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都合が悪いと、寝たふりをしてごまかす。タヌキ寝入りと呼ばれます。人を化かすという、タヌキらしい話です。しかし、タヌキに化かすつもりはありません。タヌキは臆病で、驚くと失神してしまいます。それが寝たふり、タヌキ寝入りに思えるのです。失神するほど驚かされた挙句に、化かしたとまで言われる。タヌキは気の毒な動物です。*さて、昨日の日記が長すぎましたので、今日はショートで終わります。では、おやすみなさい。(タヌキ寝入り)
2008.08.31
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後世に、謀略家と呼ばれる人がいます。フランス革命を生きた、ジョゼフ・フーシェ。僧院の教師、2年後には教会の破壊者、そして翌年には共産主義者に転身します。フランス国王ルイ16世を支持した彼ですが、その処刑を決める投票では死刑を宣言。情勢をみて、身を翻す。それが彼の生き方でした。革命派に転じた彼は、反抗するリオンの街の抹殺を試みます。後に言う「リオンの虐殺」で、彼はリオン人口の10%の処刑を目指しました。ギロチンより“効率の良い”大砲で、または処刑者に穴を掘らして銃殺で。さらには効率的な川への死体の投下で、1600人の市民を虐殺します。革命の急進派、恐怖政治でラボアジェも処刑したロベスピエールさえも、その残虐さに驚きます。ロベスピエールは、フーシェの虐殺の責任を追及。圧倒的権力者ににらまれた、フーシェの命は風前の灯でした。しかし気がつけば、ギロチンに処せられたのはロベスピエール自身でした。フーシェの謀略に負けたのです。ナポレオンが帰国すると、すぐにナポレオンを支援します。しかしすぐさま、ナポレオンの抹殺を図ります。それでも、ナポレオンはフーシェを排除しきれません。彼は権力者の秘書に、料理人に、召使に、彼はスパイを送り込んでいたから。権力者の秘密を握る彼は、政治の世界で圧倒的な力を持っていたのです。ワーテルローでナポレオンが敗退すると、すぐさま彼はナポレオンの抹殺にかかります。そして今まで排除されていたラファイエットを擁立し、ナポレオンを退任させたのです。しかしここで、彼は過ちを犯しました。ナポレオン亡き後の世は、ふたたび王権の時代。その時、彼はルイ16世の「国王殺し」の主犯でしかありませんでした。時代から排除された人々は、冷ややかに彼の転身の様を観察していたのです。彼が忘れていた、ルイ16世とマリー・アントワネットの娘。復讐に燃えるその娘、マリー・テレーズが、彼を受け入れるはずはありませんでした。国外追放となった彼は、権力者の秘密を盾に、ただ命を守るのがやっとでした。彼は政治的には、生きながらにして埋葬されたのです。追放されたフーシェの最期には、逸話があります。「遺体はリューマチで醜く曲がり、棺桶も変形して作られた。 そして棺桶を載せた霊柩車は、吹雪にあおられ横転した。」残酷な逸話が残るほど、どれほどに彼は憎まれたのでしょう。時代の流れを読んだ生き方は大切。自らの主義に固執すれば、いつかは時代から排除されるでしょう。しかしそれが自分らしい生き方なら、排除され朽ちてゆくのもよい。歴史は、その生き方の“すべてを”記録するのだから。【過去の日記1】誰が正義を語ることができるのでしょう - フランス革命 -【過去の日記2】私は何者か? ― マリー・アントワネット ―【参考】谷沢永一:「世界の十大電気・プラス・ワン」,集英社,(2000年)278P
2008.08.30
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高価な貴金属、プラチナ。プラチナ、つまり白金は、かつてはゴミにすぎませんでした。欧州の人々は、プラチナを知りませんでした。正しくは、金鉱石に混ざる役に立たないゴミとしてなら、知っていました。16世紀、スペイン人が、南米インカ帝国を侵略します。プラチナの価値を知るインカ人が持つ、多くのプラチナ製装飾品。それをスペイン人は、銀と間違えて略奪します。しかしプラチナを溶かして加工しようとした、スペイン人は驚きます。銀の融点961度でも溶けないからです。ならばと、金の融点1064度に上げますが溶けません。それは当然です。プラチナの融点は1770度なのですから。銀に似た、使えない石。