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新国立劇場ロミオとジュリエット Part3第3幕ジュリエットの部屋。寝ているジュリエット。ロミオは最初から起きていて、ジュリエットの頬をなでている。ロミオがベッドを下りるとジュリエットも目を覚ますここのパドドゥが絶品でした~うるうる。ここは難しいリフトのオンパレードなんですけど、すばらしかったです。感情表現も見事。ジュリエットはティボルトが死んだことよりもロミオとの別れの方がつらい。だから嘆いて見せたりすねてみせたり感情の起伏がすごい。ロミオはついに去っていくロミオは部屋の金網の扉を閉めるとバルコニーの手すりを飛び越えて帰っていく。ここのセット、細かく作っているのねと驚嘆する。ここまでの演出は見たことがなかった。ジュリエットやってくる乳母ジュリエットにショールをかけるがショールはそのまま床に落ちる乳母はショールを掛け直す母と父ジュリエットは結婚を拒む父の怒りどうしよう!去っていく一同乳母も叱られて去る乳母が甘やかしすぎたからジュリエットはわがままになって…と母は思っている。ジュリエットは泣きじゃくるジュリエットは追い詰められ、青いショールで涙をふく。そのショールを引きずっていき、歩く。またショールを落とす。ベッドの上で考える。ここで彼女の中で何かが変わった。何がと言うと自分の運命を自分で決めるという意思を得たことだ。ここは前にも書いたが、音楽が盛り上がるのに、ダンサーはまったく動かないというマクミランの最高の振付(笑)。ここでジュリエットはすべてを表情で表現する。このジュリエットはすごく決意を込めた表情。終始一貫していてなかなかいい。ここは顔の変化を見せる演技もあるけど彼女はあえて一貫して同じ表情で良かった。ショールをなびかせて走っていくバルコニーを走っていくジュリエットの影が映し出される(ここもいい演出)教会神父に秘薬を授かるジュリエットは自分の部屋に戻るこの場面転換も早くてよい。ここからがまさに見せ場だった。人々が来る声にジュリエットは薬を隠す。パリスとパパとママと乳母。ジュリエットはもう一度試してみる結婚なんかいや、ママ!お願い!ママはスルーパパ!床に倒れるジュリエット誰も許してくれない。パリスは待っているジュリエットは仕方なくパリスと踊り始めるここのパリス、度重なるジュリエットの拒否にプライドを傷つけられ、冷たい怒りの炎を燃やしている。冷え冷えとした怒りを抱えてパリスは待っている。2人のダンスはあの舞踏会の時と振付も音楽もいっしょなのに、ジュリエットはけっしてパリスの顔を見ない。あまりにも冷たいパドドゥにぞーーっとなる。パリスがリフトでジュリエットを何回かまっすぐ上に持ち上げる。ジュリエットはついにいやいやと足をバタバタさせ下りたがる。拒否逃げるジュリエットもうパリスは怒りを隠さないあらがうジュリエットを無理やり抱きしめて踊る。ほとんど暴力のようなダンス父も母も娘が虐げられているのが耐えられず見て見ぬふりをしている。ジュリエットはもう抵抗しないされるがままになっている。今はもう絶望、あきらめしかない。そしてふいに立ち止まってこっくりとうなずく。結婚の承諾。3人は安堵する。気の変わらないうちに、と皆はそそくさと退散する。ジュリエットは薬を飲むことを決意する。ジュリエットは死を身近に感じ恐怖に震える亡霊が見えるわ!しかし一気に薬を飲む逡巡なしそして苦痛眠り友人たちがやってくるが動かないジュリエットに脅える乳母が気付く父親が起こそうとするが起きない母親は抱きしめる乳母は床に突っ伏して号泣している。可哀そうな乳母。場面転換葬列などなくいきなり墓場ジュリエットの墓セットはゴージャスマリア像が何体も配置されている。黒いマントをすっぽりとかぶった両親出ていく巡礼の中にロミオが紛れ込んでいるパリスが残るロミオは一閃でパリスを殺すロミオはジュリエットを起こして死体と踊るこれも絶品でした~泣けてきますロミオは毒薬を飲むこの激痛に苦しむ演技がすごくうまかった。ロミオはすぐに死亡。ジュリエットが目を覚ますここはお墓!恐怖にかられて走り回る振り向くと誰かが倒れているロミオ!起こそうとするが起きないどうしてどうして!!!ジュリエットの絶叫。悲痛な叫び声が聴こえるようだった。ここはすばらしかった。ジュリエットは自分を刺してベッドによじ登りロミオに手を伸ばそうとして死ぬ。全幕了。皆の嘆きなどなし。いい舞台だった!皆が泣いていたと思うよ。静かに皆感動していた本当にいいロミジュリだった。こういうすばらしい作品をもっともっと小中学生・高校生に見てもらいたいですね。皆さん、お疲れさまでした。Related Linksロイヤルバレエ日本公演 2010年06月
2011年06月30日
新国立劇場ロミオとジュリエット Part2バルコニー・シーンこのバルコニーはロイヤルのと似ているが、より複雑にデザインしてある。ジュリエット。ロミオが現われる。センターに立ち、ジュリエットを見つめる。黄色いマント、これが彼の髪の色に合っている上着は先ほどの縫いとりがあるものではなくシャツに変わっている。下りてきて!ジュリエットは中央の階段を下りて夜の庭園にやってくる暗闇の中で走り回る。ロミオはその腕をつかまえる正面を向く2人ここの見せ場のパドドゥ、すばらしかった!きっとデニスも踊りこんでいるのでしょう。パがすみずみまで完璧で美しい。2人のコンビネーションもすばらしい。ケミストリー。リフトも難しいがまったく問題ない。重量挙げのリフトもジュリエットを逆さまに持ち上げるリフトもとにかくすべてがすばらしかった。そしてキス。階段を駆け上がるジュリエット手を伸ばすロミオ。第1幕了第2幕街の広場娼婦3人の踊り。湯川麻美子さんがすばらしい存在感。ロミオはなんとなく浮き浮きしているうれしくてしょうがないそこにムック、じゃなくて毛むくじゃらの男たちが現われるマンドリン・ダンスソリスト江本拓さん、すばらしい!3回転ピルエットを入れたソロを華麗にスピーディに踊る。人間モップのように毛が回る回る(笑)脚を後ろに伸ばしてジャンプし1回転。そのまま脚を下ろさずアラスゴンドで1回転ピルエットそのまま脚を膝に引きつけての2回転ピルエット、この難しいコンビネーションのセットを完璧にこなした。ジュリエットの乳母が手紙を持ってくる。ロミオたちはからかう。手紙を読むと有頂天になり、乳母の回りをシェネする。ここスティーヴン・マックレーがものすごかったんだよね、と思いだす。教会ロミオが駆け込んでくる。神父よりロミオの方が背が高い。ロミオは神父を説得する。ジュリエットを連れてくる乳母。いつも思うのだが乳母はジュリエットお嬢様のためならこんな大胆なこともするんだなあと。乳母も相当可哀そうな被害者だ。だってきっとジュリエットたちが死んだあとくびになったろうと思うんだよね。式。おごそかな音楽で涙がにじんでくる。街の広場ムックとマキューシオとベンヴォーリオと娼婦3人が先頭で楽しく踊っていると酒を飲みながらティボルトがやってくる。ティボルトは両刀で斬りかかってくる。ひゅんひゅんと剣がしなう。マキューシオと戦いになる。ロミオが帰ってくるティボルトは戦おうとしないロミオが気に食わない。ロミオはティボルトにお辞儀をして肩にさわるが払いのけられる2回。マキューシオが代わりに戦う。ここは最高のシーンでした。2人の戦いのスピーディなこと!マキューシオは身軽にひらひら牛若丸のようにティボルトの剣をかわす。マキューシオはティボルトの剣を叩き落とす。そしてティボルトの剣を空中に剣で放りあげるティボルトはそれをキャッチする。この侮辱に頭に血が上る。そういえば最初の戦いのときも、剣を持っていない相手にロミオが剣を渡して戦うというシーンがあった。この子たちのはサッカーと同じゲームだったのだ。しかしティボルトがその閾を越えてしまう。談笑するマキューシオを後ろから思い切り刺す。きわめて明確に悪意を持って刺した。ここはマキューシオはティボルトの「遊び相手」という今までのロイヤルとかデーニッシュとかシュトゥットガルトの演出と明らかに違う。やっぱり酒が入り過ぎていたんでしょう。確信犯。マキューシオが平気なフリをするとティボルトは「あれ?おかしいな」という演技をするマキューシオがまた苦しみ出すとティボルトは「ほれ見ろ!」と仲間に得意げに自慢する。悪人ティボルト。マキューシオはロミオに剣を差し出す。受け取ろうとしないロミオに、マキューシオは嘘だよ~~んと剣でマンドリンを弾く真似をする。ベンヴォーリオは剣を落として倒れたマキューシオを立たせて剣を持たせてあっちだ!とティボルトを指さすしかしまた倒れるマキューシオは最期、ティボルトを憎しみをこめて指さす。お前!ティボルトはオレ?そうだよ、俺だよ、やったのは!という演技。マキューシオ今度はロミオを指さすお前!そして倒れて死ぬ。すがるロミオ。ティボルトは階段まで戻って酒を飲んでいる。見ているロミオが怒って剣を握るのを待っているティボルトは最初からロミオを殺したかったのだ。ロミオが激こうし戦いが始まる。ロミオはティボルトの剣を弾き飛ばし、ティボルトを深く刺す。ティボルトは倒れるロミオは自分の剣を捨てるティボルトは横になったまま大ジャンプし、剣に近づくそして剣を握ったとたん、死ぬ。キャピュレット夫人が人々を突き飛ばしながらやってくる。ロミオに斬りかかる殺して!ベンヴォーリオが止めるロミオは夫人にすがるが夫人はドレスのすそをはらう。逃げ去るロミオとベンヴォーリオ。キャピュレット卿が現われ、第2幕了Part3 に続く
2011年06月30日
3000日(開設日:2003/04/13)MacMillan’s Romeo and Juliet新国立劇場ロミジュリ2011年6月29日小野&マトヴィエンコ Day2振付 ケネス・マクミラン音楽 セルゲイ・プロコフィエフ監修 デボラ・マクミラン舞台美術・衣裳 ポール・アンドリュース照明 沢田祐二指揮 大井剛史 管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団ジュリエット:小野絢子ロメオ:デニス・マトヴィエンコマキューシオ:八幡顕光ティボルト:マイレン・トレウバエフベンヴォーリオ:芳賀 望パリス 貝川鐵夫キャピュレット卿 森田健太郎キャピュレット夫人 楠元郁子乳母 堀岡美香ロザライン 寺田亜沙子大公 内藤博ロレンス神父 石井四郎マンドリン・ダンス・ソリスト:江本拓よかったです~~!主役の2人だけでなく端役に至るまで完璧なキャスティング。隅から隅まで楽しましてもらいました!やはり八幡さんのマキューシオ、すばらしかったです。マイレンのティボルトもなかなかでした。そして何より小野さん!可憐で勝気で強い強いジュリエット!すばらしい造形でした。ここが一番ツボりました~いじらしくて泣けたわ~マトヴィエンコも優しげな悲しげな風貌がロミオにぴったり!とってもでっかかったが…詳しくはあした以降に書きます。***第1幕序曲。ヴァイオリン。豊饒な音楽にうっとり!音楽の素晴らしさを楽しむ。ロザラインのおつきの者とロザライン。後を追いかけてロミオ。ロミオはデニス・マトヴィエンコ、金髪で背が高い。優しげな物憂げな表情。彼の全幕を見るのはもしかして生は初めて?彼はしもての床に座って、床に字を書いているろ・ざ・ら・い・んかみてからマイレン・トレウバエフの演じるティボルトが現われる。常ににやにやしていて不良のリーダーみたいな役作り。ちょっと憎めないティボルトで、殺気を感じさせるというよりガキ大将の背伸びを感じる。彼らしい。しかしオーラ抜群でキャラが立っているので目が吸い寄せられる。ロミオよりも。マキューシオは今回のチケットを決めた理由。八幡さんのマキューシオ。きょうもきれきれのリズミカルな踊りを見せている。ベンヴォーリオは芳賀さんで、水嶋ヒロ系の顔立ちをしている。こちらもノーブルさと言うよりは精悍さ、男くささを感じさせる。3馬鹿トリオはロイヤルバレエでは背丈がだいたい揃っていたのだがこのキャスティングではまさにでこぼこトリオ。3人はティボルトとその仲間の剣をカシン!と叩いてちょっかいをかける。ティボルトはベンヴォーリオと戦いだす。皆が戦い始める。これはまるでスポーツ。ロミオもティボルトも笑いながら戦っている。彼らにとってここではまだ遊びだったのだ。騒ぎになって武器を取り上げられる一同。場面転換ジュリエットの登場。可憐で少女。小野さん。ジャンプも高い。パリスが登場する。貝川さん。この方がめちゃキャスティングはまってました~♪まさに貴族!背が高くてスレンダー、優しげな悲しそうな顔。ノーブルそのもの。彼は役を体現していた。優しいパリスはジュリエットと踊るこれがのちのジュリエットとの暴力的ダンスの伏線になるかと思うともう泣けてくる。ジュリエットはまったく意に介さず人形で乳母と遊ぶ。暗転キャピュレット家の前。ここはロイヤルではギャリー・エイヴィスがティボルトで、仕切りまくっていた(笑)ところ。マイレンもけっこう仕切ってた。エライ。ロザライン(寺田亜沙子)がやってくると気があるティボルトは薔薇を一輪捧げる。ロザラインはロミオに声をかけられるのを待っていて中に入らずにぐずぐずしている。ロミオの前にすっとしびれを切らして立つ。しかしロミオにつれない。ツンデレ。ロミオの前に薔薇を投げ捨て、ロミオに捧げさせる複雑な貴族の女心(笑)ここで3人の踊り。ここを楽しみにしていた。合ってな~い。マトヴィエンコが遅れ気味で音楽に合っていない。八幡さんは音楽にいつもながらぴったり合っている。マトヴィエンコ、2回転ピルエット+2回転ピルエットを2回するのだが2回ともフィニッシュがよろけていた。マトヴィエンコ、きょうは非常にソロ部分は力任せに踊ろうとする部分が目についた。