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幼児や低学年から英語を学んできた生徒たちは、当たり前のことだが、言語が違うだけで、思考する頭は一つなので日本語で間違えることは英語でも間違える。現代文の問題で間違えることは、英語の問題でも同じ間違えをする。これは生徒たちに受験用の難易度の高い英語の長文読解問題をやらせるとよくわかる。客観的な視点を持って読まなければならない問題を間違える生徒は、辞書を使っても正しい答えにたどり着かない。いわゆる「思い込み読み」と言われる主観的な視点で、こうだ、と決め込んで読んでいるからだ。「先生、どうして私の答えは×なのですか?」「あなたの考えは聞いてないから「筆者はどう考えているのか、だから」と、客観的視点を持って読むポイントを説明する。このような生徒たちは、客観的視点と論理的思考が必要な評論文が苦手である。しかし、彼らは、現代文が苦手という意識を高3になって模試でも受けるまで持つことがない。それも出題によっては偏差値60の時もあるので偏差値40の時は、問題との相性が悪かった、で片付け本人の意識の中では「国語が得意」になってしまっているのでタチが悪い(笑)「ひょっとして評論文が苦手じゃないの? 英語と同じで」と尋ねると、「そうそう、そうなの先生。」と、ようやく苦手があることを認める。そんな生徒の一人、高校1年生のAが夏期講習に何をやればいいか?と尋ねてきた。(実教室の夏期講習は、個別形式なので 高校生以上は、自分で復習したい箇所を書き出し 担当講師と話し合って内容や時間数を決める)1学期に学習した2年生範囲の文法事項も定着レベルまで来ているし語彙は自分でやっているし…「得意の思い込み読み癖を直す為に 現代文をやった方がいいんじゃない?」彼女、そして彼女のような生徒に読ませようと思って購入した本がこちら読むだけで運命が変わる入試現代文の法則現代文は数学と同じという視点は大変おもしろいし理解しやすい。高校2年生からは、現代文も数学も日常の具体的レベルから脱して抽象的な概念世界で考えるものになっていきます。そして担当している高3の生徒が一橋、早稲田を受験するので過去問題集を買って出題内容、傾向の勉強を(私が)していて感じたことが、この本にも書かれていた。「読める」と「解ける」は違う。社会に出てからも必要とされる難解な受験問題を解くために必要な論理的思考や柔軟性、対応能力は読書(多読)だけでは育たない。客観的な読解ができない高校生の生徒達にはこの夏、自習でも予備校でもいいので現代文を学習して客観的視点を身につけて欲しい。現代文だけでなく英語の成績もアップして一石二鳥(^^)v
2009年06月29日
この時期2週間以上窓を開けないと部屋のどこかにカビが……というわけで、今週末も南房総の家に来ています。予定のない週末は本を読むことにしているので来年度の大学入試対策の問題集が発売されたこともあり中身チェックを兼ねて比較的大きな書店へと出かけた。そこで目に入ったのが、やってあげる育児から見守る育児へ今、問われる親子の距離感藤森平司 著私が指導する上で一番大切に、そして意識しているのが生徒との距離感、自分の立ち位置である。レッスンでは、すべての生徒が「みんなの先生」と思える距離を保つことを意識し一対一で話しをする時は、心を開ける距離を心がけている。ちょうど先月から会員制ブログであるプルミエで自立をテーマにその距離感と子どもへの係わり方を躾け、習慣づけ、学習という流れで書いていることもあり親子の距離感という言葉に反応して(不思議なことに大学入試関連の学習参考書 それも英語の隣に並んでいた)この本を手にとった。(出会う運命?笑)著書の藤森氏は、大学で建築を学び、その後小学校教諭の資格を取って小学校の低学年の担任に。現在、八王子市にある「せいがの森保育園」園長である。何年間も同じ年齢の子供達に多く係わってきた経験から生み出されるものとはこうも似てくるのかと、思わず立ち読みをしている事を忘れて読みながら頷いてしまった。距離感を言葉にするのはとても難しいと私もプルミエで書きながら思ったのだが、さすがである。ズバリ私がそうなの!と叫びそうになった言葉で表現されていた。「楽しいな」「かわいいな」と思えたらそれが、ちょうどよい距離感です。脳学おばあちゃんの決めぜりふ(?)の前頭前野はこの本の中でも登場している。2004年出版なので、書かれている情報が少々古く、?と思う部分もあるしこのボリュームで1500円は高いと思わないでもないが保育園での子どもや親の様子を例にあげ具体的なアドバイスも書かれているので参考になる部分は、かなり多いと思う。未就園から幼稚園のお子さんをお持ちの方にはお父さんを含めて、是非、読んでいただきたいと思う本だ。
