全18件 (18件中 1-18件目)
1

INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。 ここ最近の記事を追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログトップページの右欄(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編へ アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-L)へ → 分量が増えてきたので、2つに分けました。つづき(M-Z)はこちらです。 アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編へ アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓ にほんブログ村 : 人気ブログランキング:
2012.02.28
コメント(0)

不死のアメリカン・ロック王道を歩み続ける男のソロ第二作 高校教師をしながらロッカーをやってきたという変わった経歴のジョー・グルシュキー(Joe Grushecky)。70年代から“アイアン・シティ・ハウスロッカーズ”(後に単に“ハウスロッカーズ”)をバックバンドとして活動する一方、何枚かのソロ名義作も出してきた。本盤『ア・グッド・ライフ(A Good Life)』は、2002年の『フィンガープリンツ』に続き、ソロ名義として2枚目のアルバムで、2006年にリリースされた。 『アメリカン・バビロン』の紹介の際にも書いたように、この人のやるロックとは、ブルース・スプリングスティーンに代表されるようなコテコテなアメリカン・ロックで、90年代以降、まさしくこの王道をいくようなアルバムを何枚も発表している。本盤でも“ボス”ことB・スプリングスティーンが4曲(1.、2.、4.、10.)に参加し、ヴォーカルはもちろんのことギター・ソロ(1.のセカンド・ソロ、4.と10.のソロ)も披露している。 全体としてはグルシュキーの曲がほとんどだが、うち2曲は彼が他の人物と共作している。その2曲のうち、オープニングの1.「コード・オブ・サイレンス」は、グルシュキーとスプリングスティーンの共作。スプリングスティーンのものとしては、2003年に出た編集盤『エッセンシャル』のボーナス・ディスクにライブ・バージョンが収録されていたのだが、数年遅れて発表されたグルシュキーのスタジオ・バージョンをここで聴くことができる。ブルースとジョーの掛け合いは、E・ストリート・バンドのブルースとスティーヴ・ヴァン・ザント(リトル・スティーヴン)のそれを聴いているかのように迫力がある。 いずれにしても、上記の1.はグルシュキーの一方の魅力をよく表していると思う。それは、正調アメリカン・ロックというか、おそらくは1970年前後、CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル)のあたりに起源を持ち、80年代に『ボーン・イン・ザ・USA』の辺で確立されたいかにもな米国の王道ロックの流れを組むものである。 その一方で、もう一つの軸みたいなものがここ10年程のグルシュキー盤には含まれているように思う。それは、もう少し肩の力を抜いた曲調や演奏のもので、本盤ではタイトル曲の4.「ア・グッド・ライフ」に代表される。今だよくつかめないで入るのだが、グルシュキ年齢を重ねたせいでこういう余裕が生まれてきたのか。はたまた、従来のバンドと一緒ではないソロ名義のアルバムも作るようになったためかもしれないのだが、ストレートに突っ走ったり、シリアスで重いばかりではないよさが出てきた。そのようなわけで、以上の2つの特徴の両方がバランスよく配されているという点でも、本盤は楽しめる。 21世紀を迎え(というか迎える少し前から既にそうだったが)従来的な枠組のロックはもはやメインストリームではなくなったのかもしれない。でも、このジョー・グルシュキーのアルバムを聴いていると、決してそれは死に絶えたり、この世から消え去って過去の遺物になり下がったわけではないことがよくわかる。米国ロックは、まだまだ聴き手を楽しませ、心地よくさせてくれるものだと感慨を新たにさせてくれるように感じる。[収録曲]1. Code of Silence2. Is She the One3. Don’t Forget Where You’re Coming From4. A Good Life5. Beauty Fades6. Nothing Without You7. Too Hot to Think8. The Other Shoe9. Party Tonight10. Searching For My Soul11. Father and Son12. Safe at Home13. (bonus track) Lake Pontchartrain2006年リリース 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2012.02.27
コメント(0)

稀代の歌姫、追悼 ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)死去のニュースは、先日世界を駆け抜けた。48歳で急死の理由はいまだによくわからないが、ホテル内のバスルームで亡くなっていたことがまもなく明らかにされた。その直後に開催された第54回グラミー賞でも、この1年に亡くなった他のアーティスト(クラレンス・クレモンズ、エイミー・ワインハウス)らと並んで、ホイットニーへの追悼パフォーマンスが行われ、ジェニファー・ハドソンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」が話題となった。 さて、ホイットニー追悼の意味も込めて、今回は1987年のセカンド作『ホイットニーII~すてきなSomebody(原題:Whitney)』を取り上げたい。彼女は、1985年に『そよ風の贈りもの(原題:Whitney Houston)』でデビューし、このアルバムとそこに収録された複数のシングル曲のヒットで一躍知られるようになった。この第一作のヒットの仕方は、爆発的というよりは持続的に盛り上がっていった感じだった。結果、デビュー盤から2年以上経って第二作の本盤がリリースされる時点でも、デビュー・アルバムはまだチャートインしているという状況だったらしい。 正直、個人的な感想を言えば、ファースト・アルバムの衝撃が大きかっただけに、この第二作は前作ほどのインパクトがあるものではなかった。でも、冷静にこのセカンド作を聴き直してみると、いまさらながらその質の高さに驚かされる。一躍スターとなり、そのまま次のアルバムをすぐに作ってもよかったのだろうが、デビューの仕掛け人だったプロデューサーのクライヴ・デイヴィスが大事にしていたのだろう。2年ほどの間を開けて、歌唱力に一層磨きがかかったセカンド作を意図したのではないかと想像する。 