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「大晦日には年越しそばが定番だけど…ゴメン…カップ麺しかないんだ。」「アァ、それで良いよ…で種類は?…オォ、味噌か!」皆さん…来年もよろしくね!
2009.12.31
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アフリカの動物密猟団がサバンナのキャンプ地で酒宴を開いていた。「今日の首領の酒量はずいぶん多いな?」「明日でアフリカでの狩猟は最後だからな。」「明日、シマウマを捕まえるとホントに最後なんだな?…これで予定の動物は全て捕まえたことになるんだな?」「アァ、これでゼンブラ(全部ら)!」
2009.12.29
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今日はとっても忙しかったのに、カミさんから長男を駅まで迎えに行くよう命令を受けました。4時39分、下北駅着の列車でしたが…駅の駐車場は出迎えの車で満杯です。停めるところが全くありませんでした。しょうがなくて長男にメール… 「車が駐車場に停められないから、いったん会社に戻る。到着するころもう一度来る。」それなのに…エーッ!前も後ろも、車が詰まってにっちもさっちもいかない。つまり、そこから動けなくなっちゃったんです。「まあいいか…もうすぐ着くだろう。」そう思っていると長男から返信メールが… 「電車が30分遅れてるみたいだ。」そんなこと言われても、どうしようもないから、車の中でじっと待ちましたよ。会社には直帰すると電話してね。電車到着は、ちょうど30分遅れ。そこから家に着くまで更に30分掛かりました。頭痛が治ってないのに…ますます疲れが溜まっちゃった。それじゃ駄洒落…「初めてキスをしたのは、中学生の時だったな…塾の帰りだったから、夜9時過ぎ…10時にはなってなかったと思うよ。…同じ塾に通っていた同級生の可愛い女の子と…家の裏の暗闇で…」「チューが9時台の思い出だね」
2009.12.29
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アル・カポネ・・・・・ ギャングの中のギャングとして・・・・一世を風靡した人物である。 そのカポネの住んでいた場所が・・・・先日テレビに映っていた。 どういうわけか知らないが・・・・・ギャングのボスとしては・・・・質素なアパート住まいだったらしい・・・・・ 「おいおい!・・・・ギャングのボスなのにアパート暮らしかよ?・・・・意外と儲からない商売なのかな?」 「もしかしたら、FBIの目から逃れるために、住居を転々としていたのかもしれない。」 「ああ・・・それはあるかもね・・・・」
2009.12.28
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頭痛が止みません。このままお正月を迎えなくちゃならないんでしょうか?ヤバイと感じつつ、「小説もどき」の続きをどうぞ!《歌手になるつもりが…66》「キリン先輩」に電話をして彼女が出ると、なぜか私はホッとした。「どうだった?…あの3人組…」「キリン先輩」には例の3人組の誘いにのって、一緒に帰ることを報告してあった。彼女達の後ろに「T崎先輩」の影が見えるような気がして、その意図を探る為にわざと誘いにのったのだが、そこまではわからなかった。「でも、あの娘たち…驚いたことに女子高生だったよ!…〇越学園の!」「〇越学園てあの…芸能人がいっぱいいるっていう学校?」「そ、その学校…」「じゃ、あの娘たちも芸能人?」「いや、そうじゃなくて、彼女達は普通の女子高生みたいなんだけど…」私は彼女達とのことを逐一「キリン先輩」に報告した。「ということは、あの娘たちは、あなたを自分達好みの芸能人にするプロデュースする為に、あなたに近づいてきたってわけ?」「そうらしいんだよ。」 「キリン先輩」はしばらく何かを考えているようだったが・・・・ 「それで・・・あなた、これからどうするの?」 「どうするって・・・・もちろんアパートに帰るよ。」 「今どこにいるの?」 「新大久保」とは言えなかった。 今はどうか知らないが・・・当時の「新大久保」は有名なラブホテルの林立している町である。 女子高生3人とその町にいたとなると・…あらぬ疑いを掛けられるような気がして、私は・・・・「新宿」と言ってしまった。 まあ・・・新宿区だし・・・隣の駅だから嘘ではないが・・・・・ 「だったら・・・そのまま吉祥寺まで来ない?・・・あたし・・・・あの居酒屋で待ってるから。」 私はすぐに快諾した。 まだ午後8時くらいだったから・・・・宵の口であった。 例の居酒屋についたのは8時30分を回っていた。 「遅いなあ・・・・・」 「キリン先輩」は、開口一番・・・そう呟いたが、顔はそれほど怒っていなかった。 「彼女たちの子守・・・・御苦労さま」 とりあえず私は夕食を・・・「美佐子」の家で御馳走になってきていたので、つまみは全く要らなかったが・・・・彼女が日本酒を飲んでいたので、一緒にお相伴することになった。 「それじゃカンパ~イ」 なんのための乾杯かはわからないが、きっかけづくりのために乾杯する。 「いつもは一緒に来るのに・・・・今日は別々?・・・・・珍しいわね?」 ママさんがお酌をしながら、私にそう尋ねた。 「この人ね・・・・・今日は女の子3人に囲まれて・・・・うはうは言いながら帰ったから・・・どこで何してきたんだか・・・・」 言っておくが・・・・こんな厭味を言いながら、「キリン先輩」の機嫌が悪かったわけではない。 私のことをしっかりと信じているからだろう。 「でも、ママ・・・・普通なら他の女性と一緒に帰るなんて・・・私に報告はしないわよね?」 それは変な誤解をもたれないようにしたいと考えただけで・・・・ 「それだけ、ナイト君はあなたにぞっこんなのよ・・・・」 「そうかなあ?」 「キリン先輩」は、何かを含んだようなものの言い方をした。 「ナイト君・・・この子の言うことなんか気にしなくていいわよ。・・・・この子ね・・・・ジョッパリだから、すぐこんな口を利くのよ」 「ジョッパリ」・・・・津軽弁で・・・・・「強情」という意味であるが、この店の名前も「ジョッパリ茶屋」・・・・このママもジョッパリなのであろう。 そこへすかさず「キリン先輩」が反論する。 「そんなことないわよ!・・・あたしほど素直で可愛い女はいないんだから。」 顔色だけではわからないが・・・・今日はかなり酔っているようだった。 「ねえ・・・俺送って行くよ・・・今日は帰ろう?」 彼女の家はここから15分ほど歩いたところにある。 彼女は駄々をこねたが・・・・そこは男の力で・・・・・私は彼女を無理やり立たせた。 「じゃママ・・・また近いうちに・・・・・」 私は二人分の支払いを済ませ、「ジョッパリ茶屋」から出た。 酔っているから歩けないかと思ったが・・・「キリン先輩」は思ったよりしっかりしていた。 しかし、酔った勢いなのか・・・・・私に抱きかかえられるままに歩いている。 途中、酔客からからかわれるようなこともあったが・・・・住宅街に入って来るとそんな人もいなくなった。 「ねえ・・・・今度泊まりに行ってもいいかな?」 「キリン先輩」が突然つぶやいた。 何を急に言い出したのか・・・・・咄嗟にはわからなかったが・・・・私は・・・ 「君が着たい時に来ればいいさ。」 と答えてしまう。 もう付き合い始めてから半年が過ぎようとしていた。
2009.12.28
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眠っても、薬を飲んでも…頭痛が治らない。今、午前1時半… 寝ていたんだけど、目が醒めてしまった。「小説もどき」の続きでも書けば良いんだろうけど、頭が痛くて長い文章を書く気になれない。そこで、これから「小説もどき」に今後出てきそうなシーンを、予告編として駄洒落にして紹介しましょう。それではどうぞ…私は「キリン先輩」にさっきあった出来事を正直に話した。「俺…さっき美佐子ちゃんに…エスカレーターで、好きだからってコクられた。」「なに!彼女に?…え!好かれたー?」騒音の中で、「キリン先輩」は大声で聞き返した。「え!好かれたー?」この駄洒落は「エレベーター」では出来ません。
2009.12.28
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まだ頭が痛い… 俺…大丈夫かなあ?「製図のクラブに入ったんだって?」「これから、そのサークルのコンパっす!」わかんねぇだろうな?円(サークル)はコンパスで描くんです。
2009.12.27
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風邪をひいたかな?ということで、適当な駄洒落…「マグロの刺身を食べたら…これ見てくれよ!」「その顔!どうしたんだよ?…何か出来てるぞ!…何だそれ?」「真っ黒のさ、シミ………」「大間のマグロ」なら大丈夫 ! 皆さん、津軽海峡の「大間のマグロ」だけ食べましょうか………
2009.12.26
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皆さんのところにサンタは来ましたか?うちでは「お地蔵様」が来たことになっています。昨日も話した通り・・・「地蔵講」が毎年12月24日に行われますからね。これは「笠地蔵」の民話が元になっているんです。それじゃ・・・・「小説もどき」の続きをどうぞ・・・・ 《歌手になるつもりが・・・(65)》「ね、絶対彼女作っちゃダメだよ?」「アッチらも彼氏作らないことにしたんだからさ・・・・あんたもそれは守ってね?」「ついでに言っとくけど、アッチら、あんたには絶対手を出さないって約束したから・・・・」3人組の女子高生に・・・いいように命令されている。・・・・・・「あんたが売れるまでは・・・アッチらも男を作らないから・・・・・」私がもし、「T崎先輩」のグループに入ったとしても、彼女たちが彼氏を持ったって・・・何ら関係ない・・・・そのとき、階下から声がかかった。「美佐子!・・・ご飯の支度が出来たよ?・・・・持っていきな?」どうやらこの家では・・・家族が一緒に食事をすることがないようだった。「はーい」「美佐子」だけでなく、「りっちゃん」も「八重ちゃん」も一緒に返事をして立ち上がる。「あんたはいいよ・・・ここにいな・・・アッチらで晩飯運んでくっから・・・・」3人は部屋を出て行く。取り残された私は改めて「美佐子」の「ピンクの部屋」を眺めまわした。基本和室なので畳の部屋なのだが・・・ピンクのカーペットが敷かれ・・・ベッドもピンクのベッドカバーが付いている。自分の部屋を考えてみると・・・私なら起きてそのまま出かけてしまうから・・・・ベッドは寝乱れたままでおかれているが・・・・「美佐子」のベッドは行儀よく綺麗にしつらえられていた。行儀よく寝ているのか、それとも朝きちんとベッドメイクしていくのか・・・・・それとも、母親が直しておくのかはわからないが・・・・とにかく綺麗にしてあった。とりあえず勉強机があって・・・・その壁には「T崎先輩」達の写真が飾ってあった。この写真の中に・・・私が入る・・・・・それはなんとも信じられないことだった。彼等は他のフォークグループと違い・・・・髪は綺麗にカットされ・・・・スーツを制服にしている。歌さえ聞いてなければ・・・・「ムード歌謡コーラス」の若手・・・というような感じに見える。テーブルの上に何か書きかけのメモがある。「T崎⇔ナイト」と書いてある。これは何を意味しているのかわからないが、何か見てはいけないものを見てしまったような気がして・・・・私は元のテーブルのところに、あわてて戻った。「美佐子」は、「T崎先輩」が引退して・・・・その代わりに私が入るという話しを・・・どこからか聞いていたのだろうか?もちろん私は「キリン先輩」の件もあり、「T崎先輩」の代わりになるつもりは全くなかったが、この情報は一ファンである「美佐子」に漏れていると言うのがおかしい・・・・・やはり「キリン先輩」が言う通り・・・・彼女たち3人は「T崎先輩」に頼まれて、私をたらしこもうとしているのだろうか?「お待たせ・・・・・ご飯が出来たよ」「美佐子」達が戻ってきた。やはり、彼女の母親が作っていたのは・・・「カレイの煮付け」だったようだ。「カレイの煮付け」、「どんぶりご飯」、「味噌汁」に「漬物」・・・・・これが4人分ある。急に現われた私の分も準備してくれたのだろう。それはたいそう美味しく感じた。「うまい!」私が思わずつぶやくと・・・・「美佐子」が・・・・「うちの母さん、料理が得意なんだよ・・・・だからこういう商売をやめて、食堂でもやってくれればいいのに・・・・」ポツンといった。ご飯を御馳走になり・・・・ほどなくして私は解放された。玄関を出る時・・・・少し気が引けたが・・・・女の子たちと一緒に出るよりはまだいいだろう。すぐに駅へ行き・・・・・そこから「キリン先輩」の家に電話する。「はい、N田でございます。・・・・あらナイト君?・・・・ちょっと待ってね?」母親が出て・・・・すぐに「キリン先輩」と代わる。おっとごめん出かける時間だ。つづく
2009.12.25
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「皆様・・・・アフリカの草原地帯にようこそ・・・・これから皆様をこの草原地帯の動物観光にお連れいたしますが、諸注意を申しあげます。・・・・・・この時期の動物たちは子供が生まれたばかりですから、母親たちの気が立っております。・・・・ですから動物の子供には絶対にお手を触れないように、お願い申し上げます。・・・・」 「あ、この赤ちゃんライオン・・・可愛い!」 「おい、そこの客!!・・・そのライオンにサバンナ!(さわんな!)」 ツアーガイドの諸注意は絶対に守りましょう。
2009.12.25
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毎月24日はお地蔵様の日なんだけど・・・・12月24日は特別な行事の日になっています。さっきまでお寺にいました。150人ほどの檀家さんたちが集まり・・・・お坊さんたちも13人・・・・いやあ・・・厳かな式でしたよ。永平寺に行くと・・・・お坊さんが100人ほどいてお勤めをするんですが・・・・この田舎のお寺でも、13人のお坊さんたちの読経は・・・・ほんとに荘厳で身を清められる思いがします。式が終わった後・・・・・恐山院代「南直哉老師」による法話もありました。この方・・・・永平寺で長年修業された方で・・・・たくさんの著書もあります。上のお名前のところをクリックして見てくださればわかりますが・・・・・前にもご紹介しましたよね。今日の「法話」は2つのお話しをしてくださいました。 最初のお話し・・・・・今年の「恐山大祭」の少し後のことだったそうです。夕方、5時頃に・・・・フランス人のカップルが、二人とも真っ青な顔をして「恐山寺務所」に飛び込んできたそうです。普段、院代さんは奥の部屋で執務なさっていますから、「寺務所」にはいらっしゃらないんですが、「寺務所」の15人ほどのお坊さんたちはフランス語ができませんので・・・・院代さんを呼びにきたんです。「外人が、なんか叫んでるんですけど・・・・・」顔色が悪いからなんかあったに違いない・・・そう思った若いお坊さんが迎えに来たので・・・・すぐに、院代さんも駆けつけました。院代さんもフランス語がわからないので・・・英語で語りかけると・・・そのフランス人もカタコトの英語で会話を初めて・・・・聞いていると・・・境内のどこかに死体がある・・・って言ってるらしいんですよ。お坊さんですから・・・・亡くなられた方のご遺体を見ることはあっても、今まさに亡くなられたばかりの死体って見ることはないから、恐る恐る見に行くと・・・・確かに、仰向けに眠っているような死体がある。この時、はっと思ったんだそうです。実はその日の午前中・・・・東京の人がやってきて・・・「父親が家出して行方不明・・・・以前から恐山に行きたいと言ってたから、ここに来ていませんか?」という問い合わせだったそうです。参籠していた方にもそんなお名前の人もいないし・・・院代さんは、その人の特徴をメモして連絡先を控えられました。「年齢は70歳・・・・こんな顔をしていて、身長はこれくらい・・・・家出した時の服装は・・・・」けっこう細かく聞かれたそうです。そして・・・・今見る死体がまさにその方の特徴のまま・・・・すぐにさっき貰った連絡先に・・・警察を通して連絡をされたそうですが・・・・まだ青森駅の付近に居られ・・・・すぐさまご長男が駆けつけられました。霊が家族を招き寄せた・・・といえばそれまでですが・・・・この方・・・・確かに長い療養生活を続けられ、苦しんでおられたと言うことだったんですが・・・・ご家族も献身的な介護を続けら、特に今すぐ死ななければならないと言うこともなかったということを警察からも聞いたそうです。まあ、院代さんは「僧侶」ですから、いろんな理由で自らの命を絶つ方を見てこられましたが・・・いつも・・・狭い視野で他の方法を選べない・・・ほかにも手段があったはずなのに・・・・ほとんどそう思われることが多いそうです。これは何を言いたいかというと・・・・死ぬ前に相談できる方をなぜ作らなかったんだろう・・・ということだそうです。 これと全く違う話しに移りますが・・・・・前の話より少し前・・・・・春先のことでしょうか?ある青年が院代さんを訪ねてきたことがあるそうです。「院代さんと面会したい」そう言うことだったので・・・・呼び出しを受けた院代さんは・・・「寺務所」の応接室に向かいました。「あの方です。」若いお坊さんからそう言われて見ると・・・・・指さした方向に「中学生ぐらいの少年」が立っていたそうです。「私が南ですが・・・どんなご用件?」聞くと・・・・「私は大学生なんですが・・・・実はこれから引きこもりに入ろうかと思いまして・・・・」その言葉を聞いて驚いたそうです。見るからにジャニーズ系・・・・「草食系男子」っていうような若い子が・・・・これから「引きこもりになります」って宣言しに来たんですもの・・・・「どういうこと?」院代さんが尋ねると・・・・・「4月に大学にはいって、すぐに友達が出来たんだけど・・・その友達が最近冷たい・・・だから引きこもりに入ります。」大失恋をしたから引きこもる・・・っていう話しならまだわかるけど、たかが1~2か月前に知り合った友達が冷たいからって・・・・最近そんな20代30代が増えてきたんだなと感じたそうです。「君の家は大金持ちなの?・・・・莫大な遺産が入って働かなくてもいいなら引きこもってもいいんじゃない?」「いえ・・・そんな大金持ちじゃない」「それじゃ働かなくちゃいけないから・・・・引きこもってちゃいられないだろ?」「何で働かなくちゃいけないんですか?」「だって時々は美味しいものも食べたいだろうし・・・家も建てたい、車も欲しい・・・・それなら働かなくちゃならないだろ?」「僕は別に美味しいものも要らないし・・・車も家も欲しくありません。」この・・・「慾」がない・・・っていうのは説得しずらいですよねえ・・・・人間が働くのは何のためか?・・・・っていう問い掛けがよくあるそうです。食べるためだけ・・・っていうのは動物ならわかりますが・・・人間はちょっと違うんじゃないかと・・・・院代さんはおっしゃいました。人間の労働は・・・・人との縁によって成り立つ。いろいろな人の縁にすがり・・・・ある時はお世話になり、ある時はお世話をする。・・・・またある時はライバルとなって切磋琢磨し・・・そうやって人間関係を築きながら労働していくのが人間です。ところが最近の若い人たちは・・・人との縁を、とかく切りたがる。今話した青年も・・・・その友達がちょっと冷たくしたからと言って・・・・切らなくても良い縁を自分から切ってしまって引きこもりたいと言う・・・・・ホントに時代が代わりました。・・・とおっしゃいました。どうぞ皆さんも・・・・・人との縁を大事にしていただきたいと思います。 あ、言い忘れましたが・・・・この青年がなぜ院代さんを訪ねてこられたのかというと・・・・母親が・・・「引きこもる前に・・・・この本を書いた南直哉さんが、恐山にいるから、その方に会って話をしてから引きこもりなさい」と言ったんだそうで・・・・・「引きこもる」って宣言しに来た青年も青年ですが・・・この母親もどこか問題がありそうですよね?
