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さて先ほどアップした羽根さんの「イベントドリブントレード入門」の書評のブログのアクセス数がとんでもなく凄いことになっているので、緊急で続編2を出します。 多分、これを読んだら、みんなアマゾンでポチるか、明日本屋さんに猛ダッシュで買いに行くことになると思いますよ。♪ 是非お楽しみください。それでは始めます。 今日は株式投資本オールタイムベスト96位イベントドリブントレード入門 (羽根英樹著、パンローリング社 2019年) の最高潮第2弾です。 今日は非常に分かりやすくてかつとんでもなく役に立つ、第4章 TOB(公開買い付け)から。この章は最高です。私はもう何回も読み直しました。♪ 最初のTOBから、プレミアムをつけたTOBを実施した場合、市場での株価は上がります。それどころか後からのTOB価格よりも上がる場合すらあります。これは、買取り者同士のTOBの応酬で、さらに価格が上がることが期待されるためです。 TOBが実施された場合、とりあえずは買っておくのも良い戦略 だと思います。 特に市場の価格が、TOB価格を上回った場合は、「何か」がある可能性が高まります。 通常はTOB価格より市場価格が上がることはまれです。もしTOB価格を多少上回った価格で買って、何も起こらなくても損失は購入価格とTOB価格の差だけです。しかし第二の買い付け者が現れた場合は、相当額の上乗せが期待できます。 損失限定の取引としては、期待値が高い と思います。 この羽根さんが指摘している状況と全く同じことが、しばらく前に7868廣済堂や3258ユニゾHDで実際に起こりました。この時も 最初のTOB価格を上回る位置まで株価が上がった後に様々なイベントが発生 したんですね。 ちなみにユニゾの時には、「あ、これは羽根さんの本でちょうど勉強したやつや。」とすぐに思いました。そしてこの本のおかげで握力が強くなり、私はとても大きな利益を得ることが出来ました。正直に言うと、この本を読んでいたことによる超過利益は「8桁」に及びました。定価2000円の本を買って読んでいたおかげで、私はその数千倍以上の恩恵をこうむることが出来たのです。 また最近の事例で言うと、 4695マイスターエンジニアリングが「価格をケチったせこいMBO」を11月8日に発表 したのですが、その後すぐにMBO価格を越えるところまで株価が上昇しました。これは 最近バリューファンドとしての凄みを増している光通信が「怒りの鬼買い増し」戦術に出たため だったのですが、その後結局 11月28日にMBO価格の引き上げ(940円→1150円) となりました。そして私は株価がMBO価格を超えた段階で、「これはまたもや羽根さんの教え通りのパターンだ。」と思ったので、そのままホールドしてまたもや利益を得ることが出来ました。(上記データはSBI証券より引用) このように、この本は一通り読んだ上で手元に置いておくと、滅茶苦茶役に立つと思います。こんなに素晴らしい本を書いてくださった著者の羽根さんに感謝ですね。 (更に続編へと続く)
Nov 30, 2019
さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。 第96位は、イベントドリブントレード入門 (羽根英樹著、パンローリング社 2019年) です。 イベントドリブンとは、「価格を動かす正体が分かっているものに対して、その現象を利用し利益を上げようとする手法」のことです。このやり方には 出口、つまり売り時がはっきりしていて分かりやすい という大きな長所があります。 この本は、様々なイベントトレードのやり方について詳細に解説してくれている非常に実践的な本です。その多くは短期視点のものですが、だからこそ中長期視点でのんびり投資家である私には全く知らない話が多くて、とても勉強になりました。 定価は2000円+税とパンローリング社の本としては非常に安価ですが、「定価の数万倍」の気付きを得られる、神々しいほどに素晴らしい一冊と思います。 はっきり言いますが、この本は値段が安すぎる・定価設定が間違っていると思います。読んだその日からダイレクトに投資に役立つ貴重な知見に溢れており、とても2000円で、それも日本全国で堂々と売っていいような内容ではありません。最低でも7800~9800円が妥当な価格でしょう。 私は読んだ後で、「この本はマジでヤバい。あまりにも素晴らし過ぎる。本屋さんに売っている分を自分で買い上げて一部回収しようかなあ?」という邪念が一瞬頭をよぎる程でした。(汗) この本が僅かに2000円というのは、例えて言えば「10万円入りの財布が、本屋で何故か2000円で売っている。」様なものです。実質的にはタダ以下と言っていいでしょう。 それでは次回からは、この本のベストオブベストの部分を一緒に見ていくことと致しましょう。(最高過ぎる次回へと続く)
Nov 30, 2019
いやあ11月が終わりましたね。 今月は先月に続いて市場環境が非常に良く、「常に大体ほぼほぼフルインベストメント」である私のポートフォリオもその恩恵を受けて概ね堅調に推移しました。 さて次に今月の成績ですが、対2018年末比で+20.5%となりました。 10月末は+16.0%だったので、そこからは若干の改善となりました。 ま、いずれにせよ、今年も残りの1か月を最後まで死力を尽くして頑張ります。それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Nov 29, 2019
さて今日は2019PF概況シリーズです。326位 7196 Casa (東1、7月優待) ○ PF326位は、家賃債務保証独立系大手のCasaです。 現在の株価は1281円、時価総額140億円、PBR2.09、自己資本比率は49.6%、今期予想PER14.27、配当利回り2.0%(26~27円)、総合利回り2.8%(26+10=36円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードなどです。 Casaは指標的にはやや高いですが、売上高が綺麗に伸びており、同時に利益率も高く、優待グロース株として一定の魅力のある銘柄と評価しています。
Nov 28, 2019
さて大変なご好評を戴いている 「株式投資本オールタイムベストシリーズ」 ですが、今日はその ベスト95 をまとめておきます。 、、、とその前に、当シリーズからのスピンアウト企画で、現在全国の大きな本屋さんで発売中&好評に付き重版出来(じゅうばんしゅったい)となっている みきまるの「書籍版」株式投資本オールタイムベスト も改めてよろしくお願い申し上げます。(笑) さて私が投資家としての生を受けて今年で19年が経ちました。今日紹介するのは、今までに数千時間以上をかけて読み倒してきた数百冊の投資本の中のまさに至高の「ベスト・オブ・ベスト」です。 今この日記を書いている机から9.5秒以内に手が届くところに全てがある、投資家として「全幅の信頼を寄せている」本たちです。私は資産を失っても、家を失っても、投資家として何度でもやり直せるという絶対の自信があります。でもその時にもしも、この子達が自らの傍にいなかったらそれはもう全然ダメです。つまり この記事は、私の投資家としての頭の中の全て ものの見方・考え方の全て ということです。 そして同時にこの記事は、私の投資家としての 「ある意味での集大成」 とも言える内容でもあります。このベスト95には私がどのような投資家であり、何を大切にしているのか、そしてどういうことを考えて毎日を戦っているのか、の全てが表出していると思っています。 全部読めば実力UP間違いなし、まさに「永久保存版」 絶対の自信を持って皆様に贈る渾身の日記となります。 前置きが長くなりました。 それでは早速始めましょう。 1~10位 11~20位 21~30位31~40位41~50位 51~60位61~65位66~70位 71~75位 76~80位81~85位 85~90位 なお未読の方は「持てる筆力の全てを尽くした」完全燃焼の上記のベスト90を是非今すぐに御覧下さい。 91位 図解で分かるランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて (田淵直也著、日本実業出版社、2005年) 田淵直也氏の著作では以前に、ファイナンス理論全史 を紹介していますが、本書も凄まじい出来です。今回の書評に当たって改めて再読したのですが、日本人著者による投資関連本としては間違いなくベスト10に入る殿堂入りの傑作と思います。1. 総論2. 