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かつて上海政府の方から聞いた話によると、「上海は中国のショーケース、あるいはショールームなんです」とのこと。それは「なるほど」と思えますね。でなかればあそこ無駄に派手なビルディングばかり建てないでしょう。そういうシンボル的建物が映像になって年がら年中、世界中を駆け巡るわけで、ある種、勝手に宣伝してくれるわけだから、巡り巡ってのコストは安いのかもしれない。(建築費は高くても)これらの自費で広告代理店に支払って世界中にCMしたら莫大な予算がかかる。それを勝手に報道してくれる…という視点で考えれば街づくりの視点でも参考になる事がある。そして、そうした報道映像が駆け巡れば巡るほど投資が集まり、結果、地価が上昇する。それで大儲けしている中国人は多数、である。そういう観点からも巨大なショーケースとしての役割を十分に果たしていると言える。ただし、現地に慣れてくるとそれは「ガラスのショーケース」であることがわかる。投資物件としてみればいいのかもしれないが、自分で住むために…としての視点ではなかなか厳しい。まだまあ工事が雑で、日本のそれとは比較にならない。箱の大きさやデザインだけで実際に住み心地は…というと、日本の古い公団の方がまだよくできいる。外見はビジュアル重視だけど、下水道は詰まる。エアコンの取り付けダクトは隙間だらけ。…などなど、住んだ人の分だけ色々ある。反面、いかに日本の住宅が素晴らしいのかも噛み締めることができる。だからあくまでも「ガラスのショーケースなんだな」と、こちらなりにも実感している。
2005/01/31
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テーマは「感動!」たまには感動してみましょう…ということで色々なビデオを見ながら感動を噛み締めあった(笑)。ジャンルはバラバラで、中国の出稼ぎ小姐のドキュメンタリー、あの「小さな留学生」、ディズニーランドのトレーニング系、レジャ研のトレーニング系、…など。ドッカーン!というものばかりが感動ではなくて、「へぇー」「なるほどなぁ」という、ジワッとくるモノもいい。それと、映画のように、観たあとに、「あーだ、こーだ」と感想や意見を交わすのがたまたまらない。一緒に楽しむ…というのも贅沢な時間だ。自分とは違う視点が新鮮に感じる瞬間である。人が感動した分も「もらえるから」かもしれない。「最近ちょっと斜に構えがち」「眉間にシワ」「能面」な時は、特にいいですね。そうなる前にちょっとシャワーを浴びる感覚で。今週は毎日プチな勉強会を開催予定!テーマは…いろいろです(笑)。
2005/01/30
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@成田空港。今回は勉強会をいろいろやります。楽しみです。
2005/01/29
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テーマパーク業界で働くものの憧れは実は<レゴランド>が多い。文字通り、レゴブロックで作られたテーマパークである。テーマパークというと、何やら<企画書的コンセプト>のオンパレードのイメージがあるが、レゴランドはわかりやすい。というか、何でもできる。チケット売り場からジェットコースターまでレゴブロックで造られている。大掛かりな投資はなくても創造性溢れる作品群が見ているものを楽しませてくれる。もちろんレゴブロックで色んなものを制作する<レゴビルダー>なる職人さんたちに教わる事もできる。教育性も大変高い。創造性を楽しみながら味わう事ができる。徹底的に。パーク内には、大小の「その手があったか!」のオンパレードである。創造性の塊みたいなところ。そして何といってもパーク全体が可愛い。子供から大人まで本当に楽しめる。ディズニーやユニバーサルのような映画会社以外でこれほど楽しいテーマパークを造れるのはレゴしかない、とまじめに思っている。レゴランドは、何もテーマパーク業界だけでなく、ショールームや店舗、ショッピングセンターにと参考になる手法が山ほどある。考えてみればたんなる<ブロック>屋さんである。別に映画やテレビ、キャラクターを持っているわけではない。「創造性の…」と言えば聞こえがいいが、ようは「自分で考えて組み立ててください」という玩具である。完成品もない。売っているのは色とりどりのブロックだけ。<製造>にあたる部分は買った人がやる。なんとも凄い商売だ。それでこれだけ世界中に広がってしまうのだから。全然ITの匂いはしないアナログな商品だけでこれほど商売ができるとは。しかも、好きになった人は「末永く好き」だから堪らない。俗に言う「親子二代モノ」である。これは事業としても素晴らしい。そして、ブロック遊びを真剣にやると「こんなに楽しいんですよ」ということを目一杯体験できる場所としてレゴランドがある。企業イメージとしても、まじめな遊び心が弾けている…とでも言おうか。安心かつユニークな存在である。日本では幕張に進出する計画があったが、色々あってその後の進展は…さみしい。超大型パークと違って、サイズも丁度良い。年間100-200万人規模で造るのも維持するものマネジメントも日本人の手に負える気がする。それ以上大きいものは…苦手でしょうね(笑)。なぜか?それは多分「舞い上がるから」でしょう。「オレが、オレが…」になってしまう…。けれど、誰も責任取らない…。ならば、やはりこうしたライセンスものが一番。教わったものは徹底的に磨き上げるのが得意だし。それをやらせたら本家を凌駕してしまうくらいだから。
2005/01/25
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ソフトと言ってもパソコンのソフトではなく、仕組みの方に重点を置いて学習するようにしている。目覚めたのは12年位前だ。メーカー発信のノウハウは世の中にたくさんあったけど、サービス業の方は、大手チェーンストア系くらいしかなかったので、自分たちで事例を探して見に行って、聞いて勉強した。レジャー施設の場合、決定的に違うのが、その「場所」につくるということだ。ここがメーカー的発想と違う。その場所に作って商売しなければならない。人を集めなければならない、集客ビジネスである。商品を他の地域に持っていって売りさばく商売とは全く違う。なので、日本人お得意の世界的なモノ造りノウハウがあまり生きないから難しい。次の商品、別の商品…と立て続けに開発するわけにもいかないから、施設の開発には慎重になる。しかも「量産品」ではない。限られた予算でオリジナルをつくるわけだから、「用途」を明確にしなければならない。ところが、この「用途」を決めるのが大変苦労する。というか、日本人はあまり得意でないのかもしれない。予算があると、結局は「戦艦大和」みたいに作ってしまう。