デュエットは抜群なのにソロはそんな感じだった。キャピュレット家の貴族のダンス。有名な音楽。しもてのパリスの貝川さんがもう抜群のノーブルさで見惚れてしまった。踊りも非常にノーブルさを感じさせる。ジュリエットが現われる。乳母の後ろにキャッ!と隠れるママのところに一目散。ママ!ちゃんとしなさい。ママは楠元郁子さん。演技がとても良かった。あくがもう少し強くてもいいと思うが、その正反対の役作りだった。優しい美しいママ。ママはティボルトと浮気している。実は。ジュリエットはママに促されたのでパリスの手をとり歩く。そして2人のデュエット。これも絶品。貝川さんの背が高いのでリフトの高いこと。宙を舞うようで良かった。ロミオとジュリエットの出会い見つめ合う。ロミオは仮面をしている。ロミオは最初ロザラインにかまっているのでジュリエットに気付かないのだが見つめ合ってからは目線が外せなくなるマトヴィエンコの芝居はすばらしい。マンドリンをジュリエットに弾かせ、友人たちが踊る。この友人たちも抜群。ぴったり揃っているし優雅だ。ロミオがその中に入って踊る次第にソロになる。ここはロミオの見せ場だが、大柄なので体が重いのか力任せのジャンプとかが見られる。音楽が早いのかもしれないけど。ロミオと踊るジュリエットの友人。大胆な女の子。ロミオにぴったり合わせて踊っていてえらかった。ジュリエットのソロ。後半でロミオがジュリエットに近づく。パドブレするジュリエットを持ち上げる。またパドブレ、すべるようにリフト…人々の輪が狭まっていく。このへんの感じがすごくぞくぞく来た。2人の愛の火花が散って、それに相反する人々の興味が集中し息苦しい感じ。緊張感。人々は別の間に移動。マキューシオはティボルトと2人で残る。マキューシオは自分に彼をひきつけるため踊る。すばらしい~~ジュリエット。パリスを断る。ごめんなさい疲れてしまって。去るママたち。ロミオが来ているがジュリエットは気付かない。驚き。すばらしいパドドゥ。マトヴィエンコはパドドゥ大得意ですね。リフトも完璧ですばらしい。しかしティボルトに見つかってしまう。顔を隠すがもうばればれ。ティボルトはロミオの手を引きはがし、出口を指さす。出てけ!何度もロミオを突き飛ばす戦いになりそうな瞬間、キャピュレット卿(森田健太郎)が割って入るここで騒ぎは許さん!皆の踊り。ちゃっかりジュリエットと踊るロミオ。ティボルトは怒ってジュリエットを奪う。そして客たちが帰る。ロミオは去りがたくいちゃいちゃしている。マキューシオ達が促す。ロミオはティボルトを馬鹿にしたように大仰にお辞儀すると出ていく。キャピュレット家の門の外。帰っていく客たちバルコニーシーンPart2 に続く。
2011年06月29日
Die Meistersinger von N?rnberg26 June 2011 3pmLive from the 2011 FestivalCreative teamConductor Vladimir JurowskiDirector David McVicarDesigner Vicki MortimerLighting designer Paule ConstableMovement director Andrew GeorgeFight director Nicholas HallCastHans Sachs Gerald FinleyWalther von Stolzing Marco JentzschDavid Topi LehtipuuSixtus Beckmesser Johannes Martin Kr?nzleEva Anna GablerMagdalene Michaela SelingerVeit Pogner Alastair MilesFritz Kothner Henry WaddingtonKunz Vogelgesang Colin JudsonKonrad Nachtigall Andrew SlaterBalthasar Zorn Alasdair ElliottUlrich Eisslinger Adrian ThompsonAugustin Moser Daniel NormanHermann Ortel Robert PoultonHans Schwarz Maxim MikailovHans Foltz Graeme BroadbentA Nightwatchman Mats AlmgrenLondon Philharmonic OrchestraThe Glyndebourne ChorusGerald Finley makes his role debut as Hans Sachs, with Festival debuts for tenor Marco Jentzsch as WaltherOn 26th June 2011 Glyndebourne and the Guardian will join forces to stream the last night of its sell-out production Die Meistersinger von N?rnberg live online via guardian.co.uk and glyndebourne.com. The streaming will be available for seven days after the initial broadcast and will be free of charge to viewersYeah!しかしフィンリーは大好きだけどいきなりザックスですか?それはないんじゃない~~無謀ともいう…***見ました。デヴィッド・マクヴィカーの演出すばらしいと思った。これはイギリスのマイスタージンガーだった。ドイツじゃない。ニュルンベルクじゃない。すごくイギリスぽかったなぜかというとすごく演劇的なのよね~もうみんな歌手なのに役者なんだよね~イギリスのプロダクションだからそう思っちゃうのかな。ジェラルド・フィンリーは安定した美しい歌唱が一貫していてえらいと思った。何より彼の演技がすごくうまいんですよね。彼は確かカナダ人だったけど。でもハンス・ザックスの声にしては低くないし重くないしきれいすぎる、とはだれもが思うでしょうね。彼の次に拍手をもらっていたのはベックメッサーのヨハネス・マルティン・クレンツルJohannes Martin Kr?nzle (* 1962 in Augsburg) deutscher Baritonこの人はノーマークだったけどすごくうまかった~やっぱりドイツ人だった。めちゃ笑えた~演出も凝っていましたよ!(笑主役の2人エーファとヴァルターはまだまだ。ただし見た目はGood。Marco Jentzsch (マルコ・イェンチュ)Der in Potsdam geborene Tenorはドイツ人。きれいな高い声。めちゃ若そう。気にいったのはダーフィトのトピ・レヒティプー。芝居も最高にうまかった。Topi Lehtipuu (born 24 March 1971 in Brisbane, Australia) Finnish tenorフィンランド人。お父さんのファイト・ポーグナーはおなじみアラステア・マイルズ。いやあ、METのパーペを見ちゃってるから何を見ても比べてしまう。そういう意味ではフリッツ・コートナーもヴォルフガング・コッホのを見ているだけに…まあとにかくこれはドイツのマイスタージンガーではないのでマイスタージンガーとは呼べないな~とは思う。偏狭すぎるでしょうか。
2011年06月26日
Janacek - The Makropulos CaseGlyndebourne Festival Opera 1995production by Nikolaus LehnoffAndrew Shore, Kim Begley, Anja Silja, Victor BraunConductor: Sir Andrew Davis マクロプロス事件グラインドボーン音楽祭 1995エミリー・マーティー:アニヤ・シリヤアルバート・グレゴール(バーティ):キム・べグリーヴィクトール・ブラウンアンドリュー・ショアヤーネク:ヤロスラフ・プリュスの息子:クリストファー・ヴェントリス指揮:アンドリュー・ディヴィス***これってものすごいお話ですね!えっなにこの展開!?という…マクロプロス事件、というタイトルからマクロプロスさんが殺された殺人事件をオペラ化したのかと思ってました。ミステリーの読みすぎじゃん。予想外なのですごくおもしろかった。結局財産はどうなっちゃったの?それにしてもアニヤ・シリヤは老け過ぎではないですか?この役には。出会った男性すべてを滅ぼしていくという魔性の女の役だというのに。デノケにはぴったりの役と言えるね。ほとんどEMの一人舞台で演技力がすべてみたいな内容だ。***Salzburger Festspiele 2011Leo? Jan??ek ? V?c Makropulos (Die Sache Makropulos)NeuinszenierungEsa-Pekka Salonen, Musikalische LeitungChristoph Marthaler, RegieBESETZUNGAngela Denoke, Emilia MartyBrandon Jovanovich, Albert GregorPeter Hoare, V?tek, RechtsanwaltsgehilfeJurgita Adamonyt?, Krista, seine TochterJohan Reuter, Jaroslav PrusAle? Briscein, Janek, sein SohnJochen Schmeckenbecher, Dr. Kolenat?, RechtsanwaltLinda Ormiston, Aufr?umefrau/KammerzofePeter Lobert, MaschinistRyland Davies, Hauk-?endorf
2011年06月26日
Ariadne auf Naxosしつこいですがバイエルン歌劇場の夏のフェスのキャスティングM?nchner Opernfestspiele 2011 Mittwoch, 13. Juli 2011 Nationaltheater BesetzungMusikalische Leitung Kent NaganoChoreographie Marco SantiInszenierung Robert CarsenB?hne Peter PabstKost?me Falk BauerLicht Manfred VossDramaturgie Ingrid ZellnerHaushofmeister Johannes KlamaEin Musiklehrer Martin GantnerDer Komponist Daniela SindramBacchus/Der Tenor Robert Dean SmithEin Offizier Francesco PetrozziEin Tanzmeister Thomas BlondelleEin Per?ckenmacher Peter Mazal?nEin Lakai Christian RiegerZerbinetta Daniela FallyAriadne/Primadonna Adrianne PieczonkaHarlekin Nikolay BorchevScaramuccio Ulrich Re?Truffaldin Roland SchubertBrighella Kevin ConnersNajade Eri NakamuraDryade Okka von der DamerauEcho Laura TatulescuこちらはオクトーバーキャストDer Komponist Alice CooteEin Offizier Kenneth RobersonEin Lakai Tareq NazmiTruffaldin Steven HumesBrighella Jeffrey BehrensEcho Anna Virovlanskyアリス・クーテはルクレツィア・ボルジアがよかったから期待だな。スティーヴン・ヒュームズ、恵理・中村、日本公演も出てほしいな。これらを見ていると、オペラハウスがキャスティングに本気になるのは新演出のプレミエの時だけなんだなと思う。そういうことなんですよ。プレミエ:2008年7月(?)ミュンヘンのフェスダムラウ、ピエチョンカ、ブルクハルト・フリッツ、ダニエラ・シンドラム+++Ariadne Auf NaxosZurich Opera 2006Richard Strauss (Composer)Christoph Von Dohnanyi (Conductor)Zurich Opera House Orchestra (Music)Elena Mosuc (Opera Singer)Emily Magee (Michael Volle (Roberto Sacca (これはカーセンではなくグートの演出さすがにかなり変だった…(笑これは終わってブーイングの嵐だったんじゃないのかなあ…?金返せ系かなあ…(笑作曲家=バッカスのボディダブルが読み替え構造のみそなんですけどこれ以上は言えない。いやしかしサッカが意外に良かった。モシュクへの拍手が非常に大きかった生舞台で聴くと違うんでしょうね。オペラとDVDが違うのはそういうとこじゃ。カーセン演出がどう来るのか楽しみだわ~!!
