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いやあ2月が終わりましたね。 さて早速今月の成績ですが、対2016年末比で+9.0%となりました。今月も全般的に中小型株のパフォーマンスが好調で、私のポートフォリオもその恩恵を受ける形となりました。ただ同時に8591オリックスや9831ヤマダ電機など、どちらかと言うと大型株の方に魅力的な優待バリュー株が目立つようになってきている気もします。 この1か月はPF上位の持ち株の中に「もういっぱいいっぱいかな? ほぼほぼこんがり焼きあがってるしそろそろ撤退ポイントだな。」と感じる銘柄が散見されるようになりました。ただ同時にこういった良好な相場環境下では、売って現金化した後の「魅力的な再投資先」も少なくなっており、私はそういうこともあってじりじりと積み上がっていくキャッシュポジションを抱えながら、様々な銘柄を調べる思索の一か月を過ごしました。 株式投資で大きく成功するには、名著ダンドーで著者のモニッシュ・パブライが言ったように、 厳選した少数に賭ける、大きく賭ける、たまに賭ける ことが肝要であり、今のやや過熱感のある相場で不注意な勝負に出ないように、慎重に各銘柄のリスク・リワード比を見ながらポートフォリオの微調整を続けています。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Feb 28, 2017
さて今日は当ブログの根幹を成す 2017PF概況シリーズ です。 467位 7635 杉田エース (東JQS、3月優待) ◎~◎◎ PF467位は、建築用金物を柱とする建材商社の杉田エースです。↑ 社長さんが可愛いですね。♬ 現在の株価は1100円、PBR0.70、自己資本比率は31.0%、今期予想PER11.59、配当利回り2.3%(25円)、総合利回り5.0%(25+30=55円、優待品はみきまる調べによると3000円相当)で、優待は100株保有で自社取扱商品(2016年は長期保存食1セット)です。 上記の選択肢の中から、おかずセット を選択しました。 この中から、ごろごろ肉じゃがを食べてみました。 長期保存できる非常食としては十分なレベルの味だと感じました。 杉田エースは、指標的にも割安ですし、十分過ぎるほどの総合利回りも出ていますし、PF下位では申し訳ないくらいの良い銘柄であると評価しています。 そしてこの杉田エースは、私が提唱している優待バリュー株インデックス投資法 の条件に当てはまる銘柄でもあります。 ここで改めて復習をすると、私たち優待族の「古典的な銘柄選択条件」として、1. PBR×PERが11.25以下( グレアムのミックス係数 22.5の半分以下)2. 配当+優待の総合利回りが4.0%以上 というものがあり、上記の2つを同時に満たしていれば、経験上、「ま、そう酷いことにはならない。」わけですが、杉田エースはこんなにもPF下位銘柄なのにその条件をほぼクリアしてくれています。 こんなにも力のある銘柄をポートフォリオのこの位置で持てる幸せ。日本株市場は本当に魅力的ですね。
Feb 27, 2017
さて今日は株式投資本オールタイムベスト43位ツキの科学 (マックス・ギュンター著、PHP研究所)の最終回第6弾です。今回は第5章の「運の良い人は悲観的推測に基づいて行動する」について。「運が良い」といわれる人たちは極めて悲観的な一面を持っている。頑固、気難しい、神経質、という面もある。いつも楽しい人かと思って接していると、ときおり彼らのそういう面に触れて驚かされることがある。。。自分で意識して、懸命に悲観的な態度を取っていると言ってもいい。つい気が緩んで楽観的になりそうになるが、日々細心の注意を払い、努めて悲観的なものの見方をするようにしている、ということだ。 この運の良い人は悲観的である、というのは初めて読んだ時には衝撃的でした。ただ言われてみると確かにそうだなあと思いましたし、ギュンターの運に関する洞察力の凄さに感嘆しますね。大投資家の ジェラルド・M・ローブ は、 株式市場で楽観的になるのは自殺行為 と言い切った。。。多分私が一番驚いたのはこの言葉だろう。。。「自分は幸運の女神に愛されている」などと絶対に思ってはならない。。。人間はそんなときが最も危ない。最も不運に弱くなるのはそんなときなのだ。幸福で気分が高揚しているときには、どうしても悲観的な態度でいることが難しくなる。態度が悲観的でなくなるというのは、つまり無防備になってしまうということだ。不運から身を守る力が弱まってしまう。ラチェット効果も働きにくくなる。何か悪い予感がしても、それを無視する。。。気づくとうつぶせに倒れ、頭を泥の中に突っ込んでいるという事になる。どうでしょう? ギュンターの文章、凄くないですか? プロのギャンブラーは、、、ただ不運に備えて準備をしているのではなく、「自分はとてつもなくひどい最悪の不運に必ず襲われる」という前提で行動している。 ほぼ同じことを、名著システムトレード 基本と原則の中で著者のペンフォールドも言っていましたね。 物事がうまくいっているときは、流れに任せる 脇道にそれたほうがうまくいきそうなら、それてみる そして、これがギュンターの運をコントロールする技術のまとめ となります。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。ギュンターの著作の中でもその「面白さ」ではずば抜けていますし、あらゆる投資家にとって得るところのある最高の1冊であることを私が100%ギャランティー、保証します。未読の方は是非。
Feb 26, 2017
さて今日も2017PF概況シリーズです。 466位 1417 ミライトHD (東1、3月優待) 〇 PF466位は、業界中堅の大明、コミューチュア、東電通が2010年に経営統合して誕生した、通信工事全国3位のミライトHDです。 現在の株価は1104円、PBR0.75、株主持分比率は61.3%と良好、今期予想PER14.96、配当利回り2.7%(30円)、総合利回り3.6%(30+10=40円)で、優待は1年以上の継続保有を条件として100株保有で1000円相当のクオカードです。 ミライトHDは業種が地味で目立たないですが、指標的な割高感もありませんし、まずまずの総合利回りも出ていますし、PF下位としては十分に良い、「縁の下の力持ち」的な銘柄であると評価しています。
Feb 25, 2017
さて今日も2017PF概況シリーズです。 465位 9846 天満屋ストア(東2、2・8月優待) ○ PF465位は、老舗百貨店天満屋グループのスーパーでイトーヨーカ堂の持分会社の天満屋グループです。 現在の株価は1052円、PBR0.70、株主持分比率は33.7%、今期予想PER12.15、配当利回り0.5%(5円)、総合利回り2.4%(5+20=25円)で、優待は100株保有で年2回、(1)優待補助券(100円)20枚または(2)VJAギフトカード(1000円)1枚などです。私は毎回VJAギフトカードを選択しています。 天満屋ストアは指標的にそこそこ割安であり、PF下位としては特に不満のある銘柄ではありません。これからも現行の優待制度が続く限りはホールド継続の予定です。