大和は用途をきちんと明確にして、それに合わせて設計者が設計すればよかったが、そうならなかったから、宝の持ち腐れだったし、活躍の場はほとんどないまま沈んでしまった。装備もあれこれこもとやり過ぎて、巨大な大砲をたくさん載せて、鈍足のヘビー級ボクサーみたいなものだった。当たれば利くかもしれないけど…逃げられてしまう。戦うことを目的に造られていたはずなら、正確に当たる大砲とか、すぐに射程距離に入れる俊足とか、太平洋でも戦える余裕のある居住空間などそれを満たす設計をするべきだった。(そのどれも満たしていなかった)そして、そもそもどういう戦い方を設計してどういうシーンで大和を使用するつもりだったのか?しかし、戦い方を知らない、考えられない人たちが設計すると役に立たない代物になってしまう…その典型が大和だ。全体として世界一のサイズだったかもしれないが、世界一強いというほど役になっていない。ここがポイントである。つまりハードがワールド・レコード級であった以外は世界一活躍したわけでもなく、(技術者の自己満足的作品だったとも言える)海軍の「お飾り、シンボル」的存在だった。ハードの設計は世界一得意だが、ソフトの設計は…苦手だった。そういう施設は今もある。90年代の残骸…と言われているモノである。あれもこれも…と、もっともらしく、それでいてピントはあっていない用途を掲げて造るとこうなる。単なる「言葉遊び」で企画書なんかを作成して設計してしまう…。そうした施設だけでも数千億円も無駄にしたんだから、不良債権とか再生機構がどうの…ではなく、(経営的な決着だけで、原因の追求と研究がない)なぜ失敗したのか?どうすれば回避できたのか?ソフトの学習には、失敗の研究は不可欠である。(これは戦争も同じ)
2005/01/24
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僕の周辺にはいわゆる「正社員」もいれば毎年オーディションがみたいなものがあって、受かったり落ちたりする契約社員の人もいる。ちょうど年末からはそのオーディションシーズンにあたる。ダンサーのような仕事では、「うまい」だけでは受からなくて、上演するショーに内容に合うか?共演者とのバランスは?役どころにはまるか?それに、プロデューサーの嗜好に合うか?…など、様々な要素が重なり合って受かったり落ちたりする。ダンサー以外でもサービス業にはこうしたタイプの仕事がいくつかある。だから毎年秋くらいなると、皆さんの仕事にはいつにも増して力が入るのがわかる。毎年「受かったり落ちたり」するのだから、なんだかんだで一年の半分くらいはある種の緊張感が漂う。ご本人たちは相当辛いと思うが、そのお陰でお客側の満足は高く維持されている。常に「新鮮さ」とか「一所懸命さ」がほとばしっているし。接客サービスにおいても、残念ながら「次元が違う」と。それと比較してしまうと、毎年オーディションもない自動継続型の人たちの仕事ぶりはぬるく見えてくる。一年も経つと要領を覚えるのを通り越して「手抜き」の開発に一所懸命だったり…(笑)。<緊張感曲線>は明らかに下降の一途である。普段の生活では「落ちた経験」なんて、受験と就職活動の時くらいだから、比べると「タフさ」も違う。オーディションというある種の「市場の評価」を毎年受け入れている人は成長の質が高いのだと気がついた。このレベル意識で今ある仕事に取り組んだら、それはそれは大きな成果があるのでしょうね。それと、そういう経験の豊富な人材をこれからは積極的に採用していこうというのもごく自然な流れですね。
2005/01/22
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「うちは知名度がないし…」とかいう方もいるけど、「あれ着てみたい…」と思ってもらえるようなユニフォームにするだけで求人募集も集まるようになったり、働く意欲が変わったりするから、多少、お金をかけても結果としては損するものではない。だから決して片手間にしてはいけないものだ。ユニフォームは、あこがれに大きく影響する。内装デザインと同じレベルで大事だとう認識が必要ですね。目安として、来店するお客さまと比べて見劣りしない…というのが大前提。(まぁ出過ぎるもの考えものだが…)実は試しに思い切って変えてみたところがある。すると店の雰囲気が変わる。スタッフの雰囲気も変わる。それで、客単価も変わった(UPした)らしいから、効果絶大だ。こういうのは、「ノウハウ本」にはなかなか登場しない。けれど、現場の事実は大変おもしろい。
2005/01/21
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メーカー大国になったお陰でたくさんの恩恵に預かっているが、反面、レジャーサービス業界では、これが意外に弊害になっていて、失敗の原因にもなっている。当然、建物そのものやアトラクションそのものは多分に良いモノを造る。これは期待通りである。壊れずづらいし、整備がラク…など。ところがそれが「面白いか?」「楽しいか?」と言われると…「NO!」なモノが多い。ハッキリいって、つまんないモノ。結局、これが致命傷になる。当たり前と言えば当たり前だが、交通機関のように「乗り心地」とか「静粛性」を売りにしたところでようは「面白いか?」が大事なので…。それは例えば、映像の楽しいソフトを開発できる人が少ないのもあるかもしれないが、ゲーム業界にはたくさんいるから、それでは説明が不十分となる。原因は、建物やハードの方が分かりやすいから、それ中心に予算が組まれる。そのおこぼれの中で映像のソフトを制作しているから、ようするに「余ったおこぼれ予算」みたいなもので、ハードの予算重視が未だに現状として立ちはだかっている。原因は、ハードの予算は分かりやすいからである。これとこれを使うからいくら…と。対してソフトは分かりづらい。「こういう質の高い脚本なのでいくらください」…と言ったところで質なんか分からない人がほとんどである。また、ノウハウにも予算がつかない。同業種のアメリカと比べれば約10分の1程度だから、業界的にも、コンサルが少ない(泣)。だから専門同業者は本当に減ってしまった。現在の大半は「なんでも屋」みたなくなってしまって、専門性から遠くなっていく。だから「きちんとしたノウハウ」があまり蓄積されていない…というのが日本の現状である。たいていの場合、他のプロジェクトである業者が提案していた企画書をいじって「コピーノウハウ」ばかりが蔓延してしまう。悲しいかなこれが現実。だが、予算が安過ぎる以上、こうなるのもわかる。元々「面白い!」「楽しい!」といった産業はある程度の量産がないとヒットものは生まれない。映画がその典型である。あのスピルバーグ氏でさえ、毎回大ヒット…とはならない。多かれ少なかれ博打的要素が存在するのだ。大作に向けての「トライアル作品」などその一例だ。しかしそういう機会に恵まれているから当然大ヒットも生まれやすいもの言える。そういう意味では日本では寂しい限りだ。専門家ではなく、会議室でいじりまくられた低予算のソフトだから人の心を揺さぶるような「!」マークにはなかなか届かない。効率を求めつつも、一方でソフトへの投資が必要な業界だから日本の企業にとって、テーマパークは難しい…となる。苦手な分野と言えるかもしれない。ソフトに手を抜こうと思えばいくらでも抜けるし、手をかけようと思えば、これまた果てしなくかけることができる。この悩みは世界共通で、トライアルの数だけヒットが生まれる。結局、未だに「四畳半」頼み…となる。四畳半でインスタントラーメンを啜りながら必死に書いていた漫画家たちの遺産が財産で、しかも世界的な評価を得ている。ここに企業の生産性や企画力、政策は関与していない。個人力が頼みの綱のままの世界がある。21世紀こそ、「ハード天国ソフト地獄の日本」から抜け出したいものだ。
