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いよいよ明日から海外研修。英語教室の海外研修=英語圏での語学研修とお思いの方もいらっしゃると思うが行き先はインドネシアである。?と思われる方は是非、昨年の参加者が研修で書いた作文をお読みいただければ、私が生徒に海外で学ばせたいことをご理解いただけると思う。昨年の参加者が書いた作文インドネシアでの活動拠点は実教室が村と共同で運営している児童館インドネシアで運営している児童館と、生徒達で作っているボランティアグループが集めた募金で日本語教室を行っている孤児院だが、その他にも、小学校、中学校、高校、専門学校を訪問しそれぞれの学校からリクエストがあった日本について英語と日本語で発表する。生徒達はその準備にてんてこ舞いである。今回リクエストがあったのは、皇室、日本の宗教、お祭り、農業、料理、習字そして日本の遊び(けんだま、おはじき、はごいた)先週末には、南房総の苺農家を訪ねビニールハウス栽培について学び昨日は、神主さんを招いて「神道」について学んだ。お仕着せの海外旅行なら「観光客」という立場で自分のナショナリティを問われるようなシーンはほとんどないがその地域に飛び込んでいくとなると、日本人というくくりで見られ、否が応でも自分が日本人だということをつきつけられる。今年の参加者がどのようにこの研修で成長していくのかとても楽しみだ。さぁ、私も大急ぎで研修の荷物をまとめなければ(笑)
2009年03月27日
3連休が終わり、夏休みや冬休み中と同じくレッスン前のロビーでは、生徒達がどこに行ったの?とおしゃべりに花を咲かせている。そんな子ども同士の会話を聞いているとTDLに行ったことがない、と答える幼児や低学年の生徒がいる。一時期、年間パスポートを持っていたほどTDLに通いロスのディズニーランドにも仕事とはいえ年に数回行っていた私は「行ったことがない」と初めて聞いた時は?と思った。私の教室があるエリアからTDLまではドアtoドアで1時間ほど決して遠くはなく、金銭的な理由で行かないとは考えにくい。お母さんがたにお目にかかった時に「行かない」理由を尋ねてみると「楽しさが押し寄せてきて、受け身で楽しむことより 楽しさを自分で見つけて楽しむ喜びを覚えて欲しいから」と皆さんおっしゃるのだ。幼稚園の園長をしている友人も遠足の行き先について同じことを言っていた。確かにTDLに限らずテーマパークは、ゲストを楽しませるために、あれやこれやと仕掛けがしてあり圧倒的な楽しさが向こうから押し寄せくる場所だ。自分から楽しさを見つける喜び…このように新しい視点を一つづつ親御さんからいただいている。
2009年03月23日
実教室には、現在、年少のクラスが2クラスある。ひとつは、半年間の月一の未就園児親子クラスを経て昨年の1月に年少クラスに持ち上がったクラスと昨年の6月に開講したクラスだ。私が担当しているのは後者の方で、何度かこのブログでもクラスの様子を書いたが英語習得以前の問題反抗期、赤ちゃん返り、男の子が嫌などが次々とそれぞれに起こり、なかなかクラスが落ち着かず生徒のその日の状況によって予定していた内容を変更せざるを得ない状態が11月の終わりまで続いたので先に開講したもう一つの年少クラスの修得度とはかなり離されていると覚悟していた。ただ、昨年の終わりごろから自然に私の回りに円になって座り指示を聞くことができるなど、成長とともに精神的な落ち着きが見られるようになると同時に全員の気持ちが纏まり集中力を必要とするアクティビティが可能になってきていたので少しづつ差を詰めていけばいい、じっくり育てていこうと考え来年度のシラバスを作成していた。ところが昨日、もう一つの年少クラスに体験受講があり、カナダ人講師ともう一つの年少クラスを担当している日本人講師に二つのクラスの違いを外国人講師がどのように言っているかを聞いて耳を疑った。二つのクラスの修得レベルは同じでレッスン内容も今は同じことをやっている。それどころかアクティビティによっては私が担当しているクラスではできてももう一つのクラスではできないものがあると言う。そして、新しい歌や問いかけに対して言葉を出して早く反応するのは、私が担当しているクラスだと言うのだ。カナダ人講師は、集中してレッスンができないことに焦燥感を露わにすることも、しばしばだったのに(笑)何故、このように急激に伸びたのか?考えられる要因は一つだけだ。