ナラダ・マイケル・ウォルデンのプロデュースによるダンス系チューンが今の時代から見るといかにもではあるのだが、それにしてもバラード系の輝きは時代を超えて受け継がれるべきものである。仮に本盤の代表曲を1つだけ挙げるなら、一般にはヒット曲の1.「すてきなSomebody(I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me))」なのかもしれない。でも、筆者としては、それよりも4.「恋のアドバイス(Didn’t We Almost Have It All)」を本盤の代表曲に推したい。このような観点からすれば、本盤のよさは、バラード系の歌唱の素晴らしさにあり、その意味では、6.「いつもあなたと(Where You Are)」や8.「愛の絆(You’re Still My Man)」なども聴きどころ。ちなみに、11.「アイ・ノウ・ヒム・ソー・ウェル」では、母親のシシー・ヒューストンとのデュエットも披露している。 上でも触れたダンス系チューンが、バラード系の曲と交互に配されているのは、確かにアルバム作品としての統一性に欠ける。とはいえ、歌手ホイットニーの実力が存分に発揮された1枚であることは確かな作品だと思う。 【送料無料】ホイットニーII~すてきなSomebody/ホイットニー・ヒューストン[CD]【返品種別A】【smtb-k】【w2】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2012.02.24
コメント(0)
![]()
形式も録音も異色の名盤 ジョー・ジャクソン(Joe Jackson)という名の“奇才”は、音楽の方向性も多様なだけに、“これぞ代表盤”というのが決めづらく、したがって彼の作品でどれがベスト作かという評価も聴き手によっていろいろということになってしまいがちである。なので、あくまで筆者個人の好みや感想をもとに、ということになるのだが、ジョー・ジャクソンの作品群でベストのものを順位付けして挙げるとすれば、間違いなく上位に位置するのが、この『ビッグ・ワールド(Big World)』である。 本盤は、ニューヨークのラウンドアバウト劇場という400人収容の小ぶりな劇場で実際の聴衆を迎えて録音された。ただし、ふつうのライブ録音とは違う。拍手も声援もなしの(ジョー・ジャクソンがそのように要求した)、静かな聴衆という異例のシチュエーションで生録りされた。 発売時の仕様も異色であった。当時のLPは2枚組で発売されたものの、音楽が入っているのは、いわゆるA面・B面・C面だけ。つまり、2枚目の裏(D面)は音楽なしというもので、レコード1.5枚分の内容ということになっていた。そもそもは10曲ほどのアルバムを考えていたが、結果的に内容が充実し、1.5枚分というヴォリュームに収まったらしい。ちなみに、総収録時間は60分ほどなので、現在はCD1枚に収まっていいて、CDでは、“パート1”が収録曲の1.~5.、“パート2”が6.~9.、“パート3”が10.~15.となっている。 作品ごとにがらりと作風を変えたりするジョー・ジャクソンだが、本盤ではタイトルの通り“世界”がキーワードになっている(アルバムのジャケットには“Big World”の語が世界各地の言語で記されており、日本語か中国語か不明なものの“大世界”の文字も見える)。ストレートなロックンロール調の曲もあれば、中近東的なメロディ、はたまたアルゼンチンのタンゴ風のものなどがあり、15曲聴きながらちょっとした世界旅行のようでもある。 私的な好みで何曲か聴きどころを挙げておきたい。1.「ワイルド・ウェスト」と10.「サヴァイヴァル」は録音方法から来る緊張感がひしひしと伝わってきて、いい意味でスリリングな演奏に仕上がったナンバー。特に後者では、ライブ録音で納得いかずにやり直す場面もあったとのことだが、このテンションは個人的には大好き。2.「ライト・アンド・ロング」は渋さがウリで、本盤の中でも特に気に入っている曲のひとつ。9.「フィフティ・ダラー・ラヴ・アフェアー」は、暗い曲調とアコーデオン(ジョー・ジャクソン自身が演奏)が印象的な、完成度の高い曲。14.「ホームタウン」はこの頃の他のアルバムにも共通するジョー・ジャクソン節全開の名曲である。 上で書いたように、ライブ一発録り形式なために、全体を通して緊張感にみなぎっている。ライブ録音と言っても通常のライブでの良くも悪くも生中継的な要素が入るのではない。むしろ、スタジオでの一発録音に近い雰囲気と演奏の質で、上にある名曲たちを聴くのももちろんながら、その雰囲気と演奏の出来を堪能するだけでも一聴の価値ありのアルバムである。[収録曲]1. Wild West2. Right and Wrong3. (It's A) Big World4. Precious Time5. Tonight and Forever6. Shanghai Sky7. Fifty Dollar Love Affair8. We Can't Live Together9. Forty Years10. Survival11. Soul Kiss12. The Jet Set13. Tango Atlantico14. Home Town15. Man in the Street1986年リリース。 【送料無料選択可!】ビッグ・ワールド / ジョー・ジャクソン 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ ↓
2012.02.23
コメント(0)

スペイン・ロックと狂女フアナ ホアキン・サビーナ(Joaquín Sabina)は、1949年スペイン南部アンダルシア地方のハエン県出身のシンガーソングライター。若い頃には反フランコ体制の運動に加わりロンドンへ亡命していたが、1977年のフランコ総督死去後に祖国に戻り、1978年に1stアルバムを発表。その後はコンスタントに音楽活動を続けていたが、2001年に軽い脳梗塞を起こし、これが原因でうつ病になる。しかし、現在ではそれも克服し、元気に活動を続けている。スペインだけでなく、ラテンアメリカ諸国でも強い人気を誇り、2011年には初めて米国(NY、ロス、マイアミ)でのライブも敢行した。 狂女フアナ――世界史好きや映画に関心のある人には馴染みのある人物名だろう。スペインの王イサベル(カスティーリャ女王)とフェルナンド(アラゴン王)の娘にして、後に神聖ローマ皇帝となるカール5世およびフェルディナント1世の母。精神不安定の波があり、激しく取り乱したりしたことから“狂女フアナ”と呼ばれるが、一方では、王権をめぐる政争の中、狂女に仕立てられたとの説もあるらしい。彼女の生涯は2001年に映画化(邦題は『女王フアナ』)されている。 さて、「フアナ・ラ・ロカ(狂女フアナ)」はこの曲のタイトルで、こんなところにも歴史上の人物名が登場するところが面白い。ただし、別に歴史上のこの女王のことを歌っているのではなく、堅苦しい生活を捨て奔放に振る舞う“狂女フアナ”のあだ名を持つ女性を歌った、タイトルの割には気軽な曲。