2011年06月25日
なんと知らないあいだにフランチェスコ・メーリがエドガルドのルチアが放送されていました。RAIで生放送。トリノ歌劇場。不覚だった~そんな中きょう土曜日も花盛り。リヨン・オペラのトリスタンとイゾルデ。ガランチャの出るオーケストラコンサートシカゴリリック、ヴォイトの西部の娘シュテンメのフィデリオリムスキー=コルサコフ 皇帝の花嫁 ROH 放送もあります。さすが豪華メンバー。ポプラフスカヤ、グバノヴァ、ブルチュラーゼ、ヴィノグラードフ、ロシアンプチドリームキャスト様相NPR World of Opera: Nikolai Rimsky-Korsakov: The Tsar's BrideRoyal Opera, Covent Garden, LondonRoyal Opera House OrchestraMark Elder, conductorCAST: Marina Poplavskaya (Marfa Sobakina)Johan Reuter (Grigory Gryaznoy)Ekaterina Gubanova (Lyubasha)Dmitry Popov (Ivan Sergeyevich L?kov)Elisa Bomelius (Vasily Gorshkov)Paata Burchuladze (Vasily Sobakin)Elizabeth Woollett (Domna Saburova)Alexander Vinogradov (Malyutka-Skuratov)Anne-Marie Owens (Petrovnaそんな中あと数時間でROHマクベスのオンデマンドは終了~お早めに。私はPieta rispetto amoreだけ抽出して聴いた。便利ですよね!いい世の中です。
2011年06月25日
?eljko Lu?i? Zeljko Lucic Born 24 February 1968, Serbian, baritoneBio Part3Part2 の続き。2012+++雑記。今回エンリーコを歌うのは初めてですか?と聞いたら、そうだよ。だって前に歌ったのは23年前なんだからね、と答えた。しかし私も舞い上がっていたので twenty^^ のあとをよく覚えてなくてその時えっじゃあエンリーコを歌ったのは20歳ぐらいの時?じゃあまだ学生じゃないの?と疑問に思ったんだよねWikiを見てみるとセルビアのthe Serbian National Theatre in Novi Sad from 1993‐1998 とあってここでエンリーコを歌っているみたいなので、少なくとも1993年だったとしても18年前、というのが正しいわけで、そのへんが謎なんだよね。確かに twenty years ago というざっくり返答ではなくて twenty three or so ? あたりだったんだよねWikiはすべて正しいわけではないですが。もちろん。本人の記憶の方が正しいこともあるでしょう。本当はなんで今回ドニゼッティを歌う気になったんですか?とかも聞きたかったが日本ではとてもそんな時間がなくて無理。ほかにドニゼッティなんて入ってないからね。スケジュール。まあピエトロ・マスカーニの「友人フリッツ」というレアものは来年入っているようですが。そして本当に聞きたかったのはあの、rispondeva al mio furor!をなんであんなに Verdi 風に歌ったんですか? と聞きたかったけど私もルチアをそんなに何ヴァージョンも勉強しているわけではないので。失礼に当たるよね。***はそういう風に歌ってたよと言われそうだし、言われてもは~そうですかとしか言えない。::::::::::::それから最近のMargaret Juntwait さんのインタビューで実はリゴレットよりルーナ伯爵の方が歌うのが難しい、としゃべってWilliam Berger さんをびっくりさせていたがこれをちゃんと確認したかったので聞いたらすぐに明確に理解してくれて、「そうですよ!」と答えてくれた。それだけですけど…::::::::::::(At the MET 2010) Zeljko Lucic : Next year (2011) September October, Nabucco+++そして次のスケジュールはもちろん!彼のおはこというかsignature role といっていいでしょう。Macbetto Macbeth です。マクベスは声自体の美しさが求められる役ですよね!すごく抒情的。だから彼にぴったりなんです。(えっと昨晩のサイモン・キーンリーサイドも非常に美しく歌っていました。なぜか "Piet?, rispetto, amore" になったらアクセスが殺到したのか回線が落ちました。) ナブッコ、マクベス、ルイザ・ミラーあたりは早めに予習しておかないとな~2012年はパリとミラノでリゴレット。そしてMETでもこのシーズンNEWリゴレットがある。リゴレットづくしのシーズンとなるんでしょうね、
2011年06月19日
すごいキャストのボエームこれは絶対チェックだわ!いったい何年前なんでしょうWDR 3 B?hne: RadioSonntag, 19.06.11 um 20:05 Uhr 現地時間日本時間月曜の03:05~La Boh?me von Giacomo PucciniRodolfo, Dichter Roberto Alagna, TenorSchaunard, Musiker Simon Keenlyside, BaritonMarcello, Maler Thomas Hampson, BaritonColline, Philosoph Samuel Ramey, BassMimi, Leontina Vaduva, SopranMusette, Ruth Ann Swenson, SopranBenoit, Hausbesitzer Enrico Fissore, BassParpignol, Philip Sheffield, TenorAlcindoro, Enrico Fissore, BassSergeant, Jeffrey Carl, BassZollw?chter, Paul Parfitt, BassLondon VoicesBoys from The London Oratory SchoolPhilharmonia OrchestraLeitung: Antonio Pappano
2011年06月19日
Tonight!BBC Radio3Verdi's MacbethMacbeth ..... Simon Keenlyside (baritone)Lady Macbeth ..... Liudmyla Monastyrska (soprano)Banquo ..... Raymond Aceto (bass)Macduff ..... Dmitri Pittas (tenor)Malcolm ..... Steven Ebel (tenor)Lady-In-Waiting ..... Elizabeth Meister (soprano)Orchestra and Chorus of the Royal Opera House, Covent GardenConductor ..... Antonio Pappano***クラシカジャパンでスカラの「三部作」やってますけどやっぱりすごいですね!キャストもすごいわ~ホアン・ポンスのミケーレこの役をルチッチさんがやったのね、意外にキーが高いもんねなどと考えながら見ていました。アンジェリカはフリットリさまですしジャンニ・スキッキにはグリゴーロ出ます!はああ~なんかますますオペラが好きになりました…本当にMETの皆さんありがとう涙…
2011年06月18日
MET ルチア 3日目 Prt3第3幕あまりに2幕の幕切れがすばらしくて興奮冷めやらずもう~自分やばい感じでした~こんなことは今回初めてです。ちょっと天国に行ってました。タワー・シーン Wolferag が始まって、あ、始まっちゃったといきなり集中。いや~このシーンもほぼ好調ベチャワが相手ですから。この2人はウィーンの椿姫もコンビだったね!rispondeva al mio furor!ではまた自分流を貫くルチッチ。すごいわ~~誰もこんな風には歌ってない。フロンターリも、テジエも、クヴィエチェンも。いったい誰がこんな風に歌ってるんだろ?そこで…覚悟するんだな!そこで…お前を殺してやるIvi t'uccidero~~~高音に伸びる声。さすがですベチャワ。そして待ってました。二重唱あ~時よ止まれ!出ていくエンリーコ。場面転換。ライモンドの歌唱そして合唱とライモンド。quella destra di sangue impural'ira non chiami su noi del ciel血で汚れた右の手で…狂乱の場。これについては2日目に衝撃を受けたので、詳しく書いています。一日目は彼女が何をやろうとしているのか理解ができなかった。二日目にそれがわかった時、慄然とした。階段の上。後ろ向きに出てくる。エドガルド、私、逃げてきたのよ…階段から走って下りてくるダダダダダ…!逃げる人々。きちがいに刃物ライモンドはそっとそっと…剣を取り上げるアリーサが近付くと亡霊!と叫ぶしもてに逃げる彼女にだけ音楽が聴こえてくるうれしそうに歌う右の手をどうぞああうれしいばっ!と右の手を出す。顔は正面を向いているそこにいた男が手をとるそのまま倒れるAlfin son tua, alfin sei mio --とうとう私はあなたのもの、あなたは私のものよ寝転がって痛ましく歌う。また起き上がるフルートとの歌唱ここも明らかに他の歌手とは違う歌い方。音階を追うことはなかった幸せから動揺へ血が付いてるわあああああああ 血が付いてるわ!!!これをコロラトゥーラで表現するもうすごかった!!!最後は気を失うのではなく膝まづく。エンリーコとのくだり。エンリーコは血まみれになったドレスのすそをさわる。(なんてことだ…)エンリーコをエドガルドと思って抱きついて離さないエンリーコは逃げる離れたエンリーコを指さすアルトゥーロ!エンリーコは反対側に逃げる剣でエンリーコに襲いかかる演出はなし。叫ぶのではなく歌いながら階段の方へ移動する階段でヴェールをもてあそびながらSpargi d'amarto pianto ---ここでやはり涙が出てくる注射が効いてくると何度もくず折れるそのたびにライモンドとアリーサが両脇から支えるでも何度も何度もくず折れるもう彼女は立つこともできない。そんなルチアを見てエンリーコはかみてに逃げていくこのへんで階段のすぐ下手あたりで、歌の出だしを間違えてやり直す部分があった。気絶するルチア大拍手!!長い長い喝采幕が下りてもずっと拍手そしてレ―ヴェンスウッドの墓地。そこに立つエドガルド、まるで絵画のよう。右足のすねに短剣を挿している。左肩にはマントをかけているビッグアリア!もう~すばらしい!しかし前半が終わるとなんとオケが半音下げたじゃ~ん私の心もじゃ~んと鳴った。これはビリャゾンの時と一緒。ということは?アリア後半最後の高音部も歌う。大拍手!すばらしい!ベチャワ!ルチアの死を知るここからがまた良かった!これはビリャゾンもドルゴフもよかった。ここがよかった!音楽もいいんですよo bell'anima innamoratane congiunga il Nume in ciel.おお美しい魂よ天上でいっしょになれますようにmorrir voglio!死にたいんだ 死にたいんだ!やめなさいNo no no自分を刺すそしてまたすばらしい歌唱君のとこに行くよ…!全幕了カーテンコールブラーヴィ~~~~本当にすばらしかったです!本年度ベストワン確定?***おまけStefan Koc?n, Slovakian bass as Il Grande Inquisitore in MET Japan Tour Don Carloat Tokyo Bunka Kaikan 16 June 2011
2011年06月17日
MET ルチア 3日目 Prt2※内容にふれますのでご注意ください。第2幕エンリーコの書斎。書類を読んでいる短剣をもてあそび出す。椅子の背もたれにもたれかかる。(こういう一連の演技、ルチッチはすべて同じだった。これがサイモン・キーンリーサイドだと全部変えてくるだろう(笑)ノルマンノと悪だくみの話。ルチアが入ってくる。ここは大好きなシーン!兄を憎しみのこもったまなざしで見つめる。おいで、ルチア。妹に言って聞かせる兄。口をきかんのか?ルチアの怒りの歌唱お兄様のなさったことったらひどいわ!おまえが馬鹿げた恋に狂ってたんだから当たり前だでももう終わったことはいい。私はおまえの兄だ。もう怒ってない。だからお前も馬鹿げた恋はあきらめるんだ。ちゃんとした相手を(見つけてある)…なんですって!私はもう結婚の誓いをしたのよ!ならん!でも…くどい!偽の手紙を渡す。手紙を見るあぁ!Soffriva nel pianto ---Un folle ti accese ---美しい二重唱きょうも拍手なしすぐに音楽を続けるノセダエンリーコは一族の窮状を説明し動揺するルチアに自分の事情をまくしたてる自分の一族を救うことができるのは金持ちの貴族アルトゥーロだけとルチアに政略結婚を臆面もなく迫る。でも…つべこべ言うな!エンリーコはルチアを床に叩きつける床に這いつくばっているルチアエンリーコは怒りの歌唱。Se tradirmi tu potrai, ---お前が裏切ったら私は終わりだ亡霊になってお前を血まみれで呪ってやるからなここ適正スピードでした回を重ねるにつれだんだん速くなったルチッチ。今回が一番速い。しかしダムラウがゆっくりにスピードを下げる。Tu che vedi il mio piantoエンリーコはルチアの倒れている脇に膝をついてルチアに迫る(クヴィエチェンのような を思わせる演技は加味していない これはテジエももちろんやってなかったが)死んだ方がましだわ!エンリーコは思わず右手を振り上げてルチアを平手打ちしようとするそして憤懣やるかたなくどかどかと去っていく。大拍手説教するライモンド。説得されてしまうルチア。あなたの犠牲を神様はわかっています…神の名のもとに欺瞞をくるんでしまう聖職者の常の行動。信心深いルチアは逆らえない。おまけに母のことまで持ち出されては…赤いドレスを持って召使が出てくるお召し替えのために部屋を出ていくルチア。あっという間に客が次々にやってきて広間はいっぱいになる。エンリーコもいてアルトゥーロを客に紹介する。エンリーコはしもてでシャンパンの栓を抜くが、これがポーーーーンという気持ちいい音を立てて上空に放物線を描いて飛んで行った。それこそ驚くぐらいの飛距離!これに私は内心大爆笑していた。アルトゥーロの歌唱。プレンクはきょう良かったです!だんだん慣れてきたのかしら。美しく伸びのある高音を聞かせていました。アルトゥーロはこうでなくっちゃ。仏頂面のルチアをエンリーコは叱りつけるいい加減にしろ!台無しにしたいのか?アルトゥーロ、美しい声でどうぞよろしく…まじめにやれ!さっさとサインするんだ!サインする死刑執行書にサインしたも同然ねやれやれ!そこにざわめき。エドガルドの登場エンリーコとのにらみ合いわりと体格が近い2人。ド迫力超~期待のセクステットの始まりだ。震えが来る!まず二重唱から入るChi mi frena in tal momento ---あぁ!美しいテノールの声。これが聴きたかった。血を分けた妹を裏切った妹は今生死をさまよっているルチッチとぴったり合っている四重唱になるルチアがアルトゥーロの重ねられた手から手を引っ込めると写真屋がまた直したり、アリーサがアルトゥーロの肩に手を置くとはずさせたりこういう演出はそのままやっていたきょうはアルトゥーロの声もちゃんと聴こえるので高い声のテノールとそれほどは高くないテノールの声がミックスされもう~実に美しい!酔いましたバスもバリトンもソプラノもすばらしいのでもう~たまりませんしかしこの合唱とソリスト6人というものすごい音量の中でルチッチだけ一際声が太くはっきりと聴こえるものすごい分厚い声なんだよ~やっぱりヴェルディ向きの声なんだ。これは実感した。終わって若干拍手そしてアップテンポに突入する人々とエンリーコ、アルトゥーロがエドガルドに敵意の言葉をかけるパーチェパーチェなぜ来たんだ?運命だ。この野郎(Sciagurato! シャグラート)このセリフがかっこいい~ルチッチ。エドガルドは結婚契約書を見て驚愕する君が書いたのか?答えるんだ!(Rispondi!ここのルチアのSi…は蚊の泣くような声ではなく腹の底から Si! と言ってるのでさすがダムラウだと思った。エドガルド、エドガルド!Maledetto!君と愛を誓ったあの時が呪われるといい君たち一族に近づくべきじゃなかったvi disperda高音を伸ばしながらさらに上げるところも完璧いよいよ怒りに火がつく一族。エドガルドがいったん出口に向かうがまた戻ってくるところは同じスピード感のある歌唱ルチアは頭をがんがん叩いているしかしエドガルドここの演技はベチャワとドルゴフでは全然違っていたドルゴフはルチアに殺してと頼んだ後誰かれ構わず殺してくれと剣を差し出していたが、ベチャワは剣を持ったまま茫然としているそして最後にエンリーコに剣を渡そうとうするところはいっしょ(演技ではドルゴフ君の圧勝でした)剣を投げ出して走って出ていくエドガルド人々がいっせいにルチアを見るルチアは現実世界から切り離される第2幕了。***Matthew Plenk, American tenorfrom Hartford, Connecticutas Arturo in MET Japan Tour 2011 Lucia di Lammermoorat Tokyo Bunka Kaikan 16 June 2011Grand Finalist in 2007 Met National Council AuditionsIt was a slightly rainy night, he put up my umbrella.
