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2017.07.31
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2017.07.31
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涼視点*ゆがみを正す為には、全てを取り入れ続けるか、全てを拒み続けるしかないんだろう。生き続ける為には、自分の譲れない正しさを、何を犠牲にしてでも守るしかないんだろう。あいつらは正しい。あいつらは、悪くない。あいつらは、悪い事は何もしていない。むしろ頑張っている。余計なことを背負い込んでまで周囲の為に尽くしている、生産的な人間だ。当たり前のように正しい道を選び、歩く人間だ。当たり前として正しい道を薦め、押し付ける人間だ。正論を武器に出来るあいつらが、俺は少し羨ましくて、眩しくて……そして、ああはなりたくない、と思った。……はなもちならない正論を言い続ける系譜。自分に非を感じないからこそ相手を責められる声。それが昔の安居と、花と、そして要さんは似ていた。一度間違いを自覚して、どうすればいいのか分からなくなった安居は、以前よりずっと感情の起伏が減った。あの烈火のような感情はたまに俺を叱る時に現れるくらいで、普段は流水のように穏やかに、そして少し悲しそうにあいつは笑ったり戸惑ったりするようになった。あいつは周囲に正しいと認められなくても、自分の正しさを守れるようになった。だから正しさを状況に合わせて変化させて、あいつの揺るがない芯を守るのが俺の役目だ。きっと、これからはもっと穏やかにあいつは周囲に影響を及ぼしていくんだろう。これからはもっと穏やかに、あいつは周囲から影響を受けていくんだろう。欠けているから、あいつは今日も誰かを探している。……いつその誰かが埋まるのかも、その誰かにあいつの穴を埋められるのかも分からないが。*安居の傷を深くして、その経緯を知り、安居の傷を癒した夏Bの話を聞いた花は、以前と違って安居を積極的に責めることはなくなった。心の中ではどう思ってるのか知らないが。代わりに花を取り囲む奴らの声が煩わしいとはいえ、あれなら当人同士の衝突には繋がらない。欠けているから、奴は今日も周囲の話を聞いている。……その話がどこまで奴に都合のいい話か分からないが。*あの二人を育てた要さん。あの人こそが、あの二人に真っ直ぐな目と妄信に近い信じる力と、正しさを与えた。そうして、正しいからこそ、正しさに安居は壊された。正しいからこそ、正しさを背負って花は安居と衝突した。日々壊れて、花あたらしい正しさを殺しかけた安居を、要さんは殺そうとした。吊し上げは成功、だが断罪は失敗。告解すべきは要さんなのだから当然だ。あの人は、今はただ静かに見守っている。こちらを散々掻き回して傷付けておいて、のうのうと生きていることへの苛立ちと、生きている限りはいつかはまた話をできるのではないかという馬鹿みたいな希望、それで安居が罪悪感や絶望を感じずに済むならいいという安堵。……俺自身も、まだ、責められる相手が存在しているという安堵を抱けている。欠けているから、あの人は今日も静かに責任を負ってくれている。……いつ、その期限が尽きるのかは分からないが。*それでも、誰もが足踏みしている状態を打ち破るのは。仲間の誰かが馬鹿をやらかして寄り道から帰れなくなった時に、王道でもって元の……遠い過去から確実に受け継がれ、遠い未来へ確実に続いている道へ引き戻すのは。「だから言ったんだ」と呆れながら、分からないだらけの道の少し先で、ほのかに光りながら待っているのは。あいつらの持っている正しさだ。失敗も絶望も全て燃料にして、あいつらの歩む道は太く長く続いていく。
2017.07.30
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・黒髪・概ね短髪・包帯と流血と不敵さが似合うエリートor体育会系10人 タイプや立ち位置が似てるなと思って集めてみたけど逆に違いが分かって面白いの巻・実際に顔合わせたら気が合う時はとても合うけど合わない時はお互いなかなか譲らなそう・集団行動で意見が分かれた時に折れる度勝手に番付:宮っちん(いい子)>青嶋(さっぱりしてる)>あきら(溜める)>パイ・ヤン(子供が気を使ってる様子に気が引ける)>伊織(家が絡まなければ)>梶(折れるというより諦める/単独行動を始める)>シン(安全性の確認取れてるなら何でもいい)>赤木(相手が専門なら任せる)>安居(場合によるがトラウマ関係の時は絶対譲らない)≒赤の王(場合によるが王としての何かを問われる場合絶対譲らない)・泣く度:※哀しみ・虚しさよりは悔し泣き・悔の涙が多い安居≒パイ・ヤン>あきら>宮っちん>青嶋>朱理>伊織様シンとパールちゃんと赤木は泣いてる姿があまり想像出来ない・以下何となくの描き分け。1兄貴分優等生→人を見定める目・対夏B版。泣きぼくろ。イノセント鬼火眼光。・4つ角全部パッキリ割れたみたいになってる。遠目だと外側の端上下から睫毛出てることが多い。・髪の長さ3~5cmくらい/割と地味にモデルチェンジ/後頭部白髪2末弟王子→常に自信満々。・多分一番眉尻が太い。目頭の隈っぽい所によって苛烈さが強調される。7種では吹雪の方がテンション的に似てるかもしれない。・10cm以上/後ろの毛はよく逆毛モードになる3お父さん勇者→よく蒼褪める。大体いつも怒ってる@とらじ。・下睫毛が出てることが多い。ガビーン。・50cmはある/きしめんのような作中きっての美髪スーパーロングストレート4代表選手→無表情で常にキリッとしてる。多分この中で一番クール。頬にほくろ。・眉毛もっと濃い。よく目をつぶって音楽聴いてる。・2~5cm/ふさふさ5秘密チームの一員→活発ダンスィ。・他の子に比べるとシンプルな目。その分表情によって印象が変わるかも。・10cmほど/ゴンさん6引力男→この中で一番謎が多い。確固たる意志。・上目尻は流れる・下目尻はぐいっと持ち上がる感じ。・7cmほど/綾波っぽい7エリート野郎→ハイソでアメリカン。・垂目っぽい。アイホールにパールまぶしてる感がある。・10cmほど/普通8サッカー→鈍感でいい奴。・塩顔で目が長い。あまりアップにならない。・3~5cm/パリッとしてる9甲子園→常に何かに追い詰められたような目。・木の実っぽくて可愛い感じの目。初期目。・2~4cm/猫っ毛っぽい10バイク→余裕を湛えた目。・どちらかというと垂目?・10cm~50cm越え/若干柔らかそう・描いてて思ったこの人もこういう表情しそうだなメモ:安居→35689朱理→47810パイ・ヤン→2568梶→26710宮っちん→38シン→45赤木→24510青嶋→3510あきら→138伊織→238・群れの長/ 安居(夏A)朱理(国王領/赤)パイ・ヤン(勇者御一行)伊織(東条家)・ソロ充/ 梶 シン・エース/ 安居(水泳)パイ・ヤン(勇者)あきら(野球)赤木(仕事)青嶋(サッカー)梶(スケート)シン(災害対応)・御子息/ 朱理(悪政王の皇子)伊織(利用される血筋)・子供の世界/ 宮っちん 安居 あきら 青嶋 (梶/学園)・大人の世界/ 朱理 パイ・ヤン 赤木 梶 伊織 シン・現代日本/ 梶(スケート)宮っちん(湖)赤木(会社)青嶋(テロ)あきら(サスペンス)・きなくさい世界/ 安居(隔離施設→隕石衝突後)朱里(文明崩壊後の日本)パイ・ヤン(鼠)シン(人的災害・テロ)伊織(世紀末染みた世界)・目線で人を殺せそう/ 安居 朱理 梶 シン・掴み切れない/ あきら 伊織・睨んでても安心感がある/ パイ・ヤン 宮っちん 赤木 青嶋・青嶋とはるこは正直どっち描くか迷った・梶真珠ことパールちゃん描こうと思ってBOX系読み返したら瀬々パル瀬々に軽率に萌えた************以下お遊び***********▼大体の色イメージ@自動色指定お借りしました以下カラバリ。それぞれ異なる覚悟を宿す目。ファンタジー/スケートリンク/村起こし/オフィス/教室レスキュー/世紀末サバイバル/戦/ミステリーサスペンス目が、何の為の覚悟を宿しているか。2017年08月28日 12時55分17秒最終更新日 2017年10月01日 22時26分55秒
2017.07.29
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でも…教官ゎ…油断ょくなぃって…ゎたしと資格はく奪は…ズッ友だょ…!!
2017.07.28
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あなたの薄い本の内容レビューしたった以下反転で・同居茂安・セカイ系涼安・夫婦系要安のシチュエーション煽り第三弾茂安の同人誌、発行決定しました!内容ですが茂安が相手への恋の予感に怯えながら最終的に相手を監禁するまでに病む話で、年齢制限はR18、こちら大変涙無しには読めない作品となっております!是非ご一読ください!第二弾茂安居の同人誌、発行決定しました!内容ですが茂安居が何度も別れてくっついてしつつ最終的に同棲する話で、年齢制限はR18、こちら大変尊みに溢れた作品となっております!是非ご一読ください!第三弾涼安居の同人誌、発行決定しました!内容ですが涼安居が少しずつ距離を縮めながら最終的に2人の愛で世界を救う話で、年齢制限はR18、こちら大変もどかしさにもんどりうつような作品となっております!是非ご一読ください!第二弾涼安の同人誌、発行決定しました!内容ですが涼安が2人の世界に閉じこもった挙句最終的に2人の愛で世界を壊してしまう話で、年齢制限はなし、こちら大変衝撃的な展開が多い作品となっております!是非ご一読ください!第三弾要安の同人誌、発行決定しました!内容ですが要安が夫婦のように寄り添いつつ最終的に相手を諦めてしまう話で、年齢制限はなし、こちら大変恥ずかしさに顔を覆いたくなる作品となっております!是非ご一読ください!第三弾要安居の同人誌、発行決定しました!内容ですが要安居が少しずつ距離を縮めながら最終的に結婚する話で、年齢制限はR18、こちら大変相手への想いが溢れに溢れた作品となっております!是非ご一読ください!
2017.07.28
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要視点独白*君達は選ぶことができる。君達は恵まれた子供たちだ。君達は与えられている。君達は使命を負っている。僕はかつて正解の道を選んだ。僕がこうして削ぎ落として生きているのは正しいことだ。だから君達もその道を選ぶべきだ。僕の選んだ正解を訊いて、倣って、そうして誰かに教えるべきだ。僕がそうしてやってきたように。僕と同じ所まで、登ってくるべきだ。重い荷物は置き去りにすればいい。僕と同じ所まで、降りてくるべきだ。眩し過ぎる日差しには目を瞑ればいい。僕の生き方は幸せであるべきだ。僕の生き方は報われているべきだ。僕の生き方は認められるべきだ。君達がそうであるように。*いつか間違いに気付くまでその人生は完璧だから
2017.07.27
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2017.07.26
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2017.07.25
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悪役感がすごい
2017.07.24
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※邪推・捏造に次ぐ捏造※悪趣味※E.Tの子供×エイリアンじみてる※ひたすらうだうだ悶々としてるパラダイムシフト**************************************振り返ったその目を見た。ぞくりと、脳天からつま先までをかける、絶望に似た何か。ーそうか。こいつはどこか、元々狂ってた。だから、発狂してもその異常なほどの綺麗さは変わらなかったんだ。昔からその目には何かを感じていた。その感覚が畏怖だと知ったのはいつからだろうか。生き残る力なら俺の方が高い筈なのに。その光はあの人の育成の賜物の筈なのに。明らかに、俺とー俺たちと、どこか違っていた。稲妻のような眼光も。夕焼のように歪む笑顔も。朝日のように闇のない丸い目も。全て。違っていた。あの狭い世界では、その生を感じさせる目が俺と似ていると思っていた。仲間なんて要らないと言う俺と、いざとなれば仲間を切り捨てられる、そいつ。自分が生き残る為なら何でもできる、それもまた一つの能力。冷酷さと紙一重の『賢さ』ーだと、思っていた。その光る青い鬼火も、その知性と獣の獰猛さが混ざったものだと思っていた。違うと思っていたんだ。あいつが夜中に暗い目で『人探し』をしていた時、その枯れた薄のような姿の真ん中、ただ唯一生きている目と違うとーそいつがまだこの世界に居ると信じる愚かで綺麗な目と、俺がかつて自身に似ていると錯覚した目は、違うと思っていたんだ。だからそいつを心から美しいと思った。周りの誰がどう言おうと、どう扱おうと、そいつは世界で一番純粋で綺麗で、守らなければいけない相手に思えた。だけど、その綺麗さは。ただ生きる為に本能に忠実なそれは。どんな目に遭ってもどこまでも無垢なそれは。反抗の仕方さえ知らないそれは。嫌な形に部品が組みあがっていく。根本が同じ場所から出ているのだとしたら。人を疑う事を知らない目は。『純粋培養』これは、同じ生物としてはあり得ない程の純粋さは。『温室育ち』ー俺が憧れて、なれなかった、それは。ーその意味は。広くて、到底人の声なんて届かないほどのー高い高い、空虚な空。あるいは、そこにきらめく数多の星。どれだけ遠くにあるかさえ分からないものたち。ーなれないのも当たり前だ。ー俺は、異常を装う平凡だった。どう、手を伸ばしていいか分からない。そもそも、救えるのかどうかすらもーーーーーその綺麗さに、何が救いになるのかも。ーあいつの中に残る、人間らしさを皆がよってたかって貪り尽すから。あいつが、汚く膿んだ所をかきむしるから。ひび割れた皮膚から、赤ん坊の目が顔を出す。星のように、鏡のように、水のように光りながら。たまらない。頭の中がぐらついている。だから、せめて、あいつについて知っていることを挙げる。自分の立っている場所を掴む為に。あいつを捉え直す為に。俺のついてきたあいつを。腕の中の柔らかいものをかき抱く。いつかの太陽に似たそれを。それでも、あの残照が頭から離れない。あいつの浮世離れを進めて止まないあの灯りが。俺を凡俗な汚い世界に置いていくあの綺麗さが。****************************************************この後普通に戻ってきたので安心する自称俺には出来るんだぜ(出来ない)マン
2017.07.23
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夕方晴天朝ぼらけ雲白紙
2017.07.22
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教官がフレちゃんだったら今の衝撃で私穴だらけになってるだろうと思うと少し頑張れる
2017.07.21
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滅びていく。**注意*安居の臨終の話二次創作です。安居xx歳視点、死ネタ、安居の回想という形です。※花との関係は番外編がどう出るか想像が付かない為ほぼ書いていませんが謝ったという前提で書いています*ーむかしむかし、未来だけが生き残る手段だと知った頃。未来は一縷の希望だった。だから、日々のちょっとした喜びを全部つぎ込んでまで、神経を張りつめていた。その記憶も、もうここで終わる。自分の体と心が滅びていくのが分かる。あの時呪った外の奴らは、終わりの時は何を考えていたんだろう。* 自分の死ぬ時がいつ来るだろうと、のばらのあの無残なすがたを見てからずっと怯えていた。 何を見ても潰されたものと潰したものが思い浮かぶ。それも生き地獄と外では言うらしい。 けれど、案外長生き出来て、見送る方の辛さを知ってからはー死が、案外怖くはなかった。 死にたくなくて、死なれるのが嫌で、どうして代わりにそいつが生きているのか分からなくて、殺意が抑えられなくて、3回殺した。 あの世と言うものがあるのなら、先に逝った奴らー特にオレ達が殺した奴と、オレが殺したあいつとも顔をあわせるのだろうか。……要さんとも。 ーそうしたら、オレはどうしよう。……いや、考えても答えはきっと出ない。 施設で育つ中でオレ達が要先輩や貴士先生達から教えられ、知ってきたのは人を含めて生き物が必ず死ぬことと、そうして他の生き物の糧になることだけだから。 天国も地獄もオレ達は信じられなかった。この佐渡がこの世の地獄で、極楽だったからーそんな生きる者、そして死んでいく者への慰めはきっと意味がない。 それでも、角又が以前話していたあの世の話だとか、ナツが思い出しながら書いていく色々な物語だとか、ちまきが描いていた極楽浄土の絵や地獄絵図だとかが頭を過り、あればいいな、なんて柄にもないことを考えた。 -涼やナツ、嵐、夏Bたちがまるで自分自身が死ぬかのような顔で、覗き込んでいる。 今のオレの状態をきっと人は幸せと呼ぶんだろう。 茂の声がきこえる気がする。 ごめんな、ちょっと待ってくれ。 もうすぐに行くから。 ー涼、お前のその顔は前にも見た気がする。いつだったか。 -ナツ、お前が死ぬのを見ずに済んでよかった。 -嵐、お前は他人のことで泣きすぎだ。 そうやってみんなに言っていると、オレを囲む顔がまた歪んだ。 そういえば、こうして別れを惜しむ時間なんてこの世界ではなかったなーなんて呑気なことを想う。言えなかったことを後悔したり、人を恨んだり、もしあの時に戻れたらなんて夢見たりーそんな毎日も、終わるとなればどこか懐かしくなる。 愚かで、情けなくて、弱くて、大人になれなくてー それでも、人として、重い体と頭を引きずって、しぶとく、他の命を喰いながらー生きてきた、それがあの施設、そして未来での日常だった。 ーああ、右手が軽い。茂だ。「…大丈夫?もうお別れは済んだ?」「ーーーーああ」 またな。ーーそれまで、元気で。
2017.07.21
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2017.07.20
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2017.07.20
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斎藤「あの死角に人がいると思って運転してみてください」道了「ロンで頼む」斎藤「え?」道了「ロンで」斎藤「ま、まぁ、じゃあ発進して」道了「いいだろう」斎藤「ちょ、ブレーキ踏んで!」道了「ロンへの想いにブレーキなんかない」斎藤「うおあああああ」【シーンで意味が変わる英語】6章レイジ「Stay with me(一緒に居て)」5章王様「Stay with me(俺についてこい)」11章暴君「Stay with me(ここで観念しろ)」鼻歌「Stay with me(硝子の少年時代の破片が胸へと突き刺さる)」直:誤変換して打って送信してしまった「至急変身頼む」というメールに「とうっっ!!!」とだけ返してきたヨンイルサーシャ「リスカで少量の血を流すくらいなら私のところに来い。全ての血を抜いてやる」※九租界レイジ:キーストアが溜息をついていたから何があったのか訊くと「サムライは普段はすごい筋肉なのに、何でふとした瞬間あんなに筋肉なんだ……脱ぐと余計に筋肉だし、トレーニング中は本当に筋肉……あと、特製メニュー悪くないな…」って悔しがってた。ビバリー(リョウさんの「死にたい」はラッパーの「YO」みたいなもんっすから。飽きるまで付き合ってあげるっスよ)恵:小さい頃、私をよく思ってない集団がいて、ある日私の絵を破って『冗談だよ!冗談!』と笑ってた。するとお兄ちゃんが無言でその子の一人の鞄を掴んで全力でゴミ箱にぶちこんだ後、『冗談だ。笑え』と言ってのけた。その光景が未だに記憶に刻み込まれてるサムライ「直と口喧嘩して追い詰めると論点と全く関係の無い「普段から思っててなかなか言えないけどこの流れなら言えるサムライの嫌なところTOP108」を詳細なエピソードを交えながら洗いざらいぶちまけてくれるから今後の反省材料にしていきたい」静流「いやそういうところじゃないの嫌なところ」サムライ「???」静流「まあ言っても分かんないだろうしいいよ」※@三千世界後道了:ここ最近熱心に体を鍛えているロン。特に腹筋に成果を見い出してるようで「ガチガチだからな!殴ってみろよ!!」と言うから、かなり手加減してパンチ入れた。泣いた。言われるまま殴った俺が失敗だった…。でもしゃがんで「いっ…たく…ねえし…全然痛くねえし……」と泣くのこらえてるロンは可愛かった苗:昔、貢さんが言葉の反復を覚えたての頃、私が「こんにちは」って言いますと「こんちゃー」って言いますし、「いただきます」って言いますと「いっただーます」って言いますし、「ではまた」って言いますと「またー」って言ってくれたんですけれど、私が「ありがとう」って言う時だけ何故か「うむ」って答えてくれました。可愛いです。ヨンイル「マサイ族ごっこ楽し過ぎwwwホウキもってひたすら奇声上げながらジャンプし続けるんやwwwマジ楽しいからお前ら騙されたと思ってやってみろやwww軽い運動にもなるしwww脳内麻薬出まくりやでwww」ビバリー「ホッwwホッwwホッwwホッwwやばいっスリョウさん泣き出したどうしよう」恵:アンパンマンが町の上をパトロール中に「困ってる人はいないみたいだな〜」って言ってるのを見てお兄ちゃんが「人の心の闇とか言葉の暴力まではアンパンマンでも見つけられないからな…」とか言い出して穏やかじゃないロン: ある日俺が道を歩いていると、暴君に包丁を突きつけられた。暴君「お金!お金もってる!?お金出してくれる?!ねぇ!お金!」俺「お金?いくら?」暴君「わかんないから!僕暴君だからいくらとかわかんないから!」俺「いいよ。はいどうぞ」暴君「本当!?大丈夫なの!?かたいのはいらないの!?」俺「小銭のこと?全部持てるかな。何買うの?」暴君「なまにく!いっぱいかう!」俺「そっか。でもお店遠いよ?一緒に行く?」暴君「よかったぁ!じゃあ行こうね!一緒に行こう!」俺「包丁は重いから置いておきなよ。後で取りに来ればいいから」暴君「そうなんだぁ!置いていっていいんだぁ!じゃあ後で取りに来ればいいんだねぇー!」俺「なまにくいっぱい買えてよかったね」暴君「うん!買えたよ!いっぱい買えた!」俺「重いでしょ?それずっと持って歩くの?」暴君「だいじょぶだから!僕暴君だから重たいのだいじょぶだから!」俺「家においておく?好きなときとりくればいいじゃん」暴君「本当!?埋めないでいいんだ!?じゃぁ置こうね!なまにく置こう!」俺「外寒いよ?帰るの?」暴君「だいじょぶだから!僕暴君だから寒いのだいじょぶだから!」俺「泊まる?」暴君「……かたじけない。貴殿の御親切痛み入った。 かくなる上は拙者此度の御恩決して忘れず生涯貴殿に忠節を誓い 誠心誠意お仕え申す所存で御座る」