スペイン人はプラチナをそう考え、次々と廃却します。スペイン人は、知りませんでした。自分達が馬鹿にしている南米のインカ人が、欧州人より高い金属の加工技術を持つことを。インカ人は、プラチナの高い価値を知ることを。だから欧州の人々は、もちろん知り得ませんでした。プラチナの金を溶かす王水にも溶けない高い耐食性を。プラチナの抗菌作用や抗癌作用を。プラチナの触媒作用を。プラチナを捨て続けた欧州人が、その価値に気づくのは約100年後でした。ひとは、思い込むことで、そのものの価値を見出す力を失います。そして、その力を失えば、その人自身の価値も失われます。いつかその取り戻し様のない過ちに気がついた時、後には深い後悔のみが残ります。こころがくもれば、なにもみえません。価値を見出すことも、そして自らの価値を高めるのことも、すべては、公平な目をもつことから、ようやく始まるのです。【参考】 菅野照造:「貴金属の科学」,日刊工業新聞社,(2007年)144P
2008.08.29
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皆さんもご存知でしょうが、ブログが一部模様替えする様です。ユーザ還元型の「お勧めリンク」が廃止され、ユーザ還元のない「Google アドセンス」に変更になるとか。設定変更のできない宣伝が追加されますが、無料ブログですので仕方がないのでしょうね。今日は元気。では、今からコメントのお返事と、皆さんのところへお邪魔します。・・・・・・・・・・・・・いつもご利用ありがとうございます。楽天ブログスタッフです。2008年6月より日記トップページ、及び、ブログ記事下に導入しておりました「Googleアドセンス」の標示箇所を、ブログトップ(HOME)にも拡大させていただきますことをご報告いたします。またそれに伴い、このブログトップ(HOME)への「Googleアドセンス」の導入以降、これまで同ページに表示されていた「おすすめリンク」は表示されなくなります。合わせて、「おすすめリンク」はブログパーツの設定画面から外れ設定することができなくなります。 表示されている間の「おすすめリンク」による成果ポイントは ユーザの皆様に引き続き還元させていただきますのでご安心ください。 また現在のところ、「Googleアドセンス」による成果のポイント還元を 行う予定はございませんので、ご理解いただければ幸いです。「Googleアドセンス」の表示は、皆様全員にさせていただきますこと、ご了承ください。これまで「おすすめリンク」を表示していただいていた、ユーザの皆様への感謝を込めて、別の方法で楽天スーパーポイントを付与する企画を検討しております。企画の詳細については、「Googleアドセンス」の表示箇所拡大のリリースと同時に、スタッフブログにて発表したいと考えております。この度は、「おすすめリンク」をご活用いただいているユーザの皆様に、サービス内容の変更によってご迷惑をお掛けすることとなり、誠に申し訳ございません。しかしながら、楽天ブログは、ユーザの皆様にとって最適なサービスの提供を目指して鋭意努力し続けてまいりますので、今後も楽天ブログをご愛顧いただきますようお願い致します。楽天ブログスタッフ
2008.08.28
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頭のよいイルカを、兵器に使う。ベトナム戦争では、実際にイルカが兵器に利用されたと言われます。米海軍で訓練し、人を鼻先で突くように訓練したイルカ。そのイルカに、水中銛を背負わせます。北ベトナムの破壊工作員を発見したイルカは、工作員を鼻で突きます。すると、その動きに連動して水中銛が発射。そのねらいは、百発百中でした。イルカの優れた知能が、戦争に使われるのは悲しいことです。今では、その知能を生かし、イルカとの会話が試みられています。ハワイのルイス・ハーマン教授。手話に似たジャスチャーで、イルカに単語を覚えさせます。すると、「左のフープを右のかごへ入れよ」の様な、難しい文法も理解する様になります。そして、1,000以上の言葉を理解したそうです。いつかは、イルカと会話ができる。その可能性を感じます。イルカから、海の神秘を聴けるかもしれません。海の友人、イルカ。その友人を殺戮の道具にするか、海の語り部にするかは、すべてわたしたち次第です。****************************今日は痛みがありますので、ご訪問はアシアトに。すみません。
