全31件 (31件中 1-31件目)
1
ブログをさぼっていた時期があり、未掲載の生体がたくさんいる。そのひとつがこちらのベニカエルアンコウ(Antennarius nummifer)。今年串本で採集した個体で現在飼育している。いつもよくいるタイドプールではなく、ちょうど隣のタイドプールにいた。こういうのは結構大切な情報。次回またチェックしたい。現在エサとして活エビを与えている。実は活エビ用の水槽をずいぶん前に立ち上げた。やや低水温を保つため、水槽クーラーも稼働させた。とまぁここまで書くとなんだかやりすぎ感があるが、実際は連結しているリフジウムにほかの生体を飼育しているのだ(爆)。
2021年12月31日
2018年9月下旬に行った串本磯採集の回顧録。採集した海水魚の一部。サザナミヤッコ(Pomacanthus semicirculatus)の幼魚。いつもいる場所は大体決まっているので、順にチェックしていけば、たいてい見つかる。潮が満ちはじめたときが採集しやすい。現在も別個体を飼育中~。ソラスズメダイ(Pomacentrus coelestis)。とりあえず採集した個体だと思う。フィッシュイーターの活餌としてお持ち帰りしてもいいのだが、最近はエビ類を与えることのほうが多いし、エビ類のほうがキープしやすい。時間いっぱい遊んだあとの夕暮れ。少しだけ寂しげな雰囲気が好きだったりする。こちらは宿泊先のホテル&リゾーツ 和歌山 串本。旧串本ロイヤルホテルである。早朝5時に撮影した写真。早朝から帰宅することが多い。岸和田サービスエリア 上り線。ここで休憩~。台風接近の影響のため天候が悪かった。1日ずれていれば、磯採集できなかったかも…。おわり。
2021年12月30日
2018年9月下旬に行った串本磯採集の回顧録。採集した海水魚の一部。クエ(Epinephelus bruneus)の幼魚。タイドプールで時々見かけるが、転石の下などにすぐに隠れてしまうので、採集に時間がかかることがある。クロホシフエダイ(Lutjanus russellii)。こちらも幼魚。タイドプールの常連のひとつ。時期によってはかなりたくさんいることがある。クロオビエビス(Sargocentron praslin)。こちらはたまたま見つけた個体を採集したものだと思う。ほとんどが転石などの下に隠れていて、見つけにくいことが多い。でも個人的には数は多いんじゃないかと思うのだが…。ゴンズイ(Plotosus japonicus)。幼魚の群れをすくったもの。撮影だけしてすぐにリリースした。カンムリヨウジ(Micrognathus andersonii)。串本でよく見つかるヨウジウオの仲間。個人的には好きなのだが、エサの問題があるので、最近はお持ち帰りしなくなった。つづく。
2021年12月29日
2018年9月下旬に行った串本磯採集の回顧録。採集した無脊椎動物の一部。ヒョウモンダコ(Hapalochlaena fasciata)。有名な危険生物。ブログを始める前から串本で時々見かけていたが、ここ数年においてはその頻度が高くなっているような気がする…。温暖化の影響なんだろうか?よくわからないが、注意するに越したことはない。よく似た種にオオマルモンダコがいる。ヒョウモンダコではご覧の通り、環状、破線状の青い模様が散在しているが、オオマルモンダコではこれらがすべて青い環状模様になり、外観から区別が可能である。串本ではまだオオマルモンダコを見かけたことがない。普通に見かけるようになる日が来るんだろうか…。さて話はかわり、毒のこと。もともとタコを含む頭足類はセファロトキシンなどの咬毒を持っているのだが、ヒョウモンダコ類はテトロドトキシンを主に後部唾液腺に持っているため、咬まれると非常に危険。もちろん咬まれたことはないが、咬まれたら命に係わる危険があり、要注意。知らずに触らないようにしなければ…。過去にオニダルマオコゼをいつの間にか触っていたことがあった。あのようなことは二度とあってはならない。逃げようとするヒョウモンダコ。警戒色と言われている青色模様が鮮やか。外套膜の突起もよく目立つ。こちらはおまけのトゲアシガニ(Percnon planissimum)。比較的小さなサイズ。ヒョウモンダコのエサにはいいかもしれない。でもそこらじゅうにいるヤドカリが簡単に採集できていいんだけれど…。つづく。
2021年12月28日
2018年9月下旬に行った串本磯採集の回顧録。このときのうれしい発見がこれ。アオスジガンガゼ(Diadema savignyi)。以前から串本で探していた生体。もっと南の方だったら見つけやすいんだろうけれど…。肛門の色、間歩帯のラインの特徴など、まさしくアオスジガンガゼ~♪ホムラspが採集している場所ではアラサキガンガゼとガンガゼばかりだったので、これを見つけたときはめちゃくちゃうれしかった。個人的に貴重な発見であり、串本の某所で見つかった意義は大きい。次回も見つかるといいな。つづく。