投資とは総合科学である3. ランダムウォーク理論を乗り越えた投資理論だけが生き残る4. 投資で成功するには、新年、知性、哲学的な洞察力、そして精神的な強靭さが必要5. 投資の世界では、常識的な普通の人間は勝てない6. 株式投資におけるリスク・プレミアムは永続するし、日本株は過小評価に過ぎる お勧め7. リスクをとればとるだけ期待リターンが高くなる お勧め8. リスクヘッジは高くつく9. オポチューニスティック・スタイル お勧め92位 実践ディープバリュー投資 (イェルン・ボス著、パンローリング社、2019年) 著者のイェルン・ボスはイギリス在住のディープバリュー投資家であり、彼のやり方はバリュー投資の創始者である ベンジャミン・グレアム に近い非常にオーソドックスでクラシックなスタイルです。あまりにも古色蒼然としていて今の時代には逆に新鮮に感じるくらいですが、個人的には自分の事を「正統派のバリュー投資家」であると考えている為、とても親近感の湧く一冊でした。(笑)1. 総論2. ディープバリュー投資は「不安遺伝子」を持つ日本人によく合っている3. ディープバリュー投資は、時間がかかりすぎるので万年不人気4. 資産バリュー投資は保守的で安全 お勧め5. ボスも バリュー → モメンタム戦略 お勧め6. 残飯銘柄投資法 お勧め7. 「ベロシ的な銘柄」には大きな投資チャンスがある お勧め8. 日本株市場は、ディープバリュー株の宝庫 お勧め9. 利益を追いかけると、市場が反転したときに確実に損をすることになる93位 ザ メンタルゲーム (ジャレット・テンドラー バリー・カーター著、パンローリング社 2017年) これはポーカーの本なのですが、考え方が丸々そのまま株式投資にも使えるという凄い本です。ちなみにポーカーの本では以前に超名著である 賭けの考え方 を紹介していますが、このメンタルゲームもそれに匹敵する凄まじい一冊です。1. 総論2. 投資家は「心の筋トレ」をすることが必須かつ大切である3. 成人学習モデル(ALM)の「無意識的有能」を目指せ4. 投資家の進歩は尺取虫の歩みと同じ5. 「感情」が強く揺さぶられる局面にこそ、投資家としての弱点・改善点が潜んでいる お勧め6. 「自らの感情」をニュートラルに保ち、心を整えて戦い続けることが大切7. 感情はスペクトラム(連続体)の状態で存在している お勧め8. ヤーキーズドットソンの法則9. 「ティルト(怒り+ミスプレイ)」しないことが大切 お勧め10. 心の筋トレの、実際のやり方94位 バフェットの銘柄選択術(メアリー・バフェット、デビッド・クラーク著、日本経済新聞社、2002年) この本は以前から投資家の間で非常に評価の高い本であり、例えば「らうさん」という投資家の方は200冊投資本を読んだ中での第1位に挙げていらっしゃいますね。1. 総論95位 バフェットとソロス 勝利の投資学(マーク・ティアー著、ダイヤモンド社、2005年) この本は、バリュー株投資家のバフェットとトレーダーのソロスという一見対極にあるスタイルを持つ2人に共通する要素を抽出して、それを「成功する投資の習慣23か条」としてまとめているものですが、著者の意図は成功していると思いますし、非常に読みやすく高いレベルでまとまっているのも良いと思います。1. 総論 以上、 みきまるの優待バリュー株日誌特別編 株式投資本オールタイムベスト95のまとめ でした。
Nov 27, 2019
さて今日は通常の2019PF概況シリーズです。 325位 9729 トーカイ (東1、3月優待) △ PF時価総額325位は、岐阜で発祥し介護用品レンタルが主力のトーカイです。 現在の株価は2875円、時価総額1036億円、PBR1.53、自己資本比率は69.4%、今期予想PER20.20、配当利回り1.0%(30円)、総合利回り1.4%(30+10=40円)で、優待は100株保有で自社製品(ビーフカレーなど)3箱です。1年以上保有だとカレーを含む優待カタログからの選択制となります。 トーカイの優待カレーは子会社のトーカイフーズのオリジナル商品であり、レトルトとしては非常に美味しいです。 カレーはうまい わ、成長力はあるわ、名証2部で今後の昇格期待も大きいわ、で、遠い昔には私はここを 超主力 として戦ったこともありました。ただ参戦していた時期とトーカイの一時的な業績低迷期が見事に重なってしまい、私はここでは結果を出すことが出来ませんでした。無念ですが、今ではそれもとても良い思い出です。 今日はそんな懐かしいトーカイ優待カレーの実際を見て頂きましょう。本当はここで大勝してこの日記を書きたかったですね。。。。 トーカイの優待カレーはそのまま食べても十分に美味しいですが、野菜を加えて「彩りレベル」を上げて食べるとよりヘルシーで良いと思います。 次に優待カタログからの選択例と実際の使用例を1つだけ御覧頂きましょう。 トーカイ優待トマトケチャップの鉄板ナポリタン 「トーカイの陣」では勝てなかった私ですが、その後も東証2部や名証2部のマイナーな「裏路地銘柄」が死ぬほど好きという性格には全く変わりないまま今に至っています。「3つ子の魂100まで。」といいますからね。これからも今までどおりマニアック銘柄を愛でながら、楽しく戦って行きたいと考えています。
Nov 26, 2019
さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。第95位は、 バフェットとソロス 勝利の投資学(マーク・ティアー著、ダイヤモンド社、2005年) です。 この本は、バリュー株投資家のバフェットとトレーダーのソロスという一見対極にあるスタイルを持つ2人に共通する要素を抽出して、それを「成功する投資の習慣23か条」としてまとめているものですが、著者の意図はある程度成功していると思いますし、非常に読みやすく高いレベルでまとまっているのも良いと思います。 著者はバフェット本とソロス本は当然として、それ以外にもマーケットの魔術師シリーズ等多くの傑作投資本を読み込み徹底的に分析し、その上で「高い視点」から株式投資で成功するための習慣をまとめています。 2人の成功法則のエッセンスを一言で私が独自に要約すると、 上の表のような「確率の高い出来事」を見つけ、儲かると確信した時に集中投資をする。 ということになると思います。具体的には、 バフェットは 「分散投資は無知に対するヘッジだ。自分で何をやっているかわかっている者にとっては分散投資はほとんど意味が無い。」 ソロスは 「買った株が上がったらもっと買うんだ。組入れ比率がどんなに大きくなろうが知ったことじゃない。自分が正しいことが分かったら積み増しだ。」 と述べています。 この本の中では集中投資の必要性を示した第7章の「それでポジションのつもりか?」と、自分がやっていることを人に言わないことの大切さを指摘した第19章の「黙って仕事をしろ」が際立って素晴らしいと思います。 今日は第7章と第19章の中の彼らの珠玉の言葉を見ておきましょう。 まずは第7章「それでポジションのつもりか」から 大事なのは正しいか間違っているかではなく、正しいときにどれだけ儲け、間違っているときにどれだけ損をするかだ(とソロスが教えてくれた)- スタンレー・ドラッケンミラー 次は第19章「黙って仕事をしろ」から テレビのインタビュアー : 「今どの銘柄に注目していらっしゃいますか?」 ジョージ・ソロス : 「誰が言うか」 相談して決めようと思うとき、私は鏡を見る - ウォーレン・バフェット ま、全体的に名著と言って良いと思います。非常にいい出来ですね。
Nov 25, 2019