2009.12.24
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今日は「クリスマス・イブ」・・・・だと思うでしょ?私の場合は違うんですよ。毎年お話ししてますけど・・・・今日はうちのお寺の「地蔵講」の日なんです。「笠地蔵」っていう民話がありますけど・・・・それが12月24日のお話しってことですよ。お正月を一週間後にひかえ・・・みんなが無事にお正月を迎えられるようにっていうありがたい仏教の教えなんですけど・・・・うちのお寺は「恐山」も持ってまして・・・・恐山のご本尊様が「お地蔵様」ですから、毎年12月24日にその「回向の会」が開かれるんです。私も、午前11時からの会に参加して参拝してきます。南無釈迦無二仏、南無釈迦無二仏・・・・・・・・・ 《歌手になるつもりが・・・(64)》「ラブホテル」のような「旅籠」のような・・・・・そんな「美佐子」の実家に、連れ込まれた私・・・・・もちろん「美佐子」の仲間の「りっちゃん」や「八重ちゃん」と一緒だからなんの問題もないのだが、彼女の「ピンクで統一された部屋」に通されて、なんとなく目のやり場に困ったが・・・・彼女たちが、3人とも「〇越学園」の高校生と聞いて・・・今度は穴のあくほど3人の女の子を見てしまった。私はてっきり・・・・年齢もさることながら、彼女たちは「プータロー」だと思っていたのだった。しかし「〇越学園」といえば、芸能人が通う学校として有名・・・・彼女たちのケバい化粧や服装も・・・・そう思えば納得できるような気がした。「昨日君たちは・・金曜日なのに大学祭に来てたけど・・・・学校は?」「固いこというなよ・・・って言いたいところだけど、昨日はうちも文化祭の準備で関係者以外はお休み・・・・アッチら、帰宅部だもん・・・なんもしなくていいんだよ。」意外とまじめな女子高生だ。「でも・・・〇越学園といえば・・・・芸能人がたくさんいるんだろ?・・・それが何で?」「T崎さん」達の「オッカケ」なんかしているのか不思議だった。「そりゃ確かに芸能人はたくさんいるけど・・・・普段はあいつらも普通の高校生なんだよ。・・・・ただ周りの大人たちがあいつらのキャラを作り上げてるだけでさ・・・・・」「作られたキャラがなきゃ・・・あいつらもアッチらとなんも変わんねぇし・・・・」「アイドルの〇〇っていう子は・・・・男の子と口もきいた事がないような顔してるけど・・・あれでなかなか・・・・・」「ほら…△▲なんて・・・・派手なアクションでファンの子を騒がせてるけど・・・あいつだって普段はおとなしい男の子だよ。」3人はかわるがわる私に学園内の芸能人の話しを教えてくれた。「だから・・・・アッチら、同じ学校の芸能人には興味がないのさ。」最後に「美佐子」がまとめにこう話した。「だったら・・・・T崎さんたちだって・・・・作られた偶像だって思うだろ?・・・それなのに、なんであの人たちのファンになったんだよ?」「そりゃ・・・アッチらに普段の生活を見せないからじゃないか。」彼女たち3人が3人とも・・・・私の目をしっかり見据えてそう答えた。「ところで・・・・ナイト君・・・・あんたは・・・・T崎のグループに入るんだろ?」「いや・・・・そんな話しは何も・・・・・聞いてもいないし・・・・」私は嘘をつくのが下手だと思った。「アッチらに嘘つかなくてもいいよ・・・・もうばれてるんだから・・・」「この前コンサートで・・・T崎が新しいメンバーを入れるって言ってたから・・・アッチらその新しいメンバーを探しに大学祭に行ったって話したっしょ?」「あのメンバーの中で誰かな?って思ったんだけど・・・・・3人が3人ともあんただって思ったんだから間違いないよ。」「そりゃ確かに・・・あんたには芸能人としてのオーラはないよ?・・・・でもそれだってこれからさ。」「これからいろいろ教えられてオーラが身について来るんだよ。」「でも、芸能人って・・・みんな可愛いとかカッコいいとか・・・・」「そんなもん・・・・ちょこっと整形すりゃすむ話だよ。」「それに・・・フォークソングのグループなんて・・・・みんなそこらのアンチャンって感じで良いんだよ。」彼女たちに私をおだてる気持ちなんてさらさらない。少しだけ落ち込んできた。それを察知したのか・・・・「でもあんた・・・・声だけは素晴らしいよ。」「ああ・・・その声だけで・・・・魅せられちゃいそうだった。」「これがアッチら3人の意見さ。・・・・だから新しいメンバーがあんただってわかったし・・・・」「いや、ほんとに俺じゃないんだってば・・・・」「隠さなくたっていいよ。」「アッチらがあんたのファンの第1号だよ。」こんなやり取りが続いたあと・・・・・・「美佐子」が・・・・・「だからね・・・変なキャラにされる前に・・・・アッチらがあんたのキャラを作ってやるよ。」え?キャラを作る?「そうだよ・・・・プロダクションから変なキャラをつけられる前に・・・ファンのアッチらがあんたのキャラを作ろうって言うんだよ。」私はプロでもないし、「T崎先輩」のグループにも入っていないうちから・・・・とんでもない性格に変えられようとしていたのだ。「これからスターになろうっていう男に女の影は要らないよ?」「まさか彼女がいるなんて言わないよね?」「いるなら今のうちに別れちゃいな?」「キリン先輩」の顔が浮かんだ。
2009.12.24
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そろそろ駄洒落のネタも尽きたのかなあ…なんも出て来ない。「小説もどき」も、自分ではけっこう気にいってるんだけど、皆さんの反応もいまひとつだし…そろそろ潮時かなあ?そんなことを考えつつ駄洒落………… 「ナイトの小説もどき…今回はコーラス部のお話しなんだけど、駄洒落と同じで寒いね!」「身も心もコーらす…」
2009.12.24
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「文房具屋さんに行くんだって?・・・・だったら日記帳を買ってきてよ?」「新年だから日記を書くのかい?・・・・3日坊主にならなきゃいいけどね・・・・でどんなのが欲しいの?」「どんなのが良いかな?・・・・」「大中小・・・どんなのでもあるでしょ?」「大あり?」
2009.12.23
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昨日は・・・・工事の元請けさんである・・・ある大手の「統括部長」さんをご招待して、一緒に食事をしてきました。今日が23日の祝日なので・・・夕べはずいぶん飲み屋街も人が出てましたけど・・・・最初のお店は「かさい」ここの料理は外れがなく・・・いつも安く美味しい料理を出してくれます。昨日も「芋焼酎」のボトルを入れて、刺身、ステーキ、など・・・・おなかがいっぱいになるだけ食べて・・・・二人で8000円あ、去年・・・「恵さん」たちが下北半島にお出でになった時一緒に行った店です。そこを出て今度は・・・私の幼馴染のスナックへ・・・・・ここで歌でも歌おうかと思ったんですけど・・・ロータリークラブの例会の流れが着てまして・・・(私の所属するクラブではなく別のクラブ)・・・・あまり一緒になりたくなかった私は・・・このお店の「奥の間」の方でひっそり飲むことにしました。そこへ・・・・「統括部長」さんの携帯が・・・・・ジリリリリリリリ・・・・「もしもし?・・・・あ俺・・・・もう一次会終わったの?・・・つぎはどこへ?」あららら?・・・・・もしかして「統括部長」・・・・もう一件予定が入ってたのか?「あの?・・・・もしかしたらもう一件予定が入ってたのにお付き合いしてくださったんですか?」「ああ・・・いや・・・現場の若い者たちが忘年会やってるんだよ?」「そりゃ、悪いことしましたね?」「そんなことはないよ・・・・・あいつらだって俺がいたら煙いだろうから」「で、二次会はどこへ行くって言ってました?」「まだ決まってないらしい・・・」「じゃ、ここへ呼びましょうよ。」ナアに現場にいる職員全員って言ったって3人・・・・それぐらい増えたってたいしたことはない。少し待つと・・・・3人がやってきました。ただし・・・・一人は本店会議のためすでに東京へ行ってて・・・・もう一人・・・・・これがうちの社員だったんですよ。「なんだよ、お前?・・・・・今日忘年会があるなんて一言も言ってないじゃないか?」「あ、今日は個人的に忘年会やろうって言うんで誘われたから、会社には内緒にしてました。」何も内緒にしなくたって・・・・忘年会の会費ぐらい払ってやるのに・・・・「お前一人か?」実は我が社はこの工事で下請け工事を請け負ってて・・・・現場監督3人を派遣していました。「あ、俺はこちらの会社に出向という形になってますから・・・・」あ、そうだった・・・・・あとの二人はあくまでも下請けだが・・・・彼だけは元請けの社員が少ないということで・・・・出向社員という形で出していたんです。しばらく飲んでると・・・・そのうちの社員が・・・・「社長・・・うちの娘がバイトで働いてるスナックがあるんで・・・・そこへ行きませんか?」彼は60歳・・・・・年頃の娘が3人いて・・・そのうちの長女がスナックでバイトしているらしいんです。もしかしたら・・・・娘に「今日、お客さんを連れて行く」って約束していたのでしょう。「よし・・・じゃ河岸を変えようか?」そこで店を移動したんですが・・・・そのお店に行ったらびっくり!若い女性が狭いお店の中に7~8人いたんです。どう考えたってこれくらいの規模のお店なら、多くて3人・・・ふつう考えても2人ぐらいの従業員がいればたくさんです。初めて入ったんですけど・・・・「なんだこの店は!」って思わず唸ってしまいました。しかしそれは私の勘違いで・・・・・パーティ用のドレスを皆さん着用してたんで・・・・勝手にホステスさんだと思い込んだ私が悪かったんです。「来い来い来い来い…・みんな来い!」何も気付かなかった私は全員を私たちのテーブルに集めました。それがね・・・・客なら客といってくれればいいのに・・・・みんなノリが良くって・・・・「ハ~イ」って全員ほんとに着ちゃったんですよ。来なかったのは・・・お店のママさんと・・・うちの社員の娘さんだけ・・・・「お客さん・・・・あたしたち、ほんとに飲んでもいいの?」「ああ・・・好きなだけ水を飲め・・・・」冗談なんか連発したりして・・・・・楽しい時間を過ごしましたが・・・・・この時接待されていた「統括部長」さん・・・・楽しかったでしょうかね?今になって心配になってきました。「ねえ、ほんとに御馳走になっていいの?」「心配すんな・・・オジサンは、金持ってんどーっ!!」財布の中はさびしかったんだけど・・・・こんなもん、勢いが大切だからね!どうにもならなかったら・・・・社員の娘さんが働いてるから・・・・明日にでも会社に集金に来てもらえばいいさ・・・って感じで飲んでました。ところで・・・これで3軒のお店に行ったわけですが・・・・・合計支払金額は3万円弱・・・・1軒1万円もかかってなかったんです。飲み屋の安い「むつ市」に・・・皆さんもぜひどうぞ!
