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経営不振に陥ったレジャー施設(特にリゾートとテーマパーク)は、たくさんの中途採用者と関係業者が関わることになる。そこで感じることは、成功事例があまりにも少ないから仕方ないところもないではないが、それにしても、「知ったかぶりワーク」が多い…ということだ。だから面接のお手伝いをする際には、「知ったかぶり度のチェック」をするようにしている。僕の役割として、この一点に絞っていると言っていい。自分にできることをきちんと把握していて、それと仕事にかける熱意や情熱持っていて、それをを別々に話せる人ならうれしい。(よくごちゃ混ぜになってしまうので…)別に知らないことがあっても構わない。実務上の弊害は、知ったかぶりやハッタリやウソである。多少のハッタリは、営業や宣伝などでは大事かもしれないが、あまり乱発するものではない。「けれど、経営者だって最終的に判断する時に、自分の勘を頼りにしていることもでしょう?」と反論する人もいる。確かにそういうことはあると思うが、スタッフから管理職から経営者までが全員で「勘が抜群」なわけがないし、勘×勘×勘…と繰り返すとメチャメチャなことになる。それに知ったかぶりと勘は違うのに…。このように、自分の知ったかぶりやハッタリもごちゃ混ぜになって、それを勘だと思い込んでしまう人もいる。あきらかに重症だ。経営陣が判断する手前で大事なことは、いかに正確な情報を集めるか?である。そうでなければ、正確な判断も、肝心のセンスも発揮のしようがない。ということで、僕の仕事は、運営組織に流れている情報の正確度を確認する…という仕事が多くなってきている。これを2年間くらいやると、今まで経営不振に陥った理由が山のように湧き出てきて、うまくいく方が不思議…とさえ思えてしまうことがある。ちょっと大げさに言えば、「知ったかぶりは減給だよ、きみ!」と言いたくなる。のちにその情報でかき回されることを考えれると、大変なコストがかかっていることがわかるから。だから、現場では報告を受けるにもコツがいる。「まず、事実はなんですか?」とか「何が起きたのか事実を教えてください」その後に、どう思ったのか?どうしたい?どうあるべき?と、個人の想いや考えを聞く…とここでもバラすことが大切になる。…とまぁ、そういうのを見ると、多少の経験や知識よりも、素直で正直…という能力は本当に尊いことだとため息が出る。現場での、知ったかぶりやハッタリとウソの実態を解明してしまうと、「素直で正直」な新入社員がいたら、宝モノを見つけたような気分になる。出せるものなら年収1000万円くらいあげたい。外部のコンサルタントから情報をもらうのに数千万円払うのなら、社内の正確な情報を早く確実に伝えてくれる人にも…と思ったりする。同じくらい大事なはずですよね!
2003/11/30
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以前、なにかの本で、日本人は「民度が高い」という話を読んだ。なるほど見渡せばそれはそれは凄いことだ。外国から帰国したし際には十分に実感できる。数日経つと慣れてしまって、見えなくなるが…。道路工事の交通整理も、60代のおばさん、おじさんが赤い棒を振っている。それで、車もトラックもバスも皆止まる。指示に従う。たまには「ご苦労さま」と挨拶する人までいたりする。やたらに無視したり、怒鳴ったりはしない。こういうのは、日常過ぎて当たり前になっているが、外国人はビックリする。決して、軍隊や警察といった権力行使で行っているものではない。それでも並んで待つ。信号機もしかり…で、基本的には皆従う。(まぁたまに無視する人もいるにはいるが、全体から見れば極小数)駅の無人改札でも切符を買う。無人の自動販売機で商売ができる。基本的に「釣銭」は数えなくても信用できる。…など、GDPだとか株価だとか経済成長率みたいな世界から一歩引いて世界と比較すると、それはもうとんでもないくらい素晴らしい国が表れてくる。「日本人は平均で面白くない」とか散々諸外国に叩かれてきたが、こういう光景をみればきっと「規律が揃っているのは羨ましい」と思うだろう。問題は、これだけのお金に換算できないほど貴重な財産を維持していくのか?である。諸外国がこういう国を造るにはどのくらいかかるのか?おそらく100年単位であろう。そういった意味では、経済で追いつき追い越せの方は接線が予想されることもあるが、民度の方は100年単位のリードがある。しかし、さらにリードするはずが、近年は少しずつではあるが、乱れ始めを感じないでもない。気のせいならいいが…。この財産を食いつぶすことは本当に恐ろしい。経済以外の圧倒的な魅力を持ったいる国でいなければならない。…と周りの心配ばかりしていても仕方ないので、まずは自分と自分の周辺を固めることが大事ですね。かつて、昨日の日記のようなことなどがあってからは、暴力は振るわないけど、意外にビシッと注意(街中やコンビニの前でも)したり意見するようになった。つまり、もう「見逃し三振」はしない…ということ。全国の大人が見逃し三振しないようになれば、もっと民度の高い凄い国になるんでしょうね。
2003/11/29
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お客さまに殴られたら…「なんでこんなに混んでいるんだよこの野郎!」…と言われて、どつかれた。「申し訳ございません。本日は…」と頭を下げて謝罪して顔を上げた瞬間にバンッ!と物凄い衝撃が走った。「□@○▼÷☆*!?」いわゆる「裏拳」が飛んできた。グッルッと回転して、十分に腰の入った一撃だった。わざとか偶然かはわからないが、拳ではなく、腕に巻いたダイバーウォッチが僕の顔面にヒットした。ものすごく混んでいる時に、お客様を安全に誘導することも仕事のうち。その時僕は、混んだ場内をなんとかしないと…と、お客さまの誘導をしていた。そんな最中に起きた。文字通り、頭の中が白くなった。気がつくと、前歯が全部無くなっていて、上唇がパックリ割れていた。階段だったので、倒れて打ったらしく、右目が眼底骨折で見えなくなってた。それと、顎も割れたらしい…。なにしろ顔面からの出血が止まらない…。その血をみている時、身体が軽くなった。フワフワしてきた。そう、我慢の限界が来た…と悟った。小学生にあがるとすぐに剣道を始めた。「おれは男だ」の影響である。その後は、「空手バカ一代」で空手を。ブルースリーで「少林寺拳法」を。そして、最後は栢野さんと同じでキック…を…。社会人になってからはタイにも練習と試合をしに行った。だから、その時点で丸20年間も格闘技をやっていたせいで、ある一線を超えると…たまにキレることがあった。それでも節度があった方だが、この時ばかりは…限界だった。勢い良く起き上がったつもりでも、貧血を起こしてしまって、身体が鉛のように重くなって、言うことを効かない。殴った奴はどこだ?と見渡そうにも良く見えない。そうこうしているうちに、意識の方が途中で切れてしまった。一ヶ月もすると大夫復調してきた。ただ、割れた上唇だけがいつまでも治らないで痛かった。退院したらまたジムに通おうと思っていた。…と、そのころまでは、僕にとってのサービス業での仕事は、我慢の方が大きかったことを再確認した事件だった。実はそんなにやりがいを感じていたなかったのかもしれない…と思った。それで、殴ったお客さまに本気で復讐してやろうと思っていた。ところが、退院して冷静になってみると、もう、そういう繰返しは嫌だなと思った。だいたい、ムカムカするために格闘技をやっていたわけではない。ある女性スタッフが見舞いに来てくれたことがそう考えるようになった原因だ。その事件の少し前に、彼女も酔っ払って怒ったお客に謝っていたら髪の毛を捕まれて、壁にぶつけられた。その拍子で髪の毛がゴッソリ抜け落ちた。それを見た僕は一気にアドレナリンが沸点を超えそうになった。周りのスタッフがすぐに抑えてくれて、無事だった。がしかし、その後どうなったのか?知らなかった。彼女曰く、所長さんのように、最悪いざとなったら戦えるような人にはわからないかもしれないけど、女性で責任者をやっている時は本当に怖い。怒った男性は恐ろしいもの。絶対に太刀打ちできないし。でもね、だからこそ、そこまでに行かないで済むような「手前にあるスキル」をもっと身につけたいのよ。わかる?格闘技を練習した時くらい、真剣にサービス業の勉強をしよう!ねっ!所長も一緒に…。…と言ってくれた。これはハッとした。あれほど真剣に勉強したり練習したらそりゃあ凄いだろうなぁと思った。それに、男性は最悪は暴力で済むことも女性はそうはいかない。怒鳴っても効果はない。そう考えると、同僚の女性たちが凄い人に見えてきた。(だから実は優秀な男性トレーナーって少ない)それからは、「手前にあるスキル」というのが深いことが段々とわかってきた。格闘技の間合いに匹敵するほど奥が深い。その世界では、怒鳴ったりするのはキレたりするのは、「ギブアップ」に等しい。怒らないためのスキルは、本当にたくさんあって、そういうことを勉強している人、実践している人には頭が下がる。いつか、こっちの業界でノゲイラ選手や桜庭選手のようになりたい…と思う。打撃なしで笑顔で関節技だけで決めてみたい…と。お客さまに殴られるその手前には、とっても深い。殴らせないどころか、これが護身術にもなるし、人を喜ばせたり育てたり…にもつながっていくのだから、そういう経験も決して無駄ではなかった…と、思うようにしている。来週も20代の人たちとスパーリング?です!