Feb 24, 2017
さて今日は通常の2017PF概況シリーズです。 464位 9322 川西倉庫 (東2、3・9月優待) △ PF464位は、業界中堅上位で普通倉庫、冷蔵倉庫を兼営している川西倉庫です。 現在の株価は1090円、PBR0.53、自己資本比率は56.7%、今期予想PER23.70、配当利回り1.1%(12円)、総合利回り2.9%(12+20=32円)で、優待は100株保有で年2回1000円相当のクオカードです。 川西倉庫は低PBRですし、嬉しい年2回優待銘柄ですし、PF下位としては特に問題はありません。これからものんびりとホールド継続ですね。
Feb 23, 2017
さて今日は当ブログの「看板記事」である 2017主力株概況シリーズ です。 3位 6670 MCJ (東2、3月優待) ◎◎ PF時価総額3位の超主力はマウスコンピューターの製造販売がメインのMCJです。前回は16位だったのですが、その当時から株価が約3倍になったため大きく順位を上げてここで登場しました。 MCJは2016年2月4日に優待新設を発表したのですが、その内容が極めて良かったことからその翌日にとりあえず1000株だけ拾っていました。その後2016年2月中旬に全体相場が下がったときにMCJも合わせて暴落した瞬間があり、その時に「この株価位置は優待族的には絶対に、確実に、明白に安いな。」と感じて大きく買い増ししました。買った時には、「何か私が見逃している悪材料が隠れているのかもしれないな?」と覚悟していたのですが、その後結局は何もなく (笑) 株価はスルスルと上昇を始め、苦しかった私の2016年のポートフォリオ運営を助けてくれる良い子になってくれました。 現在の株価は1187円、PBR2.25、株主持分比率は51.0%、今季予想PER12.30、配当利回り2.1%(25.27円)、総合利回り3.0%(25.27+10=35.27円)で、優待は100株保有で1000円相当の「パソコンワンコイン診断サービス」利用券(500円×2枚)、1000株保有で10000円相当の商品(オリジナルカタログから選択)です。 今日は私が昨年2016年に頂いたMCJの1000株優待品を見ておきましょう。 この中から、カニセットを選びました。 蟹が立派ですね。大きすぎて鍋に入らないくらいです。♬ カニ鍋が出来上がりました。肉厚でプリプリでとても美味しかったです。 もう1つ、スティックPCも選びました。 なんに使ったらいいのか良く分からず、お家の片隅にそのまま転がっていることはちょっと秘密です。(汗) さてMCJはかなり株価が上昇しましたが、未だにそれほど指標的に割高な訳でもなく、また確かな成長力があり、優待内容は魅力的で、かつ近い将来の東証1部昇格期待もあることから、現時点ではホールド継続の予定です。 株式投資で勝ち残るには、「勝つときに大きく勝つ」ことがどうしても必要です。何故なら市場では平均50%の確率で負けるので、利益が出ればそれを逃さないためにすぐに薄利で撤退し、損失が出た時には負けを認めず我慢に我慢を重ね、終いにはクソナンピンを繰り返し、やがて経済的・精神的な限界がきて巨額の損失を出す「小さく勝って大きく負ける」やり方では投資家として大成することは決してできない からです。 不人気なバリュー株として買い、市場に気付かれ人気化した時期をグロース株として楽しくホールドし、モメンタム(株価の勢い)の消失と共にポッケに札束をねじ込んで黙って静かに去る これが「株式投資の王道」であると私は考えているわけですが、今のMCJはバリュー株からグロース株に評価が変わりつつあるくらいの株価位置です。ここからMCJが更にどこまでいけるのか?、それは私には全く分かりませんが、少なくとも今のモメンタムを維持する限りは「楽しい旅路」が続いていくということですね。2017主力株概況シリーズ 免責事項2017主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Feb 22, 2017
片山晃さんや五味大輔さんを筆頭に、日本を代表する凄腕個人投資家を特集した、日経マネー特別編集の「日本の億万投資家名鑑」。ブラックカードみたいな光沢があってカッコイイ1冊です。 私はこの中の片山さんと五味さんの「計380億円対談」の完全版(雑誌の対談の時は確か7ページくらいだったのだが、今回の完全版は10ページにボリュームアップしていた)が読みたくて本屋さんで買っていたのですが、ページを読み進めていくと、「億万投資家32人に聞いたお役立ち書籍・情報源ランキング」という特集があり、 その中のブログ部門ベスト10に、すぽさん投資ブログ と並んで私のブログが1位で登場していました。 びっくりしましたが、日本最高峰の個人投資家の方々の投票によるランキングなのでとても光栄でしたし嬉しかったです。 そして「銘柄分析の鬼」のすぽさんのブログと、「優待分析の鬼」の私のブログが並列で1位になっていると言うのは、 株式投資の世界ではうまくいく方法がいくつもある ことのそのままの証明になっているなあ、とも思いました。 それにしても、載っているなら編集の方には一言前もって教えて欲しかったです。いきなりこんなのを見つけるとちょっとドキッとしますからね。(笑)
Feb 21, 2017
さて今日は株式投資本オールタイムベスト43位ツキの科学 (マックス・ギュンター著、PHP研究所)のクライマックス第5弾です。今回は第4章の「運の良い人はラチェット(歯止め)効果をはたらかせる」について。 車輪などを一方向のみ回転させるための装置を「ラチェット(歯止め)」という。「運が良い」と言われる人は、実は、自分のしていることが悪い方向に転がり始めたら、いつでも動きを止められるよう準備をしている。状況が悪化し始めたときには、素早くその場から逃げ出すことができる。 私が「超A級である」と見ている投資家の方でも、結果として銘柄選択をミスすることはあります。それも(私の観察によると)割と頻繁に(笑)あります。ただ、彼らは自分の失敗を認識した時には即座に冷徹にそのポジションを切ることが出来ます。まさに「ラチェット効果」を働かせることが出来る、だからこそ凄腕の投資家なんですね。 1975年に亡くなった投資家のジェラルド・M・ローブ は、近年のウォール街でも、あらゆる面から見てひときわ輝かしい実績を残した人物。ウォール街で最も「運が良かった」人物と言ってもいい。。。ローブが特別なのは、1969年に(相場の)活況が終わりを迎えた後も、富や名声を失わなかったからだ。。。ローブは、運を思い通りに操る方法を知っていた。。。相場が悪くなり始めると、彼は即座に退場した。。。 