2009.12.23
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先月ぐらいでしたっけ?すごい夢を見た話しをしましたよね・・・・・ほら・・・・どこぞの神社に「お籠り」に行って、出された焼き魚の中に「財布」が3つも4つも入ってた話し・・・・・もちろん、中身はごっそり入っていて・・・・神主さんから「食べ残したものはこのビニール袋に入れてお持ち帰りください」って言われた話し・・・・あれからね・・・・「籤運」が良いんですよ。言えない話しもあるんですけど・・・・・かなり今年は良いんですよ。言える話しでいうと・・・・・先日、ロータリークラブのクリスマス家族会の時・・・・ビンゴゲームをやったんですけど・・・・私は3番目にビンゴだったんですけど・・・・・1番目の人の商品が「防寒コート」・・2番目の人が「長靴」だったんです。あれ?今年はあまりいい賞品がないな?そう思ってたら・・・・私は3番目・・・・なんと「電動シュレッダー」が当たっちゃったんです。なんだか、一番目よりも二番目よりも良い賞品だったようで・・・・・なによりもうちのジュニアが喜びまして・・・・・「これでテストの点数の悪い奴は処分できる」なんて言ってます。もちろん許しませんけどね・・・・・これで最後に、宝くじが当たれば・・・・って買わなきゃ当たりませんよね。
2009.12.22
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今朝も除雪をしなくちゃと思い・・・早起きして外に出てみたんです。ところが・・・今朝は雪が降ってなかった。もう一度寝なおすわけにもいかず・・・顔を洗って出社してきたわけですが・・・今猛烈に眠くなってきています。それじゃ、「小説もどき」をどうぞ。 《歌手になるつもりが・・・・(63)》大学祭2日目も終わり・・・・私は例の3人組と一緒に大学を出た。「キリン先輩」の了解を得たとはいえ・・・・ほかのコーラス部員に見とがめられるのが嫌で、どっか違う場所での待ち合わせをしようと思ったのだが、彼女たちは誰に見られることも気にはならないようで・・・・けっきょく一緒に行くことになったのだ。「U山」が・・・きつい目をして睨んだ。電車に乗り・・・・彼女たちと一緒に向かった先は・・・「新大久保」新宿の一駅向こうで・・・歌舞伎町の裏といったところだから・・・・今はどうか知らないが、当時はラブホテルの立ち並ぶところだった。「おい!・・・どこに行くんだ?」私は心配になって、彼女たちに聞いたのだが・・・・ニヤッと笑うだけでなにも言わない。そんなに歩くこともなく・・・・とある旅館の前についた。ラブホテルというよりも、純和風の・・なんて言うんだろう・・・・江戸時代の宿場にある旅籠(旅籠)・・・そんな感じのところだった。ただ・・・・ピンクの電飾の料金表が塀に取り付けられていて・・・なんとなく普通の旅館ではないように思う。そこへ3人組がずかずかっと入り込んでいった。「おい、待てよ!」私は後から付いて行くのも躊躇われたが、大きな声を出してしまったので・・・通りがかりの人が妙な顔をした私のことを見ていたから、しょうがなく後から付いて行く。踏み石を5つぐらい歩くと・・・そこに曇りガラスで両開きの引き戸があったが、彼女たちはその引き戸の直前を右に曲がる。え?こいつらどこに行くんだ?私も付いて行くと、そこには勝手口があったのだ。「ただいま・・・・・」「おじゃましま~す」3人はそのドアを開けて・・・次々と中にはいって行く。私もその最後に・・・・ドアを開けて中に入った。そこには・・・・晩ごはんの支度をしているのか・・・割烹着姿の婦人が・・・立っていたのだが・・・・彼女は私の姿を見ても驚かない。生姜の皮をむいていたのだが・・・・醤油のぷーんとする匂いがあたりを覆っていた。「カレイの煮付け」でも作っていたのだろう。彼女は全く私を無視して・・・・今中に入った彼女たちに声をかけた。「ねえ・・・美佐子・・・・今日は晩ごはん・・・・3人分で良いんだろ?・・・・もう一人来るなら、前もって電話でもしておいでよ」状況から判断して・・・・・ここはもしかしたら「美佐子」の実家なのだろう・・・・そしておそらくは・・・・毎日この3人組がここで夕食をとっているに違いない。そこへ何の連絡も無しに・・・急に私という4人目の客が来てしまったのだ。落ち着いているように見えるが・・・・この母親・・・・だと思うが・・・・私を見て驚いていたのかもしれない。「こんばんは・・・・」私だって急に・・・「美佐子」の家に招待されるとは思ってもいなかったし・・・・しかもそこが・・・・「ラブホ」のようだということで衝撃を覚えていた。もしかしたら家族が住居として使っている場所と・・・「ホテル」とはきちんと仕切られているのかもしれないが、それにしても・・・・夜な夜な・・・「美佐子」とは全く他人の男女が・・・・彼女の家で・・・・私の妄想はどんどん広がっていく。「ここがアッチの部屋だよ・・・・入んなよ。」「美佐子」に通された部屋は・・・・6畳の和室だが・・・・中はほとんどピンクに彩られていた。ここが一般の住宅なら・・・・ああ、女の子らしい部屋だなと思うかもしれないが・・・・なにしろ・・・「連れ込み旅館」というか・・・そんな家の一室だから・・・ますます妄想が広がる。「驚いたっしょ?」「ああ・・・・どこに連れて行かれるのかと思った。」私は正直に答えた。「ここがアッチの家・・・・生まれた時からこんな家だから、アッチがまともに育つわけがないってわかるよね?」「美佐子」は自虐的に言い放った。「君は普通だよ・・・・」「そんなこと思ってもないくせに・・・・・」そんな時・・・「りっちゃん」が私に賛同してくれた。「美佐子は普通だよ・・・・普通の女子高生だもの・・・」「女子高生?」私は驚いた。見るからに派手な化粧をしていて・・・・着ているものも芸能人かと見紛うばかりの衣装・・・・私は年上の女の子かとも思っていた。「知ってるだろ?・・・・〇越学園・・・・アッチたちあそこの女子高生だよ!」彼女たちは・・・・芸能人が通うことで有名な高校の名前を挙げた。
2009.12.22
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さっき・・・あるソフトの「バージョンアップ」の通知が来た。無料だから・・・・申し込んだんだけど、・・・・そのあとがいけない。うまく接続できないのだ。どうすればいいのか、全くわからないので構わないことにしたが・・・・ほかに影響が出なきゃいいな?・・・・・ということで駄洒落・・・・・ 「お前!・・・・おばあちゃんのパソコン勝手にいじったろ?・・・おばあちゃんがさっきから・・・パソコン動かないって怒ってたよ?」 「バージョンアップしなきゃならないから、やってあげたんだよ。」 「勝手にそんなことしちゃダメじゃないか!・・・・ホントに怒ってたからね・・・・お前を見つけたら叱るって言ってたよ・・・・・婆ちゃん・・・アップって・・・・」 赤ちゃんじゃないから・・・頬っぺた膨らまして「アップ!」って言われても怖くはないが・・・・
2009.12.21
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今日から、町内会のごみ当番・・・帰ったら早速「ごみ小屋」の鍵を開けて、と思ったんですけど・・・・その前に「ごみ小屋」の前の雪かきもしなくちゃいけないかも・・・・体力ないんだけどなあ・・・・・ 《歌手になるつもりが・・・(62)》他のコーラス部員たちは・・・それぞれグループを作って今日のステージに備えていた。もちろん、「大学祭・歌声喫茶そよ風」の営業はしなければならないが・・・それは私と臨時の手伝い・・・「美佐子・りっちゃん・八重ちゃん」の3人組に委ねられている。この3人組・・・・普段はきっと「ぷーたろう」なのだろうが・・・・バイトもいろいろ経験しているらしくてきぱきと手際が良い。あとは「A山部長」と「子だぬき先輩」が・・・・運営責任者・会計責任者として残っていたが、「喫茶店営業」の役には立たなかった。それにしてもこの日は土曜日・・・・学生合唱連盟の他大学のコーラス部が陣中見舞いに着たり、東京に住むメンバーの家族が来たりで・・・・けっこう忙しかった。午前中・・・女子部員達のグループが2チーム・・・ステージを行ったが・・・「キリン先輩」も「U山」も午前中のステージはなく・・・・喫茶店営業の手伝いには来なかった。午後1時ごろ・・・・「A山部長」が「ナイト・・・俺、昼飯食ってくるわ・・・・女の子3人のうち・・・俺が二人連れて行くから・・・・俺が帰ってきたらお前が交替でもう一人と飯を食いに行け。」返事をする間もなく・・・「A山部長」は・・・「りっちゃんと八重ちゃん」の二人の肩を抱いて・・・喫茶店を出て行ってしまった。慣れた手つきで女性の肩を何気なしに抱いているのに・・・・いやらしく感じないのは・・・・「A山部長」の人徳(?)だろうか?なんにせよ・・・・「部長」を張っている彼なりに・・・みんなが部長を任せる何かがあるのだろう。それにしても残された女性は「美佐子」・・・・3人のボス格である。「いいのかい?・・・・おなかすいただろうに・・・・」「いいんだよ!・・・さっき部長が3人を連れて行くって言ったんだけど・・・3人とも行っちゃったら、急に客が来ても困るだろ?・・・だからあいつらを先に行かせたんだ。・・・アッチはあとで良いから!」あ、「子だぬき先輩」はお昼前にさっさと昼食を済ませていた。彼女にしてみれば・・・前日「T崎先輩」がやってきて「定期演奏会」のチケット販売を宣伝してもらったおかげで・・・チケットは売りさばけたし・・・それとともに喫茶店の売り上げも上がって・・・・会計責任者としてはホクホク顔であった。しばらくすると・・・「A山部長」達が帰ってきて・・・・「おい・・・アメフトの焼き鳥が美味いぞ?・・・・焼きそばと一緒に食ってみろ・」と教えてくれたので・・・・私は「美佐子」と二人連れだってアメフト部のブースに向かったが・・・・途中で彼女が嫌がった。「ねえ・・・アッチは焼きそばとか食べられない人なんだ・・・・スパゲッティにしない?」そこで・・・大学のそばにある喫茶店に入ったのだが・・・・大学祭というのにかなりすいていた。「今日は午前中・・・かなりのお客さんで疲れたね。」私はねぎらいの言葉を掛けたつもりだったが、・・・・「そんなでもねぇよ・・・・アッチらけっこう慣れてるから・・・」と軽くいなされた。「でも・・なんでわざわざ今日手伝いに来たんだい?」「暇だからさ・・・・忙しきゃ来ないよ・・・」そりゃそうだ。「それにしてもただ働きなのに・・・・つまんないだろ?」「あんたがいるからね・・・・アッチらあんたのファンになることに決めたから・・・・・」しかし・・・・・それならもっと私に絡んできてもいいはずだと思った。私に話しかけてくるとか・・・・私と同じ仕事をするとか・・・・・今日見ていても・・・彼女たち3人だけで笑ったり話したり・・・・私のそばには近寄ってきもしない・・・・まあ私だって、ファンだと言われて悪い気はしないのだが・・・・態度がファンのとる態度ではない気がする。「もしかして君たち・・・・T崎さんに頼まれてきてるんじゃないのか?」「美佐子」は一瞬慌てたように見えた。「た、頼まれてなんかないよ・・・・」「何を?」「だから何も頼まれてないってば!」ますます慌てたようだった。事実は昨日・・・「キリン先輩」にそう言われたのだ。「もしかしたらあの子たち・・・・・T崎さんから頼まれて来たのかもよ?・・・ナイトっていう子がなかなか自分たちのグループに参加するって言わないから・・・君たちの力で何とか引っ張り込んでくれないか・・・ってね?・・・あれでなかなか、T崎さんって策謀家だから・・・・・」まさかそんなことはするまい・・・と思うのだが、・・・・・そこで私は、一緒にご飯を食べるチャンスに・・・「美佐子」にカマをかけてみたのだ。「ネェ・・・俺、・・・T崎さんには黙っているから正直に話してくれないかな?」「ほんとに何にも頼まれてないってば・・・・」彼女はしぶとくそう答えていたが・・・・・しばらくするとだんまりを始めた。まちがいなく・・・「T崎先輩」の策謀に違いない・・・・そう私が思い始めた時・・・・ようやく彼女の重い口が開いた。「ねえ・・・アッチらほんとにナイトのファンになろうと思ってるんだ。・・・・だからもしよかったら・・・・今晩、アッチら3人と付き合ってくんない?」何をしようというのだろうか?しばらく考えた末に・・・・私は了解した。午後も・・・忙しさは変わらず・・・・彼女たちも一生懸命働いてくれたのだが・・・・あいかわらず、私に絡んでこようとはしなかった。夕方になってようやく手が開いた「キリン先輩」に・・・・私は今晩、彼女たちの誘いに乗ってみることを話した。「あら・・・・それって完全にT崎さんの手じゃない?・・・・あなたが女の子に弱いって言うのを読まれて・・・・きっと色仕掛けで来るのよ?」からかうような言葉だったが・・・私に「色仕掛け」は効かない・・・・と思いたかった。続く
2009.12.21
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青森では毎年・・・・本格的に雪の降るのは一月に入ってからなんですよ。だけど今年は異常です。「大雪注意報」だったのが・・・今朝は「大雪警報」にまでなってました。明日までこの雪は続くそうです。気象庁では「暖冬だ」って言ってたのに・・・・ウソつき!・・・・それでは駄洒落・・・・「あんたがイギリスの貴族の息子だって言うのは聞いてるよ?・・・でも我が家じゃ朝飯は納豆と決まってるんだ。・・・どうしても食べられないなら・・・・向こうに食パンがあるからそれを皿に持ってきな?」 「What do you say?」 「日本語わかんねぇの?・・・しょうがないな・・・・その皿!・・・ブレッド!!」 「いいとこの子」をサラブレッドと言うが・・・・私は下北の「寒立馬(かんだちめ)」です。「寒立馬」についてはここにあります。青森県の天然記念物ですから・・・皆さんは私のことを大切にしてくださいね?
2009.12.21
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買い物に行かなくちゃ。その前に「小説もどき」の更新を…《歌手になるつもりが…61》翌日も例の3人組は朝からやって来た。しかし席には着かず、厨房にしつらえられたコーナーに行くと、そこで準備してきたエプロンを着けはじめた。「君たち、なんのつもりだ?」厨房の責任者だった「Y本先輩」は身構えながら聞いた。「アッチら、今日は手伝うよ。…昨日はあんたにも悪いことしたしね。」「手伝うって言ったって…」なにもすることはない。…食器は紙皿と紙コップだから洗いものはないし…調理するのは冷凍ハンバーグをレンジでチンして、ちぎったレタスとスライストマトとバンに挟むだけ…そんな難しいことではない。「Y本先輩」が困っていると「A山部長」が近づいていった。「良いじゃないか!…昨日はギター班だけ歌ってたようなもんだし…今日はコーラス部員らしく、男声四重唱とか女声三重唱とかの時間も作ろうかと思ってるんだ。…だから手伝って貰えるなら助かる。」そうなのだ…結局、昨日はアコーディオンも歌集もほとんど使うこともなく、ギター班だけがステージを占拠していた。それは私たちギター班も他のメンバーに対して恐縮していた。これなら、フォークソング愛好会のやっている「フォークライブ喫茶」と変わりがない。やっぱりコーラス部はコーラスを聞かせなければ…それにはもう少し音取りが必要であった。そこで調理などの準備を彼女達に頼むことになった。こうしてコーラス部のメンバーはそれぞれ別れて練習できることになったのだが…私と組んでくれるメンバーは誰もいなかったのである。「お前、バランスが悪くなるからひとりでやれよ」「ナイトはプロだからな・・・・」そんな言葉が聞こえてきて・・・・誰も仲間に入れてくれない。・・・・困りました。プロでもなければ、そんなに声にボリュームがあるわけでもない。そんな私を「キリン先輩」と「U山」が気にしていたようだが、お互いをけん制しているのか、どちらからの声もかからなかった。「ナイトさん・・・あたしたちとコーラスしようか?」例の3人組が声を掛けてくれたが・・・・彼女たちはコーラス経験がなさそうだ。「バックダンサーならできるよ」コーラスにバックダンサーは必要ないように思った。「いいよ・・・・僕は昨日いっぱい歌ったから、今日は裏方をしてるよ」こうして私はこの日・・・午前中は歌うことがなかった。 ごめん…調子が悪い・・・・あとで・・・・続く
2009.12.20
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「長崎でマフィアのボスを誘拐しようと思うんだが…」「さらう!ドンを?」好きなんですよ…「長崎名物・皿うどん」
2009.12.19
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「プリンさん」は最近来てくださってる方ですが・・・・フラダンスが趣味の方のようです。一度フラダンスを見てみたいなあ・・・・・ということで駄洒落・・・・「アロハシャツが破れちゃった。」「瞬間接着剤でくっつけちゃいなよ」「え?」「アロンアロハ・・・・」違うか!
2009.12.18
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夕べは忙しかった。いや、宴会じゃないんですよ。18時から、警察の「歳末特別警戒・出動式」って言うのがありましてね・・・それに出席しようと思っていたら・・・・かみさんが調子を崩しまして・・・・「ジュニアの晩ごはんを食べさせてくれ」と電話が入ったんです。だから「出動式」は欠席させてもらって、ジュニアに夕食を食べさせ・・・・18時30分・・・今度は小学校に行って、「6年生卒業祝賀会実行委員会」に出席しました。うちのジュニアも6年生ですから・・・・今までと違い「PTA会長」だからといって来賓でいるわけにはいかないんですよ。もちろん会議の議長は「学年部長」ですから・・・・私は一般の6年生の父兄として出席したわけですが、おおよその作業が決まりました。余興に関しては・・・・「会長の出番はない」と言われたのでほっとしています。それじゃ、「小説もどき」の続きをどうぞ…・・ 《歌手になるつもりが・・・(59)》「キリン先輩」の声援を受けて・・・・私はギターを弾き始める。「♪話し続けて・・・そのまま~どんなこと~でも・・・・その声を~聞いていたい・・・いまはそれだけ~~~」歌い始めると・・・それに没頭し始め・・・・例の3人の客のことは気にならなくなった。逆に・・・彼女たちがおとなしく聞いているので・・・・にっこりと微笑みかける余裕もできていた。歌い終わると・・・真っ先に「キリン先輩」と、彼女の友達のアーチェリー部の女性が拍手する・・・・その後ろには・・・隣の教室から茶道部の人たちも見にきて、拍手してくれていた。例の3人組は?・・・・・拍手こそしなかったけれど・・・・あっけにとられたように私を見ていた。「ねえ・・・あんた、名前はなんていうの?」リーダー格の女の子が質問した。「私?・・・私はナイトって言います。」「決めた!・・・あんたがバンドに入ったら、アッチたちが応援するよ」「いや・・・私はバンドに入らないと思います。」「何でよ!・・・・もったいないじゃないか?」「そう言われても・・・・」私はちらっと「キリン先輩」の姿を見たが、彼女はあたしには関係ないとでも言うように、そっぽを向いた。「アッチたちからT崎に話すよ。・・・ナイトっていうのをメンバーにしろって。」ただのファンが、そんなこと出来るのだろうか?「あのさ・・・・あんた・・・石原裕次郎の”粋な別れ”っていうの・・・歌える?」「T崎先輩」のファンにしては、意外な歌を知ってる。・・・・・・しかし、・・・・子供のころから、父親の友人に映画館主がいて、しょっちゅう映画館に行っていた私は・・・「石原裕次郎」の映画をよく見ていた「ませガキ」だったから・・・とりあえずはこの歌も歌える。「♪命に終わりがある~~恋にも終わりが来る~~秋には枯れ葉が小枝と別れ~~~ゆうべには太陽が空と別れる~~誰も涙なんか~流しはしない・・・泣かないで、泣かないで・・・粋な別れをしよう~~ぜ~~♪」テナーサックスがむせび泣くような・・・・そんな声が出ていたと思う。今度は、コーラス部の連中があっけにとられていたが、例の3人組だけが大きな拍手を贈ってくれた。「ねえ・・・プロになったら応援するから・・・あたしたちのことは忘れないでよ?・・・アッチが美佐子で、こっちがりっちゃん・・・そいで・・・アッチが八重ちゃんだからね?」あっちこっちと・・・わけがわからなかったが・・・・私はなぜか3人と握手をした。「じゃあ・・・明日も来るから」こうしてこの3人は「喫茶そよ風」から出て行ってくれたのである。3人が出て行く時・・・・「A山部長」の「ありがとうございました」の・・・元気な声が響いた。その日の午後・・・・私は何度この「歩き続けて」と「粋な別れ」を歌わされたことか・・・・夕方には歌詞カードを見なくても、歌えるようになっていた。その夜のことである。私はいつもの場所で「キリン先輩」と待ち合わせた。「今日は良かったじゃない・・・・・あなたのファンがこれでまた3人増えたわ?」「ファンって?・・・ああ、あの3人組か。」「あなたも嬉しそうだったわよ?・・・あなたの方から握手しに行ったでしょ?」「そんなことはないよ・・・・握手を求められたから握手しただけで・・・・」「でも・・・・あたしへんな予感が働くの・・・・あの子たち・・・ほんとにT崎さんのファンかしら?」「なんで?」「だってT崎さんのファンなら・・・・T崎さんが帰ったらそのあとをついて行くのが普通じゃない?・・・・それが追いかけもしないで3人だけ残るなんて・・・・」そう言われれば・・・・ちょっと変な気もするが・・・・・「それに・・・新しくメンバーになる人を見つけに来たって言ってたけど・・・・Y本君が歌った時・・・すぐに騒いだじゃない。・・・・”しゃれこうべと大砲”の出だしを歌っただけよ?・・・・・テノールとしては・・・彼の声は良いし・・・T崎さんの声によく似てるって言うなら彼の声よ?・・・それなのに、あれだけ騒ぐって言うのは・・・・」「じゃどんな理由があるんだよ?」その質問には答えず・・・・「キリン先輩」は何か考え事を始めたようだった。
2009.12.18
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ナイトの駄洒落は寒い・・・って、今に始まったことじゃないですよ。前から寒かったんです。でも少しは暖めてあげないとと・・・今、一生懸命考えてます。「オリンピックの入場行進は・・・いつもギリシャが先頭だよね?・・・スポーツが強いわけでもないのに・・・・」「オリンピック発祥の地だからね・・・・これも浮世のギリジャ」地中海性気候だからいくらなんでも暖かいだろう・・・・え?まだ寒い?オジサンが暖めてあげるから・・・・青森までおいで!