私が担当しているクラスの生徒は全員同じように実教室に通う兄や姉がいる。そしてその兄姉は皆、上位カリキュラムのクラスに在籍している。つまり家庭で熱心に暗唱課題に取り組んでいるので弟や妹である生徒達は自然にそれらを耳にしインプットされている状態にある。アウトプットに結びつくのが早いのも理解できるし兄姉を目標に「上手になりたい!」という強い気持ちもある。精神面の成長とともに秘めている力を発揮できるようになってきたのだろう。しかし、9が月間挫折しそうになりながらも諦めることなく通い続けてくれたお母さん方の強い意志、サポートがなければ、このような状況にはならなかった。生徒達は幸せ者である。涙あり、笑いありと賑やかなこのクラスがこれからの1年、1年、どのように成長していくのか、とても楽しみである。
2009年03月19日
この時期は、いろいろな英語学習経験を持つ子どもたちがお母さんに連れられて実教室にやってくる。先週も昔お世話になった方の娘さんが5年生のW君を連れて実教室に体験に訪れた。お世話になった方が自宅で公文式の教室をやっていらしたのでW君にも幼い時から英語も他の教科と同じように自宅で教材を使ってやらせ、教材では話すことが学べないと3、4年生の時には近くの外国人講師が指導する英語教室にも通わせたがゲームばかりで進歩が見られないので辞めたという。事前のレベルチェックでリーディングの能力に比べると極端に聞く、話すレベルが低いので上から4番目のカリキュラムで学ぶクラスなら編入が可能ではないかということになり、先週そのクラスを体験し、宿題も持って帰った。昨夜、高校生を指導する為に再び教室へお母さんと一緒にロビーで担当講師と話しをしていた。一週間がんばってCDを聞いたものの、単語しか聞き取ることができず難しい、やりたくない、とべそをかいている。担当講師がリスニングの大切さや、完璧にできることが大切なのではなくやり続けることが大切なのだといくら言っても、明るい返事が返ってこない。「英語を学ぶのは楽しい?」という私の問いに首を横に振る。「どうして?」と尋ねると即答で「むずかしいから、わからないから嫌」という返事が返ってきた。「前に通っていた英語教室も嫌だったの?」「嫌だった」この答えにお母さんも驚いていた。「お母さんに嫌だって言ったことがある?」首を横に振る。「どうして?」「怒られるから」幼い時から英語も国語や算数と同じように自宅で公文の教材で学習してきた彼にとって英語も他の教科と同じく勉強であり、予習復習の習慣はしっかりとついている、とおしゃっていらしたので、他の教科は、わかるし、できるのに英語は、外国人講師の言っていることがわからず、できないし、どうやってやればできるのかがわからないこれをやっても、できるようになるとは思えないからやりたくない、というW君の気持ちも理解できる。早期教育に否定的な教育者が指摘している事実早期教育を受けてきた子どもたちは、早くわかる、できることを求め、ある時期から伸びなくなることが多い。そのものだからだ。同じ5年生でも先月からプライベートで初めて英語を習い始め1年生の弟と同じ宿題を四苦八苦しながらも聞き取れるようになっていく過程を「できた!」と楽しみ英語が楽しいと言っているMちゃんとは大きな違いである。そして1年後どちらの英語力が優れているかはわからない。早く始めればいいというものではない。始める時期だけが重要視されているが指導法や修得させていく過程(継続)も同じくらい重要であり、始める以上に難しいのである。
2009年03月18日
先週、生徒のお母さんから唖然とする話しを聞いた。図形は右脳を使うので幼児からやることが大事だが英語はそうではないので中学からで十分だと図形教室の先生に言われたのだという。○田 真氏が聞いたら目をむきそうな話しである(笑)脳学の専門家でも右脳教育に懐疑的な意見を持っておられる方もいる中で脳学について専門的な知識を持たない私は幼児が右脳を使って英語を修得しているのかはたまた左脳を使って英語を修得しいるのかどちらとも言えない。ただ、小学1年生で英語学習を開始する生徒と5~6歳で開始した生徒では、同じように指導しても修得方法が全く異なるのを見ていると7歳ごろから左脳の働きが強くなりという説に…確かに、と頷ける部分も多い。私は図形教育については全くの門外漢でありいろいろな角度からの見え方を想像する力が必要と言われれば、右脳の働きが左脳より強いと言われている幼児のうちに始めた方がいいのかな?と考えたりたりもする。猫も杓子も英語、英語とにかく英語は早い時期からやらないとダメという今の風潮のおかしさは、私も感じている。しかし、図形だって英語と同じように幼児期に始めなければ絶対にダメというものではないはずだし英語は中学からで十分だからと決めつける根拠はどこにあるのか?幼児期から英語を修得する利点の大きさを知らずにお母さんがその先生の根拠なき決めつけを信じて子どもが英語を学ぶ機会を逃したとすればそれはとても残念なことだ。