さて今日は久々に当ブログ一番人気の 2019主力株概況シリーズ です。 13位 3020 アプライド (東JQS、3月優待) ◎◎◎ PF時価総額13位の主力株は、九州地盤で西日本を軸にパソコン小売店『アプライド』を展開するアプライドです。前回は2018年の9位からは少し順位を落としましたが、今年も主力の一角の地位を維持してここで登場してきました。 現在の株価は1731円、時価総額46億円、PBR0.70、自己資本比率は41.4%、今期予想PER4.90、配当利回り2.6%(45~50円)、総合利回り3.2%(45+10=55円)で、優待は100株保有で株主優待ポイント1000P(1P=1円、ポイントは自社グループ店舗およびインターネット通販で利用可)などです。 私は今年2019年は昨年に続いて優待MAXとなる10000ポイントを戴きました。 北海道トンデンファームバラエティセットを選びました。 実際の使用例を1つだけ御覧頂きましょう。 アプライド優待骨付きソーセージとアマトリチャーナ プリプリ&ジューシーで美味い! ついでに昨年2018年の選択品も紹介しておきます。通販セレクト商品の中から、 蔦の家 京華漬 詰合せ を選びました。 味が染みていてとても美味しかったです。 さて私はアプライドの主力化に当たって、2018年に数年ぶりにお店(現在全国26店舗)に探検に出かけたのですが、まず店内の照明が以前より明るくなっていることと、動線がすっきりして良くなっていること、掃除が行き届いて綺麗になっていることに驚きました。 また修理サポート部門にはお客さんがたくさんいて、しかもその多くが以前は店内では全く見かけなかった高齢者でした。「アプライドは新たなお客さんを捕まえることに成功したんだな。明らかに良くなってるな。」と実感しました。 更に主力化した後のこの2年で全国各地の複数の店舗を見に行きましたが、すべてのお店が一定以上のクオリティにあると感じました。 また最近のアプライドは、化粧品・雑貨専門店の「ハウズ」も展開している(現在全国6店舗)のですが、こちらも非常にあか抜けていて同業他社に対して十分に戦闘力のあるお店になっていると思います。 そして実際に過去15年間の業績推移を見ても、2016年3月期から営業利益率が急改善し、更にその後良好な状態が継続しています。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) この業績改善の理由ですが、IRによると以下が理由の2つとのことでした。1. 小売り中心だったのを、5年位前から法人(通販業者とか事務メーカーなどの卸売業が中心)への販売メインに切り替えた。理由はその方が台数が売れて効率が良いからなのだが、この数年でようやく利益が出るようになってきた。(上記データはアプライドホームページより引用)2. 小売りに関して、以前は物販がメインだったがPCサポートサービスを合わせて提供するようにした。これによって利益率が改善した。(みきまる注 同業他社でかなりエグいサービス体系で有名なところもありますが、アプライドでは「75歳以上の高齢者は契約できないようにするなど、良心的にやっている。実際サービスの評判も良い。」とのことでした。)またサービスをメインにするに当たって3年位前から各店舗も綺麗に改装した。 次に比較対象となる同業他社を見てみると、3020 アプライド (PBR0.70×PER4.90=3.43)3021 PCNET (PBR2.57×PER19.78=50.83)3375 ZOA (PBR0.62×PER8.97=5.56)7618 PCデポ (PBR0.93×PER12.97=12.06) と、 グレアムのミックス係数 で見ても、 明らかにアプライドがダントツで安い ことが分かります。 そして 「アプライドが激安である理由」 ですが、恐らく2015年以前の「裏寂れた、薄暗くて活気のない、店員さんが不愛想でやる気がない、利益率の低い、業績下方修正を繰り返しているクソさぶいPC屋」という「強烈な負のイメージ」が多くの投資家の脳裏に残っていて、それで過小評価され続けている のかなあ?と個人的には思っています。 ただアプライドは今期も先日業績上方修正がありましたし、通期連結業績予想数字は保守的でかなり控えめです。 それは中間期連結の1株益が予想137.5円から実績178.7円と+41.2円なのに対して、通期連結の1株益が予想333.9円から最新予想341.8円と+7.9円しか伸びておらず、通期連結の下期だけで考えると逆に-33.3円の下方修正をしていることになるためです。 そういう「厳しめの予測でなお超低PER」という今の株価位置はあまりにも低すぎるのではないか?と個人的には感じています。 以上、業績急改善中で、同業他社と較べても指標的にも極めて割安なアプライドを主力株として愛でながら、引き続き楽しくホールドして応援していく予定です。2019主力株概況シリーズ 免責事項2019主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Nov 24, 2019
さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。 第94位は、バフェットの銘柄選択術(メアリー・バフェット、デビッド・クラーク著、日本経済新聞社、2002年)です。 この本は以前から投資家の間で非常に評価の高い本であり、例えば「らうさん」という投資家の方は200冊投資本を読んだ中での第1位に挙げていらっしゃいます。 2002年発売の本ということもあり、表紙のバフェットが若いですね。ちなみにこの本はオールタイムベストシリーズ作成のために膨大な数の本を読み直さなくてはならなかった関係で、2015年の夏にぶどう狩りをしながら再読しました。(汗) さて、 バフェット本に名作ほぼ無し というのが私の投資家としての基本的なスタンスです。安易にバフェットの名前を冠につけることで内容の薄さ・しょうもなさを隠そうとするもの、肝心の著者のバフェットに対する理解が非常に浅いと思われるものが多く、一読して壁に投げつけたくなるような駄作が本棚の最も手に取りにくい「3軍」に大量に屍として存在しています。 そんな中でこの本は、バフェット流の投資のエッセンスだけを抽出して分かりやすく繰り返し反復して説明してくれていると言う点において良書であると思います。バフェット本嫌いの私がしぶしぶ&嫌々ながらトップ100に入れざるを得なかったということですね。 第1章では、 株式投資家の95%はただただ一夜にして大儲けすることしか頭にない。。。投資家の知的レベルがどんなに高くても、こと株式投資になると話は別。。。そこは動物的本能が支配する世界だと言うことをバフェットは見抜いた。。。「悪材料で売る」という悪材料現象こそ、変転極まりない株式市場の、唯一普遍的な特性といっていい。。。 と述べられているのですが、これは本当にその通りだと思います。 例えば今、ツイッターを見ていても数年単位での中長期の時間軸で銘柄を保有している投資家などほとんどいません。誰もが今月の、今週の、もっと言えば今日の良好なパフォーマンスを血眼になって求めています。そして投資家の目線は以前に較べても更に短期になっていると実感しています。ただ、だからこそ、中長期投資は常に有効な投資戦略であり続けているのだろうと感じています。 この本の中では、魅力のない企業群を「コモディティ型」の企業と呼んでいます。具体的には売上高利益率が低い、ROEが低い、ブランド価値が無い、多数の競争相手がいる、利益が不安定などですが、PF内に航空会社や自動車部品会社を多く持つ私には非常に耳の痛い指摘です。(汗) 逆にバフェットが興味を示すのは、その事業がファンダメンタルな条件に恵まれ、長期的に健全な繁栄を続ける可能性のある企業な訳ですが、彼はこれを「消費者独占型」企業と呼んでいます。具体的にはROEが高い、強いブランド力がある、インフレを価格に転嫁できる、利益が力強い増加基調にあるなどですが、私のPFでいうとシロアリ防除の 6073アサンテ などが当てはまるかなあと思います。 ちなみにアサンテについては以前に、 アサンテの恥辱 という超人気記事を書いていますので、未読の方はこの機会に是非ご覧ください。(滝汗) すいません、少し脱線しました。 そして、 安値で買うことの大切さをきちんと力説してくれているところが、この本の素晴らしさ だと思います。 出来の悪い凡百のバフェット本にはこの視点が決定的に欠けている からです。 ちなみに、バフェットの投資法の本質は、 クオリティ銘柄 を「市場に恐怖が舞い降りて暴落した瞬間」に買うというやり方 であると個人的には考えています。 つまり、 バフェットの投資法の優位性は、 クオリティ × 恐怖 と言う、2つの強力なファクターを掛け合わせたもの である と個人的には認識しています。 これは口で言うのは簡単ですが、人間の原始的な本能に逆らったやり方なので、実行するのはとても難しいです。バフェット翁は人間心理に関する達人なんですね。 後、「恐怖ファクター」を使ったやり方がどれほど有効な投資戦術であるかについては、 「恐怖で買って、強欲で売る」 短期売買法 (ローレンス・A・コナーズ著、パンローリング社 2019年) を読むとよくわかると思います。 この本は今年2019年に出た本ですが、率直に言って凄まじい出来です。ローレンス・A・コナーズには名著が多いですが、自分はこの本がこれまでの彼のベストであると思っています。彼のいいところが「ゴリゴリの特盛」で全部出ています。 ちなみに当株式投資本オールタイムベストシリーズでもいずれ紹介するつもりで既に書評も完全に書き上げていますが、なにしろ紹介したい本が大量にあるので順番がいつになるかは現時点では分かりません。「どうしても早めに紹介して欲しい。」などということがありましたら、是非ブログかツイッターでコメントをください。 すいません、またもや大きく、かつ修復が不能なくらいに脱線しました。(鬼汗) 以上をまとめると、この本はバフェット本の中では比較上位に位置する良書であると考えています。何と言うか、読んだ後に頭がすっきりするんですね。頭の良い著者がしっかりと考え抜いて書き上げた何よりの証拠だろうと思います。
