けている様子とか、私には興奮ネタが満載でした。写真はアクスの遊牧民系住人の80歳になるおばあさん。トルコのカード織り、チャルパナを実演していました。昔は実用品として作っていたそうですが、今はこういうイベントの時などにやるぐらいだそうで、実際にチャルパナを日常的に織る人はもういないそうです。全国的にそういう傾向になりつつありますので仕方がないことです。こちらは布団の綿などを再生するための作業。わたの打ち直しです。弓のような道具と、その弦を回転されるためのボビンのような道具を器用に使っていました。こういうことをやれる人たちが高齢の人たちに限られているんですね。なんか色々もったいない話だと思いながら、私一個人の小さな力ではできることは何もありませんので、せめて動画でも残しておこうと両手に別々のカメラを持って撮影だけはしてきました。まるで乙嫁物語の世界かと思うようなウイグルの民族衣装の若い女性の舞なども素朴ではあったけれど素晴らしかったです。心躍りました。カラギョズとハジワットとも記念写真を撮りました。日中は気温28度前後のアンタルヤ。夢中になり過ぎて最後には身体の水分も枯渇して倒れそうになりましたが、もっと居たかったです。夕方からの遊牧民関係の研究者たちによるセミナーも聴きたかったとか、見れなかったもの、お目当ての人たちから話が聞けなかったなど、色々悔いはありますが、とても楽しい一日でした。さて、現在も今後もトルコ各地で手工芸や民族文化に関連したイベントが目白押し。今年は還暦を迎える(つまり年金生活のスタート)前の最後の年ですので、途中になったチャルパナ修行の続きや、ブロックプリントの弟子入り修行、アイシェとの10年ぶりで最後の作業になるかと思いますがドシェメアルトゥ絨毯の草木集め、糸紡ぎ、草木染め、織りなどの記録のための村滞在など、やり残したことを全てやって、自分の仕事人生の区切りとなる1年にしたいと思っています。そして、のんびり老後人生の楽しみとして、日本やトルコで恥ずかしくないレベルで人に教えられるぐらいまでに知識も実技も高めるのが目標です。春(というか飛び越えて夏)の到来で、気持ちも徐々に上昇中。2年間の動けなかった時間をこれから少しずつですが取り戻しますよー!(宣言しておくと実行する人…)------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
May 13, 2022
2016年にアンタルヤで開催されたEXPOの時に、アンタルヤのシンボルの花として「シャカユク」が認定された。その時はさほど気にもしなかったのだけれど、自生しているシャカユクを折ると罰金が日本円で約100万円という昨年のニュースを見て興味を持った。どんな特別な花なんだろう。そもそも山や野に自生している花を摘んだり折ったりするのは抵抗があり、美しいものは目で見て、写真に残して楽しもう精神なのだけれど、罰金の金額の高さをきっかけにシャカユクを調べてみた。そしたらアンタルヤやブルドゥルなどの高山(1100~1500m)のヒマヤラスギのある場所で見られると言う。その花の命は約10日間。その10日間に当たれば見ることができるらしい。どこで見られるかと言う話しになると、アンタルヤとクムルジャを繋ぐ道上にある高原地帯のアルトゥンカヤ村という情報があり、さっそく出かけた。ただ花の時期は4月下旬~5月上旬とあり、その年の気温にも左右されるだろうから咲いているのかどうかもわからないけれど、取り合えず行けば、今年見られなくても来年の下見になると思った。アルトゥンカヤに着いて、村人数名に尋ねたのだけれど、「シャカユク?・・・ああ、アユギュルか。あれは2000mの山に登らないと見ることができないね。クルマで行くのはジープとかじゃないと無理だよ」との返事にガッカリして、でも村長さんとかジャンダルマに聞けばわかるかもしれないと思いつつ、ラマザンバイラムのお休みでもあったので邪魔しては悪いとすごすご帰宅した。ところでシャカユクとはどんな花なのか。村人が言ったように別名アユギュル、もしくはオルマンギュルと言う。アユは熊のこと、ギュルはバラ、オルマンは森である。森に咲く、大きなバラのようなインパクトのある花なんだろうなと想像する。