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親戚への「転居のお知らせ」ハガキが完成した。決まり文句として、「お近くにお越しの際には是非お立ち寄り下さい。」と書く訳だが、近くて大阪、遠い人は北海道だ。そう簡単に鹿児島までお越しになれないよな、と思うと何だか可笑しい。 このハガキを「幸せを運ぶ黄色いポスト」から投函しよう!という企画を考えた訳である。その郵便ポストは、JR最南端の西大山駅に設置されているのだ。この西大山駅、ほとんど秘境駅と言っていい存在で、鹿児島中央から汽車で向かうとすると、どうしても11時過ぎになってしまう。それでは時間の有効利用が出来ないので、旅の帰りに寄って行くことにした。何処を回ったかは前回詳しく書いた。(→その内容はこちらから)指宿駅から乗合自動車で長崎鼻やフラワーパークを巡ったのだが、そこから西大山駅へ向かう手段は徒歩しかないのである。周囲は畑が広がり、家なんか一件も無い。果てしなく続く一本の道をひたすら歩くのだ。左手にずっと開聞岳が見えていた。開聞岳が見える限り、何処に居ても絶景スポットなり。指宿枕崎線の踏切へ到達。ここまで40分くらい歩いたろうか。さすが秘境という感じだが、実は駅前は結構賑わっていた。駐車場があって、観光客がクルマや観光バスでわんさか訪れているのだ。これらの観光客を列車が運べないのが実に不思議だ。駅前は観光スポットを意識してか、お花が植えられていて、何だかそこには愛が感じられる。駅前に物産展のようなお店がある。限りなく観光客しかいなくて、生活利用者はいないのではないか。やはり南の果ての秘境駅に相応しい雰囲気を持っている。そしてお目当ての黄色いポストは、駅入口のすぐ横に立っていた。周囲には花が植えられており、九州っていつからこんなメルヘンな世界になっちゃったのか、と可笑しかった。ここで「転居のお知らせハガキ」を投函した。(ちゃんと配達されるよね?)そしてやって来る列車はこんな感じ。生活利用者は少ないのに、実に生活臭漂う列車だ。もちろん我々は指宿駅まで列車を利用する。観光客もそれなりに乗車したようだ。ちなみに運転本数は両手で数えられる程度なのである。我々が乗った列車は、5時間ぶりにやって来た列車なり。そして旅の締めくくりは「指宿の玉手箱」指宿で時間調整して、鹿児島中央駅への帰路は「指宿のたまて箱」に乗車だ。ツートンカラーの既成概念を覆した配色が小気味いい。水戸岡アート炸裂な作品だ。とにかく40分の徒歩行軍に疲れたのか、拙者も嫁さんも車内で爆睡だった。ロマンスシートが心地よ過ぎたのだ。職場の皆さんへのお土産を選ぶのは苦労した。鹿児島の人に鹿児島のお土産を選ぶのは難しい。指宿限定のマンゴーのお菓子で行くことにした。フラワーパークで手に入れたものだ。鹿児島中央駅で売ってたらズッコケるけどね。
2019.11.30
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さて、引越後の混乱も一巡し、少し遠出をしてみようということになった。まず目標に上がったのが指宿だ。周囲の人達は、ちっとも遠くないよ!とおっしゃるが、汽車の片道運賃が1,020円もする。江戸詰め時代の感覚では、箱根の関所を超えるくらい遠く感じる訳である。今回は初めて鹿児島市から外に出る訳で、しかも指宿枕崎線の様子を観察出来るとあって、また子供みたいに前夜から寝付けなかった。あまり恰好良くないキハ200車内はこんな感じ作戦決行当日、鹿児島中央駅から汽車で指宿駅へ向かった。指宿枕崎線は、鹿児島市内は通勤通学路線として運転本数もかなり多い。だんだん遠くになるにつれて本数が減って行き、指宿からさらに枕崎へ向かう本数は激減する訳である。まるで枕崎に人が住んでいないかのような扱いだ。乗った車両は通勤型列車で、黄色い車体は、阪神タイガースというより西武電車の雰囲気だ。菜の花号という名前が付いているが、工事用車両みたいな塗装でお世辞にもセンスいいとは言えない。まさか水戸岡先生のデザインではあるまい(笑)。車内はクロスシートでトイレ付だった。でもトイレの水を流そうとしたら、なかなか出なくて閉口した。10回くらい押したらやっと出た。指宿駅に到着し、南国らしい雰囲気を堪能する。