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今週の囲碁ボケGO!Rock!!Skate!!! で開催中第89回新囲碁ボケ結果碁会所日報で発表中お題 名人戦での女将の井山八段へのおもてなしとは?MVP(スーパー囲碁ボケ君)asutoronさん 二日目のおやつにそっと添えられていた、白いハマグリ一個。ゆうすけさん 占いをした。これぞ「うらないでおもてなし」優秀作品(囲碁ボケ君)nipparat付き人として彦坂九段を用意していた。nipparat井山8段の一生の夢をかなえた。一日女将。nipparat夕食に1500gのハンバーグステーキ。タイゼム賞asutoronさんお知らせ ゆうすけさんが10個目のスーパー囲碁ボケ君獲得で記念の囲碁ボケオスカーを獲得しました。億単位と言われるオスカーですが、オークションに出したり電話ボックスに忘れないようにお願いします。
Sep 24, 2008
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※申告問題 他のブログで、ある人が初めての碁会所に入り7段と申告したら「3子置いて」と言われて頭に来て飛び出した、という記事があった。 飛び出すというケースは稀だと思うが、初めての碁会所での棋力申告は、昔から囲碁人を悩ましていて、深刻な申告問題となっている。 何局か打てば実力はわかる訳だから悩む必要もないとも言えるが、初訪問時のプレッシャーになったり、旅先で一日だけの訪問の場合の不都合などの問題はある。 ただ今時は、席亭がネット碁に理解があれば大手のネット碁のランクを言えば問題ないかも知れない。※経験から 迎える立場では、大学の時に新人が「弱いです。3~5級くらい。」と言うので取り合えず井目で打ったら完全な手合い違いで3子でいい勝負だった、というのが最高記録だ。 学生時代東京などで初めての碁会所に行って「何段ですか?」と聞かれたら「5段」と答えていた。今なら6段と言うかも知れないが7段以上は絶対申告しないと思う。 東京で5段と言ってどうなったかと言うと、まず同じくらいの段位の人を当ててくれる。インフレは東京も同じのようで完全に手合い違いになった。しかし席亭がしっかり見ていて数十手進んだ所でストップがかかり、一番強い人と先くらいの手合いで打たせてもらえた。※申告問題を楽しもう 学生はともかく碁会所の場合、もしお客がインフレ段位だった場合「先で打ったけれど次ぎは3子」などとは言いにくいと思う。最初はお客側は見栄を張らない方が無難だ。 勝てば「いや、お強い。お見逸れしました。」となって和やかな雰囲気で次に進める。アクシデントで負けてもしっかりした席亭なら碁の内容を見ているはず。 「○○県の代表」とか「○○プロと~子」などと言う申告も自己にプレッシャーがかかることになる。当時「○○県の代表」なら「2子置いて」が相場だったし、今も「~プロと3子」なら「じゃあ3子で」となる事も多いはず。こうなるとお客の方のプレッシャーが大きい。 ただ道場破りの雰囲気を楽しみたいなら別だ。田村竜騎兵の書き物だったか、かつて村上文祥氏は東京に出てきた時に「11段」?と言ったと読んだことがある。さすがである。いきなりギャラリーを背負って戦争だ。 いずれにしても新しいお客の碁会所訪問は、お互いに刺激的で楽しい行事である。
Sep 23, 2008
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※準決勝村上・金沢戦 黒番金沢選手が序盤から稼ぎまくり、白の村上選手の包囲網の中に黒数子が取り残される展開となった。お互いに度胸満点の打ち方だ。私の感覚ではいくらなんでも黒が無茶だろうと思った。ただ稼ぎまくりのシノギ勝負は相手にとっても恐ろしいもの。 私なら怒って猛然と取りに行く場面だが村上選手無理をしない。生かさず殺さずジワジワと寄り付いていく。それで十分バランスが取れているようだ。まさに横綱の取り口を見せられた。 金沢選手の読みの正確さにも恐れ入る。白にチャンスの多い碁だと思ったが、何が何だか訳がわからないうちにポイントを稼いで黒4.5目勝ち。平岡・今分戦 シード選手は1~2回戦で負けることはあっても、上位に来ると負けてくれない。その意味で、この対局は今分選手がどこまでやれるか注目していた。 中盤まで白の今分選手が地で先行、それほど薄みがあるわけでもないので相当にやれそうな形に見える。 しかし黒の平岡選手は全く焦る様子はない。中盤の忙しい所でガッチリ自石をコスミで補強したり、三三の石を利用して利かしに来た白石を逆に中で生かして外側を厚くしたりと、堂々とした打ちぶりだ。 それで大丈夫なのか?と心配になるが、しっかり寄り付き味を見ていてバランスが取れているようだ。 