2009.12.17
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今朝も雪が積もっていました。30分かけ・・・・車の出入りできる通路と、子供が通学する部分を雪かきして確保・・・・あとは帰ってきてからにします。この3日間、毎朝の雪かきだもんね。体力が落ちてる中年には・・・きつい作業です。それでは「小説もどき」をどうぞ。 《歌手になるつもりが・・・(58)》「T崎先輩」が歌声喫茶の教室を出て行くと・・・そのあとを追い掛けて・・・・ほとんどの客が出て行った。残った客は5人ほど・・・・・え?・・・あの3人がまだいる・・・。最初からずっと居残っていた、あの3人組である。「どうしたの?・・・・アッチたちのためになんか歌いなよ!」「なんかリクエストはありますか?」「あんたは飽きたから、次の子に交代してよ・・・あ、そっちの子が良いな?」「Y本先輩」を指さしたが、気位の高い彼は・・・どう見ても自分より年下で、あまり上品とは言えない彼女たちのために歌を歌うつもりはないようである。「僕はギターが弾けないから・・・・」「いまどきギターも弾けない男っているのかよ?」「Y本先輩」はさらにムッとした顔をして、彼女たちを睨みつける。「マアまあ・・・ここは、ギターの連中もそろそろ交代の時間だし・・・・そこにある歌集を使ってみんなで歌いましょう。」この「A山部長」の言葉に、アコーディオン班の連中が慌てて楽器を抱えた。「いやだね・・・・あの彼の歌が聞きたい!」「ですから・・・・アコーディオンの伴奏で、彼がソングリーダーとして歌いますから。」この言葉にはいかに「Y本先輩」といえども、従うわければならなかった。「それでは皆さん、歌集の4ページをお開きください。・・・・しゃれこうべと大砲」この歌は・・・イタリアあたりの反戦歌である。「♪大砲のう~えに~~しゃれこう~べ~が~~~~うつろな目を~開いて~~い~た~~・・・・」大砲の上に置かれたしゃれこうべが・・・平和な時代に生きたかったなあ・・・と嘆く歌であり・・・「Y本先輩」の得意な歌であった。ところが・・・・この歌に彼女たちが噛みついた。「なんだよ!・・・しゃれこうべって骸骨だろ?・・・そんな暗い歌なんか歌ってるんじゃねぇよ!・・・・」そんなに暗い歌じゃないが、自分たちだけが歌えないで・・・・コーラス部員や歌声喫茶に通いれている客たちが・・・360度、周りから歌っているのを聞いて孤立感を感じたのかもしれない。しかし、この言葉に「Y本先輩」が切れた。だが・・・その「切れ方」が「Y本先輩」らしい・・・・真っ青な顔になって・・・歌を途中でやめ・・・その彼女たちを睨みつけると・・・・無言で部屋を出て行ってしまったのだ。「なんだあのバカ・・・・T崎の新しいメンバーって、絶対あいつじゃねぇよ。・・・プロがあんなんで怒ってたら、商売に何ねぇだろうが!」彼女達は彼の出て行った背中に向けて悪口雑言の限りを尽くした。「ねえ!・・・あんたたちプロなんだろ?・・・・プロならプロらしく、客のリクエストに応えなよ!」言っておくが私たちは「プロ」ではない。あくまでも、大学の「文化部連合」所属のコーラス部である。彼女たちも口に出してから気がついたのだろう・・・・小声になって「次だよ次・・・・」と席に着いた。しかし、今あったことに怖れをなして・・・誰もステージに上がらない。「誰も出てこねぇの?」彼女たちはまたしても怒鳴り始める。「ナイト!・・・・お前行け!」「A山部長」に背中を押される。「え?次はお前が歌んの?・・・ボーイだろ?」当時・・・「ウエィター」と呼ばずに「ボーイ」と呼ばれている時代だった。私はビブラートのかかった声で小さく頷いた。ようするに・・・・振るえていたのだが・・・・・・「いや・・・・ここは伴奏もウエィトレスもみんな・・・コーラス部員ですから・・・」自分でこう返事をしながら・・・・私はこんな震える声でちゃんと歌えるのかどうか・・・逆にそっちが心配になってきた。「へえ・・・兄ちゃんが歌うんだ?」彼女たちは意外そうな顔で私を見ていたが、私だってコーラス部員・・・・歌には自信があったのだが・・・・とにかく震えが止まらない。たかが女の子3人くらい・・・なんて思われるだろうが、女は怖い・・・・中年になった今でも怖い。その時・・・入口付近から声がかかった。「歩き続けて・・・歌って?」いつの間にか戻ってきていた「キリン先輩」の声だった。今日、二回目の「歩き続けて・・・私は少し落ち着きを取り戻し・・・・・アルペジオで前奏を弾き始めた。
2009.12.17
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昨日はロータリークラブの「クリスマス会」ジュニアも小学生としては最期になるので、出席させました。中学生になったら、一緒に行ってくれないだろうな…… ところで…その「クリスマス会」の「ビンゴ・ゲーム」で当たったのが、「電動パーソナルシュレッダー」ジュニアは…「悪いテストは、見つかる前に粉々に…」なんて言ってるけど、そうは行くか!で、全く関係ないけど駄洒落…「旅行に行きたいわねぇ…」「急にどうしたんだい?」「あなたの駄洒落を聞いていたら……旅行かばんが目に浮かんで……」「え!くだらないから出て行くのかい?」「あなたの駄洒落…寒そ、ナイト…」「サムソナイト」のスーツケースは頑丈だから、ナイトの駄洒落にも耐えられます。
2009.12.17
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「恵姐さん」が・・・私のためにブログを続けてくれるようです。私の「小説もどき」を呼んでくれる数少ない読者の筆頭ですからね・・・・ここで辞められちゃ、私も辞めざるを得なくなる。「土方殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の3日も降ればいい」って言葉がありますが・・・「ナイト殺すにゃ刃物はいらぬ、〇さん一人でイチッコロ」ってとこですかね。この〇の部分には、皆さんのお名前を入れて読んでください。それじゃ、「小説もどき」・・・・張り切ってどうぞ! 《歌手になるつもりが・・・・(57)》「大学祭・コーラス部歌声喫茶・そよかぜ」には・・とんでもない客が入ってきた。コーラスなんてまるで興味ないが・・・・コーラス部に所属している先輩たちが「フォークバンド」でプロデビュー・・・・・そのファンの子たちが、この「そよ風」に押し寄せて来たのだ。最初は3人だけだったが・・・・じょじょに増えていき・・・・同じ大学の学生たちが入れないくらい満員盛況・・・・・しかも、本物の「歌声喫茶」なんて、行ったことがない・・・・というか存在さえ知らないような連中だから・・・・せっかく用意した・・・「ロシア民謡」とか「労働歌」・・・「反戦歌」の歌集なんて全く役に立たない。だから「アコーディオン班」の出番がなくなった代わりに・・・・私たち「ギター班」が休憩も取れないようになったのだ。とうとう・・・「A山部長」が張り紙をした。「本日はフォークバンド〇△♭▼♯のメンバーは参りません」「T崎先輩たち」が来ないとなれば・・・この異様な客たちも帰るだろう・・・そう踏んだのだが、・・・彼女たち(女性ファンたち)は、席を立とうとしないのだ。「あいつら今日は来ないのに・・・・なんでこの客たちは帰らないんだ?」「部長・・・T崎さんは今日はほんとに来ないんでしょうね?」「ああ・・・来ないはずだ・・・・あいつらが来るとすれば3日目・・・・実行委員会で主催するミニライブの時だけに来るってことで・・・・その日は顔を出すという話しなんだが・・・・・今日は絶対に来ない」じゃあ、なんでこいつらは帰らないんだろう?私には全くわからなかった。「ナイト・・・・初めからいるあの3人の客・・・・あいつらからなんでか聞いてみろ?」「え?私が?・・・」「そうだ・・・お前だよ・・・・」ホントは断りたかったが・・・・土木工学科の性・・・先輩に命令されると地獄の底までも行かなければならない。私は恐るおそる・・・その「最初の3人の客」のところへ向かった。「あのう・・・・」「何よ?・・・・アッチたちは楽しんでるんだから、邪魔しないでよ!」「皆さんは・・・・T崎さんたちのファンの方たちですよね?」「そうだよ!」「今日・・・・本人たちが来ないっていうのは言いましたよね?・・・・」「知ってるよ・・・・あそこにも張り紙してアンジャン!」彼女たちは「A山部長」の張り紙を指さした。「それじゃ・・・ここにいてもあまり意味がないと思うんですけど・・・・・」「いいじゃん・・・楽しんでんだから・・・・それに・・・・」「それに?」私は敏感に反応した。「何かあるんですか?」「この前のコンサートで・・・・T崎が・・・近々メンバーが増えっるって言ってたんだよ。」「T崎さんがそんなことを言ったんですか?」「増えるっていうことは・・・その新しいメンバーっていうのも、このクラブの中にいんだろ?・・・・アッチたちは、その子を見つけに来たんだ!」「はあ・・・・・」「お前知ってんだろ?・・・・どの子が新メンバーなんだよ?」「いや・・・私は聞いてないんですけど・・・・」「きっとフォークグループだから・・・・さっきからギターを弾いてる子じゃないかと思ってるんだけどな?」それは「A川」のことらしい・・・・・「ギターはまだ弾いてないけど・・・・アッチはあのカッコイイ男だと思うけどな・・・?ね・・・あの子は歌わないの?」その言葉の子は「Y本先輩」がお気に入りのようだった。「ね・・・うるさいからあっちへ行けよ!」私はまた叱られた。「部長・・・聞いてきました。」「なんだって?」「この前、T崎さんのコンサートで・・・・新しいメンバーを入れるっていう話しをT崎さんがおっしゃったそうです。・・・・で、この人たちはその新しいメンバーもコーラス部じゃないかと思ってるらしく・・・・その新人を探しに来たそうで・・・・」「それって・・・ナイト?・・・・お前のことじゃないのか?」「私は何にも言われてませんが?」というより・・・・「キリン先輩」が、「T崎先輩」にきっぱりと断ったはずだったし・・・・「部長・・・・声の質からして・・・・T崎さんが引退して、その交代要員なら・・・Y本さんじゃないですか?」私の目からして・・・・・「Y本先輩」が本命だと思った。じゃなければ同じテノールの「A川」・・・・・これが対抗・・・・・(競馬のようだが・・・・)少なくとも私はバリトンだから「T崎先輩」の代わりは務まらないと思った。そこへ・・・・歓声が起こった。なぜか今日は忙しいはずの「T崎先輩」が現れたのだ。それも・・・・今この会場にいる人数の・・・倍の女性を引き連れて・・・・・そして・・・「A山部長」に片手を上げ・・・・軽く挨拶をすると、真っ直ぐステージに上がった。「みんな・・・今日はコーラス部の歌声喫茶にようこそ!」そこでまた歓声が起こる。「楽しんでくれてるかい?」そこでもう一度・・・・・・・・「ここが僕たちのバンドの母体・・・・コーラス部だ。・・・・誰もが僕たちと同じほどの実力を持った仲間だ。・・・・さっきから聞いてもらってるだろうけど・・・・みんなもそう思うだろ?」さらに歓声・・・・・・こうなると新興宗教の集会のような状態だった。「さて・・・みんなにはこの前・・・余計なことを言っちゃったけど・・・・新しいメンバーを入れる話しをしたよね?・・・・・このメンバーの中にいます。」この時は歓声ではなく・・・・どよめきと言うかざわついた。「どの人?」どこからか質問があった。「今は発表しないよ!・・・・・新メンバー発表は・・・・このコーラス部の定期演奏会の時・・・・僕たちも参加しているからぜひ来てほしい・・・・部長、チケットの販売はしてるんだよね?・・・・この場でも買えるそうです。・・・・ぜひ、定期演奏会に来てくれないかな?」そう言うと・・・・客はそれぞれ近くにいる部員に声をかけ始めた。「いつ?・・・・どこで?・・・・・じゃ、あたしは2枚ください!」「アタシは4枚!」「席は自由なんでしょ?」その間・・・・私たちはてんてこ舞いだった。気の毒だったのは「A川」と「Y本先輩」・・・・・ある客が、彼等にサインを求めたのだ。それをきっかけに彼等はサイン攻めにあう。きっと新メンバーが彼らのうちのどちらかだと思ったのだろう。「A川」は面喰っていて・・・・それでもなんとか自分の名前を楷書体で書いていたが・・・「Y本先輩」は・・・以前にメンバーに入れると思っていたのだろう・・・・サラサラっと崩した文字を書いていく。「俺がいるとこうなるから・・・・帰るわ」「T崎先輩」は「A山部長」に一言こう告げると、私の前に立ち止まった。「ナイト君・・・・ソロの曲は決まったかい?」「はい・・・It’s a sin to tell a lieに決まりました。」「そりゃ楽しみだ。・・・じゃ明後日また・・・・・」彼はそう言って去っていった。
2009.12.16
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駄洒落が流行してるわけじゃありませんよ!最近のファッション・・・・私にはとてもついていけないものばかり流行してて・・・・穴のあいたジーパンなんて、私が子供のころは恥ずかしくて、とてもはけませんでしたよ。可愛いアップリケかなんかつけたりして・・・・それが今は穴のあいたまま・・・・破けたまま売ってるんですもんね。少し汚れてるのも流行だったりして・・・・・「何してんだい?」「いや・・・さっき買ったばかりのシャツなんだけどね・・・・高かったのに汚れが付いてたのを買ってきてしまったから・・・今から返品に行くんだ。」「馬鹿だなあ・・・・汚れてて良いんだよ!」「え?これが流行り?・・・・でもこの汚れ・・・取れんど!」
2009.12.16
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なんか今日は散々な一日でした。もう寝ますから、その前に駄洒落…「このカーレース…他の選手は素人同然だから、負ける要素は全くないのに…玉突き事故だなんて…」「これでアンタは、ビリやーど!」「カーレース」から「ビリヤード」は想像も出来なかったでしょ?