熊が出るような場所に咲いているからかもしれない。EXPO資料にあるラテン名から探すと、なんと日本で言うボタン科ボタン属の「芍薬、シャクヤク」のことだとわかった。それにturcicaと付いているのでトルコシャクヤクってことなんだろう。シャカユクとシャクヤク・・!?シャクヤク自体は中国や日本で見られる東洋シャクヤクの他に、ヨーロッパシャクヤクもあるのでトルコにあっても不思議はないけれど、トルコ語でシャカユクとは語源がどこにあるのか、とても気になる・・・(調べてないけど)。話はそれたが、諦めきれず翌日、シャカユク探しに再チャレンジ。私の中では村人は知らないだけで、絶対一般市民でも見に行ける場所があるはず・・・と考えていた。アルトゥンヤカ村からアンタルヤに抜ける山間の道の途中にヒサルチャンドゥルという村がある、その間に高原や遊歩道への道しるべらしきものを見たので、きっと見落としたに違いない。ニュース情報から、その場所へクルマで案内したという人の連絡先を何人かの人を介して見つけて、目的地の名称を聞けた。ただその名称ではGoogleマップでは標高1791mのサルチナル山の近くに位置が出てくるだけで道が見えないのである。現場に行けば何か目印はあるだろうと思ったのだけれど、行ったり来たりして探したが何もない。尋ねる人も見かけない、案内をした人に電話をかけたが電波が悪くて通じない。ふと思い出してtuekcellなら通じるかもと、もう1台の携帯を取り出して連絡した。電波の通じにくそうなところはturkcellに限る。そして村から分岐する道の目印となる看板とハイキング道の地図を送ってもらってなんとかたどり着いた。ただwifiも電話も通じない地域だったので、いったい自分たちが今どこにいるのかはわからない状態で、もう通り過ぎちゃったのか、分岐点を間違えたのか。道も未舗装路で、途中から締まった土の道にはなったものの、もし対向車が来たらすれ違いは不可能、バックするのも不可能な崖っぷちのガタガタ道だったので余計不安になった。とにかくイトスギを目安に花を目を凝らしながら探していたら、斜面に鮮やかなピンク色が目に飛び込んできた。やっと会えた!見つけてみたら、なんだここか・・・なんだけれど、どこかわからない場所を当てもなく探すのって本当に大変。でもこれで場所はわかったので、来年からはスムーズに来れる。あとでアンタルヤの友人から聞いた話ではシャカユクを見るためのツアーもあるらしい。というか、ツアーで案内でもしてもらわないと、ここにシャカユクが見られる場所があるなんて気が付かないよ。せめて村からの分岐点に看板立てておいてくれたらなあと思ったのだけれど、もしかしらあんまり人に来てもらいたくないのかな、とも考えた。シャカユク~西トロスに咲く花人気のないところだし、絶対、花を折ったり、貴重な植物だとわかって根を掘り返して持って帰ろうとする輩がいるだろう。だから高額罰金で警告しているのかな。美しいものを目にするための道は険しい方が、見た時の感動も大きいと言うもの。今年は花びらが落ちているものがほとんどで一面シャカユクの花でピンクという状態を見ることはできなかったけれど、来年は村長さんに連絡して開花時期を確認して出かけよう。続きはYoutubeにてご覧ください。↓↓↓↓↓シャカユク~西トロスに咲く花------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
May 6, 2022
購入から3年経ちましたので、今乗っているクルマの初の車検に行ってきました。日本では業者さんにお任せのことが多いかと思いますが、私自身は日本でも面倒ではありましたが自分で車検を通していました。(まだ20代だったしね)トルコの車検は日本のそれよりかなり簡単ですので一般的には自分で行くのが基本です。トルコ語で車検はアラチ・ムアイェネと言います。TÜVTÜRKの管轄で、まずサイトから予約をします。場所はトルコのどこで取っても構いません。アンタルヤ市周辺で3か所、県内では8か所あります。混雑するところを避けて他県で受けることもできるのです。予約日は何日前からとか特に決まっていないそうですが、新たに車検を取った日から次の車検が有効な日が2年間ですので、早くなれば早くなるほど全体の期間が短くなっていきます。