2003/11/28
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社会人のほとんどの人は「中間管理職」みたいなもの。極端な見方をすれば、社長と新入社員以外は皆「上司と部下の間」にいることになる。いや、新入社員だって学生アルバイトと主任の間かもしれない。先日、ある企業のマネージャーと話をしていて、大きくうなずいたのは、近年、起業家の支援サイトや書物が数多く誕生したり出版されているが、いざ中間管理職の立場になってみると、「これだ!」というモノになかなか出会えない、と。取締役と次長の間にいる人。部長と課長の間の人。マネージャーとスタッフの間の人。店長とリーダーの間の人。…と、全国にはたくさんの「間」の人がいる。そう考えると、「間の人」の方が実は遥かに多いはずだ。ざっと考えても5000万人くらいいるのでは?と思う。社長が200万人だとすると、20倍以上である。起業家がたくさん出て日本が元気になる…という図式と、もう一方で、全国の中間管理職(広い意味では「間の人」)5000万人が元気になったら、日本はどのくらい変わるのだろうか?5000万人のスキルが2割ずつUPしたら、GDPが10%くらい上がってしまうのかもしれない。これは大変なことだ。中間管理職の人たちも、スキルを磨くため…と称して、経営者本を読んでいることが多い。(上記の人もそう)書店の売上ランキングをみてもわかる。反対に、マネージメント系の本には良書がないということか。きっと中間管理職を経て社長になった人が書いた本は、社長目線になっているからかな?と考えた。もしくは、20代で中間をぶっ飛ばして経営者になった人の話は、アルバイト80人を担当して悩んでいる人の悩みはわかるはずもない。具体的なスキルではなく、ビジョン、エネルギーで引っ張る内容になるがちだから。(これはこれで大事だが…)ということで、全国の「スーパー中間管理職」にも、よい本をたくさん書いて頂きたい。また、マスコミの方々も、虎視眈々と発掘してバンバン取上げて欲しい。中間管理職に憧れのキャリアターゲットが必要だと思う。もちろん、中間管理職が独立して経営者になる図式も素晴らしい。それにいざ、起業してみると課題はやはり「能力のある部下が欲しい」だから、中間管理職の支援は巡りめぐってやはり大事なこと。ということで、中間管理職が起業するくらいのエネルギーで現在の仕事を頑張れるような支援は、全国的にさらなる課題だと考えた。諸外国が起業家の支援で経済発展を目指すなら、日本はそれにプラスして「世界一の中間管理職の育成政策」というのを打出しても面白いと思う。ビジネス系の雑誌でも、社長と同じくらいの頻度で、スーパー管理職特集をやるべきだ。スーパー課長、スーパー主任、スーパーチー、。スーパートレーナー、…などなど。読みたい人はきっと大勢いる。もっとスポットを当ててもよい。そういう視点ではスポーツ界は参考になる。監督も有名だけど、選手はもっと有名だ。野村監督も知っているけど、古田選手も知っている…など。(まぁ長島さんは別ですが…)そんなの当たり前…のようだが、企業も選手、つまり実際のプレーヤーは社員だから、他業界からヒントをもらうとこういうことも大事になる。大手企業の社長の名前は結構知っているが、部長の名前は知らない。社長より目立つくらいの課長がいてもよい。テレビにも、もっと出て頂きたい。…という僕も立派な「間の人」だから、起業家精神でスーパー中間管理職になれるよう…今日も楽天日記に向かうわけです(笑)。
2003/11/27
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明日の研修のため、名古屋の駅のすぐ近くにあるホテルに宿泊。実は、先日のセミナーでお会いした皆さんが経営するホテル。たった1回の出会いで、一週間しか経っていないけど、再会すると「どうも!お元気ですか…」と、なんとも不思議な感じがした。ロビーのカフェで、社長と副支配人と色々な話をした。数百室のホテルもいいが、働いている人々の顔の見えるサイズのホテルもよい。官僚化されていないせいか、目が違った。ほのぼのイキイキ系である。気にしなければならない上司が少ないから、お客さまのことを考える余裕があると思った。大きくなると気がつかないうちに頭の中が社内のことで占領されやすくなるのだろう。良いサービスをするには組織がシンプルな方がよいということだと思う。よりよいサービスをするには…の議論も楽しかったが、何より改めてジックリ考えたのはクレーム対応のこと。ホテルの運営というのは大変奥が深い…とシミジミ。滞在時間とお金の関係で言えば、飲食店で7000円は多分2~3時間である。ホテルだと一泊7000円でも一晩で12時間くらいはある。だから直接的にも間接的にもサービス時間が長い。時間単価は当然安い。だから色んなことが起きる可能性がある。滞在時間が長いと評価もハッキリ出るのだろう。クレームも出やすいかもしれない。クレーム対応で勘違いしがちなことは、何かしらのご迷惑とおかけした場合の謝罪、修復の対応と、お客さんの「不機嫌」の対応がごっちゃ混ぜになってしまうことである。もっとハッキリ言えば「態度」である。不手際やご迷惑はしっかり誠心誠意対応する。しかし、お客さんだからといっても、理不尽な「態度」まで受入れる必要なないということ。(まぁ一泊1億円なら仕方ないかもしれませんが…)何でもかんでも「お客様は神様です」ばかりだと、従業員が心に深い傷を負うことになるから…。サービス業を長く続けていくには、そうした見分けをしっかりできるようになることも大切である。それぞれに対応方法があるので、「謝りなさい」だけでは結構辛いものがある。「お客さまの態度ですか?」と思われることが多いが、これは社会人として、お互い様である。全員が「両方の立場」にあるはず。どっちかだけの人などいない。(まぁこの辺は人それぞれ、地域ごと、国ごとで多種多様な考え方があるかもしれないが…)いくら高級なレストランでマネージャーをやっていても、いざ自分がお客側で食事に行くと、「おい、そこのウェイター!こっち来いよ!」では、A面とB面のギャップが大き過ぎる。何もそんなに怒鳴ることはないじゃないですか…と言いたくなる。もし、国民が全員殺気立っていて、「おらぁーこの野郎!」と怒鳴ってばかりになったら、警察管の人数は増えるは、店ごとにセキュリティが必要だったりで、大変なコストがかかるだろう。(コンビニもこれ以上危なくなると、正道会館の人をスタッフに混ぜなければならないかも…)仕事中は腰が低いのに、お客側になったら途端に横柄…というのは、まだまだ教育の余地ありということ。仕事の腰の低さは単なる我慢で、外でそのストレスをぶつけているだけになっていしまう。それは巡りめぐって自分の会社の仕事に跳ね返ってくる。(あの横柄なお客さんの勤める企業の商品は絶対に買わない!なども同じこと)「おい!ウェイター!」とやられたスタッフは、仕事の帰りにあなたのお客さんになるかもしれない。その時は、イライラ&ピリピリ&ムカムカしていますよ、きっと。安全な社会が好き、平和が一番…と、社会運動をするのもいいが、お互いにお客側に立った時の態度を磨きたいものである…と思った。よくサービスマナーとかのトレーニングがあるが、社会人になって本当に必要なのは、その手前にある、お客側の時の態度、社会に参加する態度の教育が大事なんだと痛感する。(昔の自分の態度の反省も込めて)こういう循環は目には見えないけれど、実は全国で相当あるのかもしれない。数を数えることができたら面白いですね。朝のテレビのニュースで「昨日の関東地方のクレーム循環指数は…」とか。それを断ち切る意味でも、今よりほんの少しだけ態度に気をつけるだけで、世の中はもっと暮らしやすく、働きやすくなるのかもしれない…と思った。お二人とお話しながら、そんなことを考えました。話に夢中になって、終電に乗り遅れてしまった副支配人のUさん。すみませんでした。明日の研修は、クレームの話しからはじまるんでしょうね、きっと!(笑)
2003/11/26
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音楽CDの売上が低迷している…という記事を目にしたりそうした話を聞くことがる。それは多分、パソコンを使った不正コピーや、インターネットでのファイル交換などで販売高が落ちてしまった…ということだろう。これはある意味で世界的なことだ。それだけ考えると確かに悲惨だ。ところが、別の視点で眺めてみると、日本ではコンサートツアーの観客動員数は凄い。何といっても「ドームツアー」である。山口百恵、キャンディーズ世代には信じられない光景である。それも、一人や二人ではない。昔は後楽園スタジアムでコンサートをやるというのは、本当に限られたアーティストだけだった。(キャンディーズの解散コンサートが懐かしい)他のアーティストはせいぜい武道館である。これは、正規、不正規を通して音楽が身近に行き渡っているから起こるのであろう。それと、MDプレーヤー、CDプレーヤー、MP3プレーヤー、パソコンで…と、AV機器が驚くほどコンパクトで安くなったことも原因である。音楽CDの売上分は、このようにコンサートツアーの動員数やテレビのCMなど、昔に比べて、色々と儲けの構造が変わってきた…とも言える。AV機器の販売台数などの、周辺の商売を含めると、その規模はまだまだ大きくなってきている。また格闘技界に目を向けてみても同様で、昔はプロレスとボクシングがテレビのゴールデンタイムを占拠していた。しかし、現在は深夜番組か特番くらいで、あとは衛星放送…と露出が減ってしまった…という見方もある。しかし、一方で、K-1やプライドなど、これまた「ドーム興行」である。毎回「数万人」を集客して試合を行っている。後楽園ホールでスタンハンセンを応援していたころが懐かしい。しかも、なんだかんだで毎月どこかしらのドームでなにかしらの格闘技の大会が開催されている。今年の年末の大晦日に至っては、なななんとK-1、プライド、猪木祭り…と3つも大型興行が行われる。こんなに格闘技で観客を動員できる国はない。ということで、テレビやCD売上を中心にした「やはり、廃り」の考え方はもう完全に過去のもので、別の面がしっかりと存在するから面白い。CDのは30万枚しか売れていないけどドームツアー。テレビの放映は深夜だけど、観客は5万人…とか。こういうのって、探せばたくさんあるんでしょうね。ちなみに、レジャー業界も同じで、今までは、やれ「USJができたら大変だ!」とか、完全同業種ばかりを気にした視点だったが、実はコンサートツアーやプライドも十分に競合であったりする。というか、競合と見れば恐ろしい存在だ。だって、ミスチルが大好きで、ミルコ・クロコップ選手のファンで、趣味はプーさんグッズの収集…みたいな20代の女性がいたりしますから…。財布は一緒ですもんね。とうことで、他業界からも目が話せない今日この頃。それにして、大晦日は…うーん辛い。
2003/11/25
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昨夜、実家でゴソゴソとやっていると、出てきました。あの東京ディズニーランドのミュージカルショーの名作中の名作で、知る人ぞ知る「ワン・マンズ・ドリーム」のサントラのCDが…。レジャーサービス業界に勤務して20年を過ぎても、いまだにこれ以上のショーに出会ったことがない。それほどのインパクトがあった。「ワン・マンズ・ドリーム」全ては一人の男の夢から始まった…。それまでは、テーマパークに勤務していても、正直に言ってショーはほとんど見ないでアトラクションばかり乗っていたし、案内していた。ところが5周年の時にこのミュージカルショーが公演された時に、それこそ、初めて武道館でアース・ウィンド&ファイアーのコンサートを見た時くらいビックリして感動した。当時20代だったので、テーマパークのショーを見て涙する…というのはあり得ないと思っていた。ところが、ピーターパンが空を飛んだ瞬間に…堪えられなくなった。このミュージカルは、これ以後のあらゆるテーマパークのライブエンターテイメントに大小様々な影響を与えた。よく仕事柄「歴代のテーマパークのショーのランキング」なるものを作成するが、間違いなくブッチギリで、文字通り他の追従を許さない出来である。それから10数年が経って、自分がショーを企画する側にまわってみると、その内容の素晴らしさの奥行きを思い知ることになる。よく「予算が違うから…」と言う人たちがいるが、映画でも予算があったら人を感動させられるか?というと「?」である。実力が先で、実力がある人には予算がつく。音楽、演出、振りつけ、構成…ため息が出る。レベルは違えど、同じ土俵に登ろうとした時に、初めて一級品の凄みを実感できた。同時に、ライブエンターテイメントがもっと好きになった。映画も好きだけど、ライブで人が唄って踊るミュージカルは本当に素晴らしい。そして、今やワン・マンズ・ドリームを小学生の頃に観た人たちが全国のパークで踊っているのだから、これまた素晴らしい。違う施設であっても、こうして遺伝子は色んなところに自然に輸出されていく。ということで、鳥肌を立てながら、また某施設の来年度の企画をあれこれ考え中です!