2009年06月27日
昨日、小学校3年生のお子さんを持つお母さんと話しをした。以前もこのブログで書いたが3年生はギャングエイジと呼ばれ子どもが子どもの世界を持ち始める時でもあり学校生活が、学校に行っていない時間でも子どもの生活に係わってくる。低学年の頃とは子どもの様子が大きく状況が変わってくるのだがなかなかその全てを親を含めて回りが把握することが難しくなる。「お母さんには、内緒だけど…」「お母さんには、内緒にして…」という言葉を口にし悩みを相談する生徒が表れ始めるのもこの頃からだ。3、4年生の生徒と話しをしていると友達との横の関係が強くなってくることで同じクラスの子や友達を自分と比べ、褒めたり、批判したりする一方で、他人からの自分の「評価」を気にするようにもなり客観的に自分を見始めていることを感じる。今、プルミエで書いている自立学習もしかり成長するに従って伸びていく生徒たちは、自分から逃げることもなく、諦めることもなく自分としっかり向かい合うことができていると感じる。自分と向き合うのは勇気と気持ちの強さが必要である。小学校3年生は、子どもの社会に足を踏み入れることで自分と葛藤し始めている。そんな彼らに必要なのは、厳しさではなく自分と向かい合えるようになる励ましと導きではないだろうか?そんな事を話し外に出たら、いつの間にか雨が止み、青空が見えていた。お母さんの心も浮上したとのことお役に立ててよかったそして私もプライベートレッスンや公文の内容など勉強になった事が多く、有意義な時間を過ごさせていただいた。プライベートレッスンと公文についてはmixiで後述します。
2009年06月25日
3月末から放置状態だった夢玉studyとbookstore更新しました。放置中も多くの方々に利用していただきましたこと心から、御礼申し上げます。夏休みや冬休み期間は、低年齢のクラスを中心に家族旅行や帰省でレッスンを欠席する生徒が多いので通常レッスンはメイン教材を先に進めることはせずに、例年、絵本や物語の暗唱などボリュームのある課題を出している。今年新しく課題に加わった本の一部が、CorduroyThe kissing handBilly's BeetleThe Velveteen Rabbit実教室では年齢や英語力に応じて使い方を変えて課題として与えている。どれも音声CD付があり、気軽にいろいろな方法で楽しんでいただけると思う。昨日、6年生のクラスが夏休みの課題本として選んだのが、The drinking gourd (I can read book 3)アメリカでは有名な物語で、amazonの紹介文にはこのように書かれている。The stars of the Big Dipper have led a runaway slave family to Deacon Fuller's house, a stop on the underground railroad. Will Tommy Fuller be able to hide the runaways from a search party -- or will the secret passengers be discovered and their hope for freedom destroyed?彼らへの課題は、日本語の本と同じく、この本を読み、あらすじと感想文を日本語で書くことだ。そして夏休み明けの外国人講師によるレッスンでは、この本をトピックに英語で話し合うことになっている。このように毎週のレッスンではできない題材を扱ったり内容にチャレンジできるのは、時間に余裕がある夏休みだからこそ、であり、生徒達にも時間をかけられるからこそ英語絵本の世界を楽しんだという思い出を作ってもらいたいと思う。