ホアキン・サビーナの3rdアルバム『ルレータ・ルサ(ロシアン・ルーレット)』に収録されたものだが、ちょうどこのアルバムからサビーナはロック・サウンドの方に傾いていった。 オリジナル(上記アルバム収録バージョン)の演奏は、今の時代からすると古めかしく、かなり間延びの激しい感じを受ける。けれども、ライブ盤として発表され、後にいくつかのコンピレーションにも収められた1986年のライブ・バージョンは、勢いもあって現在でも十分通用する。筆者は以前からこちらのバージョンが結構好きだったのだが、この動画がアップされているのを見つけたので、興味のある方はついでにお楽しみいただきたい。 [収録アルバム]Joaquín Sabina / Ruleta rusa (1984年) ←オリジナル・バージョン収録Joaquín Sabina y Viceversa / Joaqu?n Sabina y Viceversa en directo (1986年)←ライブ・バージョン収録Rock en tu idioma, Diez años, vol. III (1999年)などコンピ盤にも収録。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2012.02.21
コメント(1)

メキシコの社会問題に踏み込んだ第三作 1986年に発表されたEL TRIの3枚目のアルバムがこの『愛を知らぬ子(El niño sin amor)』。メジャー・デビュー作となった『シンプレメンテ(Simplemente)』が1984年で、その後毎年のペースでアルバムをリリースしての第三作目にあたる。このあたりになってくると、気負いみたいなものが少なくなってきて、ますます自然体にやりたい音楽を展開しているというのが全体的な印象。 楽曲は前2作と同じくバンド・リーダーのアレックス・ローラ(アレハンドロ・ローラ)のものが中心で、いくつかは1990年までギタリストとして所属し初期のソングライティングにも貢献したセルヒオ・マンセラとの共作。また、目を引く曲としては、オープニング・ナンバーの1.「ロックは決して死なない(El rock nunca muere)」がニール・ヤングのカバーである。この曲の原曲は、ニール・ヤング&クレイジー・ホースの1979年作『ラスト・ネヴァー・スリープス』に収録された「マイ・マイ、ヘイ・ヘイ (アウト・オブ・ザ・ブルー)」であるが、全編スペイン語の詞となっている。 もう一つの注目曲は、アルバム・タイトル曲の5.「愛なき子(El ni?o sin amor)」である。初期のEL TRIは恋愛や日常的なストーリーを題材に取り上げることが多かったが、90年代にかけて、次第に社会的・政治的な内容を歌詞に盛り込んでいくことになった。そのきっかけとなったのがこの曲と言える。表題の「愛なき子(El ni?o sin amor)」というのは、歌の中では「この子は愛を知らない(Este ni?o no conoce el amor)」とも言い換えられており、親の愛に触れることなく育ったストリート・チルドレン(路上生活の子ども)を指している。ちなみに、本アルバムのジャケット写真もこれを示唆するような道端に座った子どもの写真が用いられている。 明らかに聴きどころだと思われるのは、以上2曲。とはいえ、他のいずれの曲に関しても一定レベルを超えたもので、メジャーデビューから少し先を見渡して次のステップを目指している段階のアルバムと言ったところだろうか。[収録曲]1. El rock nunca muere2. Otro pecado3. Déjalo sangrar4. Qué tal ayer5. El niño sin amor6. Mujer diabólica7. No preguntes por qué8. Más allá del sol1986年リリース。 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2012.02.18
コメント(0)

INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここしばらくの記事を追加しています。 INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ右欄(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編へ アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-L)へ → 分量が増えてきたので、2つに分けました。つづき(M-Z)はこちらです。 アーティスト別INDEX~ラテン系(ロック・ポップス)編へ アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(どちらか1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓ にほんブログ村 : 人気ブログランキング:
2012.02.18
コメント(0)

“ヴァン・モリソンにはまる”というのがどことなくわかり始めた1枚 実はヴァン・モリソン(Van Morirson)という人のことをあまりよく知らない。無論、一般的な情報としてどんな人であるのかはわかる。1945年、アイルランド出身のミュージシャンで、未来日の最後の大物とされるミュージシャンで、60年代にR&Bバンド、ゼム(Them)の一員としてシーンに登場し、ブリティッシュ・インヴェイジョンの一翼を担った。1966年からはソロに転向し、1968年の『アストラル・ウィークス』や1970年の『ムーンダンス』といった名作をリリースしていった。その後も多くの作品を発表し、上記2枚をはじめ、代表作とされるようないくつかの有名盤やその他単発的に彼のアルバムは聴いている。だけれども、筆者にとってのヴァン・モリソンは、まだ全体像がよく見えないアーティストなのである。そんな中で、実を言うと、最初にどこかピンと来たのは本盤であった。そこで、今回はこの1枚を取り上げようという次第である。 本盤『テュペロ・ハニー(Tupelo Honey)』の第一印象は、シンプルな“力強さ”だった。ちなみに、筆者がいちばん初めに体験したヴァン・モリソン盤は、『アストラル・ウィークス』だった。その時の印象を思い起こしてみれば、そのヴォーカルの印象がどこか頼りない感じで、しかもその内容がとかく難解に感じたように記憶している。しかし、これとは対照的に、だいぶ後になってから聴いた『テュペロ・ハニー』は、もっと真っ直ぐに筆者の耳に入ってきた。今では他にも好みのアルバムは複数あるが、ヴァン・モリソンを聴いて最初にいいと思ったのは実はこのアルバムだった。 1967年からスタートしたソロのキャリアとしては5枚目に当たる。英国ではチャートインの記録はないようだが、アメリカではそこそこ売れたアルバムとなった。曲作りは主にウッドストックで行われ、録音はサン・フランシスコでの吹き込みが中心となって完成された。1.「ワイルド・ナイト」と表題曲6.