この第4章では、私が崇拝している大投資家のジェラルド・M・ローブの話がたくさん出てきます。全国4800人(みきまる推定)のローブファンの方にとっては、この数ページだけで間違いなくこの本を買う価値があると思います。ローブのやり方(購入後の最高値よりも10~15%下落したらその株は買値に関係なく即座に全て売却する)の利点は、大損は絶対にしないということだ。だからこそ、1929年や1969年のように市場が壊滅的な状況になり、多数の破産者が出ても、ローブは大損を免れたのである。。。ラチェット効果は幸運をもたらすというより、不運から身を守ってくれるものと考えるべきかもしれない。。。 ローブのやり方を守れば数十年の時を経た現在の株式市場でもほぼ確実に「生き延びる」ことが出来ます。ただし、その実行には様々な困難があるんですね。ギュンターの文章の続きを見ていきましょう。 ローブの方法は、理屈の上では完全に正しい。ただ残念ながら、うまく実践できている人は少ない。ローブ自身が言う通り、この方法にはかなりの犠牲が伴うからだ。 特に辛いのは、「自分は間違っていた。」とはっきり認めなくてはならないこと である。。。他人に自分の間違いが知られてしまう覚悟も必要になる。。。誰だって間違いを認めるのは辛い。耐え難いほど辛いこともある。3流の投資家の多くは、この辛さを嫌って3流のままで終わる。それで破産する人間もいる。運が良いといわれる投資家は、当然、これまで何度も自分の間違いを認めてきたはずだ。間違いを認める不愉快さに耐えて生きてきたとも言える。 間違えたという事実は、自分だけではなく、証券会社にも家族にも、もしかすると友人にも知られてしまっただろう。間違いを認めるたび、悔しい気持ちを味わったに違いないし、できれば認めたくないとも思っただろう。しかし、それに耐えなければいけないと考え、実際に耐えたのだ。勇気がいったはずである。 心が震えるほどの名言。ギュンターの言葉は私達投資家の胸の奥にダイレクトに飛び込んでくる真っ直ぐさに溢れているんですね。(続く)
Feb 20, 2017
さて今日は株式投資本オールタイムベスト43位ツキの科学 (マックス・ギュンター著、PHP研究所)の第4弾です。今回は第3章の「運の良い人は勇気がある」について。 運命の女神は、ときとして勇気ある人に微笑む。。。「運が良い」といわれる人の多くが、「勇気ある人」だということ だ。。。私はこれまで数多くの人に会ってきたが、、、だいたいにおいて、「臆病な人ほど運が良くない」 のである。 20年&1000人以上の追跡調査をしたギュンターのこの言葉は重いですね。私が以前からずっと疑問に思っていたことの1つに、「力量溢れ成績も抜群だった兼業投資家の方が、仕事を辞めて専業投資家になった途端に驚くほど力を無くし成績も無残に落ち込んでしまう。」ことが非常に多いのは何故なのか?と言うことがあったのですが、その理由の1つに、 定期的な給与収入・キャッシュフローを失うと、「負けられない。この金は無くせない。」という思いが強くなって、無意識の内に「勇気の欠片(かけら)」を失ってしまい、結果として運が悪くなるから ではないか?と考えています。 専業投資家になるには「勇気を失わない」性格的な資質が必要 なんじゃないかな?と個人的には思うんですね。 私の知っている限り、運の良い人は絶対に一直線な人生は歩んでいません。ジグザグに進んでいます。たいした意味もなく、1本の道にしがみつくのは間違いです。こっちに良いことがあるとわかれば、すぐにでも方向を変えられるのが大事。 私もポートフォリオ最上位に置いている、そしてとても思い入れのある銘柄であっても、PF下位にそれよりも明らかに総合戦闘力の高い銘柄を見つけたら、躊躇なく入れ替えます。 日々のPF編成でもギュンターの言う「ジグザグ運営」が大切 であると肝に銘じています。 「幸運は、それを受け入れる心の準備ができた人に訪れる。」別の見方をすれば、ちょっとしたチャンス、幸運につながるきっかけのようなものは、誰のところにもときどきはやってくる。だがそれは、手を伸ばしてつかみ取る勇気のある人間にとってのみ価値を持つ。 私も毎日、巨大な「優待株いけす」ポートフォリオを眺め巡回して、チャンスの欠片を見逃さないように努力をしています。 、、、 宝くじも株も買ったことのない人には、それで儲けた人をうらやむ資格はない。。。ゲームに参加しない人間が勝つことはあり得ない。 。。 運命の女神は勇気ある人が好き なのだ。 その通りですね。わたしもこれからもどんな環境下であっても「株式投資というゲーム」に参加し続けようと思っています。 情報が十分でなくてもまずは一歩を踏み出さなくてはならない。 。。(以下は石油王になった J・ポール・ゲティ の言葉) 石油がどこに埋まっているか100%わかる方法があるのなら、誰も失敗などしません。。。人生には、これと似たことがたくさんあります。。。うまくいくかどうか、完全に予測することなどできません。その事実を進んで受け入れることが大切。(ゲティの言葉終わり) 大事なのは、ゲティがただ一か八かに賭けているのではなく、間違いのない予測をするため、可能な限り情報を集めているということだ。どんな場合でも、まずは情報を集め、慎重に検討する。そのあとで、思い切って前に出るか否かを決断するのだ。。。考えすぎて決断が遅れれば、何も得られなくなる。 「ある時点」を過ぎても行動を起こさず、「調べている」、「考えている」と言い続けるのは、もはや言い訳である。単に臆病なだけ だ。 これは株式投資の世界でも全く同じですね。その銘柄は指標的に十分に安いか、過去の業績推移は安定的に推移しているか、今後の株価上昇のカタリストはあるのか、その材料は既に市場の大多数の投資家に知られ陳腐化し鮮度を失った情報になってしまってはいないのか、投資に当たって未解決の謎となっている懸念材料はないか、あった場合は会社IRに問い合わせをして疑問を解決できたか、、、、慎重に情報を集め、多角度から考えます。でも株式投資ではパズルのすべてのピースが揃うことは決してありません。しかし、どこかでは決断して、勇気を持って前に出なくてはならない んですね。続く
Feb 19, 2017