2017.07.19
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~最終回後、数年後~・両親が多忙な子のため、墓守の合間に小守子育てしてきっちり叱る役とかやる角又。 小鳥にたかられてる鰐みたいになる角又。・ひばりは角又の所に遊びに行ってよく子供のうちの一人みたいになる(※15くらいまで)・段々他の子の面倒見たり占い能力で危険回避するなどで懐かれてちょっと丸くなる・角又にからかわれる・墓場で子育てなんて孟母三遷の教えに背くんじゃないと言われるが、本当に洒落にならない時はきちんと止めると言う角又。有言実行。・外国の人による解凍の何年かあと、億人が墓守を継いでいく?なおこの墓守ながら小守の子供は鷹あゆの子供とかだと個人的にいい。角あゆフラグも微妙に重ねられていいかなーと思う。個人的には角理可前提角ひばを推して参りたいので角あゆフラグは角っちの言う通り「二人目も鷹さんと」でポッキリでいいと思うんだ。角ひばは子供できてもできなくてもどっちでもいい。どっちでもかわいい。墓守角又の定位置はやはり理可子さんの近くなんだろうか。安居と小瑠璃が一日一回茂と繭ちゃんのばらちゃんくりくり同盟の墓参りに来てたり、大きな試練に立ち向かう時とかに勇気を貰いに来ているといいな。大雨が降っても崩れない、流されない、日当たりのいい所。お墓は樹木葬の可能性もあるかな。うんとうんと未来の種たちが、骨を埋める場として愛おしく思う場になっていればいいな。******でも龍宮編とか思うと数百年後に考古学的見地から掘られたりとか、文献によって神とか悪魔とか幽霊・妖怪みたいに恐怖・畏怖の対象になっている種もちょっと気になる(台無し)
2017.07.18
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ナツ「嫌な記憶や、拘らない方がいい事を何度も何度も繰り返し思い出しちゃうんだ」まつり「そういうことってあるよね。特にナッちゃんは真面目だから」ナツ「……うん。でもね……その嫌な話を人に聴いてもらえると、次に思い出す時、その人が立ち会ってくれてるような気がするんだ。……いつも話を聴いてくれてありがとう、まつりちゃん」まつり「えー!照れるなー、可愛いなナッちゃんはもー!」ギュッナツ「!」ギュッ安居(……)安居「……ダイ、ちょっといいか」ダイ「わふっ」@プーねこ端午「あっち行くの」 源五郎「はい」 青葉「ちょっと疲れた」 源五郎「はい」 タランチュラ「何見てんのよなめとんのかコラワレ降ろさんかボケ喧嘩じゃ喧嘩じゃ!」 源五郎「やめてください」 サソリ「やっつけた」 源五郎「やめてください」 競渡「この道にしよう」 源五郎「はい」 獣「まだ帰らない」 源五郎「だめ」 ヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイ黒田「投げるの!?それ、投げるの!?ねぇ!ボール!ボール投げる!?」 あゆ「ええ、投げるわ」 黒田「本当!?ボール投げるの!?嘘じゃない!?」 あゆ「ええ、ボール投げるから大丈夫よ」 黒田「そうかぁ!僕犬だから!犬だから投げたふりとかわかんないから!」 あゆ「そうね。わからないわね」 黒田「うん!でもボール投げるんだ!そうなんだぁ!じゃぁ取って来ていいんだよね!」 あゆ「そうよ。取っていいのよ」 黒田「よかったぁ!じゃぁ投げようね!ボール投げよう!」 あゆ「ええ、投げましょう」 黒田「あぁ!ボール投げるからボール取れるね!ね、ご主人様!」 あゆ「ええ。ボール見てていいわよ」 黒田「あぁーご主人様がボールを今投げているよー!」 黒田「ボールないよ!ボール!」 あゆ「投げたふりよ」※35巻後ダイ「ひゃっほーーう!さんぽだああああ!!」 安居「あばばばばば」 ダイ「あっちいこう!!!あっちいこう!!!!!!」 安居「あばばばばば」 ダイ「ちょっととまって!まって!まって!においかいでるから!!ぜったいうごかないから!!!!」 安居「あばばばばば」 ダイ「おうち!ただいま!!!よしもういっかいおさんぽいこう!!!!!!」 安居「あばばばばばば」鷹「さぁ、寝よっか」母犬「あ、いや、しばし待たれよ・・・」モソモソごそごそ・・・ケツを人の顔に向けるポジショニング変更を実施鷹「…またこの位置どり?」母犬「これで良いでござる。如何なる曲者も拙者が退治するゆえ、安心召されよ。 但し拙者は尻が弱点ゆえ、そこは貴殿に守って頂きとうお願い致す次第。 時に屁などひるかも知れませぬが、何卒ご容赦を。ではゆるりとお休みなされませ・・・」◆ お手伝い飼い主: 「誰か新聞とってきて~!?」ゴールデンレトリーバー新巻:「はーい!天気も良いし気分も良いし、新聞運びにはもってこいの日だね!」ジャーマンシェパード安居:「オレにまかせろ。で、どこを通ればいい?」ラブラドールレトリーバー花:「ハイったらハイ! あたし!あたし!あたしにやらせて!いい?いい?ほんと?ウハウハ! もう最高!!」バセットハウンド鷭:「まだ昨日の新聞をとりに行く途中なんだよ」ダックスナツ:「と、とどかない...」ポインターまつり:「新聞はここ! ここなんだってば!!」セッター蝉:「今、新聞を追い出すぜ...」シーズ-桃太:「ダッコしてポストまで運んでよ~」バーニーズ藤子:「もっと重いものはありませんか?」ハスキーちまき:「ついでに旅に出たいんですけど...」ヨーキーひばり:「あらやだ、コートが汚れるじゃないの。ボーダーコリーさん、悪いけど代わりに行ってくださる?」グレイハウンド要:「逃げない奴にゃ興味無いね」ニューファン嵐:「泳がない奴にゃ興味無いね」ビーグル吹雪:「新聞? 新聞って何? それって食べられる? 褒賞は?他のやつらじゃダメだろ? やっぱ狩猟犬だろ!え?え? 誰がうるさいって?」バセンジー涼:「・・・」(フゥ〜.)サモエドちさ:「・・・」(ニコニコ)セントバーナード苅田:「あ,食べちゃった...」ボルゾイ柳:「俺はそのようなくだらん用に使われる予定はねえ」マスティフヲ:「俺に指図するたぁいい度胸じゃねえか」グレートデンお蘭:「皆の衆,新聞を取りに行くのじゃ」ボーダーコリー流星:「近所の新聞も集めといたよ!他にやることある?教えて教えて」猫虹子:「嫌」嵐:水槽を洗う為に金魚を使っていない洗面器に移していたら猫の蝉丸が金魚を触りたくて、恐る恐る前足を出したんだそしたら、金魚が蝉丸の肉きゅうを軽く突いたの蝉丸は「キャアァァァアーッ」って叫びながら逃げて行ったそれ以来、蝉丸は金魚が怖くて仕方がないらしい。今も試しに蝉丸を抱っこして金魚を見せたら、「いやっ」って言って逃げた蝉丸の前にいたセキセイインコは、この金魚を狩りたくて何度か水槽に落ちていたというのに…インコが生きていたら蝉丸は絶対に狩られていたと思う。安居:自室で洗濯物を畳むんだけど やってると必ず茂が野次馬しに来る。 何してんの何してんのって、洗濯物畳んでんだよ。 お前もう11年見続けてきただろうがw 「何してんのー(・∀・)」って、だから洗濯物をw 何なんだろう、11年間毎回なんだよw 安居睨む→涼が安居の動向をうかがう 安居が苛立ちの声をあげる→涼がソワソワする 安居が胸倉をつかむ→涼がアップを始める 安居と大喧嘩→テンションMAX源五郎:うちの虎は撫でてほしいときはこっちの手に頭を擦り付けてくるんだけど忙しいからと撫でてやらないでいると前足で自分の頭を撫でる仕草をし始める成長しきってない虎の前足だとそこまで届かないから、鼻面撫でるような感じになって恥ずかしがってるみたいな感じになるレポート書くの疲れた撫でてくる要するに幸せ自慢ですナツ:うちの猫は夜になると一人でそそくさとあたしの布団に向かい 自分の鼻先で掛け布団を押し上げて勝手に布団にもぐって寝てますw 家の中で完全放し飼いで自由にさせてたら 最初はハウスで寝てたのにいつの間にかあたしの布団が猫の寝床になってましたシーツや布団カバーを新品にしても一番初めに使うのはいつも猫になってしまいましたでも可愛いから許します要:地震のとき夏Aは「ヤベっすねどうしたらいいすかね指示くださいよ」みたいな顔で見てくる秋は「お前が揺らしてるんだろ?全く面白くないから今すぐやめろ」みたいな顔で見てくる夏Aの訓練で「渡ってはいけない状況」で先生たちが「GO」指令を出すのがある。言う事を聞いて渡りだすと怒られる。混乱する生徒、「どうして!?ぼくは先生たちの言う事聞いてたのに!?」繰り返される「渡ってはいけないGO」やがて生徒は気付く「ただ先生の望むがままに従うだけが正解ではござらぬ。刃向かってこそ示せる解もござ候」
2017.07.17
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※えぐい、バッドエンドorメリバ、胸糞なタイムスリップもの※目的→キャラの感情の葛藤 本編・外伝での不明部分・未消化部分考察※原作IF二次創作小説にあたるため、台詞、施設時代シーン描写、未来編シーン描写をお借りする部分がございます※キャラの性格が若干変化しています※基本NL(嵐花・蝉ナツ・鷹あゆ・角ひばなど) +BL気味(茂と安居、涼と安居)※施設設定捏造過多┏━━━━━━┓┃ はじめから┃ ┃⇒つづきから┃┗━━━━━━┛******************************************************簡易版・外伝後のある日、SFチックな理由でタイムスリップする夏A以外の種たち(以下混合)・タイムスリップ前は船組がシェルター巡りor外国帰り中で丁度離れている時期 ・なので不思議な再会を祝いつつ行方知れずの夏Aを探している内にどこか聞き覚えのある音楽が風に運ばれてくる・その音の源に居たのは、眼鏡の軽く髪を後ろに流した冷静そうな少年「……あなた達は?」「……」(なんかこの人……百舌さんに似てる…?)・タイムスリップ先は夏A施設・10歳時代**********・よく分からないまま要先輩に未来であったこと(個人名は伏せたまま)を説明した所、要先輩はじきに例の無表情笑顔で混合の人々を見学だけさせる************0 青田嵐視点概要実の所。俺達がこの時代にやって来るのは1度目じゃない。2度目だ。けれど、前の時は殆ど何も分からなかった。往生際の悪い根性あるマスコミとして聞き込みをしたものの、追い返されそうになり、なんとか色々言い募っても結局どこかの宿に連れていかれ気付いたら意識を失っていた。ありゃあ殺されたな、なんて蝉丸と秋ヲさんが目覚めた当初に言うものだから、俺達は茫然とするしかなかった。「めーちゃん…」「…百舌さん、この頃から……」震える花を抱き締めて落ち着かせる。幼い頃の安居や涼達を見ることもできたけど、殆ど土に塗れて畑を弄っている様子や、命綱を着けての崖登りを一瞥するくらいだった。小さい子供たちは100人以上いるらしくて、わやわやしていて最初はだれがだれだかも分らなかった。可愛かった。「この子達がああなってしまうなんて…」くるみさんが不安そうに、不憫そうに呟いた。「小瑠璃明るいな…」「安居もちょっと怒りっぽいけど優しいね」「…やめろよ…小瑠璃が言ったこと思い出すだろ」日がな一日場所を共有して生活するということ。未来でのそれを、彼らは当たり前のように実行していた。会話に参加しないけれど、百舌さんは時々彼らの会話を聴いて噴き出していた。「ねえ要先輩!」百舌さんはその空間で、小さな神様のように尊敬されて、お伺いを立てられていた。「うわー!卯浪が来たぞー!」「逃げろー!!!」いたずら真っ最中の子供達が走り回っては小瑠璃さんやあゆさん達に馬鹿ねえ、という目で見られていた。平和、とてつもなく平和な世界がそこにはあった。秋ヲさんが「温室じゃねえか」なんて言っているのを、俺や蝉丸は注意することもできず。最後のブラックアウトだけがどことなく不吉だったけど、それだけだった。どうしてもというなら何人かにはお帰り頂きますと言われて、何人かだけが残った結果がそれだからどうしようもない。***********・一周目終了・二周目開始※ダイジェスト風箇条書きメモ 1周目(なし) 2周目(安居回/嵐視点/十六夜参加) 3周目(源五郎回/鷹視点/犬吹雪・犬美鶴参加) 4周目(卯浪回/花視点/柳参加) 5周目(小瑠璃回/ちまき視点/美鶴参加) 6周目(あゆ回/ナツ視点/吹雪参加) 7周目(鷭回/茜視点/睦月参加) 8周目(虹子回/葉月視点/熊川参加) 9周目(涼回/蝉丸視点/親犬参加?)*・嵐視点・今度は安居だけ記憶保持している・距離が近い夏Aに対しとても嬉しいが少し複雑な安居・涼との距離感を間違い周囲に唖然とされる安居・普段から幻覚と悪夢見まくってるせいで幻覚じゃないかと疑いまくりノイローゼ・先生として入ってきた種達を見て目を見開き、螢ちゃんあたりに気付かれる卒倒し全員に気付かれる※※二周目小説※※ 01→ 02→ 03→※※※※※※※※※以下おおまかな構想・※二周目からは「臨時教員」として任命される混合s・暗躍する総理の身内・祖父や父達の家業を継ぐ身として、ある程度「コネ」がある相手を知っている要先輩が混合達の自己紹介・外見的特徴から、「夏A以外の種である」という言葉に、嘘は言っていないだろうと考えた結果 SF展開でも現実のものと受け入れ、利用しようとする・夏Aがよりよく育つように、未来を知っている人達に影響を受けるように・ただし夏Bに対してはやや懐疑的・混合達の中でサバイバル・スポーツ得意組はサバイバル関係を教えることに 他は語学教師と同じ立ち位置混合組は・安居は嵐に水泳関係で懐く、やたら競争したがる・源五郎は新巻さんに動物関係で懐く・小瑠璃はハルに空気の振動関係で懐くと夏Aと仲良くなったり・ナツと茂・まつりとあかざ・のばら・繭とくるみ・茜・苅田と医療クラスの残った子と、未来では脱落していた子達と仲良くなったりする・よく分からないまま指導し、よくわからないままそこそこ仲良くなり、よく分からないままのばらたちが脱落していくのを見守り、よく分からないまま最終試験前に蚊帳の外に置かれる混合・前周のクリアボーナスよろしく十六夜さん復活合流*******安居「のばらを助けられないか」嵐「……え?」・嵐の「逃げられなかったんですか」を思い出し、どうにか「逃げる手はないか」「逃がす手はないか」と模索しようとする安居・場合によっては秋ヲの裏道知識・朔也の法律知識・蝉丸の繁華街話などにも縋ろうとする・助けられない・諦める安居「…覚悟はしてた」・それでも茂は助けたい安居安居「……小瑠璃だったら、繭を助けようとするのかもな」・タイムスリップ陣とよく話すが、代わりに茂と顔を合わせることが減る安居→・修羅場orもだもだしたまま・最終試験で見守る側に行こうとする混合達だったが、要先輩に止められる・次の周がもしもあるなら、その時は最終試験で見守る側になれるようにしようと話す混合たち・花札について違う解釈をし、「山には上るべき」だが「虎穴に入るべきではない」とする安居・・・・しかし全てが終わって、やはり7人だけ残っている 火と水では涼と茂が残っていた・遠目で少しだけその様子を見た種のうちの誰か(苅田あたり)、どうにかできないかと思うようになる********1-10 青田嵐視点二周目がやってきたとき、俺達は戸惑いながら、今度は警戒されないようにしようと計画を立て、夜中に少人数で近づくことにした。そこではうまくいった。だから、こんなハプニングが起こるとは思ってもみなかった。「…安居!?」俺達を紹介する朝会で倒れた安居の所に、見舞いに行ったら信じられないものを見るような目で見られた。「…なんで…お前たち…ここに……」「…………安居くん、記憶があるんですか?」「…え…ああ……」 幻覚じゃないのか、と小さく呟く安居に、蝉丸が顔をしかめる。*安居が記憶を保持していることは不安な一方でありがたくもあった。これが幻覚なのかどうか散々に悩み倒した安居を見ていると、やっぱりこれ、幻覚じゃないよなあと確信を持つこともできた。確認の必要がないということ、二度手間でないこと、やらなくていいことをやらなくていいのは大事だ。着実に積みあがっていく感覚が俺は好きだから、計画を立ててその通りに実行してきた。前日に達成したものを見て微笑むのが好きだった。*ミスはやり直すものじゃなくて、取り返すものだ。やるんなら、もしこうだったらと考えるなら、叶わない過去の仮定でなく未来のシミュレーションを。安居も、そういうタイプだと思っていた。真面目で融通が利かなくて、時折現れる不測があればそれも計画に組み込む。当たり前だ。やり直せるより、やり直す必要がない方がずっといい。*「…俺だけだと思ってた」「俺達も、夏Aの中に記憶を持ってる人が居るなんて思わなかった」「…未来で俺が人を殺したり、傷付けたことを話したのか?要さんに」「……いや、話してないよ」 話してどうなる。 普通の人がおかしくなる世界を糾弾する為に話したとしても、それじゃあ他の夏Aはどうなのかという話に行きつくだけだろう。 他の夏A…涼はこの際考えから除くとして…彼らは卯浪以外を殺さなかった。 だけど、安居の立場や経験と他の夏Aは違う。 そして、どうしようもなく、安居がリーダーとして全てを負っていたせいとか、それともその真っ直ぐな気質があの異常と相性が悪かった、という理由もあるだろう。 …そういったことを考慮せず、また安居が俺達を助けたことを聞きもせず、未来で暴走した要さんを見た後だと言うわけにはいかない。「……お前が、…失敗作として、『始末』されかねないんだろ?」 そう言うと安居はほっとした様子を見せ、だけど直後顔を引き締めた。「…後ろめたいのかな、俺は」「……」 今現在は、安居が何もしていない時間軸だ。 人を殺しても、傷付けてもいない。 だけど、心は何かをした後のそれだ。「お前には俺を理解できないだろうし、俺もお前を理解できない」「だけど、目的は近いと思う」 そう言うと、安居はやっと不安を吐露してくれた。 毎日、毎日、恐怖と殺意がふとした瞬間に過っていたという。 だからこそ夢だと思いたかった、心まで子供の頃のように無邪気に帰りたかったと、それを俺達の存在がぶち壊してしまったと言う。「……だけど、…そうしないと駄目なくらい、弱ってたのかもな」「お前たちは現実だ。…だけど、力でもあるんだ、きっと」 呟いて、安居は俺達をじっと見た。 その目に走る閃光は、背後の窓から見える飛行機雲と同じ色をしていた。*1-13青く空虚で広い空。山脈に縁どられた空を、渡り鳥が群れをなして飛んでいく。安居は癖のように、今日も太陽を見上げている。「俺は、やり直しで変わってると思うか?」「俺達は…育て直されることが出来るのか?」大人になったら自由だ。何物にも制限されない、縛られない。だけど自分で責任を取らなくちゃいけない。自分が生きるという目的に、自分が立つ立場に、自分の限られた時間や才能に縛られる。大人に殺されない代わりに、自分と違う生き方をした同年代と、過去の夢いっぱいの時分に殺される。「もしも本当にやり直せるなら、今度こそあいつらを助けられる力がほしい」*「ああ…でも、あいつらには、出来るだけ事情を話さないでことを進めたいな」「特に茂には」「だってあいつは優しいし、諦め癖があるから」「生き残ってどこかに「逃げる」為、何かしら他人の犠牲が必要なら、『行けないと思う』ってまた言うかもしれない」安居はダイを撫でながら呟く。ふかふかした毛玉を撫でて落ち着く気持ちは、ナツにもよく分かる。「…あいつはそういう奴なんだよ」「だけど、そういう茂だから、ずっと一緒に居たかった」「……未来に行けるのは、俺みたいに他者を切り捨てられる奴か、小瑠璃みたいに沢山の仲間が命を懸けても守りたいって思う奴だけだった」「…安居くんもそうじゃないですか」「は?」「安居くんも、茂さんに、命を懸けても守りたいって思われたんですよね」「……」「……洞窟での蝉丸さんの言葉と、涼さんの話を借りますが、そう思われることも『人の価値』ですよね…… それじゃ、駄目なんですか」「……いや、駄目じゃない」「駄目じゃない……」「ありがとう、ナツ」「…はい」「……とはいっても、俺も、送り出す……いや、未来に引きずってでも連れていく側になりたいんだけどな」「もう茂に守られるのが嫌なわけじゃないけど、それでも、今生きてる茂が、いつか犠牲になるだなんて考えたくないんだ」「だから…俺は、火を、捨てる」*1-14未来の世界で迷った時、前に誰かが残していった標を見た俺達みたいに、幼い安居の目は輝いていて、そして切実だった。