「テュペロ・ハニー」はシングルとしても売り上げた。 前作までとは異なるのは、制作地が米国で内容もアメリカ人受けしやすかったということだろうか。それもそのはず、当初はカントリー&ウェスタンのアルバムを計画していたとのことである。タイトルも、テュペロ(ニッサ)という米国南東部に生えている木の花から取れる蜜を指すもので、アメリカ人には近づきやすかったことだろう。カントリー&ウェスタンのアルバムにするという意図は結局変更されたが、2.や7.、8.の演奏などはアメリカ人に馴染みやすそうに思える。おそらくは、あまりに内省的に過ぎず、肩の力が少し抜いたぐらいの演奏とストレートな歌い口が同居し、そこに従来のヴァン・モリソンらしさがうまく調和した結果が、米国で受け入れられたのだろう。筆者の本盤の第一印象も、ここら辺から来ているのではないかなと思う。 ヴァン・モリソンを聴いたことない人でこれをお読みの方もいるだろうが、有名盤の『アストラル・ウィークス』や『ムーンダンス』は名盤この上ないのだが、案外とっつきやすそうな本盤から最初に聴いて見るのもいいかもしれない。 蛇足ながら、2008年の再発盤では、2曲が追加収録された模様(筆者が持っている盤はそれ以前のものなので未聴)。その2曲とは、もともとアルバムに収録されていた1.「ワイルド・ナイト」の別テイクと、トラディショナル曲の「ダウン・バイ・ザ・リヴァーサイド」である。[収録曲]1. Wild Night2. (Straight to Your Heart) Like a Cannonball3. Old Old Woodstock4. Starting a New Life5. You're My Woman6. Tupelo Honey7. I Wanna Roo You(Scottish Derivative)8. When That Evening Sun Goes Down9. Moonshine Whiskey1971年リリース。 下記ランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2012.02.17
コメント(0)

今日のお昼間に累計23万アクセスを超えました。この場を借りてご覧の皆さんに感謝いたします。今後も引き続きお楽しみいただければ幸いです。追記 そう言えば、ここ数日、アクセスがものすごい勢いで伸びています(本ブログの普段の様子からすると珍しい700アクセス越えの日もありました)。楽天のアクセスカウンターの不具合と何か関係あるのでしょうか…。 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2012.02.16
コメント(0)

ゆとりとくつろぎのズート盤 ズート・シムズは1925年生まれの米国のテナー奏者(後にソプラノ・サックスも演奏)。彼の代表的な盤はいくつかあるが、そのうち、1961年の渡欧の際にパリで吹き込まれたのが本盤『ズート・シムズ・イン・パリ(Zoot Sims in Paris)』。白人テナーのワンホーンで、スウインギーな演奏で知られるズート・シムズだが、この盤はよりリラックス度の高い1枚である。とりわけ代表盤としてよく言及されるの『ダウン・ホーム』や『ズート』あたりのイメージで激しくスイングしたノリのいい演奏を期待すると、本盤については、いくらか肩透かしを食らうかもしれない。いや、別に全然スイングしていないとか言うつもりなのではない。でもゆとり度とくつろぎ感が上記代表作に比べるとだいぶ強いというのが、本盤の全体としての印象なのである。 “ゆとり”というと、“ゆとり世代”とか、近頃ではよくない意味に使われてしまったりもするのだけれど、本盤でのゆとりとくつろぎはもちろんいい意味においてである。外国へ演奏旅行に出かけ、現地のミュージシャンを交えながら演奏を繰り広げる。こういう行為は、演奏者やその時の状況によっては“外での勝負”といった感じになって緊張感が高まる場合も多いだろう。ところが、この盤でのズートの演奏は、その真逆なのである。確かにアンリ・ルノーとは過去にも共演していて、心が通っていたのかもしれない。そうは言っても、普段とは違った雰囲気の、異なる気質の観客の中でこのリラックスした演奏が繰り広げられたからこそ、こんないい盤になった。 では、そのゆとりとくつろぎの源はどこにあるのだろうか。思い当たる理由を考えてみたい。 1つは、何と言ってもそのメンバー編成にあると思う。アンリ・ルノーを中心としたリズム・セクションの安定した演奏ぶりである。ベースのボブ・ホイットロックとドラムのジャン・ルイ・ヴィアールは真面目に地道に演奏に勤しんでいる。アンリ・ルノーはというと、欧州らしい知的で洒落たフレーズを随所で披露する(本盤では例えば3.や5.の演奏が個人的には好み)。この人は演奏家としてだけでなく、プロデューサーとしても活躍した人で、演奏からも洗練された知性のようなものが漂ってくる。 2つめとして、演奏曲目の工夫もあるだろう。ズート作のブルース2曲(1.と7.)が演奏曲目に入っているが、全体としては圧倒的にスタンダード中心の選曲になっている。そしてこの点と関係するのだが、3つめとして、ズートが勢いよく吹くのではなく、落ち着いて聴かせることにより比重を置いた演奏を展開していることである。 ズート・シムズは革新的なことをしたというよりも、頑なに己のスタイルを堅持したジャズ・ミュージシャンと言われる。白人テナーとして、レスター・ヤングの流れを組む演奏家と言われるが、確かにズート・シムズの最たる特徴は、曲を歌いあげ、聴き手を楽しくさせる、あるいはなごませることにあったのだろう(こういう観点からすると、本盤の4.や9.は外せない曲目である)。暖かなトーンでくつろぎを感じさせる本作は、ズートの代表作を1枚だけ挙げる時には出てきにくいが、彼の代表作を複数枚挙げる時には、きっと外せない1枚になると思う。 余談ながら、本盤の録音場所はパリの“ブルーノート”となっているが、一説では、映画の撮影用のセットに観客を入れてライブ録音風にしたという。まあ、観客に“聴かせる”というズートの姿勢からすれば、どんなセットなのかは関係なかったのかもしれないけれど(笑)。[収録曲]1. Zoot’s Blues2. Spring Can Really Hang You Up The Most3. Once In A While4. These Foolish Things5. On The Alamo6. Too Close For Comfort7. A Flat Blues8. You Go To My Head9. (Stomping at the) Savoy[パーソネル・録音]Zoot Sims (ts)Henri Renaud (p)Bob Whitlock (b)Jean-Louis Viale (ds)1961年録音。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2012.02.16
コメント(1)
![]()
