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ママー、水筒のふた開けてもストローしゃがんだままやったから、しーちゃん歯で引っ張り出したよ。しーちゃん、できんだら、体中で協力しあって出せたよ。 ☆ ★ ☆子どもは自分の知ってる言葉を使って、なんて可愛く的確に物事を伝えてくるんだろう。 ★ ☆ ★かと思うと、「ママ―、90歳で結婚しましたか、って聞いてみるー」などと、紛れもない日本語だけどさっぱり意味のわからない言葉を発する(ことの方が多い)。・・・は?誰に?んー、いろんな人に!って、やめてよぉ。いろんな人が「は???」ってなるのが目に浮かぶ・・・。
2003年09月18日
泊までの切符を買って電車に乗り込む。車窓に海が広がる。親不知で下車。少し歩くと演歌が流れてきた。平日の昼下がり、ひっそりとした道の駅の売店で缶ビールとお菓子を買って海岸へ降り立つ。居るのは、散歩を楽しむ老夫婦、釣びと数人。お尻の大きさの岩に腰を下ろし、石ころを組んでビール置き場をこしらえ、海と空を眺めながら読書。波は境界線を極限まで盛り上がり、ごうと崩れて白い泡沫となる。私は、アルコールと、照りつける太陽と、そのため朦朧となりかけた感覚に無意味なサンド・ストームのように映る音と映像の繰り返しに、ぼんやりと身を委ね、ただそこに居た。隣駅まで海岸線を歩こうと、一本道を辿る。その道は、途中で歩行者を運ぶ気が失せたらしく、しばらく行くと歩道がなくなってしまった。だけど他に分け入る道もなくて、いくつも大型トラックとすれ違い、いくつも暗いトンネルを抜けながら道の端を歩き続けた。トンネル脇に、ところどころ思い出したように作られた歩道にはクモの巣がはびこっていた。2時間あまり歩いたところで、通りすがりの車に声をかけられた。駅の名前を忘れてしまったけど、親不知の隣の駅まで行こうとしている、と言う私を、車の主は、方向が同じだからと富山駅まで送ってくださった。読書の続き。三島由紀夫の潮騒。家に帰ってから、私を置いていった彼との間に馬鹿が飛び交った。2時間歩いた車道の右隣には、少し離れて、絶えず美しい海岸線が広がっていた。
2003年09月17日
彼は追いかけてこない待っていても 来てはくれない待っていて はっきりそうと知るのが怖くて逃げていたのに・・そっと そばにいて、って言ってみたのにあなたは私を抱きしめて そして行ってしまった私は悲しくて 森の奥へと彷徨いこむもう誰も 私を見つけられない・・彼はきっと 私の去った後に戻ってきて待っていられなかった私にがっかりするきっと 自分は必要ないのだと あなたもまた 悲しむでしょう・・あなたもまた 自分の森に棲んでいる人は皆 それぞれの森に棲んでいるだけど 私には探しにいけない・・自分が何処にいるのかも もうわからなくてただ泣くことしか できなくて・・
2003年09月16日
私は彼から逃げようと、しーちゃんの手を引いて走っていた。そこは海辺の町らしく、道は漁港に向かって行き止まりになっていたり突然目の前が海だったり、私はその度道を代え、また走った。彼に見つからないようくねくねと曲がりながら、走った。それでも彼は私を見つけ、私を抱きすくめる。辺りになぜかビービー玉が散乱している。すぐ来るからしばらくそこで待っていて、と言いおいて彼は走り去る。少し迷ったけど、私はなぜか彼が怖くて、結局またそこから逃げて走り出した・・中学生の時、親と喧嘩した私は家を飛び出した。けれど夜の町を行く宛てもなく、家の側の川の土手に佇んでいた。30分ほどして、知らない人に、どうしたが?人待っとるが?と訊かれて、怖くなって家に戻った。昔の彼とまだ結婚する前、一緒に住んでいた頃、やっぱり家を飛び出した私は、公園のベンチで時間をつぶした。雨が降ってきて、家に戻った。誰も私を探してはくれなかった。かくれんぼの子供たちは、見つけてほしくて必死で隠れる。鬼ごっこの子どもたちは、追いかけてほしくて逃げ回る。でも私を探す人はいない・・私は彼におびえていたけど、きっと心の何処かで、探して貰える事を期待して、彼を試していたんだろう。そっと、夢の中でだけ・・
2003年09月06日
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