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December 28, 2008
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蝋梅         佐野四郎

霜置きて寒き狭庭に蝋梅の枝引き寄せて浄き香を聞く

冬を越さむいのち危ふし日に沁みて黄の花ひらく素心蝋梅

黄に透きて咲き揃ひたる蝋梅のみな俯けり真冬咲く花

み冬長く咲き保ちゐる蝋梅は門の出入りに見つつ見飽かぬ

帰り行く友への苞とわが門の黄に澄む蝋梅の花を見せしむ

冬咲きて強き香放つ蝋梅の一木にこもるいのちをおもふ

わが庭の蝋梅清く咲き初めぬ見に来給へと行きずりに言ふ

咲き次ぎて月余を経たる蝋梅の黄に冷え冷えと寒の雨降る


所沢の航空公園に、蝋梅がたくさん咲いている風景が、今日のテレビでニュースで何回か紹介されていた。

「蝋梅」というと思い出されるのが、佐野四郎氏の歌集『蝋梅』。
85歳から88歳までに詠まれた歌がまとめられている一冊だが、富士山麓に住まれた作者の悠々とした歌風が好きな私には、愛読歌集の一冊である。

集中の「蝋梅」の章のほかにも、宮柊二追悼の一連の中に、以下の一首がある。


蝋梅の莟ほころび香を放つ師走十九日君が葬り日










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最終更新日  January 1, 2009 12:51:08 AM
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