2003/11/24
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最近、近所のファミリーレストランに寄ると思うことは、「スタッフの人数が少な過ぎ!」である。土日の夕方~夜は、一週間の中でも大変な稼ぎ時である。駐車場も「満車」に近い。「席待ち」も数組いる。やっと席に通されても、オーダーを取りに来るのに5分。オーダーしてから料理が出てくるのに40分…。食後の飲み物が出てくるのは…。ファミリーレストランは、「テーブルサービスのファーストフード」の部類に入るだろう。こんなにゆっくりしたサービスならば、「スローフードなの?」と聞きたくなる。これらは別に現場のスタッフが悪いわけではない。多分、店長のスケジュール能力がないか、店長の人格が低くてスタッフが欠勤してしまうか、本部の怠慢…などなどが考えられる。反対に、いつも十分なスタッフの人数で評判の有名チェーン店もある。ところが、舞台裏は、「飲食業では、6時間ぶっ通しの休憩なしの勤務は当たり前」とか「社員は実働14時間(当然、サービス残業を十分に含む)は当たり前」…と、本部の儲けは現場の社員に「おんぶに、だっこに、肩車」状態であり、別に大した戦略でないことが多い。しかし、業界紙などのインタビューの中では、さも凄いマーケティングやオペレーションがあって、それで儲かってます…と堂々と言い放っていたりするから、表と裏の激しい世界である。当然、近所のファミリーレストランでは、「顔見知り」の従業員さんはいない。すぐに辞めてしまうらしい。それはそうだろう…と思う。自分が親だったら「そんなところはすぐに辞めなさい」である。従業員の顔からは「悲壮感」しか伝わってこない。見ているのがかわいそうになるから、結局行かなくなる。ちょっと乱暴に見ていけば、チェーン店も利益分の金額は、実は「全従業員のサービス残業分だった」という、冗談みたいな本当の話がある。(ちなみに店頭公開を果たしたらしい)(それにしても恐ろしい金額である)こんなのは経営ではない。これでOKなら誰も苦労はしない。それで、全国の講演会(特に起業系)なんかで引っ張りダコだから目まいがしてくる。本当のノウハウ(利益をだしている理由)は「いかにして、従業員をタダで年間1500時間のサービス残業をさせるのか?」くらいなものである。そんなノウハウはあまり欲しいと思う人はいないだろう。ということで、「利益が出ている=凄い企業」という図式に踊らされてはいけない。問題は中身である。何が凄いのか?いいサービスでお客さまが満足。従業員が働きがいがある…それで利益もちゃんとありますよ…という、「両立」系ならセミナーに行ってもいいが…。そういう仕組みには大いに関心があるし、こちらからお願いしてお話を伺いたいと思う。ということで、断っちゃっいました…セミナー。ちゃんと調べてから依頼したほうがいいよ。Eさん…。
2003/11/22
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あるセミナーで知り合った、企業の社長から声をかけて頂き、埼玉県の飯能市に訪れた。あまりの天気の良さに、またまたまたまた懲りずにバイクで関越をぶっ飛ばす!といっても110kmくらい。かわいいですね。だって、寒いんだもーん!飯田橋から約1時間で、紅葉がまだ残る飯能に到着。イメージしていた施設と違ったので、いい意味で腰が抜けるほど驚いた。この数年間というもの、調子の悪くなった施設の支援が多かったせいか、「全部うまくいっている施設」の存在に気がつかなかった。(地元が所沢なのに…情けない)広告宣伝も特にしていない。本当に美味しいものをひたすら研究開発し続けた。それでお客さんが喜ぶ。…の繰返しで、今や食のテーマパークと言えるほどの盛り上がりを見せている。だから、なぜ呼ばれたのか?がよくわからなかった。(もっとも、帰る頃にはわかったが…)社長さんをはじめ、幹部の皆さんにお話を伺うと、明らかに「マイペース」で、自分たちサイズ、自分たちペースを頑なに守っている。「グローバル・スタンダード」などと言うアメリカ人が発明して世界に強制している言葉には、決して惑わされないでここまで来たらしい。気がつけば、周りは不景気で、こちらは相変わらず大盛況。楽天広場でいう所の「ランチェスター」的というか、何しろ、周りに惑わされず自分たちのポリシーをこれでもか!っと、磨いている姿勢が、全ての幹部から滲み出ていた。これでは経営コンサルタントが入る隙間は、微塵も残っていない…と思った。というか、逆に研修に受入れてもらうのがよい、と。第一印象って当たることが多い。「空気」とか「雰囲気」というのは、なかなか計数化できないけど、確かに存在する大事な要素である。今日は、すぐに虜になった。一方で、「うわーなに?この空気。重たーーい」という施設は、そういう結果になった。自分の存在感を「わざと重たい空気は発生する」ことに見出す人がいる。それはかっこいいと思っているのかもしれないが、お互いに何のメリットもないことに気がつかなければならない。おっかない自分、怖そうな自分、迫力ある自分の演出に酔っているうちに、肝心の本業が傾いてしまったのだから、重たい空気の責任は大きい。重たい空気ではしゃいでいる人たちは、飯能に来ればよかった。そうすれば、全国で1兆円を超えるような不良債権(レジャー施設系)は、もっと軽くなったに違いない。これからの企業は、カリフォルニア州を見習って、大気汚染ならぬ、雰囲気汚染の規制をすればどうだろう?「あなたの汚染指数は規定を上回っています。もう一回やると年棒30%カットですよ」とか(笑)。もちろん、逆の場合はUP!規制があると、なんだかんだ言いながら人間はかなり努力する。歩行禁煙もそうだ。だんだんと減ってきた。ということで、中国メーカーに苦しむ家電メーカーは、ここらで「雰囲気清浄機」でも作って一気に引き離して頂きたい。もし完成したら、大ヒット間違いなし?
2003/11/21
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久しぶりにK’さんのオフィスにて、映画のプロジェクトの進行状況や今後の課題などを話し合った。そこに「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」の著者の香取くんが久々に登場。3人ともあっちこっちに飛び回っていたので、電話&メールばかりだったから、面と向かうと懐かしい感じがした。そう言えば、前回3人で話したのは千葉県の勝浦だった。約3年前、香取くんと共に北京で仕事して以来、2人して中国への関心が高くなり、帰国後、K’さんのプロジェクトの話に耳を傾けるようになった。今日は、K’さん、アシスタントの下野さん、香取くん、所長…の4人での打ち合せ。プロジェクトの収益で中国の田舎に学校を建てる…。その学校の候補がすでに見つかり、4月に開校予定…というところまで漕ぎ着けた。(収益は映画だけではないので…)完成予想図と村の周辺の写真を見せて頂く。その村は、まるで映画「初恋の来た道」そのもののような場所で、ジーンと来た。そう言えば、初恋の来た道でも、村人たちが新しい学校を建てるところから始まる。開校式にはぜひ行きたい…!来年の8月からはいよいよクランクイン!監督は、あの中国の黒澤監督と言われる「呉天明」氏の交渉が成立!中国側の主演メンバーには、あのNHKドラマ「大地の子」の陸一心の父親役でおなじみの朱旭氏!…と、あくまでも手作りにこだわった割に、豪華なキャスティングが実現してきた。前回の「大地の子」の再放送で、またまた涙したばかりだから、そういう人々が引き受けて頂けるというのは大変幸せなことだ。やはり「微笑みながらしっかりしぶとい」K’さんには頭が下がる思いがした。ビジョンを持つことは容易いが、持ち続けることは勇気がいると思う。ビジュアルに見えるくらいしっかり何度も描き続けているんだなぁと。消えそうになっても、また自分で書き足す…。(ミスチルの唄みたいだ)そんな姿勢が眩しくかった。@日中合作映画制作 K’project1@香取くんのHP
2003/11/20
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コンサルタント…といっても、実態は多種多様で当もあれば外れもある…と思われている世界。で、それは大いに当たっているから、ユーザーは鋭い。こと自分ごとに置き換えても、十分に注意しなければならない。つい先月も、尊敬する友人に叱咤激励を受けたばかり。「調子に乗るなよ!」と。年齢を重ねて、それなりに知名度が出てくると、色んなオーダーを受けるようになってくる。けれど、その中には「やったことがない」ものまで混ざってくる。その時にどうするか?ハッタリかませて引き受けて受注してしまうか?断るか?そういう瀬戸際に立たされることは多々ある。その場合、正直に自分のキャリアをお話するようにしている。社会人として働いた仕事内容。どんな実務をしていたのか?役職は?そして、コンサルでのキャリア…など。それでお互いに納得できるゾーンを決めて引き受けさせて頂く。あるいは、お断りさせて頂く。…実は、今日もまさにそういうシーンに出くわした。実務はズバリ「採用者の教育」だった。スタッフを採用する部門の社員の研修をして欲しいと。採用専門のコンサルタントは他に大勢いるので、そうい人をお願いしてみる…という選択もありますね、とお話しした。色々話すうちに、僕が現在、自分の部署の仕事のスタッフを募集採用活動をしていることが、「現在進行形でよい」とのクライアントの社長のご意見で、話が決まった。自分ごとで採用活動をしているのなら、頭の中は相当真剣で「旬」なはず、という見解だった。自分ごとながら「なるほど!」と思った。(それほど、根掘り葉掘り「あなたの現役は何?」という質問を受けたということなんです)超プロではないけれど、真剣であることは間違いない。なんと言っても一緒に働く仲間であり、部下である。寝ているとき以外、頭から離れることがない…と言っても良い。当然、手にとる本もそういうものばかり。