ただ者でないジャズ奏者は、ただブルースを演奏する? ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)は1926年生まれの米国人アルト・サックス奏者。現在も85歳で存命中で、来月(2012年3月)には来日公演も予定されている。活動期間が長いことから、彼の特徴は時代とともにビ・バップ、ハード・バップ、ソウル・ジャズなどと移り変わっていったと言われる。50~60年代、ブルーノートに多くの吹き込みを残しているが、ソウルあるいはブルースよりのスタイルの起点となった1957~58年頃で、この『ブルース・ウォーク(Blues Walk)』はその時期の作品であるとともに、彼の代表作の一つとして知られる。 ルー・ドナルドソンのサックスが技巧派かどうかと言われるとよくわからない(本盤のライナーによれば、演奏のレベルはこの作品の発表時点でそれ以前よりも高度になっている)。いずれにせよ、技術云々とは関係なく、彼の演奏は個性が滅法強い。本盤に関して言えば、明らかに“粘っこい”と言っていいように思う。“何だっていい、ただブルースを演奏するだけ”というのが、彼のスタンスだったとのこと。それにしても、ただブルースをやってみましたというだけで、こういう粘っこさがアルバム作品としてそう簡単に出るもんだろうか。やはりそこには別の仕掛け人もいたように思う。ルー・ドナルドソンと長年ピアノ奏者としてコンビを組んだハーマン・フォスターである。 ハーマン・フォスターは1928年生まれと、ルー・ドナルドソンとほぼ同世代の盲目のピアニスト。現役続行中のル-とは異なり、1999年に死去している。このピアノ奏者の演奏が何とも個性的である。好きなピアニストにオスカー・ピーターソンとエロール・ガーナーを挙げていたそうだが、なるほどその影響が随所に窺われる。例えば2.「ムーヴ」や6.「コーリン・オール・キャッツ」なんかを聴いていると、好き放題に弾いているという感じのピアノが聞こえてくるが、この型からはみ出た感じが粘っこさの一つの源泉のように思う。 もう一つ、粘っこく個性的に仕上がっている理由として、ルー・ドナルドソンと他の楽器の関係も考えてよいだろう。オルガンとギターを入れた『アリゲーター・ブーガルー』なんかがわかりやすいのだが、本盤でもコンガ奏者レイ・バレットが結構重要な役割を果たしている。こうした“標準装備”ではない楽器が入った時の、ルー・ドナルドソンの、おそらくは考え込まれているのだろうが、ぱっと聴きにはきわめて自然な順応・適応性としか思えない演奏力が、結果的にいい演奏につながり、最終的には、彼のやりたいブルースのイメージが形になっていったのだろうと感じる。 正統的な演奏や編成のジャズを好む人には合わないかもしれない。いや、でも聴いて見たら案外よいと思うかもしれないので、これを機にという人はぜひお試しいただきたい。ついでながら、5.「オータム・ノクターン」はしっとり聴かせるバラードだが、ここでもサックスとピアノの個性の強さ、結果としてどこかしら粘っこい演奏に仕上がっているのが面白いし、ある種、本盤の特徴を映し出しているように思う。[収録曲]1. Blues Walk2. Move3. The Masquerade Is Over4. Play Ray5. Autumn Nocturne6. Callin' All Cats[パーソネル・録音]Lou Donaldson (as)Herman Foster (p)Peck Morrison (b)Dave Bailey (ds)Ray Barretto (conga)1958年7月28日録音Blue Note 1593 ブルース・ウォーク/ルー・ドナルドソン[CD]【返品種別A】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2012.02.14
コメント(0)
![]()
ホイットニー・ヒューストン死去のニュースが世界を駆けまわっています。 実は今、海外出張中なのですが、私が滞在している街でもニュースでさんざん取り上げられています。また、昼間には、繁華街のCDショップの前を通ると、中から大音量で「オール・アット・ワンス」が聞こえてきましたその後、夜になってテレビをつけると、今度は追悼特集だったのか映画『ボディガード』をやっていました。 本ブログの過去記事が複数あるのでリンクしておきます。興味のある方はご一読ください。最後に書いた記事では「もう一花咲かせてほしい」と書いたのを記憶しています。それが叶わなかったのは残念ですが、他のアルバムや曲もいずれ記事にしたいと思います。ともかく、今はご冥福をお祈りします。(名盤・名曲紹介) 『そよ風の贈りもの(原題:Whitney Houston)』 「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」(動画紹介) 「オール・アット・ワンス」 「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」 【Aポイント+メール便送料無料】ホイットニー・ヒューストン Whitney Houston / そよ風の贈りもの (日本盤CD) 【Aポイント+メール便送料無料】ホイットニー・ヒューストン Whitney Houston / Whitney Houston (輸入盤CD)【YDKG-u】 【送料無料】アルティメイト・ホイットニー 下記ランキングに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓ ↓
2012.02.13
コメント(0)
![]()
隠れた名手のリーダー作 クラーク・テリー(Clark Terry)は、1920年、ミズーリ州セントルイス生まれのトランペット奏者。ビッグ・バンドでの活動が多い(ライオネル・ハンプトン、カウント・ベイシー、デューク・エリントン、クインシー・ジョーンズといったそうそうたるミュージシャンの楽団で演奏している)せいか、この人の活躍は、本盤を含め、あまり話題にされない。確かに、どこか地味ではあるのだが、実は凄いミュージシャンで、ひそかに高い定評がある。いわば“縁の下の力持ち”的で、主役としては登場しない名奏者が主役として吹き込まれたのが、この『セレナーデ・トゥ・ア・バス・シート(Serenade To A Bus Seat)』というわけである。 安定感のあるメンバーでの録音で、ベースがポール・チェンバース、ドラムがフィリー・ジョー・ジョーンズ。ピアノは、センスとスィング感覚に溢れるウィントン・ケリーが演奏している。二管で共演しているのは、ジョニー・グリフィン(テナーサックス)である。この最後の人選は、本盤の録音の少し前にクラーク・テリーがエリントンのバンドでシカゴへ行った時、シカゴ出身のグリフィンの演奏を聴いて“絶対にこの人物が必要”と考え、ブルーノートからの客演が実現した。 グリフィンとの二管は見事成功し、スリリングなアンサンブルが本盤のあちらこちらで聴くことができる(この点に関して、個人的好みは、4.と5.)。さらにグリフィンを迎えた理由は、スタンダード曲の6.「スターダスト」からもよくわかる。