「……なあ、……」「のばらを助けられないか?」安居達が抱えながら、安居達の知らなかった秘密を、こんな形で知るなんて思わなかった。もしもタイムスリップしなければ、そしてやり直せるだなどと思わなければこんな機会はもしかしたらなかったのかもしれない。 声変わりの最中、やや引きつれた声で安居は呻くようにこぼす。「今から一年後、のばらは視力が低下して殺される」「殺されて、家畜の臓物とぐしゃぐしゃに混ぜられて、植物の肥料や動物の餌にされる」 龍宮の日記が頭を過る。 花も確か読んでいたな、花がこれをきいたらどうするんだろう、ああでも貴士先生とは多分関係ないだろうからいいのか、でもあちらとも貴士先生は関わっている。「……どうしてそれを知ってるんですか」「…俺が15の時、卯浪を殴って、懲罰房の『赤い部屋』って所に入れられたんだ。そこで見た」「…先生達にとっては、俺達も家畜も同じだ。自分の都合で育てて、不都合だから殺せる」血を吐くような独白だった。どうして卯浪を殴ったのかだとかいうことより、その事実の方が気になった。「…じゃあ、皆で立ち向かえばいいじゃないか」「そんなの、皆殺される。……万が一逃げ出せても、そこからどこに行けばいい?俺達に逃げる家なんてないのに」だから、もし、もし本当に大丈夫なら、家を用意してほしい、と安居はつぶやいた。俺は何も返せなかった。「……これで本当に未来が変わるのなら、十六夜の為にも助けておきたいところだけどね」未来では死んでいる筈の十六夜さん。……この時間軸だからこそ、蘇った十六夜さん。吹雪さんや美鶴さんだってもしかしたら蘇ってくれるかもしれない。それに。もしも世界を、今の時点から変えられるなら、彼らだって様々な方法で助けられるかもしれない。その実証として、まず安居達を助けてみるかと秋のチームや、新巻さんを気遣ったちささんたちは言っていた。「もしも助けられないなら……」その続きを新巻さんは言わなかった。だけど、誰もがその先を、出来る事ならずっとここで、と続くと思っていただろう。*1-15俺はどうして今、目を反らしたんだろう。*俺を救い、裁いてくれるのは花だけだ。だから、花が大丈夫と言ってくれるなら、花が抱きしめてくれるなら、俺は大丈夫なんだ。*************************「……どうしてだろうな、嵐」「縄で縛られても、脅されてもないのに、今、ここを出ようと思えないんだ」*「そうだよ、嵐くん」「僕達は彼らを監禁していない。脅迫していない、縄で縛りつけてもいない」「外に脱出したいなら脱出してもいい」「彼等は自分の意志でここに居る」「ただ未来に行く権利を喪失することを恐れて」「そんなの……あなた達が勝手に与えた未来じゃないですか」「勘違いしてもらっては困るな」「産まれてから未来に行けるようになった君達と違って、彼らは未来に行く為に産まれたんだ」「それ以外に選択肢なんてないんだよ」*やりたくないことをやらなくて済む人間。やりたいことだけしていていい人間。彼等が存在する限り……やりたくないことをやる人間は存在する。 夏のAチームは、他のチームがやりたくないことをやれる人間としてきっと育てられた。 さて、その『やりたくないこと』をどうやってやるか。 嫌でも何でも、やれる能力を身に着けるか。 それとも……嫌だと感じる能力を失うか。 未来で問題を起こした彼らは後者を選択してしまったのかもしれない。 『やりたくないこと』を無理にやれるようにしたから、『やりたくない』『すべきじゃない』と思う回路が壊れてしまったのかもしれない。*何年も前のこと。百舌戸家のある人物は決断を迫られた。『バカげた提案』すなわち、7SEEDS計画について出資を募りたいのならば覚悟を見せろ、というものだった。犠牲をどれだけ捻り出せるか。出来る限り金を節約しているか。本当に育てた子供達が未来で活躍できるのか。そうしたデモンストレーションの一環として、『施設』の子供達の、7人以外の運命は決まった。彼等は、薬で眠らされミキサーで粉砕されて死ぬか、火事土砂災害に巻き込まれて死ぬか、文明の滅びた未来と酷似した、助けの来ない山中でもがき死ぬことになる。なお、彼等の死にざまを録画した映像は、今後の7SEEDS計画で冷凍睡眠が解除される条件、種達の入ったシェルが浮上する条件、仏像シェルターや、龍宮のような住居型シェルターや、佐渡の施設などに組み込むシステム・ゾーニング・備蓄する内容などに活かされる。何一つ無駄のないように。百舌戸要はその意志を受け継いだ。百舌戸要はその遺志を使命とする。*源五郎という少年は、10歳の時はとても大人しい少年だった。理不尽に当たられても、放っておかれても、何をされてもにこにこと穏やかに笑っている少年。その為彼はひそかに人気を集めていた。特に激しい気性の者ほど、彼に穏やかに諫められた時、素直に従う傾向を見せていた。しかし彼はどこか人に対し距離があり、また彼の穏やかさゆえに底知れない印象を抱く者も居た。13歳以降、動物達に傾倒していく源五郎は更にそうした特性を強めていった。安居のように、悪気はなくとも人に強く当たってしまう傾向を持つ少年は、素直に源五郎を信頼し、一方で涼のようにどこか捻くれた、他人の反応を楽しむ傾向を持つ少年は、あまり個人的に関わろうとはしないのだった。13歳以降、クラス選択によって特性を強めたのはあゆも同じ。ただし、生き物を食べ物にする過程が主であった源五郎に対して、あゆは食べ物から更に変化したもの、つまりは排泄物から生き物へと循環していく過程を担当していた。その美しい顔とは裏腹に、彼女はよく堆肥の臭いを纏わせていた。勿論屋内、特に食堂や寝床といった場所には臭気を持ち込まないよう気を付けてはいたし、面白半分、あるいは無神経に揶揄する者が要れば機知のきいた返しをしてはいた。ゆえに彼女はマドンナだった。だがしかしあゆは、一部の女子にはそうした能含め気に食わない存在として扱われていた。さて、この傾向は、安居がタイムスリップしてやってきたこの世界でも同様に観察された。そして安居は、未来での彼らとの分裂時の記憶を有していた。何度も彼らには制止をされた。忠告をされた。それなのに未来で安居は憎悪と面影の投影をやめることができずに、怒り散らしがなり立て続けた。ゆえに安居は、少し後ろめたい思いを抱えても居た。彼らと深くかかわることを昔の自身に否定されるような気がした。声がする。あの洞窟の時のように、安居にだけ聞こえる声がする。『何をやってるんだ』その正体は例外なく歪む前の安居の声だ。精神状態が悪かったり、碌に眠れていなかったり、視界が極度に悪い時など実像まで見えて来る。一点の白もない、漆黒の髪を持つ昔の安居が、植え付けられた異常の芽を摘めなかった未来の安居を責め立てる。最終試験まであと幾許もない。生涯後悔することになるあの真っ白な季節が廻って来る。同じ交友関係を繰り返していたら、同じ無残な結果がまた訪れてしまう。既に歪んでしまった今の安居からでは、彼らに今以上に歪んだ道を繋げてしまうかもしれない。それは防がなければならない。そうした強迫観念から安居は、要の開催する勉強会や、その呼び出しの時以外は彼らとあまり深く関わることが出来なかった。それでも尊敬の情と、親愛の情は変わらず抱いていた。かつて未来を見た安居と、未だ未来を知らない源五郎、あゆは、安居の記憶にあるような、子どもらしい楽し気な関係こそ築けなかったが、少しずつ穏やかな関係を育んでいくことはできた。源五郎と、未来の動物に触れながら話したり、あゆがいじめられていることについて、牡丹に相談したりしていく中、安居の中にあるわだかまりは少しずつ昇華されていった。*「茂、勉強会に行くか」「うん!」茂さんがトップ賞を取った。安居と涼はよくトップ賞を争っている。小瑠璃さんは次点が多く、トップもたまに取っている。安居が警戒している鵜飼くんはたまに3位を取っている。安居の言うあゆさんや源五郎くんのトップ賞は13歳の頃達成された。この分だと鷭は17の時トップ賞を取ると安居は言っていた。「……そういえば茂、お前最近背伸びてきたな」「え、そう?周りが背高い人ばっかりだから、僕なんてまだまだだよ」「そうか?……筋肉もついてきた気がするし」「先生も手加減なしだからなあ… あ、でも、おかげで僕、安居の身長越えられるかも!」「それは無理だ」「そんなあ」まだまだ成長期らしい和やかな会話がそこにあった。*安居は涼を見やる。その視線は涼のそれより2cmほど低い。「……なんか俺、記憶にあるより背が低い気がする。 火のクラスだと骨とか筋肉によく負荷かかってたから、そのせいかもしれない」「じゃあ試験で不利になるんじゃねえのか?」「いや、別に。むしろある程度サイズが定まってくれた方が、身体を基準に飛行模型造りやすい」「その分だと身長が停滞してる小瑠璃なんて飛行模型が大得意ということになるが」「小瑠璃は飛ぶのがうまいからな。それでチャラだ」 丁度窓の外を、自主練で飛んでいる小瑠璃が横切っていく。 まるで羽が生えたかのように自由に、気持ちよさそうに。「噂をすれば」 笑う安居に、涼は思う。 もし飛ぶことがもっと上手くできたら、滅ぶ前の外の世界を見られるんじゃないかと。 涼達には、滅んだ後にしか外に出る術はないのだから。 さて、何にしても、涼達はここを生きて出なければならない。 生きて出なければ、未来のことなど知る意味はないし、今現在習っている英語、中国語、スペイン語も特に用をなさないままになってしまう。 勿論虚しさを抱えたり、喪ったものを悔やむにしても、『喪う側』になっていないといけない。『喪われる側』になってはそもそも元も子もない。 そんな、今現在の涼達にとって最も大事なのは、最終試験とそこに至る振り落としだ。 それなのに涼は、何をもって未来に行くメンバーが狂気に至るのか、最終試験で何があったのかを未だ多く聞けなかった。 未来の美しさ、安居達の軌跡の中でもとびきりわくわくするものばかりを訊く様子に、安居がふとこぼした。「なんか、あゆみたいだな、涼」「……まさか、例の【そいつ】とやらはあゆなのか?」「ぶっ……違、いや、そういうことじゃなくて… あゆは、未来を美しい、綺麗な世界っていつだか表現してたから。 今、ここにある過去から持ってきたしがらみとか、未練とか、そういうものじゃなくて先を見てる様子が重なったんだ」「……そうかよ」「そうだ、先を見ると言えば。 未来の世界では夕焼けや朝焼けの色が違って見えるんだ。それは何でかって言うと……」涼にとって先を見る瞳は、こうした未来の様子を語る安居のまなこの中にあった。秘密を漏らしてから安居が語ったのも、涼がせがんだのも、未来の美しくも残酷な世界のことが多かった。安居はそれを後ろめたいからだと語ったが、涼には、要の想定する『送り出したい世界』がまさしく安居の語るそれだからこそ堰を切ったようにそればかり語るのだろうと考えられた。そして、その前を向いて様々な困難を【そいつ】ら、また最後のチームと克服していく様子こそが、安居らしいと涼には思えた。一方で。安居の語るもう一つの安居像、つまり過去のしがらみや未練やそこに起因する憎悪に囚われて人を傷付け続ける彼を、未来の安居と認めるのにはかなりの時間が必要となった。主観的にはかなりの、客観的には2年以上の時間だ。彼――『鈴木』安居の所業を認め、それでも安居という存在の要綱を捉え続けるには、たかが13年ほどしか生きていない現在の涼には、あまりに容量が足りず、自分の中の何か大事なものが壊れてしまいそうな気もした。大事なもの。普段社会性が欠如しているように振舞う涼でさえ、他者と関わり、また自身を客観視する為に要していて、また育てている何か。狂わせてはいけない。だが、未来の、全てに翻弄されている安居についていくには……元はストッパー役であっただろう、鈴木安居の相棒の【そいつ】のように、狂わざるを得ない。 *「安居、涼、同点だ」卯浪先生の声と、貴士先生の拍手が虚しく木霊する。猛獣も兎も武器を持った大人も幼気な子供も全ての的が穴開きとなった。「さすが優等生だな。躊躇ナシ」「……躊躇してたら、生き残れないんだろ」安居の返しへ意外そうに涼は目を見開く。「……ああ、でも、これじゃあ、あそこへは行けないな…」「……あそこ?」「…お前には関係ない」「あ!?」 あそこ。涼は、安居が隠しているそれに、安居が狂った原因の一つがあるとなんとなく思っていた。 しかし、安居の頑なな様子に、訊き出すことができなかった。*もしもこの世界に神様が居るのなら、夏A、とりわけ安居はよほど神に嫌われているか、歪に愛されているに違いない。火のクラスで一緒になる茂と、涼はたまに話すようになっていた。未来の【そいつ】かもしれない相手。…ポテンシャルの底知れない相手だ。「……安居と最近何か話してる?」「……”未来”の話を色々とな。未来はどんな世界なのか、どんな天候なのか、どんな移動手段で生きていくのか、未知の生物はどう進化してるのか、とか」「……具体的な話が多いね」「未来はどんな風になってるのかを予測するのは大事だからな。 ……お前も、安居にその話題持ちかけてみたらどうだ」「安居は、僕には肝心の事、話してくれないし……頼ってくれないから。僕は安居が教えてくれることを聴くばかりになるだろうな。粗を突っ込んだり、細かい部分について拘ってディスカッションするのには向いてないと思う」「そうやってはなから諦めてるからだろうが」「……」突風が吹く。「……あ、安居だ」「おい、スルーすんな」青空の中を、鳥のように風クラスが飛んでいく。不慣れなうちは途中でぶつかるからと、一人一人別々な場所、タイミングでの飛行を義務づけられているらしい。安居は突風の中、先頭の風を切っていく。太陽に近づき、逆行でシルエットしか見えなくなる。「……凄いなあ、ほんと……あっ」「言った傍から体勢崩したな」「今の突風が吹かなければ」「急なアクシデントへの対処も能力の内だろ。…ほら、くりくり坊主はむしろその風に乗ってみせたぜ」「小瑠璃は別格だから……って、あああああ……」 陰は旋回し、地面に叩きつけられる。「大怪我が多いクラスは、火と風と動物らしいな」「あああああ……」代わりに水、土、医療、植物クラスでは他者からの感染や中毒が多い。「医療クラスの出番だ」* その後、落ちることに関して安居以上に茂は過敏になるのだった。*あの底冷えする目を思い出す。そして刺々しくはない、けれど白々しく、空虚で、傲慢で、どうしようもなく高い所に居る声。「君はそういうことを言える立場なのかい?って言われたんだ」「予算を取る人でも、勿論与える人でも、子供を送る先のコネや記憶処理のほどよい暗示手順を有しているわけでもない」「……余所者は口出しするな、ってことかよ」「いろんなことを、長年、見て、調べて、考え続けた結果がこれだから……最近はいった奴の発言なんて、軽すぎるって。……それで何か問題が起きたらどうするんだ、って……」精いっぱいやった、何に問題があった、と言えるならよかったんだろう。出来たかもしれないことがあまりに多すぎては、何を言えばいいかもわからない。俺の中途半端な正義感は、ここではちっぽけ過ぎた。かつての安居がどうやって歪んだのか。かつての安居がどれだけあがいたのか。そんな安居に俺は何を言ったのか。「ごめん、花、ナツ、蝉丸…一人にしてほしい」まざまざと実感させられるようで、俺は一人吐いた。無知は、強い。……無自覚は、最強の盾と矛になる。だからこそ罪深い。*もう、何もかもが手遅れだ。それでも安居の目は死んでなかった。「………分からない、けど、俺は…もう一度、のばらに会いに行かなくちゃいけない」「…弔いか?」「違う。…小瑠璃に、本当の事を教える為に、確認しなくちゃ」「でないと、最終試験で小瑠璃のパニックを直せないかもしれない」「……繭が死んで、パニックで叫んでた。小瑠璃。 ……獣を呼び寄せるかもしれなかったし、下手すると、崖崩れの余波が来るかもしれなかった…いつ、正気に戻ってくれるかも分からなかった。だから、のばらは外に居なくて、死んでるって言って、あの赤いミサンガを渡したんだ」「……まさか、死んだのばらちゃんからミサンガを取るってこと……!?」「本当なら、そんなこと言わないで小瑠璃を正気に戻せればいいと思うけど」「え、待って待って、…龍宮の、マークみたいな状況で見せられるの?」「……似たようなもんだ」綺麗に晴れ渡った空を見上げて、安居はよく通る声で言った。「……今日、お前らは外に出るか? もし出るなら、傘を持って行った方がいい」*安居が卯浪先生を殴ったと聞いたのは、その一日後のことだった。* 百舌戸要のした所業赤黒い臭いの奈落。そこに安居は放り込まれた。直後どぷっと重い音がして、短い安居の悲鳴が響いた。「……百舌さん!あんた…あんた……!!」「…ああ、見ていたんですか」19歳と24歳では大して目線も変わらない。俺の剣幕を映した百舌さんの眼鏡の奥、冷え冷えとした目が見えて俺はぞっとした。「こうすることも、安居の為なんですよ」その声は優しさで満ちているのに、どこまでも残酷で自己完結的だった。「……止めないでいてくれると思ったから、連れてきたんですよ。 絶対に、途中で出さないで下さいね」 笑顔で怒る涼、泣き顔で怒る安居とは、同じことを話していても、たまに感情がかみ合わない時があった。花のリハビリとして混合村での話を聞いていた時も、確かにこれは同情や共感なんて下手に出来ないよなと思ってしまった。自転車の外れかけたチェーンや、壊れかけた時計のようにそのままともに進んでいたら確実にまずいことになりそうな、そんな歯車の狂い。 その歯車の狂いを楽にした顔で怒る百舌さんから感じて、ああこの人たちはやはりかつて家族だったのだと実感した。 その夜はとてつもなく長くて、だけど誰かを説得するにはあまりにも短すぎた。 俺は、自分を含めて誰を説くこともできなかった。 ここでは正気と狂気の境目はぐちゃぐちゃで、正義と信念と使命の意味も外とは違った。 結局、後ろめたいことなど一つもないとでもいうような百舌さんに、何も俺は言えなかった。 あなたのせいで未来で安居達は狂って、人を殺し、傷付けてしまったんですといっそ言ってしまいたかったけど、当の人生と人格を狂わされた安居が何も言わない内は、部外者の俺がなにか言える筈もなかった。 ……いや、言い訳だ。 安居を庇い切れない、百舌さんの考え方や行いを変えられない、それ以上に俺がこれ以上の狂気に耐えられない。 これ以上関わっていたら正気が分からなくなる。 部屋に戻った直後俺はしがみつくようにして、花に抱き着いた。 花は何も言わずに背中を撫でてくれた。 ……マークとマリアさんも、こんな気持ちで抱き合っていたんだろうか。 抱き締める相手が居れば、まだ、自分の居場所と、存在の確かさを確認出来るから。 いつの間にか、未来で見たよりふわふわになっていた花の髪が、ただ温かかった。 翌朝。 ……朝焼けの中で安居も、虎の体に顔を埋めて静かに泣いていた。 俺は、目の前に立ち竦む茂さんと共にそれをただ見ていた。*「……近付きたくなかったんだ、あの先生達の姿になんて」「居ないと困る、一番風を受ける先頭に立っていないといけない人間で在りたかった。 居ない方がいい奴を処分した以上、そいつになりたくはなかったし……似ている所があるなんて認めたくもなかった」「過去の自分に何度も言われた。今のお前は居ない方がいいんだって」「手が汚くて、消えたくて、だけど生きていたかった。死ぬのは怖かった」「血に塗れてても、光に包まれてれば、生きてるって実感できたんだ」水たまりに映る青空は、常と変わらず綺麗で、空虚だった。一瞬、そこに何か別のものが映った。「……鳥?」「え?」「安居……これ……」「……え……」そこには、未来で見たあの奇妙な動物が駆けて、ちょうどここを横切る所だった。「……嵐…ドラ●もん…とかいうのは、こうした現象について言及していたのか」「……」靴の先でちょんとそこを突こうとした時、急に眩暈がして。足元から何か吸い込まれるような感覚が襲ってきて。目の前が真っ暗になった。*嵐が突然消えた。水たまりの前で安居は茫然として、直後追いかけた。記憶の中で未来の涼がやめろと言っている気がしたが、今の安居の歯止めにはならない。直後、安居も消失した。その安居を追って茂が消失し……その後数名の消失の後、限界を超えたとでも言うかのように、その水たまりの場所に人が吐き出された。「……やーっと、オーパーツ発見できたと思ったのによ」「……頭ががんがんする…」「……え?夜?」「俺達どうしたんだっけ」だが、全員の記憶は曖昧で、そうしてその物事は、何でもない日々の何でもない出来事として、徐々に記憶から薄れていく。*「なーんか最近安居ってば、あたしたちを避けてない?」繭は受かるだろうか。そう思いながら安居は振り返らずに歩き出した。*「要先輩の愛は深い」「だけど、だからこそ、俺達との間の溝もどこまでも深い」「もういいって言うしかないだろう」「……きっと、お前らが何度、同じ時間に戻っても…」「要先輩は変えられない」「俺達が物心つく頃には、とっくに要先輩は…」生きる為に色々なものを犠牲にしてた、と安居は続けた。井の中の蛙大海を知らず。…だけど、大海の魚であるところの俺達も、井の中を知らなかった。呑気に過ごして、空の青さ…普通に生きて人権や親の存在を甘受することの僥倖も、ろくに知らないままだった。……未来に来る前。生きる為に何かを犠牲にしたことなんて、俺達はあったのか。*何にしても、生き残らねばならない。全てはそこから始まるのだから。「……お前達と俺は、違う」「そんな…」「違うんだ、嵐」「俺達は、……いや、俺は、選んだんだ。強くなりたくて、自分が生き残りたくて、仲間を見捨てた。