2021年12月27日
2018年9月下旬に行った串本磯採集の回顧録。観察したナマコの紹介。ニセクロナマコ(Holothuria leucospilota)。クロナマコとよく似ているが、砂・泥の付着がないことや管足先端から区別可能。刺激を与えてキュビエ器官を出させるのも一つの方法ではあるが、後々の観察がやりづらくなるので、あえて刺激を与えないようにしている。(クロナマコはキュビエ器官を持たない。)こちらは先ほどのニセクロナマコに寄生していた巻貝。ハナゴウナ科の巻貝。ニセクロナマコでよく見つかる種類。宿主特異性があるんだろうか…。このような寄生生物や共生生物が見つかることがあるので、棘皮動物の観察はやめられない。トラフナマコ(Holothuria pervicax)。毎回何匹か見かけるナマコ。水槽の底砂撹拌にはいいかもしれない。つづく。
2021年12月26日
2018年9月下旬に行った串本磯採集の回顧録。コノハミドリガイ(Elysia marginata)。海水が濁っており、エサとなる海藻が堆積物だらけ…。大丈夫かいな…。ほかウミウシでは常連のクロヘリアメフラシがいた。タカラガイの亜成貝。少し悩んだが、外套膜を含め、ハナビラダカラかな、たぶん。いわゆる普通種。当時のことはあまり覚えていないが、外套膜が広がった状態であり、岩盤にはアマオブネの卵嚢があり、海藻付着がないことから浅いタイドプールの転石下で見つかった個体だろうと思う。まぁもともとそういったところにいるからね。つづく。
2021年12月25日
2018年9月下旬に行った串本磯採集の回顧録。このときのシュノーケリングだが、かなり濁っていた。やはり台風接近の影響か…。そんな中観察したものを紹介。イソカサゴ(Scorpaenodes evides)。赤っぽい色彩はよく目立つ。でも鰭の棘には毒があるので注意が必要である。こちらはカサゴ(Sebastiscus mamoratus)。食べたら美味しいのだが…。でも採集はしない。ゴンズイ(Plotosus japonicus)かな?幼魚の群れ。本当はミナミゴンズイと区別しないといけないと思うが、串本産ということで安直にゴンズイと愚考した。つづく。
2021年12月24日
2018年9月下旬に行った串本磯採集の回顧録。2018年は平年よりも台風が多かった年。このときも台風が発生し、紀伊半島を通過予定だったけれど、まだ余裕があったので出かけた。目的の磯。干潮時だが潮位はやや高め。波は高くなかった。タイドプールはこんな感じ。少し濁っていた。こちらの浅いタイドプールはまだ透明感があった。でもたいしたものはいないはず。せいぜいミヤコキセンスズメダイの幼魚やネズスズメダイの幼魚ぐらいだろうな。それにしてもいい天気だった。つづく。
2021年12月23日
ケスジヤドカリ(Dardanus arrosor)。手持ちの本にはヨコスジヤドカリと記載。まぁどっちでもいいんやけれど。この個体は四国産。和歌山の深場からも非常にたくさん採集されるが、なぜか今まで掲載していない(たぶん)。よって今回掲載した。もともとあまり好きでない種が多いDardanus属のヤドカリでしかも大きくなる。そういったこともあって飼育を敬遠していた。実際今までに何度も出くわしていたのだがすべてスルー。今回の個体はたまたまほかの生体といっしょに入っていたもの。マツカワガイを宿としている比較的小さな個体だったことが幸い。何とか飼育できそう。これが大きな個体だったら飼育する場所がなかったな。
2021年12月22日
購入したライブロックのこと。カニとか、ウミケムシとか、余計なものが出てくるかもしれないので予備水槽でキープしていると、案の定ウミケムシが出てきた。それがこちらのウミケムシ科の一種(Amphinomidae sp.)。notopodial cirrusが黒い…。Chloeia sp.かもしれないが、よくわから~ん(汗)。さてこの種を含むウミケムシ類だが、何度も刺された経験があるホムラspにとっては忌み嫌う生き物。水槽内でもほかの生体に対していろいろ悪さをするし…。といっても残餌などを食べてくれる掃除屋さんでもある。でもやっぱりデメリットのほうが大きいな。このあと処分した。
2021年12月21日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。磯採集を終えて宿泊先に向かう途中に寄った恋人岬。潮が満ちていてしかも凪。肝心の合掌波がなく残念…。左右から来る波が中央付近でぶつかり合うのが合掌波。満潮でなければ見ることができたかも?あまり潮が引きすぎていてもダメだったような?その後宿泊先へ。翌日の朝から帰宅した。帰路の途中に寄った道の駅くちくまの。そして岸和田サービスエリア。ここで昼食を買うことが多い。おわり。