2005/01/20
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「短気を改善する方法は…?」と相談すると、「それは表現力をつけることです」と言われた。かれこれ10年以上前ですが…。20代までの僕を知る人と再会すると、「丸くなったね」とよく言われる。20代まではかなり短気だったせいで、仕事でもトラブルが多かった。それで表現力を教えてもらう事になったのだが、教えてもらうと分かってきたことがある。それは「短気」と言えば短気なのかもしれないが、実は「表現力が乏しかっただけなんだ」ということ。自分ではクール系のつもりかもしれないが、何しろ大した表現方法を持っていないから、たいがい相手に言いたいことや意見が伝わらない事が多い。すると、「もういいよ。どうせわかんないんだろ?」と、まるで自分だけが賢くて、周りはバカ、見たいな態度だった。ようするに、コミュニケーションの放棄だった。それがクールであると勘違いしていたのである。タレントじゃないんだから、それで仕事をしていけるわけもないのに(笑)。ところが、表現力を鍛えて頂くようになってからは、20才くらいの年上の方とも話せるし、20才年下とも話せるようになってくるから、楽しい。そして、話しが通じるんだから、短気を起こすシーンが減る…。この表現力の乏しさには色んな原因があるらしいが、大きなものでは、やはり「核家族化」があるらしい。(先生によると…)小さい頃から近所で同級生だけでなく、上級生下級生とも遊ぶ。だいたい兄弟の年齢に幅がある。おじいちゃん、おばあちゃんとも一緒に暮らしている。…という下地が豊かな表現力を形成していた。兄弟も少なくなり、主に同級生とばかり一緒だったから段々と表現不法のバリエーションが狭く育つ…言われてみてなるほどな、と思った。「3子の魂100まで」ではないが、人間なんて「性格」以前に環境動物だから、環境で性格形成されるわけだし…。近年の「キレる人たち」も、こうした背景があるのかもしれない。キレる人たちは、別にヤンキーばかりではないし。自分なりの信念や意見があっても、黙っている人も、表現力が豊かになれば、もっと違った未来があるはずだ。なので、最近は「表現力トレーニング」が社会に役立つことを再確認している。
2005/01/19
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仕事に求められるスキルはいくつもある。だから「あいつは仕事が出来る」「出来ない」というのには色んな評価がある。最近、僕が特に大事だなと思うスキルは「人に聞く」とか「人に相談する」といった能力だ。(俗に言う「相談上手」というやつです)「何でも自分で責任を持ってやります」というのは聞こえがいいが、それはよほどの実力があればのことで、たいていの場合は、周囲に聞いたり確認したりチェックしてもらったり…が必要なもの(仕事)がほとんどだ。そうすると、「あいつはあの仕事をやっているんだな」とか、「苦戦してそうだから、調べてあげよう」など周りが把握できるし支援しやすくなる。たまに勘違いは、「今こういう状況で忙しい。よってみなさん手伝って下さい」と、いきなり何かの「作業」を振ってくる場合だ。これは対象外。そうなる前に相談したり、遅れない方法をアドバイスしてもらう…というのが一人前のコース。「自分の価値観で考える」とか「自分で決めなさい」みたいな言葉や本が溢れているせいか、こうした勘違いも現場では多発している。いろんな人にアドバイスもらいながらそれを自分の価値観でまとめあげたり選んだり…でよい。ワンマンワークは天才のみ許される方法で、それ以外の人は、仲間の支援を受けるだけでなく、「支援を引き出す」ことこそが大事なスキルであると思う。そういう人の仕事は精度が高いし、第三者が見てもわかりやすいから、うまくいく確立が高い。そうした「ホウ・レン・ソウ」が退化すると、最終的にはある日突然「辞めます!」という結論に行き着きやすい。(毎年、年末年始に色んなところで耳にします)それは重大なことだから、本来であればその手前の問題点や嫌な事などを何度でも社内で話し合ってもいいはずだ。「けれど聞いてくれない」という反論もある。となると、やはり日頃の話しやすい空気作りを怠っていたということにもなる。「それは内向的な性格だから」という裏で、仲のいい人とはご飯も食べに行っているわけで、単に「好き嫌いが激しいだけ」とも言える。社外全域とまでは言わないが、せめて社内のメンバーくらいとは話し合えるスキルは必須だろう。そのスキルが不足しているならば、身につけるしかない。「自分主義」なる言葉までデビューしているくらいだから、「自分で考えて自分で決めてどこが悪い」と言われそうだが、自分主義も会社や組織や社会の中で堂々と表現できれば素敵だ。結果辞めるにせよ「もう決めたことですから」と言われてしまえばそれまでで、そうなる前に話し合えることが大人度を決める。ある意味で、「社内の人材は使い放題」「相談し放題」というのが会社のいい所…くらいのタフさで丁度よいのかもしれない。辞め方やそれに伴う社内外の調整、次へのステップや他社への推薦など、ここでも支援がもらえるかどうか?「報告、連絡、相談が大事」って新入社員の時に教わるけど、20年以上過ぎてみて、大事どころの騒ぎではない、と実感している。これだけはどんな職業でも共通。企業の経営の根幹を左右するし、自分の人生も大きく左右する、大事なスキルだから、いつまでも磨いていかなければならないんでしょうね。ということで、「では、どうなったら一人前ですか?」という質問には「ワンマンワークを卒業したら…でしょうね」とお答えした。(だから年齢も経験年数も関係ない場合が多い)
2005/01/18