この曲におけるクラーク・テリーのトランペットとジョニー・グリフィンのサックスの対話は、この人選がベストだったことをよく示していると思う。 もう一つ、この盤のすぐれている点を挙げると、曲のセンスであろう。アルバム自体はチャーリー・パーカーの曲で幕を開けるが、その後には自作曲が多く並び、間にスタンダード曲も挿入される。“既存の曲を料理してみました”というのではなく、自作曲中心に構成しながら必要に応じて他の曲も取り入れたという感じ。それでもって、自作曲は比較的シンプルながらいずれもよくできたものである(個人的には、2.、4.、5.が特にいい)。別に複雑な曲が悪いというつもりはないが、こういうシンプルでありながら聴き手の印象に強く残る曲を作れるところは、やはり見事な才能なのだろう。[収録曲]1. Donna Lee2. Boardwalk3. Boomerang4. Digits5. Serenade To A Bus Seat6. Stardust7. Cruising8. That Old Black Magic[パーソネル・録音]Clark Terry (tp)Johnny Griffin (ts)Wynton Kelly (p)Paul Chambers (b)Philly Joe Jones (ds)1957年4月録音 【送料無料】【輸入盤】Serenade To A Bus Seat - Keepnews Collection (24bit) [ Clark Terry ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ ↓
2012.02.12
コメント(0)
![]()
伝説のドアーズ、一押しのアルバム ロックとは反体制である、というのは使い古されたお題目であるが、確かにロックという音楽の一側面を表現してはいる。しかし、それがすべてかと言うと、どうもそうとは言い切れないように思う。もしかすると“体制”という言葉が政治染みているからかもしれない。もう少し幅を広げて“体制”や“国家”ではなく、広く“社会”ぐらいに捉える方が的を射ているのかもしれない。つまり、ロックとは、社会の常識に対するのアンチテーゼ、既存の価値観への疑問やその倒錯の試み、とでもいう方がその意義づけとして正確なような気がする。同時代の熱狂を知らず、後聴きの筆者にとって、ザ・ドアーズ(The Doors)とは、そんなロックの意義を考えさせてくれる存在でもある。 近年では長編ドキュメンタリー・フィルムの題材ともなったドアーズ(ただし、この映画は筆者は観ていないので、結局のところ熱心なファンとは言い難い)。彼らがロサンゼルスから音楽シーンに登場し、デビュー・アルバムでセンセーションを巻き起こしたのは、1967年のことだった。つまりは、今から45年も前の、いわば“大昔の出来事”である。そして、デビュー作の勢いに乗って同年にリリースされたセカンド・アルバムが、本盤『まぼろしの世界(ストレンジ・デイズ)』ということになる。デビュー盤『ハートに火をつけて』と本盤『まぼろしの世界』は、いずれも甲乙つけがたい名盤だと思うが、個人的には本盤の方が聴く頻度が高い。そのようなわけで、ひとまず今回は『まぼろしの世界』の方を取り上げた次第である。 一般に、このバンドは“サイケ”(サイケデリック)と括られるが、同じような分類の他のバンドとはだいぶ違うように思う。その理由は、ザ・ドアーズの次のの特徴にある。 1つめは、フロントマンのジム・モリスンの存在感の特異さである。平たく言えば、彼個人のカリスマ性の強さである。この特徴は、モリスンが若くして死し(1971年死去、死因はヘロインの過剰摂取とされる)、伝説的英雄のように見られるようになったことで、死後にさらに強固になった。 2つめの特徴は、ドアーズの作品がしばしば内省的な点にある。この“内向き具合”は、第1の特徴とも深く関係していて、ジム・モリスンのキャラクターに負う部分がやはり大きいのだろう。そして、反社会的というよりは自己や社会に対して洞察的という言い方がぴったりくるように感じる。 そのようなわけで、ロックは反体制という単純な仕組みが、ここでは、自己洞察のロックもあるのだという方向に転換している。21世紀に入って10年、先行き不安な昨今の国内外の社会情勢の中で、こういう内省的要素の入ったロックがリヴァイヴァルするのだろうか。はたまた“21世紀のドアーズ”が登場してくるのであろうか。前者(リヴァイヴァル)もいいが、創造的・建設的という意味では、後者にも期待したい。本盤を締めくくるのは「音楽が終わったら」という名曲だが、ただ終わってしまうのではなく、次の創造的音楽の夜明けが訪れる…。そうあって欲しいと願う。[収録曲]1. Strange Days2. You're Lost Little Girl3. Love Me Two Times4. Unhappy Girl5. Horse Latitudes6. Moonlight Drive7. People Are Strange8. My Eyes Have Seen You9. I Can't See Your Face In My Mind10. When The Music's Over1967年リリース。 【送料無料】Forever YOUNG::まぼろしの世界 [ ドアーズ ] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓
2012.02.11
コメント(0)

記事数は少なめなのですが、少々間が空いてしまったのでINDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。 ここしばらくの記事を追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ右欄(フリーページ欄)からお入りいただけます。 お暇な時に好きなアーティストやお気に入りのアルバム等探しつつお読みいただけると嬉しいです。 アーティスト別INDEX~ジャズ編へ アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-L)へ → 分量が増えてきたので、2つに分けました。つづき(M-Z)はこちらです。 アーティスト別INDEX~ラテン系(ロック・ポップス)編へ アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓ にほんブログ村 : 人気ブログランキング:
2012.02.09
コメント(0)

