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月は一年中空をめぐっているのに
仲秋の十五夜だけを"名月"というのは
月とそのまわりの取り合わせが
最高に良いからなのでしょうね
空は澄み
月明は神々しく
草むらにはその光に鳴く虫の声がきこえます
草の一葉、一葉に宿る露が
その月光にキラキラと光ります
百千万の露です
その草の露を見ながら
空を雁が渡ります
『月見の茶会』
茶碗 秋草 永楽善五郎 作
薄茶器 露蒔絵 中村宗哲 作
人 亭主
茶碗は、秋草が咲き乱れる花野をえがいたもので
とても華やかな秋の宴が感じられます
薄茶器は、露芝の蒔絵で
草に銀の粒がうってあります
会記 最後の 「人」
この人はどこに出てくるのでしょうか?
「人は亭主自身です」
お茶会は亭主の考えでそこに構成され、演出されます
人がその中に加わり
人が人をもてなすその心が全体にあふれ
にじみだして、はじめて月は光を輝かせるのです
明日25日は仲秋の名月です。
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