雑誌も「採用」の文字が出ていると、片っ端から買ってしまう。インターネットでも、大好きな格闘技をみないようにして、採用関連ばかりになる。…など、行動が完全に採用シフトしていく、この3ヶ月。それで、採用したら実際にどんな順番でどのようなことを教えていくのか?日頃、得意げに研修している分野のことを、再度、自分ごととして取り組むことになる。考えてみれば、採用や教育というのは、スタッフがいなかればできない。大きな会社ならいざしらず、小さな会社のコンサルタントは、実はそうした実務から随分離れてしまっている…というのが実態だ。(数年に一度など)それも改めて再確認した。幸い、現在は、自社で一年中アルバイトの募集→採用→教育をしているので、感覚が鈍る事が無い。忙しい時は、面倒に思えたりもすることがあったが、今考えれば大変ありがたいシチュエーションである。それでも経験者の社員募集となると…。それであれこれ考える。結構、悩んだりもする。…と、見渡せば、そういうこともクライアントの方々と共有すれば、現実的なよりよいものが出来上がるような気がする。過去の経験が元になりがちなコンサル業務だが、これだけ早い時代である。現在進行形でいることの重要性を再確認させて頂いた。でも、話の途中で社長から、「そんなに忙しく、出張ばかりしているなら、教育研修じゃなくて、出張のコンサルタントになっていくんじゃないの?ねぇ?一番時間をかけている(喰っている)分野でしょう?でも、そうれは他にたくさんいるから仕事にならないけどね」と、しっかり嫌味半分の冗談を頂いた。その社長は、仕事でお付き合いする相手の「旬」にお金を払うとのこと。逆に自己紹介の途中で「それはいい話しだけど、あなたの過去の遺産はいらないよ」とキッパリと言われたりもした。(ちょっとというか、かなりグサッというシーンの連発)本当にいろんなクライアントさんがいるので、たくさんの考え方を身に染みて体験させて頂いているんですね…と、一人でブツブツつぶやいて、グサッときた心を自分で癒してみる。ということで、「自分の現在進行形は何なのか?」を、色々と整理できた有意義な打合せだった。
2003/11/19
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<CSマインド研修@福岡>受講するメンバーの方々と共におよそ2年間の歳月が流れた。今日は卒業試験のような実習を体験頂いた。このメンバーでの研修は最後。実習中、文字通り、新人だった頃の研修やらを思い出したりして、走馬灯のように…と少しセンチになったりもする。メンバーの皆さんを通して改めて確認できたことは、「素直であること」は大変な武器であるということ。同時に、素直というのは、実は大変な能力である…ということに気がつかせて頂いた。採用基準の最優先事項にあげても良いくらいだ。よく考えてみれば、多少のスキルや知識は、時間と経験の産物。速度の差はあれ、皆なんとかなる。しかし、素直…の場合、そうはいかない。時間の経過で身につくものとは種類が違う。素直な人は、周りの人も「支援しやすい」から、的確なアドバイスがたくさんもらえて、結果、早く確実に成長していく。努力する前に「要領よく」やる方法ばかり探してしまう<ウサギ型>は、長い目で見ていくと、やはり損なところが多い(サービス業の場合)。一発勝負ではなく、コツコツの積上げで築きあげたチームは、土台が強い。耐震強度抜群…みたいな…。要領よく…というのは、本人は要領よくしているつもりでも、周りにはすっかりバレていていたりするから、あまり尊敬されないからチームワークは生まれずらい。今日のチームはその逆で、素直さを武器に、いつの間にか大変な成長をしていた。個人プレーヤーで優れた人を探すのは何とかなるが、チームワークで力を発揮できる人を探すのは、本当に難しい。時間と労力を要する。貴重である。もし「チームワーク検定」というような資格があるのなら、1級をあげたい…と思った。(そのうち誰か作ってくれないかなぁ…)(レジャ研認定…なんて作ちゃおうかな…喜んでもらえればそれも良し…っと)そのチーム作りに少しでも関われたことというのは、やはり嬉しいし、ちょっと誇りにも思う。トレーナーの仕事をやっていてよかったなぁと思う瞬間である。やりがいを実感できた日の夜は、ビールとても美味しかった。また飲みたい!
2003/11/18
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中小企業の経営者の方々とのお話は、大変有意義だし、何と言っても迫力がある。きれいごと抜きで、迫力がある。質問もスバズバっと核心をついてくる。黒字にするため、維持するため、さらに事業を大きくするため、従業員の皆さんにやりがいを持ってもらうためには…と、まさにスーパービジネスマンですね。今日お会いした方々は、それなりにうまくいっている企業だが、そうでない企業もたくさんある。ディズニーランドと他のテーマパークの比較同様、成功している企業とそうでない企業の間にあるものの違いの一端を垣間見た気がした。僕が感じた違いは「逃げない」「浮かれない」「人のせいにしない」というものだった。そういう単語は発していないが、会話の中から感じ取れた。もっとも泊りがけのセミナーに参加して何かを持ち帰ろう…という時点でかなりの腹の括りがありますね。社内ベンチャーくらいの僕の話を経営者の方々が真剣に聞く姿の方に感動してしまった。そんな真剣な空気全開のセミナーも「イッツア・スモールワールド」に皆で乗ると、童心に帰ったりして「ああーなんか癒される~」の声も。クリスマスバージョンのスモールワールドは一見の価値ありです。---------------------------中小企業の経営者の方々約30名の皆さまと、クリスマス一色のパークを舞台に、楽しくセミナーをしてきます。目指すは、日本版「ディズニー7つの法則2003」…と、目標はあくまで高く。サービス・商品・トレーニングを考えるヒントに溢れているし、何と言っても、テーマパークみたいな楽しい雰囲気の中で、たまには自社のことを振り返るのも、また違った視点で気がつくことがあったり…で、有意義だということで、さっそく第二弾です。会議室で考える。ホテルのロビーで考える。テーマパークで考える。…と、3つの場所を渡り歩くと、どんな視点が出てくるのか?…興味は尽きません。夜中まで、ビシッとお付き合いさせて頂く予定です。どんな出会いがあるのか?も楽しみですね。
2003/11/17
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Eメールはとても便利で、大変よく使う。年齢的にも学生さんのようにプライベートではそれほど使わないが、仕事では毎日30~50通くらいのやりとりがある。ある日、Eメールがなくなって、これと同数の手紙を書きなさい…と言われても、多分無理でしょうね。ただし、業界的には大きな弊害もある。現に、このEメールの使い方を謝って倒産追い込まれた会社も僕が知っているだけでも数社ある。話は意外にシンプルで、クライアントや業者間のやり取りでEメールを多用し過ぎると、すぐに起きる。ようは、「所長さん。先週の会議で頂いた資料を念のためメールしてもらえますか?」というやつである。「念のためとは?」「部長がちょっと直して役員に提出しようと言うかもしれません。そんな細かいのをわざわざ直してもらうのは悪いからこちらで対処しますんで…」…みたいなノリで行われる。それで、そのまま「わかりました」というのを何件もやっていると、ある日、別のプロジェクトの業者プレゼンで、「どっかでみたことがあるなぁ」という資料に出くわすことになる。もう、○○博覧会でも、○○○テーマパークでも、○○ショッピングセンターでも…ご対面する。つまり、ファイルごとメールすると、そうした流用がいとも簡単にできてしまうのである。ファイルがあれば、2~3日のちょっとした修正作業で、数千万円のプロジェクトのコンペに参加して受注してしまう業者もいる。あるプロジェクトでは、設計&デザインチームから、「念のため、マニュアルを送ってよ」と来た。その会社の担当者が「なぜですか?」と聞くと、「現場が想定している運営がよりハッキリわかった方がお互いにメリット大きいよね」みたいなこと。それで、その担当者は送ってしまった。翌年、設計&デザイン会社が、あるプロジェクトで「運営コンサルタント」として参加してた。当然、マニュアルは…流用加工である。小さな会社は、資金が乏しいから大きなプロジェクトには、設計&デザイン会社数社と組んで参加する。ところが、多少体力のある会社は、2~3回はこうして組んでおいて、それ以降からは自分たちで全部やるようになる…。そういうのがいくつ重なったいくと、その会社には仕事が来なくなってくる。その行く先は…というのが、これまでの業界の隠れた主流である。つまり、ノウハウの「吸い上げ」というやつである。こうして、段々と専門外の資料を手に入れて「何でもできます」という会社が増殖するようになる。これがFaxなどの紙資料のうちは、それなりに手間がかかるので、乱発がされなかった。それがEメールの登場で容易になり、物凄いスピードで加速しだした…ということである。だから、リゾートやテーマパークを始めレジャー産業は、まだまだ苦戦だらけ…というのが現状で、こんなことも立派な原因の一部であるということ。ということで、日本も実態はこんなものだから、アジア諸国の海賊版のCDやDVDのコピー販売とそんなに変わらないレベルにいるようなもの。ということで、僕の場合、防止策として、基本的にはファイルでは送信しないようにしてる。成果物として、必ず印刷したものを持参するか宅急便で送る。(当然、ファイルの送信催促はたくさん来るが…)なので、実はEメールが活発に使われるほど、郵便や宅急便の比率が高くなるのである。…と、業界放送禁止用語?ギリギリラインの日記になってしまいました。その理由は…また発覚したからです。十分に気をつけていたつもりでも、たまに…やられてしまいます。皆様も、十分にご注意を!