生えてる植物から違う訳である。天気も素晴らしいが、桜島の灰もこっちに来ない日なので安心だ。鹿児島県内を行動するためには、降灰予報も確認せねばならない。 さて我々は、そこから路線バスに乗って長崎鼻へ向かう。バスの車窓も何だか長閑そのもの。地の果ての雰囲気である。長崎鼻とは、いわいる岬の先端みたいな場所で、そこには竜宮神社なるものがある。要は、浦島太郎伝説の場所らしく、竜宮というのはそもそも琉球のことだそうだ。まぁ地理的に沖縄の方を向いている岬だから、はるか南方の島々へのロマンを掻き立てる雰囲気はある。なんか作り物っぽい神社で、どれほどのご利益があるか分からないが、素晴らしいのは開聞岳を望む絶景であろうか。もう絵葉書レベルの被写体があちこち転がっている。ちなみに、このブログでUPする写真は「B級」のものだけとする。A級の写真は、自作ホームページにUPしようと思っている。さて、長崎鼻周辺は、中途半端に前時代的な土産物店や飲食店が並んでいて、かえって購買意欲が萎える。行きたかった店はそこには無くて、長崎鼻より県営フラワーパークに近い所にある、マンゴー農家が自分でやってるカフェ。 超絶美味かったホットサンドマンゴーのパフェもなかなかだが、地元産カツオのツナを使ったホットサンドが絶品なり。大将がドヤ顔だったが、これは自慢していい一品だと思った。こんな美味いサンドイッチを食べたのは、阪神百貨店のモロゾフ以来のことだ。その店ではフラワーパークの割引券までもらえた。なんかついている。と思ったら、フラワーパークの受付嬢曰く、割引額が少し減ったそうで、どーもすいませんとか言っている。この適当さが地方らしくていい。フラワーパークとは、県庁が運営しているらしい有料公園で、まぁ花が咲いているだけなのだが、欧風庭園はそこそこのクオリティーだった。拙者好みの雰囲気(笑)フラワーパークを出発した我々は、徒歩でJR西大山駅へ向かう。その駅は、JRでは最南端の駅で、「幸せを運ぶ黄色いポスト」があるのだ。そこで出したい郵便物があるのである。長くなったので続きはまた今度・・・。
2019.11.24
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さて、休日なので嫁さんと二人で外食に行ったが、「白くま」を食べようということになった。白くまとは、鹿児島を代表するスイーツなのだそうだ。ジャンル的には氷菓である。白熊生誕70周年、とあるから、随分と昔からやっているのである。ホッキョクグマとは縁の無い南国で、それが代表的スイーツだというのだから不思議である。自分はかき氷を食べる習慣が無いから、ミニサイズを嫁さんと二人で食べることにした。何となく冷えそうだったので、白くまラテと一緒に食す。かき氷もコーヒー味にしたが、予想以上に美味かった。ところが、冷たくてミニサイズを半分食べるのが精一杯だ。みんな、よくも平気で一人前を食べられるものだ。もはや「花電車」という言葉は絶滅寸前?鉄ヲタを自認しながら、そういえば長い間電車に乗ってないな、ということに気付いた。鹿児島市に赴任してから、藩邸までは歩いて行ける。江戸詰め時代のように、国電に乗って通勤ということが無くなったのだ。寂しいから、代わりに鹿児島市電をウォッチするのが習慣になった。鹿児島市電は、デザインも色彩も広告もバラエティーに富んでいて、見ていて飽きないのだ。何と!花電車を発見!花電車でイメージすることと言ったら、祝南京陥落!などと装飾された花電車が走る前では提灯行列が延々と続き・・・などという、古い歴史映画の世界でしかイメージ出来ない。その花電車は何を祝っているのかと言うと、第〇〇会おはら祭が行われるから、だという。11月の連休中、天文館界隈の電車通りは、無数の踊り手で埋め尽くされた。かかっている曲は、その歌詞からして、鹿児島由来の〇〇音頭、のたぐいであろうが、盆踊りのようなまったりした踊りで、実のところ良さが理解出来なかった。奥に見える大きな建物は、建設中の鹿児島銀行本店ビル。そんなに大きなビルを建てて、テナントがちゃんと入るのか心配になってくる。ちょうどその頃、親戚へ住居変更のお知らせを作っていて、どうせなら鹿児島の記念切手を貼りたい!と考えていた。何年か前、おはら祭の記念切手を売っていたそうだが、今年はそんな気配がない。郵便会社殿は、何やら販売ノルマが度を越えているだの批判されることがあるが、そのくせ自分が欲しいなーと思う品をタイミングよく作ってくれない。しかしながら、秋の植物やら動物やらを描いた、秋のグリーティング切手を発見!鹿児島オリジナルの絵葉書と組み合わせて、なかなか面白いものが出来そうな気配。これを「JR最南端の西大山駅の黄色いポストから投函しよう!」と思い立った。さて、JR九州のホームページで情報収集だ。