……もし、鵜飼が茂を撃たなかったら、違う方法で見捨てていたかもしれない」先生達に逆らわない限り、衣食住の取り敢えず保証されているからこそ好き勝手に言える俺達の言葉は、あまりに軽かった。未来なら、いくらでも「これからですよ」と言えたのに、本当に「これから」の筈の過去の世界では、何も言えなかった。過去の世界では、俺の綺麗ごとはあまりにも無力だった。「……ああそうだ、あゆの花畑と源五郎の畜舎の奥の方は見たか?」冬の朝のような目が、一転、春の日差しになる。それはつまり、もうこれ以上その話を続けるつもりが失せたと言う事で。「ああ…ナツやくるみさん達は行ってるけど、俺はまだあんまり…」「綺麗で面白いから、行ってみろ」そうやって誤魔化すように笑う安居の顔は、夏Aの仲間に向けるものと似ているようで、けれどそれよりも…結局話が通じなかった百舌さんに向けたものと似ていた。*「…何回、繰り返すんでしょうね」「ゴールは、いつ来るんでしょうか」繰り返せることは、安心だ。やり直せることは、安全だ。だけど、ずっと繰り返し続けたり、やり直し続けるのは、何も変わっていないのとどう違うのか。世界の理にあらがっているからと、調子に乗っていた。よくも悪くも、リミットが欲しい。……結末が欲しい。終末を願うなんて馬鹿げているけれど。「出来れば、ずっとここに居たい……なんて、夏Aがもし全員私達と同じようにタイムスリップしてたら、そう思ったのかしらね」*「今頃、あっちの方では雨が降ってるんだろうな」南方の空。ナツ達が生まれる場所。西方の空。俺達が未来で出会う場所。あの砂浜。「あそこには今、何があるんだろう」 夜の船で、茂は四つん這いになり吐いていた。 そんな茂を、昔よりも静かに庇った安居は、茂に何か言うべきか迷って結局何も言わなかった。 茂は少しだけ回復し、甲板の近くでしゃがみこんでいる。隣に立ち、背中をさする安居の所に小瑠璃が訪れる。「うう……安居、もういいよ、大丈夫」「……そうか」 静かに言う安居に、小瑠璃が口を開く。「……最近安居あんまり喋らないね」「…余計な事言いたくないからな」 小瑠璃が首を傾げるのを少し笑って、安居は甲板の外を向く。 安居の目に、百万ドルの夜景が映し出される。 安居は夜景を見ても何も言わない。 ただじっと、次の事を考えていた。「次は最終試験だ」「そして…卒業だ」「生き残ろうな、…小瑠璃、……茂」 以前の世界と違って隣に居る茂は、青ざめた顔で、それでも嬉しそうに笑った。*1-17言うだけなら、大抵のことはできる。だけど、動くにはたくさんの準備と知識と経験が必要だ。ロープを替え、銃の点検を促し……それらの尽力は日々安居の目の下を青黒くしていった。「……脱落者が出ない限り続けるってことか」あゆの終わらない毒草除去を見る限り、その予測は概ね当たっている。「でも……やれることは、やっておかないとな…」*「…もし、誰かを助けることもできないなら…」「俺は最後に、茂と喧嘩をしたい」安居は右手に巻いた包帯を見て呟く。「…喧嘩」「…どうすれば、いいんだろう」プライドを捨てて、安居は教えを請うた。「あたしたちも、喧嘩したこと、ないです」「…でも、言いすぎて、ごめんねって言って、こっちこそって言われて、それで分かり合えたなって思った時はあります」「喧嘩できない。相手が大事で傷つけたくないか、ずっと続く関係を壊したくないか、聞く耳を持ってくれないと思ってるか。…どれなのかしらね」*「あなたは安居と喧嘩しないの?」ひばりが問う。年齢が下だとこういう時得だ、とひばりは少し思った。「…僕が、安居と?え、できるわけないじゃん」「安居は凄い」「安居は何でも出来る」「僕が居なくてもきっと平気だ」「僕は、すごくない」「僕は安居に面倒を見られてばかりだ」「僕は安居に助けられてばかりだ」「それなのにどうして喧嘩できるんだ」 生まれてからずっと一緒に居た。 それはつまり、生まれてからずっと比べられていたということでもある。 それぐらいなら、諦めた方が早いし、別の役割を目指した方が有意義だ。 ……だけど、二人の答えはきっとそうじゃない。「……それだけ凄い相手で、しかも自分の事をフォローまでしてくれる相手が、同い年なら …私ならつっけんどんに接するけどね」「……ひばりちゃん…」「……そういえば…この施設に、他の年代の人は居ないの?大人と、あなたたち同い年と、要さんだけ?…赤ん坊はともかく、老人も、…なんなら、大人の女性も居ないのね…」ひばりちゃんは少し笑った。「……こんな環境なら、私も、敵愾心を向上心に変えられたのかしら?」*「貴方がこの先した、たった一度の喧嘩ってどんなものだったの?」牡丹さんの問いに安居は口ごもった。「……俺も、原因を未だに理解しきれてない気がするんだが」「それでいいわ」「わかった……多分だけど、あの時は俺が、茂を対等に見ていないこと、弟分として扱ってる事、大事なことを相談できてない事を怒られたんだと思う」安居が背中を丸めて、木箱に腰掛ける。*「つーかよ、子ども同士で、しかも幼馴染だろ?そんな奴らの関係に俺らが口出していいのかよ」「幼馴染同士ねー…、あ、嵐くんと花さんって幼馴染じゃなかった?」「流星くん、やめとき」*「兄弟がどんなものか知らないが、それよりずっと俺達は深い絆の筈だ」*「……そういえば、外国の人含めて、二親等以内で一緒に来た人って居ませんね」「…あんまり遺伝子が近いと、近親婚になっちゃうから遺伝子上危ないってことじゃないの」「許嫁の俺らだろうと幼馴染のあいつらだろうと、家族という名の他人だしな」「ひばりちゃんと螢ちゃんも…親戚だし似てるけど、そこまで近くはないのでしたっけ」 俺や花は一人っ子だけど、ナツには弟、ちささんには妹が居たような気がする。*「じゃあ、アドバイスしない方がいいのか…?そのままでいい、って言えばいいのか…?でもそうしたら、落ちちゃうだろ、茂が、死んじゃうだろ」「……昔の自分に責められて、皆に見捨てられてまで、俺は何をしたかったんだっけ」俺達は十分に恵まれていた。それを、安居を目の前にして再確認してしまった。自分の思う夢を抱けること。目指して立ちはだかる壁があっても、いくらでも道を新たに探れること。そうできるほどに、視界が開けていて、明るいこと。それは安居達に対して、残酷なまでに、贅沢だ。*「……先生達が、俺の記憶通りにテストを実施するなら… まず、銃が暴発したり、ロープが突然切れたりと事故が続く。 事故に見せかけた振り落としだけどな。 ……あゆが料理当番押し付けられた方がいいっていったのはそれのためだ。 食中毒に見せかけた振り落とし、それをあゆが食い止めてた」「きわめつけは3人が死んで、小瑠璃も酷い目に遭った風車小屋のことと…翌日の夜中の火事だな。火がついたのは恐らく夕暮れ時、西日がある場所の水槽に集中して火がついて…燃え広がるのが遅くて、発見が遅くなった。お蔭で脱出の猶予はできたけど」*安居が未来で、他者に求めていたものは。理解。共感。同情。哀憐。愛着。依存。信頼。……幼馴染ゆえの、長い想い出と、深い情をもってして、成せるすべて。……はなから、補えるわけがなかったものたち。……だが、それでも、あの時の安居は過去じゃなくて未来を取った。だから……「…大丈夫だよな、安居」「何がだ」「……大丈夫だ」「自棄は起こさない」「全部、計画的に、冷静に、次に繋がるように進めるさ」「……犠牲」何かを思い返すように安居は呟く。「改めて思い返すと… 俺は他人を犠牲にしようと思った事があるな」「俺が生き残る為に、茂を切り捨てられるかもしれないと思った」「……感染を防ぐ為と、…そして、無防備過ぎるあいつらへの憤怒から、十六夜を殺しもした」「茂達への手向けとして、そして俺達に勝手に背負わされた責任の墓場として、花を虐げた」「…俺が死んでれば、犠牲にせずに済んだのかもな」「安居」「嵐。……お前には感謝してる、お前はお前のやり方で要さんを止めてくれたから」「お前が色々叫ばなければ、蝉丸やナツ達に、生きることの肯定もされなかっただろうな」「昔の俺が…現在の俺に、お前が居なければよかったと何回も言うから、俺はそれに抗って、猶更必死になってあがいてた」「今ここに居るのはどっちなんだろうな。 ……過去の俺か、未来の俺か…… 茂を探す俺か、新しい世界で歩み出す俺か……」「『安居』の意味、知ってるか。嵐」「雨季に生物が蔓延るから、それらを踏み潰さない為に一か所に留まって修行することだ」「…安らぎのため、居るところ。 他の生き物にとっての、踏み潰されないことからくる安堵と…踏み潰す罪悪感から逃れられる修行者にとっての安らぎ、そんなところか」安居は前へ一歩踏み出した。そこは丁度蟻の列で。「…安居!」「……」安居は紙一重で、蟻の列一歩向こうに着地した。ホッとする俺に、安居が背中を向けたまま問う。「…道が舗装されてない未来なら、今一瞬のお前の基準だと足の踏み場もないだろうな」「……一生謝りながら歩き続けるわけでもないだろう」「歩くのをやめるか、謝らずに歩き続けるか……その二択じゃないのか」 善意と罪悪感は社会の為になる。 だけど度が過ぎれば、個人の身を崩す。「…嵐。お前は、歩き出していいと思うのか? 何かを…誰かを踏み潰さないと進めないような道に」「……それは…」低く、苦く、唸るような声。「どうなんだ。お前ならどうする。 …俺にはもう、分からない」さあ、と遠くから浪がやってきた。強風は俺達の場所もあまさず吹きすさび、葉や小さなごみ、羽虫たちをさらっていく。15歳の時後ろに流していた前髪を安居は伸ばしたままにしていた。要さんの髪型みたいと同級生に言われ、安居は曖昧に笑っていた。そんな安居の前髪と俺の前髪、そして眼前の稲穂が同じ方向に流れる。口を開かなければいけない。「……守りたいものの為なら、俺は… 歩くよ。 何度だって、俺は未来で命を踏み潰して、食べてきた。 花と再会する為に」「…守りたいものの為か」「……ありがとう、嵐」「やっと答えが見付かった」*「…安居、嵐さんと何を話してたの?」「今度水泳勝負しようって話してた」「……ほんと?」「ほんとだよ」「……」*「……あいつ……」一人になり、青年は溜息を吐く。『大丈夫』『犠牲に』『分からない』『ありがとう』強風のせいか、耳を欹てても断片しか聞こえなかった。「どうしていつも……あいつと…」*「7人だけが未来に行ける」「未来に行けなければ、ここには居られない」「それがここの常識だ」要も卯浪も、貴士もみな安居達を追い立てる。『すごいね』『安居なら出来るだろう』『お前も気を抜くな』『調子に乗るな』『見習うように』『任せた』『流石だな』『お前にしては珍しいな』褒めて殴って鍛えて、そして未来を口に出して。安居達を死から逃れさせる為に。そして、外に目を向けさせない為に。「外っていう字と…… 死っていう字って似てないか?」「……ああ、下の部分か。確かに似てるよね」循環の輪を抜けるには、外に行く為には。それこそが正解なのではないか。*数日後の火事と水難は滞りなく敢行された。風車小屋の『事故』の少し後、雨と『偶然』起きた地震により、第一校舎が先生達の予定より少し早く……火事より少し前に崩れ落ちたことは、焼け出された人々の避難場所がなくなることを示していたが、同時に日常と心中する人々を減らしもした。山に入る人数は、安居の記憶にあるものよりも多かった。勿論それは、山に食われる人数がそれだけ増えることをも示す。傷。乾き。餓え。天候。獣。火。水。土。植物。…人。どちらの方角でどの試練に立ち向かうもそれぞれの選択だと、安居は未だ考える。多くの人数を、こんな状況下で助けきることなど出来ない。そんなことをしようとしたら、一番大切なものを喪いかねないのだから。*1-最終試験小瑠璃は風と医療。鷭は医療と動物。源五郎は動物と植物。あゆは植物と…土だったか。虹子は土と水。土は繭もだ。そして涼、茂…過去の安居、ついでに鵜飼が、火と水。各クラスで一人ずつだ。安居は今回風クラスを取ったが、小瑠璃と席を争うつもりはさらさらなかった。茂のことも応援したかった。過去の安居は、涼が落ちれば茂と争わずに済むと思っていた。だが今回、安居にとっての涼は、そうした対象でもなくなっていた。過去でも未来でも、安居があまり接触してこなかった相手といえば虹子くらいだ。しかし、あの慎重な、要含め混合チームが全員引っかかった罠からも逃れて、結果夏Bと涼と安居への連絡を果たすことのできた虹子が、先生達の仕掛ける罠如きでやられるとも思えなかった。無論、足を引っ張る気持ちも湧かない。鷭も源五郎も他のチームとの懸け橋には不可欠だろうし、あゆは、未来で少し危うい部分はあったものの、災害などに対し鋭い観察眼を見せていた。安居の頭の片隅に棲む、小さな安居が呟く。ずっと前から答えは決まっていたんじゃないか、と。後悔したくないなら、答えは一つだろ。声を安居は黙殺し、今日も青空に足を踏み出し、緩やかに下降していく。*血を他の生物は恐れるのだろうか。循環の対象と完全にみなしているのなら恐れないだろう。毒やウイルスに侵された存在ですら、時を経て土に還れば循環に戻る。放射性廃棄物、重金属汚染、あるいは未来で有り得た、時を経たダニXの感染の方が恐ろしい。それなのに血の方が刺激的だ。外の世界で、血と同じ色が標準的な警戒色として用いられるほどに。安居は、未来で人を殺した。殺しかけた。十六夜や花はそうでもなかったが、卯浪と要は血にまみれていた。しかし恐らく血に対する耐性では、平常時の安居は鷭や源五郎に遠く及ばない。恐らく小瑠璃にもだ。それでは、計画を実行に移せない。安居の頭に源五郎が過る。動物舎で喧嘩して、傷付け合っていた獣。産まれた子供を育てきれないと判断し、消化吸収する獣。あの獣たちのように安居は動けない。……そもそも、他者の血を何故人は恐れるのか。汚物への忌避と同様に、血液から病気が感染することを恐れるからか。傷付けることを恐れる同族意識からか。無暗な殺生を恐れる、生物保護の目的からか。あるいは自身をその手負いの存在に重ねる共感性の高さからか。安居は、周囲をのばら達のぐちゃぐちゃになった死体で囲まれた時、泣き叫ぶことしかできなかった。同じ火のクラスだったあの青年が、銃の暴発でのたうち回っていても身動きが出来なかった。ーどうしてか。その痛みを得ていないからではないか。それならば、同じ目に遭えば、身体の痛みで、目に映るものの痛みなど上塗りできるのではないか。安居は仮定を実証に移す。*「あの馬鹿、いつの間に……」何か気になるものを見付けたらしい鵜飼は、一人、先へ駆けて行った。そしてその後、帰ってこなかった。草の鳴る音。獣の声。腹の鳴る音。何かの燃える音崩れる音流れる音。人の命の途絶える音。そして一人になった。*『なんで俺だけ…てめぇ、離せ…!』『お前は、いざとなったら危険分子になる』『他の奴はどうでもいいが』『お前はあいつらに相応しくない』『お前…火のクラスにはたまに顔出す程度の癖に…なんでこんな…!』『…知識や、注意習慣は身についてたから、その分の時間を有効に使えたんだ』『お前は俺の嫌な部分とどこか似てる。だから』『お前はあの灯りの中に行かせない』『お前だけは未来に行かせない』『……嵐、ごめん』『俺はやっぱり未来しか見えない』『外には出られない』『施設に居れば安全だった、未来を夢見て努力し続けていれば安心できた』『夢を追い続けられた。未来の俺達も同じだ』『喩えそれが与えられた夢でも』*「安居の右目…」「鵜飼と捨てゴロでやりあって失ったみたいだな」モニター越しでも分かる。あれはもう、治らない。効かない右側を補うようにして、左側の鋭さがなお一層冴えわたる。片目を失い、右手を不自由にして、けれどその満身創痍だからこそ修羅のように安居は邪魔者を切捨て、追い詰め、殺し続けた。鵜飼くんとの対決は捨て身な方だけど、大方は危険を避けるだとか、下手に恨みを買わないだとか、……おぶさろうとしてくるちゃっかりした子を撒いた結果、その子たちが野犬と遭遇してしまったりだとか…そうした、偶然とも取れる経緯だった。何故偶然じゃないのかと言えば、その後決まって安居が、罪悪感と、残酷さと、恐らく今の安居にとっての味方を守り切った達成感と、それらの入り混じった顔をするからだ。だけど安居はその一方で、茂さんと一緒に食事し、睡眠をとり、安全管理をするという二重生活を送ってもいた。包帯と前髪の下を、茂さんは暴くことが出来なかった。*安居は最近目を隠している。自信がなくて、自分を世界から、世界を自分から隔てるようにして前髪を伸ばしている茂は、安居が何かを自分と隔てて隠していると気付いてはいた。「安居、おかえり」だけど、隠し事の正体は分からないまま。「ああ、ただいま。もう芋と魚は焼けたか?」「……まだ。火をおこすのに時間がかかったんだ」「……あとどのくらいだ?」「……ごめん、もう少し。……でも、安居の用事も結構長かったよね……ねえ、『また』どこへ行ってたの?」「……食料の調達だって言ってるだろ。ほら」安居は返り血を隠そうともせず、手作り籠に入れたピラニアを掲げる。「小骨が多いけど、柔らかくて甘いらしいぞ。寄生虫が怖いから焼くか煮るかしないといけないけどな」不自然に伸ばされた前髪と包帯の下、嬉しそうに語る安居を半目で見て茂は口を開く。「……そう、それはよかったね…… ……あのさ、時間がかかった理由、もう一つあるよ。 さっき僕の所に貴士先生が来たんだ」「!大丈夫だったか、何かされてないか」「……いや、何か…警告っていうか、生き残る覚悟を訊かれただけ。 …ねえ。安居の所にも…もしかして、嵐さんや、ナツさん達が来てたりするの?」「いや、嵐達とは暫く会ってないけど」「……ほんとに?」「本当だ。何で疑うんだ」「……」「茂?」「…どうせ僕は、外の世界を知らないよ」「茂、どうした?…なんか怒ってるのか?」「……怒ってなんか、ないよ」「…怒ってるだろ、なんか」「……ううん。…僕、きっと…拗ねてる…っていうか、疲れてるんだ。 ……ねえ、安居は未来に行って…ここの外に出られるようになったらどうしたい? どこに行きたい?」「そうだなあ…」「……」「お前と一緒に、いろんなものを見たいな」「……」「お前が変な植物や動物見て面白がったりとか… 外の世界で、隕石の降る中生き残ったものを見て、想いを馳せたりだとか… いろんなものが変わった世界で、食事を工夫したりとか… ……そこで見つけたもので、楽器を造ったりとか。 そういうのを、見たいと思うな、俺は」「……そう…?」「ああ。……お前なら、きっと、生き残った他の人ともうまくやれるだろうしな」「……それは、難しいと思うけど…」「きっと…いや、絶対、俺よりもずっとうまくやれる。 ……お前が居たら…俺も少し穏健に、外の奴らと接することが出来るかもしれないし」そうじゃないと俺は傷付けるばかりだ、と小さく呟きかけた安居を、茂は生焼けの小魚を差し出して止める。「…じゃあ、一緒に頑張ろう!」「……そうだな。まず茂は、火おこしの上達から頑張んなきゃいけないけどな」未だにぶすぶすと不穏な煙をまき散らすたきぎを調整しながら安居は言う。言葉尻は厳しくてもその表情はどこか喜色をたたえていた。「う…わかったよ……」煙はゆるやかな曲線を描いて、寒空に昇っていった。その数時間後。揺すられる動きと聞き馴染んだ声、そして枯木の燻される臭いで安居は目を覚ました。「安居…安居、ごめん、僕もう限界…」「……交代の時間、とっくに過ぎてるじゃんか」茂は、先に見張り当番を買って出ていた。その役目の中には交代時間を間違えないことも含まれている。「……もう少し回復してほしくて」「……ああ、うん…分かった」しょぼくれた雰囲気の上目遣いで言う茂に安居は弱い。「ありがとう。でも、もう俺は大丈夫だ、……疲れは取れたから、交代しよう」さっさと起床し、身支度を整えていく安居に茂は諦め、寝床に潜り込む。「お前ももう休め。……おやすみ」「…おやすみ…」 安居が眠る前より更に増えた薪を見て、安居はそこに生木、朽木、根っこ等がなく不穏な煙がもう出ていないことに気が付いた。 …眠りやすいわけだ。 安居は少し頬を緩めた。 疲れが取れたと言うのは、安居の強がりではない。 数時間夢も見ずに眠ったお蔭で安居の頭はすっきり晴れていた。 安居は顔を少し冷たい湧き水で洗う。腐ってしまう為取り出した右目の周りに腫れ止めと血止めの薬草ペーストを塗っていく。別の包帯を鷭にアドバイスしてもらった通り巻いて固定する。冬特有の冷たさは、ことこの状況に至っては有り難かった。……そこかしこから『調達』してきた防寒具や、包帯類はたっぷりあるお蔭で、そう思う余裕があるとも言える。 湧き水で洗い、焚火に掲げた小鍋で煮沸消毒して乾かすと、包帯は常の温もりを取り戻していく。 以前の鵜飼もこんな想いをしていたのだろうかと、安居は冷めた目でかじかんだ手を見詰めながら考えた。 だが、茂の前で動くこの手の意味は大きな隔たりがある。鵜飼は茂を利用し、安居殺害の弊害となりそうなら殺害するつもりだった。安居は茂と協力し、今度こそ何をおいても守り抜くつもりだ。セット扱いとか、幼馴染とか、罪悪感とか、未練とか、そういうものではない。ただ、未来で笑う茂を、見たい。だから、右目の奥が痛んでも、手が冷たくても、耐えられる。安居は自棄になっていない。…破滅よりも存続、未来のことを考えている筈だ。ひと息吐く安居に、茂の寝息が聞こえる。目の前で茂が眠っている、それだけで安居は安心できる。安居の頑張りがこの安らかさを守っていると思えば、力もどこからともなく湧いてくる。そして、冷静さも。安居は次の”対象”を頭に浮かべる。…貴士先生は最終試験の中盤で廃船に居たと聞いている。…最下層に蜘蛛のように潜んでいて、ワイヤーとナイフ、それとロープで涼を追い詰めたらしい。涼はなんとか反撃し貴士先生をとどめを刺す寸前まで追い詰め、だが余裕がなくとどめを刺しきれなかった。その後身を立て直し、脱出しようとしたが間もなく船に積まれていた火薬が灯りの火によって引火し、絶体絶命になった。そこで虹子が小舟で助けに来て、廃船の窓を割り涼は助かったと言う。