2009年06月23日
一昨日は、実教室で父母会、昨日は、プルミエの更新日とバタバタとしていて、こちらの更新ができませんでした。実教室で家庭と教室との二人三脚でを指導方針として掲げているように幼児から高校生と長く通っていただくケースが多いので一人の子どもを親御さんとは違った角度で見続け接していくことができ親だからできること、親ではないからできることがあり、それぞれに何をすべきかが、生徒たちの成長とともに見えてきた。そして、小学生の時からは想像できないほど、中学、高校で伸びた生徒の親御さん方から聞かせていただいた今考えれば、幼児の時に、小学生の時に○○していたのが、よかったのかもしれません。という言葉の数々、そして生徒達の成長の過程から見出したことを実教室の親御さんから相談を受けた時にお伝えしてきた。今回その一部をプルミエで書いている。父母会でも触れたが、乳幼児期の子供にとって親御さんが優先すべきことは一緒に過ごす時間が多い親でなければできない自己を律する力の芽(我慢)、自分で考え、自分で行動できる力の芽(自信)を育てることではないかと考え、英語力をと考えるのであれば、尚のこと、根幹となる言語力の芽を日本語の語りかけや読み聞かせで育てることを最優先するべきだと考えている。親ではないからできることは成長に応じた環境を作って与え、吸収させることだ。自己を律する力、自分で考え、自分で歩く力の芽があれば、子どもは、「良くなろうとする力」を使って芽からいろいろな事を吸収し、自分の力として伸びていく。昨夜、高校生(中2,中3を含む)のクラスを指導しながらそれぞれに親には言わない悩みや葛藤を抱えているのだろうが自分で折り合いをつけ、前向きに目標に進んでいるそんな笑い合って英作の答えをホワイトボードに書く彼らの姿にお母さんを心配させながら教室に通っていた幼児期や小学校低学年の時の彼らの笑顔を思い出した。今の私の二人三脚の相手は、完全に彼らのお母さんではなく自分で考え、歩き始めた彼らである。そして、親ではない私だからこそ、彼らは私をパートナーとして受け容れているのだろう。
2009年06月19日
私は女の子らしいという言葉とはかけ離れた子供時代を送ったので男の子だから、女の子だからという説をあまり信用していない。しかし、長年多くの中学生と係わる中で同じ状況でも、男の子が口にする言葉と女の子が口にする言葉が違うことに気がついた。たとえば、学校の定期テストの結果に対しても同じ塾に通っていて同じような点数を取っても私のがんばったね、という問いかけに対して女の子は「はい、がんばりました」と笑顔で答える子が多いのに男の子は「塾でテスト対策をしてもらったから」とと殆どの子が自分だけの力ではないことを報告(笑)する。女の子は、結果オーライ、点数は点数それに対して、男の子は、過程に結果と同じくらいこだわるという傾向を感じる。考えてみれば幼児のクラスで時計の読み方導入する時におもちゃのアナログ形式の時計を使い針を手で動かすのだが女の子が表の文字盤しか見ないのに対して多くの男の子は文字盤の裏側を見ようとする。近年、中学生の男子生徒と話していると自分に自信の持てない男の子が増えていると感じる。積極性を感じず、受け身の印象を持つ。「男の子は女の子に比べて動作が遅いからつい待ってられなくて、手を出してやってしまうんです。」と実教室の一人のお母さんが反省していらしたが、お母さんの手を借りてやってきたことと中学生の男子生徒の自信のなさは無関係ではないような気がする。ロビーにある簡単な積み木形式のおもちゃで遊んでいた2歳の男の子がお母さんがそんな積み方じゃ崩れるからと手を出した瞬間、怒ってがしゃ~~んと積み木を崩してしまった。たとえ途中で崩れてしまおうとも初めから自分の手で積み重ねていくことを楽しんでいたのだ。男の子たちはなんて純粋で繊細…そして難しい(笑)自分で解けた、と自信をつけさせるのが難しいのも男の子だ。あの手この手で、上げたり下げたり、手がかかる(笑)しかし、難しいからこそ悦びも大きい。自信を持って歩き始めた男の子たちは輝き、逞しい。そんな数年後の彼らの姿を見るのが私の楽しみの一つだ。
