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昨日の第3試合、パナソニック(門真市)-伏木海陸運送(高岡市)は、手に汗握る好ゲームだった。門真 100 000 100 =2高岡 000 010 000 =1(門)與座、庄司、鈴木、小屋、北出(高)中村、内藤、後藤、佐々木 スコア1-1の同点で迎えた7回、伏木海運は一死三塁のピンチの場面で佐々木竜次(花巻東ー東京農大)をマウンドに送った。結果、1番・上田隼也(高知ー亜細亜大)にセンターへ犠飛を打たれて1点を失ったが、この一球以外は安定した投球を見せた。(写真)佐々木竜次投手。 後続の打者を空振り三振に仕留めると、続く8回、9回も2つずつ三振を奪う、まったく危なげない好投を見せた。2回2/3、44球、被安打2、与四死球0、奪三振5、自責点0。140km台半ばの直球と、切れ味鋭い変化球で相手打者を翻弄。チェンジアップを交えた緩急も効果的に見えた。 花巻東3年時の夏(2014年)、エースとしてチームを岩手県大会決勝に牽引するも松本裕樹(現・ソフトバンクホークス)を擁する盛岡大附に逆転負けし、甲子園出場は叶わなかった。東京農大時代は故障に泣き満足できる成績を残せなかったけれど、いま都市対抗という大舞台で実力の片鱗を披露できた。 今大会は補強選手としての出場。本来の所属は医薬品卸業のバイタルネット(新潟)、このチームの監督は元近鉄バファローズの加藤正樹さん(PL学園ー早稲田大)。 (写真)パナソニック・小屋裕投手(神戸国際大附ー大阪商大)。身長162cmと小柄ながら躍動感あふれる投球フォームと、投げるごとに吹っ飛ぶ帽子、そして気合の雄叫びで、見る人を釘付けにする。スピードがどうとか制球がどうとか以上に、気合で真っ向勝負して相手打者をねじ伏せるタイプ。 (写真)バイタルネット監督の加藤正樹さん。伝説の「10・19」(1988年)では2試合とも途中出場。第一試合では8回、村上の適時二塁打で貴重な同点のホームを踏んだ。~『近鉄バファローズ大全』(洋泉社)より。
2020.11.27
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東都大学リーグ1~3部は先週までに全日程を終えた。 既報のとおり1部は亜細亜大が優勝、そして2部は青山学院大、3部は東京農大がそれぞれ優勝。今季に限り入替戦はないため、青山学院、東京農大ともに上部へ自動昇格する。 ボクが注目したのは3部だ。昨秋の2部リーグから転落した東農大は、まったく危なげない戦いで10戦全勝。最高殊勲選手(MVP)は白石翔樹(4年、大村工)、最優秀投手賞は米村建一郎(4年、福岡大大濠)、最優秀防御率賞は鶴田克樹(2年、下関国際)と、3部門で東農大の選手たちが受賞した。 今秋のドラフト前は、白石翔樹と近久輝(4年、東邦)のバッテリーがプロ球界から熱い視線を浴びた。スポーツ新聞には「東都3部からのドラフト指名は異例」と取り上げられもした。結果、残念ながら指名はなかったけれど、取り上げ方は違っていた。東農大は今たまたま3部にいるだけで、選手たちの実力は2部以上。3部を強調するのは事実とはチト異なるのだ。 なお2位は学習院大。左右の両エース・長野広季(4年、坂戸)、櫻井優樹(3年、豊多摩)らの好投がチームをけん引した。
2020.11.15
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早大が劇的な逆転勝ちで、15年秋以来10季ぶり46度目の優勝を決めた。元ロッテ、米大リーグ・メッツ投手の小宮山悟監督(55)は、18年1月の就任後4季目で初優勝。試合後のインタビューで「長いこと野球でメシを食ってきて、いろんな試合を見てきましたけど、きょうの試合が今までの人生で一番感動しました! 素晴らしかった!」とまくし立てた。(以上、報知スポーツ)早大 001 000 002 =3慶大 001 100 00 X =2(早)今西、西垣、山下、徳山、柴田、○早川(慶)森田、小林綾、長谷川、長谷部、増居、関根、木澤、●生井 スコア1-2で迎えた9回表、早稲田の攻撃は二死一塁。あと一つで慶應の優勝が決まる場面で、8回から救援したエース・木澤尚文(4年、慶應)に代わり、左腕・生井惇己(2年、慶應)がマウンドに上がった。 早稲田は8番・蛭間拓哉(2年、浦和学院)が打席に入った。蛭間は昨日決勝の本塁打を放つなど上り調子の選手。次打者が投手の早川隆久(4年、木更津総合)であることを考えれば、あえて蛭間と勝負しないという作戦もあったが、勝負を挑む生井は1球目にスライダーを選んだ。 するとどうだろう。これを完璧に捕えた打球は予想以上にグングン伸びて、バックスクリーンに飛び込んだ。この瞬間、まだ9回裏慶應の攻撃を残しているものの、実質的に早稲田の優勝を決めた瞬間だった。 試合終了後、優勝した小宮山悟監督へのインタビュー。それはコロナ禍に翻弄されたこの1年を的確に振り返る、素晴らしいコメントだった。「今年はコロナの影響で、ひょっとしたらリーグ戦ができないんじゃないかというようなこともありましたけれども、(東京)六大学野球連盟では何とかやろうということで、春のシーズンをイレギュラーな形で夏に1試合ということで5戦だけのリーグ戦を行って、1か月足らずですぐに秋のリーグ戦が始まるということも含めてですね、連盟のすべての人間が『天皇杯があるので我々はリーグ戦をしないといけないんだ』ということで、そういう中、我々(早稲田)もそうですけれども、慶應をはじめ、他の大学もすべてですね、部員がコロナに感染しないようにということで細心の注意を払って、ここまで漕ぎつけることが出来たということは誇りに思っています。