船の上で涼がまつりの、確か幼少時に涼が誘拐されたという誤解を解くため話した折り、まつりが『スパイ映画みたい』と目を輝かせていたのを安居は思い出した。…虹子がその際小瑠璃を連れ去る先生達を見たらしい。当時の小瑠璃の無念さ、悔しさを想像し安居は歯軋りする。今度は絶対にそんなことにならないとはいえ、それでも許せないものは許せない。気持ちを落ち着かせる為安居は水を飲む。……恐らくその中に貴士先生と卯浪も含まれていたのだろう。……つまり、廃船の下層からは、ある程度負傷していても時を置かず脱出出来る機構になっている。他の先生が近くに潜んでいたとしても、あの涼を嵌められるほどギリギリまで引き付けられたのはかなりの安全対策を講じていたからだろう。卯浪の立っていたという甲板付近からも、恐らく脱出経路があった。小瑠璃が捕まった落とし穴から梯子を降ろしたのか飛び降りたのか、他に安全な経路があったのかは分からないが………これだけは言える。…下手に船を壊しても先生達に大したダメージは与えられない、奴らの罠が一つ減るだけだ。…ならば、やるべきことは一つ。安居は決意し、前髪をかきあげた。*そこは蜘蛛の巣の中。静かに忍び寄る黒い手、三日月の弧を描く両目は侵入者を捕食しにかかる。直後。「…へええ… これ全部、先生の準備の賜物ですか」三日月の眼前に、同じく三日月形のナイフが突きつけられる。「……いいですね、幸せそうで」黒衣の腕には、同胞の血で滑るワイヤーの切っ先。「…気付いてたんだな」「集中してるので」互いに距離を取る。貴士はワイヤー同士の隙間、安居は先ほどワイヤーを切った場所へ。上部から差し込む僅かな光を頼りに2人は互いの隙を狙い合う。「試験官がここに居るって気付いてたなら、仲間を連れてくれば良かったのに」「涼も、茂もここには来ません。ただでさえここは狭いので」「残念だ。同士討ちになりやすい状況への対処法が教えられない」「貴士先生、……俺達が憎いですか」「……どういうことだい?」「貴方の娘が行けない未来へのチケットを持てる7人が憎いですか」「君たちが行けるという保証もないけどね」「…では、先生の娘が、貴方のこれまでの功績によって、未来に行けるとしたらどうですか?」「……何?」「そうなるんですよ。……だから、もう、俺達を放っておいてはくれませんか?こっちも穏便に済ませたいんです」「……」びん、と貴士の傍からワイヤーが鳴る。引っかかるなんてらしくない、そう感じわずかに気を緩めた安居の元、それも視界のきかない右側にナイフの切っ先が迫り、安居は紙一重でそれを避ける。「…断る。手を抜いては卒業試験にならないだろう?」「……期待はしてませんでしたけどね……では、消えて下さい」口元を引き攣らせる安居に対して、貴士は常のポーカーフェイスを崩さない。「僕が死んだら妻子が悲しむんでね、それも出来る限り抵抗してみせるよ」「…ああ、だから、外に家族が『居ない』生徒達なら悲しまないから存分に殺せるんですね」「……それは安居もそうだろう。大体、何が穏便だ。邪魔者を僕達よりも先に消しておいて」「気付いてました?」「そりゃあそうだよ。何が原因で人が死んだのかぐらいは、傷跡と現場の状況で分かる」「……へええ、やっぱり凄いですね、貴士先生」「今の所ポイントは一位だ、おめでとう安居」「どうもありがとうございます」…リミットは船が傾くまで。とどめを刺した挙句逃げきれたら言うことはない、だが相討ちでも上々。「卒業させてもらいます」初めて貴士のポーカーフェイスが崩れた。「…それはどうかな」裂けるように、その口も弧を描いたのだ。「…果たして君は、行けるのかな?」*「……やっぱり、貴士先生は強いや」邪魔者が少なくなった世界で、安居は倒れる。「要先輩…見てますか…?」「……結局…ろくに話せなかったな」「一度でいい、ただ一度でいい。 変わった俺を、要先輩に認めて欲しかったんだ…」「……でも…」白い雪が降り積もる。伸びた髪は白く染まり、顔は蒼白になっていく。未来の安居とどこか似たその姿を、嵐はモニター越しに眺めていた。****待つばかりの不安に耐えきれず、茂は安居を捜していた。しかし、結局、見付けることはかなわないまま――「7人が決まった」その残酷な決定事項を、突きつけられることになる。****無線が途切れる少し前、ナツの耳はとぎれかけた声を拾い取った。『…だけど、もう、それはいい、俺は…もう…卒業してる。だから、…いまは……茂………送り出……』声は少しずつ断片になっていく。『………遠くで…』喘鳴の連続。『…生きて……』そこで声は途切れた。入れ違うようにして、絞り出すような少女の声が一人きりの部屋に響く。「……ごめんなさい」「ごめんなさい、花さん、嵐くん、十六夜さん、お蘭さん」「少しだけ…安居くん側で、未来の話をしてきます」*1-未来へ* 鈴木茂の来た未来「…僕は…とうとう最後まで安居に助けられてばかりだった」「未来でもどうせ僕は何もできな……」「うるさい!」「…それでも、お前が!安居と一番近くに居たお前が、継ぐしかないだろ。 リーダーの力がないと、群れは落ち着かない。動物も、人間も同じだ」「そんなの無理だ、無理に決まってる」「……安居ならきっと、お前がもし安居を助けて死んでたんなら、傷付きながらもそれを活かすために、未来で皆を導いたろうよ」「お前と、俺と、…皆で、安居ならこうしてた、と思いながらやってくしか…ないだろうが」「…そうだよね…」「安居なら、仲間の力、未来の世界のもの、色々なものを活かしたはずだ」「安居なら、死んだ皆の遺志を継いで、託されたものを全て背負って、頑張った筈だ」「…そうだ」「安居の遺志を背負って、歩き出すんだ、俺達は」「俺達だけが出来る」******「…まだ生きてる?」「……生きてるみたいだね。…安居ならきっと……活かしたよ」「…だそうだ。 鷭、お前なら出来る。後遺症は残ってもいいから、これを生かしてやってくれ」「……わかった」「……起きるとまた五月蠅いから、今の内に早く連れて行こうよ」「この分だとあんまり強く拘束する必要はないかな」「!?何…みんな、何言ってるの?」「……どいてよ、そいつ消せないじゃない…!汚いものをここから消さないと……!」「…小瑠璃、あゆ、銃弾を無駄遣いするな。……安心してくれ」「こいつは、人間じゃない。 だから、汚くても気にする必要ないんだ。」「もう先生達には俺達を裁けない」「もうやつらには俺達を救えない」「安居なら、裁ける」「安居なら、救える」「安居が大丈夫と言うなら」「心の中で応援してるなら」「あいつらが悪いと言うなら」「死んじゃダメだと言うなら」「そのまま行けと言うなら」「僕達は大丈夫だ」「今の行動は赦されるかな」「ああ、赦されてるさ俺達は」「我らがリーダーに」「僕達が生きている限り」「……行こうか」7人は扉を開けた。「未来へ」*******0×ー「その後の彼ら」・二周目終了*・三周目開始********源五郎周「嵐君…」「……逃げられなかった」「安居達が、あんな状況で、逃げ出せるなんて思える筈なかった…逃げ出すなんて考えてたら、殺されてた」「それか野垂れ死んでたかもな…でも、嵐よ、お前は精いっぱいやったと思うぜ」「それじゃあ、どういえばよかったんだ」「そこで絶望して終わるんじゃあ、あまりにも救いがないじゃないか」救いは、誰の為にあるのか。……あるいは、何の為にあるのか。「……そうね。でもきっと、次には繋がっているでしょう。 ……あんたの青臭いお説教だって、十六夜をきっと救ってくれたんだから」*彼らの知る所のない出来事。それは、彼ら呼ぶところの『前の周』の世界で起こった。雪の中冷たくなっていく安居の遺体。その身体を、寒中においてなお生き続けようとする獣達が食い荒らしていく。「……ごめんね…」その獣を、何者かが殺した。獲物は銃でも罠でもなく、小さなナイフ。慣れているからこそできることだった。「……」「……安居くん?」明け方。金色からあかがね色に輝く空に照らされ、さんざんに荒らされ欠損した遺体は少しだけまともに、『彼』の目に映った。「……!?」――直後、遺体は掻き消えた。四方八方に飛び散った血も、獣の口周辺に沁みついた血も全て消えた。そこにはただぼろきれだけが残されていた。「……」茫然として、後ずさる彼の足元に何かがひっかかる。「…巻貝……?……と…赤い…………これは……」「……何をやってる。7人が決まったから集まれ」突如現れた先生の通告は、呟く彼の声を掻き消した。*同時刻、本部で。この時代に居るべきでない人々は霞のように姿を消していた。要はただ、不自然が自然になっただけだとどこか納得していた。「帰った」のだ。もう二度と顔を合わせることもない。事情を知らない人達にも、彼らは帰ったと説明しよう、と要は思った。彼らがもし、選ばれた7人と顔を合わせたらどうしていたのか…要はそれだけが気になっていた。*******・新巻視点・犬美鶴・吹雪復活・源五郎が記憶を取り戻している・他の種たちにタイムスリップ事情を説明され、安居が既に記憶を取り戻していることも知り、確認しにいく・安居は10歳当時の記憶に戻っている・記憶のない安居に蝉のおっさん呼ばわりされる蝉丸・安居に対し即物的・合理的な対応をする源五郎・牡丹さんあたりに外伝最終話のような顔で見られる源五郎・源五郎の所によく堆肥を貰いに来るあゆ・あゆと植物の話をしたりする蘭・いじめ減る源五郎「……一人ずつ、僕達夏Aの記憶が入れ違いに戻っていると仮定したら」源五郎「一番の問題は、卯浪の番があるかどうかです」・卯浪に対してやたら刺々しい面々を見て、一周目ではモブとしてしか意識していなかった卯浪について話だす面々・確認を取る源五郎*********2 新巻鷹弘視点「未来で夏Aの誰かから……あるいは過去に戻った安居くんから、卯浪の末路について聞いてますか?」「……そうですか、茂君やのばらさん、繭さん、端午達については聞いていても卯浪については聞いてない…と。」「……ああ、ハルくんは小瑠璃さんから、蝉丸さんは涼くんから少し聞いてるんですね。……そうです。」「僕達は、卯浪を、6人で撃ち殺しました」「理由…ですか。この施設の生活を見ていてもある程度は卯浪が嫌われる理由がわかるかと思いますが……一番は、最終試験の後にかけた言葉でしたね」「今思えば、酷く理不尽で、無神経で、大局でものを見れず、考えの凝り固まった小物というだけなんですが……殺すほどではなかったかも…」「ああ、そうそう、あゆさんあたりは生かして怪しい食べ物や薬草毒草のテスト、動物を捕まえる為の囮にすればよかったとぼやいてましたね」「そうすればよかった」以上のことを、源五郎くんは動物にがじがじ噛まれながら言い放った。「……そうか…ありがとう、大変な話を聞かせてくれて」「君たちにとっての卯浪先生は…どこか、僕達にとってのサーベルタイガーと似てる気がする」「…ところで、それ、大丈夫なんですか?」明らかに流血している。「いえ、大丈夫です。この程度すぐ止まりますし、むしろこの子達に臭いを覚えてもらうまでは少し我慢しないと」『こやつめハハハ』とでも言いそうな様子で源五郎くんは笑う。前の周の安居が『守る』事を体現していたなら、今回の周の源五郎くんは『受け容れる』ことを体現しているように見える。「……サーベルタイガー…生きる為に新巻さんの仲間たちを食い殺したやつですよね」「…うん」「……たしかにあいつにも、何かの事情があって、こんな試験に参加したのかもしれませんね」 僕の目の前で、源五郎くんは踵を返した。「すみません、もうそろそろ放牧した子を回収する時間なんで。新巻さん達も、未来の動物達お願いします」「…あ、うん」 有無を言わせない様子に僕は頷き、動物たちの所へ走り出した。* 一人と数匹になった源五郎は呟く。 新巻には聞かせられないと判断したことだった。「だけどあいつのしてきたことは……」「もっと始末に負えない」「あいつを殺しても、僕達は、仇を討ったことになんてならないんだから」 あの卯浪を赦せるほど、源五郎は人が出来ていない。 あれだけよく話した安居であっても、その片鱗をかけらでも受け継いだと見れば危険だと判断する。それほど夏Aは毒物や疫病、類するものへの対応が真摯であり、センサーには一点の曇りも有していなかった。 その新たなリーダーとなった源五郎にとって、現状一番の毒であり、かつ再利用さえ不可能な汚物は卯浪だ。 それに似たものになりかけていた安居、卯浪とある意味で同類の要も、奴ほどではないにしても源五郎にとっては切り捨てる対象だった。 集団において、狂気を伝染させる者は、病と似て厄介だ。 源五郎の目に、少し遠くで夕焼けに染まっている安居達が映る。 源五郎の考えなど露知らず、未だ毒に染まる前の安居は未来からの使者と和気藹々と話している。「何で他の奴らには名前とさん付けで呼んでんのに俺だけおっさんなんだ」「だってあんた、要先輩の事百舌のおっさんってたまに呼んでるし」「俺のことも先輩って呼べばいいだろ?ほら呼んでみろ~、蝉丸先輩って呼んでみろ~」「俺の先輩は要先輩だけだからやだ」「んっとに生意気だなお前…!」 今の安居はいい。受け容れられる、信用できる。 今の安居ならば、未来の世界で他のチームともう少しうまくやれただろうと源五郎は確信している。……勿論、未来の安居が他のチームを助けたことは忘れていないが、犠牲にしたものの大きさも忘れることはできない。……忘れてはならない。 さて、と源五郎は考える。 安居という人間は元来他人をよく見て、他人の影響を受けやすい人間である。 だがしかし、そこには必ず揺り戻しが存在する。以前の安居は毒に対する抗体を、周囲から発見する力を持っていた筈だと源五郎は追想する。 ならばどうして、あの時安居は染まったままだったのか。 源五郎達とは違う何かを体験したのか。 病の元は断たねばならない。 かつて源五郎が、狂犬病の連鎖を止めた時のように。「……のばらがころされてた、だっけ」「……まずは、そっちか」*源五郎という少年は、幼少期とても大人しい少年として見られていた。大人しく穏やかで、誰とも争わない少年。彼は賢かった。何が生きる為に必要なのかを、よく理解し、実行する力を持っていた。それは他にリーダーが居る限りは、目立って発揮する必要のない能力だった。そんな彼が特異性を発揮し出したのは、13歳の頃。7歳になった頃から、うさぎやにわとり、亀や金魚などといった動物を飼っていた施設に、動物クラスの為に新たな動物が輸入され始めたころだった。熊はともかく、虎に毒蜘蛛にピラニアに鰐といった生物は通常日本に生息していない。動物園やサーカスといった保護環境下で生まれた子供か、それとも何かの取引の結果か。どうやって手に入れたんですかという誰かの問いを、要はいつものあの笑みでかわした。そういう時の為の予算とコネだよ、と彼が言う意味を、金とコネの価値をよく知らない生徒達は、便利なものがあること、そしてそれらを利用できる立場に自身が居ること程度でしか捉えてはいなかった。源五郎も例には漏れない。いつか何らかの形で、与えられたものを還元しなければならないとは認識していた。源五郎達は、動物達の将来、最終試験が終了して、世話をする者がいなくなった未来については、地方の寂れた動物園にでも寄付されるのだろうと漠然と考えていた。その結果があのざまだ。面倒を見切れなくなった、人に慣れ切った動物は殺すしかない。でなければ、早急に野生に返さなければならない。新たな環境に馴染めない事は、死に直結する。「施設で……そして、未来に来た当初、安居くんは僕達の頂点に居ました」「けれど、だからこそ、限界を迎えました」「失敗とか、駄目とか、そういう言い方をするつもりはありませんが」「安居くんは力不足でした」「安居くんがやりたい、多くのものを取り入れると言うことに対して、安居くんの耐性が低く、また心構えも出来ていなかったんです」「僕は…僕も力がありませんが」「僕は、きちんと、罹患したものとそうでないものを区別し、毒を拒絶できます」「だから安心して下さい」*今、この管理されている施設では、動物達はまだ少ない。群れを有するほどに多い生物は牛や馬といった、家畜として都合のいい生き物ばかりだ。山中の野生動物も異常なほど少なかった。適度に毒の餌が必要な生物は、当然みな施設生まれ。源五郎は現在、自分達を殺す為の生物兵器を育てている。施設に関わりのない生物は、植物と小魚くらいだったろう。端午も青葉も一匹きり。増やされることのない、サンプル。源五郎達の為に用意され、やがて死んでいく軽い命。*「羽むしるの手伝って下さい。料理人なんですよね」「まあいいけどよ…」「これが終わったら虫の下ごしらえを」「やだ!」「好き嫌いはいけませんよ」「蝉のおっさん好き嫌い多いなあ」「うるせえほっとけ!お前らはおかんか!」「オカンって?」「オカンってのは……」はた、と、蝉丸は、自分も目の前の彼らも、『オカン』らしい母親なんて見た事がないということに気が付いた。*安居は群れのリーダーだった。だが、過去に失った個に拘りすぎた。一対一ならそれでもよかっただろう。通常のように仕事を与えたり、リーダーに足る能力を示すだけで十分だった。温室の中の王様としての卑下。未来の世界の実力者としての尊敬。両方を、長期の時間を賭けて受け容れられていれば、揉め事はいずれ収まったかもしれなかった。だが、それでことは終わらなかった。花との対立。花の素性の判明。これが更に火への油となってしまった。安居には死んでいった仲間達の敵、そして今生きている仲間への少々過剰な庇護欲があったし、花達には十六夜を殺され、桃太郎に恐怖心を植え付けられ、高圧的に支配されていることへの反感があった。そして二人は、強い目をした敵にはより一層警戒を強めると言う似た特性を持っていた。だからこそ後に引けなくなったのだろう。その特性は、例えば大蜘蛛だとか、悪意だらけの人工遺物に対してならば非常に強力で頼もしい働きを見せる。だが一方で、それが協力し、時には折れて見せる必要のある相手に向けられたならば、最悪の事態の引き金となる。 だからこそ、安居が怨恨を乗り越えて自らの非を認め、謝罪をし、和解をしようとしたことは源五郎にとって安心材料となっていた。和解した振りをして騙し討ちをする器用さなど安居にはない。我らがリーダーの復活。涼のそんな目線を、源五郎は少し微笑ましく観察していた。*敵意や反感を手懐けることは、群れを導く第一歩だ。「新巻さんの犬って、ちゃんと犬同士の間でしつけをしてるんですね。新巻さんがあまり間に入らなくても大丈夫」「未来で甘えたり勝手な行動取ってると死んでしまうので。厳しくいくのも優しさなんです」「……でも、馴染めなくても、あれだけ広い世界なんだから別の群れに行くって手もあるでしょう。黒田だってそうよ」「……そうですね。広ければ、そうできますよね」*シデムシ。この昆虫は、あまりに手がかかる子を食べてしまう。本当に腹が減った時にしか食べ物をねだらない個体が良い個体だからだ。ハムスター。これらの生物は、天敵が多かったり、環境が悪い場合に子供を食べてしまう。その方が天敵に無為に食われるよりも、次の出産の栄養にできるからだそうだ。要も恐らく似たような考えを抱いたのだろうと源五郎は推察する。イエスズメ。母親スズメは、執拗に父親スズメが持った別の家庭を攻撃する。巣も卵も雛も。そうすることで、父親スズメの奉仕を自分の巣だけに与えさせる為なんだとか。安居も、貴士や要に対する復讐心だけでなく、恐らく似たような回路から花を攻撃したのだろうと源五郎は推察する。*要の使命感を最も受け継いだのが安居ならば、要の冷静で穏やかな目を最も受け継いだのは源五郎だ。顰蹙を買いそうだから口には出さないが、源五郎にとり、動物の社会性と人間の社会性は近い所があった。群れを乱す個体が追放や隷従、あるいは殺害により無力化されれば、残った群れが結束力を固める所まで同じだ。それも自然だ。力だけでなく、周囲の支持を集められるような、よりよい種を残す為の。源五郎達は使命を背負っている。よりよい種、よりよい能力、より繁栄できる力を未来に継いでいくための使命だ。手段がどうであれ、能力は能力であり、経緯がどうであれ、追放は追放。争いには意味があり、そしてまた、その結果である勝利にも敗北にも意味がある。勝利と敗北。それは状況と向き合う相手との相性で決まる。安居は、ぐいぐい引っ張っていく力に長けたリーダーだ。勿論情報収集も欠かさない。安居の命令じみた役割分担には、その実個々の個性を観察、分析、場合によっては状況を聴取した結果がきちんと生かされている。最後に入ったあの洞窟のように危ない状況で、瞬時に物事を判断しなければいけないならばそのタイプが一番向いている。また、夏Bのように危機的状況の経験が足りなかったり、特にナツのように自分の判断力に自信が持てないタイプの子は、指示された、向いているとされた内容をやってみて、そこで開花しやがて自分の足で歩けるようになる。一方で後任を継いだ源五郎は、常にみんなの意見を聴き、頼む時にも話し合いの場を設けるタイプだ。その方法は平穏な時、安定している時……そして関係が煮詰まっている時に最も能力を発揮する。無駄な火種を作らず、争っている場を納め、調停し、和やかに公平に管理する。複数の立場、役割、人間関係、過去にあった出来事のうち尾を引いているもの。それらを源五郎は客観的に、柔らかい口調で言及出来る。こうした安定した時期においては、突発的な他の脅威がなければ安居は力不足だ。動かなくていい時に動いてしまう。状況の変化に過敏で、些細な、見落とすべきことでさえ見咎めてしまう。運動能力も判断力も神経質なまでの察知能力も、同族への攻撃衝動と繋がれば全ては裏返る。常に先生達の試練を受け、先頭の風を切り続けていた頃ならそれでもよかった。敵は先生達と、死だったから。だが洞窟の中暮らすならば、その性質はむしろ逆効果ともなる。風通しのいい状況で歩き続けなければ、なにより安居自身が窒息してしまう。源五郎達は歴史の授業でも習ったことがある。その喩えで言うならば乱世の英雄、治世の賊が安居で治世の能臣、乱世の奸雄が源五郎だろうか。