2011年06月17日
Piotr Beczala's First night as Edgardo in TokyoWhat a glorious night!MET Japan Tour 2011 The third day of Lucia di Lammermoor16 June 2011Tokyo Bunka Kaikan, UenoDonizetti:Lucia di LammermoorCond.: Gianandrea NosedaLucia : Diana DamrauEdgardo : Piotr BeczalaEnrico : Zeljko LucicRaimondo : Ildar AbdrazakovArturo : Matthew PlenkNormanno : Eduardo ValdesAlisa : Theodora HansloweProduction : Mary Zimmerman***MET ルチア 3日目dito さん、本当にありがとうございます~感涙!このお礼は改めてきょうはルチア、性懲りもなく3回目です。きょうは本来のキャスト、ベチャワの初登板の日!もちろんこの日が一番すばらしくなる予感は持っていましたがそのとおりでした。歌唱的に言えば、きょうが圧倒的にベストです!それぞれのテノーレの良さはありましたがなんといってもベチャワの悲痛な甘い声がエドガルドにぴったり!彼もだいぶ疲れてきているらしく、あのボエームの初日に見せた輝きは少なめになっていました。でも意地を見せました。アリアの後半はまさかの半音下げ(!?)でした。どなたかわかるかたいたら教えていただきたいのですけどそうでしたよね?でも全編を通じて圧倒的でした。もちろんダムラウは安定してきょうも最高にすばらしかったです。ディーヴァ!客席は熱狂していました。ビリャゾンの日ほどのオールスタンディングではなかったですが3分の1はスタンディングだったかな~おとなしい日本の客ではあまりないことです。大好きなルチッチも安定した歌唱。アブドラザコフも。そしてアルトゥーロのプレンク!きょうは良かったですよ~客席でシュテファン・コーツァンとヨンフン・リーが鑑賞していました。オーラばりばりの2人とも美青年!ヨンフン・リーは背が高い!2人で握手して会話してましたよ~特にコーツァンはヴィットリオ・グリゴーロのお兄さんみたいな顔でも~のすごくハンサム!あのメイクはなんだったんだと言いたい(笑)。詳しくはあした書かせてくださいませ。*************第1幕崖に立つ不気味な城ヒースの丘丘をくだってくる男たちかみてサイドの古い井戸abandoned fountain は黒い幕で隠されている。こうやって舞台を狭く使う(?)のがお得意なジンマーマン。大きな犬が二頭。きょうもお座りは嫌がってた(笑)最終日はお座りできるかな?ノルマンノの歌唱があれあれ全然聴こえてこない。オケと合唱に埋没している。もしかして私の座り位置のせいかしら。きょうノセダ、鳴らしまくっていたのか?まったくわかりませんが1幕では時々会話の部分が聴こえなかった。ルチッチですら…でもノセダの気持ちわかるやっとオリジナルキャストが揃ったんだからね!そりゃ気合入りますよ。すぐにエンリーコの見せ場。ルチッチは最初の日はずっと右手をコートの右のポケットに入れてたんだよね、そういう演出だと思うんだ。でもきょうは入れてなかった。歌う時に左手を拡げる例の癖、全開でした~いや~これがルチッチスタイルよ~咆哮スタイルとでも言うべきか。いやいやアリア部分は聴かせる!Cruda, funesta smania ---♪あいつが雷に打たれてたらこんなことにはなってへんのに…なんてひどいお兄様。妹を愛してないの?いや逆。むしろ愛しすぎているのだ~兄の盲愛。逆らえない妹。ライモンドとの言い合いになって「聞きたくない!」と怒って歌い始める。io col sangue spegnero!咆哮するとしもてにさっさと歩いていく。いつもながらものすごいド迫力でした~井戸が現われる。美しいハープが響く。雪がほんの少し舞い落ちてくる。皆さんお待ちかねのルチア登場。雪を手のひらに受けてうれしそう。まだいらしてないわ…井戸の亡霊はMETでは井戸に入るがここでは多分底が浅いらしく井戸の後ろに隠れるのだ。Quando, rapito in estaci ---恋の喜び。天を舞うような超高音。きょうもすごいダムラウ。si schiuda il ciel per meアリーサに両手を差し伸べる。このしぐさが可愛いの!女子高生みたい。アリーサの口をしっ!とふさぐのもよくやってた。女の子なのよ。さて真打エドガルドの登場。Lucia, perdona ---甘くせつない悲痛な響きを持った、悲劇が運命づけられた声。そういう翳を有しながらもどこまでも美しく高い声。これぞピョートル・ベチャワです!私は最初はもちろんベチャワ押しで買っていましたよ。彼がファーストチョイスだったんです。アシュトンへの憎しみを拭いさることができないエドガルド。Sulla tomba --Si, si si Io potrei compirlo ancor!僕は復讐を忘れたわけじゃないんだ!結婚の誓い草の上にエドガルドの外套を敷いて。少女のように勢いよく膝立ちするダムラウ。もう行くよというエドガルド背中に呼び掛ける私のため息がそよ風にのってあなたに届くでしょう海の響きにあなたはわたしの嘆きの声を聞くのよ。spargi un'amara lagrimasu quest pegno allorあまりにも美しい声に感動する。エドガルドも心動かされ唱和する。ルチアはエドガルドのコートを後ろに放り捨てるAh! su quest pegno allor--去っていくエドガルド第1幕了大拍手Part2に続く。*************and today I could confirm one thing to Mr. Lucic what I wanted to know.+++In a MET interview you said "It is much easier to sing Rigoletto than Luna"?Zeljko Lucic : What? my Rigoletto?You mean Count Luna is more difficult?Zeljko Lucic : Yes!!OK.Thank you so much again!
2011年06月16日
MET Lucia in Japan PhotosPhotos from Getty Images***More Photos from MET in Japan Met Official site***Reviews新聞評朝日 13日 夕刊 名古屋のドンカルロ読売 14日 夕刊 ドンカルロ ルチア(ビリャゾン)***なんとなんと dito さんにすばらしい6月15日のドン・カルロの東京での2回目の公演のリポートをいただきました!コメント欄をご覧ください。大感謝です!
2011年06月15日
Simon KeenlysideSimon's Macbeth is going to be screened LIVE Monday 13 June 2011 in the theatres in europe.Simon Keenlyside 2005 TokyoIndex
2011年06月13日
MET Japan Tour The second day of Lucia di Lammermoor12 June 2011Part2※内容にふれますのでご注意ください。あっという間に大広間になってアルトゥーロが姿を見せるそして客たち紹介するエンリーコ紹介の仕方はクヴィエチェンの方がうまいよ。シャンパンを丁寧につぐエンリーコシャンパン係と言葉を交わしているシャンパングラスを返す時もにこやか赤いドレスのルチアが浮かない表情で姿を見せるとアルトゥーロがあぁ!と声をあげるアルトゥーロはルチアに優しい言葉をかけるエンリーコはルチアに結婚契約書にサインさせるインク入れを倒すのはいつもの演出。エンリーコはそのサインが消えないよう気を使うそこに風雲急を告げ、エドガルドが警備の兵を蹴散らしながらやってくる最初のエドガルドだ!という声が弱くてちょっと不安になるこれから大事な六重唱だ。巨体のルチッチと細身のドルゴフがにらみ合うとなんかもう威圧されまくってる感じここはカレイヤだとやくざの殴りこみだったけど。そしてすぐに六重唱。最初エドガルドとエンリーコが歌う。ルチッチはドルゴフのために声を抑えて合わせている。血を分けた妹を裏切ってしまった…後悔の念が消えない…それでも僕は彼女を愛しているんだ!…ばっちり合っているきょうはテノールも十分聴こえてくるエンリーコは時々声をはったりして本当にたつ声。声が違うんだよね。分厚い声。テジエとかはけっこうもっと低くて重い声でまた感じが違っていいのよ。ライモンドとルチアも入ってくるそして六重唱と合唱。美しすぎる!これこそが究極のオペラの醍醐味!ルチアは歌いながらエドガルドに手を差し伸べるエンリーコは写真屋にさわられるとにらみつけて威嚇する。写真屋は退散する写真撮影拍手気絶するルチア。エドガルドはただ見ている。気色ばむアルトゥーロとエンリーコライモンドはエンリーコとエドガルドのあいだに入る …余談、パーチェパーチェ、ここはグレアム・ヴィック演出版では、聖職者のライモンドが平和を説くと、馬鹿にしたようにフロンターリがにやっとするんだ。エンリーコはエドガルドを威嚇しながらルチアも威嚇する。エドガルドは結婚契約書のルチアのサインを見て激こうする。僕の指環を返せ!おまえのも返す!と言ってルチアと交換した指輪を床に捨てる。自分の指環は自分にはめる。Maledetto!エドガルドはルチアの一族を憎悪する言葉を吐くvi disperda --ここで高音を伸ばしながら上げるところ、はっきりとではなく微妙にではあるができていた。エドガルドは怒る人々の間を、椅子を蹴散らしながら背後に向かうがまた椅子を蹴散らしながら戻ってくる。連れ出されそうになると衛兵の剣を奪い、それをルチアに差し出す。(殺してください…)ルチアは首を振る。エンリーコは不快げにルチアをエドガルドから引きはがす。エドガルドはもう誰でもいい、殺してくれと剣を差し出す最後にはエンリーコに剣を差し出す。挑戦的に。そしてその剣を床に馬鹿にしたように落とし、脱兎のごとく出ていくここのドルゴフの演技は必見ものでした!ここの一連のドライブ感あふれる感じが最高です。高い叫び声をあげているのはアリーサでした。(さきほどのヴィック版でわかりました。)ルチアはがんがん自分の頭を叩いている。幕がどんどん下りてきてみんなルチアを見ているのにルチアはこの世から切り離されていく第2幕了Part3 に続く
2011年06月13日
MET Japan Tour The second day of Lucia di Lammermoor12 June 2011Part3ルチア2日目 Part3※内容にふれますのでご注意ください。第3幕雷鳴エドガルドの居城に現れたエンリーコ。馬のひずめの音が聴こえる誰だ?俺だエンリーコは不幸をもたらしに来たというおまえだって俺のところに来たじゃないかエドガルドはエンリーコを脅すようなことを言う。Ascolta!ここの歌唱が大注目なんですけど最後のrispondeva al mio furor!ここを通常はやらないぐらい長ーく大音量で伸ばすのですなんとなくルチッチのオリジナルなのかよくわかりませんがとにかくものすごいここが迫力なんですわこのあとも丁々発止の掛け合いが続き、すごいです。そして二重唱に入るいや~もう~圧巻でした~出ていくエンリーコ。またあっと言う間の場面転換展開がはやくてまったく飽きさせない。合唱とダンスを踊る人々。階段の上からやってくるライモンドライモンドの渾身の歌唱よかったです拍手ライモンドの時は隠れていた巨大な月が姿を現す。ルナティック!そしてついにルチアが登場するエドガルド、私は戻ってきたのよ…ルチアは腰に剣を当てているグラスハーモニカの音は彼女の狂気を象徴しているまるで精神と呼応している。階段を下りてくるアリーサを見て怖がる亡霊が出てきたわ!エドガルドここに隠れましょう!祭壇の下よ笑顔になる私たちのための結婚の音楽が聞こえるわ!ああ幸せ!くるくる回る司祭様もいらっしゃるわ!そのへんにいた男性と手を握ったまま床に寝転がる人々が近寄ってきてルチアを見下ろしている起き上がるとまたくるくる回るコロラトゥーラの歌唱が続くそしてフルートといっしょに歌ううれしそうに。最初は楽しそうだが、自分のドレスの血に気付いてはらうように回るその恐怖がコロラトゥーラで表現されている。倒れて気を失う大拍手エンリーコが来る。本当なのか!?ルチアを責めようとするエンリーコなんて青い顔なんだルチアは怖がる。私はサインしたのよ!サインしたの。ルチアの狂気を確信したエンリーコ。さすがに茫然としている。ルチアはエンリーコをエドガルドだと思って抱きつく私は兄の犠牲になったのエドガルドあなたを愛しているのエンリーコは動揺してルチアから身を引きはがすアルトゥーロがそこに生きてるようにルチアが名を呼ぶとエンリーコは恐怖を感じる。デセイが絶叫して走っていくところ、ダムラウは叫ぶのではなく歌っていた。ここでコロラトゥーラの第2ラウンドに突入するSpargi d'amaro pianto ---ルチアは階段に戻り、そこでヴェールを拾うと頭にかぶり、引き裂き始める。美しいメロディ。でも泣けてくるそして怒り。コロラトゥーラの叫びが怒りの叫びになっている。歌うルチアを茫然と見ているエンリーコ医者がやってくる医者が注射すると腕を抑えながら立ちあがりふらふら出てくるそして薬が効いてくると脚がふらつきだしコロラトゥーラでその薬による酩酊ぶりを表現しているもうすごいの一言しかない!彼女のコロラトゥーラには意味があるのだ。エンリーコはそんなふらふらで苦悶する彼女の姿を最後まで見ていられないさっさとかみてに退場する。ルチアは気を失い倒れる瞬間に抱えられ、階段を上がっていく。ストップモーション。大拍手が湧きおこるここで場面転換いよいよエドガルドのビッグアリア。胸をうつ渾身の歌唱。非常にがんばっていた。途中で音を下げることもなかった(当たり前だが)最後の超高音も出していた。拍手拍手はビリャゾンの時よりは少なめだったきょうのお客さんはおとなし目だったかななにしろドルゴフがすごく演技がいいのである。泣けてくる歌唱なのだ。ルチアの死を告げられると自らの死を望むエドガルドここの歌が本当に美しい部分なのですばらしいo bell'anima innamoratane congiunga il Nume in ciel.おお美しい魂よ天上でいっしょになれますように死にたいんだ!死にたいんだ!という声が悲痛に響く。エドガルドが息絶え、優しいルチアの霊が遺体を抱きかかえて見ているまるで『ピエタ』のように。全幕了大拍手!よかったです~ドルゴフでもこんなにいいんだから絶好調のベチャワだったらどうなっちゃうんだ?という…お疲れさまでした!***I was lucky enough I could talk to Mr. Lucic after the performance a few seconds.***Is it your first time to sing Enrico ?Zeljko Lucic : Yes almost. Because last time when I sang Enrico is 23 (?) years ago!Ah really?You were marvelous todayAnd is it your first time to come to Japan?Zeljko Lucic : Yes!Oh, please come to Japan again to sing Count Luna and Rigoletto.Zeljko Lucic : Yes, of course.Thank you so much!