2008.08.27
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電線に♪ スズメが3羽止まってた♪電線を見上げると、スズメが並んで止まっています。十姉妹を飼われているかたは、その姿に違和感を覚えないでしょうか。よく見ますと、スズメはお互いに離れて止まっています。ツバメも同じで、お互いに離れて止まります。スズメもツバメも、お互いの接触を嫌います。それに対し、十姉妹は狭苦しいほどに密集します。巣にいるときの十姉妹は、まるでアナゴの集団です。十姉妹、セキセイインコ、メジロなどは、お互いの接触を好みます。似た小鳥で、これほど違うのも不思議です。ところで、電線に止まれる鳥は、スズメなどの他に何がいるでしょう。意外なところでは、水かきのあるカモメも電線に止まれます。大型のサギや、体の重いウも電線に止まれるのです。電線に止まるスズメたち。その視線の先には、満員電車が走っています。満員電車に乗る人を、スズメたちは、さぞ気の毒に思っているに違いありません。
2008.08.26
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奴らは、この時を待っていたらしい。わたしが病に倒れた、この時を。変幻自在に姿を変える、魔法の力。その力で、白に、赤に、黄に、そして黒く、奴らは姿を変える。奴らは単独でも、恐ろしい魔力を持つ。それが、ついに、集団となって押し寄せてきた。しかも魔法のアイテムもたずさえている。もはや、奴らの魔力は無敵。だれも止めることはできない。わたしは、ただ奴らを向かい入れることしか、できなかった・・・。*****というわけで、★野いちご★さんから、プレゼントが届きました。とても元気な開運ねこさんたちが、集団で。大きな開運ねこさんは、ねこの目の線が入った玉を持っています。以前、「招き猫の日記」でお話しました。白猫は開運招福、黒は厄除け安全。金は金運満足、赤は病除長寿。ピンクは恋愛成就、黄色は金運繁栄。色とりどりのねこさんで、わたしも幸せになれそうです。野いちごさん、ありがとうございました。ねこさんを、奴ら呼ばわりしてすみません。皆さんにご心配をおかけしましたが、わたしの体調は現在は好調です。痛みもありません。このまま、体調が回復すればと思います。きっと、ねこさんが応援してくれますので、大丈夫ですね。これからも、よろしくお願いします。
2008.08.25
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親に続き、道を渡るカルガモの子供。マスコミでの話題になった、三井物産プラザ池のカルガモ親子。12羽のコガモは、手厚い保護の下、全てが育ってゆきました。大きくなったコガモを連れて、親ガモは大きな池に移りました。その池は大きいけれど、人の保護がない池。数日のうちに、コガモは半数に減ったそうです。失われたコガモは、カラスやライギョに襲われたのです。鳥の専門家によると、多くの鳥で成鳥となる確率は15%程度です。12羽のカルガモの子は、2羽成鳥となるのが自然。もし2羽の親鳥から生まれた子が、3羽育てば、鳥の数は1.5倍に増えます。それでは、自然のバランスは保てません。12羽のカルガモの子は、10羽は命を落とさなくてはなりません。淘汰は、自然が決めた残酷なさだめ。食物連鎖で、最上位に位置する人類。外敵を持たない人類は、増え続けています。もし世界人類がアメリカ人と同等の生活をすれば、地球は5個必要です。外敵の少ないライオンは、子殺しによりその数を減らします。最も恐ろしい敵は、人類以外ではライオン自身。人も車を武器に変え、有毒な科学物資を生み出し、さらには戦争で、人類自身の数を減らします。また少子化も、いずれは確実に人類の数を減らすでしょう。戦争も、少子化も、すべてが自然の定めとしたら、人類が進むべき将来には、何があるというのでしょう。
2008.08.24