安定しない危険な、突発的な新しい脅威の訪れるものというのがまさしく要の考えた、そして他のチームが初めに闘った未来。安定した比較的安全な、例えば子供を安心して育てられるような状況というのは、徐々に皆が立ち直り、旧世代の、あるいはそれより少し原始的な村社会を築いた……未来の未来だ。ゆえに、安居が少人数で外の世界に向かうことは源五郎にとっては正解に近かった。外の世界で難題、特に初めて向き合う羽目になる問題に対して、効率的かつ頼もしく安居は渡り合っていけるだろう。恐らく銃弾がなくても、外の人々となんだかんだで協力しながら帰って来るだろうと源五郎は半ば確信に近い想いを抱いていた。勿論、あまり使いこなしきれない船を、通用するように進化させることも、安居と、そんな安居をサポートする涼が居れば容易であるように源五郎には考えられた。止まらない恨みや恐怖を前に進む力に変えるのは素晴らしいことだ。だが先生達から与えられ、慣性の如く、先生達が居なくなっても止まらずに、更に足される燃料でもって勢いづいたその足をもって、誤った指針に基づいて進めたことがいけない。指針は修正された。だからもう大丈夫だ。やったことは消せない。恨みも消せない。歩んだ足跡は残っている。今後似たようなことをするかもしれないという疑心もある。それでもこれから歩む道では、もう少し共感できるようになるかもしれなかった。源五郎はリーダーをできると、安居が言っていたことを源五郎はナツから聞いていた。陸のリーダーは源五郎が。海のリーダーは安居が。そうした未来も、もしかしたら訪れるのかもしれなかった。共感して、たまに互いの抱える問題を話して。そんな日がまたいつか、来ればいいと思った。……それに、船の上、常に海からの風に吹かれていた安居は、息を出来ていた。……あの朝焼けの中で、泣きながら、それでも前に一歩踏み出した安居のように。そんな折にこんなタイムスリップだ。さて、この状況は突発的な危険、安定的な危険、どちらなのか。何が答えなのか。*「……脱出?できませんよ」「だって、僕らはいいとして……彼らはどうするんです」源五郎くんが指し示す先には、動物達。「……この山、虫はいるんですけどね…動物は殆どいないみたいなんです」「虫や草、魚だけでは、端午達の分を賄えません」「元々の最終試験でも、あの子達、痩せ細っていたんです」*「あれ、桃太さん」桃太郎や花や秋のチームといった、未来の安居を嫌悪する者と、夏のBチームの殆どのように未来の安居を一時期擁護した者。双方にとって、過去の安居の存在は衝撃的だった。疲れを知らないかのように元気で、身体を動かすのが大好きで、人懐こく、外への興味が強い。表情が豊かで、よく歯を見せて笑ったり嘆いたりする。時折へこんだりもするが、逞しく立ち直り、むしろ周囲、主に茂を励ます側に回る。真っ直ぐ素直に、全力で取り組む生真面目さと、コツをつかんでからはほどほどに手を抜く甘さ冷静さと紙一重の要領。人間らしい欠点を持ちながらも、自分の秘める可能性と他者の秘められた可能性をどんどん掘り起こし、解放していくその姿は実にリーダーらしいものだった。そんな安居の未来の姿を桃太郎は思い浮かべる。『茂』と桃太郎を呼び、歓喜し、違うと認識した以後も混同し、違いに憎悪の炎を燃やしたあの目と、白い髪。形は同じなのに、色は真逆といっていいほどに異なる。「……僕って、茂君に似てると思いますか?……安居、君」「……?んー…確かに甘えたな所は似てるかもな。 あとは記憶力か」「……!」「でもあいつは覚えるのは得意だけど要領が悪いっていうか、すぐ他の事に気が散っちゃってうまく活かせないんだよな。辞書一冊丸暗記してても、物をいつどこに置いたか全部覚えてても、訊かれて答えるスタイルだし。そんなんだから、自分自身の為に知識活かすのも下手だし。 桃太さんは先に必要な事を取り出して言えてるから、茂もそうできるようになればいいんだけど」「……」*「そういえば、ここに来る前名前の話をしましたよね」「安居くんの名前の由来って何なんでしょう…あんご、あんご…坂口安吾と同じでしょうか」「本人に聞いてみるか」 場所は変わって、図書室。「ああ、知ってるよ」「俺の名前は、『一定期間、寺院や一定の住居に集まって、集団で修行すること』とか、『心安らかに生活すること』って意味らしい。珍しいけど、夏の季語の一つだ」「よく間違われるけど、「吾」じゃなくて「居」だからな」「前者の意味って、なんだかここの施設みたいですね」「…そういえばそうだな」「夏と冬、二回あって、夏安居げあんごあるいは雨安居うあんご、冬安居とうあんごとか言うらしい。……俺達は夏だけど、冬ともなんか縁がありそうだな」「最終試験が冬とか…?」「げっ、それやだな…でもありうる」「……安居くんは、最終試験何だと思いますか?」「…何だろうな。分からないけど、今までの総決算になるんじゃないか?」「例えば命がけのサバイバルとか…なんてな、はは、流石にないよな」「…はは…」 ひきつった顔で笑うナツをフォローしてくれる人は誰も居なかった。*「……ここら一帯は、最終試験の時水で埋まります。上部のダムが開かれたらしいです。……未来の世界では、大分様相も変化していましたが…」「あの洪水で僕達の施設は沈みました。それから隕石も落ちて、山の周囲も水浸しになりました。乾季に沼地や海辺が干上がらない限り、ここの山部分しか未来では存在しません。 今思えば未来で文明都市が軒並み水の底に沈むことの予行演習みたいなものだったんでしょうね。 ……あなた方がタイムスリップというものをした場所は、丁度そこの分水嶺でしょうね」******** ・下っ端 ・夏Aガイド ・傲慢 ・体罰・柳のおっさんを思い出す春の面々、ふーむと首を捻る角又、ぴんとこないひばり・どうにか卯浪に取り入るなどして夏A最終試験に何人か参加することができるようになる混合達・最終試験開始後ずっと獣の檻を見守っている源五郎・新巻さんの投球(手作り)にスッゲーとなる面々(特に火クラ) ただ安居にはあまり教えたくない新巻さん・安居の武器スキル・格闘スキルが少し弱まり水スキルが強くなっている(嵐との競泳の賜物)ため、なんとか気絶せず川下りをクリアする・小瑠璃が手作りの楽器を作るのが好きになっており、連絡にそれを利用するようになる・二周目で安居から鵜飼の銃の話、繭達の生き埋めの話、第一校舎水没の話などを聞いていたことに対し最終試験に参加する人達(夏Aにある程度シビアに接している朔也・秋ヲあたり?)が少しだけ手心を入れる・最終試験の時、未来の記憶のない安居にアドバイスをする源五郎 ・茂ジェラる ・ただし全体の生存時間は延びる・獣と獣の持久戦になる・・・・選ばれたのは7人だったがメンバーがまた少し変わっている・三周目終了・以下 4周目(卯浪回/花視点/柳参加) 5周目(小瑠璃回/ちまき視点/美鶴参加) 6周目(あゆ回/ナツ視点/吹雪参加) 7周目(鷭回/茜視点/睦月参加) 8周目(虹子回/葉月視点/熊川参加) 9周目(涼回/蝉丸視点/親犬参加?) のダイジェスト風箇条書きメモはこちら→********おまけ:0周目 稲架秋ヲ*「百舌戸の名に懸けて、このプロジェクトは成功させてみせます」スポーツは政治に使える、って言ったのはどこの誰だったか。運動能力というのは、個人の最小の能力だ。賢さというものも確かに大事ではある。だがその内の大方は文明……つまり集団で居るか、対峙する相手が同種でなければ成立しない。つまるところ、彼らは、未来において、たった1人だろうと闘い生き抜けるワンマンアーミーであることを求められているのだろう。オリンピックの、一人で出場する選手ならそれもよかったろうが。彼等は生まれながら未来に選ばれた子供達で、温室で育て上げられた……ありていに言ってしまえば家畜のような死を迎えるか、使命に振り回され挙句押しつぶされることになっていて。「セーフティネットの存在しない世界……」「かつ、仲間の死が隠される世界、か」病気だろうと大怪我だろうと殺害だろうと誰かが消えていく先を教えてもらえない世界。それこそが殺害への忌避感を殺したんじゃねえのか。本当に無責任だ。安居の言葉も。百舌の言葉も。俺の言葉も。「俺達は 生まれる親を 選べない」と、蝉丸が言っていた。季語がなかったが。*というのが読みたい 2017.12.08 15:02:23 設定変わってきたので加筆修正 2018/02/16 14:09長くなってきたので分割
2017.07.16
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2017.07.15
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2017.07.14
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・新巻さんが大好きな野球 →時間が出来たらやってそう・夏Aも大好きなカレー →蝉丸に期待。スパイスから作り直し?保存食中にカレーに関わるものがあるといいけど 蝉丸はシェルターの保存食の内容物を確認して再現しようとしていると私が嬉しい。・空を飛びたい流星 →流星「俺も飛んでみたいな」 ←くるみの食べられるものを広く探したい 小瑠璃「……ハングライダー作ってみる?」 流星「えっ」 小瑠璃「私も作るのは練習中だけど…」 ←早速丈夫で空洞な木を探し始める 流星「えっ えっ」 みたいなやりとりがあると私が(ry・夏Bの隠し芸大会ポイント →夏Aの大方と秋の大方が却下しそうだけど日曜日にはやりそう(1/1はどうだか分からんけど)・百舌の最期 →生きててほしい・いつか →そもそも近付くこともないから何とも言えない・可能性の見えた次の回でなんなく却下された海外勢 →もし本当に移動するとしたら船修繕してから&全員での移動になるかも・通信不可能になった他シェルターの行く末 →多分全滅なんだろうけどその過程も知りたい・蝉丸の父親他、夏Bの関係者・海外の人たち →短編やあらすじでもいいから知りたい…
2017.07.14
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大事なものはいつもほんとは近くにある。それを外では、青い鳥のようだと言うらしい。*小さい頃からずっと一緒だった。一緒に居て、大事な時はいつも守ってくれた。だから自然に好きになった。繭ちゃんやのばらちゃんにからかわれて、あゆちゃんにやきもちを妬いて、茂や涼くんに見守られて、要さんに問題攻めにされて、先生達の理不尽にむかついて、くりくり同盟で集まって、そんな日常の中で、恋心は育っていった。あゆちゃんを想う安居の姿を見る度に、恋心がじくじくと痛んだけどーその時は確かに生きてた。痛みを感じられるくらい、恋心は息づいていた。赤いもので全て塗り潰された。「あいつ一晩中叫んでいたが」安居がずっと隠していた、あたしたちの為に秘密にしていたことがぐちゃぐちゃと溢れだして「一皮剥けて強くなったよ」同時にあの時安居が外の世界の滅びを願った意味を知る。だからあの瞬間に恋心は死んだ。怒りと哀しみと殺意の為に他の全てが燃え尽きた。ーきっと、安居もそうだったんだと心のどこかで想った。*繭ちゃん達の仇を討ったあの後。あたしも、茂の仇を討った安居もふらふらとしていて、そんなあたしたちを涼くんは心配してた。大丈夫なのに。何年も身体に染みついた生き方が今日もあたしたちを生かすんだから。あたしたちはそれでも使命の為に生まれてきたんだから。そんな時に、あの音に遭った。*ぽふと、軽い音が頭上から聞こえる。未来に来て、ぽっかりと空いた焼け焦げた穴を、柔らかな安居の声が通り過ぎる。昔なら嬉しかった。照れて、恥ずかしがって、それでも元気になったその笑顔が、今ではあたしの心と同じでぼろぼろで必死に残った残骸に見える。愛おしくない。憐れで、情けなくて、惨めで、大事なものを喪って。先生達の都合に負けた姿。「どうして先生達にされたことをできるの」ーそれでも、大事な部分は変わってないと思ったのに。「されたから出来るんだ」言葉が出てこなかった。もう、何も残ってない。あの頃の安居は、もう居ないんだ。もう、戻ってこないんだ。あたしが何を言っても、きっと届かない。あたしのせい?あたしが外の世界の人と関わったから?そうしなければ安居はまだ、ぼろぼろでもあの仲間にだけ見せる姿を保っていられたの?「小瑠璃」ううん「後悔しないで」違うよハルあたしはここに残ったことを後悔してなんかない気付けたかもしれない止められたかもしれない誰に言ってもどうしようもない事を後悔してるだけふわふわとふわふわとあたしはやっぱり間に合わないんだと思うだけ。あたしの青い鳥は死んでしまった。
2017.07.13
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主人公が「きみはだれ」って言う所から始まる絵本「たべてあげる」。あらすじとしては、嫌いな食べ物をちっちゃな自分が食べてくれるから上げ続けてたら巨大になりすぎて自分まで食べられてしまうというもの。この本を読んだんだけど、これ二重人格形成ものやちゃおホラー漫画で見たやつだ・・・・・!だけどオチがあくまで「りょうたくんのため」で徹底されているのはなかなかにごちそうさまですでした。ホラー漫画の成り代わりだと、主人公よりも我欲を優先させて乗っ取りするものが多いからこっちだと主人公のことを思い遣っているようでその実可能性をスポイルしているモンペヤンデレみも出ていてとてもいい。乗っ取りもののぞくぞくだと「誰にでもあるちょっと悪い自分」を痛めつけられるM心と、異世界から来たような万能だけどちょっと縛りのある存在が初め制御下にあるのにどんどん強くなっていっておさえきれなくなっていく所に湧くマッドサイエンティスト的な好奇心とホラー漫画の怖いけど読んじゃう感じが入り混じるんだけど、思いやりが見事に裏目に出ているこういうのもいい。「何でもポイ」っていう、システムを利用して自罰するのがオチになるのもいいけど。ちゃおだとちっちゃいのは人形とか小人とか前の犠牲者、二重人格ものだとちっちゃいのは抑えつけていた自分自身だけど、こっちの場合は何なんだろう。
2017.07.12
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花 「実はお蘭さんに助けてもらったことあるんですよ」 蘭「ふん… そんなんじゃないわよ」 龍宮 「実はマークさんに助けてもらったことあるんですよ」 マーク「ちょっとそういうことは!もっといって!!もしかして俺、好感度アップ!?」 夏B 「実は涼さんに助けてもらったことあるんですよ」 涼 「やめろ… そんなこというと次はいじめんぞ」 あゆ 「実は新巻さんに助けてもらったことあるのよ」 新巻 「あ!あの時の鶴?待ってたんだ~」 教師 「実はなあ 俺こいつ助けてやったことあんだよ な?」 夏A 「・・・」あゆ「女子が言われて嬉しい言葉っていうあれはよく分からないけど、私が男の人に言われたら嬉しい言葉ベスト3は「毒見済」「調理によっては食べられる」「沢山生えてる場所知ってる」よ」322: 以下、名無しにかわりまして種がお送りします 投稿日:20××/×/×(×) 02:39:36.19 ID:seM1nmin何か、さっきから台所の方でパキパキ音がしてるけど、 怖いから見にいかねえ( ^ω^)327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:20××/×/×(×) 02:42:08.56 ID:RY0-3ma>>322 ネズミか火事か侵入者幽霊はお前にちょっかい出すほど暇じゃない。心配するな。 伝染病や自然災害や人間の悪意のほうが数千倍怖い。Q.幽霊は存在するか?茜「居るから居る」 比較的真面目に幽霊という概念を向き合ってる。 時には危険を察する指標にも。要「居ないから居ない」 人間も含めて、動植物は海水に温度と圧力を加えて出来上がった物質。 自分を特別だと思い込もうとする自尊心や虚栄心の延長が幽霊という概念。 鍵島「居ないけど居る」 ホログラムと幻覚。幽霊を見て幸せになりたい人が得るつかのまのお薬。蝉「居るけど居ない」 夜中にトイレに行きたくなった小学生。要先輩:次の8つの単語の中から、1つの道を自由に選んで下さい。【橋、渓谷、坑道、山中、未来、水中、船、洞窟】選びましたか? .... では、あなたが何を選んだかズバリ当てて見せましょう。あなたが選んだものは…未来…でしょう安居:常々「普通に生きてて明日死ぬリスクをみんな甘く見積もり過ぎだよな」って考えてたことはある 頼んだケーキに蟻が入っていたのを見て、 蝉丸は怒って店を出た。 秋は告訴を考え始めた。 春は蟻を除いて食べた。 夏Aはそのまま食べた。蝉)棒が一本あったとさwwwwwwwwwwww蝉)ハッパかなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww ナツ)棒ですよね…夏A)棒だよな 春)棒じゃん 秋)棒だべな 蝉)ハッパじゃないよwwwwwww カエルだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 安居)棒だっていってんだろ 蝉)カエルじゃないよwwwwwwwww アヒルだよwwwwwwwwwwwwww 涼)棒じゃねーのか 蝉)ごめん棒だったわ 俺どうにかしてたナツは歩きながら考える 嵐は考え終わると走り出す 蝉丸は走り終わってから考える 百舌はみんなが走り始めると走り出す 牡丹は情熱で走り出す ちまきは画材のために走り出す 螢は見守りながら走り出す目的地に一番につくのは 走るために走るまつりもし全チームがセッションをするとしたら 開始1時間前に夏Aが来てメンテナンスをする。 30分前、秋がやって来て打ち合わせをする。 10分前、冬が現れ演奏練習をする。 5分前、夏Bの選抜隊が来て謝る。開始時刻丁度に春の大方が間に合う。 5分遅刻して、夏Bがすべりこむ。 15分遅くひばりを連れ角又が出現。 30分以上たってから蝉とまつりを引きずった涼がようやく現れる。 要さんがいつ来ていつ帰ったのか誰も知らない。涼:さっき船のトイレに入ってたらノックされて「雪だるまつく~ろ~?ドアを開けて~?」って蝉丸の声が聞こえてきたから「あっち行け、蝉丸」って返したら「嵐!トイレにエルサいるぜ!!エルサ!!」ってはしゃぎまくってて出れなくなった。首相「2と2を寄せると、いくつになるね?」 部下「4です」部下「4です」部下「4です」要「いったいいくつにしたら、お気に召しますか?」 首相は、要を採用することに決めた。ナツ:水に沈んだ故郷を見た帰り、船の中で。別々の部屋で寝る時、蝉丸さんが「嵐またな!おーい!またなって言ってんだろ!」って嵐くんから返事がほしいらしく大騒ぎしてて、船に響くよ…嵐くん苦笑してる…って思ってたら嵐くんが「明日もあさってもずっと会えるじゃないか」って返してて泣きそうになった。貴士「ここに3本の矢があるね。1本だけではこうしてすぐに(バキッ)折れてしまう。でも3本集めれば……(バキバキバキッ!)このようにまとめて折れる。未熟なままでは何人集まろうと同じこと…さぁ、全員でかかって来なさい」安居、茂、ちゃっかり、鵜飼「「「ウオオオオオオオオオオ!!!!」」」要「君は行かないのかい?」涼「まだまだ」「「ぐああああああああああああああ!!!!」」涼「今だ(ザッ)」貴士「お前もまだまだだな。殺気は隠しておかないと」涼「チッ」夏Aの生徒が3人、未成年にもかかわらずタバコをふかしているのを先生に見つかった。 3人が先生に呼び出されて、必死で言い訳をした。 「すいません、つい出来心でタバコを吸ってしまいました。修行が足りませんでした。」 「すいません、未成年は駄目だという事を忘れていました。修行が足りませんでした。」 涼「すいませーん、ついカーテンを締め忘れてしまいました。修行が足りませんでした。」 夏Bがあまりに個人でマイペースに動くので、ついに怒り心頭にたっした百舌が 「どうせ、遅れてばかりなら、時刻など考えているふりをするな!」 と息巻いたところ、蝉丸が答えて曰く 「お客さん、時刻があるからこそ、遅れがあるんだぜ」ある優秀な生徒に先生が言った。 「君は非常に優秀だな、親が優秀だったのだろう。」 「そうですね。父は先生、母は施設です!」 「ほう、なかなか施設への愛があるようだな。偉いぞ。 なんでも一つ願いをきいてやろう。なんかいってみなさい。」 「自分は孤児になりたいです!」 秋「虫歯ですね~。抜くのに一万円いただきますがよろしいですか?」 夏A「なんだと?! 昔は納屋の中で一日中叫んで虫歯を抜いてもらったもんだが それでも俺達は耐え抜いたぞ!」 秋「はぁ。じゃあそのようにしますか?」 ケイタ:この間姉ちゃんが野良猫に話しかけていた。「焼き目がついたら裏返します」と言いながら猫をひっくり返したり、 「ここでワンポイントアドバイスです。お腹を揉み込むと味がまろやかになります〜」 「おぉ~いい色に焼けてますね~(茶トラだから)」 など、延々とやっていた。嵐「避難訓練でお・か・しって習ったよね……あれ何の略だっけ」涼「置いてけ 構うな 仕方が無い」百舌「音もなく 火中をくぐり 死地をぬけ」蝉丸「……おしり かじりむ しー……」嵐「蝉丸優勝」安居:【『寒い』って言ったら】これ着てなよって自分の上着を貸してくれるのが茂。黙ってすぐ隣に寄ってくるのが涼。温まる運動方法を教えてくれるのが要先輩。一緒に運動しよって手を出してくるのが小瑠璃。端午おいでって言ってそのしっぽに触らせてくれるのが源五郎。マジかって言いながら焚火の量を増やしてくれるのが夏B。安居:『天国に持って行きたいものは?』という質問に「花束とお魚」と答えたナツ。