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あるタイミングで会社を退職して自称「しばらくは自分を見つめ直します」とか「海外に留学して自分をリセットしてきます(海外リセット組)」…という話を聞くことが多い。けれど現実は自分を見つめ直して、その次にジャンプアップできたか?というと…結果はシビアで成功事例の話に人々が集まるし、本が売れるくらい少ないのが現実である。社会から引っ込んで冷静に見つめ直すには、実は相当強靭な精神力が必要だと思う。それができるくらいなら、働きながらでも十分に自己分析ができるから、見直しという名にこじつけたりしないで、きちんと「長期休暇」でも取って、しっかりリフレッシュ、バージョンアップをしてくる。「リセット」って、いっけんかっこよく聞こえるけど、現実は何とか一ヶ月でも多くの「失業保険」をもらう方法に詳しくなったり、かつての人脈にお願いして、申告しなくもいいアルバイトをうまくもらう方法…などのスペシャリストになってしまう。そして、なんだかんだと転職を繰り返す内に「自分を見つめ直す系を語るスペシャリスト」へと変身していく…。こうなると「見つ直すのが趣味です」と言っているようなもの。けれど、周囲の目は冷静で、「まだ見つめ直すほど働いてないじゃない!」だから世の中はシビアである。それでも自分の道を貫いて、「自分を見つめ直して視力アップ!」とか、「リセットパラダイス」という名のリゾート施設の経営……などを作って生きていくくらいならそれはそれで「やるなぁ」と思ったりして…(笑)。まぁ、見つめ過ぎて「穴」が開かない程度にほどほどがいいですね。
2005/01/17
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@夜景のきれいな札幌のホテル日本では名の通ったホテルにチャックインする。この時期、インターネットを駆使すると大変安く宿泊できる。出張の際には、できるだけよいホテルに泊まるようにしている。(できるだけ安くしつつ…:笑)チャックイン後、ロビーに出てみる。学生の団体が売店で買い物をしていた。コンビニのような品揃えで、お茶やお菓子を買い込んでいた。その横にある、公衆電話で何やら中国人の観光客が4名ほどあれこれ話していた。ようは中国の自宅に電話がつながらないらしい。それで、何がおかしいのか?電話番号なのか?国際でカードなのか?よくわからないらしい。売店のスタッフに聞こうとするが、学生団体の対応に追われていてそれどころではなかった。途方にくれた4人は仕方なくロビーで座っている。ロビーには、ベルボーイやらフロントのスタッフまでいて、そうした4人に気づかないのか、カーペットクリーナーを転がして喜んでいた。だからフロアはきれいだが…。そんなんで「どうしたの?」と恐る恐る声をかけてみた。それで上記のようなことがわかった。フロントのスタッフに言って対応してもらう。その後、男女4人の中国人と「一緒にご飯食べよう」と食事に出かける。けれど、夜景観光がしたいらしく、札幌駅周辺をグルグルと歩く。20代後半くらいで、皆、上海の人たち。僕も上海で仕事した事があるというと、「ええっ?!」と驚きつつ、「新天地って知ってる?」とか聞かれたりして盛り上がる。グルグル観光しているうちにどんどん店が閉まってしまった。結構早いんですね。閉まるのが…。それで、居酒屋かラーメン屋の選択になってしまい、ラーメン屋さんに入ることに。そこで改めて思ったことは、外国人にはメニューが「わかんない!」ということ。だって、ひらがなとカタカナばかりでは、さすがの中国人もお手上げ。せめて漢字が多用されていれば別だが…。「みそラーメン」とだけ書かれてあっても、何もわからない。そこで、全部通訳ができればかっこいいが、世の中そんなに甘くない。かといって、国内出張だから翻訳機なんか持っていない。それでVAIOとH”を取り出してexciteの翻訳ページを呼び出す。そこで「日中翻訳」を使って次々に訳して彼らに見せていく。それで何とかオーダーが出来た。それで片言の中国語と片言の英語の会話で楽しい夕食だった。;その店はホテルの近くということもあり、次から次へと中国人のお客さんが入ってくる。けれど従業員は「何言ってんのか、全然わかんねぇよ。どうする?」「辞書とか持ってるよ、大丈夫だよ…」とか、と仲間内でブツブツいっている。こういうシチュエーションの時って上海でも北京でも従業員さんは結構一所懸命に説明してくれる。(中国であっても…)お互いに辞書と筆談で頑張る。放っておかれることって少ない。そして、従業員のお兄さん、筆談で漢字を書こうにも、「みそ」という漢字が書けないでいた(泣)。この店のオーナーは本気で稼ごうと思っているのだろうか?ようするに「ぬるい」サービスが展開されているということ。せめてメニューくらい漢字表記を多くしたり、写真入りにするなど、パソコンでできることはたくさんある。そのくらいのことができないで、外国人に観光にきてもらいたい…などと言う政策はなんとも寂しい限りだ。この時期、北海道への中国人観光客は毎年伸びている。人気がある。出稼ぎ者もたくさんいるが、観光客もいる。先日、名古屋でも市内の万博の準備状況の視察をした。ハードのリニュアルは大変盛んだった。しかし、メニューなどまだまだ同じような状況にある。こんなのすぐに出来るのに…(泣)。昨年末も万博の幹部が中国を訪れて積極的に中国人観光客を誘致していると言うのに…。合ってないですね、まだ。ピントが…。これからラストスパート頑張ってもらいたいものです。漢字どころかカタカナがやたらに目についた。カタカナは日本人オンリーだから…つらいなぁと。カタカナの使い方のルールとして、アルファベットも併記することが大事。ひらがなも漢字併記…と。日本のサービスの最後の一マイルの詰めは「脱カタカナ」かもしれない…。それと「ゲッ、中国人じゃん!」っていうあの態度。こういう一周遅れの従業員の教育も…。考えてみれば、今までは中国人スタッフに対して、サービスや、日本人ゲストの対応を教えてきたが、これからは日本で中国人ゲストに対してのトレーニングが必要な時代がやってきたようだ。これは結構急務かもしれませんね。
2005/01/16
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やれ「経済成長率がどうの…」「中国に追いつかれる…」「アメリカには離される…」などなど、結局「大丈夫か?日本!」みたいな言葉が相変わらず消えないが、まぁわかる人はわかっていて、「大丈夫です」が正解だろう。それより「皆さんも拡大で喜ぶのはもう辞めなさい」と言ってあげなければならない。これはかつての自動車と同じで、「やれ0-400m何秒」「最高速度250kmオーバー」「推定280馬力」…とスペックを争った時代と似てる。これからは経済にも「燃費はどうなの?」という尺度が大事なる。ちなみに先日の日経新聞の記事によると、GDP100万ドルをあげるのに原油の使用量は…日本:92トンアメリカ:243トン中国:721トン…だから、経済活動の質の次元が全く違うことがわかる。これは同じ生産技術も、そのバックボーンとなる技術の差が膨大であることを示している。しかも、2005年時点ではさらにその差は広がっている。「燃費が悪すぎる」のだ。当然、CO2の排出量もそれに応じて排出している。合わせて工業廃棄物にまで及ぶと…大変な違いである。日本の省エネ技術は、21世紀の世界の宝である。間違いない。この差がそれを物語っている。この燃費で世界第二位のGDPだから、他人事のように凄いなぁと思う。これは途方もない技術の差がギッシリ詰まっているから「大丈夫か?日本」どころではない。「大きなお世話です」「黙って真似しなさい」と言わなければならない。(胸を張って:笑)そういう視点に立てばアメリカも真の一流国になるにはまだ時間を要する。中国は、まだまだ努力が必要だ。そうでないと、地球はメタメタになってしまうから(本当に)自然と日本向きの風が吹く。ということで、ただ拡大して喜んでいる時代は終わって、これからは「さよなら拡大経済学。こんにちは!燃費経済学」になる。ちょっとヘンな記事を見つけたので、「僕はこう考える」と日記にしておきたかった。