Nov 23, 2019
さて今日は株式投資本オールタイムベスト93位 ザ メンタルゲーム (ジャレット・テンドラー バリー・カーター著、パンローリング社 2017年) の最終回第10弾です。 今日も 第4章 戦略 から。 本章ではメンタルゲームの問題を解消するための論理的で組織的、戦略的なアプローチを解説していく。 メンタルゲームの問題を解決するのに必要なのは、2つの基本的戦略である。 1. 論理注入 : メンタルゲームの問題をプレイの最中に封じ込め、同時にそれらを解消するための第一歩を踏み出すための短期的戦略 2. 解消 : 自分のメンタルゲームの問題を引き起こしている間違った論理を修正するための長期的戦略 今日は、この中の 論理注入 について見ていきます。 メンタルゲームの問題を解消するには、通常なら明快な思考が出来なくなるような場面でも明晰に思考出来るようになっていかなくてはならない。 恐れることなくプレイしようとするのなら、恐怖心の中でプレイを続け、なおかつ上手にプレイ出来るようにならなくてはならない。要するに論理注入というのは、君がジムでウェイトトレーニングをしている時に、最後の数回を大声でカウントしてくれる介助役のトレーナーのようなものなのだ。 ここで紹介する6つのステップは論理注入戦略に則って組み立てられている。1.認識2. 深呼吸3. 論理注入4. 戦略的注意喚起5. 必要に応じて繰り返し6. 終了 この章でテンドラーは、「心の筋トレ」のやり方を丁寧にかつ詳細に解説してくれています。本当に素晴らしい内容です。具体的に見ておきましょう。 1. 認識 感情的問題がプレイに影響するのを防ぐためには、問題が起きていることを現在進行形で、臨界点に達する前に認識できなくてはならない。 2. 深呼吸 深呼吸する目的は、自分と自分の感情とを切り離して、論理注入を行えるようにすることである。 3. 論理を注入する 君は不利な状態にある。。。君には精神の筋肉が要る。それに当たるのが論理注入である。。。論理注入はエクササイズによって精神の筋肉を鍛え上げてより強くすることと捉えることが出来るのだ。 基本的には、このステップでのゴールは、あるフレーズや声明を心の中で考え出して、自分に向けて語りかける(または実際に声に出す)ことである。その声明は、君の頭の中が制御不能にならないように、正常な働きを保つ助けになるような言葉でなくてはならない。 4. 戦略的注意喚起 君のプレイ上の技術的なキーポイントについて、早めに自分に注意喚起を行う。 5. 必要に応じて繰り返す 君のメンタムゲームの問題は、まだ解消されたわけではない。。。自分の感情をコントロールして、良いプレイを続けるためには、再び最初の4ステップに戻り、それを何度も何度も繰り返せるよう、心づもりを整えておこう。 6. 止める 止めることはスキルである。そのスキルの中には、メンタムゲーム上の問題が、そのままプレイを続けるにはあまりに強烈で、止めるより他はないというのを自覚する能力も含まれている。 そしてこれらによって、感情を鎮める、または覚醒させることによって、高いパフォーマンスを発揮することが出来ると述べています。 これでこの本の紹介は終わりです。ポーカーの本ですが、投資、更には広く人生の役に立つ傑作と思います。未読の方は是非。(終わり)
Nov 22, 2019
さて今日は以前大変好評だった記事の最新アップデート版をお送ります。 具体的には、 牛皿定食を100倍美味しく食べる秘密の方法 2019年版 です。 尚、通常のPF概況シリーズのフォーマットでの提供となりますことをご了承ください。 324位 7550 ゼンショーホールディングス (東1、3・9月優待) △ PF324位は、外食大手で牛丼国内首位のすき家を展開するゼンショーHDです。 現在の株価は2536円、時価総額3852億円、PBR4.87、自己資本比率は19.2%、今期予想PER35.67、配当利回り0.8%(20円)、総合利回り1.5%(20+18=38円、優待券はヤフオク平均落札価格の額面の90%で換算)で、優待は100株保有で年2回1000円相当の優待券です。 さてお昼時にすき家に行くと、忙しそうにそして無表情に牛丼を黙々と食べているビジネスマンの方々を良く見かけますが、 常に柔軟な発想と多彩なアイデアで勝負を続けなくてはならない我々投資家は決してそのような凡庸な、常識的な食べ方をしてはなりません。 今日は私が改めて「投資家流」のすき家の楽しみ方を皆様に伝授しましょう。 最初に「牛皿定食+豚汁切り替え+納豆」を注文します。溢れんばかりのこのボリューム。 美しいですね。♬ まずは納豆とネギをよく混ぜます。 アルゴに負けない高速取引を手動で実現するための、指先の竹やり特攻隊トレーニング として、少なくとも100回は混ぜましょう。 さて温かい内にまずは牛皿のプレーンな美味しさを一口味わいましょう。この美味しさは今しか味わえません。私達投資家はまさに「瞬間瞬間に生きている」のです。 次に納豆を白米の上に載せて、シンプルな納豆ご飯を数口食べましょう。この攻守の切り替えの早さは我々投資家にとって必須のものです。 次にそこに御新香を追加して、納豆とおしんこが醸し出すハーモニーを楽しみましょう。「変わることを恐れない、むしろ変化を楽しむ。」という姿勢が投資家には大切です。 チャールズ・ダーウィンは、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」と述べました。私たちは牛皿定食を目の前にして、その投資家としての心意気を試されているのです。 この段階で牛皿には卵とたっぷりの紅しょうがを追加して、 良く混ぜて すき焼き風 にしてまた一口食べましょう。多彩な味の変化でとっても楽しいですね。私たち投資家にとってはすき家であってもそこは真の戦場。そして砲弾行き交うバトルフィールドでも常にリラックスしていて「ユーモアの心」を決して失わない、強靭なメンタルを維持し続けることが肝要です。 豚汁は食事の栄養バランスを改善してくれるので、 「複利のマジック」を享受するために健康で長生きすることが何よりも大切な我々投資家には必須のアイテム です。更にここに大量の七味唐辛子を投入して、代謝の良い健全な肉体作りに努めましょう。 どうです。最初と全然違いますね。 ポートフォリオを常に最適化し続けるのと同じように、牛皿定食もこのように常に進化させ続ける のです。今一度ダーウィンの「唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」との名言を復唱しましょう。さあ、御一緒に。! さてここからが本番です。ひつまぶしの如くに、牛皿を納豆おしんこ御飯の上にぶち込みます。そして 複雑で深い味わいとなった「ネオ牛丼」を今こそがっつりと戴く のです。 ジョージ・ソロスは、「強い確信を持っているなら、すべてを賭けて勝負しなければならない。」と述べました。私達投資家には「貪欲になる勇気」が必要です。そして、それがまさに今なのです。 これがフィニッシュ前の最終形態となります。シンプルで美しいですね。投資でもパラメーターが多くて複雑な戦略はほとんど機能しません。単純(シンプル)であること、そして同時に堅牢(ロバスト)であること、これが大切なんですね。 どうだったでしょうか? これが 至高のすき家の牛皿定食の食べ方 です。 投資家というのは、とにかく「凡庸であってはならない」 んですね。。。。。。 さてゼンショーはずいぶん前にはPF上位でホールドしていたこともあったのですが、株価上昇で手放し、現在は恩株が100株残るのみの状態です。私は吉野家の長年の大ファンなので、ゼンショーが吉野家を追い越して国内首位の牛丼チェーンに成長していく様をずっと複雑な思いで眺めてきました。ま、ゼンショーは社長さんが凄腕ですからね。 「ゼンショーの社長さんが吉野家を経営していたら今頃どうだったかな? 牛丼のおいしさから考えると、もしかしたら世界制覇出来てたかもしれないな。」などと実に下らないことを考えながら、牛丼チェーン各社の業績推移をじーっと眺めています。
Nov 21, 2019