2011年06月12日
MET Japan Tour The second day of Lucia di Lammermoor12 June 2011Tokyo Bunka Kaikan, UenoDonizetti:Lucia di LammermoorCond.: Gianandrea NosedaLucia : Diana DamrauEdgardo : Alexey Dolgov (replacing Joseph Calleja)Enrico : Zeljko LucicRaimondo : Ildar AbdrazakovArturo : Matthew PlenkNormanno : Eduardo ValdesAlisa : Theodora HansloweProduction : Mary Zimmermanきょうはルチアの2日目です。きょうはMETデビューのAlexei アレクセイ・ドルゴフ君がエドガルドです。とってもがんばっていました!注目のアリアもよかったです。演技もどんどんこなれてきて中盤からは堂々たるものでした。本当、敢闘賞!をあげたいです。ありがとうございました。そしてもちろんLucic watcher としてはきょうもわくわくどきどきでした。LUCICさんは初日よりパワーアップしていました。あれよりさらに!ですよ。本当すごい。ドニゼッティというよりほとんどヴェルディでした。Diana ディアナ・ダムラウはきょうも絶好調でした。コロラチューラすらすべて演技に紐づけられている、考えつくされた歌唱でした。彼女が技巧的な歌を歌う時、それにはすべて意味がありました。こんなの初めて見ました。だからまったく退屈しませんでした。Ildar も本当に堂々たる歌唱ですごく良かったです。総合的にいってきょうも圧倒的でした。とにかく頭からけつまですべて見どころ!※内容にふれますのでご注意ください。第1幕幕があがると崖に作られた不気味な城が浮かび上がる雷鳴その幕が上がり荒野の丘が現われるかみてに古い井戸。丘を下ってくる人々きょうもビッグな犬が二頭!おとなしくていい子!しかしお座りはいやがってた(笑)ノルマンノと合唱人々がはけると丘の上からエンリーコが下りてくる。陰惨な顔をしている最初の見せ場Cruda, funesta smania --最初からものすごい声量~~~すごい迫力!そして名状しがたい魅力を持った声。拍手なんか初日より飛ばしている?人々が戻ってくるエドガルド!妹の恋人が敵であるという疑念を確信してまた怒るライモンドM'odi (お聞きください)聴きたくない!また烈火のごとき怒りの歌唱。io col sangue spegnero!大迫力拍手さっさと下手に退場ルチアとアリーサ亡霊のことを語るルチア。初日は亡霊と一緒に拝むようなふりをしたりというのがあったと思ったが、今回はやらなかった。亡霊が頬に触れるのとAh~!という叫びが一致しているという演出。これはデセイもいっしょ。ルチアは井戸の周りを歩きながらバランスを崩したふりをする。アリーサは慌てるが、ルチアはすぐににっこり手を差し伸べる。もう~!またからかったのね!恋の喜びを歌うダムラウは初日の方が高い声が出ていた。しかしきょうもかなりレベル高い。公演最後までもつといいのだが。なぜか楽しいメロディなのに涙が出てくる。エドガルド登場。アレクセイ・ドルゴフは金髪で背が高く細身。とてもヴィジュアル的なテノールだ。歌も悪くはない。父親を殺された憎しみに囚われているエドガルドルチアは彼の怒りをなだめる結婚の誓い草の上に敷いたエドガルドのマントにうれしそうにすばやく座るダムラウ。こういうティーンエージャー演技が彼女のお得意。本当に可愛らしい。もう行かなくちゃ…別れ際に去りかけたエドガルドの背中に歌いかけるVerranno a te sull'aurei miei sospiri ardenti--si! su questo pegno allor!美しい二重唱キスさっそうと去っていくエドガルド第1幕了1回目の休憩。第2幕しもての椅子に座るエンリーコ。最初は何か書類を読んでいるが、机上の短剣をもてあそんでいる。ノルマンノがやってくるやれやれルチアがやってくる入りなさい。じっと黙ったまま見ているつもりか?Il pallor, funesto, orrendo,---お兄様のなさったこと、神にお許しを請うべきだわ!私の苦しみもよ!このルチアは本当勝気なのであるだからぽっきり折れるのかも…spegni tu l'insano amor!他の方に愛を誓いました…だめだ!他の方に…だめだ!でも…くどい!この手紙を読むがいいあぁ!しっかりしろ!エンリーコはルチアを支えるとしもての椅子に座らせるここから美しい二重唱Soffriva nel pianto---エンリーコは嘘をついてルチアに結婚を承諾させようとしている途中で頬と頬とくっつけるが2人とも指揮者をがん見(笑)。きょうも拍手がない残念だなあ…しんとしている強情なルチアに業を煮やしたエンリーコはルチアを床に叩きつける …余談だが2日目の公演の前日の土曜日にクラシカジャパンでMアルヴァレス、フロンターリ、ボンファデッリのルチアを再放送していたのだ。いいとこついてくるね~。私はどうしてもクヴィエチェン以外のエンリーコ、ヴェルディ・バリトンとして名高いフロンターリも聴きたいと思って聴いた。そしたらここの演技はフロンターリは「俺を救ってくれ!」と情けなくルチアの膝に取りすがるのだ。しかしこのジンマーマン演出版は居丈高にサクリファイスを要求する。エンリーコの歌唱Se tradirmi tu potrai---ルチッチがゆっくり歌いたがったのはここだった。きょうは中ぐらいのスピードで進むルチアは飛ばす …さきほどのフロンターリ版でもここのテンポが気になった。なぜならボンファデッリがめっちゃゆっくり歌って(それも強引に)指揮者の神経を逆なでしていた。ここは軽快に行くべきところなので…最後の高音!きょうもばっちりのダムラウ。ジェリコの咆哮も美しい!拍手。どかどかとかみての後方のドアに退場するエンリーコライモンドライモンドの説得に屈したルチアライモンドが喜びの歌をかみてで歌っている間、エンリーコの短剣でひと思いに死のうとする。その表情がネトレプコとはまったく違って真剣に殺気溢れ、アドレナリン全開の緊張。しかし刺すことができず、短剣を右手の袖にしまい込む。ライモンドは気付かない。2人の背後で結婚の儀の準備が着々と進むPart2に続く
2011年06月12日
MET Japan Tour 2011MET Japan Tour IndexMET presented in Japan the fabulous new production of Donizetti's Lucia di Lammermoor. Diana Damrau as Lucia showed an absolutely incredible performance and impressed herself as the new Queen of coloratura soprano and Zeljko Lucic with such a beautiful glittering amber colouring voice sometimes erupting like a volcano impressed the power of world's one of the best Verdi baritone.?eljko Lu?i?MET Japan Tour 2011 INDEXLa Boh?me 8 June Part1 Part2 11 June 17 June 19 JuneLucia di Lammermoor 9 June Part1 Part2 Part3 12 June Part1 Part2 Part3 16 June Part1 Part2 Part3 19 JuneDon Carlo 10 June Part1 Part2 Part3 15 June 18 JuneMET Concert 14 June Suntry Hall, Tokyo Frittoli Damrau Beczala Kwiecien Cond. Fabio LuisiPhotos Photos 1Press Conference Peter Gelb Press Conference in Japan 31 May 2011 VIDEO Brilliant star singers press conference in JapanMedia Jonas Kaufmann withdraws
2011年06月11日
MET東京公演「ラ・ボエーム」Part2カフェモミュス幕が上がると感動の拍手がわきあがるでもMETと比べるとモブの演技のすごさが違うね(細かい)大大大好きなシーンですしもてで帽子を買わされるロドルフォロドルフォはミミをみんなに紹介するロバさんのおもちゃ屋犬にロバに馬!METは動物も演技派!パルピニョールクヴィエチェンは演技が細かくてミミに深くお辞儀をしてさあどうぞどうぞと席に促す。エスコートが愛情にあふれている。うまいんだよねえ。注文するレディーがいるから豪勢にお願いね!マルチェッロはムゼッタに失恋した痛手を負っているのでやや暗くなっているさあ飲もう!そこへムゼッタの嬌声が!(まだ姿はあらわさない)マルチェッロ絶叫 「俺にはいっそ毒を飲ませてくれ!馬車が走ってきて派手な真っ赤なドレスのムゼッタが乗っているお姫様のように可愛らしい性格も愛らしくて憎めないあいつは人の心を食らうだから僕にはもう心臓がないんだ!ムゼッタは隣のテーブルにいるのにこっちを見ないマルチェロを何とかして振り向かせようとあの手この手のオーヴァーアクション!無視を決め込みしっかり食事をしているマルチェロムゼッタはナプキンでマルチェッロの顔をなであげる怒りまくるマルチェロムゼッタは歌い出すかみてのテーブルの上で軍服の色男に囲まれてみんながあたしを見るの!それが快感なのよ!すべてはマルチェロをじらすための行動俺を縛ってくれ!マルチェロはかみてのカウンターバーでしこたまやけ酒を飲んでいる今度は例の作戦に出たきゃ~叫び声にマルチェロまでかみて手前に出てくる痛いの!どこが!足よ!皆が脚を見ようと殺到する中マルチェロと二重唱マルチェロはこれが男を追い払ういつもの手だと知っているので喜ぶシレーナ!抱き合うムゼッタの歌唱が終わってぱらっと拍手があるが場所が違うもっと後だ METではムゼッタの歌唱終わりで音楽が切れていないのに相当な大拍手があって盛り上がりまくる。まさに定番!というやつです。日本では当然拍手がなくそのまま進行する。誰か拍手きっかけ作ればいいのに。サクラでもいいので。それからのマルチェロの浮かれようったら!勘定書きを持っていくとムゼッタはマルチェロの唇にキスアルチンドーロにつけさせる皆が店を出ていくがなぜかロドルフォとミミだけ戻ってきて熱い抱擁(NYMETと同じ)軍隊が通り過ぎ、軍服の男に抱えられたムゼッタが手を振る。マルチェッロも大群衆も。(NYMETと同じ)幕1回目の休憩第3幕雪ここは最初マルチェッロとミミのからみになりますがクヴィエチェンが別人になっていました。まじめ演技で細かくて…二人のせつない別れとマルチェロの大喧嘩の別れあなたはどっち派?第4幕1幕と同じ屋根裏部屋。マルチェロとロドルフォの二重唱。よかったです4人で大騒ぎしているとムゼッタがミミを連れてくるムゼッタが興奮してしゃべっているとマルチェロがシ!と制する何もない部屋ミミは皆にあいさつする出ていくムゼッタとマルチェロレイリエの外套の歌コルリーネとショナールも出ていく。ドアがあいたままグリゴーロが夕陽を眺めていたシーンベチャワは扉の脇に立っているミミが目を覚ますこのシーンのバルバラの歌唱が本当にすばらしかったです。抱き合うミミは悲観的になっている泣きだす。そんなミミを元気づけようと思い出のボンネットを取り出すロドルフォ。ああ!ミミの思い出の扉がバーンと開くミキアマノ・ミミ最初の出会いを語るチェルカ、チェルカ…なんて冷たい手だあなたはそういって皆が帰ってくるマルチェッロは一生懸命薬を作っているミミはマフをまいてこときれるロドルフォは気付かない最初にショナールが気付くそこに帰ってくるコルリーネマルチェロがミミの死をムゼッタに告げるどうしてそんなに僕を見るんだ!叫ぶロドルフォ。ここグリゴーロはクエル・グアルダルミ・コジ!のコジ!だけ離して叫ぶように歌うイタリア人だからできるんだよねベチャワはそのままつらっと言う。ミミ~~~~!ミミ~~~~~~~~!マルチェッロは座っていたムゼッタを立ちあがらせ抱きしめるがムゼッタは悲しみに耐えきれず後ろに逃げるそんなムゼッタをマルチェッロは再度優しく抱きしめるまるでこれから二人で生きていくことを決めたように!誰も動かない中この2人だけが演技していた。さすがクヴィエチェン!最後までオリジナルな演技を貫いた。全幕了大拍手***Luminous DIVA Barbara Frittolias Mimi in MET Japan Tour 2011 La Bohemeat the forest park of Ueno 9 June 2011