2005/01/12
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先日、ある研修でスタッフの皆さんに「ディズニーランドでどんなお土産を買うのか?」と質問してみると、「キッチン用品」だとか「ステーショナリー」など日用品が多いのに少し驚きつつ、一番ビックリしたのが「ペットのお土産」だった。ようするにペット用品ということで、愛犬の洋服を買っていくのだそうだ。「ええっ?ペットの服を買うの?」と確認すると、「はい、そうですよ」と堂々としたお答え。その上、「先月も妹たちが新しいデザインのを買ってきましたよ。かわいいんです!」と。テーマパークのお土産というと…イメージで出てくるモノはそれなに固定観念があったせいで、「そういう時代なのか?」と驚いた。つまり「日用品」までしっかり食い込んでいるわけだ。だからあれほどの売上を維持できるんですね。ペット市場は年々拡大している…とは聞くけれど、それを自分の施設の商品に取り入れてしまおう、というところが凄い。現在は部分的にはペットを連れてこれる施設も増えつつあるようだ。しかし、それは部分的開放だったり、ペット用の遊び場だったりするから今後のマーケットとして、「ペットも人間も遊べる場所」みたいパークができたら…と考えた。中途半端なものではなく、乗り物もレストランも何もかもが一緒に楽しめる…場所。近年は、小学生を卒業すれば子供たちはお父さんと一緒に遊びたがらないと聞くので、無理やり「親子で…」というのはこちらも卒業して、「人間もペットも楽しめる…」そいう施設ができてくるんでしょうね、きっと。ペットはパートナーである、というのをさらに一歩進めて、ならば一緒に遊んで頂きましょう、と。料金も人間とペットと両方しっかり頂いて…。園内ではしっかりドックフードも食べてもらう。少子化で落ち込んでいても仕方ない。少子化が進む分、ペットが増えているんだからレジャー産業も大いにペットの研究をしなければならない。これも「アイフル効果」かな(笑)。
2005/01/11
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最近の興味?は、新幹線に乗る時に「新幹線がなかったら…」などの新幹線にまつわる本を読むこと。レジャーサービス業で仕事をするうちに、自然と交通機関に興味を持つようになった。交通機関あってのレジャー施設、観光施設…と言えるので、いつも、大なり小なり勉強しているつもり。乗りながら読むと、大変おもしろい。「ああ、これがそうなのか!」と、その場で確認できる上に新幹線の誇る「乗り心地」も「なるほどなぁ…」とため息が出る。自動車でもそうだが、スピードを出すだけならもっと行けるが、乗り心地や静粛性、それにエネルギー効率…といった複数の要因との両立の上に出来ているとわかると、なんだかとっても贅沢な乗り物に感じてくるから楽しい。中国で「北京→上海」の高速鉄道の一連の報道を見て、かなり疑問があった。なので、また最近、新幹線に興味を持った。例えばフランスのTGVは世界最高速だけど、とても新幹線と比べるような代物ではない。最高速用に作られたTGVは速いけど、輸送力がお話しにならない。映画「ミッション・イン・ポッシブル」で見かけたあの車両はせいぜい6両である。最高速が出るはず、と言える。対して新幹線は16両編成で一度にジャンボジェット約3機分の乗客を輸送することが出来る。けれど、最高速では16両と多い分、少し負ける。また、それを支えるシステムは圧倒的に他の追従を許さないほどの世界一だから、「のぞみ」を一時間に10本発車できる…という芸当が可能。つまり、世界最高速ではないけれど、世界最大の輸送力なのである。しかも、結構速い。ここがミソ!瞬間単発的に速いのではなくて、「大量に速く移動できる」ということ。これが日本経済の発展を支える事になった。日本のエアラインの航路は、米軍との関係で大変狭く複雑で、大渋滞だから、鉄道が大事だった。TGVはせいぜい2-3本といったところだろうか。輸送力は貧弱である。上海でリニアモーターに乗った際にもそういった思想の違いを感じた。何しろ「揺れる」のである。静かで快適…という乗り物ではなかった。速いというだけで、静かで快適…という目的は達成されていないまま。(あのままで長距離はつらいな…きっと)日本ではあれでは実用化にはならないけど、外国だとOKになる。そういう違いが面白いのかもしれない。モノ作りへのこだわりというか…。ということで、無理に売らなくてもいいんじゃないの?という気がしてきた。いずれ分かるでしょう。その違いが。わかる人にはわかる。鉄道技術の視点でみれば、中国は40年以上遅れていることになる。未だ、自前で新幹線が造れない。パソコンや白物家電は、ある程度簡単に真似できるが、鉄道の場合、車両開発から、線路のメンテナンス技術までがあるから、一人二人の天才だけいてもどうしようもない。(IT業界とは違う)おまけに製造技術だけではなくて、高度な運営技術が必要になる。約束を守る、手抜きをしない、時間厳守など。アメリカは見事に自動車産業の罠に落ちて、鉄道が発達しなかった。だからこちらも40年以上遅れている。自動車産業は信じられないほどしたたかだった。しかし、それで国民が幸せかどうか?は、これからわかる。(多分、苦労する。高齢化のインフラが少ない)日本は鉄道も自動車も航空機も皆が競い合って全部発達した世にも珍しい国なんですね。高齢化社会でも、国内観光が盛んになるわけです。速くて快適な移動手段がたくさんある。こういうことをきちんと見ないで「わが国の観光は日帰り率が高くて…」「欧米のようにせめて3-4泊型に移行するには…」とブルーな議論をしてても仕方ない。日帰りできる交通手段がたくさんあるんだから…。ない国と比べてはいけないな、と。もちろん愛知万博だって、新幹線があるからこその恩恵が大きい。お客さんの足として。関係者が仕事で行き来するフットワークでも。日本経済は新幹線のお陰で、大変効率がいい。パソコンで世界中が一瞬で情報のやりとりはできるようになったけど、これはどの国も同じ。肝心の「人の移動」には、まだ大きな差が存在している。来週、飛行機に乗る時は、エアライン関連の本を読むもう!