オーストラリア出身アーティストの伸び盛りの一枚 リック・スプリングフィールド(Rick Springfield)はシドニー出身のミュージシャン、俳優。高校中退後に地元でバンド活動をし、1972年に渡米しデビュー。しかしブレイクすることはなく、不遇の時期を過ごす。しかし、1981年のテレビドラマ出演が契機となり、ミュージシャンとしても再デビュー。そのルックスの良さもあいまって「ジェシーズ・ガール」が全米1位を獲得、グラミーの最優秀男性ロック・ヴォーカルも受賞した。 同曲を含む1981年の再デビュー第1作『ジェシーズ・ガール(原題:Working Class Dog)』、翌年の第2作『アメリカン・ガール(原題:Success Hasn’t Spoiled Me Yet)』に続き、1983年に出された第三作がこの『リビング・イン・OZ(Living in OZ)』であった。と言うと、前2作からの続きという感じがするかもしれないが、実際には前2作がまだアイドル的であったのに対し、この第3作のあたりからは次第にアーティストとしての志向が表れていくことになる。リック・スプリングフィールドの自作曲(本作では3.のみ共作で残りはすべて単独のクレジット)のよさも実によく伝わってくるし、何よりもティム・ピアース(90年代にはリック・スプリングフィールドとプロジェクトを結成することになるギタリスト)の参加が演奏に厚みを加えている。 オープニングの1.「ヒューマン・タッチ」からして元気とパワーに溢れている。お勧め曲をいくつか挙げておくと、まずは、5.「ミー&ジョニー」。若き日の想い出を自叙伝風に仕立てたもので、プレスリー、ビートルズ、ストーンズを夢見ていた音楽仲間のジョニーと自分自身を歌ったもの。8.「ソウルズ」は、ストレートなロック・ナンバーで、この手の曲はリック・スプリングフィールドのヴォーカルのよさが顕著によく表れるように思う。アルバムを締めくくる10.「ライク・ファーザー、ライク・サン」はストリングスを使った哀愁のある曲調だが、この数年前に亡くなった彼の父のことを歌ったもの。 とまあ何曲か挙げては見たが、何と言っても本盤最大の聴きどころは、表題曲の4.「リビング・イン・OZ」。上記8.と並んで直球なロック・ナンバーで、持ち味が存分に発揮されているのに加え、故郷オーストラリア(OZ)を題材にしているのも、当時の音楽シーンを振り返ると何とも感慨深い。オーストラリアからアメリカ進出のきっかけを作ったリトル・リバー・バンド、その後、80年代にかけてその道を追い、さらに切り開いてきたエア・サプライやメン・アット・ワーク…。リック・スプリングフィールドもまた、その流れにあるオーストラリア発のアーティストであった。今のボーダレスな時代からするとイメージしづらいだろうが、ある時点までは、オーストラリアから全米級のスターは生まれ得なかった。そんな時代がかつてあり、リック・スプリングフィールドは先達の道をさらに切り開き、それを変えて行ったアーティストの一人であった。[収録曲]1. Human Touch2. Alyson3. Affair of the Heart4. Living in OZ5. Me & Johnny6. Motel Eyes7. Tiger by the Tail8. Souls9. I Can't Stop Hurting You10. Like Father, Like Son1983年リリース。 下記ランキングに参加しています。 お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓ ↓
2012.02.07
コメント(0)

ブルース・ロック好きの必聴・愛聴盤 ~後編~ 1966年に出された本オムニバス盤『ホワッツ・シェイキン』。前編では、ザ・ラヴィン・スプーンフルやティム・ラッシュといったフォーク、フォーク・ロック系のアーティスト(しかもそのバックグラウンドにはR&Bも見え隠れする)が、米国におけるブルース・ロックもしくはホワイト・ブルースの背景としてあり、それが反映されているというところを述べた。この後編では、よりブルース・ロック然とした部分に注目して、残りのアーティストと参加曲を見て行きたい。 まず、ネーム・ヴァリューからしてまず目を引くであろうは、エリック・クラプトン率いるパワーハウス(Eric Clapton & The Powerhouse)である。編成は、ギターのクラプトンのほか、ヴォーカルのスティーヴ・ウィンウッド、ウィンウッドと同じくスペンサー・デイヴィス・グループで一緒だったピート・ヨーク(ドラム)、さらには、マンフレッド・マンのポール・ジョーンズ(ハープ)、ピアノのベン・パルマーといった顔ぶれ。録音は66年3月ということだから、クラプトンがジョン・メイオールのグループ(ブルース・ブレイカーズ)で行った、“神”と呼ばれることになる演奏と、クリームの結成の狭間の時期にあたる。もう少し深読みすれば、スティーヴ・ウィンウッドとの組み合わせなんかは、後のブラインド・フェイスの布石という感じもして面白い。 周知のように、クラプトンは英国出身だが、活動の場や聴衆からの受け入れ度を考えると、こうしたアメリカでの動きの中でも十分意味を持ってブルース・ロックなりホワイト・ブルースなりの普及・成立に関わってきた。その様子が本録音に反映されている。収録されているのは全3曲で、もっとも目を引くのは、7.「クロスローズ(Crossroads)」だろう。ロバート・ジョンソン作のナンバーで、この同じ年にクラプトンが参加・結成したクリームの代表曲の一つとして定着していく曲である。クリームのライヴでの迫力のヴァージョンのイメージとはだいぶ違うと感じる方も多いかもしれないが、スティーヴ・ウィンウッドのヴォーカルとポール・ジョーンズのハープ(ハーモニカ)が印象的でこれはこれでなかなかいいヴァージョンと思う。他の収録曲は6.「アイ・ウォント・トゥ・ノウ」と10.「ステッピン・アウト」。前者は、上記のジョン・メイオール盤でも演奏されていたもので、本盤以降にクリームでも演奏している。後者は、インストルメンタルのブルース・ナンバーで、これもまた後にクリームで演奏もしている。余談ながら、この時のエリック・クラプトン&ザ・パワーハウスの吹き込みはもう1曲あったそうで、いまだ未発表音源として残っているとのこと。 次に、というか本盤でもっとも出色の出来を披露しているのが、ポール・バターフィールド・ブルース・バンド(The Paul Butterfield Blues Band)である。このバンドは前年の65年にデビュー盤を発表し、同じ66年(マイク・ブルームフィールド在籍期)には、名盤『イースト・ウェスト』を発表している。米国ブルース・ロックの主流を作った、今となっては伝説のバンドである。参加アーティスト中で最多の5曲が収録されているが、いちばん目を引くのが、3.「スプーンフル」だろう。ウィリー・ディクソン作のブルースのスタンダード・ナンバーであるが、上記クラプトンがクリームのデビュー作で取り上げる前にバターフィールドがここで取り上げていて、スリリング極まりない好演を披露している。他の曲も触れておくと、4.「オフ・ザ・ウォール」は、リズムのキレとハープの流暢さで聴かせるインストのブルース曲。8.「ラヴィン・カップ」はポール・バターフィールドのオリジナル曲で、これまたスリリングでとにかくカッコいいブルース・ロックに仕上がっている。9.「グッド・モーニング・リトル・スクールガール」は、ソニー・ボーイ・ウィリアムソンIの曲で、勢いのある演奏。逆に14.「ワン・モア・スマイル」は、まったり感を含めギターとヴォーカルの掛け合いがいい味を出している演奏である。 