2019.11.13
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引越の際、陸送に出したラパンが到着した。まずは鹿児島市内のショッピングセンターへ買い出しに出動だ。家具の多くは引越前から引き続き使用するのだが、いろいろ細かいモノが必要になってくる。シンクの中に棚が付いていないから、代わりのものを買ったり、消耗品のタオルとかスポンジとか、いろいろ買うものが出てくる。駐車場を出て、初めて走る鹿児島市内。初めは感激してたけど、全く土地勘の無い場所を運転するのは大変だと分かった。道路の車線を表示する線が消えていると、どの辺を走っていいか分からない。停止線が消えていると、どの辺で停まっていいか分からない。とにかく、鹿児島ナンバーの後について走るに限る。何やら大きな国道があって、そこはクルマの洪水である。とにかく流れに乗って走る。まずは、とあるショッピングセンターへ入った。屋上の駐車場に着くと、そこは桜島が良く見える。改めて鹿児島市に来たことを実感。ショッピングセンターの屋上から眺めると、なんじゃこの植物は。もう完全に南国の雰囲気だ。この界隈は、国道沿いにファミレスやらショッピングモールやら、何だか賑やかだ。来るクルマ来るクルマ、みーんな鹿児島ナンバー。当たり前と言えば当たり前か。そして、時々目にするのはラパン!ウチと同じ世代から最新型の世代まで、万遍なく走っている感じである。そして最後に行き着いたのは、巨大なイオンモール。かつてお世話になったのは、イオンモール武蔵村山店だった。ここは、それ以上のスケールかも知れない。屋上からは、やっぱり桜島が!東洋のナポリと呼ばれる(というか勝手に言ってる?)鹿児島市。こんな景色を見ると、ヴィデォマァーレグヮーンテベルルルォー・・・と一節歌いたくなるような、ならないような。イオンの看板が視界に入ると雰囲気ブチ壊しなんだけどね。市内のイオンに入ると、玄界灘の潮風に・・・ってホークスの応援歌がかかってます。深夜に突然「ドッカーン、ガタガタ!」って何なの?なんだなんだ?と飛び起きた。深夜いきなりの爆発音に、窓ガラスがガタガタと音を立てて揺れる音。どうも桜島が爆発したらしいのだ。そういえば、藩邸で勤務中も不思議な現象に遭遇した。少しだけ窓を開けていたのだが、突然ブラインドが「シィーン!」と音を立てて跳ね上がったのだ。藩士の皆さんは「あー噴火かも知れませんねー」と平気な顔をしている。音はしないが衝撃波だけ伝わることもあるのだ。こんなことは、鹿児島のありふれた光景なのだろう。そして、次の日の朝はこんな感じ。見事に灰色うさぎになってもうた。灰を落とすのに、嫁さんにもらったクイックルワイパーが役に立った。こんなやり方が正しいのかはよく分からない。そして、天気は快晴のはずなのに、火山灰で太陽が少し暗い。目の前の道路を市バスがぐわぁーんと通り過ぎて行くと、舞い上がった火山灰を頭からまともに被った。これもまた鹿児島のありふれた光景らしい。市内の運転は、そう簡単に慣れるものではない。戸惑ったのは、市電が走る通りで右折するとき。明らかに右折レーンがあると分かりやすいが、右折レーンが無い交差点で右折する勇気がない。軌道を塞いで電車に怒られてるクルマも見た。市電の軌道は、芝生がきれいに植えられており、クルマが入れないが、交差点のみ路面軌道となっている。そして、市内のショッピングセンターに買い物に出かけて、屋上で桜島を見る。風向きが変わったらしく、降灰が止んだ。見てのとおり、左方向に灰が続々と流れている。その下に入ったら目も痛いし大変なことに・・・。 確かに南国の光景だ
2019.11.03
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