今からちょうど7年前2010年2月の事なのですが、私が発明した「造語」であり、また日記タイトルにも入れかつ専門としている 「優待バリュー株」とは何なのか? という記事を書いたことがありました。そしてこの「優待バリュー株」と言う言葉の「生みの親」である自分の中では、この話は既に完全に消化されて日々の闘いの中で身に沁みついているというか、投資の前提条件のクラシックなことになっているのですが、当ブログの最近の、新しい読者の方にとっては、「それ、一体なんなん?」という疑問を持たれているかもしれないな?とふと思ったので、7年振りのアップデート版を書いておこうと思います。 さて、その「優待バリュー株」は大きく分けて3種類あります。 まずは、 指標的に極めて割安なバリュー株にたまたま優待が付いている場合 です。そしてこれを A株 と呼びます。いわゆる 「優待ディープバリュー株」 ですね。具体的に私のPF上位の持ち株で言うと、1916日成ビルド工業、3228三栄建築設計、3277サンセイランディック、7264ムロコーポレーション、7485岡谷鋼機、7533グリーンクロス、7551ウェッズ、7614オーエムツーネットワーク、8119三栄コーポレーション、8591オリックス、9035第一交通産業あたりが該当します。 PF上位の大多数はA株である ということですね。 このA株の魅力は「バリュー株を優待を楽しみにストレスなく保有できる」ということです。 ただ単に指標的に割安なバリュー株というのは市場にはたくさんあるわけですが、その手の株というのは大体において値動きの乏しい不人気株でもあります。それを株価が上がらない状態でじっと我慢してホールドするというのは強い精神力・忍耐力・胆力を要求されます。我慢ができずについに投げた頃、うたた寝から覚めてするすると上昇し始めるというのもよくあるパターンです。 その点、優待が付いていると、この上がらない期間を優待を楽しみにご機嫌でホールドできます。それに元々指標的に非常に割安な株なので、いつかはスポットライトが当たって上昇することが多く、結果として負けにくい投資になります。 そして言い方を変えると、このA株への投資は、 グレアムのディープバリュー株投資法 が持つ、「地味でつまらない。結果が出るのに時間がかかる。」という欠点を改善した、優待株天国の現代日本の状況にジャストフィットさせた、より洗練された投資法であるということにもなります。 A株への投資こそが、優待バリュー株投資の王道 であるという事ですね。 さてその次に、 指標的に突出した割安感はないが配当+優待の総合利回りが高くバランスが良い B株 があります。いわゆる 「優待バランス株」 ですね。私の持ち株では2730エディオン、3172ティーライフ、7605フジ・コーポレーション、9831ヤマダ電機あたりをパッと思いつきますが、他にも多くの優待バリュー株はこのB株に当てはまります。 このB株を少量ずつ多品種持つことは、ポートフォリオの総合利回りを上げ、何が起こるかわからない株式市場で長生きし、更には多くの優待品に囲まれて投資の果実を実感しながら幸せに暮らせるという複数の大きなメリットがあります。多くの優待族の方が、1単位ずつたくさんの優待株を買い求めてただ楽しんでいるだけでこの魑魅魍魎とした株式市場で相対的に長生きしている、という事実がそれを端的に示していると思います。 次に 指標的にはかなり割高だが、優待バリューが非常に高い C株 があります。いわゆる 「優待がバリュー株」 ですね。(笑)私の持ち株では2702日本マクドナルドHD、3197すかいらーく、9202ANAホールディングスあたりが当てはまります。 このC株は保有するのに若干神経を使いますが、その分優待そのものの純粋な魅力が高いので戴いた時の満足感は格別です。またその優待バリューの高さから権利前に株価が上昇することが多く、我々優待族の伝家の宝刀「取らないの法則」発動でいざという時には利益を確保しやすいという利点もあります。 以上のABCの3つが私が考える「優待バリュー株」ですが、実は優待株の中にはもう一つ、 「継続企業の前提に関する疑義の注記がある」、もしくは「継続企業の前提に関する重要事象等がある」状態で、 危険だが優待は魅惑的な D(Dangerous) 株 も存在します。いわゆる 「優待ボロ株」 ですね。過去の例で言うと、金貨優待で我々優待族を幻惑した先物会社グローバリーや、タスコシステムなどがありました。また現役で頑張っている銘柄としては3346 21LADY、4679田谷、9978文教堂グループHDなどが挙げられます。ただこのD株を「バルクで買ってトータルで利益を出す」投資法は「文字通りのハイリスク・ハイリターン」で、大きな利益に繋がることもあるので私は嫌いではありません。なおこの観点に関しては、下記の大人気記事も是非ご覧下さい。 危ない優待株を見てみよう 2016年編 危ない優待株を見てみよう2016 その1 危ない優待株を見てみよう2016 その2 そして優待株の中にはもう1つ、指標的には非常に割高だが、高い成長力がありそれを許容できる、いわゆる 「優待グロース株」 もあります。これを、 G株 と呼びます。具体的には、2193クックパッド、3053ペッパーフードサービス、3179シュッピンなどがあります。そしてこのG株には従来型の優待バリュー株投資手法では十分には対応できないため、私が開発したオニール変法である YOU-CAN-SLIM法 を用います。 以上をまとめると、優待株を買うときにはざっくりとその株が上記のA、B、C、D、Gのどこに当てはまるか考えて資金配分することが大切であるということです。前述したように、主力株は極力A株の中から選ぶようにするのが基本・大原則ですが、「株式投資はピュアな自然科学ではなく、ギトギトの社会科学」 なので、ここに魅力的なB、C、D、G株も組み込んで「多彩で柔軟なアイデアで楽しく」ポートフォリオを作り上げるようにしています。そして、これからも健康(A~C、G)、不健康 (D) 含めてたくさんの優待株に出会いたいなあと思っています。
Feb 18, 2017
さて今日は株式投資本オールタイムベスト43位ツキの科学 (マックス・ギュンター著、PHP研究所)の第3弾です。 今日は第2章の「運の良い人は直観力が強い」について。直観に十分な情報の裏づけがあるかを確かめる。 ただの直観ではダメ という事ですね。、、、実を言えば、リバモアはその波乱万丈の人生の中で何度か破産をしている。直観が外れるときもあったということだ。晩年に近づくにつれ、外れることが増えた。1930年代には特に大損をしている。。。結論を言えば、彼の直観は総じて信用できないものだった。。。直観には2種類あるのだ。1つは、確かな根拠があると推定してよいもの。いわば「合理的な直観」である。そして、もう1つは、客観的な根拠があるとは思えない、超能力や霊能力の類と変わらない直観。これは「合理的ではない直観」ということになるだろう。。。「信用できるのは、その直観に関わる経験が十分にある場合だけ。」 私の大好きなリバモアですが、確かにギュンターの言う通りかもしれないですね。ただ個人的には1920年代までの彼は本当に凄かったと思っています。 願望と直観を混同してはならない。。。直観したことが、自分が強く望んでいる通りの事だった場合、その直観は疑ってかかったほうがいい。「 誤った直観は、その多くが『偽装をした願望』。 何かをあまりに強く望んでいると、その通りのことを直感した、と勘違いすることがある。」 私も夢の中で「この銘柄で勝負だ!」との啓示を得て、その後色々と調べたうえで「よっしゃ、やっぱりイケる。」と勝負に出て、結果として全然ダメで大敗したことが5年くらい前にありました。ちょっと恥ずかしかったので夢の中で思いついたことはこのブログでは書かずに秘密にしていたのですが、今から考えると私は元々そのややリスキーな銘柄で戦いたくてうずうずしていたので、その願望が夢に現れてしまったのだと思います。(汗)続く