2003/11/15
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サービスが得意な人と言っても、いろんな人がいて、「みなさーーーん、こ・ん・に・ち・はーーー!」と「1:大勢」が好きな人もいれば、「1:1の接客」が得意な人もいます。現場のサービスって、大きく分けるとこの2つになります。「みなさん…型」は、サービスというより、スピーカーやナレーター系ですね。話し方がうまいとか面白い…というやつです。「1:1型」の方は、もう現場の接客そのものということになります。とても当たり前のことのように思いますが、トレーニングの依頼が来る時に、必ずこれを確認します。「1:1型」で、わりとコツコツやっているのに、オーナーからは「元気がない!」と見える。だから、「元気が出る研修をお願いします」という展開…よくあります。けれど基本的に店舗で1:1で接客している人に「みなさん…」みたいなことをやっても実はあまり意味がないんです。そういう「人に見られることで得るモチベーション」は種類が違います。というのも、「みなさん…型」の人も、販売店など1:1の接客現場に入ればそんなに弾けているわけでは…ない…というのが実態です。レジのお金は合わないかったり…で、むしろ、辞めてしまうことがます。声はあまり大きくはないかもしれないけど、丁寧に気が利いた接客ができる方へもっと磨きをかけてあげるべきなんですね。そっちの方のうまい人を呼んで来てトレーニングしましょう…と修正が必要になります。もっと極端に言えば、スポットを浴びることでモチベーションを発揮するタイプと、お客様にスポットを当てることをモチベーションにするタイプの人がいる、ということです。教育を依頼するにも、講演を依頼するにも、ここが噛み合わないと、受けた方は「???」で終わってしまうか、「感動しました!」のどちらかです。しかし、感動はしても自分の現場で使いようがない…というジレンマに陥っちゃうんですね。反対もしかりで、「みなさん…型」の人たちに、丁寧だけど地味な「1:1」の達人系の人を呼んで来ても、ヘタすると途中で居眠りしてしまいます(笑)。本当の話ですよ。つまらないんでしょうね。きっと。バレーボールで言えば、○スパイクを打つのはうまいけど、レシーブは嫌…○レシーブは得意だけど、スパイクはプレッシャーで…のような感じかな?と、女子バレーボールを見ながら考えました。だから僕は、自分のプロジェクトのメンバーの採用時には、「お客様の笑顔が好きです」「感動を提供したい…」と言われたら、どっち型?か聞くようにしてます。「お客さまを笑わせるのが好きなのか?」=スパイク「お客さまに喜ばれるようにしたいのか?」=レシーブそれで合否や配属を決めたり、トレーナーに任命したり講師を頼んだり…と、色々使えると思います。せっかくの機会も、ミスマッチを起こすと大変なロスになりますからね。また、教わる時も、「この人はどっち型なんだろう?」と考えながら聞けば、得るものは大きいと思います。………と、ある現場の指導を見ながらブツブツ呟いてみました。
2003/11/14
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○前日は、プロジェクトスタッフの面接をしていた。色々話し合っているうちに、ふと時計に目をやると、札幌行きJALの出発一時間前。「またやっちゃったと…」とブツブツ言いつつも、ダッシュで支度して、結局は、またまたバイクで、いざ羽田空港へ。○何とか15分前に出発ゲートにつく。が、意地?で、シュウマイと生ビールを飲む(かなり好きなので)。○お陰で、出発前に眠りについて、着陸後に目を覚ます…という、理想的な空の旅(実は飛行機は苦手であった)。○エアポートライナーで札幌駅へ。○駅から札幌グランドホテルまでは徒歩でいけるので、途中でラーメンを食べようと、キャスターを引きずりならが歩く。こと季節、やたらと「かに」の看板が目につく。うーん、辛い。けれど、ホテルでやる宿題があるので、時間が惜しいから、我慢する。○ラーメン屋に入って、味噌バターラーメンと、餃子、生ビールを注文。店内を見渡すと、本棚が目に入った。見つけてしまった「取締役 島耕作」。○結局、生ビール2杯飲んで島耕作を一冊読み終えてから店を出る。十分にかにを食べれるだけの時間だった。○ホテルの隣のスタバで「今日のコーヒー」を買ってから、チェックイン。○角部屋のとても広いツインに案内される。ラッキーである。○その後は2時間くらい、ひたすらVAIO&エアエッジで宿題に精を出す。○肩こりがひどいので、腕立て伏せを30回くらいやる。○宿題を終えたご褒美に、フロントに電話して「寝酒セット」なるものをオーダーする。お酒と美味しいおつまみがセットで1200円と大変うれしい軽い夜食のようなセット。○明日の研修のツールの準備。と、スクリプトの確認でしばらく「ブツブツ」をやる。○そして、「おやすみ」。○朝起きて、朝風呂に約一時間入る。○腕立てと朝風呂で肩こりがスッキリした。効果抜群。○ここで忘れ物発覚!慌てて会社を飛び出したお陰で、着替え一式をオフィスに忘れて来たことに気がつく。○駅前にユニクロがあったことを思い出しす。今日の研修は午後。チェックアウトは11:00なので、ユニクロへ向かう。○Yシャツ、下着、靴下を購入。○ついでに、ビックカメラで、ノートPCにつなぐ小さなスピーカーを衝動買い。SONY製品で、サンプル写真に僕と同じ旧式のVAIOが写っていたので、つい…。○ホテルで着替えてチェックアウト。○他の2つのホテルの視察をしつつ、食事(といってもランチタイム)をしてから研修会場へ。○今年の総決算の研修なので、必殺の実習を実施する。○実習中に白けては困るので、さっそく買ってきたばかりのスピーカーをPCにつないでBGMを流しながら、軽快?に進行する。○BGMは、歌詞があると気が散るので、ここは「カシオペア」をMP3で流す。○なんとか時間にピッタリに終了。また、来年の3月くらいまでお別れだと思うと少し寂しい気もしてくるが、皆若くて元気だから、来年が楽しみである。○クライアントのマネージャーと一緒にタクシーで、札幌駅に向かう。○途中、研修の参加者からマネージャーに電話が入る。どうやら、僕が買ったばかりのスピーカーをしっかり忘れてきたらしい。しかし、今から戻ると飛行機に間に合わないかもしれないので、気をきかせて、来週行く次の研修会場へ宅急便しましょうか?と。ありがたくお願いした。○研修が終わると、お腹が空く。空港でチェックインを済ませて、「ウニ弁当」とビールを買って食べる。うまい!○お陰で、またまた着陸後に目を覚ます。完璧だ。○羽田空港からバイクで自宅へ。○近所のツタヤでちょっと立ち読み。……と、「Numbre」が目につく。表紙は、ノゲイラだった。そう、先日のPRIDEの特集だった。迷わず買って帰る。○これからお風呂に浸かりながら読む予定…。○明日、明後日はリゾート施設へ出張。近所にある焼肉を食べる予定。…と、どうしても食べることと飲むことが中心になりがちな今日この頃であった。
2003/11/13
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仕事柄、「所長さん、誰かいい人いない?紹介してくださいよ」と頼まれることが多い。さらに、「こういう仕事をしたいんですけど、知っている会社ありませんか?」という相談も多い。もちろん「それならばあの人を紹介します」もあれば、「その会社に問い合わせてみたら…」と紹介することもある。そして、なんだかんだといっても、自分ごととして、もうスタッフが足らないので色々と探しては面接させて頂いてる。やはり僕らの仕事に合う人がいれば…ぜひ!という姿勢は年中無休である。ただし難点は、レジャーサービス専門のコンサルタント…なんて、ニッチなんでしょうか、なかなか「実際には何をやるんですか?」と、よくわからない仕事に思われてしまうらしい。それで、仕事の特徴をつらつら書いてみると、○レジャー施設(リゾート、ショッピングセンター、テーマパーク、ショールーム、飲食店、大型展示会)などの物件、クライアントが中心。○実務としては、トータル的にコンサルタント活動もあれば、マニュアルだけ、トレーニングのだけ、視察報告、ベンチマークだけ…などバラの場合もある。○なので、出張が多い。北海道から九州まで。最近は北京、上海も。だから、「色んな土地に行けていいなぁ」と出張を楽しめることが大事。○そして、個人でPCは持っていないと不便。できればノートは必須かな?出張中にも色々あるし。○実務としては、ある施設を造るにあたっての、運営計画の策定やそれにともなうマニュアルの作成、さらにそれに伴う教育研修の実施など。若いスタッフは、現場で一緒に働きながら指導したり…もする。こういう場合は長いプロジェクトになる。○ワード、エクセル、パワポくらいは使えたほうがよい。○週に一冊くらいは本を読む習慣は外せない。クライアントの代わりに勉強しておくくらいの意気込みは大事。○プライベートでも、テーマパーク、スパ、動物園、シネコンなど、遊びに行くことが好きで、外食、ショッピングが好きなら尚可。(これは、結構いますよね)○そういう場所に行ったら、気になるところを写真でメモったり、パンフレットくらいはもらってきて、レポートを作成するのは日常茶飯事。これの積重ねが実務に大変生きる。○ということで、プライベートと仕事の線があるような、ないような…。ビシッと線を引きたい人はあまり向かないかも…。…などのような内容になる。近いうちに、もっときちんとまとめておきたいなぁと思っている。しかし、つくづく思うのは、失業率が5%を超えたから…とか色々と聞くが、本当に全てが悲壮感漂っている情報ばかりなのか?ということ。僕の周辺では、「探し中」の人が混ざっているのだと実感している。失業中というと、もう仕事がなくて日々の暮らしもままならない…ようなニュアンスが強いが、本当は、探し中とは、小休憩の人もいるのだから、マスコミも取上げ方を気をつけて頂きたい。探し中や休憩中の人たちも5%の中に混ざってしまうから、ヘンな解釈になる。日本の元気を削ぐような報道の仕方が目について仕方ない。だた、「人探し」「職探し」についても、なんかもっといい方法はないか?というのが正直なところである。人探しの際に思うことは、「こう言う仕事がしたい」「得意なのは…」など、個人個人がきちんともっと高く手をあげていて欲しい…ということ。手を上げてないと探しようがない。人づての紹介でもなんでも、本人が「やりたいこと」を言っていないと誰もわからないし、探しようがない。そういう意味では、個人のHPなどはもっと活用されていいはず。中でも楽天広場はいい媒体かもしれない。就職活動の実況をメルマガにしたり…。職探しの立場にたてば、その会社のスタッフの日誌みたいに、現実にはどんな仕事をしているのか?どんな風にかつどうしているのか?を可能な限り公開するなど。イメージ広告のような会社案内だけでは何もわからないし、そのせいで多くのミスマッチが生まれたのも事実。とある企業で頂いた、手作り(自前のPCで)の「小冊子」は大変わかりやすくてよかった。すぐに人に紹介できた。かつてのような「一度に大量採用」はないにせよ、「いい人は年中募集中!」の世の中だから、お互いの立場でさらに工夫していきましょう!よりよい出会いがありますように!