もう一組の参加アーティストは、アル・クーパー。5.「泣かずにいられない(Can’t Keep From Crying Sometimes)」1曲のみの参加だが、この時期のロック界の様々な動きの陰にしょっちゅういた仕掛け人がこのアル・クーパーであった。ブルース・プロジェクトの別ヴァージョンだが、オリジナル曲でさらりとこんなブルース系ナンバーを披露してしまうあたりは、その才能を再認識させられる。 すっかり長くなってしまったが、1966年という、既に半世紀近く前のオムニバス盤を2回にわたって取り上げてみた。「今、何が熱いのか」を世に問う盤として登場し、その中にはブルース・ロックという当時の新しい潮流の背景と将来が同居していた。この手のコンピレーションは1~2年たてば使い捨てられる傾向にあることが多いが、この盤は例外的に、現在に至るまでずっと熱いままの好コンピレーションであり続けているように思う。[収録曲]1. Good Time Music / The Lovin' Spoonful2. Almost Grown / The Lovin' Spoonful3. Spoonful / The Paul Butterfield Blues Band4. Off the Wall / The Paul Butterfield Blues Band5. Can't Keep From Crying Sometimes / Al Kooper6. I Want to Know / Eric Clapton and the Powerhouse7. Crossroads / Eric Clapton and the Powerhouse8. Lovin' Cup / The Paul Butterfield Blues Band9. Good Morning Little Schoolgirl / The Paul Butterfield Blues Band10. Steppin' Out / Eric Clapton and the Powerhouse11. I'm In Love Again / Tom Rush12. Don't Bank on it Baby / The Lovin' Spoonful13. Searchin’ / The Lovin' Spoonful14. One More Mile / The Paul Butterfield Blues Band1966年リリース。関連記事リンク: ブルース・ロック好きの必聴・愛聴盤 ~前編~ へ 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ ↓
2012.02.04
コメント(0)

ブルース・ロック好きの必聴・愛聴盤 ~前編~ 1966年と言えば、ビートルズが来日公演を行った年である。この年の(というか、そもそもこの前後がそうなわけだけれど)ロック界では、相次いで名盤が生み出された。1966年のリリースのものをいくつか挙げると、ローリング・ストーンズの『アフターマス(余波)』、ビートルズの『リボルバー』、ボブ・ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』、ビーチ・ボーイズの『ペットサウンズ』といった具合に、後に名盤と評される作品が目白押しである。こうした時代に、「今、何が熱いのか」を問い、「現時点でイケている旬の音楽」としてブルース・ロック、あるいはホワイト・ブルースに目を付けた制作者がいた。そうして、エレクトラ・レコードから、レーベルを超えたアーティスト編成で構成されたのが、本盤『ホワッツ・シェイキン(What's Shakin')』である。 参加アーティストは全5組で、計14曲収録。ジャケットの記載順でアーティスト名を挙げると、ザ・ラヴィン・スプーンフル(The Lovin’ Spoonful)、ザ・ポール・バターフィールド・ブルース・バンド(The Paul Butterfield Blues Band)、トム・ラッシュ(Tom Rush)アル・クーパー(Al Kooper)、そして、エリック・クラプトン&ザ・パワーハウス(Eric Clapton and the Powerhouse)である。オムニバス盤なので全体の統一感に欠けるのは事実である。しかし、というか、それでもなお、熱さが伝わってくる好盤なのである。 アルバムは、ザ・ラヴィン・スプーンフルの2曲で幕を開ける。ジョン・セバスチャン率いる彼らの曲は、セバスチャンのオリジナル曲2曲(1.「グッド・タイム・ミュージック」、2.「オールモスト・グロウン」)に加え、アルバム後半には、カバーの2曲(12.「ドント・ルック・バック・オン・イット・ベイビー」、13.「サーチン」)が収録されている。このラヴィン・スプーンフルの参加曲で“ブルース・ロックなの?フォーク・ロックなの?”という疑問が湧いてくる人もいるだろう。 まず、ザ・ラヴィン・スプーンフルの面々がアルバムのジャケットを飾っている。さらには、参加アーティスト名がジャケットに連記されているが、彼らの名前がいちばん目立つ位置・サイズで表記されている。これらの点は多少差っぴいて考えた方がいいかもしれない。というのも、本盤リリース時点での人気度という点では、ザ・ラヴィン・スプーンフルが圧倒的であった。65年にデビューし、翌年にあたるこのリリース年には、「デイドリーム」(全米2位)、「サマー・イン・ザ・シティ」(全米1位)といったヒットを飛ばしている。要は、このオムニバス盤の売上を考慮して、ジャケットの“見た目”という意味では、彼らを表紙に持ってくるのが得策だったろう。 けれども、ザ・ラヴィン・スプーンフルの参加は別の意味で重要なのである。彼らは一般に“フォーク・ロック”という括り方をされる。それがなぜブルース・ロック志向のアルバムに参加なのか。実は、米国でのブルース・ロックの潮流の背景には、フォーク側の影響も多分にある。とくに古き良きロックンロール、さらには南部的R&Bといった音楽を媒介するかたちで、米国におけるフォーク・ロックとブルース・ロックは双子の兄弟と言えなくもない。 つまるところ、66年時点から見て将来のブルース・ロック像というよりは、66年時点のブルース・ロックの潮流にいたる過程を如実に表しているのが、ジョン・せバスティアンなりザ・ラヴィン・スプーンフルなりがやっている音楽であり、本盤への彼らの参加だったと解釈できる。 この志向性は、1曲(11.「アイ・アム・イン・ラヴ」)のみ参加のトム・ラッシュにも当てはまるだろう。トム・ラッシュは、最初はボストンのフォークシーンから登場したシンガーであるが、だんだんと泥臭い方向を向いていくことになる。 長くなってきたので、ここらへんで日をあらため、別記事として後半に続けることにしたい。*後編へつづく(収録曲のデータは後編をご覧ください)。 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓
2012.02.02
コメント(0)
全18件 (18件中 1-18件目)
1

![]()
![]()