2009.12.15
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今朝から「むつ市」は大雪に見舞われています。私は昨日も言ったとおり・・・・海の工事現場に行って船酔い気味ですが・・・ホント雪といい大波といい・・・・踏んだり蹴ったりですわ。おまけに・・・・まあそれは言わないことにしときましょう。それでは「小説もどき」の続きをどうぞ…・・ 《歌手になるつもりが・・・(56)》大学祭での「コーラス部・歌声喫茶そよ風」の最初の客が「U山」で・・・リクエストが「歩き続けて」・・・・・合宿の打ち上げでギター片手に歌った歌だが、「U山」はその歌がもう一度聞きたいと言った。歌うのは構わないが・・・・「A山部長」がよけいなお世話で・・・・私がギターを弾いている隣に・・・「君も一緒に歌いなよ」と「U山」を座らせたものだから・・・当時多かった「トワ・エ・モア」とか「チェリッシュ」のような「男女のデュオ」のようになってしまう。問題はそれを・・・・「キリン先輩」が見ているということだった。笑顔で聞いているだけのようだが・・・面白かろうはずはない。私はデュエットになるのを避けて・・・みんなに声をかけた。「みんなも、合宿の時、聞いただろ?・・・・一緒に歌おうよ!」ところが・・・・この歌、・・・・歌ったのは一度きりだから・・・・歌詞カードだけでもあればよかったのだが・・・ギター班の物は分厚い歌本があるだけで・・・みんなは歌詞を知らないのだ。知っているのは私と・・・「キリン先輩」・・・そして合宿の時、私と一緒に散歩に出てこの歌の歌詞を聞きなおした「U山」だけ・・・・誰も歌ってはくれなかった。・・・・もちろん「キリン先輩」も・・・しょうがなくこの時私は・・・・冷や汗を流しながら「U山」と歌っていたと思う。ようやくの事で歌い終わると・・・厭味なのか、「キリン先輩」が真っ先に拍手した。「U山」が・・・次の歌のリクエストをした。「世界は二人のために・・・お願い!」私は「キリン先輩」の視線を強く感じていたので・・・・「ごめん・・・・普段ギター弾いてないから・・・指が痛くなって・・・・その歌なら・・・ちょうどT谷先輩がさっき練習してたから・・・T谷さんに頼もう」私はさっさとステージを降りてしまった。こんなところで「U山」と・・・・「♪愛・・・あなたとふ~たり~・・・」なんて歌ってたら、ますます「キリン先輩」のご機嫌を損ねてしまいそうな・・・・・そんな感じがしたので逃げ出したのだ。私はそのまま「O坂先輩」に「指を冷やしてきます」と言って教室を出てしまったが・・・・背中には何事もなかったかのように「T谷さん」と「U山」の「世界は二人のために」の歌声が聞こえてきた。私は・・・同じフロアの灰皿の置いてあるコーナーまで行き・・・・タバコを一本取り出す。そこへあとからこっそり付いて来た「キリン先輩」が声をかけた。「なにも逃げ出さなくてもいいんじゃない?」「逃げ出したわけじゃないよ・・・・ホントに指が痛かったんだよ・・・」痛かったのは「キリン先輩」の視線・・・だとは言えなかった。「でも、あの娘・・・すごいねえ・・・あの歌すっかりマスターしてたわよ?・・・きっとレコードを買って、一生懸命覚えたんでしょうね。・・・・」そこまでするだろうか?「あのね・・・あたしもレコード買ったのよ・・・・そしたらあなたの歌とちょっとメロディの違うところを見つけてね?・・・レコードの方が本物の作詞、作曲、歌手だから間違ってない。・・・とすると・・・あなたの方が間違えて覚えたということだけど・・・・彼女はレコードの通り歌ってたわ?」私は「長谷川きよしさん」がこの歌を歌っているステージも見たことがなければレコードを聴いたこともない。楽譜を読んだだけで覚えたのだから・・・・もしかしたら間違って覚えているかもしれなかった。「でも・・・彼女があなたから口移しで教えてもらったんじゃないとわかって安心したわ。・・・・アタシは口移しで教えてもらったけどね・・・」彼女は私のアパートで・・・・私の歌を何度も聞きながら覚えた。しかも時々キスをしながら・・・・そのことを言われてると思うと、少し恥ずかしくなった。「あたし、ちょっと出てくるね?」「え?どこへ?」「5号館の一階で・・・アーチェリー部の友達がアーチェリーを撃たせてくれるのよ・・・ちょっと顔を出してくる。」「俺も行こうかな?・・・・・」私は今戻ると・・・・また「U山」につかまってリクエスト・・・ついでにデュエットさせられるのが怖かったから・・・一緒に出ようとした。「1年生がなに言ってんの?・・・出かけるなんて10年早いわよ!・・・戻ってあの子のリクエストに応えてなさい!」そう言うとさっさと階段を下りて行ってしまった。私が教室に戻ると・・・・・・いつの間にかそこそこの客で埋まっていた。「おい、ナイト・・・3番のテーブルにこのハンバーガーセット!」ステージは「A川」たちが歌っていたので・・・しばし私はウェーターに徹する。3番テーブルには若い女の子が3人座っている。「ハンバーガーセットお待たせしました。・・・・どちらですか?」「あ、それアッチ!」あっち?・・・あっちってどっちだ?「この兄ちゃん日本語通じねぇよ・・・アッチだってば!」ようやく自分のことを「アッチ」と呼んでいると気がついた。「ネェ・・・今日はT崎達、来るの?」ハハア・・・・・これは「T崎先輩たち」のファンだな?「今日は・・・来られるかどうかわかりません・・・・なにしろ忙しい人たちだから・・・」「ほらね・・・やっぱあっちの言ったとおりだろ?・・・今日は別の仕事が入ってんだよ・・・・明後日ならこの大学でミニライブするって言うから・・・明後日にしようって言ったのに・・・」「そっかぁ・・・今日は来ねぇのか・・・・でもいいや!・・・あのギターの子、可愛いから・・・・」今、ギターを弾いてるのは・・・・「A川」であった。「そう?・・・あっちなら・・・あのドアのところで立ってる彼が良いな?」ドアに立ってたのは「Y本先輩」・・・・・でも、こいつら・・・男の品定めなんかして・・・どういうつもりなんだろう?「なんだよ!・・・兄ちゃん・・・なにずっと立ってんだよ!・・・用が終わったらさがんな?・・・・・あたしなら口説いても無駄だよ?・・・・アッチはT崎の女なんだから!」そこで、「A川」たちが歌っているにも拘らず・・・彼女たちは大きな声で笑った。迷惑な客であった。それにしても・・・・この女・・・・「自分がT崎先輩の彼女だ」とぬかしやがった。それが本当なら「T崎先輩」も趣味が悪いなと思ったが、・・・いや待てよ?・・・・「T崎先輩」が好きだったのは「キリン先輩」・・・・この女とはまるでタイプが違う。ただのファンが勝手なことを言いやがって・・・・少し腹が立ってきた。
2009.12.15
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読者の方は・・・私のようなブログでも、けっこういらっしゃいますが・・・コメントを書いてくださる方となると、そんなにいらっしゃいません。そんな時に・・・・「恵姐さん」が・・・「ブログを辞めようかな」とほざき・・・いや、おっしゃっておられます。ここで止められては・・・「私のブログのコメント」が無くなっちゃうじゃありませんか!だいたい・・・「コメント(2)」とある日記は・・・・「恵さんのコメント」に「私の返事」をしてるだけなんですから・・・・・「判決!・・・・告訴は却下します!・・・逆に恵さんを終身刑に処します。・・・・死ぬまでブログを書き続けてください。」もし違反すると・・・・以前あなたと会った時の写真を・・・あちこちにばら撒きます。!!
2009.12.15
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参考資料っていうと、大袈裟なんだけど、この写真が、学生時代からあった「クラシックギター」と、以前持ってたのと似ている「エレキギター」です。 前に使ってた「エレキギター」はちょっと壊れちゃって、今ありません。 もう一台、「フォークギター」があって…そのギターが、この「小説もどき・歌手になるつもりが…」に登場するんですけど…今は手元にありません。 もしかしたら、ある女性の手元にあるかも知れませんね。 でも…もう壊れちゃったか、棄てられちゃったか…どうなったんでしょう? とりあえず…ナイトがギターを弾けることだけ覚えていて下さい。
2009.12.14
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今朝は降ってなかったのに・・・・今・・・雪が降りはじめました。今日行く予定だった竣工検査の海の工事現場は・・・・船が出港を見合わせたため・・・・明日になります。それでは、「小説もどき」の続きをどうぞ・・・ 《歌手になるつもりが・・・・(55)》厭味を言われ続けながら・・・・私は定期演奏会の練習を続けていたが、10月に入り・・・今度は11月に行われる「大学祭」の準備もしなければならない。昨年までの大学祭では、定期演奏会の直前ということで・・・・それとは全く別のコーラス曲を学内のホールで・・・ミニコンサートとして発表していたらしいのだが・・・今年は「歌声喫茶」風にやることになった。簡単なコード進行ならギターを弾けるという奴が・・・私を含め4名ほどいたのでそういうことになったらしいのだが・・・・普通の「歌声喫茶」で演奏される「労働歌」とか「ロシア民謡」に関しては、アコーディオンの弾ける3人が担当して・・・・私たち「ギター班」は、「GS」や「フォークソング」や「アイドルの歌」など・・・流行歌担当ということになった。マアおかげで・・・・ジュースやコーヒーの仕入れ・・・食器の確保・・・ハンバーガーや焼き鳥、おでんなどの製造からは外されて・・・・・毎日4人で「流行歌の練習」にも没頭できた。このころなら・・・・ぶあつい歌本がけっこう出てたし・・・・知らない歌に関しても、けっこう楽譜付きの物があったから・・・・なんとか覚えることもできた。途中で・・・・数名・・・・これを機会にギターのコードくらい弾けるようになりたいという奴も出てきたので・・・・「ギター班」は増えたのだが・・・・・指の押さえ方がまだしっくりと行かなくて・・・・使えるのは、2年生のテノール・・・「T谷先輩」だけだった。ギターは・・・初めの4人が自分のギターを持ち寄ったのだが・・・ガット弦のクラシックギターが1台と、スチール弦のフォークギターが2台・・・・しか使えない。なぜなら・・・「A川」が持って来たのはエレキギターで・・・・自分たちの使う教室の隣の部屋・・・・・こちらは茶道部が使うことになってて・・・・「純和風喫茶」だから・・・・出来るだけ騒音は避けてくれと言われたからだ。私のギターは・・・大学入学祝いということで、もうすでに大学を卒業し、東京で就職していた父方の従兄が買ってくれたもの・・・・もう2台持っているが・・・そちらは実家に置きっ放しで・・・この時、大学に持ち込んでいたのはアパートに持ってきていたそのフォークギターだった。大学祭での喫茶店開店までには・・・「フォークソング愛好会」という別な同好会から・・・・同じような趣旨の「歌声喫茶」をやるから中止してくれという申し入れもあったがそのことに関してはまたいずれ話す機会もあろうから・・・・今回はそのお話しは除かせていただくが・・・・いろいろ紆余曲折があって・・・「大学祭・コーラス部歌声喫茶・そよかぜ」は3日間の開店をした。オープンと同時に客が殺到・・・・するわけもなく・・・最初は部員同士でチンマリと歌を歌いながら客を待つ。歌集は・・・・2年生の女子がガリ版刷りで作ったものだが・・・・綺麗な挿絵も入り・・・なかなかの出来栄えだった。聞けば新宿にある本物の歌声喫茶の歌集をパクったというが・・・・もう時効ということで勘弁してもらおう。ただし、歌集といっても「ギター班」の方の曲は・・・私たちがギター伴奏をして(簡単なコードだが)客に歌わせる方式にしてあり・・・・その歌集には載ってない。歌いたい人はステージまで来てもらって・・・ギター班が使っている歌本を見ながら一緒に歌ってもらうのだ。「なかなかお客さんが入らないねえ・・・・」誰かが言った。「まだ、開店してから20分だもの・・・この4階までお客さんが来るとなると・・・もうちょっと時間がかかるよ。」誰かが返事する。「この売れ残った食べ物とかジュースはどうするんだっけ?」「最後の大学祭打ち上げの時におでんに焼き鳥ハンバーガーは使うから大丈夫だって・・・ジュースは売れ残りは引き取ってもらうことになってるから。」それでも、細かな部費は出て行く。だから会計の「子だぬき先輩」は、開店間もないというのにピリピリしていた。「とにかく歌でも歌って客を待ってよう。」「A山部長」はエプロン姿でどしっと構えていた。アコーディオン係が弾き始めた。ロシア民謡の「すずらん」という、けっこうアップテンポの歌だった。「A山部長」が歌い始める。「♪ある夏の夜、静かな森を一人歩く~とき~~~何処ともなくただようその香、スズランの花よ~~~・・・・」そこまで歌うと・・・あとは大合唱になった。この辺がコーラス部の良いところで・・・・・ちょっとした歌ならば・・・すぐにコーラスで歌うことができる。「♪ランディシュー、ランディシュー優しい乙女よ~、ランディシュー、ランディシュー・・・君こそ・・・・」アコーディオンが別の歌を奏でる。「カチューシャ」だ。「♪リンゴ~の花ほころび、川面に霞立つ・・・・・」これは前奏の段階から、みんなコーラスで歌おうと構えていた。それから・・・・次々とアコーディオンが曲を奏でていったのだが・・・・4曲ほど歌った時・・・「ねえ先輩・・・・自分のお金を出せば、お客さんとして迎えてもらえるんですよね?・・・・ジュース一杯でも注文すれば・・・・」それは「U山」だった。「ああ、良いぞ!・・・誰であろうと金さえ出せば客だから・・・・どんな注文だってこなす・・・・それが喫茶そよ風だ・・・・お客様は神様です。」「A山部長」が、少しオドケながらそう言った。「じゃ、コーヒーお願いします。」「U山」は・・・・ギターを弾くために控えている私の真正面のテーブルに席を取った。「で、ナイト君・・・・・あれ歌って?・・・・あの合宿の時の打ち上げで歌った歌。」堂々としたものであった。「キリン先輩」が目の前にいるというのに・・・・私に「歩き続けて・・・」を歌へというのである。かえって私の方がどぎまぎした。「おいナイト!・・・お客様のリクエストだ!・・・ちゃんと弾いてやれ!・・・それでお客様・・・・一緒にお歌いになられるなら、あのギタリストの隣にどうぞ!」「A山部長」がよけいなお世話を焼いた。かくして・・・ギター班の最初の曲は・・・・・「U山」と私のデュエットから始まってしまったのである。これには・・・ニコニコしてはいたが・・・「キリン先輩」が面白かろうはずはなかった。 続く
2009.12.14
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昨日はジュニア・・・・お友達の「お誕生会」にご招待されて、家にはいませんでした。実は、そのお友達・・・・うちの隣の家のお孫さんでね・・・・・ホントに小さいころから、おばあちゃん家によく遊びに来てて・・・・一緒に遊ばせてもらった仲なんですよ。うちは長男とジュニアが年の離れた兄弟ですからね・・・・この場所に引っ越してきたとき、その子のお母さんはまだ、女子高生だったんですけどね。その女子高生と・・・同じPTA活動をするとは、思いもしませんでした。それじゃ駄洒落を・・・・「ソフトバンクのCMに出てる女優さん・・・・ほら、白い犬の娘で出てる・・・・・ほかにはオロナミンCとかも出てるんだけど・・・・・」「ああ・・・あの子か?・・・・あの子がどうした?」「身長が162センチで・・・・体重が45.2キロって公式には出てるんだけど・・・どうも、もう少しありそうな?」「体重がかい?」「そ!・・ウエイト・・・怪しい」
2009.12.14