Feb 18, 2017
さて今日は株式投資本オールタイムベスト43位ツキの科学 (マックス・ギュンター著、PHP研究所)の第2弾です。今日はまず第1章の「運の良い人は社交性に富む」について。 クモは自ら糸を出して巣を張り、ハエなどの虫を捕まえる。当然、巣が大きいほど、餌となる虫が捕まる可能性は高まる。実は、これと同じことが運についても言える。 人が思いがけない幸運を得るとすれば、それは、必ず他人の手によってもたらされる。。。友人、知人の輪が広いほど(つまりクモの巣が大きいほど)、幸運は訪れやすくなる。ギュンターの説明というのは常に分かりやすくて胸を打ちます。私が「優待株いけす」に次々と新しい銘柄を放り込みながら戦っているのも、いけす=クモの巣と考えており優待銘柄の数が多ければ多いほど、そこから良い銘柄を抽出できる、幸運を掴める可能性が高まると考えているからなんですね。 続く
Feb 17, 2017
さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。第43位は、 ツキの科学 (マックス・ギュンター著、PHP研究所) です。 この本は、「運」をコントロールする技術について客観的な根拠に基づいて解説した本 です。マックス・ギュンターは、私の株式投資本オールタイムベスト2位に輝く永遠の名著 マネーの公理 同じく第17位の 運と付き合う の著者であり、もちろんこの本も凡百の「ツキを良くするハウツー本」のようなありきたりのものではありません。 マックス・ギュンターは偉大な投資家であっただけでなく、「運」という不可思議なものの秘密の探求に努めた人 でもありました。彼は20年間、延べ1000人以上の人生を追いかけ、そして全体的に見て、 運の良い人と悪い人の行動や態度にどういう違いがあるか をついに突き止めました。そしてその全てがここに書かれています。率直に言って「とてつもなく凄い本」です。 この本は読み物としても抜群に面白いのですが、投資家的な観点からは 第4部の運を良くする方法が特に秀逸 です。 この第4部だけだと140ページ程しかないのですが、その中にはあの伝説の相場師だった ジェシー・リバモア が何故悲劇的な最期を遂げたのかに関する深くて鋭い考察も含まれており、ある一定以上の知識と力量のある投資家の方なら「読み始めたら面白くて止まらない」だろうと思います。 さてギュンターは、運を良くする方法として5つのことを挙げています。今日は最初にその大トロの結論部分をざっと見ておきましょう。 1. 社交性に富む 運の良い人は、多数の人と友好的な関係を築いている。幸運は常に他人からもたらされるものなので、多くの人とつながりを持つほど、幸運が訪れる可能性は高まる。 2. 直観力がある 運の良い人は、目に見える以上の何かを察知する能力を持っている。多くの場合は、無意識にその能力をはたらかせている。 3. 勇気がある 運の良い人は、目の前にチャンスが訪れたら、確実にそれをつかみ取る。たとえ、それによって自分の人生設計が狂うことになっても、勇気を出して一歩を踏み出す。そのため、運の良い人は「ジグザグ」な人生を歩むことが多い。 4. ラチェット(歯止め)効果をはたらかせる 運の良い人は、自分のしていることが悪い方向に転がり始めた時や、状況が悪化し始めた時には、素早くその場から逃げ出すことが出来る。そのため、ひどい不運に見舞われることは少ない。 5. 悲観的推測に基づいて行動する 「運の良い人は楽観的な人」というイメージがあるが、実際にはまったく楽観的ではない。運の良い人は、自ら意識して、極端なほど悲観的な態度を貫いている。いつ良くない事が起きるか分からない、と思って行動することが、幸運につながっているのだ。 さてそれでは次回からこの5つについて詳細に見ていきましょう。(続く)
Feb 16, 2017
さて今日も2017PF概況シリーズです。 463位 6293 日精樹脂工業 (東1、3月優待) △ PF463位は、射出成形機大手で周辺機器・部品・金型等に展開している日精樹脂工業です。現在の株価は1139円、PBR0.79、自己資本比率は56.4%、今期予想PER20.30、配当利回り1.6%(18円)、総合利回り2.9%(18+15=33 円)で、優待は100株保有で1500円相当の長野県特産品などです。 今日は私が2016年に頂いた優待品を見ておきましょう。 この中からおばあちゃんのやさしいりんごジャムをパンに塗って食べてみました。 控えめに言ってとても美味しかったです。 日精樹脂工業は指標的な割高感もありませんし、優待内容も魅力的ですし、PF下位としてはまずまず良い銘柄であると考えています。
Feb 16, 2017
さて今日も2017PF概況シリーズです。 462位 3133 海帆 (東マ、3・9月優待) △ PF462位は、東海地方を中心に飲食店を直営展開し、レトロな雰囲気の内装が特徴の居酒屋『昭和食堂』が主体の海帆です。 現在の株価は1150円、PBR2.35、自己資本比率は25.5%、今期予想PER51.34、配当利回り0.3%(4円)、総合利回り2.6%(4+26.4=30.4円、優待はお米券として換算)で、優待は100株保有で年2回3000円相当の食事優待券またはおこめ券(3kg分)です。 尚、海帆は2月10日に株式分割と優待制度の変更を発表していますので、最新の情報については こちら を御覧下さい。 海帆は利益水準が低くかつ不安定でPF上位で戦えるような銘柄ではありませんが、PF下位で保有して優待を楽しむのには特に大きな問題はないものと考えています。
Feb 15, 2017
さて今日も通常の2017PF概況シリーズです。 461位 9319 中央倉庫 (東1、3月優待)〇 PF461位は、内陸の総合物流でトップクラスの中央倉庫です。 現在の株価は1095円、PBR0.59、自己資本比率82.3%、今季予想PER18.98、配当利回り2.1%(22.5円)、総合利回り2.9%(22.5+8.8=31.3円)で、優待は100株保有で3月株主にお米券2キロです。また長期株主優遇もあります。 中央倉庫は財務状態も良いですし、十分に低PBRですし、PF下位銘柄としては全く不足はありません。むしろ十分過ぎる良い銘柄と思います。これからも優待を楽しみに気長にホールドしていく予定です。
Feb 14, 2017