その理由は、「家族と久しぶりに会いますから」だそうだ。素敵な答えだと思うと同時に、俺も土産話を持って茂に会いたいと思った。安居:人体の70%は水だと教わったので、卯浪に理不尽に当たられても「水が何か喋ってるなあ」と思って全てをゆるせます。卯浪「『類は友を呼ぶ』という言葉が正しいなら友達がいない俺は相当なオリジナリティを持っていることになる」要「そうやって自分を正当化しないでください」要:休憩所にて。美帆さんが自販機で当たりが出たのに気づかず要「美帆さん、当たってますよ」美帆「あっ本当だ。要くんのお勧めはどれ?」要「このカフェオレは甘くて美味しいですよ(俺のお気に入り)」美帆「(カフェオレポチッ)はいこれ、どうぞ」惚れた。涼:傘を忘れた茂が安居の傘に入れてもらってて、雷で空が光ったときに茂だけが異常にビクッとしてプークスクスwwカッコワルwwと思ってたら安居が茂の頭をポンポンとして大丈夫だって言った後お互い照れててそれを見た俺は雷に打たれたような衝撃を受けた。蝉丸:ナツがじーっとナッツの写真を見続けてたから「どした?」って聞いたら、「いっぱいナッツを見ておけば、一人でいる時でも思い出して会えるから」って。思わず泣きそうになった。ナツ:夏Bで一番怖がられてた百舌さんが爆睡してて、蝉丸さんに起こされた瞬間「まだ眠いよママ」と言って、次の日から暫く姿を消した事がある。貴士「おっと、近づくな。それ以上来たら軽快なBGMと共にボールが転がり始め、ドミノへ衝突しパタパタ倒れる。そのドミノに押されたミニカーが斜面を滑り天秤の上に乗って、掲げられた反対側の腕が爆弾の起爆スイッチに当たってボンッだ」 涼(見たい……)ちゃっかり「赤ピクミンは火に強い。青ピクミンは溺れない。黄ピクミンは高く飛ぶ。紫ピクミン力持ち。白ピクミンには毒がある。君には何がある」茂「やめて」流星:化学か何かの本を読みながらお蘭さんが『物体B』について得意気に説明し始めたんだが、普段は噛まないお蘭さんが「びったいブー」と言ったところから、もうそれどころじゃなかった。でも笑いを堪えているのはオレだけで、くるみたちも涼しい顔してる。それがまたツボを刺激して、それからは拷問だった。ナツ:『如何にマンボウが豆腐メンタルか(例:前から来る魚とぶつかるかもしれないというストレスで死ぬ)』というのを蝉丸さんに話したら気に入ったらしく、最近百舌さんや牡丹さんがきついことを言うと「今、俺の中のマンボウが5匹死んだ…」と報告してくるようになった。蝉丸:失敗した料理を美味しいですよって全部食べてくれるのがナツ、ボロクソ言いながらも全部食べてくれるのがまつりと姐さん、失敗した料理から良い点を見つけて褒めてくれるのが螢と嵐、黙って食べるのがちまきと百舌のおっさんと涼、練習の仕方をやたら詳しく説明してくるのが安居、一口食べてそっぽ向くのがカール。花:嵐のお母さんがまだ生きてた頃、お母さんに「お母さんが年取ってボケちゃって、嵐のこと忘れたらどうする?」と聞かれて、「そしたら友達になろうよ、きっと仲良くなれるよ」と答えたらしい。嵐のお母さんは泣いたらしい。あたしは心から嵐を尊敬した。百舌「ヒロインが全員僕の『要プラス』が出るとして涼「タッチペンで殴れるか?」百舌「とりあえず戦闘スタイルをやめてくれないか」※ブラックジョークパロ「夏A」という列車が走っている途中、いきなり停車した。見てみると列車の前のレールがない。夏Aの種達はガイドを銃殺にした。小瑠璃はそのまま飛び出してパラシュートを開き、他列車と互助関係を築いた。鷭と源五郎は自分でレールを作り始めた。あゆは色々と試していた。「後ろのレールを外して前につければいいじゃない」虹子はシビアだった。「危なくなったら降りるから」安居は周りに言った。「カーテンを閉めろ。そしてみんなで列車をゆするんだ。なあ、走っているような気がするだろう。大丈夫だ。お前は悪くない。俺達のせいじゃない」涼はそんな安居を見て「レールが直らなければすすめない」と言っていた。他の5人は混合と相乗りをはじめ、涼と安居だけが元の列車の中に取り残された。夏Bと相乗りすることになった二人はレールの影に頭を悩ませていた。安居は「崖」からナツが落ちそうになった為ショック状態に陥った。安居は「レールがぐちゃぐちゃだ!」と巨船全体に聞こえる声で叫んだ。嵐は「あなたたちは脱線する自由もあったんです!」と叫んだ。涼は茂の最期を安居に伝え、二人は列車から脱出した。その直後、最後の要が列車をぶちこわした。要は列車に残った痕跡を見て、ナイフを研ぎはじめた。あの三人が神の前に集まり、自国の繁栄について質問することになった。 要「いつになったら人は、皆強くなれるでしょうか?」 神様「速い奴でも45年はかかる」 要「そうですか。僕の任期は終わっているな……」 百舌「いつになったら種達は、豊かにくらせるでしょうか?」 神様「20年後だね」 百舌「そうですか。私の任期は終わっているな。とはいえ、種が繁栄するならそれでいい」 死神「いつになったら人々は、完全に自分で決めて自分で責任を取って 人間らしく暮らせるようになるでしょうか?」 神様「おお、残念だが、その頃には私の任期は過ぎている」×、××、卯浪それぞれの教育者が誰の生徒が一番勇気があるか競うことにした。×が生徒に言った。「今そこの洞窟内部に向かってほふく前進をしろ」生徒は言われたとおりに洞窟に向かい、埋もれてしまった。××が生徒に言った。「この銃を使って戦い抜くがいい」生徒は言われたとおりに銃を乱用し、自滅した。卯浪が生徒に言った。「あの崖の一番高いところから飛び降りろ」小瑠璃は言った。「ふざけるな、この豚野郎」地獄で卯浪が言った。「どうだ、私の生徒が一番勇気があるだろう。」3年A組 卯浪先生「Oh!Future!!」「オ フューチャ~」「You are selected children!」「ユーアーセレクテッドチルドレ~ン」安居「テスト間に合うかな。」茂「もうすぐ夏だね、新ファンタ。」3年A組 ドラゴン貴士先生「あちゃー、おーあーちょー、あーーおうー。」「ここテストに出るぞ。隙だらけだな」安居「貴士先生卑怯なり……」小瑠璃「新学期だよ、新ファンタ!グレープフルーツ出た!」3年A組 コスト削減要先生要「198000円のパソコンが、2割引!ボーナス一括払いで5%オフ!今ならポイント還元が13%ついて、さて、いくら?」涼「6割引だとよ。」虹子「夏休みね。新ファンタ、ピーチ出た」3年G組 将軍卯浪先生卯浪「授業だぞー。この問題が分かる者は、いるか、いねぇのか。」安居「はい。」卯浪「頭が高い。」安居「どうしろっつーんだよ」源五郎「すっきり、さっぱりファンタ!」夏休みだよ 百舌先生百舌「先輩の話だ。」百舌「明日から夏休みのはずだったが、自失や決裂でロスがあるので、一学期を続行する。」小瑠璃「もう、いやー。」百舌「ファンタ、さっぱりピーチ出た。」*年B組 DJ先生猿渡「次、次、次の問題は、ピ、ピ、ピートさん。」ピート「3Xやな。」猿渡「チッチクチッチーチクチクチー」マーク「・・・・・・」ドキドキ猿渡「違います。」おっちゃん「訳がわからん。」マリア「ファンタ、スウィーティー出た!」官邸「とりあえず『循環』って言っとけ!グリーン企業!」 先生「万年赤字だから仕方ない!レッド企業!」 巨船「鬱になれて一人前だ!ブルー企業!」 龍宮「商品がダメなら娯楽で勝負よ!ピンク企業!」 鍵島「警告は無視しよう!イエロー企業!」 貴士「5色混ざって!」 「「「「「ブラック企業!!」」」」」自グループに無いモノは何? 秋「余裕」 夏B「自制心」 春「安住の地」 冬「命の保証」 夏A「人権」「「「「「もと来た道」 」」」」□鈍感系主人公にありがちなこと:お前顔赤いぞ?え、なんだって?あいつ何で怒ってるんだ?俺なんか相手にされるわけないってアハハ卯浪「ぎゃああ!痛い!痛いいいい!!」涼「お前顔赤いぞ?」ドガッドガッ夏A「…」ドガッドガッ卯浪「撃つのをやめろ!血を吐いてるだろうが!」涼「え、なんだって?」ドガッドガッ夏A「…」ドガッドガッ卯浪「ゲッ、ガッ、ゴブッ…てめぇえ…!!!」涼「あいつ何で怒ってるんだ?」虹子「さあね」卯浪「畜生……他のチームのガイドに疑われるぞお前ら…!」涼「俺らの話なんか相手にできるわけねーよ、ハハ」Q.花:コネハラで訴えたい。でも周囲がそれを黙認し当てにならない場合、 周囲が慌てるところに訴えたいのですが 何処の第三者の機関に相談すればいいでしょうか?ちさ「私たちです。本当のコネハラを教えてあげましょう。」他田村先生作品↓ボス:機嫌の悪い部下を宥めるために「キで始まってスで終わるもの、なんだかわかる?」って聞いてみたら「貴様を殺す」って即答されたから逃げるようにモニターを見た瀬々:料理が苦手な人用オムレツの作り方1生卵を用意します2料理のできる律ちゃんを呼びます3「オムレツってレンジで何分温めたら出来るのかなー?」と生卵を片手に尋ねます4適当に時間を潰します5オムレツが出て来るのでお礼を言ってケチャップ等をかけて一緒に食べましょう四道:朱里の部下同士が話していて、「女で酒が強いとちょっと…」と部下が言った時、そこに来た朱里が「それは違うな。もし自分の恋人がお酒に強かったら、知らないところで下手に酔わないから安心するだろ。可愛げが見出せないのならそれはお前の力不足だ」と言っていて惚れた囚人が3人いた。 「君はどんな罪で服役しているんだい?」 「3年前に赤の王を批判したからさ。そういう君は?」 「最近赤の王を擁護したからだ。そこのお前は?」 「俺は赤の王だ」※※※※※以下ドリーム共演注意朱里と獅子王が会談をしていると、自分の護衛が どれだけ自分に忠実かで口論になった。 朱里が自分の護衛に命じた。 「おまえ、今すぐあのがけから飛び降りろ」 会議場の近くにあるがけの高さは数十メートル。落ちれば即死である。 護衛はすぐにこう言った。 「そんなことできません。私にはやり遂げねばならない仕事があります。それに、故郷に娘や妻を残してきているのです」 朱里はにやりと笑った。次に獅子王が自分の護衛に命じた。 「おまえ、今すぐあのがけから飛び降りろ」 護衛は何のためらいも無く飛び降りた。 が、崖の中腹に生えていた木に引っ掛かり奇跡的に無傷で救出された。 救出された護衛を新聞記者が取り囲んで、なぜ無茶な 命令を拒否しなかったのかと聞いたところ護衛はすぐにこう言った。 「そんなことできません。私は故郷に娘や妻を残してきているのです」安居:茂「ピザって10回言ってみて」桃太「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」茂「じゃあ、万葉集3727は?」桃太「『塵ひじの数にもあらぬ我故に思ひわぶらむ妹がかなしさ』ですよねw引っ掛かりませんよwww」って会話を聞いてコーヒー吹いた。あいつらやばい。偉大なる獅子は時を経て理性を失いただの獣になった。更に次は強さも失って、小さな子供に戻った。最終更新日 2017.10.04 04:51:07
2017.07.11
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お借りしました。バンバン小説・漫画・映画の名前&ネタバレが出るのでご注意。Q1,お名前とサイト名を教えてください。 長押つのり・「Laub」です。Q2,“グロ”は何の略かもちろん知ってるよね? グロテスク。Q3,血液型は? O。Q4,理想の血液型は? ABかっこいい。Q5,自分がグロ好きだと気づいたのはいつですか? 大体何かしらの本で価値観に影響を受けてからです。グロに馴染んでいる間は罪悪感や不謹慎や繊細や優しい人という言葉に縛られないのが楽だと気付いてから、グロの為のグロを好きになっていたような気がします。異形だと手塚治虫の「アラバスタ」を読んだ時と「暗い森のサーカス」を聴いた時、食人だと「悪食娘コンチータ」を聴いた時、リョナだと「プリティベル」のルラ拷問シーンを読んだ時にそれぞれ目覚めた事を実感しました。怖い話と搦められたものなら小1の頃から好きだったけど、それは怖いもの見たさとかただのホラー好きなんだろうな…。Q6,グロモノに何を感じますか? 絶妙な悲哀と執拗な執着。生きながら死んでいるような神秘性。人体の不思議、人間って意外と丈夫なんだな、人間の悪意って怖いな。Q7,グロモノを見たときに発する言葉は?ため息が出ます。Q8,グロモノって自分にとって何ですか? 非日常、日常に潜む人の悪意と弱味のにこごり。露悪趣味。Q9,自殺、拷問、死刑、どれについて一番関心ありますか? 拷問は一番純粋に人体の不思議を追求できると感じますね。生かさず殺さずドラえもんの不思議(グロ)道具のように工夫して。羽美ちゃんと犬夜叉とバベルハイムの商人と残酷グリム童話で耐性がついたせいもあって痛みに目を背けることは減りました。死ぬことが確定している場合は同情やドラマ性、精神面への関心の方が勝ちます。死刑だと「モリのアサガオ」「叛逆の物語」「グリーンマイル」「死刑執行官サンソン」自殺だと「ライフ」「幽霊人命救助隊」「Mist」「Shutter Island」「絶望の世界」「花宵道中」などに嵌ったことがあるので、これも関心といえば関心なのかもしれません。「スカイハイ」や「なるたる」のように復讐系の拷問・死刑は裁く側の醜悪さと悲哀も混じっていて、壮絶で面白かったです。Q10,血について意見をどうぞ、ついでに血をみると・・・興奮派or鎮静派ですか? ドキドキします。血も滴るいい男(女)。Q11,自傷行為について語ってください。よろしければ経験談も。 かさぶた剥がし、タコぐりぐり、虫刺され潰しとか小学生並の事しかやってない。跡に残って周りに何か言われそうで面倒だなあと冷静になるとできません。Q12,現実世界でのグロはちょっとダメ気味な方手をあげて~ 先に心配になってしまうから見入ってる場合じゃないと思ってしまうかな…身内でなく、痛みを感じることもなく、もう死ぬこともない場合は魅入ります。Q13.グロ絵(文)はやりますか?少しリョナじみたものなら。Q14,グロと結びつくと魅力を増すものってなんですか?(例:和、ナース服、人形) 魅力と言うか印象付けされているものは結構多いです。大抵何かの本などに影響されていますが。「オーダーメイド自殺クラブ」でリボンと川のせせらぎ「キーリ」で不死人の彼が延々と虫に齧られ続ける所で坑道、ランプ、暗闇、ぼろぼろの服「フォーチュンクエスト」1巻の幼女が獣の咥内を焼くシーンで炎と炭同じく深沢美潮さんの作品短編集でクローン「流血女神伝」後半で雪原、真っ黒な森、邪教、お天道様「ゾンビ屋れい子」でホチキス、蛆、プール、虫も合うなあと感じました。「ヴォイニッチホテル」など道満さんの作品でぬいぐるみやケーキ、腐った麦「こ~こはど~この箱庭じゃ?」で枯れた花、ひび割れた壁・コンクリート「8minutes」、「魍魎の匣」で人間が入る筈のないサイズの箱「王家の紋章」の謎の壺、謎の文明、手作り感溢れる包帯(※この後ミイラ作りに使用)にも。「Mement」で時計とメモと入れ墨、「8minutes」中盤で配線、「銭」で謎の液体や古びた名品(異形の霊がしがみついた)が合うとも感じたけどこれは単にスリルと結びつくだけかも。定番だけど包帯、落ち葉、洞窟の秘境、乾いた樹皮、黒い地面と白線のコントラスト、蛾など飛ぶものも合いそうです。惨めなグロ、酔ったようなグロ、自然に還るグロ、かっこいいグロ、おぞまし綺麗なグロ、シチュエーションの数だけ死に様や傷の経緯の色がある。Q15,好きな本やゲームを教えてください(グロじゃなくてもいいです)上に書いておらず、趣旨に合いそうなものだと昆虫図鑑、「ダンジョン飯」「7SEEDS」「銀の匙」「決してマネしないでください」「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」など生態・料理・実験系、「研修医なな子」「動物のお医者さん」「ミシェル・フーコー/近代を裏から読む」「ガラスの仮面」「スキップビート」「人間の絆」「アルジャーノンに花束を」などお仕事・皮肉・実験系、「亜人」「寄生獣」「ときめきトゥナイト」「ダレン・シャン」など異形・迫害系、「カイジ」「出口ゼロ」「SAW」「犬神もっこす」「HappyTreeFriends」「誰がいばら姫を起こしたのか」「診療室の赤ずきん」「紅茶と少女とクッキー」狂気太郎、残酷グリム童話(雑誌)、「魔王JR」「今際の国のアリス」「ライアーゲーム」「ぜんぶポイ」「鬼灯の島」「ハーメルンのバイオリン弾き」などどうあがいても絶望系、閉鎖空間系、ハラハラ系・デスゲーム系が好きです。ホラーだと怪談レストラン、ナツカのおばけ事件簿、ゾクゾク村、裏からいらっしゃいシリーズにど嵌りしました。続編読みたい。タイトルが思い出せないけど人を殺すと一人前になる一族で主人公が思い悩む話もほんのり狂気を感じられて面白かったです。ずるずるぴっちゃんとかいうタイトルだったような…SCP財団にも最近嵌っています。280のような因果改変系とても好き。Q16,好きなバンド、曲は? オーラルヴァンパイア、奥華子さん、RAD、BUMP、マギーさん、米津玄帥さん、中島みゆきさん、一青窈さん、flumpool、backnumber、Kalafina、Superflyの曲を最近特によく聴きます。Q17,グロと生活は切っても切れないような状態ですか?自分のグロっ気を隠してますか? グロというよりホラー耐性と不謹慎耐性が結構ついてしまっているので、一緒に遊んでいる人に引かれないように気を付けないといけないなと思っています。美術館や観光でたまらないなあと思うものでも、苦手な人にとってはただの嫌がらせになってしまうと思うのでもっと気遣いスキルを上げて行きたい。Q18,同志がいますか?欲しいと思いますか? 断面フェチと武器フェチに近い子、美術品感覚なら好きな子、皮肉が効いているものなら好きな人と居ますね。皆も私も純粋なグロフェチではないかなと思うけど、話を聴いているのは面白いと感じます。Q19,人間は沢山いますが自分より大事な人はいますか? 自分の判断より信頼できる人は居ますし、その人が全員はボートに乗り切れないからここで死んでくれって言ってきたとしたら命を投げ出すかなと思います。Q20,自分は好きですか? 何かに自分を賭けて満足することは多いです。Q21,不幸そうな人を見るとどう思いますか? 手伝えそうなら手伝う。難しそうなら周りの人に相談する。しがらみがある人は難しいなあ。Q22,幸せそうな人を見るとどう思いますか? よかったなあと思います。ずっと頑張って来た人だと手放しで応援します。共同作業でさぼっている気楽な人には闇が顔を出します。Q23,自分を変わり者だと思いますか? 馬鹿だなとは思います。Q24,友達にどう思われてますか? 社会に出られるか心配とか優柔不断とか色んな事を気にし過ぎとか要領悪いとかはとても言われる…先日根が真面目とも言われました。自分が屑過ぎる部分を真摯に受け止めないと落ち着かないだけなんだけどなあ……あと寝起きがとても悪い。Q25,自分は変態だと思いますか。性癖に忠実な所があるなと思います(美化)Q26,変態はグロと関係あると思いますか? どちらも危険視されがち、危ない道を選ぶという面では関係が深いかも。露悪趣味で多少エロとも重なるし。Q27,良い変態の例なんか、あげてみましょう。 突き詰めると専門職。ものが破壊されるのが大好きだから破壊試験を週一でやる教授になった人を私は知っています。あと峰なゆかさんの言葉をお借りすると、変態だと世に存在する様々なコンプレックスを愛せるのが凄いなあと感じます。その分拘りも多いのでぴったり合致するかどうかは謎ですが。Q28,暗い過去ってありますか?言えることなら教えてください。語れるほど凄惨なものではないけれど、親に死に関するワードを禁句にされていたこと。大事なことだとは思いますがそのタブーを破った時にとても面倒なことになる…お蔭で可哀想とかごめんなさいとか気の毒と思う感覚がすり減りました。血とか自傷とか死に関するワードへのトラウマと嫌悪・苛立ちが大体そこから来ています。本当に悩んでいる人の自傷をそういう目で見たくないんですが、どうしても嫌な思い出が蘇って怒りの方が先に出てきてしまいます。あと本当に殺す気もないのに死ねと漫画のキャラが言った時点でそのキャラの好感度が地に落ちます。苛烈な罵倒だということは存じているんですが。最近は少しずつましにできてきた気がします。3次元の場合は語彙貧…と思うだけに留めます。Q29,どんな夢をよく見ますか? 最近だと試験勉強とか登校とか模型作りの夢ばかり。Q30,人を殺す夢を見たことありますか? やられそうになってやり返したら過剰防衛で…という夢はあります。Q31,自分が死んだらその死体をどうして欲しいですか? 葬式の後献体。Q32,幽霊について意見をどうぞ 逢いたいです。怨霊の類だとちょっと困りますが、システムについて詳しく知れるならバッチコイ。安全なものでもいい。話が通じない妖怪化しているもの&危険なものは危険に見合う対価が得られないのでノーサンキュー。不安の種系がきついのはそのせいだと思う。Q33, 自殺する際の方法はずばり! 雪山で凍死か転落死。どうせ死ぬんだからそれまで試したことのない危ない道に踏み込みたい。ネックは山岳救助隊の人命を危険に晒すかもしれないリスク。Q34,人の死を見たときの感想を。見たことない人は想像を。 頑張ったなあ…と。病院で見たので。Q35,臓器について詳しく知りたい?メカニズムとしての豆知識を知りたいですね。生物の授業で便覧見るの大好きマンでした。Q36,放置された本物の臓器を見つけたらどうしますか? 事件性が先に気になって通報してしまいます。あと腐っていたり悪臭がきつかったらあわわ…となりそうです。夏に放置され腐った弁当などと同じ反応。それらよりも好奇心が勝ったら穴と言う穴を覗き込み料理します。Q37,“愛するもの程裂いてみたい”らしいですよ、納得?反応が気になるからかな。中身が気になるからかな。大事にし過ぎた反動かな。大事にされ過ぎた反動かな。Q38,法律がなければ今まで何人殺してますか?多分その前に殺されてるだろうな…一度ぶち切れると被害者ぶって相手を煽りまくるくそうざい奴なのでorz最近知りましたけどそういう人の事を繊細チンピラと言うらしいですね。勝手に改造の腫物専用列車。謝って下さい謝って下さい。Q39,ここで希望に満ちた夢を語ってください。 日常の様々なことをほどよく露悪的に捉えたい。Q40,疲れましたか? あと10問です。あとちょっとですねQ41,ミイラ,ゾンビ,骨,死体,さぁどれをとる?骨かな。汎用性が効きそう。一時的で危険性もないならゾンビ。Q42,食物危機になりました「人」と「草土木」どちらを食いますか? 草と土と木は食えるってヘルズキッチンと食戟のソーマが言ってた。Q43,人を食うならどこからいく? 腕の筋肉とか脚の筋肉かなあ。ドクムシでも言ってたけど人間と認識出来る所はきつい。Q44,理科室、生物室にて人体模型や骨の模型を眺めた記憶は? 精工にできている模型なら魅入った記憶が。模型だとパッと見で分かるものはおもちゃみたいに遊べるので嫌いじゃないです。ホルマリン浸けの標本や色付き骨格標本はかっこよかったり綺麗だったりするけど触ると壊れてしまうのが怖い。Q45, 今欲しいグログッズBEST1は? 米で頭蓋骨を作ってそこに蟻を住まわせてるやつ。骨のナイフとかもかっこよくて好き。脳味噌パズルや内臓パズルも好き。Q46, 理想の効果音を一つどうぞ。 ダダンダンダダン・・・・ダダンダンダダン・・・Q47, グロい思い出、教えてください。 自分の体なら濡れた手で剃刀の刃の方を掴んで指が深さ5mm×2切れたり夏場に傷跡がよじれ盛り上がって固まってそこにカビのようなものが生えてきてしまったりとか掌に砂粒が入り込んでしまい、母に爪楊枝でぐりぐりされたりとか。自分の体じゃないなら、夜どんぐりがやたら落ちてると思ったところを見てみたら全部カナブンの死骸だったとか。Q48, わたしのグロ人生においてのモットーは?不謹慎とのバランスの取り方。現実と空想の区別。誰にでもやってくること(現実)と捉えるか、フィクション上の死(特にギャグ漫画)と捉えるかのシフト。前者は現実味があるからこそ大事で、後者は非現実だからこそ楽しめる。<<突然の死>>とか、おや誰か来たようだ…とか「死ぬとは思ってない」からこそ現実の命の価値と分けて考えられるわけだし。とは言ってもリアルで死ねとかグロ話を軽率に言う人は悪い意味で子供っぽさを感じる。Q49,この質問を作った奴に一言 普段あまり言えないことを書けてよかったです。Q50,最後に感想他何でもどうぞ。ありがとうございました。