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明日は竣工検査のために海の現場に行くんですけど、天気図を見ると時化なんですよ。つまり検査用の船が出航出来るかどうかってとこなんですけどね。出航出来ても、検査官が船酔いしなければ良いんですけど…無理かなあ?…じゃ「小説もどき」の続きをどうぞ!《歌手になるつもりが…54》私に辛く当たってくる2人目は…テノールのパートリーダー、「Y本先輩」だった。彼は英文科の2年生ながらパートリーダーを勤めており、定期演奏会では「キリン先輩」とデュエットすることになっているが、同じテノールに「A山部長」がいるから、パートリーダーながら自分のパートなのに思い通りに出来ない歯痒さがあり、その欲求不満から私に辛く当たっているように思える。実力は確かなのだが、そんなところから少しひねくれている。音楽的な部分はバスのパートリーダーである「O坂先輩」からダメだしが出てるから、「Y本先輩」は自分の専門である「英語」の発音で絡んできた。「ナイト!…お前の発音は東北訛りだな!…愛の歌に東北弁はないな!」確かに英語の発音が良いとは言えないが…「O坂先輩」と違って、ただのイジメのように思える。なぜなら…彼と一緒にデュエットする「キリン先輩」の発音だって良いとは言えないのに、彼女が3年生で先輩だから2年生の彼としては何も言えないのだろう。こうして幹部のうち2人のパートリーダーから辛く当たられていたが…最後のひとりも幹部だった。それは…「あなたね!…ソロは遠慮しなくちゃならないんじゃない?…だって1年生なんだから!」これは「会計責任者」の「子だぬき先輩」だった。これは以前報告したが、彼女が「O坂先輩」の恋人ではないかと思われる節があって…彼女にしてみれば、バスパートからソロが出るならば「O坂先輩」がやらなければならないと考えているようなのだ。私はこうやって幹部の人達に辛く当たられることで、ソロで歌うことが苦痛になっていった。「O坂さんは音楽的なことで理論的に責めて来るからまだわかるけど、あとの二人はただのイジメじゃないか!…そんなに反対なら、初めからソロの曲の追加を、幹部会で反対すれば良いじゃないか?」私は「キリン先輩」と二人ッキリのとき文句を言った。「あの3人は幹部会の時はなんにも言わなかったんだけどな…でも理由はわかってるよ。」「キリン先輩」は一人だけで納得していた。「麗子だけわかっていても、俺には判らないよ!」「O坂君とY本君…あの二人はT崎さん達のグループに入れなかったから、あなたに妬いてるのよ。」そのあと、彼女は説明してくれた。「O坂先輩」の場合…一度は誘われたらしいが、彼は大学卒業を最優先させた。彼は岩手県の三陸海岸にある小都市の建設会社の跡取り息子であったが、父親が病気がちであったため、直ぐにでも帰って社長になる運命にあった。文系の学生と違い…土木工学科は実験や実習が多く時間的余裕がない。それにレコードデビューしたあとのスケジュールは、「T崎先輩」も初めてのことだから全く想像も出来ないし…無理に誘うことも出来ず…やがて時間も失くなってしまったのだが…「O坂先輩」としては、正直参加したかったのだ。あともう少し背中を押してくれれば…そんな思いが残ったようだ。しかし、最初誘ってくれたという恩義も感じていて…「T崎先輩」を尊敬している姿勢は変わらなかった。彼にしてみれば、小さな建設会社の跡取りとして大学に来ている同じ立場の私が、「T崎先輩」に目を掛けられ…可愛くもあり、憎くもあり…そんな複雑な思いから、スパルタ式の指導になっているのだろうと「キリン先輩」は言った。しからば「Y本先輩」の場合は?彼は最初から誘われなかったという…レベルが低かったわけではなく、むしろ今いるメンバーより実力は上だったが、メインボーカルは二人いらなかった。「T崎先輩」がメインボーカルを張る以上…彼の出番はないのだ。ところが、「T崎先輩」は卒業を理由に引退する噂が飛んで…「それなら次は自分の出番」と思っていたのに、流れがどんどん「ナイトという1年生」に…つまりこの私に移っていく…去年は同じテノールということでメンバーから外されたと思ってたのに、…いざ蓋を開けてみたら、パートも違う1年生にその座を奪われる…彼の自尊心はズタズタに傷つけられたという。「子だぬき先輩」のことは、全く私の想像通りだった。「良いじゃない…O坂君はどうであれ、あなたを一生懸命指導してくれてるんだし…Y本君だって言葉を変えて言えば発音を直してくれてるんだし…彼女に関してはO坂君のことしか見えてないんだから無視しても…」しかし、「キリン先輩」はもう一言付け足した。「あなたをソリストにしようっていうのは、今回意見が合ったけど…あなたがT崎さんのグループに入るのは、まだ賛成したわけじゃないからね。」そう言って、今日は母親が赤ちゃんにするように、私の頬にキスした。続く
2009.12.14
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今日は休みの日なんですけど、12月工期の工事があるので、社員にはそれぞれの現場で仕事してもらいました。もちろん、私もあちこち回って…進捗状況を見てきたんですが、なんとか間に合わせなくっちゃ!仕事が終わって家に帰ると、交代でカミさんが忘年会に出掛けましたから…今日はジュニアと外食でした。「なにが食べたい?」ジュニアに聞くと…「お父さん…たまにはカラオケに行かない?…カラオケでご飯も食べられるんだってよ?」昨日の忘年会でもカラオケを歌い、女性の皆さんを夢見心地にさせてきたんですけど…実は自分の歌いたい歌じゃないんですよね。リクエストのあった曲だけ5曲ほど歌ったんですけど、なんか物足りなかっんです。今日はジュニアと心ゆくまで歌ってきましたよ。まず始めに「嘘は罪」からね……それじゃ「小説もどき」の続きをどうぞ………《歌手になるつもりが…53》「嘘は罪」って言う曲はアレンジがさほど難しくもなく…またコーラスの歌詞もほとんどハミングだから覚え易い。しかしそれだけにソリストの力量が試される曲だった。私に辛く当たってきたのは3人…バスのメンバーがソロを歌う場合、本当に低音の声の出せる者でなければソリストになることはあまりない。私のように、バリトンという中途半端な音域のメンバーがソリストになることはあまりないから、パートリーダーの「O坂先輩」が異様に張り切った。「ナイト!…この歌はジャズだ!…いわばアメリカの演歌だ!…だから心に響く歌でなければならない!」「演歌」かどうかは別にして、…リズムやメロディーに捕われず、感情の赴くままに、自由に歌えと言うのだが…楽譜通りに歌うことを要求され続けてきた、私のような「コーラス馬鹿」には、これがけっこう難しい。歌謡曲の歌手が、よく伴奏からわざと遅れてムードたっぷりに歌うが、あれが出来ないのだ。感情の高ぶりのまま、微妙に遅らせると言われても…頭の中では勝手に楽譜を書き変え…「この部分は、付点十六分休符を入れて…」と直してしまったりするのだ。正直、自分でも感じるのだが、これでは微妙な感情の機敏を表現しているとは言えない。他のことでも、ダメだしされる。皆さんはご存知かどうか知らないが…「嘘は罪」という歌はワルツである。 ところが、このワルツは日本人に馴染まない。こんな逸話をご存知だろうか?昔の声の良い本職の「芸者さん」が、レコードを出したが、その歌のリズムが三拍子…「ワルツ」であった。「芸者ワルツ」という歌だったと思うが…何度練習しても、どうしても四拍子になってしまうのだ。古来、我が国の音楽に三拍子という概念はないのだから、幼い頃から芸の道に精進した芸者さんには、かえって難しかったらしい。ところが、日本人とはホントに器用な民族だと思うが…この三拍子を変形させて二拍子にすると体に馴染ませることが出来るのだ。「ワルツ」といえば「三拍子」とお思いだろうが、「6/8拍子」というのがある。「約分したら3/4拍子になるでしょ?」算数ならそれで良いが、音楽では「6/8」の「6」を3つずつ分けて「二拍子」として扱う。「ウィンナーワルツ」等がそうだ。これだと日本人にも肌に馴染むらしい。 あ、ごめん出かける。続く
2009.12.13
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昨日の宴会は飛ばしましたよ!毎日のように宴会ですからね…バンケットのお姉さんもスッカリ顔なじみになってますから、黙っていても私好みの濃さの水割りが出て来ます。「オッ!今日もバッチリな濃さだね?…愛しあってるから、5.2:4.8の割合をちゃんと心得てる…うん、今日も可愛いよ!」そしたら、隣に座った人から早速チャチャがはいった。「ナイトさん、このお姉さんと…愛し合ってるんですか?」「あ、なんでバレたんだろ?…内緒にしてたのに!…でも良いんだよねー?」彼女に同意を求めると彼女も…「ねー!」とノッて来た。「じゃナイトさん…この子をなんて呼んでるんですか?」彼女は私の左隣に立ってるから、ネーム・プレートが見えない。「愛人」と言った手前…回り込んで名前を読むわけにもいかない。しかし、私は絶妙のタイミングで、すかさず…「チェ・ジウ」と答えた。 「チェ・ジウ?…韓国の女優さんですか?」「同姓同名だよ!」「でも韓国の人なんだ?」「彼女に直接質問しないように!…なにしろ日本語まだわからないから…」私にはネーム・プレートは見えないけどい8人掛けの円形テーブルだから、他の人にはバッチリ、彼女の日本語の名前が見えていた。「ところでナイトさん?…勉強不足なんでチェ・ジウってどっちが苗字でどっちが名前なんですか?…日本人なら苗字が先で、アメリカ人なら名前が先でしょ?…韓国ではどっちなんでしょうね?」「他の人は知らないが、この子は全部名前!」 「え?苗字はないんですか?」「野球のイチローだって苗字を呼ばないから、これだけの美人になると苗字はいらないんだ!」こんな好き放題を始めたのが、最初のビールを一杯飲んで、焼酎の水割りに変えたばかりの頃…まだまだ序盤でして…このあとますますエンジン全開になるんですが…………おっと、この先は絶対言えねぇ言えねぇ!こうして「むつ市」の夜は更けて行くのでした。
2009.12.12
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「It's a sin to tell a lie」実は以前から・・・・このタイトルに改題しようと思ってたんです。なにがって・・・・「歌手になるつもりが・・・」っていうタイトルですよ。「この英語はなんだ?」っていう方は「歌手になるつもりが・・・(50)」をご覧ください。でも、携帯から更新するとき・・・アルファベットでタイピングするのが面倒で・・・・だから・・・このままのタイトルで行きます。 《歌手になるつもりが・・・(52)》9月に入り・・・大学も後期に突入した。2か月にも渡る長期の夏休みなのに・・・・土木工学科の仲間にはあまり変化が見られない。入学式のとき・・・・受験疲れが出て青白い顔をしていた連中なのに・・・・酒の飲み過ぎか食べ過ぎか・・・・みんなふっくらとした以外はあまり変わり映えしない。たった一人だけ・・・・入学式の時からずっと「学ラン」で通し・・・・「超硬派」だと思われていた男が・・・・どこでなにがあったのか・・・「白いパンタロンスーツ」を着て授業に現れたことぐらいだった。どんな格好で授業を受けようと問題はないのだが・・・「作業服」・・・あるいは「ジャージ姿」の男ばかりの集団の中にあっては異様に思えた。近くによると化粧品の匂いもする。ある教授が・・・・「誰だ!・・・神聖な教室に女を連れ込んだやつは!」と怒鳴ったが・・・・彼は間違えられるほど綺麗に変身していた。しかしそんな話題も・・・その後途絶える。いつの間にか彼の姿が教室から見られなくなり・・・・誰かが「カミングアウトして退学したらしい」と話していた。コーラス部の練習も・・・「定期演奏会」に向けて本格的に始動し始めたが・・・「T崎先輩たち」は相変わらず練習に出てこない。そのことも含めて・・・・幹部会議が招集されるという話しを、私は「キリン先輩」から聞かされる。「T崎さんたちのことはともかく・・・・あなたのソロの歌は・・・あの歌しかないから・・・・あたし頑張って来るからね。」彼女はあの・・・「It's a sin to tell a lie」という歌が気に入って・・・・時間があるとアパートでその歌を私に歌わせた。幹部会議の前日も・・・・その楽譜を指揮者の先生のところに持ち込んで見てもらい・・・・なんとか内諾を取り付けたという。・・・・・そして・・・・練習前の幹部会議に・・・・彼女は出ていったのである。幹部会議はかなり紛糾したらしい。音楽室の中での幹部会議だから・・・・練習に集まってきた部員達の耳にも怒号の飛び交うのが聞こえた。あの声は「キリン先輩」・・・・・彼女が一人興奮してしゃべっているように思える。「T崎先輩たち」を「定期演奏会」に参加させるべきか否か・・・・・「A山部長」は・・・彼らのプロダクションから多額の「定期演奏会援助費用」をもらっているし・・・チケット販売もお願いしてあるから・・・参加させるべきだと言い・・・「キリン先輩」は「普段の練習に来てないのだから参加させるべきではない」という・・・夏休み前からの不毛の議論を繰り返しているのだろうか?あるいは・・・・私と「キリン先輩」の選んだ曲が「定期演奏会にふさわしいかどうか」という議論をしているのだろうか?外にいる私の耳には判断ができなかった。しばらくして・・・・会議は終わり・・・・私たちも音楽室に入って良いという許可が出た。私はすぐに「キリン先輩」の顔を見た。さっきまでの興奮しきった声はどこへやら・・・・思ったよりにこやかに部員たちと接していた。一方・・・「A山部長」は・・・・この人はいつもニコニコしている人で・・・・怒っていてもそんな様子には見えない人だった。「ナイト君・・・・青森どうだった?」突然背中の方から声がしたが・・・・それは紛れもなく「U山さん」の声だった。彼女は練習直前になってから、音楽室に来たらしい。「ああ・・・うん・・・しばらくぶりだったからのんびりしてきたよ。」私は眼の先にいる・・「キリン先輩」の方を窺いながら・・・・答えた。「U山さん・・・・これから部長の大切な話しがありますから・・・すぐにこっちへ来て?」「キリン先輩」が「U山さん」に声をかけた。「は~い」「U山」は・・・・素直に指示に従って・・・・ソプラノの場所に移動したが・・・・この二人はお互いがお互いのことを知っていながら・・・・それなのに・・・「ソプラノパートリーダー」と「ソプラノメンバー」として親しく接しているのだ。親しげに見えるその二人が・・・・火花を散らしているのが見えたような気がして・・・・私としては心中穏やかではない。「さあ・・・みんな・・・ちょっと話があるから座って聞いてくれ」「A山部長」が皆を座らせる。「今日から後期に入り・・・・定期演奏会の本格練習に入るわけだが・・・・今日はみんなに聞いてもらいたいことが3つある。」3つ?・・・・「一つは以前からみんなも気にしていただろうけど・・・・T崎達を定期演奏会に参加させるかどうかということだが・・・・・彼らも部員である以上、定期演奏会に出る義務があると思う。・・・・みんなにも言い分があるだろうけど・・・・ここは部長である私の意見を通させてくれ。・・・・・その代わり、絶対直前キャンセルはさせないし・・・・練習にも必ず来てくれるという話しだ。・・・・あ、それと・・・・彼らが出演するのは・・・第1部のみ・・・・ミュージカルメドレーの方に出てもらうが・・・・第2部の合唱組曲の方は・・・・遠慮してもらう。・・・・これは彼らも了解済みだ。」幹部でない上級生が質問した。「去年みたいに、T崎さんたちのファンの子が来て・・・・大騒ぎするっていうことはないんですか?」「それはない・・・・チケット配布についても、慎重にしてもらっているし・・・・彼らも去年のようなヒット曲はないから・・・・・今年は大丈夫だ。」「A山部長」は・・・・みんなの顔を見回し・・・その他の意見がないか確認した。「それじゃ2点目・・・・曲目の追加について・・・・みんなも噂で知ってると思うが・・・・指揮者の先生の方から・・・・ナイトのソロの曲を追加しようという話しが出ていたんだ。」それを強力に推し進めたのは先生ではなく「T崎先輩」だったはずだが・・・・・「A山部長」はあえて「先生の指示」と強調した。「曲目は・・・・・嘘は罪っていうタイトルなんだが・・・これはミュージカルではなくジャズだ。・・・・だからミュージカルメドレーっていうのをやめて・・・・アメリカンソングメドレーということにする。・・・・プログラムにもそのように変更する。」「一曲だけの追加ですね?・・・・ほかはミュージカルのままってことで・・・・」「そうだ」こうして・・・私のソロの曲が決まった。しかし・・・「嘘は罪」って・・・・あの英語の意味はそんな意味だったのか?「It's a sin to tell a lie」が・・・・「嘘は罪」になるのか・・・・・「最後にもうひとつ・・・・・今年の11月の大学祭なんだけど・・・・うちは歌声喫茶をすることになった。・・・・・今まで・・・・ミニコンサートだけでお茶を濁してたけど・・・今年の一年生はギターの弾ける奴が多い。・・・・だから歌声喫茶にしてお客さんに歌唱指導しながら・・・歌ってもらうことにした。・・・・もちろん定期演奏会のチケットもそこで販売するんだ。・・・・・みんながんばってくれよ!」こうして「A山部長」の話しは終わり、練習になったが・・・・・今までの曲はみんなももう覚えているので・・・・この日は・・・・「嘘は罪」の「音取り」から入った。練習が終わり・・・・帰りの電車で「キリン先輩」が目配せをする。いつものところで待ち合わせをしようというのである。彼女が少し前の駅で降りて・・・・私が先にその待ち合わせ場所で待っていると・・・・次の電車に乗り換えてきた「キリン先輩」が・・・遅れてやってくるという仕組み・・・・・10分ほど待っていると「キリン先輩」がやってきて私に一言告げた。「あの曲・・・英文科の山本君が教えてくれたんだけど・・・・嘘は罪っていうタイトルなんだって・・・・どうりであなたにはよく合う曲なわけだよね?」「嘘は罪」が私にぴったりの曲ってどういう意味だ! 続く
2009.12.11
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「今度スペインの首都に引っ越すことになったんだけど・・・良い住宅が見つからなくて・・・・」 「アタシの知り合いに、良い貸し住宅を持ってる人がいるんだけど?」 「あら、紹介してよ?・・・・・で、そこの間取りどう?」 小さい声でいいますけど・・・スペインの首都は・・・・マドリッド・・・です。
2009.12.11