2021年12月20日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。採集した海水魚の一部。ネンブツダイ(Apogon semilineatus)。幼魚である。採集時には単独で泳いでおり、何かわからず期待したのだが、撮影時にネンブツダイの幼魚だとわかってがっくりしたのを今でもよく覚えている。テンジクダイの仲間の少し赤っぽい個体。しかも単独だったので、稀種を含めていろいろ期待してしまった。ミナミハタンポ(Pempheris schwenkii)。ハタンポの仲間は群れでたくさんいるので一度にたくさん採集できる。この種とミエハタンポとの区別が困難。今回の個体は調べられる範囲で臀鰭軟条を数えるとミナミハタンポであった。アオブダイ属の一種(Scarus sp.)。群れでたくさんいる。アオブダイあるいはヒブダイの幼魚だと思うのだが、どちらかわからず…。ややこしいやつばかりだ。つづく。
2021年12月19日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。オヤビッチャ(Abudefduf vaigiensis)。タイドプールなどによくいる普通種。そういや前回の磯採集でも採集していた。どうしてこんなのを採集して撮影したんやと思ったりもしたけれど、ようやく思い出した。いないとは思いながらも、オヤビッチャによく似ているシリテンスズメダイを探していたんや。確かにいたら面白いんやけれどいるわけないか…。つづく。
2021年12月18日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。採集した海水魚の一部を簡単に紹介。アオヤガラ(Fistularia commersonii)。幼魚。タイドプールによくいる。オニカマス(Sphyraena barracuda)の幼魚。こちらもタイドプールによくいる。アナハゼ(Pseudoblennius percoides)。海藻などに隠れて小魚などを狙うフィッシュイーター。カミナリベラ(Stethojulis interrupta terina)。幼魚。群れでよく泳いでいる普通種。ホウライヒメジ(Parupeneus ciliatus)。先程のカミナリベラといっしょに泳いでいた個体。オキナヒメジによく似ているが尾柄部上方の黒色斑が側線を越えていた。ちなみにオキナヒメジは越えない。つづく。
2021年12月17日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。ウオノエ科の一種(Cymothoidae sp.)。ミナミハタンポの口腔内に寄生していたウオノエのjuvenileである。口腔内から出てきた個体を採集した。寄生虫大好きのホムラspにとってこれが今回の一番の収穫~♪そういや、2008年9月17日のブログにもよく似たウオノエ科の一種を掲載したことがあった。それがこちらのウオノエ科の一種のjuvenile。以前の写真の元画像から再掲載したもの。ホソスジナミダテンジクダイの口腔内に寄生していた。当時は寄生虫に興味があったものの、今ほどの執着はなかったので、あまり撮影していなかったし、半分、邪魔者扱いの感じがあった。いつからだろうか。これほどの興味を持つようになったのは?まぁいいや。こちらはイソスジエビに寄生するエビヤドリムシ(Bopyrus squillarum)。前回のブログの最後の写真を拡大したもの。イソスジエビの鰓に寄生していた。前述のウオノエと同じCymothoidaの寄生虫。ただ先程の寄生虫とは異なり、毎回のように見かける。イソスジエビの数が多いことや外観からすぐにわかることが原因かもしれない。といっても、寄生されている個体数は少ないが…。つづく。
2021年12月16日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。採集した生物の一部。アオリイカ(Sepioteuthis lessoniana)シュノーケリングをしていると、時々泳いでいるので、つい捕まえてしまう。でも飼育はしないのでリリース。ケブカガニ(Pilumnus vespertilo)。干潮時、浅いタイドプールによくいる毛むくじゃらのカニ。こちらも飼育はしないので、撮影後リリース。イソスジエビ(Palaemon pacificus)。磯採集のときのメイン目的がこれ。活餌として重宝するので、採集するようにしているが、後回しにして採集を忘れてしまうことがある…。採集時期や採集場所によって、スジエビモドキやアシナガスジエビ、イソモエビなどになることがある。現在も何十匹とキープしている。つづく。