さて今日は通常の2017PF概況シリーズです。 460位 9996 サトー商会 (東JQS、3月優待) ○ PF460位は、東北、北関東地盤で、量販店・レストラン・各種給食向け業務用食材卸のサトー商会です。 現在の株価は1177円、PBR0.51、自己資本比率は68.0%、今期予想PER10.36、配当利回り2.6%(30円)、総合利回り3.2%(30+8.8=38.8円)で、優待は100株保有で東北産米2キロです。 サトー商会は指標的にまずまず割安なので本来だったら以前から持っていて当然の銘柄なのですが、私は何故か見逃していてしばらく前に新規参戦しました。たまにこういう銘柄ってあるんですね。 (-_-;)
Feb 13, 2017
四季報オンラインに、機関投資家がホンネで語る投資の内幕 という興味深い記事がありました。是非皆様にも本文を読んで頂けたらと思うのですが、この中で、「機関投資家は勝つために守らなければならない多くの制約を課せられています。個人投資家の強みはこのような制約がまったくなく、自由に動けることにあります。パフォーマンスに関して言えば、個人投資家は機関投資家を凌駕することは十分に可能。」 という言葉があり、私は「実にしっくりと来る良い表現だなあ。」と思いました。 何故なら、 良く「機関投資家は資金力や情報力で圧倒的なので個人投資家が彼らに勝てる訳がない。」等の言説を真顔で述べる個人投資家の方がいらっしゃいますが、我々個人はその資金力の少なさを生かして 「小型株効果」 や「機動力・俊敏力」を使えるので、トータルで見ると私達の方が圧倒的に有利である。 とずっと以前から個人的には思っているからです。 実際 ミネルヴィニの成長株投資法 で有名なマーク・ミネルヴィニも小口の一般投資家は主に流動性とスピードの点で、大手の投資信託やヘッジファンドのマネージャーよりもはるかに有利。 と述べています。 私たち個人投資家には、1. 資金力の少なさを最大限に生かし、図体がデカすぎて小回りが全く効かない機関投資家が手出しできない、成長力のある小型・超小型株投資で存分に勝負し、腕を振るうことが出来る。 また更に言うと先回りしてそういった銘柄を仕込んでおいて、時価総額が上昇して機関投資家がようやく3周遅れで参入してきたときに彼らに持ち株を売りつけて黙って静かに去るという、「風と共に去りぬ殺法」を使うことも出来る。2. 自分自身が「一人ファンドマネージャー」であるため意思決定が極めて迅速であり、機動力・俊敏性を持って投資が出来る。また機関投資家・アクティブファンドがインデックスに勝てない元凶となっている毎年の「信託報酬」も0である。更に投資銘柄の選択に当たっても機関投資家とは違って一切の制約を受けないのも有利。 例えば 6425ユニバーサルエンターテインメント のような「好戦的で裁判ばっかりしているやんちゃ過ぎる銘柄」にも、 9035第一交通産業 のような「毎日の出来高がほとんどなくて機関投資家には実質的に全く手が出せない銘柄」にも、ご機嫌で迷うことなく戦(いくさ)を仕掛けることが出来る。3. 優待バリュー株投資手法 を使うことによって、優待分で追加のパフォーマンスと楽しさを手に入れることが出来る。4. 10年前とは異なり、投資に必要な情報はネット上でほとんどすべて手に入る。機関投資家のみが参加できる会社説明会に顔を出せないのが唯一のデメリットだが、それも会社に1本電話すれば楽勝で100%以上カバーできる。電話をするのを躊躇う個人投資家の方が多いが、「十分な下準備」をした上で気合を入れて電話すれば、ほとんどの会社は丁寧に親切に対応してくれる。10社に1社くらいは酷い対応をされることもあるが、経験上そういった会社は「結果的にほとんど投資をする価値がない。」ので、悪い企業を除外する良いスクリーニング検査にもなる。 という4大メリットがあります。 私はこれからも 個人投資家であることの利点 を生かしながら、株式市場を楽しく生き抜いていこうと決意しています。
Feb 12, 2017
さて今日は 株式投資本オールタイムベストシリーズ 第42位 ダンドー (モニッシュ・パブライ著、パンローリング社) の最終回第3弾です。 ダンドー(富を創造する努力)とは何か ? 著者のパブライは、ダンドーとは、 「厳選した少数に賭ける、大きく賭ける、たまに賭ける」 に他ならないと述べています。そしてバフェットの参謀の チャーリー・マンガー のように逆にして考えてみると、 「むやみに賭ける、小さく賭ける、頻繁に賭ける」投資家の結果は予想通り悲惨 であると言います。本当にその通りですね。 最後に本書の中で特に印象に残った部分の写真を個人的なメモとして貼っておきます。 本当に飛び抜けて良い本と思います。見た目は妖しいですが、毛嫌いせず是非皆様も読んで見てくださいね。
Feb 11, 2017
さて今日は 株式投資本オールタイムベストシリーズ 第42位 ダンドー (モニッシュ・パブライ著、パンローリング社) の続編第2弾です。 著者のパブライは、 「 コインの表なら勝ち、裏でも負けは小さい! 」 低リスクで高リターンの賭けにだけ参加するように、豊富な具体例を出しながら何度も教えてくれます。非常に分かりやすくて心の中に入ってきやすい名文が続くんですね。 そして シンプルに投資することの大切さ を何度も力説しています。 また効率的市場仮説に関しては、市場はおおむね効率的であるとした上で、「しかし、 おおむねであるのと完全なのとは雲泥の差 なのである。そしてこの決定的なギャップこそが、バフェットがホームレスでない理由である。」 と述べています。 文章の隅々にまで知性と教養とユーモアが行き届いていて、読んでいて本当に感動する一冊なんですね。(続く)
Feb 10, 2017
さて今日は一部のマニアック系の投資家の方々から超絶大好評を戴いております 株式投資本オールタイムベストシリーズ です。第42位は、 ダンドー (モニッシュ・パブライ著、パンローリング社)です。 この本は表紙の色の妖しさと「インド式テクニック」などと言う若干のいかがわしさを感じさせるキャッチコピーで物凄く損をしていると思いますが、その 中身は間違いなく「第一級の名作」 です。 著者のパブライの言う「ダンドー」とは、「富を創造する努力」のことです。そしてその考え方は本の裏表紙に簡潔にまとめられています。 この本は非常に平易で分かりやすい言葉を選んで全編が綴られています。著者のパブライは現代バリュー投資家業界で「最も頭の良い男」 として知られていますが、それは彼の文章が極めてシンプルなことに端的に現れています。余分なもの・贅肉を全て削げ落として書いてくれているのです。 この本が良い理由としては、上記の目次に付いた◎を見れば分かるように、「ほぼ全章」が素晴らしいことが挙げられます。 僅かに200ページ程の薄い本ですが、私は読むのにとても時間がかかりました。中身が「凄い密度」だったからです。 次回からその中身を具体的に見ていきますが、今日はこの本を読んで私が感じたことを最後に箇条書きにしてまとめておきます。 極めて平易で分かりやすい、真の意味での現代の「バビロンの大富豪」的な本である。 バフェットやマンガーに関して、他の本ではあまり見かけなかった警句が多く、またその内容も良かった。 パブライ自身が バフェット の哲学 を「丁寧に分析してトレース」した投資家であり、かつそのやり方で成功している。これはとりもなおさず 「パクリュー投資」 の素晴らしさを如実に示している。 続く