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自分の好きな歌を…この「小説もどき」で2曲も発表しちゃったんだけど…この2曲とも知ってる「女将修行中さん」は凄いですよね!なかなかいないですよ!何となく、私の性格なんかも…全てバレちゃってるんじゃないかな?ま、まさか「女将修行中さん」って「キリン先輩」じゃないよね?あ、この話しはフィクションだった。……《歌手になるつもりが…51》実家に帰省している間の「キリン先輩」への電話を掛ける日にちと時間は、義務付けられたように決められた。最初は彼女からも電話をよこすと言っていたが…実家は親父の経営している建設会社とくっついていて、電話も会社に掛かるようになっているから…最初に受話器を取るのは従業員になる。「だったら、あなただけ掛けてきて?…○日と△日…あーそれと◎日も!…時間は午後8時ちょうどね?…それ以外だと父が出るかも知れないから…」3日に1回のペースだったが、これがけっこうキツかった。親戚の家に行く用事があって、10分ほど遅刻したから、どうしようかな…と考えたのだが、電話をしなければきっとまた…変な疑いを掛けられる…そう思ったら、「キリン先輩」の父親が電話に出る確率は1/4…彼女以外でも、母親や弟なら電話を繋いで貰えると思って電話した。電話には彼女が直接出たからホッとしたが…「電話掛けられなかったら、無理しなくて良いのに…」と、そっけない受け答えで軽くいなされた。しかし、これを真に受けてはいけないと思っている。この時、もし電話しなければ…次回の電話でクドクドと説教をされるに違いない。もし、ホントに気にしてなかったとしても…電話をして正解だったと思う。それが証拠に…彼女が電話を切るとき……「もし電話の時間に間に合わなくっても、30分くらいなら電話の側にいるから…」と言った。これが「キリン先輩」という女性であり…これが「ナイト」という男だった。明日は東京に戻るという夜にも電話をし、やはりそっけない受け答えしかしてくれなかったが、…私には上野駅のホームルまで迎えに来ている「キリン先輩」の姿が容易に想像出来たし、また想像通り待っていた。ホームに降り立つと、「キリン先輩」が私の方に向かって大きく手を振っているのが見えた。ここで私は、少し驚かなければならない。彼女は私を驚かせるために来てくれたのだから、その要求には応えたい。「わざわざ迎えに来てくれたの?」その言葉に…彼女は満足そうに頷いた。「そうよ?…だって驚く顔が見たかったんだもん」いたずらっぽく笑う彼女の顔に、懐かしく可愛いえくぼを見つけ、私は改めて挨拶した。「ただいま!」「おかえりなさい…」もしかして、世界中でいちばん愛しあってる「恋人同士」のような気がした。「ね?これからどうする?」「寝台車だったけど、あまり良く眠れなかったんだ。…少し横になりたいな?」「アタシも…今朝早起きしちゃったから、ものすごく眠い…」「じゃ、アパートに戻ろうか?」二人は昼食用のサンドウィッチと缶入りコーヒーを買って懐かしのアパートに戻った。雨戸を締め切った部屋は、まだ残暑の熱気でムンムンしていたが、窓を一気に解放するとさわやかになっていった。「どうだった?青森?…お母さんに甘えて来たんでしょ?」「おいおい!俺…高校時代からひとり暮しだぜ?…オッパイは麗子のだけで間に合ってるよ!」私が冗談半分に言うと…「何言ってんの?…まだ見たこともないくせに!」彼女も応酬してきた。「見たことはないけど触れたことはあるぞ!」それはキスするときに抱き合って…その時、洋服越しに感じられる彼女の胸の膨らみのことだったが、なぜか急に「キリン先輩」のオッパイに、直に触りたいとふと思った。「ね?オッパイ…触らせて?」私は小さな声で「キリン先輩」に頼んだが、彼女は小さな子供に言い聞かせるように優しく…「まだダメ…」といった。そう言われることはわかっていた。「じゃひざ枕して?」「良いよ…」彼女はまた優しく…今度はOKして座り直すと、自分の太もものあたりをポンと叩いて…もう一度、「良いよ」と言った。私は…ずり上がるようにして彼女の膝に頭を乗せる。甘い「キリン先輩」だけの香りが、私の鼻腔に拡がって…いつしか本当に眠ってしまっていた。続く
2009.12.10
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夕べは酔っぱらって「小説もどき」の続きを書いてしまいました。今朝読み返してみて・・・・「おいおい・・・こんな風にしちゃったら・・・・続きが大変だぞ!」そんな感想を、我がことながら思っちゃいました。なにしろ・・・なんの構想も持たないまま書き始めちゃってますから・・・パソコンの前に座って「次はどうしようか?」と考える毎日なんです。しかも今回は酔っぱらってて・・・・・こんなでたらめな文章でも・・・・我慢して読んでくださってる皆さんには、衷心より感謝申し上げる次第です。それでは続きをどうぞ・・・・・ 《歌手になるつもりが・・・(50)》青森の実家に戻ったのが8月11日・・・合宿が終わってから・・・・なんだかんだで「キリン先輩」と毎日会っていた。この日の朝も彼女はアパートにやってきて・・・・実家に帰る支度をかいがいしくやってくれる。「ねえ・・・お土産持った?・・・・」前日、デパートに行って・・・・私の兄弟のお土産を選んでくれたし・・・・なんと気の利く嫁なんだろう・・・・なんて思ったりして・・・・「さあ・・・出かけましょうか?」「え?もう?」夜行列車の切符を取ったから・・・・まだ上野の駅に行くにはだいぶ時間がある。「昨日まであなたの面倒をずっと見て来たのよ?・・・今日くらい・・・しばらく会えなくなるんだから・・・アタシに付き合いなさいよ」私としたら・・・しばらく会えなくなるんだからこそ・・・・ずっと部屋にいたい・・・なんて考えていたんだけど、・・・どうしても出かけるってきかない。「ガスは停めた・・・冷蔵庫の中は空っぽ・・・・鍵は持った・・・財布も持った・・・それじゃ出かけようか?」雨戸までしっかり閉めて・・・・二人は部屋を出るのだが・・・・閉め切った部屋の中で・・・会えなくなる半月分・・・・私は彼女をしっかりと抱きしめた。「アタシが見てないと思って、青森で好き放題のことしちゃダメだよ?」「そんなことしないよ・・・信じてくれよ」「青森でも、彼女がいたんでしょ?・・・・その子とまた会って焼けぼっくいなんてことにならないかしら?」完全に私のことをからかっていた。「大丈夫だよ・・・・あっちは青森市の子だし・・・俺は実家に帰るんだからね?・・・会うことはない・・・・」青森市は実家から車で2時間・・・・・マジで会うことはないと思っていたが・・・「どうだか?・・・・あなたは女の子のことになるとガゼン張り切っちゃう人だからね。・・・呼び出されたら行っちゃうでしょ?」「キリン先輩」は面白そうに笑った。アパートから出かけたのが・・・・午前11時・・・・・上野発の夜行列車が午後11時発車だからちょうど12時間あった。「どこへ行くんだよ?」「ね?銀座に行ってみようよ」銀座なんて・・・・学生の行くところじゃないと思っていた。「いやだよそんなとこ・・・・高いばっかりで俺たちには手の出ないものばっかりなんだろ?」「大丈夫よ・・・・とにかく行きたいところがあるんだから・・・それに・・・あなたまだ東京見物してないでしょ?」そう言えば最初のデートで・・・・「キリン先輩」は東京見物に連れてってくれる約束をしていたのだけれど・・・「新宿」をうろうろしただけ・・・・・けっきょく「東京見物」らしきことは何にもしていなかった。もっとも私も・・・・特にあそこに行きたいというところはなかったのだけれど・・・・「銀座に行って何を見るのさ?」「あの辺なら・・・皇居や丸の内・・・有楽町・・・・いろんなものがあるわよ」ちょっと待てよ?「キリン先輩」のお父さんが務めている会社も・・・丸の内界隈じゃなかっただろうか?今度は・・・お父さんまでにも会わせようというのだろうか?なんとなくトラウマになっていた。「いっとくけど俺・・・・お父さんにはまだ会えないよ?」思わず口走ってしまった。彼女は一瞬なんのことを言っているのかわからなかったらしく・・・・しばらく時間をおいて笑い出した。「大丈夫・・・・今日はそんなんじゃないから・・・・・とにかく行きましょ?」そういいながら彼女の唇が又私に近づいてくるから・・・・結局そのあとアパートを出たのは5分くらい経っていた。アパート近くの喫茶店で昼食をとり・・・・私たちは電車を乗り継いで銀座に出る。子供のころ・・・家族と一緒に東京まで遊びにきて・・・それ以来だから15年ぶりの銀座であったが・・・・やはり日本一の街・銀座には圧倒された。「どう初めての銀座は?・・・すごいでしょ?」「キリン先輩」はまるで銀座が自分の物のように言うから・・・・少しいたずら心がわいてきた。その時の私のスタイルは・・・・青い半そでのボタンダウンシャツ、それにコットンパンツだったのだが・・・・手にはボストンバッグあった。見ようによっては・・・・「家出少年」スタイルであるから・・・・・・「いやあ・・・でけぇなあ・・・このビルデング・・・初めて見ましたじゃ!・・・・おらの村ではよう・・・村役場の3階建てが一番でかいだで・・・・こげなビルデングは無え!」どこの方言かわからないような言葉で・・・・それもみんなに聞こえるくらいの驚いた声を出してみた。周りの人がじろじろ見たが・・・私は全く気にしない。あっちをキョロキョロ、こっちをキョロキョロ・・・・・本当に田舎の人が初めて都会に出たさまを演じたのだ。「止めてよナイト君!」とたんに「キリン先輩」が真っ赤になる。しかし、最初興味を示した周囲の人々は・・・一瞬のうちに雑踏に紛れてしまった。「あなたってもう!・・・・」彼女もふくれっ面をしたが・・・・すぐに元に戻った。「ほら?・・・・あそこよ?・・・・あの楽器屋さん」「キリン先輩」の指さす方向には・・・大きな楽器屋さんがあった。「ここに何があるんだ?」「このお店はね・・・・コーラスの楽譜がたくさん置いてあるのよ。・・・・・定期演奏会であなたがソロで歌う曲目・・・・9月になったら幹部会にかけるんだけど・・・・どうせならあなたにいくつか選んでもらって・・・・あなたの歌いたい曲を幹部会にかけたいと思って。」店内は最初にレコードのコーナーがあり、たくさんの売り物の金管楽器なども展示されていた。楽譜のコーナーは・・・・一階の一番奥にあり・・・・・コーラスの譜面がこれだけある店を私は今まで見たこともない。私たちは・・・・二人で楽譜を開いては・・・譜面を見ながら口ずさんでみる。「これは俺向きじゃないな?・・・・・次のは・・・・これは・・・ああ男声合唱の譜面だからだめだ・・・・こっちは・・・まるで現代音楽だね?・・・・定期演奏会向きじゃないな・・・・」あちこち探した結果・・・・「この英語の譜面の曲が良いよ・・・・俺、この歌好きだなあ・・・・・」「これ・・・映画音楽かしら?・・・・それならミュージカル特集のステージに入れても・・・なんとなく良いような気もするんだけど・・・・」二人の意見が一致した。その歌のタイトルは・・・・意味はまるでわからなかったのだが・・・「It's a Sin to tell a lie」・・・・(綴りは間違っているかもしれない。)「これならあなたにピッタリだよ」「キリン先輩」はこの曲を幹部会に掛けると言ったのだ。 つづく
2009.12.10
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街中ですれ違っただけの人が、なぜか自分と赤い糸で結ばれていると感じたことはありませんか?名前どころか、住んでいるところも、職業も…まったくなにも接点がないのにも、この人が運命の人だと思ってしまったことがありませんか?この次の「小説もどき」は、そんなお話しにしようかと考えています。でも今は、現在の書いてるものを完結させなくちゃ! 《歌手になるつもりが…49》「キリン先輩」の執拗な攻撃にあい、私としては防戦一方だったが…なぜか彼女は穏やかな表情だった。穏やか…というより、その状況を楽しんでいるようにも見える。その疑問に答えるように、彼女はポツンと呟いた。「アタシね…どんなことがあっても、あなたのことを信じるって決めたの。」意味不明????…「これでもアタシ、合宿中に悩んでたのよ?…アタシの方がふたつも年上だし、今回みたいにU山さんのような子が現れると…君はソワソワ仕出すし…」そう言って、小さく私の額を小突いた。「まだキス以上のことはしてないから、今のうちなら別れられるって思ったんだけど…」しばらく沈黙が続く。「でもあなたって、時々ホントにアタシのことを大事にしてる仕種をしてみせるのよ。」え?私がなにかしただろうか?「アタシ…今までだってこの部屋に何度も来たけど、あなたはキス以上のことは絶対に求めなかった。…よほどアタシに魅力がないのかとも思ったんだけどそうじゃない…我慢してるんだって気づくことがあって…」そのことは、私自身不思議なことだった。こんなことは、ここで報告するようなことではないが…高校時代からアパート暮ししていた私は、親の目もないから当たるを幸い…チャンスがあればすることはしていた。それが…大学生になって…いってみれば「最初のチャンス」をモノにしていないのである。若い男としては、あるまじきことだ。「いろんなことがあって、でも大切にされてるって感じて…だからあなたのことを信じようと思って…」「キリン先輩」のモノローグは続いていた。「わかった!…もうこんなことはしないよ!…絶対麗子には心配かけないからね!」心からそう思った。しかし、彼女は少しだけ寂しそうな表情を浮かべ…「無理よ…あなたはまだ18歳…結婚しようっていうまでは、まだまだいろんなことがありそう。…でもアタシも決めたから…問題がおきても、ひとつひとつクリアしていく!…U山さんがきても誰が来ても…アタシ負けないから…」あれ?「負けないから…」って…この言葉…確かどこかで聞いたぞ?そうだ!合宿の最期に…「U山」が言った言葉だ。「もういいよ…アタシ負けないから…」私は彼女が、私のことを諦め、もっと立派な「彼氏」を見つける…って宣言したものと受け取ったが…「キリン先輩」から私のことを奪い取る…っていう宣言だったのかも知れない!そう思うと急に不安が襲って来た。 続く
2009.12.09
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今日のPTA役員会(宴会付き)は・・・・欠席者多数のため中止になりました。やっぱり5年も会長やってると、飽きられちゃったから言うことを聞いてくれないんだろうね。来年は・・・・・中学校では何にもしないぞ!ということで駄洒落・・・・・「ナイトも勢いがなくなったな・・・次のPTA会長は女性の警察官になったそうだ。」「婦警かい?」 参観日なんてお母さんが多いのに・・・なんで「父兄会」なんでしょうね?
2009.12.09
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先日・・・あるホテルで宴会がありました。(毎日あるんですけど・・・・)ちょっと早めに着いちゃったんで・・・ロビーでたばこを吸っていたら・・・・通りかかった女性が・・・・「ナイトさん、ご無沙汰してます。」って・・・・・「あ。どうもお久しぶりです・・・・・お元気でしたか?」と挨拶したんですが・・・どこの誰だったか全く思いだせない!この私がですよ!?あれだけの美人を思い出せないなんて・・・・いまだに考えています。 《歌手になるつもりが・・・(48)》合宿の疲れか・・・それとも前日の「キリン先輩」の母親疲れか・・・・・とにかく私は自発的に起床することができなかった。目が覚めたのは・・・・ドアのチャイムのおかげ・・・・目覚まし時計を見ると・・・もう9時を過ぎていた。「ちょっと待ってください!」慌てて起き出し、手で髪を撫でつけながらドアを開けると・・・そこには「キリン先輩」が立っていた。「おはよう・・・」彼女はにこやかに笑いながら入ってきた。「今、起きたみたいね?」ドアを閉め・・・彼女は手に持った荷物を玄関に置いた。「だって、しょうがないじゃないか?・・・・昨日急に呼び出すんだもんな!」私は愚痴っぽく文句を言う。「上がっていいんでしょ?」そう言いながら靴を脱ぎ・・・上がりがまちに足を掛ける。そして、私の首に両手を回し・・・・もう一度「おはよう」といってキスをした。こうやってみると・・・・2歳年上の彼女だが・・・・可愛くて愛おしくて・・・・年上だというのも忘れるくらいだった。「ああいうのって・・・・やっぱり覚悟を決めてから行くもんだよ・・・・急にって言うのはどうも・・・・」私はまだ文句を言い続ける。「いつかは覚悟を決めて来るつもりなんでしょ?・・・だったら少し早くなったくらいいいじゃない。」首に回した手をほどくと・・・・彼女は玄関に置いた荷物を一つ私に手渡した。「なんだい、これ?」「あなたの従姉・・・〇美子さんに渡してって・・・・お母さんから」たしかに従姉は・・・仙台の大学から熊本には帰らず・・・・夏祭りの時期は私の実家に来ているが・・・・今年も着ているかどうか定かではない。「でも驚いたなあ・・・・・麗子の家族とうちの伯母の家族が知り合いだったなんて?」「そう?・・・あ、朝起きたばっかりだったら・・・・コーヒー入れてあげるね?」「キリン先輩」は軽く受け流すと、・・・かいがいしくコーヒーの準備に取り掛かった。「そう・・・って・・・麗ちゃんは驚かなかったのかい?」私が尋ねると・・・「うちの母ってね・・・・ちょっとしたことからヒントを見つけて・・・そこから何でも見つけ出す名人なのよ。・・・・・あなたの熊本の伯母さんとうちの母がどれだけ親しかったか知らないけど・・・・あなたの伯母さんが水前寺公園に住んでるって言うのをひとこと言ったら、その家の娘が仙台の大学に行ってるって言うのも調べあげちゃったのよ?・・・すごいと思わない?」そう言えば、今でも付き合いがあるなら別として・・・・15年くらい前に同じ水前寺公園に住んでいたというだけで・・・・娘の大学まで知っているというのはおかしかった。「もしかしたら・・・あなたに昨日聞いたことだって・・・すでに調査済み・・・もっと言えば、あなた自身が知らないことまで調べ上げてるかもよ?」「キリン先輩」は少し脅すような顔をした。「でもね・・・・昨日・・・家に帰ってから、まじめな子ねって言ってたわよ。」すぐに表情が変わる。「真面目?」「そう・・・裏を返せば・・・・自分が調べたことと寸分の狂いもなかったってことかもね」「俺・・・・なんでも正直に答えたよ!」「そう?・・・・母には正直に答えたかもしれないけど・・・あたしにも正直でいてね?」「麗子にだって嘘はついてないよ!」「隠しごとも?」これには言葉が詰まった。「ほら・・・すぐに顔に出るんだから・・・ナイト君って可愛い!」そう言うと彼女は「クククッ」と笑う。「嘘だよ・・・隠しごとなんか何もないから・・・・」「あたし昨日・・・なんであなたを家族と会わせたか知ってる?」「キリン先輩」は突然・・・・話題を変えたかのように見えた。「U山さんの家に遊びに行くことになってるでしょ?」ばれてる・・・・・・ここは冷静に対処しなければ・・・・どこまでもしらばっくれるぞ!「あれは、U山さんのお母さんが・・・俺のこと可哀そうだからご飯でも食べさせたいって・・・・」「だったらうちの家族があなたに御馳走するために呼んだって良いわけでしょ?」「それとこれとは・・・・・」「だって・・・あたしの方が優先権はあるわけだし・・・・・」真夏ではあったが・・・・今まで汗の出てきたことのない汗腺からも汗が噴き出てくるのを感じた。 ちょっと出かけます・・・・続く
2009.12.09
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昼過ぎに私宛ての宅配便が届いた。30数年のお付き合いのある、青森市のスナックのママさんから「リンゴ」が届いたのだった。先日珍しいものが手に入った時、そのママさんが好きだったことを思い出して送ったから、そのお返しのつもりなのだろう。美味しそうな「リンゴ」だ。というところで…駄洒落 「古いパソコンのマウスなんだけどさ…ほら、ボールが回る奴…」「どうした?」「目詰まりしちゃってさ…」「だから、どうしたんだよ?」「スクロールにクローする。」これって駄洒落じゃないかな?