車検の有効期日は車検証に記載されています。この時に最初に路上に出た日ではなく、車検に記載されている日にちを基準に普通車の場合は初回は3年以内、2回目以降は2年ごとになります。場合によっては12月に新車で購入しても車検日は8か月前の4月だったという差が生じることがありますので、車検証を確認して車検切れに注意します。予約日までに排ガステストを行います。当日、車検場で受けることもできますが、時間短縮のために事前に町中にあるいくつかの指定業者でやっておくと便利です。有効期限は7日間です。所要時間は5分ほどで費用は110リラ(約1000円)です。データはそのままナンバープレートに付随する情報として直接送付されますので、特に用紙はもらいません。車検日当日は予約時間に車検場までクルマの名義人本人、または公証役場で作成された委任状の持ち主がクルマを持参します。受付窓口で走行距離が聞かれます。自己申告です。車検費用507.40TL(約4600円)を支払い、車検証、身分証明書を提出します。車検場の建物の前までクルマを持っていきます。そこから係員がクルマを移動させながら検査が流れ作業で行われます。シートにさっとビニールをかけて汚れないようにしてくれます。今回は週末の夕方に行ったせいかガラガラでしたので、10分も掛かることなくクルマが出てきました。特に問題がないとのことで、書類にサインをして、しばらく待つと新しい車検証が発行されます。ナンバープレートの前部分に次回の検査までの有効期限日のシールが貼られて終わりです。サイトには約2時間かかると記載があったのですが、時間が余ってしまいました。車検場に着いてから出るまでトータルで15分でした。別のレーンから同時に車検を終えて出てきたのがこのクルマ。なんだかカッコいい。東ドイツのトラビこと、トラバントです。ついつい何年製? と声をかけてしまいました。1985年製だそうです。維持が難しそうですが、オーナーのこだわりがあるクルマも素敵です。ちなみに何か不備があった場合は修理工場で直してから再度チェックしてもらいます。そう言えばで思い出すのが、トルコで初めて車検に行った時のこと。アンタルヤの車検場は今、裁判所がある裏手の空き地にあったのですが、番号札も予約もない時代ですから、当日検査場に行き、未舗装の場所で長い列をクルマに乗ったままひたすら待ちました。当時は3、4時間待ちはザラで、真夏の40~50℃の時に当たると暑さでぐったりです。2003年頃の話であれからまだ19年しか経っていませんが、そこからのトルコの進化は凄まじいものがあると感じます。最初にトルコに来たのが1992年で、アンタルヤには1995年から居住していますが、トルコでの年金もあと1年半ほどで満期になります。この年金システムも当初は外国人には対応していなかったのですが、途中から法律が変って外国籍でも加入できるようになり、60歳までに期間を満了するのを確認して、加入できなかった期間の5年分をまとめて支払い、その後は毎月一定の年金代(保険料込み)を支払って、それもあと1年半で終わりです。現在のトルコの物価を考えると年金だけで生活していくのは非常に厳しいかと思います。公務員の夫はあと2年ほどで年金をもらえる年齢に達しますが、ダブルで年金をもらっても持ち家がある前提で光熱費と食費、雑費などでギリギリかと思います。日本への飛行機チケットは買えなくなるかもしれません。ガソリン代、自動車税、強制・任意保険、定期点検費用なども高額ですので、自家用車を維持するのも大変です。来た頃に比べたら何でもあって便利になったトルコ生活ですが、最近、色々昔のことを思い出します。当時の日本の生活に比べると、ちょっと不便でモノがなかったかもしれないけれど、古き良き時代のトルコが脳裏に蘇り、なんだか懐かしい気持ちでいっぱいになります。実際は理不尽なことも辛い嫌なこともたくさんあったかと思います。でも過ぎてしまえば全てが愛おしかったりします。…私も年を取ったのかなあ。------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング
May 3, 2022
全5件 (5件中 1-5件目)
1