Feb 9, 2017
さて今日は通常の 2017PF概況シリーズ です。 459位 2668 タビオ (東2、2月優待) ○ PF時価総額459位は、「靴下屋」を直営とFCで展開するタビオです。前回は64位と上の方で頑張っていたのですが、業績低迷が続き「とても残念だがPF上位には値しない。」と判断されて、今回無念の「優待株いけす堕ち」となりました。 現在の株価は1091円、PBR1.31、自己資本比率67.9%、今期予想PER41.33、配当利回り2.8%(30円)、総合利回り3.8%(30+12=42円、優待券はヤフオク平均落札価格の額面の80%で換算)で、優待は100株保有で1500円相当、1000株保有で6000円相当の優待券です。 タビオは優待券を使ってお店で買い物をすればすぐ分かるように、その商品のクオリティの高さは折り紙つきです。 ↑ ちなみに上の数字ですが、単位は「デニール」で、レッグウェアで使用する糸の太さ(重さ)を表すものとのことです。そして生地が厚手になるほど数値が上がるそうです。世の中には知らないことがまだまだたくさんありますね。 タビオはユニークな業態にも優待内容にも一定の魅力があり、「業績推移によってはPF上位で戦いたいなあ。」とずっと以前から思っているのですが、この数年業績は低迷しっぱなしで今のところは「優待株いけす」から脱出できる感じではありません。引き続きしっかりと多角的に見ていこうと思っています。
Feb 8, 2017
さて今日も2017PF概況シリーズです。 458位 4718 早稲田アカデミー (東1、3月優待) ○ PF458位は、 集団指導塾『早稲田アカデミー』を運営し、傘下に医系の『野田クルゼ』を持つ早稲田アカデミーです。 現在の株価は1109円、PBR1.39、自己資本比率は52.0%、今期予想PER13.79、配当利回り2.7%(30円)、総合利回り3.6%(30+10=40円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードです。 早稲田アカデミーは指標的な割高感もありませんし、マイルドながら成長力もありますし、 PF下位としてはとても良い銘柄です。長期株主優待を目標にこれからもホールド継続の予定です。
Feb 7, 2017
さて今日は通常の2017PF概況シリーズです。 457位 2735 ワッツ (東1、8月優待) ○ PF457位は、100円ショップ中堅で、直営小型店軸で小商圏に強みを持つワッツです。近くに100円ショップ界の巨人ダイソーがやってくると一瞬も躊躇せず裸足で全力で逃げ出す、通称「ワッツ走り」で有名な小粋な銘柄ですね。↑ 一時期ほどの勢いは無いですが、それでも着実な成長が続いていますね。現在の株価は1125円、PBR1.64、株主持分比率は50.1%、今期予想PER17.25、配当利回り1.3%(15円)、総合利回り2.2%(15+10=25円)で、優待は100株保有で自社プライベート商品詰合せ(台所・衛生・掃除用品等)10点、1000株保有で20点です。↑ 100円ショップなので当たり前と言えば当たり前ですが、極めて実用的なアイテム満載で嬉しいですね。 さてこのワッツ、私にとってはとても懐かしい銘柄です。と言うのは10年位前には主力の一角だったこともあるんですね。今のワッツには当時のような爆発的な成長力も煌きもありませんが、それでもなお相対的に見て良い銘柄であり続けていると考えています。
Feb 6, 2017
さて大変な好評を戴いている「株式投資本オールタイムベストシリーズ」ですが、今日はその1~10位の「改定第2版」をまとめておきます。前回の第1版は驚くほどの大好評でこれまでに20000アクセス以上を戴いているのですが、その後チビチビと追加の書評を書いたのでそれらをまとめたアップデート版となります。 このベスト10は私が今までに読んできた数百冊の株式投資本の中の「ベストオブベスト」であり、今この日記を書いている机からすぐに、1秒以内に手が届くところに全てがある、そういう私が投資家として「全幅の信頼を寄せている」本たちでもあります。 1位 生き残りのディーリング(矢口新、パンローリング社) 損切りの大切さ、ナンピン買いの危険性、私は自ら血を流した後に泣きながらこの本を読み直すことを通じて実地に学び、心に刻みました。 この「生き残りのディーリング」が本棚になければ自分は今ここにいることは決してなかった でしょう。私が市場で16年間を生き抜くことが出来たのはまさにこの本のおかげです。また日本人著者が精緻な日本語を駆使して書いたものである点がこの本を「異次元の名著」にしています。翻訳本ではこの深さは絶対に出ません。この本に出合えたことを、そしてそれがいつも自分の手に届くところに実際にあることを、心から感謝しています。 2位 マネーの公理 (マックス・ギュンター、日経BP社)1. 総論2. 常に意味のある勝負に出る事3. 慎重なシルヴィアと大胆なメアリー 私はこの本から、集中投資の必要性と分散投資の危険性 と いつも意味のある勝負に出なければならない ことを学びました。私がこの16年間を勝ち抜くことが出来たのはまさにこの本のおかげですね。 3位 オニールの成長株発掘法(ウィリアム・オニール、パンローリング社) 私が死ぬほど苦手としていた「優待グロース株」をなんとかPFに取り込むことが出来るようになったのはまさに直接的にオニール先生のおかげです。本当に最高の1冊ですね。また、私が独自開発したオニール変法である、YOU-CAN-SLIM法 (優待グロース株投資法) も超人気コンテンツとなります。こちらも是非合わせてご覧下さい。 4位 マーケットの魔術師 (ジャック・D・シュワッガー、パンローリング社)1. 総論2. エド・スィコータの名言に酔いしれる3.ポール・チューダー・ジョーンズ4. マイケル・スタインハルト 損切りの大切さをこれほど分かりやすく教えてくれる本はないです。 シリーズ最高傑作にして100年後にも名著間違いなし太鼓判 の時を超える名作ですね。 5位 株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル、日経BP社) この本が凄いと思うのは、水瀬ケンイチさんに代表されるインデックス系の投資家・そして我々のようなコテコテのアクティブ系の投資家の両方から大限の賛辞を受けていると言うことです。そういう本って実はなかなかないですし、この本が「完全に神レベル」の完成度で全編綴られていることの何よりの証明ではないか?と思いますね。 6位 ピーター・リンチの株で勝つ(ピーター・リンチ、ダイヤモンド社) 企業IRへ直接電話をすることの重要性、巨大ショッピングセンターを徘徊する中で有望株を探すと言うアプローチ 全てこの本で学びました。