2009.12.09
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今日は宴会が入ってないけど・・・明日はまたひとつある。PTAの役員会だ。いつもなら校長室を借りて会議をするんだけど、「どうせなら、飲みながらやりましょうよ。」・・・・そんな事務局長の話しから、安く飲ませてくれる居酒屋で開催することになった。案件はひとつ・・・・・来年の役員人事についてである。この5年間は私がずっと会長を務めてきたが、いよいよ来年は消える。子供が留年しない限りは、私が会長になることはない。そこで、来年の人事について話しをしておこうというのだが、何も私の意向で決めるわけではない。「PTA会長選挙」に当たっては、選挙管理委員会なるものが組織され、「選挙の公示」が行われて、立候補の受け付けを開始する。この時立候補があれば、選挙が行われ・・・・(一人の立候補者の場合は信任投票が行われる)・・・・そこで会長が決まるわけだが、・・・まず立候補する物好きはいないと思う。となると・・・・「選挙管理委員長」から「立候補者がいない」旨・・・私が報告を受け・・・・ただちに「推薦委員会」が召集される。この推薦委員は・・・・前年度の学年部長が当たることになるのだが・・・・そこで集まった時には遅いのだ。したがって・・・・「立候補がなかった時の推薦委員になるべき人たちを前もって集める」・・・そして会長候補者を決めておかなければならない。もちろん誰もなりたくないわけだから、みんなで押しつけ合いっこをするわけだが・・・・そこで私が・・・「この人ならどうだろうか?」と意見を申し上げる。ここが貫録の見せどころ。「あいつはどうも・・・・・」という意見でもあろうものなら、グイッと睨みつけるのである。たいていこれで決まることになるのだが・・・・今年は果たしてどうなることやら・・・・最近、この「ライオン・ナイト」も「老ライオン」になり果てたから、効き目はないかな?ということで、続きをどうぞ・・・・・・ 《歌手になるつもりが・・・(47)》「〇美子ちゃん・・・・覚えてるような覚えてないような?・・・・でもナイト君を見たとき、なんとなく懐かしい感じがしたから・・・・もしかしたら似てるのかもしれないわね?」ハッキリ言わせてもらうが、従姉の「〇美子」と私は全く似ていない。でも、私の母は・・・8人兄弟の5番目・・・・長女の熊本の伯母とは・・・もしかして一番似ている。私と母は似ているから・・・・「キリン先輩」が懐かしいと感じたなら・・・それはきっと伯母が私に似ているからだと思う。料理が運ばれてきた。「じゃあ、いただきましょうか・・・・」しかし、料理を食べながらも、「キリン先輩」の母親の口は止められなかった。「ところでナイトさん・・・・お父様は何をしてらっしゃっる方なの?」「あ、小さいながら建設会社を営んでます。」我ながら「営む」という言葉が出てきたことに驚いた。「建設会社というと・・・・家を建てたり?・・・」「あ、建築部門もありますが・・・・道路港湾河川・・・そう言った土木工事を主体にしています。」「あなた・・・・ご長男で土木工学科ということはそのうち青森にお帰りになるのね?」これはおそらく・・・うちの大事な娘を青森くんだりまで嫁に連れて行く気か?・・・という圧力に違いないが、ここで嘘を言ってもしょうがない。「一度は大手ゼネコンに勤めて修業したいと思いますが・・・そのうち、青森に帰ると思います。」「身元調査」はまだまだ続いた。「ご兄弟は?」「高校生の弟と、中学生の妹がいます。」「そう?・・・・何年生?」「弟が高校2年で妹が中学1年ですが。」その時になって、彼女の弟が初めて口を開いた。「ああ・・・じゃ僕と一緒だね?」「ああ・・・そうなんだ?・・・・じゃ受験勉強、大変だろ?」「そうでもないよ・・・まだ2年生だからね。・・・・ナイトさんの弟って何かスポーツしてる?」「イヤ特に部活とかはしてないけど、野球でもスキーでも何でもやるね。」「スキーか・・・・・ナイトさんは出来るの?」「青森の田舎だからね・・・・・なんとか滑るくらいは・・・・・」「いいなあ・・・スキーは子供のころ連れてってもらったくらいで・・・・やってみたいなあ・・・・」「それじゃ、今度連れてってやるよ。」そんなにスキーに自信があるわけではないが・・・・・転ばない程度なら滑れる。「なに言ってるんですか?受験生が・・・・・滑るは禁句でしょ?大学に入ってからにしなさい」彼が大学に入る頃は・・・私は大学3年・・・・「キリン先輩」は社会人一年生になっているはずだ。こうして取り調べのような会食は続いた。最後のコーヒーが出る頃には・・・私はへとへとになっていたが・・・・「ねえ・・・明日はどうするの?」母親が「キリン先輩」に聞いた。「明日はね・・・・ナイト君が青森に帰るでしょ?・・・・・だから弟さんや妹さんにお土産を買いに行くんだって・・・・だから付き合ってあげようと思ってるんだ。・・・弟さんのはまだしも、妹さんの物は女の子じゃわからないこともあるからね?」そんな予定は全くなかった。明日はアパートの掃除をして洗濯をして・・・・そのつもりなんだけど・・・まあ、男のアパートに行くなんて言うのは言いにくいことではあるが・・・・・そこで、会食は終わりになった。私はその場で失礼して電車で帰ることになった。いくらなんでも今日は送る必要もない。電車に乗ってどっと疲れが出て・・・・私はいつの間にか眠ってしまい、危うく降りる駅を乗り過ごしてしまうところだった。「あれ?・・・明日は彼女・・・アパートに来るのかな?・・・・それともどっかの駅で待ち合わせをして買い物に行くのかな?」私はきっと疲れていたあまり、頭が混乱していたに違いない。ようやく明日は・・・・適当な時間にアパートまで来てくれる約束を思い出した。 続く
2009.12.08
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昨日は・・・(社)むつ法人会主催の「健康セミナーと感謝の集い」っていうのに参加してきました。参加したというより・・・・私も常任理事だから主催者なんですよね。「セカンドオピニオン」の話しと、「ガン治療最前線」の話し・・・・特に「病院格差」の話しは・・・ちょっと凍えそうになりました。講師は、保険会社の人だったんですけどね・・・・詳しく教えていただきましたよ。「最後になりますが・・・・たばこは禁煙・・・お酒は一日1合・・・・そこの男性の方・・・良いですね?・・・・持ってもせいぜい2号までですよ・・・愛人は・・・」なんて・・・指をさされてしまいましたが・・・・1号にも捨てられそうな私が2号なんて・・・・でもこんな講演の後・・・・「感謝の集い(懇親会)」で・・・もしかしたら乾杯は「牛乳」かと心配しました。でも、いつもより飲む量は減ってたような気がします。 《歌手になるつもりが・・・(46)》合宿が終わり、アパートに戻ると・・・・モーッとする熱気が部屋中に充満していた。窓をあけ網戸にするといくぶん和らいできたが・・・・昨日までの伊豆半島の海風の心地よさが懐かしい。もう夕方であったが・・・・夕食の準備をする気にもなれない。「もう少ししたら、定食屋にでも行くか。」とにかく、動くのもめんどくさい暑さだったから・・・・私はシャツとズボンを脱ぎすて下着姿になり・・・網戸から入る少しの風を素肌にあてようと窓際に座りこむ。その網戸を通して・・・・大家さんの奥さんの声が響いた。「ナイト君・・・家から電話だよ!」「はーい!」当時は携帯電話などなかったから、大家さんの家に電話をかけ・・・呼び出してもらうことになっていた。きっと母親からだろう・・・・いつ帰ってくるのかの確認電話に違いない。私は大至急シャツとズボンを身につけ・・・サンダルで大家さんの玄関に向かった。「すみません・・・電話お借りします。」奥に声をかけ・・・・受話器を取ってぶっきらぼうに返事をした。「なに?」「あ、ナイト君?・・・・・あたしだけど・・・・今、いい?」「キリン先輩」であった。「どうしたの?」「チョっと吉祥寺の駅まで来られないかな?・・・渡したいものがあるんだけど・・・」「いいけど・・・・明日じゃダメなの?」明日は掃除の手伝いに来る予定になっていた。「とにかく、すぐに来てよ・・・・わかった?・・・着くころにはあたしも駅に行ってるから。」一方的に電話を切られた。「ありがとうございました。」奥へ礼を言って部屋に戻ると・・・・急いで着替えようと思ったが、その着て行く服が見つからない。合宿に行っている間、洗濯ができなかったからなのだが、あと残っているのは半そでの真っ白なワイシャツだけだった。これは高校時代の夏の制服のようなもので・・・・もう着ることもないと思っていたが引越しの荷物にはいっていた。併せるズボンは・・・・・これにジーパンというのもおかしな格好だと思ったから・・・・黒っぽいズボンにしたのだが・・・・なぜか高校生に戻ったような気分である。吉祥寺の駅は・・・・私の住んでいるところから1時間ほどかかる。ついたころにはとっぷりと日が暮れていた。駅の改札口には・・・「キリン先輩」が待っていたのだが、私の姿を見て・・・「可愛らしいね」と言った。「渡したいものがある」といっておきながら手には何も持っていない。「なんだよ?急に呼び出したりして・・・・」私は「可愛らしい」といわれたことに少し憤慨して・・・・口をとがらせながら言った。「あのね・・・うちの母が・・ナイト君を夕食に招待しなさいっていうのよ。」「え?・・・・俺を?・・・・だって・・・・・俺まだご挨拶したこともないのに・・・」「いいのよ・・・母には話してあるから・・・」何を話してあるというのだろう?それに私は「キリン先輩」の家に行き、父親になんて言って挨拶すればいいのか戸惑っていた。テレビドラマや小説では・・・・娘の恋人が家に行くと・・・父親は決まって不機嫌になる。そんな針のムシロのような状態のところにはいきたくなかった。「じゃ、行きましょ?」「キリン先輩」は私の腕を引っ張ろうとしたが、・・・・あわてて振りほどいた。「待ってよ・・・・おかしいよ」「なにが?」「なにがって・・・・麗子の家に行く時は・・・ちゃんとその・・・覚悟を決めてから行くもんだ。」テレビドラマの見過ぎ・・・そんな感じの返答をしてしまった。何度も言うようだが、この時点で・・・・私は彼女にキス以上のことはしていない。とたんに彼女は噴き出した。「プッ!・・・覚悟って何よ?・・・・そんな大げさなことじゃないでしょ?」彼女にとっては、自分の家族を紹介したいというだけのことかもしれないが・・・私にとっては、・・・・大事な娘をたぶらかした男を糾弾してやる・・・そんな親の意図が目に見えるようだ。「母なら心配ないわよ・・・・ちゃんとあなたのことは話してあるし・・・・父は今日出張でいないから・・・・あとは弟だけ・・・・だから外食しようってことになって・・・・みんなそこのレストランで待ってるのよ。」父親がいない・・・・それで、少しは気が楽になったが・・・・・「気楽に食事してくれればいいのよ。・・・・どうしても嫌なら・・・帰すけど?」いや、ここで角を立てるわけにはいかない。私はしぶしぶ「キリン先輩」の後に従った。そのレストランは、最高級というわけではなかったが、インテリアに凝った洒落た造りのフレンチのお店だった。「あら・・・あなたがナイトさん?・・・・はじめまして・・・麗子の母です。」立ち上がった母親の顔かたちは・・・・「キリン先輩」にそっくりだったが・・・・身長はあまり大きくない。「キリン先輩」の父親がきっと背の高い人なのだろう。その母親の隣に座った私と同じような格好をした若い男も一緒に立ちあがっていた。高校2年生の弟ということだが、身長は私よりはるかに高い。180センチはあるだろう。色が白いのは「キリン先輩」と同じだが、顔があまり似ていないのは父親似のせいだろうか。彼は口もきかずにぴょこんとお辞儀をした。「さあどうぞ・・・お座りになって?」「キリン先輩」が右隣り・・・・弟が左隣に座って、母親が真正面に座る。「ナイトさんって・・・お爺様が熊本ご出身なんですって?・・・・」「はい・・・母方の祖父は熊本の水前寺公園の近くで生まれまして・・・・熊本医専を卒業して・・・最初に青森に赴任したそうです。」祖父の詳しい話しはそれくらいしか知らない。「そう・・・実は私たちも熊本出身なんですよ・・・・この子も熊本の水前寺公園のそばで生まれましたから・・・・」そう言えば以前そんな話しを聞いていた。「何でお呼びしたかというとね・・・・熊本の水前寺公園の近くに・・・青森のご出身の方がいらしてね・・・・・親しくさせていただいてたんですけど・・・〇川さんって・・・向こうで大学の先生をしてらっしゃる方で・・・・」私はそれこそ慌てた。「それって・・・私の伯父です。・・・・・祖父の家がそのまま残っているものですから・・・長女の伯母が・・・・その家を守ってるんですが・・・・・」「やっぱりそうだったの・・・・この子と同い年のお嬢ちゃんもいらして・・・良く一緒に遊んでました。・・・・」従姉は「〇美子」という・・・・そう言えば「キリン先輩」と同い年だった。「そう言えば・・・今、仙台の大学に行ってらっしゃるそうね?」伯母の連れ合いの伯父は・・・・仙台生まれで今も実家は仙台にある。・・・そこを頼って進学したはずだった。「ハイ・・・・建築のほうに進んでます。」「時々でもお会いになる?」「伯父や伯母は・・・遠いのでなかなか来ませんが・・・・従姉の〇美子は仙台にいるものですから、夏休みの祭り時期には青森の方へ来ます。・・・ああ、きっと今頃来てると思いますけど・・・・」「そうそう・・・〇美子ちゃん・・・・あなた覚えてる?」母親は「キリン先輩」に尋ねた。 時間がないので続く・・・・・
2009.12.08
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「この総合病院じゃ・・・・駄洒落で専門医のいる場所が決まってるんだね?」「そうかな?」「だって3階には産科医がいて、4階には歯科医がいるじゃないか・・・」「そりゃ誤解だよ」
2009.12.07
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今朝ほど・・・・会社に出かける時・・・・庭が真っ白でした。「長い散歩さん」が教えてくださいましたが・・・今日12月7日は「大寒」だそうです。そろそろスキーも始まりますね。これは昨年の大会でのジュニアの滑りです。それじゃ駄洒落・・・・・「信用金庫に強盗が入って・・・・人質を取って立てこもったらしい。」「その人質の一人が胸を押さえて倒れこんだと聞いたが・・・・」「信金拘束だって・・・・(心筋梗塞だったっけ?)」
2009.12.07
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