さて11月18日に全国発売となった優待バリュー株投資入門ですが、既に多くの方から「とても分かりやすくて読みやすかった。勉強になった。」という嬉しい感想を頂いています。ご購入頂いた皆様に感謝しています。 そして「売れ行きが極めて好調」ということで、本日11月20日、早くも増刷が決定しました。有難う御座います。 まだ本書をご覧になっていない方は、是非本屋さんの店頭で手に取って見て頂ければ幸いです。
Nov 20, 2019
さて今日は久々に通常の2019PF概況シリーズです。 323位 3169 ミサワ (東1、1月優待) △ PF323位は、『unico』ブランドで若い女性向けのスタイリッシュな家具・雑貨店を展開するミサワです。 現在の株価は855円、時価総額60億円、PBR3.88、自己資本比率は30.0%、今期予想PER17.38、配当利回り0.6%(5円)、総合利回り1.2%(5+5=10円)、優待品はヤフオク平均落札価格の額面の30%で換算)で、優待は300株保有で1月株主に5000円相当の商品です。 ミサワは基幹ブランドのunicoに力があり、かつ一定の成長力もある魅力的な銘柄であったことから、数年前には「場合によってはPF上位で勝負できるかもな。」と思い、全国各地の店舗に実際に出かけて色々と調べたこともありました。 ただ現時点では期待していたような綺麗な利益成長が見られず、「優待株いけす」からの脱出は叶わないでままでいます。これからも業績推移をしっかりと見ながらホールド継続の予定です。
Nov 19, 2019
さて本日11月18日 楽しみながらがっちり儲かる 優待バリュー株投資入門 がいよいよ全国発売となりました。! 本書は、「優待バリュー株」という言葉の生みの親である私が、約20年の投資家人生の集大成として全身全霊を賭けて書き上げた 優待バリュー株投資の教科書 です。初心者の方にはわかりやすく、また中・上級者の方にも新たな発見がきっとある、そういうフレンドリーかつ濃密な内容になっています。 以下の様な方に特にお勧めしたいと考えています。1. 適当に目に付いた優待株を買ってはいるけれど、自分の銘柄選択眼に自信がない方。2. 優待株を買って楽しみながら、更に同時に良好なパフォーマンスも望みたいと思っている欲張りな方。3. 株式投資はしてみたいけど、お金を損しそうで怖いのでなるべく安全で快適な投資法を知りたい方。4. これまではインデックス投資をメインにしていたけど、刺激が無くてクソつまらないので、少しだけリスクを取ってアクティブ投資にも足を踏み入れてみたい方。5. 公平性に欠けるので株主優待投資には否定的でアンチな立場だが、優待族がなんだか楽しそうに日々を過ごしているようで気になるので、その理由が何かを知りたい方。 絶対の自信作となります。是非ご購入頂ければ幸いです。
Nov 18, 2019
さて今日は株式投資本オールタイムベスト93位 ザ メンタルゲーム (ジャレット・テンドラー バリー・カーター著、パンローリング社 2017年) の第9弾です。 今日は 第4章 戦略 から。 本章ではメンタルゲームの問題を解消するための論理的で組織的、戦略的なアプローチを解説していく。 メンタルゲームの問題を解決するのに必要なのは、2つの基本的戦略である。 1. 論理注入 : メンタルゲームの問題をプレイの最中に封じ込め、同時にそれらを解消するための第一歩を踏み出すための短期的戦略 2. 解消 : 自分のメンタルゲームの問題を引き起こしている間違った論理を修正するための長期的戦略 論理注入 「論理注入」とは、ポーカープレーヤーに限らず人間なら誰しもメンタルゲームの問題に直面した時に、ごく自然に行うことを元にして築き上げられた戦略である。それはすなわち、自分に向かって言い聞かせるということだ。 メンタルゲームの問題を修正する唯一の方法は、プレイ中に自分の感情を制御できる状態に保ち続けることだ。 要は、プレイ中に「ティルト(怒り+ミスプレイ)」しないことが大切、ということですね。そしてこのティルトしないことは私たち投資家にとっても極めて重要です。何故なら、 ティルト ≒ 精神的にキレた状態で取引をすることは、取り返しのつかない致命的な大損失に繋がる可能性がある からです。 実際、株で大損失を出した投資家が、完全に頭に血が上ってキレてしまった精神状態で、「起死回生の大逆転」を狙い信用取引を使って無理で強引で期待値の低い一発勝負に出て結局そのまま憤死、という状況は非常に良く見ます。ティルトしなければ片腕を失うくらいのダメージで済んだはずなのに、精神的にキレてしまったせいで致命傷を負ってしまい市場からの退場に追い込まれる、という惨劇が後を絶たないんですね。(続く)
Nov 17, 2019
さて今日は株式投資本オールタイムベスト93位 ザ メンタルゲーム (ジャレット・テンドラー バリー・カーター著、パンローリング社 2017年) の第8弾です。 今日も珠玉の出来である、第3章 感情 から。 パフォーマンスと感情 感情はパフォーマンスにとって重要である。感情が問題を引き起こすのは、あまりに感情が弱い時か、あまりに感情が強い時かのどちらかである。それはポジティブな感情の場合もネガティブな感情の場合も変わらない。 あまりに自信が過剰であることは問題で、それは君の思考する能力を閉ざしてしまうからだ。疲労状態にあることも問題で、それは思考するだけのエネルギーが残っていないからである。 次に紹介する原理に則って感情とパフォーマンスを理解することで、君のメンタルゲームの改善はより楽なものとなってくれるだろう。 ヤーキーズードットソンの法則 ヤーキーズードットソンの法則は、覚醒(心理学でのエネルギー、感情、集中、ストレスの総称)とプレイヤーのパフォーマンスの関係について述べたものだ。この法則によると、君のパフォーマンスは感情が高ぶっていくのと共に向上していく、、、のだ、ただしそれはあるポイントまでのことである。 感情が高ぶり続け、ある閾値(曲線の最高値)を超えると、パフォーマンスは低下し始めるが、それは感情システムが君の思考能力を閉じ始めるからである。君はいつも通りのパフォーマンスを発揮できなくなるが、それは君がいつも通りに思考を働かせることが出来ないからで、いつも通りの思考が出来ないと、君が今学習途上にあるスキルを利用することも出来ないのである。 この ヤーキーズードットソンの法則 と言うのは、私は全く知らなかったのですが、非常に印象的でかつ勉強になりました。 覚醒レベルが不十分な時に私たち投資家がベストパフォーマンスを発揮できない事は明白ですし体感上もそれは分かるのですが、逆に覚醒レベルが高すぎてもいけないというのはちょっと盲点でした。 ただ言われてみると、例えばある銘柄で大勝した後に、「よっしゃ、この勢いでそのまま次いくよー。」とイケイケの気分でかつ不十分な分析で、脇の甘い状態で雑に違う銘柄に突進してそのまま憤死することが以前から私には良くあり、これは強気の「感情」に頭が完全に支配され覚醒レベルが高すぎて、通常通りの冷静な思考が出来なかったせいでパフォーマンスが悪かったんだな、とこの本を読んでハタと気付きました。 そして今後は常にこの「ヤーキーズードットソンの法則」の表を頭の片隅に置いて、自らの「覚醒レベル」をモニタリングしながら重要な投資判断をしていこうと決意しました。(続く)
Nov 16, 2019
さて昨日も告知しましたが、来たる11月18日(月)に、 楽しみながらがっちり儲かる 優待バリュー株投資入門 がいよいよ全国発売となります。 今日はチャプター2を紹介します。 チャプター2は応用編で、インデックスに勝つための秘密の8つの方法 を解説しています。多くの信頼性の高い複数の論文によってその有効性が確立されている、バリュー株効果、小型株効果、パクリュー効果、モメンタム効果をベースとして、マーケットで勝ち残るためのノウハウをぎっしりと、かつコンパクトに詰め込んでいます。 また株で一番難しいのは「株の売り時」なので、約40ページをかけて徹底解説をしています。その理由ですが、株の売却タイミングについて細かく丁寧に説明してくれている本というのはほとんどないけれども、投資成績に直結する一番大切な所なので、自分でやろうと思ったからです。 極限まで気合を入れ情熱を込めて書き上げました。このチャプター2を読めば、優待バリュー株投資の奥義が全て理解できると思います。(続く)
Nov 15, 2019
今日、突然に家のパソコンが死亡しました。急にネットが繋がらなくなり再起動をかけたところハードディスクが損傷したのか全く動かなくなってしまいました。 「これは困った。!」と思って頭を抱えていたのですが、そういえば3年前に故郷納税で貰ったまましまっておいた新品があることを思い出して、今セットアップしたら動いたのでこの記事を急いで書いています。 ただ実はバックアップを取っていなくて失われてしまったデータがたくさんあります。そのためもしかするとしばらくの間ブログ更新が不定期になるかもしれません。ご了承ください。(滝汗)