2003/11/12
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昨晩も「あーでもない、こーでもない」と研修の内容を考えた。そうなんです。意外に土壇場まで…グジグジ考えるタイプのようです。そんなこんで、多少の変更をしたせいで、午前中は大変な目に会った。どうしても<マッチ>が必要になった。で、マッチを買ってからオフィスにいって、資料を持って研修会場へ…と考えていたが、「ない」のである。「マッチが…」マッチ箱に入っていている棒を擦って火をつける、あの懐かしい…マッチ。ズボンのポケットからマッチ箱を出して、中のマッチを取り出して、手のひらで覆うように火をつける…映画の大事なシーンの多くはコレでした?ね。そのマッチをいざ買おうと思うと、これがなかなか売っていない。考えてみれば当たり前か。もう何年もマッチを買った記憶がない。せいぜいお仏壇でつかう<徳用マッチ>くらいなもので、あの引出しのついたかっこいい箱マッチはてっきり見かけなくなった。「ない」となると、維持でも探す。探しているうちに、たかがマッチが凄ーーーーく、かっこいいモノに思えて来た。だかた、とあるスーパーでやって見つけた時は、うれしい!本当は研修で使うものなのに、自分の分を一箱キープして、ライターを持っているにも関わらず、マッチでタバコに火をつけて、「やっぱりマッチだと味が違うなぁ…」などと1人ぶつぶつやってたら、研修が始める1時間前になってしまった。おかげで、雨の中、またまた、間に合わないかもしれない…ので、「アレで行くしかない!」と、懲りずに「レインスーツ着用」でバイクでダッシュ!コーナーでは2輪ドリフトさながら?に駆け抜けた、直線ではスープラのスリップストリームについた…(つもり)のお陰で、なんとか間に合う。そして、いよいよ待ちに待ったマッチを使った実習…。途中で「先生!このマッチ折って使ってもいいですか?」と来た。今考えれば構わないのに、その時は、「おいおい、せっかく買ったマッチだぞ。今は貴重なんだぞ。そんなに簡単に折っちゃだめだよぉーー!」と心の中で呟く。そんなこんなで研修は進んでいく。ところが、みな優秀で、あまり苦戦しないで、あっさり終了!顔には「次の問題は何ですか?」と書いてあった。バイクに乗りながら「マッチにまつわる話し」を考えていたので、みんなにしようかなーーっと思っていたが…止めた。その話し…とは、「マッチのマーチはあなたのまちにマッチする!」…っていうCMが昔あったの知ってるぅーー?だった。しなくて良かったと思っている今日この頃。
2003/11/11
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近年の中国産の靴は、実は結構良いらしい…という噂は聞いていた。元々「足つぼマッサージ」がある国だから、靴にもうるさいのはわかる気がする。合わせて、90年代からは、世界の工場として、多くの海外有名ブランドの製造を担ってきたわけだから、当然、靴の製造に関するノウハウも蓄積されていて当然だ。そういう中、自分たちでデザインして、自分たちが欲しい靴を作ろうという人たちが現れても不思議ではない。中国でデザインして中国で製造するんだから、僕ら日本人からみれば当然安い靴である。一緒に仕事をさせて頂いているMさんからあるお店を教えて頂いた。日系企業の人々の間では密かなブームらしく、皆、出張の度にその店で一足ずつ買っていくらしい。もう日本では買わなくなった…と。実際に自分で買いに行くと、ビックリすること2つ。何といっても値段が安い。同じモノを日本で買ったら…4倍くらいするでしょう。当然造りはしっかりしていて、革靴を買ってすぐに履いてもまったく「靴擦れしない」のには本当に驚いた。(デザインも申し分なし)噂通りである。当然、次回の訪中時にも買おうと思っている。…と考えると、改めて「口コミ」って凄いなぁと。だって、上海のとある街角の10坪くらいの靴屋さんのことも噂で僕のところまでくるのだから…。しかも、男性だけの口コミである。…で、気がつくと、もうかれこれ上海に行く人に5人くらいに話しているんだから、なんだかマーケの教科書通りに動いてしまった自分が悔しい…。一般では「女性の口コミ…」ばかり話題になっているが、僕は女性男性は関係ないと思っている。いい物を教えたくなる人は女性にも男性にもいる。ある意味、男性の口コミパワーは凄まじい。車やバイク、パソコンなんかはその典型的な商品だ。こうした高額商品は、営業マンの腕だけではどうにもならない。使っている人や経験者の意見が大きな影響を与える。あるいは巻き込んでしまう。女性発信のトレンドや口コミ系情報は世の中に行き渡っているが、男性の方は意外に放っておかれているから実は隙間が大きいのかもしれない…と思った。しかし、大きいのではなく「細かい」という方が正解。少なくとも「女性に人気が出れば男性にも…」という時代ではない。逆もまたしかり。もう別々のモノであると認識しないとレジャー産業では痛い目に合う。(現にたくさんの施設が痛い目十分に合って来た)かつて、都心でもリゾートでもホテルは「○○レディースキャンペーン」を連打したが、健闘空しく散っていった方が多いのだ。レジャー産業を細かく見ていくと、男性の趣向性が強いモノは、凄く安定していることに気がつく。どれも小さな趣味の世界だが、しつこいまでに一途な人々がそれぞれの小さな業界を支えている。本屋さんに行くと、「こんな雑誌あるんだぁ」というのがたくさんある。「丸」とか「鉄道模型」とか「碁」「紙のプロレス」…などなど。八重洲ブックセンターで、自分になじみの無いこうした本を調べてみると、本当に面白い。月刊誌で発売されているのだから、どれも数万人のファンがいるのであろう。しかも、皆、そのジャンルには相当の時間とお金を注ぎ込んで行く、奥行きの深い世界なのだ。食道楽でいつも流行の美味しいお店を教えてくれていたS君も、今やすっかり<自宅料理人>になってしまい、食材や調理器具の本ばかり買っている。(外食の方が絶対に安いって言っているのに聞かない)そう考えると「個性を大事にしましょう!」などと言わなくいても、皆それぞれ大変個性的な「自分トレンド」を楽しんでいる。だから、カラオケルームにギターやドラムにキーボードなどの「楽器完備」なんているホテルが出てきたりする。そのうち、「鉄道模型が楽しめる部屋…あります」なんていうホテルも出て来るのかなぁ…。これだからレジャー産業は細かくて深ーーーいんですよぉぉぉぉ!(ターザン山本風)
2003/11/10
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<PRIDE-ミドル級GP>東京ドーム決勝戦が開催された。スカパーに加入してないので、実況はまだ見ていない。フジTVで放映されるまで試合結果を見るのは我慢しよう…と思ったいたが、結局、朝の通勤時に他人が広げた新聞などで見えてしまうことが多い。そういうのはとても悔しいから、さっきYahooで試合結果を見た。実にいい試合だった様子。行けなかったことが悔やまれる。K-1にしろPRIDEにしろ、格闘技のイベントは見ていてとても参考になる。試合前後の広告宣伝の仕方。選手の売り出し方。選手の発掘の仕方、あるいは引き抜き方。業界内の周辺媒体との付き合い方、活用の仕方、共存の仕方。企業型団体と、個人道場の経営のメリット、デメリット。…などなど。難しいままに記載してある経営書よりも、自分の好きな業界を見ていくと大変勉強になる。ただ、現在の格闘技界のイベントは、その規模からも立派にレジャー産業の一部なので、近年は仕事的にも真剣に色々と調べてはいるが…。この業界でも実は日本が抜きん出ていて、一回の大会で3~5万人も集めて年間に何回も開催できるのは日本だけである。○○ボクシング選手権試合では、こんなに集まらない。ここにも、日本発で世界中が注目するスーパーコンテンツがあった。しかし、どんなに数値的検証をしてみても、結局は「生もの」で、よい試合あってのもの。究極のサービス業である。そういう業界としての成り立ちと同時に、選手個人の戦い方からも目が離せない。選手の戦いを見ていると、自分たちの生き方、仕事の取り組み方…とダブらせてしまうことがある。体格も十分で技術もあるのに、ポイント狙いで、消極的な試合をして「2:1」くらいで勝つ選手もいる。反対に、自分の持てる力でガチンコでぶつかり合って、勝ったり負けたり…の激しい選手もいる。結論から言えば、この業界の市場の評価は、どんなに強くてもポイント狙い型の選手は段々と淘汰されて行く。お客さんが集まらなくなるから…。考えてみれば当たり前のこと。凡人とは違う、その鍛え上げられた肉体同士の高度な技術とパワーの攻防をみたいのに、最小限の力で…みたいな戦略の試合を見せられたらお金を払いたくなくなる。そういうのは日常的過ぎるからだろう。それを理解していない選手はどちらかというと日本人に多い。これは仕事の中にもよくあること。持てる力の5割の力で仕事をしようとしている姿というのは、実は周囲の人にはしっかりバレているもの。持てる力を持ったいぶっているのか?一生懸命がかっこ悪いと勘違いしているのか?なにしろ、マイペースという言葉で逃げてしまうタイプ。けれど、そういう人たちも、K-1とかPRIDEを見ている時は、「なにやってんだよぉ~!ガンガン行けよ!」と、首筋を立てて吼えていたりするから面白い。バレーボールに野球に格闘技にマラソン…と、毎週スポーツイベントが目白押しの秋真っ盛りの11月は、月曜日の人々のモチベーションが高くなるはずだが…。みなさんの職場ではどうでしょう?