2021年12月15日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。ウミシダの仲間。不自然にもタイドプールの岩に付着していた。こんな浅いところにもウミシダの仲間がいた。潮間帯にいるヘンゲボヤが岩壁に付着していることからここがかなり浅いことがわかると思う。おそらくは台風の時の波で流されてきたのだろう。運悪く、打ち上げられている個体もたくさんいた。ウミシダの仲間。この種は転石下の隙間などでよく見かけるが、普通にそこらじゅうにいた。そのほか観察した棘皮動物。小さなアカクモヒトデ(Ophiomastix mixta)。ニッポンコシダカウニ(Mespilia levituberculatus)。いつもよく見かける種である。つづく。
2021年12月14日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。台風通過の翌々日。こちらはよく行く磯。天候は晴れ。台風後のゴミが心配だったが、ここにはほとんどなかった。シュノーケリング開始。いつもよりわずかに透明度が低い印象。撮影した生き物の一部。マガキガイ(Strombus luhuanus)。たくさんいて、見飽きていてもおかしくないのだが、この眼が愛くるしくてつい撮影してしまう。眼が出ていないときはストロンボイドノッチの有無でよく似たイモガイ類と区別できる。ストロンボイドノッチって?右側の眼が出ている部分の殻口の浅い切れ込みのこと。クロスジアメフラシ(Stylocheilus striatus)。個人的にアメフラシの中では好きなほうかな。わかりにくいが、この個体には微小な青い斑点がある。つづく。
2021年12月13日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。漁港で採集した海水魚。前回の続き。シイラ(Coryphaena hippurus)の幼魚。表層を泳いでいるので見つけやすい。といっても前回のブログに掲載したアミモンガラと比べると数は少ないほう。マツダイ(Lobotes surinamensis)の幼魚。こちらも表層を泳いでいるので、よく見つかる。ただ今回のような小さな個体は採集するまでは何者かわからないかも…。ネンブツダイ(Apogon semilineatus)。採集したというよりも、水面下を力弱く漂っていたのを掬ったものだと思う、たぶん。(ずいぶん前のことなので少し自信なし。)ソウシハギ(Aluterus scriptus)の幼魚。このフォルムは最高。でも大きくなるし、猛毒のパリトキシンを持っている。パリトキシンはアオブダイ、クロモンガラ、イワスナギンチャク類などが持つ危険な毒。冠動脈に対する強い収縮作用があるらしい。狭心症、心筋梗塞、そして…。怖すぎや(汗)。つづく。
2021年12月12日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。台風通過翌日のため、さすがに磯採集は無理。やむを得ず漁港で採集した。台風の影響が少ない漁港。ゴミだらけの漁港が多い中、ここは大丈夫だった。ただ海水はかなり濁っていたが…。採集した海水魚の一部。アミモンガラ(Canthidermis maculata)の幼魚。もともとたくさんいるのだが、このときは非常にたくさんいた。やや大きめのアミモンガラ。といってもまだまだ幼魚。飼育する気はないので、撮影だけしてすべてリリースした。つづく。
2021年12月11日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。串本海中公園で見た生き物の続き。こちらはウミガメプールの入り口。雨が…。台風通過翌日だからな。ウミガメプール。ここではウミガメのエサやり体験ができる。時々エサを買って与えているが、このときはどうだったのだろう?かなり前のことなので覚えていない。ちなみに人工産卵場が併設されており、ウミガメの繁殖を行っている。1995年には人工飼育のもと、世界初となるアカウミガメの繁殖に成功したらしい。海のほうは…。こんな感じ。このあと漁港にて海水魚採集を行った。つづく。