2009年03月16日
ほとんどのクラスが来週で今年度のレッスンを終える。この時期は生徒達から嬉しい報告が聞ける時期でもある。今年、中1で英検2級に合格した都立の中高一貫校に通うHちゃんははにかんだ笑顔で来年から2級合格者だけが受けられる特別クラス(何が特別なのかは現時点では?)に参加できることになったと報告してくれた。そのHちゃんと同じクラスで勉強している小1から私の教室で英語を習い始め、6年生から私立の小中高一貫校に通う中2のSちゃんは学校で行われたTOEIC Bridge IPテスト(180点満点)で帰国子女の170点に次いで160点を取り、2番目の成績だったことをやったでしょという笑顔で報告してくれた。そして、その報告をすごいな~という顔で聞いていた昨年の海外研修の作文で自分のいいところが答えられないと書いていた中学受験後の中だるみにどっぷりと浸っていたY君が、学校のテストで文系科目は上位に入り英語をやっていてよかったし海外研修に参加してよかったよ、今年はリスニングと単語をがんばって2級に受かりたいな、と言い出した。学習成果ではなく自分の手で道を切り開いていることが嬉しい。週に1回教室に通い、一日15分の暗唱課題をやるという英語環境で修得した英語力だけではない努力することで身につけた自分力を力に自分で進むべき道を見つけ、努力し新たなステップを踏み出していく中学生や高校生の生徒達。そんな彼らの姿を見て学んで、成長していく後輩達。生徒が巣立っていくこの時期は、教室に溢れる成長していく生徒達の笑顔をこれから先も見続けていくことができる幸せをしみじみと感じる時期でもある。
2009年03月14日
以前、このブログで書いた1年生のKちゃん。今日は、「宿題できたよ」と嬉しそうに教室に入ってきた。お母さんのサポートで暗唱の宿題は無事クリア。クラスメイトも「よかったね」と彼女を迎えたまではよかったのだが次ぎに行った私が英語で出す三つのヒントを聞き取ってカードを当てるというゲーム形式のアクティビティで険悪なムードが漂い始めた…Bow Wowと鳴く動物というヒントで犬のカードが取れなかった彼女が「え~犬がBow Wowって鳴くなんて知らない」とマクドナルドファームの歌を覚え歌ったこともあり先週も他の動物で知らないと言ったので犬についても説明したにもかかわらず知らないと言い出したのだ。その後も、ピンポンって何?チーズが牛乳でできているなんて知らない。ペンギンが飛べないなんて知らない。と、先週と同じ言い訳をいちいち日本語でつぶやくのだ。私が日本語を話さないで、と英語で言っても止めようとせず最初は、黙って聞いていた生徒たちも腹を立て始め「先週も同じこと言ったでしょ」と「習ったよ。一緒に習ったよ。」と先週は彼女を庇っていた生徒も他の生徒と同じく彼女を責める口調になった。結局、彼女たちのやりとりを無視して淡々とレッスンを進めることで険悪なムードは後を引くことなく笑顔でレッスンを終えたが、Kちゃんの態度に生徒達は明らかにあきれ顔だった。Kちゃんを注意し、言わないようにすることは簡単だったが、今回の皆の反応に居心地の悪い思いを体験させることが大切と考え敢えて今日は何も言わなかった。恐らく学校でも同じ状況になっているか今はそうでなくても横の繋がりが強くなり始める2年生の後半になれば、友人関係で悩みを抱えるだろう。彼女自身が理不尽な言い訳をすることの愚かさを学び素直に敗北を受け入れる気持ちになることが大切だ。すべてにおいて勝ち続けることなど不可能だ。ちょうど、来週は振替で他クラスでレッスンを受けることになっているので、その時の様子を見て、お母さんを交えて本人と話しをしたいと考えている。負けん気が強いのは長所でもある。その負けん気を他人に向けるのではなく自分に向け、自分を高めて欲しいと思う。
2009年03月13日