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目の前に、奴がいる。いつもわたしを脅かす、憎い奴がいる。奴は、そうミミズクは、昼はよく目が見えない。しかし、今は昼間。その木の枝にいる奴は、目が見えぬ恐怖におびえている。わたしは、小鳥に過ぎない。小鳥のわたしでは、到底勝ち目がない。しかし、それは夜の話。 目の前の奴は、小さな物音にさえもおびえている。昼間のミミズクは、無力な存在。あわれな奴。まさしく、復讐のときは今。ミミズクめ、わが仇をなさん!****「ずくひき」は、霞網の一種。おとりにミミズクを使い、近寄ってくる小鳥を網にかけて捕らえる。普段はミミズクに追われる小鳥が、目が見えない昼のミミズクに寄って来る。小鳥を呼び寄せるのは、ミミズクへの憎悪の念。復讐のため、小鳥は集まり、網にかかる。****復讐。失うものばかりが、大きすぎる。【過去の日記】 マリー・アントワネットの娘 マリー・テレーズ 【参考】 飯野徹雄:「フクロウの文化誌」,中央公論新社,(1991年)207P
2008.08.22
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大型でとても目立つ花、エンジェルトランペット。観賞用に広まった花ですが、その有毒性は意外に知られていません。もともとこれは、海外で子供の中毒例が多かった花。植物全体が有毒ですが、特に種子は危険です。幻覚、昏睡、呼吸麻痺、最悪は死を招きます。エンジェルトランペットの、チョウセンアサガオ類は危険な花。江戸時代、医者の華岡青洲が、母と妻の麻酔薬にチョウセンアサガオを使いました。そして、母は死亡、妻は失明します。チョウセンアサガオの毒性は、この出来事からも有名です。現代、その花はエンジェルトランペットと名前を変え、私たちの身近に潜んでいます。園芸名、エンジェルトランペット。私は、あなたの本名を知っています。あなたの本名は、キダチチョウセンアサガオ。【ウィキペディア】 エンジェルトランペット【過去の日記】 日本に満ちる 毒の花 ― 夾竹桃(キョウチクトウ) ―
2008.08.21
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あまり触れてはならないお話を。マイナスイオンで健康になる。この宣伝文句を、知る人は多いでしょう。ある家電メーカの製品は、エアコンからマイナスイオンが出るそうです。空気中のイオン、これは何でしょうか。たしかに雷などの放電下では、負の大気イオンが生じることはありますが、これは埃などですぐに中和されます。もちろん大気イオンは健康に良い作用はなく、マイナスイオンとも呼ばれません。大規模な放電下でもあり、むしろ健康には悪いでしょう。有毒なオゾンが発生する危険すらあります。マイナスイオンとは、その存在すら立証されていない“あやしい”ものです。滝や森林など、水蒸気が多い大気では、水滴中にマイナスのイオンはあるかもしれません。もし本当のマイナスイオンを浴びたければ、高湿度のじめじめした空気の中で、べたべたに濡れるのが良いでしょう。そのあやしさにも関わらず、マイナスイオンを売りにした家電があります。売れるから、あやしくても広告する。しかし、UFOの存在などと同等の疑似科学のレッテルを貼られ、少しずつ製品は姿を消していっています。存在が否定されているマイナスイオン。それの存在を主張し、健康に良いとまで広告する日本の家電メーカ。今と問われているのは、日本のメーカの誠実さです。【ウィキペディア】 マイナスイオン
2008.08.20
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朝はやや涼しさも感じられましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。今日は痛みが酷く、痛みに耐えてコロコロ転がっています。どうも今回は痛み止めの持続時間が短い様で。ですので、コメントのお返事は遅れます。また皆さんのブログにお邪魔はしますが、コメントは残せないかと思います。アシアトのみに…。ご容赦ください。断続的に復活しますので、またその時までお待ちください。イタタタ…。この日記の分類は「生物」かとも思いましたが、やはり「カレイドスコープ」にしました。
2008.08.18