2003/11/09
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ある研修の時、「他に何か質問はありますか?」と聞くと、「怒る以外の方法を教えて下さい」とある女性スタッフから言われた。彼女たちは社内の上司や先輩にスタッフの指導で相談すると、「もっとビシッと言ってやれ!」とか、「舐められるな…」とかで、具体的なことを教えてくれないらしい。はじめは「スタッフの指導というのはね…」とウンチクを並べる上司も、現実には怒ったりして、その場を凌いでいることがある。しかし、それは「10歳以上年齢が離れている」「自分は課長で、相手はアルバイトや新入社員」「自分は男性で、相手は主婦」…などのパターンがほとんどである。彼女たちの求めているシチュエーションとはほど遠い。ところが、現場でスタッフと一緒に働きながら指導して、困っているリーダー達の現状は、●スタッフとたいして年齢が変わらない。●あるいは自分よりも年上のスタッフもいる。●時には男性で身体の大きな迫力あるスタッフもいる。●自分よりも実務がうまいスタッフもいる。だから、先輩や上司が言うほど簡単には行かないし、行くはずもない。社長の言うことは聞いても、リーダーの言うことは聞かない…なんていうのは日常茶飯事だ。だから、指導のノウハウに飢えている。課長や部長、あるいは社長と同じようにやれないし、効果もない。逆に反発を喰らって下手すると「村八分」になりかねない。…それが現場である。しかし、「ビシッと言ってやれ!」の上司も、「では、あなたも部長にビシッと言えますか?」と言うと黙ってしまう。だからノウハウなんか持っていない…というのが正解。ところが、困ったことに、こういう人たちは「マニュアルなんて…」と、<基本嫌い>な傾向が強いから社内にはちゃんとしたストライクゾーンがない。「基本がない=オレがルールだ」みたいない展開になっていく。(そんなにオレ流が大事なら、自分の会社を作ったらどうですか?と思う)かと思えば、先週読んだ本を元に「リッツカールトンでは…」「ウォルマートでは…」と、リーダーを集めて、読んだばかりの本の講演会(研修のつもり)を始めたりするからたまらない。とは言っても、その後の上司の指導をよく見ていくと、結局は「必殺技の連発(怒鳴り散らす)」で、これでは20代の女性スタッフは参考になるはずもない。だから若いスタッフはいつも苦労する。彼女たちは、上司が教えてくれるノウハウでは参考にならないことが多々ある。だから僕らのような外部講師ならそういうことを教えてくれるのではないか?と期待する。基本がしっかりしているところは実はあまり怒鳴ったりキレたりしなくて疲れない。その分、意識を十分にお客さまに向けることができるからよいサービスにつながっていく。一方で、基本がない「上司流」のところは、皆「社内主義」「上司主義」で、お客さまの方を見ていない。集中できない。学習していくとわかることだが、指導方法がしっかりしていれば、怒鳴ったりキレたりしなくてもすむことがほとんどである。上司流もいいが、その前に基本を学べる機会を提供することが急務である。ところが、そういう希望は上司にとっては面白くないらしい。なので、オフィシャルではお手伝いする機会を逸した。それで、彼女たちは直接メールや電話で相談してくるようになる。そういう人たちが増えてきた。それで、自社のWebに専用ページを作って見てもらうようにしたりしていた。(一応、ボランティア的な活動なので)そんなこんなをしているうちに、楽天広場にも書くからたまには覗いてね参考にしてね…というのが、楽天デビューのキッカケである。しかし、あまり指導要領には触れてませんね(笑)。これから、少しずつ…頑張りまーーーす!
2003/11/07
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バリ島ではたくさんのバイクを見かけた。バイク好きなら気になって仕方ないところだ。最も売れているのはHONDAの<SUPRA・X>だ。どことなくスーパーカブに似ているが、スポーツ仕様…という微妙なラインのモデルだ。現地の人とも、この<SUPRA・X>の話からバイクの話でたくさん話ができた。やはり共通の趣味や好きなことの話題が一番ですね。海外に行くと感じるのは、HONDAやSONYといった自動車や電機メーカーの果たしてくれている役割はなんと大きいことか!である。先日ラフティングで一緒のボートに乗ったカップルとも、オーストラリア人でオートバイの世界GPの元チャンピオンのワイン・ガードナーやミック・ドゥーハンの話題ですぐに打ち解けた。ともにHONDAのライダーだった。おまけにオージーの2人もバイク乗りで、僕ら2人もバイク乗り。話はつきない…。(「おいおいラフティングに集中しようぜ!」とインフトラクターに注意されたほど)ところが、インストラクターもHONDAで、オージーの2人と僕らもHONDA。ボートに乗っている5人が全員がHONDAだった。それで「俺達はHONDA仲間だな」と。言葉も文化も食べ物も違うけど、共通しているのはHONDAのバイクに乗っているということ。たったそれだけだけど、その時は何とも不思議な感じがした。単純にうれしかった気がする。このように考えていると「SONY仲間」「G-SHOCK仲間」…いくらでもある。このように、話すきっかけや話題になったり…で、日本の歌手や政治家は知らなくとも、TOYOTAは知っていたり。「プリウスって、どうなっているんだ?」などと聞いてくる。アメリカなら逆かもしれない。クライスラー社のニューモデルなんかたいして誰も知らないが、キアヌリーブスやチャーリズエンジェルは知っているし、彼らのことを話題に話ができる。今の時代はもう国のイメージは、こうした民間のつくっていっているものが大変大きく影響しているの実態である。まともに政治の話しをしたらどうなるか?わからないが、HONDAの話から入っていくと、「日本って、本当にグレートだ!」になっていく。なんだか多少ほっとした。だらしない外交が間接的には随分と助けられているんでしょうね。
2003/11/06
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<バリ島見聞録@ラフティング>実は、ちゃんとしたラフティングは初めて…。朝7:30にホテルにガイドさんが迎えに来てワンボックスカーでGO!しかし、市内観光とは違って、曲がりなりにもラフティングである。結構走る。車で約2時間くらい。渋滞もなく、信号も少ないから結構な距離かな?と地図を見ると、あまり遠くはなかった。道路整備が行き届いていない分、平均速度が遅い。それと、トンネルがほとんどなかった。ので、山道を素直に登るルートになる。だから結構、時間がかかる。その分、観光地ではない本当の田舎を十分に見ることができる。その田舎の村々もなんとも素晴らしい景色である。もうアジアで連想する村の雰囲気が満載!だから景色を眺めているだけで飽きない。余談だが、レンタルバイクを借りて走りたいと思った。一日かけて好きに見て回りたい…と。(成田空港までバイクで行って喜んでいる場合じゃない…)途中、トイレ休憩など挟みながら目的地に向かう。すると、どこでもお目にかかる動物として犬がいる。バリに来て、一番ビックリしたころは、犬までもが大変のんびりと優雅?であることだ。「キャンキャン!」「ワンワン!」という目に合ったことがない。ゆーーーくり近寄ってきて、ペロペロ舐めて足元に寝そべる。したがって、走っている犬を目撃していない。子供の頃からバリの人々と暮らしていると犬もこうなるんだなぁと、妙に感心した。ちなみに猫も同様で、バッと脅かしても、チラッとこっちを見て「フン!」みたいな感じ。ある意味で、からかう張り合いがない…とも言える。僕らが申込んだSOBEK社のポイントに到着すると、まずは担当のインストラクターの紹介。僕らは「ダルマさん(本当かな?)」だった。彼は、あのK-1ファイターのレイ・セフォーを一回り小柄にした感じのカッコイイナイスガイだった。初めてなので、色々と事前にレクチャー頂く。そうこうしているうちに、次々と他のホテル客が到着して、一段が形成されていく。今日のツアーのメンバーだ。…と見渡せば、日本人は僕らだけ。他のメンバーは、オーストラリア人とそのお供?のバリ人だけ。しかーーーーも!全員カップル。僕ら「野郎@おやじの2人組」どう見ても、どの角度から眺めてみても浮いている。全く絵になっていない。それはライフベストを着てヘルメットを着用すると一層明らかになっていく。そうしたスタート前の心のダメージは、スタートすれば消え去ってしまうから、バリって素晴らしい。多少の「野郎@おやじ」がいたところで、川の中から眺めるバリの山々の景色はアッと言う間にそれらを吸収してくれた。文章では到底伝えることはできないが、あまりの美しさに涙がこぼれた。いつまでも続く素晴らしい景色の中を、インストラクターと2人のオージーと共に下っていく。急流なところがあったり、岩にスタックしたり、ぶつかったり…と、ひと通り体験できる。とどめは滝の中に突っ込んでいく…。他のボートが近づこうものなら、お互いにオールで水を掛け合う。(こういうシーンは何回もある)どれをとっても、インストラクターが素晴らしくユニークに元気にガイドしてくれるから全く安心。この日の仕事的な収穫は、インストラクターのダルマさんの技術だった。片言の英語と日本語で、十分に2カ国のお客を楽しませてくれた。ホスピタリティ溢れるエンターティナーとは彼のことだ、と思った。約2時間に及ぶラフティングを終えてゴールに着くと、レストラン(と言っても、吹き抜けの小屋)でバイキング形式のランチ。丸く編んだ竹に紙(油紙)が敷いてある。これがお皿。それと、葉っぱを巻いて作ったコップ(紙コップの代わり?)。それを見た時に「これでいいんだ!」と学習した。とてもシンプルだけど、こういうことを今まで思いつかなかった。まずは、出すタオルを貸してくれて、シャワーを浴びる。着替えてから食事をする。皆、インストラクターと一緒に食べる。これまた片言合戦の会話で盛り上がる。こうなると、何を食べて飲んでも美味しく感じる。途中で色んな国々の話になった。「ダルマさんは行ったことがないんじゃないかな?」「ヘンな話題になっちゃったな…」「話題変えないと…」…などと、大きなお世話なことを考えていた。そんな時、ダルマさんは笑顔で、「僕らバリ人は貧しいから、日本やオーストラリアに遊びには行けないし、商品もあまり買えない。けれど、たくさんの外国人が皆遊びに来てくれるから、友達はたくさんできる。だから幸せです」…と言った。ともて印象的だった。そして、またまたお別れ…。どうもバリの人とは「お別れ」という気持ちになってしまうから不思議だ。あの瞳と笑顔のせいですね、きっと。普段のしごとではリゾートホテルやテーマパークなど、どちらかというと人工的な施設の仕事が多かったせいか、ある意味で対極の世界を思う存分に満喫できた一日だった。「癒された」という言葉もあるけれど、今日のところは「心のチューニングできた」という感じがした。
2003/11/04