2005/01/10
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私書箱に送られてくるメールの話しの続きで、この季節になると転職がらみの相談メールが増えてくる。仕事は好き。だけど、雰囲気や風土が馴染めない…と。これは僕の今までのコンサル活動で感じたことだが、あきらかに「使われているんだ」「雇われている」と、強く実感してしまう企業風土があると退職率が高い。「やってらんねぇや!」「奴隷じゃないんだから…」「植民地と勘違いするな」とか。(メールでそういうのがあった:笑)このように風土こそ、一番差がつくモノだと思う。働き甲斐があって、社員がイキイキしている会社とそうでない会社の差は、こうした「雰囲気」だから経営は奥が深い。僕が思う雰囲気の正体は「期待はずれの社風」だと思う。本来は、顧客に対してよりよいサービスを提供していくため、その質をさらにUPしていくために雇用されたのにも関わらず、実際に入社してみると…「顧客満足の旗印」はあるものの、実際の会話は常に「社内向き」であることにギャップを感じるからだ。つまり、閉鎖的な空気の誕生だ。そういう意味では人は正直ですね。空気に出てしまう。納得していないこと、嫌々なことが…。黙っていることはできても、能面の表情と醸し出す雰囲気は誤魔化せない。こういうのは、社内に勤務している、つまり「内勤」だと気がつかなくなりがちだが…。「今よりも条件のいい会社があれば変わってやる」…と、辞めるタイミングを待っているスタッフがどれほどいることか。現場の教育を担当していてつくづく実感している。これを回避する方法はたくさんあるのかもしれないが、社外指向になることかな。顧客へのサービスにもっと真剣を集中していいよ、と。社内のことは気にするな、と。派閥なんか放っておけ、と。顧客へのサービスはまだまだ改良の余地だらけだから、全身全霊それに取り組みなさい…というメッセージが出ている企業はやはり強いと思う。今、最も売れる商品があるとしたら、「雰囲気清浄機」かもしれない。誰か作ってくれませんかね(笑)。
2005/01/09
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最近の私書箱に頂くメールの特徴として、販売店を中心とする小売業の方々と愛知万博の関係者の方々が多くなってきた。どちらも人とチームで働く仕事で成果も求められるし…。リーダーや店長さんの人たちの悩みと負荷は大きいことがよくわかる。特に万博は今までの経緯が多々ある分、大変なご苦労があると思う。なぜ万博の運営が大変なのか?と言うと、理由は簡単で、他業種に比べて「プロがいない」こと。考えてみれば当たり前の話で、万博は長いもので開催期間は6ヶ月である。「万博の経験は豊富です」と言ったところで、沖縄海洋博覧会からいくつか体験した人でも、実質、キャリアの長いベテランでも、現場の経験なんて「3年くらい」なもの。しかも、前の万博から数年のブランクがあって、過去の記憶を手繰り寄せつつ思い出しながら色々と考えるしかない。国際的なものであっても期間限定イベントなので、こうなってしまう。さらに、2つとして同じモノがない。パビリオンでもなんでも、最新の技術で開催するから、毎回、全員がシロートになってしまうこと。過去の経験が活かしづらいのである。これは仕方がない。だから他のサービス業のように「あの人に聞けば大丈夫」とはならない苦しさがある。結局はやってみなかればわからない、と。そして、もっと大変なのが、お客さんも毎回「初めての来場者」ということになる。だから分からないことだらけで、質問も多い。働く方も皆初心者みたいなものだから、「初心者 対 初心者」の構図になるから、より一層混雑感が増すことになる。初年度のディズニーランドも同様で、振り返れば「お弁当の持込のお断り」と「トイレの場所の案内」と「アトラクションの場所案内」と「迷子探し」そして「クレーム対応」…といった業務が大変多かった。現在は、このほとんどが激減である。…ということで、万博で働く大変さの質は独特なのである。なので、アドバイスとしては、何しろ「毎日業務日誌を書きなさい!」に尽きる。毎回初めてのモノばかりだから、期間中にノウハウを積上げるしかない。記録は全部自分の財産になるし…。ただし、ことトレーニングの視点に立てば良いこともある。というのは、一般的に問題になる「モチベーションの維持」は万博に関してはあまり問題にならない。なぜか?それは「6ヶ月間限定」という締め切りがあるからである。期間限定の場合はモチベーションが維持しやすい。それどころか、「あと一ヶ月」「二週間」「三日間」…と「涙のカウントダウン」があるから、逆に頑張れる…というメリットがある。だからそういうトレーニングは不要なのが羨ましい。しかしながら「副作用もあって、いったん、涙のカウントダウンを経験してしまうとこうした博覧会モノから抜けられなくなる人が多い。実際に僕の同級生にも数名いた。次の小さな地方博覧会を虎視眈々と狙うようになる。それまでは派遣社員か何かで食いつなぐ…という流れ。だから仕事の仕方に「持久力」が失せていくのがもったいない。短期決戦型の仕事には燃えるが、そうでないとモチベーションが続かない…という具合である。今回の愛知万博では、なんだかんだで約30名くらいはかつての教えたことのあるスタッフが働くらしいのでそれはそれで楽しみである。もちろん、上記のような点は気をつけようね、とアドバイスを送っている。どんな経験をしてどんな活躍をしてくれるのか?見守っていきたいと思う。