我々(早稲田)が優勝ということになりましたけれども、すべての六大学の全チームが勝者だと思っています。(中略)終わるまでとにかく感染者を一人も出さずに(秋季リーグ戦を)終えて、全国にやればできるんだというところを示したいと思っていましたので、とりあえず8週間、皆さんのお蔭です、ありがとうございました」。 春は連日コロナの影響で、全国の各連盟は相次いで中止に追い込まれた。たとえ開幕してもすぐに中止に追い込まれる連盟もあった。そんな中にあって、東京六大学連盟は春季リーグ戦(1試合ずつ総当たり戦)を強行した。そして秋季リーグ戦も早々に開催を決め、コロナ対策も可能な範囲で万全を期した。小宮山監督のこのコメントは、大学野球の今年一年を総括した素晴らしいものだと思った。
2020.11.08
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前日まで7勝2敗でトップに立っていた亜大が4―0で中大を破り、2016年春以来、8季ぶり26度目の優勝を果たした。巨人ドラフト1位指名の平内龍太投手(4年=神戸国際大付)は9回に登板。最速152キロを計時して打者3人を左飛、三振、三振にきって“胴上げ投手”となった。(以上、スポーツ報知) 東都は11月4日、東京六大学より一足先に亜細亜大が優勝を決めた。ボクはその前日(3日)に亜細亜大ー中央大1回戦を観戦した。お目当ては中央大の五十幡亮汰(日本ハム2位)と牧秀悟(DeNA2位)だったけれど、目を奪われたのは亜細亜大の選手たちだった。全員が溌剌とした動きでまるで高校野球のよう。大学ではこういった光景になかなか出会えない。(写真)毎回、攻守交代時はベンチ前に並ぶ そして、もっとも注目したのが亜細亜大・矢野雅哉遊撃手(広島6位)の守備。三遊間への強烈な打球を逆シングルで捕球したプレーは圧巻。彼のフットワークの軽さ、守備範囲の広さはさすが。昨年秋は首位打者を獲得するなどの実績もあり、これほどの選手がドラフト6位まで残っていたのが不思議。思えば近鉄・大石大二郎を輩出したのもこの大学だった。゛ポスト・菊池涼介”の一番手になれるか。(写真)矢野雅哉。投手の投球と同時にポーンと大きくジャンプする 同じく亜細亜大・平内龍太(読売1位)も好投を見せた。最速156kmと云われる直球を中心に時折投げる変化球(スプリットらしい)を交え、緩急つけた投球術で打者を翻弄した。先発したこの日の成績は、7回、106球、被安打4、与四死球1、奪三振7、自責点0。(写真)平内龍太。 一方の中央大。「サニブラウンに勝った男」五十幡は、やはり足が速かった。たまたま彼の三塁打を見ることができたが、その速さといったら・・・。50m何秒とかの数字はどうでもよくて、ダイヤモンドを駆ける姿は躍動感に溢れていた。(写真)五十幡亮汰。
2020.11.08
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東京六大学秋季リーグ戦は、来週の早慶戦で幕を閉じる。少し早いけれども、神宮の内野スタンド片隅で話題になった選手のことを。文中の数値は10月31日現在。①法政大・高田桐利内野手(きり。2年、広陵、168cm、65kg、右左)。 この選手は、とにかく守備がうまい。高田の守る二塁へ打球が飛ぶと見ていてワクワクする。圧巻は対慶應大2回戦。4回二死二・三塁の場面でライト前にポトリと落ちそうな打球を、後ろへダイビングして好捕した【下の動画】。得てしてこの手の選手はポカリもある。この人も例外ではない、ご愛敬か。 2017年夏、広陵高2年時は甲子園で勝ち進み、花咲徳栄との決勝では代打で出場した。一学年上には中村奨成(現・広島)がいた。②慶應義塾大・廣瀬隆太内野手(1年、慶應、181cm、83kg、右右)。 1年生ながら、強打者揃いの慶應にあって3番を打つ。幼稚舎から慶應育ち。この秋の成績は打率.379(4位)、本塁打2、打点6。東大戦では2戦連続の本塁打を放った【下の動画】。 2018年夏、2年時に4番で甲子園に出場した。初戦の中越戦はサヨナラ勝ち、2回戦の高知商に敗退した。高校通算41発のスラッガー。③明治大・上田希由翔内野手(きゅうと。1年、愛産大三河、182cm、88kg、右左)。 この秋から4番に据わる。さほど怖さを感じさせない明治打線にあって、上田の存在感は光る。この秋の成績は打率.321(9位)、本塁打1、打点6。 高校時代も1年時から4番、そして2年の夏(2018年)に甲子園に出場した。初戦で横浜に敗退したが、上田は2安打を放った。内1本は及川雅貴(現・阪神)から。高校通算46発。④早稲田大・野村健太外野手(1年、山梨学院、180cm、97kg、右右)。 落ち着き払いどっりとした打席の姿は、リーグ屈指のスラッガーの空気を漂わせる。この秋の成績は打率.357(5位)、本塁打0、打点3。 高校時代は「山梨のデスパイネ」と呼ばれた。3期連続で甲子園出場、2019年夏は初戦で熊本工と対戦。自身は3安打を放つ活躍を見せたが、延長12回の激戦の末、バックスクリーンにサヨナラ本塁打を打たれ敗戦した。高校通算53発。※高校時代の写真はNHKより。
2020.11.01
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