今日は、英語とは全く関係のない話です。原作とかけ離れた展開で、無理矢理終わらせた感のまったくつまらなかった「神の雫」亀梨君のせいじゃないけど、原作にハマっている私の仲間ウチではめっぽう評判が悪かった。しかし、テレビの影響は大きく便乗商法は、ネットショップだけではなく南房総のスーパーに入っているワインショップにも「神の雫コーナー」が現れた。(安いワインしかなかったけど…)いくらワインを飲むのは週に1度とは言え、村名ワインや、一級畑を毎回飲むわけにもいかず3000円以下、できれば2000円以下の美味しいワインを常にネットやショップで探し歩いている。昨日も隣駅のショップでワインを物色Melini CHIANTI 2007 メリーニ キアンティ 2007年 ¥980とUngsteiner Herrenberg Riesling Kabinett trocken[2005]ウングシュタイナー ヘレンベルク リースリング カビネット トロッケン 2005 ¥1780を購入し、夕食にChiantiを飲んだ。美味しい…でも、なんとなく怪しさを感じた…そして今朝、やっぱり居酒屋で安サワーを飲んだ翌日のように頭が痛くなったケチらないで、1ランク上の2000円のクラシコを買えばよかったと反省ウングシュタイナー ヘレンベルクはドイツワインが苦手な私でも楽しめる辛口の白。残念なことに、これが最後の在庫だと言われネットで検索したら2000円…2000円出すならブルゴーニュが買える…ワイン選びの悩みはつきない(爆)
2009年03月12日
宿泊研修では、普段の授業では見ることができない一人一人の子どもが持っているキラキラと光る可能性の片鱗を目にすることができる。これらの可能性の芽が育っていく土壌を培うことも私たち子どもと係わる講師の役割だと考えている。この絵は、年長さんの男の子が「こころにのこったよ」という言葉とともに今回の研修の感想文に書いていたものだ。他の参加者も絵を描いていたが、参加者全員を描いていたのは彼だけだった。拙い絵ながらも、どの参加者なのかがわかりみんなと一緒で楽しかったという気持ちが伝わってくる。ひらがなも半年くらい前からぼちぼち覚え始め書いた文は短く誤字脱字だらけなのだが、使われている語が輝いていて、彼の豊かな感性を感じた。他にも、練習すると上手になるから縄跳びが好きと語る論理力を感じさせる子や私の言葉に、いちいち「~だから?」と尋ね、発想力を感じさせる子など以前にも書いたが、子どもには自分で伸びようとする力が備わっていると今回の宿泊研修に参加した年長さんや1年生を見ても感じた。トマトは、水をあまり与えずギリギリの状況で育てると甘くなると聞く。「教えすぎないこと」も大切だと今回の研修で再度、参加者から教えられた。
2009年03月10日
年長さんたちの宿泊研修で南房総の家に来ています。先週末からずっと予報が雨だったので6本の雨用プログラムを用意していたのだが、週間天気予報を見事に覆して、見事に晴れ女の面目躍如といったところでとても嬉しい。新1年生(現年長)と1年生を対象としたこのプログラムは親と離れて共同生活を体験させることで身の回りのことを自分で行えるようになることがいかに大事なことかを学ばせるとともに協力、協調そ経験させることが目的であり英語習得を目的とした合宿ではない。どこでも寝られ、なんでも食べられるつまり他を受け入れられることができれば、自分が学びたいもに出会い、海外で勉強がしたい!となった時、世界中のどこへでも行くことができる。以前にもこのブログで書いたが、幼児から私の教室で英語を習い始め高校生になって英語の成績が良いので学校で英語圏での1ヶ月のホームステイを勧められても断る生徒が少なくない。断った理由を尋ねると、偏食だから食事が心配で行きたくない、知らない人と同じ家で生活するのが嫌だと言うのだ。言葉ではなく、食事が足枷となって羽ばたけないのである。小学校中学年にもなれば偏食は恥ずかしいことだという意識が芽生え、宿泊研修に参加したがらなくなる生徒も多い。一方で、小学生から私の教室の宿泊キャンプや研修に積極的に参加してきた生徒達は、英語圏での語学研修だけではなくフィールドワークでタイの山村や、南米へと出かけ、ホームステイフットワークが軽い。かわいい子には旅をさせよ海外研修の引率で親元を離れて成長していく生徒たちの姿をつぶさに見ているとまさしく名言だと思う。今回の参加者たちもこの研修を皮切りに経験を積みながら、人との係わりを楽しみ、自信をつけて広い世界へと羽ばたいて欲しい。
2009年03月07日