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知る人ぞ知る<Siesta>へ行ってきました。所長@おやじのくせに「なんでスパ?」とよく聞かれますが、スパはその土地のサービスの善し悪しを体験するにはもってこいだからです。こんなに差がつくものはありませんよね。結論から言えば、極楽の世界で、一瞬「帰りたくないモード」に入ったことは事実です。予約をいれてあるから、Siestaから迎えの車が来ます。3名で行ったのですが、ワンBOXカーなので、広々。かつては、バリ人は時間にルーズ…なんていうこと聞いたこともありますが、今や時間通り、あるいは前には来てくれます。ホテルから約20分で到着。フロントでチェックインです。「こんにちは!」と、なんとも可愛らしい日本語で迎えてくれます。余談ですが、英語やスペイン語など、世界中に公用語として広がる言葉に対して、日本語は寂しいなぁ…と思っていたら、ある中国人の女性が、「そうは言っても、結局、日本人がいくところの人々はちゃんと日本語を覚えるでしょう。それと子供たちもアニメで必死に覚えるし…。それが一番自然でとても素晴らしい広がり方ですよ。一番理想的。だから心配しなくても大丈夫ですよ」と言って頂きました。ここバリでも「なるほど!」をたくさん体験できます。チェックイン時には、カルテを記入します。とはいっても、予約の時点で記入してくれていて、簡単な質問だけでOK。しかも、シートは日本語ですから。この時、好きな音楽をリストから選びます。僕はヒーリング系のボーカルを選びました。僕のコースは<Siesta Cコース>ウェルカムドリンクを飲むと、スタッフが迎えに来ます。貴重品をロッカーに預けて、着替えの部屋に行きます。短パンとアロハみたいなシャツに着替えて、まずは<フットマッサージ>へ。いきなりビビアンスーみたいな女性登場。施設の中庭の周りに置いてあるイスに座ります。この景色がもーーーう、素晴らしいわけです。足をお湯で温めてつつ、CDをセットしてSONYのヘッドフォンでBGMをかけてくれます。これでほぼ全員が極楽の世界への門を叩くことになります。中庭のプールと緑を青い空を見ながら、BGMを聞きながらのオイルマッサージは、思わず「もう好きにしてくれ!」「何でも言うことをきくから…」と言わんばかりです。両足で約1時間くらい徹底的にマッサージしてくれます。続いて、別のスタッフが迎えに来て、個室に案内されます。ただし、バリの場合は個室とはいっても、半個室みたいなもので、天井と壁の隙間は開いていて、外から心地よい風が入るように設計されています。今後は、シエスタスペシャルというマッサージ開始。基本的には全身マッサージですが、これまた足先から頭の先まで丁寧にやってくれます。途中で全身スクラブをした後に、テラスにある、あの<フラワーバス>に浸かります。青空のもとのフラワーバスの中で、肩を背中を再度ほぐしてくれます。この時の心境は、「これからは、もっと人々に優しくしよう!」な気分です。これをなんと120分かけてやります。当然、あまりの心地よさに落ちてしまいます(つまり寝てしまうということ)。その後、またまた別のスタッフが迎えに来て、建物の2階に案内されます。美容院のような部屋で、<ヘッドマッサージ>です。洗髪後、何やらゼリーのようなものを髪の毛にまんべんなく塗って、指でじっくりマッサージしてくれます。途中、スチームをかけてくれます。ミネラルウォーターなどを飲みながら…。再度、シャンプー&コンディショナーをして、さらに肩、背中、首のマッサージを念入りに行って終わりです。これで正味4時間のコースということになります。お値段は約1万円。バリにしてはとても良い値段ですが、それだけのことはあります。日本国内にあるリゾートのスパと比べて…全く遜色はありません…どころか、「もっと頑張れ日本!」というのが正直なところです。バリ人のスタッフの誠心誠意あるマッサージは本当にきもちいい。この領域については、ちょっと勝てないかも?と思うほどです。マッサージの力加減や指使いがともて素晴らしい。バリ内で見かけるあのダンスの指使いをみていると、なんとなく頷ける気がしました。(昨日、グランドハイアットで拝見しました)みな、気さくでマナーが素晴らしく、笑顔がまぶしい!スタッフの皆さんは、眼が合えば必ず「こんにちは!」で、手が空くと、皆でマッサージに使うベッドやイスを中庭で磨いたり修理したり…で、サボってません。中庭の端にある灰皿の側で一服していると、すかさず「どうそ、座って下さい」と、磨いたばかりの大きなイスを皆で運んで持って来てくれたり…。同行したスタッフが、アジア諸国を回った中で、バリ島の人々にほれ込んでしまったようです。「どこがいいの?」と聞くと、「目が他の国に比べて穏やかで、あの笑顔に参りました」とのことでした。彼女は、ハワイフリークでしたが、一気にバリフリークに変身とのこと。ちなみに彼女はあまり気持ちいいので、2日連続のスパでした。地元の人々の平均月給を聞くと、北京や大連などよりもさらに低いかも?8000円くらい~とのこと。GDPの物差しでは、ともて小さくて、先進7カ国と比べれば、どちらかと言えば貧乏な国部類かもしれないが、「国民幸福度指数」で言えば、高い国なのかもしれない…と考えました。国の評価基準が、別にお金だけである必要もないし、そう考えると、あの瞳と笑顔を手に入れられるような国づくりもこれまた大事なんでしょうね。そう思いました。しかし、これが結構難しいのかもしれません。お金で解決できるものばかりではないですから…。もし、お金だけで手に入れられるのなら、とっくに手に入れてるはずですよね?日本もアメリカも…。ハードの設備だけなら、国内にもっと素晴らしいところはありますが、全体のトータルでみると…今のところバリの勝ち!というのが本音です。ということで、スパは、マッサージだけじゃないんですね。景色や雰囲気、瞳を笑顔がセットのSiestaCコースは、心もちゃんと癒してくれます。2泊3日でも来る価値あり…と。明日は、いよいよラフティングに挑戦!(大丈夫なんでしょうか?)
2003/11/03
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3.4haのウォーターパーク、WATER BOM PARK。これが大変参考になる、良質な施設である。園内はバリらしい雰囲気が満載で、その合間にスライダーや流れるプールやプールバー、卓球台があったり…で、日本のテーマパークが見習うべき点が満載だ。お金はかかっていないけど、シンプルで大変素晴らしい。また、運営とサービスもこれまたシンプルな手法が色々と取り入れてあって、思わず「その手があったか!」と。決してハイテクではないけれど、反対にアナログのオペレーションの数々はお勉強させて頂きましたと、お礼を言いたくなるくらいである。(これが視察の最大の目的)あくまでも環境演出が優先で、バリ島にいる雰囲気は十分に楽しめる。「海(ビーチ)があるのに、なんでウォーターパークなんているの?」と聞かれることが多々ある。海は、実際にはベタベタするし、なかなかきれいな所は少ない。それに何といっても危険が一杯。いちいち砂が付くし…。それからするとウォーターパークは安全できれい、清潔だから、実はこういった南国と言われるところほど充実している。小さな子供からお年寄りまでが、のびのびと楽しめるということだろう。流れるプールで浮き輪で浮かびながら流れていくと、椰子の木と青い空しか見えない。それでうたた寝でもしながら…。ちょっと贅沢な気分が味わえる。●スタッフバリ島の街中を見ていると、「シャキッと働くのは厳しいのかな?」と思ってしまうが、ところがどっこい、素晴らしいスタッフがたくさんいた。ホテルでも感じるのが、普段は無表情な感じだが、目を合わせて「こんにちは」と時になると、なんとも素晴らしい笑顔が返ってくる。それと、一生懸命に働くスタッフがちゃんといる。これは日本も一緒のはず。日本はサービスがいい…というが、そうでない人もまたたくさんいて、やはりミックスである。小さな施設ではあるが、毎年少しずつ改良を加えていたらしく、前回とは随分進化した印象。特に、スパのエリアが新設されて、約29ドルで50分間、オイルマッサージをしてくれる。ホテルでやろうと思っていたが、安くて気持ちよいマッサージだった。●来場者5年前とはうって変わって、中国人が圧倒的に多い。タクシーの運転手さんの話でも、バリ島の観光客で増えてきているし多いのが中国人である、と。次が韓国人。もちろんオーストラリア人も多い。これは、まさに近年の中国の好景気を反映している。海外に出かける人々が20代も多く、そうした若い人たちの所得が拡大しているのであろう。日本人は?というと、例のテロ事件以来メッキリ減ったらしく、あまり戻って来ないとのこと。これはウォーターボムの中でも同じで、日本人は僕ら含めて3組くらいなもので、あとは中国人がバンバン入場してくる。それと韓国人も。そして、みな元気!さらにカップルの「ベタベタ度」も非常に高い!思わず「おいおい。そのくらいにしておかないと…まずいぞ!」と呟いてみる。僕らはスパしたり、水に浮いたり…だけど、彼ら彼女たちはビーチバレーやらバドミントンやら…とにかく身体を動かして遊びまくる。そういう場所だから、園内のサインなどは日本よりも進んでいて、英語、中国語、日本語の3種類で表記されている。日本には、こんなことすら出来ていない施設がたくさんある。それでいて、パンフレットなどでは、「私たちは国内、そしてアジアの皆さまを…」とうたっているからチグハグだ。ただ、バリ島の人々には日本人の人気はたいしたもので、中国人や韓国人はうるさくて、ちょっと横柄に映るらしい。「日本人はお金を使うから好きなんでしょう?」と聞くと、「それは中国人も一緒。使うときは使うけど、日本人は、あまり横柄ではないのがよい」とのことである。そのせいか、僕らが日本人とわかると、大変よくしてくれる。(別にチップをあげる場所ではないのに…)お互いに言葉が十分に通じないところでは、態度がよく見えるらしい。こういうことは、これからも国民としても大事にしていきたいですね。自分にできる小さな外交ですから…。(先日、そうでないやつらがまたまたやってくれましたが…)明日は、本格的なスパのフルコースを体験予定!
2003/11/02
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<バリ島見聞録@成田へはバイクで…>モーターショーの報告書もまとまらないまま、いざバリ島へ!朝、成田第2ターミナルAM9:00集合なのに、案の定「ささやかな二度寝」をしてしまい、電車、バスでは絶対に間に合わない…という事態に。しかし、そこはモーターショーを視察したばかりの所長。しかも、先日、HONDAのフォーサートEX2003年モデルが納車になったばかり。「これはもう行くしかない!」と、確かに眼光が鋭かった(つもり)。荷物をバイクに積みやすいようにまとめて、レインウェアを着て、いざ出発!バイクといっても250のスクーター。間違っても180kmは出せないけど、これが乗りやすいのなんのって。小雨の中、東関東自動車道路にのって110kmペースでも、濡れないんですよ。雨に。スクリーンがあるから。ちなみに下はジーパンだったけど、濡れない。プロテクション効果が抜群で、鼻歌まじりで、約45分で空港に到着。うーん、スクーターって素晴らしい。(皆さんもぜひ!)今回はJAL。やはり6時間以上の長距離の場合は、JALやANAがいいですね。今回も、ジャカルタで乗り換えで、なんだかんだで延べ10時間近い。何がいいか?というと、食事が…ね。口に合います。それに加えて、座席に設置された小さなモニターで、映画も数本選んで見れるし、ゲームもできる。長距離の際には大事ですね。長く感じないから。特に映画があると、3本くらい観れますから。機内では、ワインのボトル(小)一本とビール一本。今日は「ハルク」と観た。ジャカルタにしろバリ島にしろ、空港がいいですね。どこでもありがちな欧米風ではなく、しっかりそれらしい雰囲気が漂っていて。とうことで、無事到着。ホテルは<日航バリ・リゾート&スパ>到着が夜だけど、相当きれいな雰囲気が漂います。朝が楽しみです。時差は日本の一時間遅れ。さあ、明日は<ウォーターボム>へ行ってきます。
2003/11/01
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