Nov 14, 2019
さて来たる11月18日に、 楽しみながらがっちり儲かる 優待バリュー株投資入門 がいよいよ全国発売となります。 今日はチャプター1を紹介します。 チャプター1は基本編で、優待バリュー株の種類を説明した上で、具体的な投資法を説明しています。またその後で、「勝てる優待バリュー株」発掘のための「魔法の公式」である、優待バリュー株インデックス投資法 を、更に「勝てる優待グロース株」発掘のための「魔法の公式」である、 YOU-CAN-SLIM法 について解説しています。 極限まで簡単にかつ分かりやすく書きました。このチャプター1を読めば、優待バリュー株投資の基本が全て理解できると思います。(続く)
Nov 14, 2019
さて今日は2019PF概況シリーズです。322位 1438 岐阜造園(名2、9月優待) ◎ PF322位は、造園緑化専業で唯一の上場会社の岐阜造園です。 現在の株価は1390円、時価総額20億円、PBR0.79、自己資本比率は68.7%、今期会社予想PER9.25、配当利回り2.5%(35円)、総合利回り2.9%(35+5=40円)で、優待は200株保有で1000円相当のクオカードです。 岐阜造園は本日14時40分に決算発表があったのですが、その内容がまずまずだったので今日200株だけ買いました。そしたら偶然ちょうどPF概況を書くべきランキングにポンと入ったので、それでせっかくなのでこの記事を書きました。(笑) ここは元々9月9日の優待新設発表の時に買おうと思ったのですが、多分指値が渋すぎて届かなくて買えなかったのだと思います。そして注文が失効し、そのまま忘却の彼方へと去ってしまっていました。(汗) なので今日やっと買えて良かったです。恐らく「優待株いけす」銘柄として数年単位でのんびりとホールドしていくことになると考えています。
Nov 13, 2019
さて今日は通常の2019PF概況シリーズです。 321位 7215 ファルテック (東1、3月優待) ◎~◎◎ PF321位は、自動車外装樹脂部品が柱で日産向けが中心のファルテックです。 現在の株価は890円、時価総額83億円、PBR0.49、自己資本比率は23.8%、今期予想PER4.17、配当利回り3.3%(29~32円)、総合利回り4.4%(29+10=39円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードです。 ま、自動車部品関連というのは本当に割安株の宝庫であり、真面目にコツコツとバリュー株投資の勉強を20年近くも続けてきた私のような投資家との親和性は実に高いです。そのため自分のPFを見ても、5185フコク、7264ムロコーポレーションなど、「ファンダメンタルズの観点から見て、どこに出しても恥ずかしくない」 多くの実力派銘柄が上位に登場しています。ところが、 その多くは実際には「驚くほどに上がらない」バリュートラップ銘柄 な訳で、株式投資というのは、 数学や理科ではなく、国語や美術などの芸術系に属するゲームである ことが非常に良く分かります。 そして自動車部品関連銘柄がPF上位に多く存在していることは、私の投資家としての柔軟性の欠如や、加齢による想像力の減退を如実に示しています。これからもそういった自分の欠点を十分に自覚しながら、頭のストレッチを毎日欠かさず、日々精進して行きたいと考えています。
Nov 12, 2019
さて今日は2019PF概況シリーズです。320位 3454 ファーストブラザーズ(東1、11月優待) ○ PF320位は、不動産の自己勘定投資と私募ファンド運用が柱のファーストブラザーズです。 現在の株価は1275円、時価総額184億円、PBR1.27、自己資本比率は21.8%、今期予想PER8.31、配当利回り1.7%(21円)、総合利回り2.4%(21+10=31円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカード(※1年以上継続保有の場合、100株以上200株未満の株主には2000円相当、200株以上は4000円相当)です。 ファーストブラザーズはなんだか リーマン・ブラザーズ みたいで、社名がカッコいいですね。PF中位としては特に問題のない銘柄であると認識しています。
Nov 11, 2019
さて今日は当ブログ一番人気の 2019主力株概況シリーズ です。 12位 8591 オリックス (東1、3・9月優待) ◎◎◎ PF時価総額12位の主力株は、総合リース国内首位のオリックスです。2016年9位、2017年24位、2018年29位とこの数年じりじりと順位を落としていましたが、この1年間の株価低迷で逆に総合戦闘力が高まったと判断して大きく買い増ししたため、久しぶりに最上位の一角にザブーンと再浮上してきました。 現在の株価は1735円、時価総額22982億円、PBR0.75、自己資本比率は23.7%、今期予想PER7.41、配当利回り4.4%(76円)で、優待は100株保有で年2回株主優待カード(ヤフオク平均落札価格は200円)+ 3月株主にのみ自社取引先取扱商品(カタログより選択。3年未満はBコースで恐らく5000円相当。3年以上連続保有だとAコースで恐らく10000円相当)です。そのため 総合利回りは7.5%(配当76円+優待カード4円+優待Bコース50円=130円)と大型株としては異例の高さ となります。 私は今年は「伊達の牛たん」を選択しました。何故かというと、以前にも頂いたことがあってその時にめちゃ旨かったので、それで味をしめていたからです。(笑) 凄く美味しいことは学習済みで「パブロフの犬」状態なので、届いてすぐに焼いて食べました。 適度な厚みと程良い歯ごたえ、そして絶妙な味付け、今回も最高に美味しかったです。♬ さてリース会社には、 8424 芙蓉総合リース 8425 みずほリース 8439 東京センチュリー 8566 リコーリース 8793 NECキャピタルソリューション など、指標的に割安で更に優待内容も良い銘柄がたくさんある訳ですが、オリックスはそのリース各社の中でも飛び抜けて良い銘柄であると思います。 その理由としては、 1. 業界最大手なのに総合利回りが一番高い。 2. 指標的に非常に安い上に成長力も高い。 (上記データは、20191029会社説明会資料より引用) の2つが上げられます。ちなみにオリックスの今後に関してですが、個人的には大阪カジノ案件の獲得に期待しています。 また指標的には激安水準のオリックスの株価が長期低迷している理由として、「リーマンショック時に株価が暴落しているなど、著しく業績の安定性に欠けることが市場で嫌気されているから。」などと言う解説を見る事があるのですが、実際にはリーマンショックも黒字で切り抜けていますし、過去20年間の業績推移を見ても一度も赤字もありませんし、やっぱりちょっと過小評価され過ぎなんじゃないかなあ?と個人的には思います。(上記データはかぶたんプレミアムより引用) ところで私は現在このオリックスを、 「超主力株昇格への最後の番人」となる「絶対基準優待バリュー株」 に設定しています。 保有する全ての超主力株は、その総合戦闘力において、指標的には鬼激安なオリックスを上回らなくてはならない ということです。言い方を変えると、超主力足る銘柄は指標的な割安さ・成長力・優待力・もしくは株価上昇のきっかけとなるカタリストなどの点で、少なくとも最低何か一つはオリックスよりも大きく突出していなくてはならない、ということになります。これはなかなかに難しいことです。何故なら日本市場を広く見渡しても、これ以上の銘柄はぶっちゃけほとんどないくらいにオリックスはいい銘柄だからです。 これからも「事業内容が多岐に渡り過ぎていて、個人レベルでは分析しきれない超大型株であることだけが惜しまれる」日本株市場最強クラスの優待スーパーバリュー株であるオリックスを、「絶対基準優待バリュー株」として楽しくホールドしながら応援していく所存です。2019主力株概況シリーズ 免責事項2019主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Nov 10, 2019