私の投資手法の根本を作り上げてくれた感謝してもしきれない名作ですね。 7位 マーケットの魔術師 株式編 (ジャック・D・シュワッガー、パンローリング社) 名著揃いのマーケットの魔術師シリーズですが、明日からの株式投資に直接的に「読む覚醒剤」のように役立つという意味においては、この3作目の桃本がシリーズ中で一番優れていると思いますね。 1. 総論2. スティーブ・コーエン 8位 ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・マルキール、日本経済新聞社) 「効率的市場仮説という宗教の経典」としてインデックス投資家にとっては「聖書」 として崇められ、それとは対照的に 我々アクティブ投資家にとっては「邪教の悪魔の書」 として名高いベストセラーです。結論としてはアクティブ投資家的な観点から見ても残念ながら大名作ですね。(笑) 9位 ゾーン(マーク・ダグラス、パンローリング社) 相場心理学の歴史的傑作です。この本を読む前と後とでは明らかに自分は変わり、そしてパフォーマンスが良くなりました。最初に読んだ時は本当に衝撃でしたね。 10位 まぐれ(ナシーム・ニコラス・タレブ、ダイヤモンド社) この本の素晴らしさは突出しています。傑作中の傑作です。まぐれを読まずに株式市場で戦うのは、「自分が猿であると知らず、鏡を見ずに市場に留まっている。」のと完全に同義ですね。 以上、みきまるの優待バリュー株日誌特別編、株式投資本オールタイムベスト10 改定第2版 でした。
Feb 4, 2017
さて今日は通常の2017PF概況シリーズです。 456位 7481 尾家産業 (東1、3月優待) △ PF456位は、業務用食品の問屋大手の尾家産業です。 現在の株価は1130円、PBR0.88、自己資本比率は39.2%、今期予想PER17.44、配当利回り1.6%(18円)、総合利回り2.0%(18+5=23円、100株優待品は私の独断で500円で換算)で、優待は100株保有で自社オリジナル商品などです。 尾家産業は一定の成長力もありますし、指標的な割高感もありませんし、PF下位としては十分に良い銘柄です。これからも現行の優待制度が続く限りはホールド継続の予定です。
Feb 3, 2017
さて今日は 2017PF概況シリーズ です。 今日登場する銘柄は6294オカダアイヨンなのですが、実は昨年2016年の初頭には最高でPF10位前後の主力株の一角にまで上り詰めていたのでした。ところがその後「景気循環株で先がない」と市場に判断されて株価が急落した時期があり、私はその時にポートフォリオのリスク管理の点から100株を残してほぼ全株の「地獄の損切り」を余儀なくされ、今回PF下位銘柄として静かにここで登場することになりました。 そ・し・て、オカダアイヨンが「幻の主力株」だった時期に、ご機嫌で1年前に書き上げていた「秘密の下書き」がそのまま残っていたのです。 これが改めて読んでみたら実に面白かったので、今日はそれをまず御覧頂きましょう。。。。。 当時の秘密の下書きの引用開始。。。。。。 12位 6294 オカダアイヨン (東2、3月優待) ◎◎ PF時価総額12位の準主力は、破砕・解体用建機メーカーのオカダアイヨンです。前回の32位から順位を上げてここで登場しました。 現在の株価は1034円、PBR1.05、株主持分比率は46.8%、今期予想PER11.50、配当利回り1.9%(20円)、総合利回り3.9%(20+20=40円)で、優待は100株保有で2000円相当のクオカードです。 オカダアイヨンは2015年3月10日に優待新設を発表しました。 2014年9月期の株主数が1811人で、それ以外は東証1部昇格基準を全て満たしていたことから、この優待新設が株主数2200人を確実にクリアするためのものであったことはまず間違いないと思います。というか、多分1000円のクオカードでも大丈夫だったと思うのですが、それを敢えて2000円にしてきたところに会社側の 「無言ながらも明白な意思」 を感じます。そしてクオカード優待のパワーは凄まじく、2015年9月期の株主数はめでたく6103人となっています。 オカダアイヨンはもろに景気循環株ですが、ま、ここから数年は無理なく業績の伸長が続きそうなこと(2015年11月13日発表の 2Q も想定線。国内はイマイチだが海外の伸びでそれを補っている。)近い将来の東証1部昇格が高い確率で期待されること、また2014年3月に100万株の公募増資をしているので昇格と同時に増資のお代わりをしてくる可能性は低いと踏んだことから、 「超ベタだし、我ながら置きに行っているなあ。」 と思いながらも大きく買ったのでした。 この「優待新設&東証1部昇格銘柄作戦」が通用する限り、御飯を食べられるだけ極限まで食べて、 「ぷくぷくまるで栄養満点」 の少しでも資金力のある投資家になりたいというのが私の目標なのですが、オカダアイヨンは果たしてそれに貢献してくれるのでしょうか? 最近はこの 「優待新設&東証1部昇格 栄養ぷくぷくまる作戦」 は投資法としては完全にネタばれしている状況であり、以前に較べるとアノマリーとしての効力を急速に失いつつあるのが現状ですが、それでもまだ全く効果がないというわけでもありません。 しっかりと 今後のオカダアイヨンの業績推移 を見ながら引き続き集中して戦っていく所存です。。。 引用終わり。。。。。。 ぐふー、残念ながらこのオカダアイヨンでは、「優待新設&東証1部昇格 栄養ぷくぷくまる作戦」は大失敗に終わり、私は逆に栄養不足でがりがりになってしまいました。(汗) 常に変化と進化を遂げている株式市場では、「永遠に通用する必勝法」などはありません。 そして以前は無敵の、100%に近い強さを誇った「東証1部昇格ぷくぷくまる投資法」の効力もこのオカダアイヨンの例で分かるようにかなり落ちてしまいました。(ただし今現在でも相対的に有力な投資手法の1つであることには変わりはありません。)そしてこれは誰が悪いとか、どの投資法が悪いとかいう話では全くありません。ただ、 私たちが毎日を戦っている株式市場と言うのは、そういう変幻自在で厳しいところ であるということですね。 私は、これからも常に柔軟で多彩なアイデアを使って投資をし、楽しく株式投資の世界で生き抜いていこうと思っています。
Feb 2, 2017
いやあ2月になりましたね。 さて最近は毎月プロフィール画像を新しく更新しているのですが、今月は2月らしくバレンタインみきまる です。 その心は、やや過熱感のある今の市場環境ですが、その中を楽しく隅々まで探し回って自分なりの「宝物」を手に入れようという意気込みを具現化したものです。(笑) それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Feb 1, 2017
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