2017.07.10
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ふと9巻の夏A目覚めを想い返したところ、うなだれぎみのあゆとか、もうないものに泣いてすがりつく小瑠璃とか、あれだけ活発だったのに不吉なほど静かな安居とか、……なんだか、洋画で「主人公たちと産まれ方の全く異なる敵が起動をはじめるとき」のような、「実験動物扱いの怪人たちが逃げ出すとき」のような、薄暗さを醸し出しているように見える。夏Aは子供目線で、育っていく過程を読んでいるからあのあたりを悲劇と思ってきたけれど、要→新たな人類に貢献したいマッドサイエンティスト貴士→おとなの都合に実験施設を利用系科学者のように考えるとキノやキーリに出てくる社会実験系サイバーパンク感がぷんぷん。幸も不幸も掌の上感が半端ない。だから和解→他の季の色に染まっていく5人とあとの2人は働き蟻の2割は備えているだとか、犯罪者も権力に必要(何故なら警官は犯罪者が居ないと反発を受けやすいから)だとかいうことを思い出す。田村先生は花の不死身を神話のうまれなおしから取ったのではという解釈を以前見たんだけど、夏A絡みだと社会実験をもとにして描かれているんじゃないかなと思う。
2017.07.09
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「お前を切り捨てた夏Aを助けに行くのか」 涼のそんな揶揄を安居は当たり前のようにかわす。 なじられるとしても。自分の犯した罪と直面するとしても。 その生き方さえも否定されるかもしれないとしても。 安居の安居たる部分が、それを我慢するのは無理だと言っている。 洞窟を見詰めるその目は涼が信じてきたどこまでも綺麗なもので、涼は今日もため息を吐く。* 安居は仲間を責めず、また切り捨てない。 それは混合に拉致される隙を作った小瑠璃に対しても、ハルと花を暗い泥濘に落とした涼に対してもとられる態度だ。 それはあまりに危うい。 けれど、それが安居だとも涼は思う。 細かい部分で「危ないからやめろ」と言うことはしても、大局的には仲間の生き方を認めている。安居は仲間の人生観を否定しないで、相手の闇ごと、相手の嫌うものごと仲間の一部として認め、守る。 -それは、きっと茂との衝突、続く悲劇によって余計に強まった。 命がかかっていないことなら、もっと話を聴いてやればよかったと、その人生観に沿うことができていればと、安居はきっと思ったのだろう。 ーだから、今やそうすることこそが安居の生き甲斐なのだ。 いくらその言動が安居自身を危険に晒すとしても。 幼い頃からリーダーを目指してきた安居にとって仲間は命だ。 その対象が茂であれば、幼い頃から親しんできた為、独占欲と仲間意識から「どうして裏切った」と言えるのだろう。だが、価値観も生き方も生活範囲も異なる仲間に安居はそう言えない。 ならば、生涯終わるまで関わらなければいいだろうに、安居はまたわざわざ助けに行く。 その安居を助けに行く涼の身になれと涼は思うーーーだが、そうできないことこそが安居らしくもあるジレンマ。 少し昔のように安居に刺々しい言葉を吐いても、安居がそれでもオレはと綺麗過ぎるその目で理想を語る懐かしさ。 昔の施設の皆の顔が少しだけ過る。 この安居を、要さんに会わせるのは危険だ。 特に一人で会ったら、どちらかが死ぬだろう。 だから、少し胸は晴れなくとも頼んだのだ。「安居を一人で行かせるな」ーと。 目を閉じ、改めて涼は決意する。 新たな傷から安居を守らねばならないと。 敵対・・して現れるならともかく、安居にとっては「何をさしおいても信じるべき」である味方・・の顔で裏切られたら、味方と敵で構成された安居の世界が壊れる。 たった一人しか「信じられ」ない涼をおいて、そのたった一人ー…安居の精神が彼岸に行ってしまう。 別に大好きとかそういうことではないのだ。 心配というわけでもない。 自分自身の信じられる、唯一の世界を守らねばならない、そう思っているだけだ。 味方を守ることで自分自身を保っている安居の世界なら、最後まで残ってやっても別にいいかーそう思っているだけだ。 涼の思う「無様」な姿ー…「仲間を鑑みない」「仲間に自分の都合を押し付ける」「仲間の善意を信じない」安居でさえなければ、それだけで涼は守りたいと思う。 喩えそんな二人が、仲間以外にどう見られようとも。**********************あとがき**********************涼の言う「無様」とは何なのかがいまだにつかみきれない。最初の「無様」と次の「無様」、更に言うなら安居以外に対して言う「無様」「みっともない」の定義が異なる可能性もあるし、いくつかの意味複合で言っているのかもしれないけれど。自分で責任を取り切れないのはほかの人の責任を取る代わりにある程度自分の責任も託す、リーダー安居に当て嵌まらない。だから、・仲間を大事にしない ・仲間に間接的に害・悪評が及ぶこと、嫌な感情を与えること(逃げ出そうとしたとはいえ一応仲間である花に対し仲間がストップかけてるのに強襲)をする ・仲間のトラウマを掘り起こすことをする ・自分の失敗経験を活かせない ・仲間を疑う ・仲間を切り捨てる・感情的過ぎる ・→ゆえに、焦っていると大局でものを見られず猪突猛進 ・→ゆえに、仲間を理不尽に責めてしまう(ex:茂と鵜飼、小瑠璃とハル) ・→ゆえに、本当に警戒すべきところでない部分を警戒していて面倒臭い ・死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない涼の美意識vs安居の「綺麗」への好意+ある程度は放っておけない、ある程度は先生に染められてしまったことへの不満、ある程度は人間なら仕方ないよな(人間臭さと「綺麗」は逆でもあるしかぶってもいる)、ある程度は歪んだライバル心(と言う名のある種の独占欲)の混合として涼の言動読み返してみると面白い。
2017.07.08
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2017.07.07
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七夕なので7SEEDS二次創作。歌を歌えない安居の話です。未消化。*************************** 声には魂が宿る。 話すことで、人は変わっていく。 だけど、歌は違う。 人間は何かの連絡手段として用いるのでなければ、歌っていなくても問題ない。 歌なんて、単なる自己満足だ。 そんなもので世界は変わらない。 そんなもので世界や人の心は救えない。 だから歌を歌う代わりに仲間に呼びかけて、敵を威嚇して、自分のどこが駄目だったのかを直す為に問い続けた。そっちの方がまだオレは確実に世界を変えられるから。 歌う為の声の出し方なんて、とうの昔に忘れた。 それを悔いたことなんて一度もなかった。* 洞窟を脱出してから、平凡な日々が続いている。 昔思い描いた未来とは違う。 信じていた要先輩はもう居ない。執着していたリーダーとしての強い立場もない。 だけど、これをずっと続けていくことは決して不快でも虚しくもない。 目標があるお蔭かもしれない。 オレと涼、他にも何人もが船に乗って外の国に行く。 滅びなかった外の世界で、オレたちの想像もつかない暮らしをしているかもしれない人達に会いに行くんだ。 そんな船で旅に出る準備…私服を新たに作りながら、保存食、カレーなどを料理しながら、仲間……夏のBはよく歌を歌っている。 要先輩がオレたちの記憶に遺したそれとは違って、歌詞の載ったそれは夏Bらしく、うろ覚えだったり、途中で途切れたりとあやふやなものだ。 歌ってみろと言われることも一度や二度ではなかった。 夏のAは歌も歌えないのか。そう言わんとする秋の目、生暖かい目が邪魔でもあった。 だけどオレは未だに歌を歌えない。 小瑠璃がハルの演奏に併せて、あゆが新巻の野球に対して謳う。 鷭がくるみの子守歌を手伝うように、源五郎が茜達の動物をあやす声につられるように謡う。 つい先日、虹子でさえも蘭の故郷の歌とかいうものを一緒に歌って作業していた。 音で満ちていく世界は、少し離れて暮らすオレにとって、昔の幸せだった頃を思い出させるものだった。涼は相変わらず分からないが、まつりが楽し気に歌っている様子に何度かつられそうになって首を振るところを見ているからもう少しなんだろうと思う。 オレはまだ歌えない。 誰かに話しかける言葉でない、自分の為の歌を歌えない。 喉が引き攣る度にテストの時のアヴェ・マリアを思い出し、口からは溜息だけが吐き出される。 何年も前、声変わりした時よりも首の奥が詰まったような感覚だ。 誰の為にオレは歌おうとしているのか。 茂がここに居たら、いつもの調子で教えて、聴かせてと言って来たら、すんなりと喉が開くのに。 墓参り仲間の角又に一度少しだけそのことを話したが、いつか自然と出てくるものだからそれまでとっておけと言われた。 だけど、無性にそれはいつだと問いただしたくなる。 嵐と花がお互いの為に、今までの時間を取り戻すかのように歌っている時。 ナツと蝉丸が互いの知らない歌を教え合っている時。 牡丹さんが蘭をなだめるようにして唱っている時。 オレの中に欠けたものがあることをはっきり認識する。 大事なものの形をしているその穴を、隣から聞こえる歌が通り過ぎていく。 通り過ぎるごとに痛みが一緒に蘇って、叫びたくなる。 茂か、要さんか。それとも昔の自分自身にか。 声をかける代わりに、手を伸ばす代わりに出せる何かがあるような気がする。 だけど最初の一音がまだ、どこにも見付からない。 ******イメージソング:才悩人応援歌
2017.07.07
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※自動着色※例によって例の如く顔だけ※自分絵ブラック家族ホワイト家族思い出しながら描いたので間違ってるかもと思ったら案の定巴の前髪ェ…orzホワイト家族の方はカップやきそば現象のターゲットにしたはいいけどのーこちゃんとか菊音ちゃんとか髪型似てるだけな気する…キャラ的にはのーこちゃん→ちまき 菊音ちゃん→まつりちゃん、とテンション合いそう。もし顔を合わせることがあったらどんなリアクションを取るのか考えると楽しい。
2017.07.06
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この間のテストで力を出し切った!と思い驕りろくに確認せず提出してしまった奴→orz一応データは出せたけど、二次元に出力したやつとセットなのでやっぱり減点対象だと思われる。そもそもの元データがクソなんですが(画面の上半分しか出力できてなかったらしく2分で作れるテーブルから時間注ぎまくった凝った椅子まで無残にも全カット。そして残る窓枠入れそびれた挙句外に貼っていた風景さえ真っ白になったただの穴、質感とドアノブの死んだドア。ナニコレツライ。でも同情を先生から頂いて一応定員オーバーでなければ次のステップの講義受けていいよと言われました。神か。定員オーバーでありませんように。そして今度はちゃんと確認しよう……うおああああ・・・・・・・・orzついでに初めてまともに作ったつもりだった部屋(夜vol)も発掘。王蟲かな?
2017.07.05
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安居と牡丹さんの組み合わせが今まであまりしっくりこなかったんだけど、6月号の「牡丹さん」呼びを見てアリだと思いました。要先輩を除いて多分安居が唯一「さん」呼び描写ある相手が牡丹さん。牡丹さんが年下キラーと言われていたのはギャグ展開の中だけど、実の所包容力は格段にあるということ。度重なる事件で混合組から嫌われ責められまくっているけどそれがただしいことなんだと育てられてきた為謝るに謝れない安居と、安居を裁き隊筆頭お蘭が寝顔を見せられる程のお母さん力を持つ牡丹さん。……なんか猛烈にshotaoneとかoneshotaという単語が似合う気が……別にカップルじゃなくてもいいから年相応にからかう牡丹さんと年相応にからかわれる安居めちゃくちゃ見たい。
2017.07.04
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安居ナツってなんか百合っぽいなーと思い始めて数カ月。最終回:花「ナッちゃん川向こう行こう!」ナツ「はい!」なんか百合の波動を感じている自分が居る(駄なんていうか…こう…なんだろうナツと長く居ると相手のメルヘンみが格段に増加というか雰囲気がほんわかになってくるのが百合っぽいのかな…激弱ナツがあまり弱味を見られたがらないキャラと絡むと、1同族嫌悪でいびられる(exはじめの蝉・ひばり)2面倒見ることで兄姉みたいになる(ex嵐・安居・中盤からの牡丹)3気を張って来たけど弱味を見られても大丈夫と思える(exまつり・花)となるんだけどこの2・3にマリみての波動を感じるからかもしれない。春や秋や夏Aとはまた違った形の女の子同士の絆をナツは作れるのが可愛い…喩えて言うなら猫の癒に似たものがある…
2017.07.03
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Aの苗字公開以降よくある苗字に反応してしまう私が居る。佐藤 鈴木 高橋 田中 渡辺 伊藤 山本…!いや山本は夏Aより前からたびたび反応してたけど今回で一気に反応項目増えた。あのいかにも業務的に日本人と言う事をあらわすためだけに着けられたナンバリングのような苗字がなんとも。戸籍謄本のない世界だから、苗字ないとか、まつわるものからつけるとかでもよかったろうに。夏Aはあまり苗字に拘らないだろうなあ。何世代かあとには誰の苗字がどのくらい増えてるんだろう。結婚の意味認識はどんなふうに変わっていくんだろう。あとあの世界ではどうやって苗字を受け継ぐんだろう。村長?ヲとか墓守角又とかが管理するのかな。未来の未来編を番外編で読みたい…。
2017.07.03
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悪役や笑われ役は見る方向によっては悲劇の主人公だ。ー物語の中。描写される人々の時間は跳んでいる。それを描写されない限り、その時間はあってないようなもの。感動の再会も、悲劇的な決裂も、日々の暗黙の了解も全て描写されない限り読者には見えない。それはきっと人間関係でも似たようなもの。人生が物語で、神様が作者だと言うのならー…運がいい人、悪い人はどちらが主人公に近いのか。*ナツは全ての決着がついた後も、西で安居と話しては、東で花と嵐が仲睦まじくしている様子を見てと、互いの話を聴こうとしていた。努力をしたかった。少しでも理解する努力を、少しでも相手の痛みを知る努力を。二人ともに助けられた。だから、今度は自分の番だとーおこがましいかもしれないとは思いながらもー少し思っていた。ナツは叫べない。活発に運動することもできない。豆知識もサバイバルに必要なものとは少しずれている。けれど隕石によってナツは世間の重圧からひとつ解放されてもいた。都会の隙間を縫って生きる野良猫のように、世間に怯える必要はなくなった。夏のAチームで日夜過酷な訓練を受けていた安居、未来に因果を遺すコネの下で育てられた花とは立場が違う。どんくさくて地味で落ちこぼれで神経質気味、しばらくの間ぬるま湯に浸かっていたらまた体がなまけて感覚だけが鋭敏化する。説教される前に自分で気付くことはできる。だが、ナツは人に説教できない。できるほど、責任を負いきれない。その責任が果たせなかった時、説教をして人を傷付けてまで相手や周囲にメリットを与えられなかった時、その批判を受け止めきれないのだ。目立つ人たちは、物語なら王道的な主人公になるような人たちは、それでも批判をものともせず躍進する。人に叫び、自分の「正しさとは何か知っている」人生を体当たりでぶつける。その部分しか知らないなら、体当たりでぶつけられても時間が飛び飛びで分からない。だけど人生まるごとを受け止めきるほどでなければ駄目というのであれば、人は壊れるか余程相手を選ばないとーナツにとってのナッツのようにー不可能だ。その点。夏のBチームは、全体的に落ちこぼれ、人生観が社会不適合なものとして設定され選定されているものだから、他のチームよりも「正しく」はない。だから少しだけ、ナツにとっては気楽だった。まつりのように楽し気で、蝉丸のように視点が異なり、嵐のように一途過ぎて、牡丹のように包容力があり、螢のようにどこか老成しており、ちまきのようにマイペース。それがやはり恐ろしくもあり、それでも羨ましかった。自分にはできないことだから。瞬間で行動することは、それまでの自分から一歩踏み出すことだから。…だけど、そんなナツだからこそ、そんな芯となるナツだからこそ、まつりはいいと言ってくれたのだ。合わせるだけがいいわけじゃないと。そうしてまつりはその言葉の通り、あの洞窟の中、涼を背に戦い抜いた。だから蝉丸による担保あってではあるものの、ナツ自身もまた安居を背に言い切ることができた。その言葉は以前と違って秋のチームに笑われることも蔑まれることもなかった。これこそが自分のできる、責任を負って行動できることなのだとナツは実感した。人に言葉をもらって自分で考えて、過去の記憶や周囲の状況と組み合わせて自分で気付いて、自分の能力を活かし切れるように精いっぱい行動すること。その積み重ねによって、世間の人は人間関係を築いてきたんじゃないかと。ーだからこそ、今日もナツはそうして生きる。過去に沢山傷付いたからこそ、自他の痛みを恐れるからこそ、その経験を活かすべく。
2017.07.02
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武器・格闘担当、火クラの安居・涼は武器庫の巨船で核&錆と対峙。水クラの虹子は水の流れや水蜘蛛と対峙。水クラの安居・涼は船で荒波と対峙。獣クラの源五郎は獣と対峙(※日常茶飯事)。風クラの小瑠璃は突風と対峙。となれば、植物クラ、土クラ、医療クラも食虫植物、土流、ウイルスなどに直で挑んで対峙および退治をやる時があるんじゃないかなーと思うと胸が熱くなる。特に一巻の食虫植物 対 あゆとかとても見たい。かっこよく討伐or捕獲&他動物への罠などに使うんだろうなあ。使ってる間ずっと植物の賢さにデレデレしてそう。私の中のあゆはダンジョン飯のライオスやセンシに近いものがある。新巻さんが野球や新たな試練に挑む時と同様に、要さんが生徒に向けてきた目と同様に、植物には恋でもしてるかのような執着の瞳を向けるあゆ、まじあゆ。良い。
2017.07.01
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