さて今日は通常の2019PF概況シリーズです。319位 8356 十六銀行(東1、3・9月優待) ◎ PF319位は、資金量は岐阜県首位で県内貸出シェア約3割の十六銀行です。 現在の株価は2609円、時価総額989億円、PBR0.28、自己資本比率は5.5%、今期予想PER9.11、配当利回り2.7%(70円)、総合利回り3.4%(70+20=90円、優待品は私の独断で2000円で換算)で、優待は100株保有で3月株主にミネラルウォーター1箱(500ml入24本)、500株保有で9月株主に3000円相当の岐阜・愛知・三重県名産品です。 今日は私がこの数年戴いている100株優待品を見ておきましょう。 ちなみに優待族である私のお家のパントリー(食品格納庫)には、各社から頂いたミネラルウォーターが所狭しと並んでいます。(汗) 十六銀行は超不人気業種である地方銀行らしく、極限の低PBRを誇っています。低PBR銘柄が大好物の私にとっては、ポートフォリオの片隅にいてくれると実に心が落ち着くいい銘柄ですね。(笑)
Nov 9, 2019
さてこのたび、私が執筆した「楽しみながらがっちり儲かる 優待バリュー株投資入門」 が日経BP社から発売 (11月中旬予定) されることとなりました。 本が印刷所から刷り上がり、昨日私の家に届きました。 本書は、日経マネーの2018年8月号~2019年11月号に掲載し、大変な好評を戴いた連載である「みきまるさんの優待バリュー株投資入門」を加筆・再編集し、更に新たに書き下ろしのコンテンツを追加してまとめたものです。 ところでこの「優待バリュー株」という言葉は他ならぬ私が10数年前に生み出した「造語」です。そしてその後いつの間にか投資の世界で広まり、今では当たり前に普通に使われる「投資用語」となりました。これにはテレビで人気化した「桐谷さん」のお力などで株主優待株投資が人気化&普遍化し、手掛ける投資家の方が増えたことなどが影響しているのではないかと思います。 ただ、この「優待バリュー株投資」が一体どのようなもので、具体的にどうやったらいいのか、ということを分かりやすく解説した本というのは今までありませんでした。本書は、「言葉の生みの親」である私がついに観念し、その責任を取って懇切丁寧に手取り足取り説明した 優待バリュー株投資の教科書 となっています。(笑) 今日はまず私からのメッセージを御覧頂きましょう。 日本では、「株式投資」と聞くだけで、「危険で、決して近づいてはならないもの」と条件反射的に拒否反応を示す方が依然として多いと思います。私が本書でノウハウを惜しみなく公開した優待バリュー株投資は「ローリスク・ミドルリターン」で安全性が高く、かつ抜群に楽しい投資法です。 本書を読んで優待バリュー株投資の要諦を学んでいただければ、読者のあなたもワクワクしながら株式投資に取り組むことができます。そして大きな財産を築く可能性が広がります。 では早速、魅惑の「優待バリュー株投資」の世界へご案内しましょう。あなたにもきっとできます! そう、優待バリュー株投資は、「ローリスク・ミドルリターン」で本質的に安全性が高くて優れた投資法です。更に抜群に楽しいというおまけまでついています。本書の帯にその「4つのメリット」をまとめていますので、今日はそれも紹介いたしましょう。 メリット1 株主優待があるから、楽しみながらできる メリット2 モノサシが明確だから、誰でも割安な株を選べる メリット3 下落相場でも値下がりしにくいので、損失が限定的 メリット4 やっているうちに自然に投資の腕が上がる 「ほんとにそんなメリットがあるのかよ。」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、本書を読んで頂ければ全て「なるほど。」と納得して頂けると考えています。 この本は、 「株式市場を優待と言う特殊な偏光フィルター越しに見つめ、そこに特化して戦い続けてきた投資家」である私の集大成となる一冊 です。 これまでに自分が培ってきたノウハウをぎっしりと詰め込み、かつ同時に読みやすく、分かりやすく、面白く仕上げています。濃厚かつ極めて実践的で、ハイクオリティー特別選抜な内容になっていると自負しています。発売は11月中旬予定です。是非多くの方にご購入頂ければ幸いです。
Nov 8, 2019
さて今日は株式投資本オールタイムベスト93位 ザ メンタルゲーム (ジャレット・テンドラー バリー・カーター著、パンローリング社 2017年) の第7弾です。 今日も珠玉の出来である 第3章 感情 から。 感情のスペクトラム 感情はスペクトラム(連続体)の状態で存在しており、蓄積されていくにつれ、その激しさを増していく。本書でカバーする4つの主な感情―怒り、恐怖、モチベーション、自信ーもまた、スペクトラムを持っている。 怒りはちょっとしたイライラから始まって、正気でない猿並みティルトにまで至る。 恐怖は不確実性に始まり、恐怖症にまで達する。 モチベーションは怠惰から始まり、やる気が湧いてどうしようもない段階まで存在する。 自信は全く自信がない状態から、自信過剰のポーカー神的状態まで存在する。 感情が蓄積していくのをより上手く認識できれば、臨界点を超えないように処理することも上手く出来るようになり、感情を完全にコントロールし続けることが出来るのである。 個人的には、このテンドラーの指摘が本書中で一番の収穫でした。 感情というのは連続体であり、投資家は自らの感情がどのレベルにあるのかを常に意識しモニタリングし続けることによって、それをコントロールしやすくなる ということなんですね。 疑念、不安、恐怖、恐怖症は不確実性の積み重なった結果である。 この表も素晴らしいと思いました。 私達投資家にとって損切りが大切であるのも、自らの感情がコントロール不能になってしまう恐怖や恐怖症のレベルにまでそれを放置するとあまりにも危険だから です。 自らの「感情」を守るためには、早めに「恐怖の芽を摘む」ことが肝要 なんですね。(続く)
Nov 7, 2019
さて今日は株式投資本オールタイムベスト93位 ザ メンタルゲーム (ジャレット・テンドラー バリー・カーター著、パンローリング社 2017年) の好評第6弾です。 今日も珠玉の出来である、第3章 感情 から。 精神的機能不全 頭脳の基本的機能の中で、ポーカープレイヤーはもちろんのこと、世間一般にもあまりよく知られていない部分がある。これを理解しておかないことには、感情的問題をコントロールしたり修正したりする上で直接影響が現れてくる。 感情システムが活動過剰状態になると、それ以上の脳機能は閉じてしまう。 これの意味するところはこうだ。感情的にあまりにも高ぶっていると、君はポーカーで不味い決断を下してしまうであろうが、これは君の脳がまともに思考出来ないようになってしまっているからである。それ以外にも以下のようなことが起きる。 頭の中が真っ白になる。 ハンドのプレイで鍵となる部分を見落とす。 ある情報だけを過剰に重要視したり、どうでもいい情報にこだわってしまう。 正しい答えが何か分かっているのに、君の頭の中は霧に包まれているように感じる。 つい悪い癖が出てしまう。 このテンドラーの指摘は重要と思います。つまり我々投資家は大敗して頭に血が上っているときはもちろんですが、逆に大勝して精神が高揚し、万能感に溢れているときも、「精神的機能不全」に陥っていて危険な状態にあるということです。 私たちは常に、「自らの感情」をニュートラルに保ち、心を整えて戦い続けることが大切なんですね。(続く)
Nov 6, 2019
さて今日は通常の2019PF概況シリーズです。 318位 1909 日本ドライケミカル (東1、9月優待) ◎ PF318位は、消火に強い防災設備大手の日本ドライケミカルです。 現在の株価は1326円、時価総額95億円、PBR0.75、自己資本比率は48.6%、今期予想PER7.22、配当利回り2.3%(30~35円)、総合利回り3.0%(30+10=40円)で、優待は100株保有で 1000円相当の商品(防災用品・クオカード等10点から1点選択)です。 日本ドライケミカルは指標的に十分に割安ですし、PF中位としては100点満点の極めて良い銘柄です。これからも優待を楽しみにのんびりとホールド継続の予定です。
Nov 5, 2019