2011年06月11日
MET「ランメルモールのルチア」初日 Part3タワー荒れ果てたエドガルドの居城誰もいない見捨てられた男恋人にも運にも…そこにやってくるエンリーコエンリーコは決闘を申し込みに来たのだアシュトン!?シー。ロード・ヘンリー・アシュトンはどっかと椅子に座るテジエの見せた貴族の嫌味(椅子の埃を払う)などなし。あらためてテジエの演技のうまさを思い出す。二重唱最初エドガルドが歌い、そしてエンリーコエドガルドは声を抑えているエンリーコはもうパワーにあふれている最後の長く伸ばす大熱唱!どうしちゃったのというぐらいの大音量度肝を抜いた。感動~~~!エドガルドと差があり過ぎでしょ!ここでヴェルディ・バリトンのうっ憤をはらしたな(笑)いよいよ狂乱の場恐ろしい月が出ているまさにルーナ狂気の夜だ!階段がMETと違い半分になっている。逆に不安定な感じを抱き恐ろしい。ライモンドの殺害シーンの描写に聴き入る人ライモンドすばらしい!血まみれの花嫁が出てくるヴェールを階段の上から落とす人々の輪が崩れるナイフを自分のわき腹に当てている階段を下りてくるスピードが半端じゃない!すごい運動神経?ナイフを取り上げるライモンド慎重に慎重に…ルチアはアリーサのこともわからないルチアはエドガルドとの結婚を夢想し狂気の中で演じる床に倒れ、そこで歌うダムラウの熱演に観客大熱狂!なんとなくどこかコミカルな感じの狂乱なんだよね~エンリーコがルチアを見るエンリーコは衝撃を受けるエンリーコはかみてに退場する最後にようやく医者が現われるアリーサが連れてくる医者は注射を打つ痛いという表情のルチア気を失うルチアストップモーションで幕レ―ヴェンスウッド家の墓地エドガルドが立っているアリアは気持ちをこめて歌うアリア前半が終わってオケがずれた音を出したと思ったのだがそうではなくてオケがそこで半音下げたのだった今思えば、ですけど…後半のアリアは下げて歌ったすばらしかったルチアの死が知らされる群衆がかみてにどきルチアの亡霊があらわれるこっからがもう絶品!ビリャゾンの演技がはじけまくりアリアが無事終わって安堵したのかパワーも全開。ルチアと抱き合いながら死んでいくルチアの死を知った後の絶唱がもう最高でしたビリャゾンのエドガルドは自殺が当然と思われる繊細さと情熱を有していましたさすがビリャゾン!大拍手カーテンコールビリャゾンに大拍手、本人も納得のうれしさで胸を叩いてその手をこちらに差し出すようにしこの思いを日本の皆さんに!とゼスチャーして会場中熱狂した。その後、ビリャゾンは一人のカーテンコールがいやなのかダムラウも引っ張り出すお茶目にはしゃぐビリャゾン興奮を抑えきれないもちろんダムラウにも大喝采!ブラーヴァ!ブラーヴァ!ルチッチは貫録の落ち着きぶりすばらしい4人のソリスト1階は総スタンディング!歴史と記憶に残る渾身の名演となった。
2011年06月11日
MET「ランメルモールのルチア」初日 Part2井戸の亡霊の話を歌う亡霊とのコラボレーション一転、恋の喜びを告白する少女のように歌うもうすでに絶品ですエドガルドのビリャゾン登場~ひゃーやっぱり眉が太い。今回私生はビリャゾンもダムラウもアブドラザコフもお初なんですよね。ビリャゾンは絶世の時に、生で聴きたいな~とずいぶん思っていたから今回は神の思し召しかと思った!私にとって(ビッグになってから)来日しない最後の大物の2人がビリャゾンとカウフマンだったそのカウフマンが降りてビリャゾンが登場とは!なんてドラマチックなんでしょうオペラの世界は!ゲルブさん流に言うならヴォルケイニック(火山が噴火するような)世界ということですが…美しい声ベチャワともカレイヤとも違うエドガルド。もともとMETで最初は(このジンマーマンのプロダクションの初演はデセイだが再演の時)、ネトレプコ、ビリャゾンだったんだよねそれがネトレプコが産休明け、ビリャゾンは絶不調でWで酷評ビリャゾンはHD直前にキャンセルしそのピンチを救ったのがベチャワだった。この騒動はフィリアノーティのスカラのシーズンオープニングのドン・カルロ、本番前日くび騒動に続いてオペラ界の大ニュースとなった。そのありがたいベチャワを今回のテノーレの筆頭に持ってきたゲルブさんはさすがの人。必ず恩には報いるんだよねたぐいまれなる剛腕、エンファサリオだ。美しい2人の歌唱結婚の誓いをする二人指環を交わし合うまた美しい二重唱去っていくエドガルド1回目の休憩第2幕暗い部屋 家具に覆いがかかっている亡霊がじっといる暗い中エンリーコが確認できるほどの明るさになると亡霊は消えているここのルチッチは何か書類に書きつけている椅子が体重で前にかしいでいる。テジエは貴族そのものだったけどそれとは違う意外と真面目な実業家っぽい。クヴィエチェンは変態で残忍で怒りっぽい、しかし単純な卑劣漢をすごくうまく演じていた。テジエは存在そのものが貴族オーラばりばりで鼻もちならない感じの優美さがあった。ルチッチのエンリーコはわりと普通の人。ここでは険悪な表情を浮かべていない気を抜いていたのか(笑手遊びをして暇つぶししているノルマンノのご注進。2人は悪だくみを確認するルチアが入ってくる。だんまりか?お兄様のひどい行動を神様がお許しくださいますように!ここからのシーンがもう絶品なんだよね二人がからむともうリゴレットの世界で。エンリーコは切々と分別を説く道ならぬ恋をやめさせようと説得するゆっくり歌いたがるルチッチノセダは早く振ろうとするその戦い。しかし結婚の話を持ち出すとルチアの表情が一変する。もう約束している人がいるの!エンリーコはこのために用意していた偽のエドガルドの手紙を渡す。ああ!倒れそうなルチアに思い出したように駆けよるエンリーコ二重唱絶品でした~ものすごく美しかったここが一番好きだったわこんな美しいのは初めて聴いた拍手がなかったのが残念!エンリーコは政略結婚をルチアに承諾させようとする。エンリーコがさきほどと一転、逆上する。お前のせいでわしは終わりだ!ルチアを床に叩きつける(けっこう激しい)死んだ方がましだわ…エンリーコは怒ったままどかどかとかみてに退場する。ライモンド。ライモンドの歌唱もすごく良かった~まるでこの2人が恋人同士のようなお似合いのカップルに見えたわ!ライモンドに説得されてルチアは結婚する気になるそれはすべて自己犠牲の精神から。結婚のセレモニーの準備が始まるここも壮観ですよ。アルトゥーロが真中の奥からさっそうと登場。エンリーコは如才なく振る舞い、アルトゥーロを皆に紹介しまくっている。マシュー・プレンクの歌唱は声は美しいが歌い方がすごくうまいというわけでなくまだまだ。声量も十分ではない。ここは好きな部分だったので盛り下がる。ここだけヨンフンリーかベチャワ、カメオで出してほしい(笑)ルチアは?ルチアがやっと登場する赤いドレスアリーサとライモンドがついている。エンリーコはさっとルチアの腕を取り花婿を紹介する無反応なルチアにふざけるな!俺を破滅させる気か?結婚の書類に署名させるエドガルドの登場ここですぐに有名なセクステット(六重唱)に入る。まずエドガルドとエンリーコから。エンリーコは後悔の念をにじませて歌うエドガルドはそれでも彼女を愛していると悲痛に歌う絶品です。そして写真撮影の準備が進められる中、重唱にルチアとライモンドが加わる。最後にアルトゥーロとアリーサが加わる合唱も時が止まってほしいと思った瞬間本当に幸せだった。テノールの声がもっと立っていると良かったがアンサンブルは絶品だった。大拍手エンリーコとアルトゥーロ立ち去れ悪党!止めに入るライモンド美しく長く伸ばすパ~~~チェ!すばらしいライモンド!エドガルドは激こうしルチアの指環を奪い捨てる。一同に挑戦するように歌うところ最後の音をあげる高音も見事に決まった!ここはMETで失敗したとこです大合唱すごいドライブ感警備に連れ出されそうになり剣を奪うエドガルド(ルチア、僕を殺してくれ…)ルチアの絶叫幕が下りてルチアの正気の世界が終了する。
2011年06月11日
MET Japan Tour 2011Don Carlo Tokyo Opening NightNHK Hall, ShibuyaMET「ドンカルロ」東京公演初日 Part3相当疲れてきたので第4幕を先に書きますチェロ幕が開くとフィリッポの居室かみてに暖炉、その上にろうそく。2本そのわきに椅子。フィリッポが寝ているそのかたわらにろうそく2本かみての暖炉の上にはハプスブルク家のカール5世の肖像正面の壁には磔刑のキリストの肖像例の有名な画家っぽい絵しもてに書き机かみての小さいテーブルにはエリザベッタの宝石箱フィリッポはうなされているなんかこれは初めて見た!この幕のフィリッポはまるですごく演技していた。そういえばボリス・ゴドゥノフのパーペとフィリッポのパーペって本当別人なんだよねえ…おなじ歌手と思えないぐらい演技が違うんだよね。悪夢を見ている。そしてそのまま、目をつぶったまま歌い出す。王妃は私を愛していない。ウヴェソン…のところで目を覚ますのはいっしょ。でも肘かけからずり落ちるのではなく前にがくっとなって目が覚めるスカラの時はずっと座ってたと思うがこれでは立ちあがる。マックスパワー!そして文机の方まで行って戻ってきてまた椅子に座る。悲しみに閉ざされて歌が終わるブラヴォー!大審問官が入ってくる大審問官は文机の脇の椅子に座る。究極の罰を!つまり追放か(ここで感情のたがが外れたようにものすごく怒鳴るパーペ、こんなの初めて)斬首か…クリスチャンなのに息子を殺していいのだろうか?すでにゴルゴダの丘であったことじゃ。わかりましたフィリッポはものすごい勢いでカルロの処刑状を書く。か る ろ し け い大審問官がある男を糾弾始めるが、フィリッポの心はここにあらずでまったく聴いていない。錯乱したようにしもての壁の上部やカルロ5世の肖像を見つめる錯乱は親子遺伝したのかなお気に入りのロドリーゴのことを言われていらっとするもういいです!さもないと次はおまえが…勘弁してください!フィリッポは思わずこぶしを振り上げ大審問官に殴りかかろうとうするが自分を抑える(こんなの初めて)大審問官は怒って棒で床を三度叩く退出しようとする審問官に言う仲直りしましょうパーペの右の眉が跳ね上がる政治的に手を結んだ者同士のコミュニケーション出て行ったあとのこのセリフかっこよかった~!玉座はいつも祭壇に屈するのか!はああ~すてき…カンカンカーーーン第3ラウンド~今度はエリザベッタが相手です。宝石箱が!それはこれか?はっと息を飲むエリザベッタ開けてみるかい?そうかじゃわしが。カルロの肖像じゃなカルロの肖像(2回繰り返す)おまえの宝石箱に声を荒げるぬけぬけと!よくも!強気のエリザベッタだって前私の婚約者でいらしたのよ!写真ぐらい持ってるわよ元カレなんだからフィリッポは文机のカルロの処刑状を握り締めエリザベッタに示す血で償うか?お慈悲を!浮気女に慈悲?フィリッポはエリザベッタの手をねじり上げ床に叩きつける(こんなの初めて)エリザベッタが気を失うと動揺する誰か!ここからのフィリッポから目が離せない!フィリッポは妻を疑いつつも心の中では妻を信じているその動揺が一気に顔に現れるフィリッポは椅子に腰かけ前を見ているつらい表情妻を愛している自分を受け入れられないエリザベッタが目をさますと身をよじって目をそむける(スカラでは倒れている間じゅう抱きしめていたのに…)エリザベッタがスペインの孤独を歌うとますますつらい表情になる圧巻の4重唱!フィリッポはどかどかと部屋を出ていく追いかけるロドリーゴ女たち2人が残されるああ王妃さまお許しを!宝石箱を盗むという自分の卑劣な行いとフィリッポとの浮気を告白するエリザベッタは修道院に行けと言い捨て出ていくここからすごいです!呪わしき美貌!も~~う良かった!大興奮。拍手第2部 牢獄手前に座っているカルロ兵士たちが後方にずらっと一列に並んでいるロドリーゴロドリーゴのアリアPART1 良かったです!