2009年06月13日
1年生の宿泊研修で南房総に来ています。今回も3月に行った同学年の宿泊研修と同じプログラムで家族以外の人と生活を共にすることに慣れることが目的だ。カレーの下ごしらえ、お米をとぐ、お皿洗い、掃除などを皆で協力して行っていき、集団の中の個を体験させる内容になっている。丸二日一緒にいるので、私たちにとっては参加者が教室では見せることのない顔を見ることができる絶好の機会でもある。さまざまな角度から一人の生徒を見て全体像を掴むことは長い間指導していく上で、とても大切なことだ。教室ではきはきと講師の質問に答えていても未知の環境では固まってしまったり逆にレッスン中いつも他のメンバーに先を越されている生徒が積極的にチャレンジして、皆に教えるなどリーダーシップを取っていたりする。今回も、言われなくても他のメンバーのお皿にサラダを取り分け、テーブルを拭くY君、泊まるのは嫌、帰りたいと泣いたNちゃんと教室での姿からはまったく想像することができない一面を見せた生徒がいて担当講師を驚かしている。実は、この宿泊研修は、8月に行う小1から高校生までが参加する縦割りのキャンプの参加メンバーの選抜も兼ねている。学年毎にそれぞれ選考のポイントはあるが、1年生の選考のポイントは、積極的にこの宿泊研修を他のメンバーとともに楽しむことができているかどうかだ。明日も参加者たちがどんな顔を見せてくれるのかとても楽しみだ。
2009年06月06日
今月から年中さんの暗唱課題が正式に始まる。年中に暗唱課題を出す目的は、英語の習得より年長までに自分から進んで課題をやるという習慣をつけることだ。今月はまず一日の生活の中で英語の時間を決め可能な限り毎日同じ時間に一緒にやる、ということをお母さんにお願いし、一日の中に英語の時間が当たり前にあるという感覚を子どもの中に作っていく。たまたま今日の年中クラスは全員が第二子で上の子たちがすでに暗唱課題に取り組んでいるので、やっとお姉ちゃん、お兄ちゃんと同じことができると課題の入ったファイルとCDを実に嬉しそうに受け取ったし、お母さん方も向かわせ方がわかっているので子どもの気持ちを上手にリードしていた。小学校に行くようになったからといって急に宿題をやる習慣がつくわけではない。勉強をする目的、楽しさそして自分の手で達成する悦びを感じていなければ自分からするようにはならないし習慣づけることは難しいと考えている。さて、小学校入学前2年間暗唱課題をやることでどこまでそれらを感じさせ生徒たちが目標を達成するサポートがお母さんとともにできるのか。今後の習得を大きく左右する学習姿勢を作りあげていくことでもあり私たち講師にとっても毎年大きな指導課題でもある。
2009年06月05日
先週、中学生の生徒が一枚の塾のチラシを持ってきた。駅近くにある塾で土日に近隣の中学別の対策を行うらしく大きく、無料中間テスト対策と書かれていた。どうやら、過去問から出題されるところを予想し繰り返しやらせ点数を上げることを目的とした授業のようで各中学に通う塾生たちが、入塾後に定期テストで何点点数が上がったか学校別に書かれている。テストに出るところを繰り返しやらせれば理解とは関係なく点数を取らせることができる。実力以上の点数が取れる。ドーピングである。今はテストの点数は、自分の頭でもぎ取ってこい!と突き放しているが私も過去に数回、せっぱ詰まった中3の生徒に内申点を上げたいと泣きつかれて徹底的にテスト対策をした苦い経験がある。偏差値50以下の英語力でも準2級に合格させ、学校のテストも90点以上を取らせ結果、実力以上の高校に合格しその高校の落ちこぼれとなった。手取り足取りやることで大きなマイナスを背負わせてしまったのだ。習得なき学習…これほど無意味で虚しいものはない。そして、安易に点数を取ることを覚えた子どもたちが塾依存から抜け出せないのは当たり前のことだと思う。
2009年06月01日
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