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妖怪では、罪のない存在の小豆とぎ。しかし、その生い立ちは物悲しい。越後の伝説。高田(上越市)の法華寺に日顕和尚がいました。和尚は体の不自由な子を預かりましたが、大変に和算が得意な子でした。和尚は、この子を小坊主にしました。ゆくゆくは、住職の跡継ぎにするために。しかし、それが先輩の妬みをかいました。小坊主は、和尚の留守に、先輩達に井戸に投げ込まれました。かわいそうに、体の不自由な小坊主は、そのまま亡くなってしまいました。その後、小坊主は小豆とぎとなり、現れるようになりました。小豆とぎは、雨戸に小豆を投げつけ、川原では小豆を数え続けました。やがて、先輩悪僧の罪は露見し、死罪となりました。寺も火事で焼け、今はもうありません。人より優れた能力は、時には人の妬みをかうものです。小豆とぎに足らなかったのは、人への配慮。小豆とぎは、今日も小豆を数えます。ひぃ、ふぅ、みぃ、・・・。その数え歌は、深く哀しい、後悔のつぶやき。
2008.08.18
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御訪問先で、亜細亜号が話題になりました。そこで今日は、亜細亜号のお話。昭和9~18年、南満州鉄道の象徴として走り続けた大型機関車、亜細亜号。高さ4.8mの流線型大型車両。2mもの大型動輪で、82.5km/hの高速運行を可能としました。豪華な客室と食堂車。曲面を生かしたデザインの展望車。当時の日本鉄道技術の高さを物語る亜細亜号。しかし満州国成立の混沌とした世界情勢は、亜細亜号を汚名に塗れた大日本帝国の象徴であることを要求しました。大陸を走る豪華超特急。高速を得るための大型動輪は、力強く鋼鉄の軌道上を駆ける。亜細亜号は夢を求めて走る。しかしその走りは悲壮感に満ち、やがて敗戦とともに消えてゆく。21世紀、新幹線は、200km/h以上の高速運行を平然とこなします。そしてそれらの高速電車が、あの大型動輪を必要とすることはありませんでした。
2008.08.16
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私は地図記号を小学校で学んだ後、それ以上は学ぶことはありませんでした。また、地図に親しむこともありませんでした。そのため、地図記号は知らないものが多くあります。今日は、地図記号で楽しんでみたいと思います。各記号の答えは、しばらく後に、この日記の下方に追記します。1.これは慣らしですね。分かりやすい。2.分かりますが、由来が面白い。3.見たままです。4.あまり行くことはないでしょう。5.「変な果樹園」ではありません。6.温泉に入るつもりで、ここに行ってはいけません。7.陶磁器の関連の方は、ご存知の人もいるかも。他にも地図記号はありますので、じっくり見るのもよいですね。今日は、息抜きでした。**********************************************みなさん、お忙しい中、回答,コメントありがとうございました。それでは、いよいよ答えです。1.本屋さん、ではなく、「図書館」です。2.税務署。そろばんの形が記号の由来です。3.煙突でした。見たままですね。4.自衛隊でした。旗が記号の由来です。5.電波塔でした。電波ですが、私には変な果樹園、あるいは傷んだ果樹園。 爆弾でもないようです。6.噴火口でした。温泉でも、マンホールでもありませんでした。 ここに入るのはお止めください。7.図のイメージがしっくりしませんが、採石場です。他にもありますので、ぜひご覧ください。コメントにもありましたが、夏休みの宿題にも良いですね。
2008.08.15
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非常識でありながら、人に愛されるとはどういうことでしょう。1858年、ジョシュア・ノートンは、アメリカ合衆国“皇帝”であることを宣言しました。定職を持たないノートンは、自ら「帝国債権」を発行します。市民はこれを快く買い取り、公共の交通機関も無料にします。それほど、皇帝はサンフランシスコ市民に愛されました。飲食もサンフランシスコ内のレストランは無料、衣服も無料です。さらには2匹の飼い犬の食費も無料でした。レストランも洋服屋も、「皇帝御用達」であることは、とても宣伝になったから。一度、皇帝を浮浪者扱いし、留置場に入れた警官がいました。驚いた警察署長は皇帝に謝罪しましたが、翌日の新聞の警察批判はすさまじいものでした。また皇帝は、銀行に“徴税”にも行きましたが、数百ドルもの税金を、銀行は皇帝に支払いました。20年間も皇帝であり続けたノートン。1880年に急死した時は、市費で皇帝の葬式が行われました。その葬儀には、3万人もの市民が参加しました。合衆国皇帝。そのあまりに滑稽な称号。しかし確固たる信念は、人の何かを揺さぶります。その信念が呼び起こすのは、同情でも、憐憫でもなく、一種の愛情に近い、本当の共感と呼べるものなのでしょう。