撃たれて瀕死で歌うアリアPart2やはり息継ぎせずに歌う得意技を2回披露!ロドリーゴが死んで国王一行が現われるロドリーゴを殺したくせにその死を悼むフィリッポ 解せない演出ラクリモーサがないのでますますそう感じる民衆の乱入エボリは怒り狂う民衆からカルロを逃がすここで助け舟宗教裁判長が神の威光で民衆をひざまずかせる国王は傲然と威張っている今回パーペは複雑な人間関係の中でいる立ち位置としても傲岸不遜一直線だった。だからこのシーンでも宗教裁判長を恐れるとかひれ伏すとかまったくないんだよとにかくフィリッポが仮面を脱ぐのは第4幕だけ。それ以外は残酷で表情のない本当に恐ろしい権力者です。ボリスの時はものすごく人間的弱さを最初から放出しまくっていたから、もう人間像が全然違うの!第5幕またサンジュスト修道院この世の虚しさを知る神よ!ポプラフスカヤは向こうを向いて歌っていても声がちゃんと聴こえてくる。大したものだ。しかし長丁場で疲れてピークに達していたのか肝心のここにきて非常に高音に苦労していた。ドンカルロがやってくるリーはここまできても元気いっぱいのすばらしいでかいぐらいの声量で楽しませてくれるすばらしかった別れを歌う2人いつのまにか背後にフィリッポが立っているフィリッポは2人の血を求めるカルロは衛兵たちに取り囲まれる背後の扉がひとりでに開くぞぞ~~~っカルロ5世の声が聞こえる全員そちらを向いているがフィリッポだけはこちらを向いて考えているあの声は?父上だ。神の怒りを感じ皆がひざまずく神に召されるカルロを茫然と見送るフィリッポもひざまずき祈るエリザベッタはいすに崩れ落ちる全幕了ここでまた観客のフライング拍手。完全に音が消えるまで拍手しないでと何度もアナウンスされているのにだいぶ前から拍手。最後のここだけでいいから最後まで聴かせてほしかったエボリのとこはいいんですよ。盛り上がるところだからでもここでは!怒りがこみあげちゃったよ、さすがに。はあ~いつもNHKホールはフライング拍手が多い。ルイージがここで振ったドレスデンのばらの騎士もフライング拍手だらけでルイージ気の毒だった。サントリーとか文化会館ではあまりないことです。カーテンコール主要キャスト皆笑顔!おつかれさまでした~
2011年06月10日
MET「ドンカルロ」東京公演初日 Part2会いましょう!テバルドの案内でカルロがやってくる。アレンベルク夫人は逡巡するが去っていくここのシーンは良かったですよ~カルロが熱い熱い!そして若いエリザベッタ、はねつける力も強い!良かったです!気を失ったカルロを介抱する。天国にいるカルロしかし目をさましエリザベッタが身を引くと絶望し自暴自棄になる。床を両手で叩く(きのうのビリャゾンの演技を参考にしたのかしら?)こっから良かったです。なんだよ!愛しているんだ!逆切れするエリザベッタ。じゃあ父親を殺して!頭を抱えるカルロカルロいじめのエリザベッタ、似合ってる。カルロはいじめられた子供のように駆け去っていく。操を守ったわ…王とお付きのものがづかづかと入ってくる。パーペ第一声。あ~やっぱりステキ!エリザベッタの仲よしのおつきを首にするフィリッポ。この後のエリザベッタの歌唱が、うまいんだけど遅いよ~ルイージがゆっくり歌わせるエリザベッタは去っていく行こうとしたロドリーゴを呼びとめる。待つんだ…この2人の関係ですけど、フィリッポはある程度年輩でロドリーゴは血気溢れる年ごろのはずしかしパーペはまったく老け作りしてませんでした(だからかっこよかった)ロドリーゴと同じぐらいの年齢に見えてなんか疑似父息子と、いうよりは、好敵手?(実際フォロストフスキーの方が2歳年上)なんか火花散っていたけどロドリーゴはもっと王をたてつつ、たてつく、という演技でないといけないのにガチけんか腰でここは違うんじゃないかな~と。お前の不遜は許そういつもそうとは限らないが…(Non sempre)怖い…さすが外人がここで笑ってた。ファヴェッラ!話せ!フランドルの窮状を語るロドリーゴにしゃあしゃあとスペインの平和を強調するフィリッポ。墓場の平和です!と言われると怒り沸騰し、立ち上がって杖をロドリーゴに向け、二三歩踏み出す。近距離でにらみあうネロって後世言われたくないでしょう?フィリッポは動揺し、ロドリーゴのすぐ前を横切ってしもてに行くフィリッポ かみてのいすでじっと聴いている世界を改革してください!奇妙な夢想家だな…立ち去ろうとしてシーレ!しもて側のいすに腰を下ろし、顔が苦しげに歪むここで初めて感情を露わにする。わしは国王だが父親としても夫としても不幸なのだ思わず本音を口にしてしまうフィリッポレジーナミオ・フィリオ!ロドリーゴはフィリッポに膝まづき忠誠を誓う。ぱさっとマントを払うのがかっこいい。フィリッポは見下ろしている。そのまま幕。休憩後第3幕第1部 王宮の庭シンメトリカル 中央に噴水カルロはエボリをエリザベッタと間違えてしまう。エボリの怒りの歌唱けがれた息子め!よかったです。ロドリーゴは重要書類を自分に渡すように言う。王の腹心のお前に?疑うのですか?いいや…また友情を確かめ合う2人。最後に胸に手を当てて互いに見つめ合う。火刑の場シンメトリカルなセット。左右に火刑を民衆が見物するためのひな壇。真中に火刑のための穴奥にキングとクイーンの椅子民衆の合唱手前に並んでいる兵士たち火刑の犠牲者が入場する不気味な音楽で民衆たちはどくどんだけ入ってくるんだ?と思うぐらい次々に宗教関係者とか着飾った僧侶とか貴族とかだかが入ってくる。アイーダの入場シーンか?衣装がとにかく豪華!しもてから入ってくるエリザベッタ。エリザベッタは男前のロドリーゴにエスコートされている立ち位置で動かず!というここのシーン、どうなの演出~?王の布告者の歌唱アダム・ローレンス・アースコウィッツ。悪くはないがとびきりすばらしいわけではない…いよいよパーペの登場。かみてから衣装がものすごく豪華で重そう~!フィリッポは血と剣で!と恐ろしい歌を歌うセンターに陣取って、左右のエリザベッタとカルロをじろっと睨む。そこに入ってくるカルロとフランドルの使節。シーレ!ここの重唱と合唱すばらしかったです!なんというかもうここだけでおなかいっぱいというか、豪華絢爛でソリストたちが舞台に棒立ちでこっちを見つめているフィリッポがセンターもうくらくら来ました。声が立つのはカルロとフィリッポとエリザベッタ。このへんからエリザベッタは不調になり高音がうまく出なくなった。インセンサート!うつけもの!スカラの時ほど歌ってなかったかなカルロの反抗に動じず衛兵を呼ぶしかし衛兵は動かないフィリッポは近くにいた兵士の剣を抜くするとロドリーゴが割って入るわたしに剣を。ロドリーゴは剣を奪い取るロドリーゴは剣をフィリッポに捧げる公爵に任ずる!さあ宴じゃ。さっさと玉座に向かい歩いていくフィリッポロドリーゴは衛兵を呼び集めカルロを囲ませるロドリーゴに裏切られたと思ったカルロの絶望の表情幕Prt3に続く。
2011年06月10日
Ren? PapeThe incomparable King Philip dominated the stage.MET Japan Tour 2011Tokyo Day3Don Carlo Opening NightVerdi : Don CarloJun.10(Fri.) 18:00 NHK Hall, ShibuyaCond. Fabio Luisi (replacing James Levine)Production : John DexterElisabetta : Marina Poplavskaya (replacing Barbara Frittoli)Eboli : Ekaterina Gubanova (replacing Olga Borodina) Don Carlo : Yonghoon Lee (replacing Jonas Kaufmann) Rodrigo : Dimitri HvorostovskyFilippo : Ren? PapeIl Grande Inquisitore : Stefan KocanA Forester : David CrawfordTebaldo : Layla ClaireIl Conte di Lerma : Stephen GaertnerA Friar :Jordan BischUn Araldo Reale (A Royal Heraldo) : Adam Laurence HerskowitzA Celestial Voice : Olga MakarinaFlemisch Deputies : Richard Bernstein, Philip Cokorinos, David Crawford, Jeff Mattsey, Edward Parks, Michael Todd SimpsonMET日本公演 東京公演3日目「ドンカルロ」東京公演初日2011年6月10日家に帰れてよかった~劇場を出たのが夜の11時過ぎ。5時間もNHKホールにおこもりしていた。さすがにさいごのディッシュは重かったですよ~パーペさんの生ドンカルロ4回目。きょうは機嫌が良かったみたい。カーテンコールでにこにこしているのあんまり見たことないけどきょうはにこやかでした。やっぱり自分が主役だから?(笑)歌唱的にはパーペ、グバノワ、リーがすばらしかった。でもやはり舞台を支配していたのはパーペだった。デクスターの伝統版演出はまじ豪華ですごいんだけどほとんどセットがシンメトリカルで演出がおそろしく退屈。まるで学芸会を見ているようだった。(笑(除くパーペパーペさんのリサイタルが終わった後しばらくして日本を未曾有の大災害が襲った。パーペに浮かれていた自分の世界がことごとく砕け散った気がした。だから何となくまたパーペを見るのはいっしゅなんか気おくれがした。だってあのスカラ座を超えられるわけがないんだもの。あの納得できない名状しがたい宇宙のような感覚そういうものはこのデクスター版にはなかった。だからカウフマンが出てくれればまた違ったものになったろうけど目的が違うから…見る順序が逆だったら良かったねハイトナー版も好きじゃないけどデクスター版よりはましだ私にはブラウンシュヴァイク版が刷り込まれてしまった。パーペはスカラの時と同じく4幕(今回)だけ演技を変えていた。恐ろしい独裁者が4幕だけ自分の素顔を見せるのだ。そういうとこまったく前と同じだった。前置きが長過ぎるね。メゾのグバノワがすばらしかった!プロの歌唱でした~声も美しいし、歌もうまい。それからヨンフン・リー!ものすごい声量だった。いや~びっくり。声も美しい。最初変な裏声を出したシーンが2回あったので気になったがそのあとはやらなかった。彼はカーテンコールで満場の拍手をさらった。彼もすごくうれしそうだった。良かった!本当にきれいな声で歌うたびにうっとりしたわ。ないのはスターのオーラだけ!そのうち身につくわね。ポプラフスカヤもすごい声量でこもったような独特の声でポテンシャルはすごい。しかし肝心の高音が苦手で失敗していたところもあった。本人も本調子じゃなかったのかカーテンコールでは沈んでいるように見えた。一人真顔だった。若い2人は立派だったよ!代役でこれだけの歌唱!ふつうはできません!本当に来てくれてありがとう。フォロストフスキーはスターオーラがすごい。カーテンコールでは会場は熱狂的だった。コーツアンは老けメイクで誰だか分らなかった(笑)それから脇がなかなかすばらしかったよ!レルマ伯爵がスティーヴン・ゲルトナーですよ!出番が少なくてもったいない!よかったです!テヴァルドは美人のレイラ・クレア。6人のフランドル使節にエドワード・パークスが隠れていた(笑)客席にローマン・トレーケルさんがいらっしゃいました。ロドリーゴさま!、ドン・アルフォンゾさま、そしてヴォルフラムさま、ですわ。8列目のセンターで見ていたよ。俺に近寄るなオーラを異様なほど出していた(笑)エレートさんもいるかなあと思ったけどいなかった。一匹狼みたい。第1幕第1幕は聴いたことない群衆の嘆きのモブシーンから始まるボリス・ゴドノフか?なんかソリストも歌ってた。(きこり:デヴィッド・クローフォード)エリザベッタが登場し民衆は期待する戦争が終わるのをこのふりがあったからエリザベッタは結婚を承諾しちゃったんだね。このへんはエリザベッタすごく良かったんですよカルロ登場~愛の始まりカルロとエリザベッタの二重唱、カルロがなかなか合わなくてルイジががんばって指示していました。そして突然の別れ!レルマ伯爵がやってきて返答を迫る!ゲルトナーいい声ですよ!ゲルトナーはドミンゴのシモン・ボッカネグラでのパオロ・アルビアーニ役の人です。場面転換サンジュスト修道院このセットはMETのゲルブガラじゃなくてヴォルピガラで使われていたセットなにげに感動~中にカルロ5世が隠れている(笑)終幕でもいつ出てくるかとどきどきしたわ!カルロ5世はジョーダン・ピシュ Jordan Bischカルロがかみての入り口の鉄柵を開けて入ってくる。祈るための椅子が置いてある教会だから。反対側がハプスブルク家の霊廟になっているのだから王様はそっちに祈ってたわ。カルロは修道士に驚かされる。カルロは錯乱気味で幻覚を見ちゃったのかもしれないそこへ現実の人間がしもてから現われる。ロドリーゴ。でかいフォロストフスキー銀髪の長髪。そのすごいスターオーラを発している。二重唱良かったです。しもてからエリザベッタと王様が入ってくる。王様はものすごく陰険な表情。表情がまったくないの!中に入るとエリザベッタの手を取る。形だけの夫婦なのよ。エリザベッタは神に祈るがフィリッポはカルロ5世に祈っている。フィリッポはゆうぜんとかみてに向かうエリザベッタはさっさと手を離し行ってしまう。フィリッポの苦々しげな表情。これだけで人間関係が浮き彫りになった。友情を確かめ合う2人。場面転換修道院の庭またシンメトリカル!上手側に黒装束しもて側に白装束となっていて本当にきれいです昔の絵画みたい。合唱はスカラの圧勝でした~ゆーらゆーら貴族然と歩いてくるエボリなかなかこっちを向かないエボリは絶世の美女だから気を持たせるんだグバノヴァ美しい声テバルドと戯れるこのエボリは性格が良さそうなエボリでなんか最後かわいそうでした。エリザベッタ登場ロドリーゴ登場ロドリーゴはしもての椅子にすわるエリザベッタにカルロの手紙を秘かに渡すほうびは?私のためでなく…あら誰かしら?聴き耳を立てるエボリ。Part2に続く