2021年12月10日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。串本海中公園で見た生き物の続き。ヌノサラシ(Grammistes sexlineatus)。アクアリウムトレードでは縦走帯がある小さな個体がよく売られている。写真のような破線模様の成魚はあまり見かけないだけに逆になんだかとても新鮮~♪。でも魚毒性のグラミスチンを持つので飼育は敬遠しがち…。ヒメテングハギ(Naso annulatus)。個人的にはテングハギよりもこっちのほうが好き。タマカイ(Epinephelus lanceolatus)。幼魚が時々売られているが、大きくなることを考えるとやっぱり飼育は無理かな?個人的には現在飼育しているシマハタぐらいまでがベストなサイズかもしれない。Uさん、シマハタ元気ですよ~。飼育開始から現在11年目になりました。またいつか掲載いたします。余談はさておき、こちらはニセゴイシウツボ(Gymnothorax isingleena)。下の写真は同じ水槽にいたアカシマシラヒゲエビ(Lysmata amboinensis)。スカンクシュリンプとしてよくショップで売られているクリーナーシュリンプである。何匹か飼育しているとよく抱卵する。抱卵個体ばかりでメスだらけなんてことも。ではオスは?実はこのエビ、オスからメスへの性転換を行い、メスになっても精子の生成が可能という興味深い生体である。面白すぎ~。飼育したくなるっす。つづく。
2021年12月09日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。串本海中公園で見た生き物の続き。ヒメキヌヅツミ(Phenacovolva(Pellasimnia)improcera)。イソバナやウミカラマツの仲間に寄生し、これらを食べている。(写真の個体はオオイソバナに寄生。)この種を含むウミウサギ類は日本近海に多く生息している。串本での磯採集時にはあまり見かけることがないが、キバナトサカに寄生するホソテンロクケボリなどは比較的見つかりやすいのかもしれない。よく似たタカラガイはすぐに見つかるんだけれど。ちなみにタカラガイとの区別だが、ウミウサギ類はソフトコーラルに寄生しているのでわかりやすい。あと内唇に歯がないこととか…。つづく。
2021年12月08日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。串本海中公園で見た生き物の続き。イシダタミヤドカリ(Dardanus crassimanus)。スケルトンな人工の宿に入っている。ヤドカリの体が透けており、観察に適している。ただし今回の主役は共生しているテッポウエビ。最初の写真を拡大してみると…。クレナイヤドカリテッポウエビ(Aretopsis amabilis)。わかりにくいが、青矢印が示すところにテッポウエビがいる。写真左がハサミ。このようにしてヤドカリに共生し宿に守られながら、エサの残りや糞をいただいているらしい。メリットだらけのいい生活~♪でもヤドカリにはこれといったメリットがなさそうなので、片利共生かもしれない。調べた限りでは共生するヤドカリはDardanus属が多いみたい。でもほかの種でも大きめのヤドカリだったらいても良さそうな気がするのだが…。磯採集時のシュノーケリングでよく見つかるDardanus属のヤドカリでは、Dardanus guttatusを除き、好きな種があまりいないので興味がわかないのが本音。でも以前にヨコヤホンヤドカリに共生するヨコエビを見つけたときのワクワク感を今でも忘れられない。同様のワクワク感があるかもしれない。やっぱりDardanus属のヤドカリの観察をするようにしようっと。ただし面白いことにヤドカリ以外からもこのテッポウエビが見つかっている。Ivan N. Marin(2014)によるとPlatybrissus属のウニの遺骸から見つかったとのこと。なるほど。今後のシュノーケリング時の観察対象が増えるかも?でもPlatybrissus属の遺骸って見たことないんだけれど…。つづく。
2021年12月07日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。串本海中公園で見た生き物の続き。エントウキサンゴ(Dendrophyllia cylinrica)。個人的にこういった陰日性サンゴは好きなほうかな。今でも何種類か飼育しているし…。ニシキエビ(Panulirus ornatus)。飼育したいとは思わないけれど、見ている分には好きなエビ。ホシマンジュウガニ(Atergatis integerrimus)。若い個体は白いrimを持つ紅色をしていてすごく綺麗なんだけどなぁ…。つづく。