2008.08.14
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卓越した才能を持ちながら、ドーピングにより消えた選手は多くいます。ベン・ジョンソンのドーピング事件は、誰もが記憶しているでしょう。100mの世界記録と共に、彼の選手生命はドーピングで絶たれました。フローレンス・ジョイナーは、100m走など3つの金メダルを出しました。その後、ドーピング疑惑が起きますが、決着をつけず引退します。男性ホルモン投与の疑惑はありましたが、彼女の世界記録は残りました。金髪の美しいカトリン・クラッべ。彼女には美貌の短距離選手として、多くのスポンサーがつきました。ジョイナーと違い現役引退を拒否した彼女は、ドーピング検査で疑惑が強まります。出場停止、スポンサー契約の解除。数十億のスポンサー料とともに、彼女も全てを失います。ドーピングは、人の体に深刻なダメージを残します。ホルモンバランスの異常や、高血圧、心臓病など。自転車競技中に死亡したイエンセン選手。彼は血管拡張剤の使用により、循環器系の異常で命を落とします。ドーピングの副作用では、虚血性心不全などの死亡例が多くあります。それでも、なぜ人はドーピングに走るのか。金メダリストに与えられるスポンサー料は、人を惑わすほどに高額です。ベン・ジョンソンを、こう評した人がいます。「ジャマイカから来た貧しい移民少年の周囲は、いつの間にかカネで埋め尽くされていた。」記憶に新しい金メダリスト、マリオン・ジョーンズ。彼女もドーピングを認め、メダルも記録も失いました。2008年3月に6ヶ月の懲役で収監された彼女は、今年の北京オリンピックを刑務所で迎えています。光の陰には、あまりに暗い闇が潜んでいます。そして、いくつかの事件は、そのまま闇に葬られます。真実を、こころのうちに秘めたまま。1998年、ジョイナーは「心臓発作」により、わずか38歳で急死しました。【参考】長井辰男,柳沢裕子:「薬まみれの英雄たち」,メトロポリタン出版,(1996年),205P
2008.08.12
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オリンピックのサッカーは残念でした。科学の世界でサッカーといえば、フラーレンを思い出します。炭素原子がサッカーボールの形に結合したフラーレン。その面白い形や、化学的な安定性から注目されています。炭素原子が丸く結合したフラーレンは、原子の世界での協調を示していると思います。発見後、20年以上経ち、当初は難しかった大量生産や低コスト化も可能となりました。炭素原子がパイプ状に結合したカーボンナノチューブと合わせて、フラーレンの研究では日本も最先端を歩んでいます。スポーツのサッカーは敗戦した日本。しかし科学の分野のサッカーは、日本は優勝候補なのです。【参考】 フラーレン
2008.08.11
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花の色を決める色素、アントシアニン。花の色を変える紫陽花。その色は、色素アントシアニンによって決まります。酸性土壌では、アントシアニンはアルミニウムイオンと反応し青色に。アルカリ土壌では、赤色に変わります。青色ばかりの紫陽花が咲く土壌は危険です。極端な酸性土で、酸性水が浸透しています。青、赤の花が、混合して咲く土地が望ましい。青い薔薇にも、このアントシアニンが含まれます。薔薇に、青色を作るアントシアニンを遺伝子組み換えし、青い花を作りました。青い紫陽花は、危険な酸性土壌を教えます。今、私たちが見るのは、自然には存在しない青い薔薇。ふと、くだん(件)を思い出しました。半人半牛のくだんは、凶報を告げます。忽然と現れた、この青きくだんは、私たちに何を告げようとしているのでしょうか。【過去の日記】 あらゆる不幸を 予見して ― 件(くだん) ―
2008.08.09