2011年06月10日
Zeljko Lucic as EnricoThe world famous Verdian Baritone was so great even in Donizetti!!MET Japan Tour 2011Day2 in TokyoLucia Opening NightDonizetti:Lucia di LammermoorJun.9(Thu.) 18:30 Tokyo Bunka Kaikan, UenoCond.: Gianandrea NosedaLucia : Diana DamrauEdgardo : Rolando Villaz?n (replacing Joseph Calleja)Enrico : Zeljko LucicRaimondo : Ildar AbdrazakovArturo : Matthew PlenkNormanno : Eduardo ValdesAlisa : Theodora HansloweProduction : Mary ZimmermanMET東京公演 2日目「ランメルモールのルチア」初日やっぱりすごかった、ダムラウ!弱音で超~~~伸ばす伸ばすそしてコロラトゥーラ。すでに第1幕で彼女は観客を虜にしました狂乱の場がいらないぐらい。彼女は基本的にコメディエンヌ。デセイのように『女優』じゃなくてとっても可愛らしいキャラクター。だから彼女のルチアだった。そしてルチッチルチッチとダムラウが絡むとどう見てもこれ「リゴレット」だろという感じで第2幕の書斎での2人のソフトな二重唱。も~~~~~う絶品でした!ルチッチは深く、アンバーな美しい声を聴かせる聴かせる。エンリーコという役がまったく違う響きで聞こえる。どこまでも美しく、けっして荒れない。タワーではなんだかものすごくPOWER UP して吠えた!きゃあ~ヴェルディよ、これがヴェルディ・バリトンよ~そしてビリャゾン!彼はマルセロといっしょでどこまでも憎めない人どこまでも少年。カーテンコールではしゃぎまくる。いい意味でおとなのルチッチとダムラウは優しく見ているビリャゾンは美しい声をキープしていたしかし非常に慎重に歌う。高音を聴かすところはやはり苦しい。カーーーンと抜けるようなテノーレの心地よさがもう彼にはなかった。METで声がかすれてやり直したところの高音はちゃんと美しくクリア~最後の渾身のアリア、ブラヴォーだった途中から音を下げてたような気がする。オケが頭の音を下げていた。アリアが終了した最後の死ぬ前の歌唱が一番良かった。吹っ切れていたのだろう。すごい演技に歌唱。ここはビリャゾンだった。死すところ。アブドラザコフもすばらしかった~若くて若くて男前!ライモンドなのに若造だった~いい男3人に囲まれた歌姫、最高ですねアルトゥーロのプレンクは残念賞だった。声は美しいが聴こえてこない。コリン・リーを連れてきて!(しつこい)第1幕今回一番楽しみにしていたのはルチアです。なにしろMETらしい演目だしルチッチが初来日ということで。なんでヴェルディじゃないのか、解せませんが長年METでエンリーコを張っているクヴィエチェンをはずしエンリーコをMETでやってないルチッチを持ってきた。エンリーコでも声はルチッチだった(当たり前だが…それが一番うれしかったこの生歌声を昨年の10月末以来聴いていない今回ノルマンノはMETの歌手よりはましだったでっかい犬が二頭ちゃんと登場したのでさすがMETだ~と犬ですでに感動(早いよ!丘を下りてくる長いコートの大柄な男性ルチッチだ!はやる気持ちを抑えられないさらに太った!?毎年増量中な感じ険悪な表情を浮かべ、悪役に徹している美しい声がルチッチ!エンリーコはルチアの秘密の恋の相手がエドガルドとにおわされて慄然とする。いっそあいつ(ルチア)が雷に打たれて死んでくれればよかったのに!拍手。人々が戻ってきて合唱やっぱりそうだった!ルチッチは怒りをみなぎらせた表情をしている。ライモンドのとりなしも聴かず歌うその愛の炎は血で消してやる!大拍手!ライモンドのアブドラザコフ、若くてひげがなくて本当かっこいいです。ルチッチは若いのにぜんぜん年取って見えるそして皆様期待のダムラウ登場!髪を黒く染めている彼女の金髪を楽しみにしていたのに残念。
2011年06月09日
Mariusz Kwiecien as Marcello made a stage "VIVO!"Photo: Mikolaj Mikolajczyk MET Japan Tour 2011Puccini : La Boh?meJun.8(Wed.) 19:00 NHK Hall, ShibuyaTokyo Opening NightCond. Fabio Luisi (replacing James Levine)Mimi Barbara Frittoli (replacing Anna Netrebko)Musetta Susannna PhillipsRodolfo Piotr BeczalaMarcello Mariusz KwiecienShaunard Edward ParksColline John RelyeaBenoit and Alcindoro : Paul PlishkaMET 東京公演初日「ラ・ボエーム」行ってきました!ぜいはあ…一日目でもう疲れています。NHKホールはお祭り状態だった!東京中のセレブが集結!初日は1F の5分の1は招待客だった。有名人だらけ。オペラ歌手東京中の評論家。学者芸能人。デザイナー。財界人。あるとあらゆるセレブが参集していた。はああ~客席にヨンフン・リーとグバノヴァとイルダール・アブドラザコフとゲルブ総裁。METでグリゴーロで2回見ただけにものすごい興奮はなかったですがよかったですよ~ベチャワの若々しく美しく伸びのある声!絶品でした!こういう声ではやはりグリゴーロかベチャワかという感じ。マリウシュ・クヴィエチェン、わき役に徹してくれていた。彼の演技力本当にすごい!演技の面ではっほとんど彼が舞台を牽引していた。すごく新しいこともやっていてベチャワとの演技のコミュニケーションも相当あったスザンナ・フィリップスめっちゃ可愛かった~まさにムゼッタだったわ!歌唱も良かったフリットリはもちろん素晴らしいの一言まさにディーヴァで安心して聴いていられる。レイリエの声の低いこと!地獄から響いてきそうな低さだった。彼もクヴィエチェンも本来ならこんな脇役をやる歌手じゃないのに出てくれて支えてくれて感謝!すばらしい一夜でした!第1幕いつもと違う雰囲気のただようNHKホール。なにしろ有名人だらけなのだ。そういう人たちにはぴったりのラボエームだOperagoer でない人たちの見る演目としては最適だ。なにしろ音楽は美しいしセットも完璧だしMETの代表作だ。しかし私としてはMETでグリゴーロで2回見てしまったのでそれを超えることはないと思っていた。ベチャワは波のある人だがきょうはさすがに最高のロドルフォだった。もうとにかく声が美しい~~~!声の美しいテノールは貴重なんだよね稀有なテノールですよグリゴーロはその稀有な声にあの演技だからねあの演技をみちゃうと…そこにロドルフォがいたからね。対するミミもまずバルバラはミミのキャラじゃないということともうトリノで聴いちゃったんだよねというのがあって。グリゴーロの相手役はマイヤ・コヴァレフスカだったんですけどこの組み合わせは良かったバルバラとベチャワだと恋人同士に到底見えないんだよねそういうもの、絵空事の世界、だと認識して見ればいいのだがもうグリゴーロを見ちゃってるから…今回コヴァレフスカではなんでだめだったのか私には疑問だ。きっと初日がボエームじゃなくてカルロだったらフリットリはエリザベッタのままだったろう。憶測だけど。多分組み合わせという点でリーの相手はフリットリではないしベチャワの相手はコヴァレフスカではないのかもしれないまあいろいろ考えるときりがないよね、この件は。クヴィエチェンがマルチェッロでこの人の演技が私の救いだった!ロドルフォの書いた脚本をストーブで燃やす。はしゃいでいる4人出かけていく一人残るロドルフォミミがやってくる冷たい手最高でした!ロドルフォの自己紹介ミミのアリアも筆舌に尽くし難いすばらしさだったすごく演技も歌詞にそってやっている。イタリア人だから母国語でない歌詞を歌う人たちはしばしば歌詞の内容に即しない演技をすることがある。お針子なのよ…なんとなく女の子の夢想の世界お花には匂いがないのよ刺繍だから!しかし聴いているベチャワの演技がものたりないんだよねグリゴーロと比べると…(しつこい)ベランダにミミが現われると仲間が下から冷やかすひゅ~!ここMETは大受けだったのに東京では笑っている人は少ない最後の二重唱も完璧!ベチャワは最後の高音もオクターブ上げて歌ってました!さすがMETの初日を飾るテノール!でも私の青春はNYのMETに置いてきた感じは否めないヴィットリオのせいですよここはどうしても作り物の感じがしちゃう。まさにあれが生きた舞台だったんだろうねえ。続く
2011年06月08日
本日MET名古屋公演の開幕です。中京テレビ事業 MET***今晩カウフマンの「ウェルテル」日本初放送です。すでにWEBCASTで生放送で見ていますが…クラシカジャパンパリ・オペラ座2010 『ウェルテル』***Massenet's WertherToday, 18:00 on BBC Radio 3 現地日本時間6月5日(日)2時~Werther ..... Rolando Villazon (tenor)Charlotte ..... Sophie Koch (mezzo-soprano)Albert ..... Audun Iversen (baritone)Sophie ..... Eri Nakamura (soprano)Magistrate ..... Alain Vernhes (bass)Johann ..... Darren Jeffrey (baritone)Schmidt ..... Stuart Patterson (tenor)Conductor ..... Antonio PappanoOrchestra of the Royal Opera House, Covent Garden話題のビリャゾンの復活公演。侘助さんいつもありがとうございます。***クラシカジャパンでウェルテルの放送が終わった後で日本へのメッセージを流してくれたアンナ・ボレーナのそでで、ダルカンジェロとネトレプコとガランチャがメッセージを寄せてくれた。アンナは泣いていた。彼女も苦しんでいるのだ。
2011年06月04日
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