2021年12月06日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。串本海中公園で見た生き物。タガヤサンミナシ(Conus textile)。アンボイナガイ(リンク先2枚目)はヒトに対して超危険な巻貝として有名だが、このタガヤサンミナシも危険。不用意に手で持ったりなどして刺されると、場合によっては命にかかわるため注意が必要である。アンボイナガイなどの魚食性のイモガイ類はマウスに対して強い毒性を持ち、同様にヒトに対しても危険な種類。貝食性のタガヤサンミナシは前述のごとく危険ではあるものの、報告ではマウスに対する致死作用はないとのこと。なんだかこのように書くとアンボイナガイのほうが強いような印象があるがそうでもない。実際のところ、魚食性のアンボイナガイは貝食性のタガヤサンミナシに食べられてしまうらしい。これが自然界の掟なんだろうな。しつこいようだが、ヒトに対してはどちらも危険。特にアンボイナガイは超危険である。注意しましょう。さて展示されていたタガヤサンミナシだが、石灰藻で覆われており、非常にわかりづらい。マガキガイかもと思って触ってもおかしくないような外観である。ただマガキガイは砂に潜ることが多く、自然では石灰藻で覆われるようなことは少ないのではないかと思う。少なくともホムラspは石灰藻で覆われた生きたマガキガイを見たことがない。紛らわしい貝は不用意に触らないこと、これに限る。あと散乱しているクマノコガイの殻。きっとタガヤサンミナシが食べたのだろう。飼育したことはないが、飼育するに当たり、常時、巻貝が必要かもしれないな。つづく。
2021年12月05日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。台風通過直後の串本。とてもじゃないが海で遊べなかったので、串本海中公園へ行った。このとき「営業していて良かった~」と思ったのを今でもよく覚えている。串本海中公園では「アーケロンプロジェクト」を開催していた。館内では水槽の展示が先にあるが、最初にこちらを掲載。アーケロンの復元彫刻。7500万年ほど前に生きていた巨大なウミガメ。その実物大の模型。全長は3.7mもあるらしい。デカッ!いつか見たいを思っていただけに(台風と重なったことは残念だが)このとき見ることができて良かった。つづく。
2021年12月04日
2018年8月下旬に行った串本磯採集の回顧録。過去のことではあるが当時のことはよく覚えている。台風20号が紀伊半島の真横を通り過ぎる中、南紀へと向かったのだから。出発時はそうでもなかった雨が南へ向かうにつれて強くなっていった。紀ノ川サービスエリアのガソリンスタンドで給油した際には店員さんに南紀へ行くことをやめるべきだと忠告された。この忠告を素直に聞いておくべきだった。その後高速道路を走っていると、すごい雨と風のため低速で走らざるを得ない状況になった。さらに風にハンドルをとられるため非常に危険な状態であった。急遽、トンネル内の待避所で台風が通り過ぎるのを待つことにした。トンネル内を風が吹き抜け、ゴミが舞うような状態。車はほとんど走っておらず、時折、ダンプカーが通り過ぎるぐらい。ダンプカーならびくともしないんだろうか。そんなことを思っていたら、3mぐらいの折れたと思われる木が風に流されてゴロンゴロンとトンネル内を通過していった。なんてこった…。とてもじゃないがここから動けなかった。その後しばらくの間呆然としていると、巡回車がやってきた。途中のサービスエリアまで誘導してくれるとのことだったので、これに甘えて印南サービスエリアまでやってきた。ほかに車は見当たらなかった…。当然か。少しだけマシにはなったが、それでもまだ雨、風が強かったので、もう少しの間車の中で時間を過ごして出発した。高速道路は途中で通行止めになっていた。それで下道を走っていると、そこらじゅうにゴミや木の枝などが散乱。川の水があふれて冠水している場所にぶち当たり、迂回。こんなことを繰り返して宿泊先に辿り付いたのは深夜1時ごろだった。翌朝。雨、風はずいぶんとマシになった。このままさらに南へ走った。それほど波は高くなかったが、泳げるような状況ではなかった。途中に寄った漁港。台風後の漁港はいろいろなものが流されてきて面白いのだが、水面のほとんどが土砂や木の枝などで埋め尽くされており、観察どころではなかった。つづく。
2021年12月03日
友人が次々と海水魚飼育をやめていく。まあ仕方ないわ。いろいろ理由があるみたいやし。ホムラspもブログを更新していなかったので、やめたと思われていたし…。実際はやめてないんやけれど。さて話は変わりこちらはユビナガワモンヤドカリ(Ciliopagurus krempfi)。沖縄の水深100m採集の個体。以前にも沖縄産の個体を飼育していたが、本州産の個体と比べてやや小さめのものが多い印象がある。でもたまたまかもしれないが。写真ではわからないけれど、左の個体はタカラガイを宿にしている。水深100mの個体ゆえにタカラガイの種類が気になる。あとで確認しようっと。
2021年12月02日
2018年8月上旬に行った串本磯採集の回顧録。川遊びと言ってもタモ持参(笑)。いつものように生き物探し。タモで採集した生き物。川魚、カエル、オタマジャクシ…。採集したものの、すべてリリース。夜は簡単に昆虫観察。川の近くだからだろうか、ヘビトンボ(上から2枚目)やカワゲラ(上から3枚目)が多かった。翌朝帰宅した。おわり。
2021年12月01日
全31件 (31件中 1-31件目)
1