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1938年10月30日のハロウィン前夜。H.G.ウェルズの「宇宙戦争」が、オーソン・ウェルズにより「火星人来襲」としてラジオ放送されました。当然の宇宙船の落下。空を飛び回る火星人からのレーザー光線。その生々しい放送に、アメリカ国民がパニックを起こしたことは有名です。逃げ惑う人に、心臓発作を起こす人。ガスマスクを買いあさる人に、毒を飲み自殺を図る人。銃を手に、火星人に立ち向かおうとする人もいました。パニックは、偶然の出来事から起きました。そもそもこのラジオ番組シリーズ「マーキュリー・シアター」は低聴取率3%。この「火星人襲来」も、「ナンセンスで現実味がない」として放送中止されるところでした。しかしオーソン・ウェルズは、無理に放送に踏み切りました。裏番組のエドガー・バーゲンとチャーリー・マッカーシーのショーは、空前の聴取率35%の人気番組。この「火星人襲来」を聴く人は、ほとんどいないはずでした。「火星人来襲」は、冒頭でフィクションであることを伝えてから放送されました。しかし午後8時12分、奇跡が起きます。裏番組に人気がない歌手が登場し、13%もの聴取者がこの放送にチャンネルを変えたのです。そのため大半の聴取者は、冒頭のフィクションの通知を聞き逃していました。慣れない番組を聴いたこともあり、空前の大パニックが起きたのです。人気番組の聴取率を一気に落とした裏番組の歌手。ラジオ放送関係者にとって、この歌手こそは、火星人より恐い存在だったに違いありません。
2008.08.08
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夏は、食中毒の季節でもあります。食中毒と言えば、腸管出血性大腸菌O‐157。懐かしい気もしますが、とても恐い病原菌。この病原菌を、私達は侮りすぎました。この大腸菌は、ベロ毒素を出すのが特徴。これは他の大腸菌にはない特徴で、二次感染力もあります。ベロ毒素は、赤痢菌が持つ毒素。この毒素をウイルスを介して取り込んだ大腸菌が、O‐157。まさに、O‐157は現代の赤痢菌。これを侮ったため、かつて堺でも死者を出すことになりました。*****ところで、今日の話題とは関係ないお話を。実は、私は体調不調。下品な話ですみませんが、1ヶ月以上、血尿が止まりません。(笑)私の病気をご存知のかたは、理由はお分かりでしょうが。現在、詳細を検査中。さて、結果は?場合によっては、少しお休みもありえますので、よろしくお願いします。
2008.08.06
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8月は日本人にとって、戦争の思い出の月。軍盃を整理していました。軍盃は意識して集めているわけではありませんので、特に変わったものはありません。軍盃は、支那事変除隊記念など、やはり初期の戦争の物が多く見られます。敗戦色の濃い太平洋戦争末期では、軍盃どころではなかったのでしょう。盃には、様々な言葉が書かれています。「軽き刃に重き任務」、「守れ満州 起きよ国民」など。なかには、「色々とお世話になりました」と、お礼が書かれた盃も。人との別れが、そこにはあります。ある盃に、目が留まります。その盃には、「幹部候補生(氏名)」とあります。軍隊で昇格することが、この時代の若者の誇りだったのでしょう。たとえそれが、理不尽な命を賭した戦いだとしても。薄く壊れやすい盃に託された、数多の若者の声。その儚く、脆い盃は、たしかに彼らの声を、今に伝えてくれていました。 【過去の日記1】極めて効率的 - 原爆の正当化 -【過去の日記2】戦場から妻への絵手紙
2008.08.04
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先日、リクエストもありました右脳と左脳の話をしましょう。右脳と左脳の話を書いた多くの本を読みましたが、確定した結論はない気がします。ただし、いくつかの事実はあります。レオナルド・ダ・ヴィンチが、鏡文字を書いたことは有名。鏡文字、つまり裏返しの文字は、内容を秘密にするためとも、左利きのためとも言われます。しかし、左脳にダメージを受けた患者や、文字を学び始めの子供が、鏡文字を書くことも知られています。右脳で文字を捕らえた場合に文字が反転し、その後に左脳で補正するために。鏡文字は、右脳の影響かもしれません。