中学受験が終わって一ヶ月、まるで特別なことをしてきたかのように振る舞う生徒が出てきた。中だるみの前兆である。12月の終わりごろに一人のお母さんから中学受験をして大学まである一貫校に入った今年中3の元生徒が高校への内部進学が絶望的なばかりか、卒業も危ういと聞かされた。この生徒は5年生の時に受験準備の為に私の教室を辞め、合格後、個別レッスンや夏休みや冬休みの講習に参加していたのだがただ、教室に来た時だけ勉強するだけで、全く勉強をしておらず中学受験の時に通っていた塾にも引き続き通っていたが、何も身についていない。なぜ、勉強しないのか?と尋ねるとビリにならない限りは、大学に行けるから別に勉強する必要がない。と答え、無断欠席を繰り返すこともあり中学2年生の夏休みで辞めてもらった。最後に話しをした時にお母さんがため息をつきながら「余程のことがなければ大学には行けるので もう好きにさせます。」と言っていたのだがそれから訳1年半で余程の事態になってしまったという訳だ。この学校は希望すれば98%の生徒が内部進学できると言われている。確かに余程のことがなければ、進学できる数字で、お母さんがウチの子に限ってその2%に入ることはないだろうと考えていても無理はない。先生との面談でお母さんはかなり取り乱されたと聞いた。しかし、進学できない生徒が2%いるということは誰でもその2%になりうる。ましてや入試で絞り込まれた生徒だけしかいないのだからその2%になるのは簡単なことなのだ。成績の悪い生徒を内部進学させない中高一貫校も多く実教室の中だるみ状態の生徒たちから先生から外部受験を考えるようにと言われたと聞く。もちろん学校の中には、中だるみを防ぐ為に毎週のように習熟テストを行うなどのテスト漬けにしたり将来の夢を書かせ、それをどのように実現していくかを考えさせたり、積極的な取り組みをしているところもあるがそれでも勉強をしない生徒はしないと言う。結局は本人の勉強に対する考え方である。キラキラと4月からの中学での学習に希望を持って勉強をしている生徒の隣で終わった余韻にどっぷりと浸っている生徒を見ていると将来、どちらが有意義な中学生活を送ったと言えるのだろうかと考えずにはいられないのである。
2009年03月03日
月に一度プルミエメンバーとskypeのグループチャット機能を使って「学活」を行っていて、私も参加メンバーの一人として親子英語に取り組むお母さんの意見を聞くことで自分の指導方針を確認でき、とても有意義な時間を過ごさせていただいている。これも皆から出たテーマや司会などをメンバーが引き受けて、運営してくれているから行えることで私一人の力ではとても実施には至らなかっただろう。実にありがたいことである。先月の学活のテーマは「絵本について」と決まっていたのだが時間が足りず1つめの議題であったORTとCTPで終わってしまった。この二つは英語育児をしているお母さんに人気があり、感心も高い。この場でCTPやORTについてどのような意見が交わされたか詳細にお伝えすることは差し控えたいが、参加者に限って言えば、ORTの方が人気、感心とも高かった。私は、CTPもORTもレッスンで使うことを検討したが結局使うには至らなかった。理由はいろいろあるが、毎日のように読み聞かせができ冊数に制限がない家庭での取り組みとちがってレッスンの回数が年間で決まっている教室のレッスンでは読みきかせる絵本の冊数にも限りがありその年齢の子どもに出会わせたい絵本という基準で絵本を選択するからだ。特に4月から開始する未就園児のクラスでは物語の絵の構成や行間から情感が伝わってくるような絵本を選んだ。情緒に訴えかけてくる優れた絵本は、講師にとって幾重にも発展させることができる素晴らし教材でもある。夢玉bookstoreでも紹介している私が大好きな絵本の一冊、Margaret Wise BrownのGOODNIGHT MOONなどはこの本を使って数十回はレッスンができる程内容の濃い、力強い名作だと考える。修得目的に書かれた本ではなく知識や情報を得る為に読む読み物だけではなく英語でも日本語と同じように親子で感動できるような絵本を読み聞かせてあげて欲しいと思う。
2009年03月02日