2005/01/08
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久々にあの人と会って色んな話を聞いてみよう!と、食事を兼ねて飲んだりすることがある。これは皆さんも同じだと思います。そんな時には、他に誰を誘おうか?考えることになる。多少でも仕事の延長に関わる場合、やはりマナーがある。それがあまりにも弱い人を誘ってしまうとつまらない機会になってしまうからだ。一番気をつけなくてはいけないことは、「話を持っていくな」である。メインのゲストに少しでも話してもらおうとうまく質問して話してもらっている横で、「なるほどぉ。僕の場合は…」と聞いてもいない人がそこから自分の話に持って行ってしまう時。心の中で「まいったなぁ」と思いながらも、また「ところで、○○さんはどうだったんですか?」と主人公に話を戻す。(質問をふる)しばらくすると、またまた「それもあるかもしれないけど、私の学生時代は…」と、またまた横取りされたり…(笑)。こういうことってありますよね。そして、こういう人が数名混ざっていると…<話の主導権争い>や<話の奪い合い>合戦が始まってしまう。ただの「飲み会」と化すわけです(笑)。もちろん「今日はあなたのお話を聞かせてください」という場合は別だが、「○○さんの話を聞こう!」で集まっておいて、横入り、横取りされるのは堪らないから神経を使う。なんのために集まったのか?わからなくなってしまうから、「話の流れの修正」を余儀なくされる。こういうのは、やはり20代のうちに先輩に叩き込まれるのが良い。反面、こういう機会に素性を見抜いていおいてそれに相応しい仕事を割振るようにする…という視点も大事だ。「この人はヒアリングはダメだな」とか「接待には連れて来ないほうがいいな」など。もちろん逆もある。こういうのは俗に「空気の読める人。読めない人」というのだろう。なぜなら、「またかよ、こいつ。話に割り込みやがって」という参加者のサインを見落としているからだ。サインは必ず出ている。誰かがトイレに立ったり、携帯をいじりだしたり…と、場の集中力が乱れてくるからすぐにわかる。つまり「お前の話を聞きたいんじゃないよ」のサインである。それで、とどめは話を盛り上げるために「下ネタ」や「誰が好き?」とかなんとかの話題に終始してしまうことになる。それなりに「笑い」は生まれるが、「何のために集まったんだろう?」と、後でむなしさが漂うことになる。聞きたい人の話を存分に引き出す、話させるのがうまい人もいる。気がつけば、たくさんのことを無料で教えてもらってしまう人である。こういう人が参加していると大変得した気分になるし、場もなぜか大変盛り上がる。「また集まろう!」という気になる。いずれにしろ、そのサインを察知して、主役に話を戻せるかどうか?こういう能力もプロジェクトの中では大変大事な能力である。それと、誘うメンバーの選定も…だいじですね(笑)
2005/01/06
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オフィスのデスク回りや棚回りの本を整理していたら、包擁力:なぜあの人には「初対面のキス」を許すのか? 著者:高塚猛/中谷彰宏…という本が出てきた。当時は自分で買った本だし、業かでは有名だったので、何かヒントを得てやろう!と意気込んで読んだものだ。ところが…あの事件である↓高塚被告を追起訴 部下の女性に強制わいせつ高塚氏は、業界で知る人ぞ知る、元福岡ダイエーホークス社長で、ホテルの再建屋としても一世を風靡した人だ。けれど、ホテルは再建できても、部下は我慢大会でセクハラ地獄の犠牲者だったらしい。笑うに笑えないが、この本を見つけた時には思わず苦笑いが出てしまった。だって、結局、包擁力もヘチマもなかったわけで、「初対面のキス」なんか許してもらってなかった。というか、皆、ストレスだった。それをひたすら我慢していた…などなどの開けてビックリ玉手箱状態である。とどめで、本の帯のコピーは「セクハラになる人、ならない人の差は、ここが違う」…とある。何も違わなかった。というか、全てを一瞬で失ってしまった。今冷静に読み返してみれば、中年二人で「こうすればもてる」と自己満足ワールドである。一瞬は中年族に希望の光を照らしたものの、その光はあまりにも短命だった。世の中そんなに都合は良くなかった、と。多分無理とは思いつつも、ぜひ、続編にチャレンジして頂きたいと(笑)。それにしても、経営書だけを書いていればよかったのに、なんでこんな本を書いたんだろう?自慢したかったのかな?