さて今日は当ブログ1番人気の 2019主力株概況シリーズ です。 11位 9035 第一交通産業 (福証、3・9月優待) ◎◎◎ PF時価総額11位の主力は、九州小倉地盤でタクシー事業を全国展開する第一交通産業です。2019年の5位からは順位を落としましたが、なんとか最上位の一角の地位を死守してここで登場してきました。 ところで「福証単独上場銘柄」というのはどこも流動性が極めて低いことからそれが嫌気されて「逆プレミアム」が乗って指標的に安いところが多いんですね。具体的に言うと 1771日本乾溜工業 7533グリーンクロス 8398筑邦銀行 あたりですが、どれも優待付きですし、それぞれの方の予算に応じて1枚ずつ拾うというのは悪くない投資アイデアなのではないでしょうか? ま、株価が上昇するかは私には全く分かりませんが。(笑) すいません、少し話が脱線しました。このように福証には割安な優待バリュー株が浜辺に打ち上げられたデブアザラシの如くにゴロゴロと転がっているわけですが、その中でも特にここ第一交通産業は飛び抜けて良い銘柄と思います。そのためこの3年ほど 「PF主力 福証枠」 として最上位の一角に登場し続けています。また最近福証から東証への流出銘柄が非常に多いことを考えると、「福証、最後の大物」 と言っても過言ではないとも感じています。 現在の株価は735円、時価総額288億円、PBR0.58、自己資本比率24.0%とやや悪いのが最大の欠点、ついでに言うと「福証上場」のせいで会社の規模は大きいのに流動性が非常に低いのも大きな欠点、今期予想PER5.96、配当利回り3.4%(25円)、総合利回り5.6%(25+16=41円、優待券はヤフオク平均落札価格の額面の80%で換算)で、優待は年2回、100株で1000円相当、600株で2000円相当、1000株で3000円相当、2000株で5000円相当、10001株で30000円相当などの優待クーポン券です。 私はここを主力株としている関係で、毎回優待MAXとなる30000円分のクーポン券を戴いています。凄いボリュームですね。 そしてこの優待クーポン券は「通販取り扱い商品」と引き換えすることが出来るのですが、その商品内容がかなりいいんですね。今日は実際の優待品とその使用例を2つ御覧頂きましょう。 第一交通産業優待のまぐろ丼 広島八天堂のパン 「ふわふわの天空の雲」のようで、滅茶苦茶美味しい。!!! さて第一交通産業は不人気な福証銘柄ですが、指標的には極めて割安です。またタクシー業界ではすでに最大手の1位ですが、それでも業界シェアは僅かに3.5%に過ぎませんし、毎年M&Aを続けてゆっくりと着実に成長し続けています。(上記データは2018年8月6日の会社説明会資料より引用) また現時点で、東証1部への昇格基準も既にほぼ満たしていると考えています。そして率直に言って、第一交通産業は仮に東証2部に昇格したらそれだけで最低+25%、そして東証1部に昇格したら最低+50%くらいは株価が上がっても全く不思議ではないとも思います。 その根拠ですが、同業他社を見ると小田急系のバス・タクシー会社の9081神奈川中央交通が東証1部上場企業でかつ売上高が第一交通とほとんど同じくらいなのですが、ここが11月4日現在でPBR.0.87倍、今期予想PER14.96倍に評価されているからです。 ところで、著名なバリュー投資家で「トゥイーディー、ブラウン・カンパニー」の ウィリアム・ブラウン は、名著 価値の探求者 の中で、「低取引株には特徴がある。それは、運転資本であろうが、資産の簿価(PBR)であろうが、利益(PER)であろうが、どんな尺度においても非常に割安であるという事だ。」と述べました。 タクシー業界最大手のナンバーワンで1000億円を超える毎年の売上高があるのに、超不人気市場である地味な「福証」暮らしが長く続き、毎日の出来高が「枯れ枯れの枯山水」でほとんどない第一交通産業は、ブラウンが指摘する「低取引株の特徴」を全て、そして同時に非常に分かりやすく満たしています。 、、、多分、第一交通産業は、そして 代表取締役創業者会長で現在97歳の黒土始さん は、自分達を育ててくれた福証のことをとても深く愛し、恩義を感じていらっしゃるのだろうと思っています。 でも、今や第一交通はタクシー業界ナンバーワンに成長しており、その「入っている箱」が実力に対してちょっとあまりにも小っちゃくなっているのではないか?と個人的には感じています。 「幼稚園のぴちぴちの制服を着た、すね毛丸出しのおっさん」 になっているんですね。 以上、日の丸バリュー投資家として極限まで集中しながら「2019第一交通産業 秋の陣」を最大限の緊張感を持って戦い抜いていく所存です。2019主力株概況シリーズ 免責事項2019主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の無重力の自由過ぎるステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Nov 4, 2019
さて今日は株式投資本オールタイムベスト93位 ザ メンタルゲーム (ジャレット・テンドラー バリー・カーター著、パンローリング社 2017年) の第5弾です。 今日は珠玉の出来である、第3章 感情 から。 感情は問題ではない。それどころか感情はプレイをマスターするための鍵 なのだ。 ポーカー心理学への一般的なアプローチと本書でのアプローチとの根本的な違いは、感情というものをどう捉えるかにある。感情をポーカーテーブルにおける問題の発生源だと捉えた場合、何故ポーカーの伝統的教訓が、君にロボットのようになれ、自分の心を騙せ、感情に無反応であれと教えているか意味が通る。要するに伝統的戦術は、怒りや恐怖、自信過剰とは本質的に良くないものであり、それは取り除かれるべきだと示唆しているのである。 感情と言うものは、かつては問題視されていたのだが、今では価値ある目的のために役立ってくれると考えられている。すなわち感情は、君のポーカーでの精神的アプローチ方法にどのような問題が存在するかを浮き彫りにしてくれるのである。 要するに、 感情と言うものは、君がメンタルゲームの上でどの部分をもっと改善しなくてはならないかを教えてくれるメッセンジャー なのである。 同じポーカーの本でも、名著 賭けの考え方 では、 あらゆる感情を決断から排除する ことが大切であると繰り返し述べられていました。 そして 賭けの考え方はポーカーで勝つための「思考法の技術」に関する傑作 だったわけですが、今回紹介している ザ メンタルゲームは、それとは少し異なっていて、自らの「思考法の改善」に軸足を置いている一冊 です。 本書が指摘してくれているのは、「感情」が強く揺さぶられる局面にこそ、投資家としての弱点・改善点が潜んでいる のだ、ということです。これを逆に言うと、 人は自らの欠点・弱点に直面すると、感情が激しく揺れ動く ということです。 私は以前から、主力で戦っていた銘柄を売却するときに気持ちがピリピリしたり不安になったり後悔したりという、精神的な不安定さを感じることがとても多いということをうっすらと自覚していたのですが、これも 「株の売り時に関して、依然として苦手意識を持っている」ことが心の表層に表れているため なんだな、とこの本を読んでやっとはっきりと分かりました。 自分は「株の売り時」に関しての知識・経験・技術・メンタルコントロールの全てが激しく劣っており、それが最大の欠点かつ改善を目指すべきポイントである ということなんですね。 これは本当に凄い本です。 あらゆる投資家は、 賭けの考え方と この ザ メンタルゲーム の両方を読むと、とても役に立っていいと思いますね。(続く)
Nov 3, 2019
さて今日は久々に通常の2019PF概況シリーズです。 317位 6076 アメイズ (福証、11月優待) ◎ PF317位は、九州地区を中心に「亀の井ホテル」、「HOTEL AZ」を展開するアメイズです。 現在の株価は1268円、時価総額192億円、PBR1.76、自己資本比率41.1%、今期予想PER8.76、配当利回り2.8%(35円)、総合利回り4.7%(35+25=60円、優待券のヤフオク平均落札価格は5枚で2500円。)で、優待は11月株主に100株保有で30%割引券5枚です。 アメイズはビジネスモデルが魅力的で成長力もあり、極めて良い銘柄と思っています。今後の業績推移によっては更なる買い増しを念頭に置きながら、じーっと見つめ続けています。
Nov 2, 2019
いやあ、今年も楽しい楽しい11月になりましたね。マーケットでは昔から11月は「最高の季節の始まり」とされています。 その理由は、11月、12月、1月は「投資成績が良い、株を保有するべき最高の連続3か月」であるというアノマリー(経験則)があるからです。そのため「この季節には株をたっぷりと買って持っておこう。」と良く言われます。そして私も当然そうしています。(笑) ま、いずれにせよ、今月も丁寧に集中して戦って行きます。それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Nov 1, 2019
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