逆に右脳にダメージを受けた患者は、映像の全体を捕らえられなくなると言われます。細部を細かく描写はできますが、それが何の場面かが分からなくなります。右脳は、大きなイメージを捕らえる脳。失語症は、しばしば左脳のダメージによって起こります。言葉に関しては、左脳の働きが強い様子。イメージの右脳、情報整理の左脳。両者の働きは異なりますが、完全には分かれていません。必要に応じて、働きを補い合うことも可能です。得意分野を持ちつつも、助け合う脳の働き。私たちの内部でも、秘密の助け合いは、いつも続いているのでしょう。【夢をかなえる方法は ひとつではありません ― ステファン・J・キャネル ― 】 【あきらめる必要はありません ― トム・ハーケン ―】【不思議の国の 光と闇 - ルイス・キャロル -】
2008.08.03
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オーソン・ウェルズの映画「市民ケーン」のモデル、ウィリアム・ハースト。金・銀・銅の鉱山や鉄道会社を経営する御曹司として生まれたハースト。彼は甘やかされて育ち、数多の問題を起こし、大学も中退します。そして、父親から新聞社「エグザミナー」を相続します。それが、全ての問題の始まりでした。自らの新聞の売り上げを増やすため、次々とデマを新聞で書き立てます。キューバ人によりアメリカ人虐待の作り話を書きたて、アメリカ人の対キューバ感情を悪化させます。それは間もなく、1898年の米西戦争開戦を引き起こします。さらには、水遊びをする子供の写真をメキシコ政府による児童虐待と報道。新聞の説明には、子供はメキシコ政府に射殺されたとまでありました。さらには、スペイン内乱でも嘘の報道を続けます。ハーストの新聞の利益のために、どれほどの人命が失われたことでしょう。彼の莫大な財力は、これらの虚偽を知る者の口を封じるのに十分でした。しかし、オーソン・ウェルズは、彼に挑戦します。映画「市民ケーン」で、ハーストの私生活を扱ったのです。今日でも、映画の手本の様に語られるこの作品。しかし、その結果は惨めでした。アカデミー賞9部門でノミネートされますが、受賞は逃します。この作品名が出るたびに、会場のハースト派からのブーイングの嵐が起きたからです。さらにはオスカーでも脚本賞以外は逃し、当然に得られるはずの、最優秀作品賞、監督賞などは得られませんでした。そして、興行も信じられないことですが、大失敗に終わります。この失敗で彼の次回作もずたずたにカットされ、実質的に監督生命を奪われます。彼自身も、ハーストからの脅迫や、新聞でのゴシップ報道で傷つけられます。その後、世界恐慌をきっかけとして、ハーストは没落します。オーソン・ウェルズやその作品が再評価を受けるのは、その後のことになります。常に正義が、正当に評価されるとは限りません。むしろ歴史は、その逆を語っています。正義を貫くため。そのためには、十分な慎重さと器用さを、持ち合わせなくてはなりません。
2008.08.02
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昨日、皆様のおかげで、無事に15万ヒットを迎えました。15万ヒット、ジャストはゆうか0373さんでした。様々なかたのご訪問がある中で、常連さんがキリ番は珍しいことです。ありがとうございました。それでは、今日はキリ番恒例の「日記 それから」です。○【「真珠に 月に 魅了されて - ウジェニー -」 それから】 【「月に 知識に 酔うほどに - ルナティック・ソサイエティ -」 それから】 ウジェニーもルナソサエティでした。月に魅せられた人は、多いですね。○【「怖いながらも とおりゃんせ ― この子の七つのお祝いに ―」 それから】 今更ですが、こういう恐い話題は夏が良いですね。この後の「かごめ かごめ」も。私の日記に季節感がないのは、いつものことではありますが。○【「まだ 何もわかってはいない - 幽霊を捕まえようとした科学者たち -」 それから】 だから、この話題も夏が良いですね。本当に。○【「血に啼く ホトトギス - 正岡子規 -」 それから】 もう、秋ですね…。(笑)これからも、よろしくお願いします。
2008.08.01
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