2005/01/05
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…答えは「アクセルを踏む」こと!テーマパークのような事業では、アトラクションやショーが面白い…という要素だけではうまくいかない。ズバリいって「物販が売れるか?売れないか?」で勝負は決まる、と言っても過言ではない。それでディズニーランドの物販なんかを真似したりすることがあるんだけど、これは間違い。世界的有名なキャラクターを持っているワケだから、スタッフの「販売力」は必要ないから、あまり参考にならない。ひたすら商品開発して、店舗では品切れを起こさないように補充に力をおくので、積極的な販売はない。普段はディズニーランドと比較される事を嫌がるくせに、こと物販の売り方の話になると、「だって、ディズニーランドだって積極的な販売はしていない…」と味方につけようとする傾向がある。ほとんど無名に近いキャラクターやロゴだけで黙ってて売れるほどは甘くない。そこで、販売のトレーニングなんかをしたりすることになります。先日、上海で訪れた「豫園」なんかは大変参考になった。あのエリアはテーマパークみたいなもので、そこに来たお客さんにどう売るか?という視点でみればやはり販売力が凄い。別に理路整然としたノウハウで売っているわけではない。単に、生活がかかっている人たちのパワーだ。しかし、本に書いてある「なんとかスキル」よりも実践的で迫力があるし、何といっても実績と効果があるから勉強になった。活気がある。活気って、「元気を出しましょう!」という類のものではなくて、エネルギーだな、と。勝手に勉強するし(売り方も語学も…)、一度来たお客さんは「友だち!」と忘れない…。けれど、別に生活の危機感の薄い日本ではなかなか彼女たちのようなエネルギーは出てこないのかもしれない。つまり、人間がやる気になればこのくらいは10代の娘さんでもできるということを常時証明してくれている…そんな場所である。そういうシチュエーションがない場合はどうするか?というとやはりトレーニングが大事、となる。エネルギーと能力を努力を温存したい人たちで商売しなければならない場合は勉強やトレーニングの機会を与えないと向上しない。ちなみに、きちんと販売のトレーニングを受けた人とそうでない人たちとの「差」ってどのくらいかるのか?というと、調査の結果では、なんと30%違う。つまり、ビシッとトレーニングすると約130%UPということ。今のご時勢で130%UPはなかなかあるものではない…と思われがちだが、これはやるかやらないか?で結果は正直である。「そんなことあるわけないじゃん!」と言われたことは数知れず。けれど人間が本気になって勉強て努力したら、「温存型」の130%UPなんて軽いもんですよ!スポーツでも、たまに泳ぐ人と、毎日練習している人のタイムの「差」なんて、130%どころの騒ぎではないはず。2倍も3倍も違う…。受験勉強までは頑張るけど、社会に出るとアイドリング状態になる人が多い。社会に出ても受験勉強のようにアクセルを踏む人は「人財」なんでしょうね。
2005/01/03
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あるテーマパークの開業前、役員の方から「幹部に必要なことも言って欲しい」と言われて、「開業後は、GWや夏休み、年末年始などの繁忙時には、役員幹部の皆さんもシフトで勤務してください。きちんと現場を見て経営して頂きたい」と話したことがある。これは何もテーマパークに限った事ではないが、助言したところで実際にそうするところは本当に少ない。夏休みはお盆の時期に少し現場に来るくらいなもので、年末年始などは「部長に権限を持たせてあるから…」と誰も来ない施設は珍しくない。しかし、このパークは違った。開業当初から、本当に社長以下専務も常務も部長までが土日祝日、GW、夏休み、年末年始…に現場を回っている。まったく抵抗がない。日本を代表する一流企業の方々である…。だから「こんなの当たり前」くらいに別に抵抗をしたりなんてことは無縁である。それでコツコツ改革改善を積上げていく。数年経つと、少しずつ成果が花開いていくから見ている方もジーンとすることが多い。全員ではないかもしれないが、大企業、一流企業には、はやり成功する習慣を備えた人々が多い気がする。逆に中小企業の方がそういう習慣がいい加減で都合のいいように解釈するから何をするにも徹底できないし迫力がない。だからこの業界ではたくさん失敗した。この年末年始も社長、専務、常務を寒空の中、深夜まで当然のように現場を回っていた。(皆さんそれなりにお年だから防寒対策はバッチリだった:笑)ネット上では「もっと楽して儲けよう!」みたいな風潮が多いせいか、「誰にでもできる当たり前のことをどこにも真似できないくらい徹底的にやる」…という大変コツコツとした仕事の仕方にはかなわない…それを証明してくれている人たちがいるんだからうれしいことだ。真似しようと思えば簡単に真似できることばかりだが、それを続けるには膨大な精神力が必要になる。(慣れていない凡人には…)この方々は、皆さん自家用車、もしくは電車バス通勤である。どこぞの施設のように運転手付きの車はご自分たちで辞退されている。「いらん」と。結局、この「精神力」が企業力でありブランドを作っているんだなぁと実感。テクニカルなスキルも大事だけど「最後の一マイル」は精神力なんですね。なんだか「武士道」のような…そんな気がしました。
2005/01/02
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大晦日の過ごし方ひとつとっても、年々変化していくのがよくわかる。その代表的なものに「紅白」がある。かつては「紅白→ゆく年くる年」のパターンが多くを占めていた。それが、サザンの年越しライブが数年続いて、この3年間くらいの「PRIDE男祭り」「K-1」と格闘技のイベントになってきた。今年はついに「PRIDE+K-1」で紅白の視聴率と並んだらしい。決定的な時代の変わり目に差しかかったようだ。ファンとしては、感無量である。かつてはこんな現象を誰が予想しただろう?かつては、職場でも「ゴング格闘技」という週刊誌を買っているのを同僚にバレないようにしていた時代が懐かしい(笑)。昨年は「韓流」で、韓国のドラマが大量に日本に輸入されて大ブレークしたが、その裏ではこうした日本産の格闘技のイベントがソフトとして世界中に輸出されている。それはお隣韓国も同様。(ゲームソフトだけではないということ)それぞれの国が真似してイベントを開催し出しているが、なかなか日本のようにうまくいかないらしい。これで年末年始の視聴率はスポーツの独占に拍車がかかってきた。格闘技→天皇杯→箱根駅伝…と。この20年くらいで格闘技業界は大変な進化を遂げた。これは理由を色々見ていくとおもしろい発見がある。まず、●●ボクシング協会、というような団体がないまま、皆、狭い隙間で比較的自由に好きにやっていた。だから団体がいくつもできては潰れて行った。その度に選手や関係者は次なるアイデアを練って復活したり…。当然、大きな失敗もあったが、そのお陰でこうした大成功が起きるようになった。それと、狭いと言いながらも業界紙(新聞、雑誌)との二人三脚だった。何だかんだ言いながらも、いちいち取材に応じている。その証拠に、駅のあの狭いキオスクで、業界紙(新聞、雑誌)が売られている。(キオスクに割り込むのは大変なことだ)全体的にテレビ放映は少なくなったのに、逆に業界の試合数はなんと10年前の約4倍になった。当然、競技人口も増えた。生半可に管理する組織があると、こうして自由な進化はできなかったのかもしれない。好きな人たちが集まって団体を興して、好きな人たちがそれを見て支えて…をひたすら繰り返してきたからこそのユニークなイベントに進化したのである。そして、いつしか特定のファンだけでなく、多くの人たちが楽しめるものになっていく…。このように、冷静に考えれば大変泥臭い業界が大晦日に視聴率をとるようになったこと自体、裏側には色んなヒントが隠れていますね。ゲームといい、マンガといい、格闘技といい、日本のオタク文化は世界への輸出産業なんですね。個人的に今年も「好き」を追いかけつつ、仕事にしていきたいと思います。本年もレジャ研共々、所長の日記もよろしくお願い致します!
2005/01/01
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