春休みに行う海外研修の最終打ち合わせの為に26日からインドネシアに行き、今朝、帰国しました。寒さが暑さで膨張した身に堪えます…実教室の生徒達が資金集めをしてインドネシア人の日本語講師を雇って孤児院での日本語の授業を始めてもう6年になる。何度も先生が変わり、そのつど頓挫しそうになりながらもなんとか活動を続けてきたのだが、今回、予期せぬ形でその6年間の成果を目にすることができた。出発の3日前、現地スタッフから孤児院の生徒が日本語のコンペティションに出るから参加費を出してあげてくれないか?というメールを受け取った。日本語のコンペティション?詳細を聞こうと電話で尋ねるが「ひらがなを読むと書くコンペティション」という返事でさっぱりわからない。28日行われるから見に来て下さいと日本語の先生から連絡があったと言う。どのような内容でも生徒たちの経験になればと、参加費(7人分で5000円弱)をインドネシアでの活動資金から出すことを了承し、昨日の10時に何もわからぬまま会場である旅行専門学校に向かった。学校のホール(私立の学校らしく冷房完備)の前には浴衣を着た数人の専門学校生の姿も。ドアを開けると、女の子が審査員を前にステージの上でお婆さんの動き、演技をしながら桃太郎を朗読している光景が飛び込んで来た。なかなか上手だ。私の姿を見つけた日本語の先生が側に寄ってきておそろいの制服を身につけた孤児院の生徒達が座っている一角に案内してくれた。皆、私に笑顔で会釈するものの緊張からか表情が固い。日本語のコンペティションとはこの島の州都にある日本語の授業を行っている中学校、6校から70人ほどの生徒が参加してのお習字と桃太郎の朗読のコンテストでステージの左奥には1位から3位までのトロフィーが並んでいた。いよいよ孤児院の中学生の中では一番上手な子が呼ばれステージに上がった。声もはっきりしているし、なにより堂々と日本語を口にしているのがいい。審査員に目をやると、しきりに頷きあっている。好印象を得たようだ。出番を終えほっとした表情で席に戻ってきた彼女を褒めながらひょっとしたら賞が貰えるかも、と思っていたら、なんと次ぎに登場した男の子の上手なことびっくり彼の学校はこの市でお金持ちが通う一番いい学校。私たちみたいな普通の家では通わせることができないとスタッフが私に耳打ちをした。生憎、午後から他の学校の先生とも会わなければならなかったので日本語の先生と生徒達が訪問した時に何をやるかなどの打ち合わせをして、結果発表を待たずに学校を去った。全部を見たわけではないが、優勝は、ぶっちぎりでこの男の子2位が私が入ってきた時にお婆さんを熱演していた女の子上手くすれば3位に孤児院の生徒が入れるのではないかと心の中では密かに期待をしていた。そして、夕方6時過ぎに孤児院に打ち合わせに行った時に結果を聞くと習字部門で一人が2位に入り、朗読部門では、私の予想通り3位に入ったと言う。3位に入った彼女は、去年は学校から出て何も賞を貰えなかったけれどもっとがんばって上手になりたいと思った。今年は、日本の生徒達のお金でコンテストに出してもらって賞を取ることができて本当に嬉しいです。と、嬉しそうにトロフィーを持ってきた。実は昨年は孤児院の生徒達が通う学校がこのコンテストの参加費を出してくれたのだが、今年は、財政難から個人で出すように言われたという。孤児院で暮らす彼女たちにとって、個人で出すと言うことは、孤児院が出すということだ。しかしインドネシアの軟弱な経済基盤は、世界的な経済悪化の影響を強く受け、孤児院は寄付も集まらなず苦しい状態だ。そこで、孤児院の院長先生と日本語の先生が相談し私に話しが回ってきたというわけだ。大卒が全体の10%程度にもかかわらず高卒では企業への就職は難しいという状況の中、孤児院で暮らす彼女たちは高校から先、大学や専門学校に行きたければ学費を出してくれるスポンサーを見つけなければならない。こういう小さなコンテストを足がかりにして大きなコンテストで成績を残すことがスポンサーを見つける上では大切なのだ。優勝した男の子が通う学校は日本語を学んでいる生徒達を日本に研修に連れて行っているのである。そんな恵まれた環境にいる子どもたちに打ち勝たねばならない、厳しい状況だ。2位や3位に入ったことで彼女たちが自信を持ってより積極的に日本語を学んでくれることも嬉しいが今回の結果で彼女たちの未来が少し開けたことが何よりも嬉しい。親がかりで進学している日本の子どもたちとは全く違った次元で語学が活きる世界なのである。そんな彼女たちの少しでも役に立てればと実教室の生徒たちが始めた週1回の日本語のレッスン。6年がたち、孤児院の生徒達の中で少しづつ大きな実をつけ始めたようだ。来月この地を訪れる海外研修の中学生である参加者たちが彼女たちと過ごし、何を感じ取り、どのように消化するのかとても楽しみだ。
2009年03月01日
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