勝ちたい気持ちが強いとどうしても現ナマに目が眩むもの、ましてや相手が格下という気持ちがあるとそうなり易いものだが、全くそんな揺らぎを感じない。 平岡選手は形勢に自信を持っている様子だが今分選手もかなり食い付いていると思える。そして中盤の終わりあたりで、黒にちょっとしたミスが出る。 黒の一線のハネツギに対し、白が反対側の一線のコスミで受ける。単に得なだけでなく隅の黒に寄り付きを見ている。私はここで黒は相当に嫌な感じになったような気がした。 白は劫材があれば一気に押し込める場面だったが、まだ黒の全局的な厚さが効いてそうはいかない。白は一旦引いて保険を掛けてから、劫材ができた所で劫争いを仕掛ける。 白は自信を持っている気配だ。私もこのタイミングで劫なら白形勢良しと感じた。ただ、迷いがあったのか劫争いが始まる前に白は劫材を多少使ってしまっていた。 ここから黒の劫立ての手順が見事。ちょっと迷うような劫立てを打ちつつ、大きな劫立てを残していく。しかも劫立てをしている間に黒から次ぎの寄り付き味が見えてくる。 ついには白の劫立てが尽きてしまい、大した劫替りを得られず黒が解消。何か魔法を見ているような気がした。今分選手も当然大誤算だったはず。 その後は気落ちしたのか白にミスが連発して最後は11.5目差がついた。 ただ、この差ならあの劫のあたりの場面でもうちょっと手順を工夫すれば白やれたのでは?と感じた。今分選手もそのような感想を言っていたが、それに対する平岡選手の返事を聞いて愕然とした。 何と、あの劫を譲っても黒が勝てると判断していた、と言うのだ!ハンマーどころか波動砲を打ち込まれた衝撃。 この大舞台で慌てず騒がずジックリと厚みを生かして寄り付く碁を打ち、しかも鬼のような形勢判断。この瞬間私はかつての御木曽プロの気持ちが身にしみた。「器の違いを見せつけやがって」 決勝戦まで見る時間はなく帰路につく。 招待選手の洗練の技だけでなく、殊勲の選手達の充実を感じた。印象として、ビックネーム以外で上位に来ている選手は、普段よく生碁を打っている人のように感じた。 ともかくも観戦してよかった。今はまだこれからの自分にどう繋がるかは分らないが、たくさんの刺激を受けられた。
Sep 19, 2008
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ハプニング集※大矢先生 が審判長とは知らなかった。前日「アマの知らない定石」を読んだのは全くの偶然だ。朝の挨拶で大矢先生登場。 これから始まる目の前の相手との対局に100%頭が行っている選手達を相手にする挨拶は難しい。大概は「日頃の力を精一杯~」などと無難な挨拶になるのだが、さすが大矢先生インパクトを出そうとした。 「私、小田和正が大好きで昨日カラオケのオフ会がありまして~」と意外な出足だがどうも掴みに失敗した空気が漂う。 続いて「プロの碁界は韓国中国にやられてますが、アマの世界はそうでもない。」う~んそうなの? 続いて著書の宣伝、大矢先生が書いた2冊の本を紹介。おお、ここで来たかあ、それで買う人いるかな?と思っていたのだが、まるで暗示にかかったように帰り際に「実録小林研究会」を買ってしまった。大矢先生おそるべし。※宮沢先生登場 二日目、棋院2階の指導碁は宮沢吾朗先生が担当。思いがけず憧れの宮沢先生の登場に感激。指導を申し込もうとも思ったが、3面打ちで3子はちょっとアレだし、いきなり2子では失礼だし見送ってしまった。そのかわり大会と並行して観戦。 華麗なサバキだけでなく、風貌も言動もテレビのままの面白さでますますファンになってしまった。※現代の宮本武蔵に遭遇 以前どこかで打ったことがあるような子がいたので、誰かなと思って話かけると彼が高校生のころに打ったM君だった。今は関西の大学に行っているらしい。わざわざ見学に来たのかと思ったら何とそれだけでなく、寝袋で駐車場などに泊まりつつ東京の碁会所を武者修行して回っているのだと言う。 何と言う情熱だろう。眩しすぎる。彼がアマトップに躍り出る日も近いかも知れない。※ハプニング 切れ負けのトーナメントにハプニングはつき物だ。 2回戦の某選手、攻めで圧倒して大優勢の場面。ちょっと味の悪いところを受ける場面で考えすぎて錯覚してしまったのだろう。一番打ってはいけない手を打ってしまった。 その手では相手に急所を切られてしまう。打った瞬間に気づいたようだ。すぐ打った石を取り上げようとしたが一瞬躊躇してしまった。躊躇しつつ手が石の上をさまよう。3秒、4秒、やばい、そこで取り上げたらちょっと洒落にならないよ。というところで観念して時計を押す。その仕草が可笑しくてたまらなかった。 さらに上の方で別の某選手。優勢で終局が近いという場面。ただ時間に追われている。味の悪いところで大石が切れるのをウッカリして数目の手を打ってしまった。 しかし「あっ」と言ってすぐ拾って打ち直して事なきを得た。見事な反射神経。手が離れた瞬間は1秒はなく、0.3~0.5秒くらいか。こういうのを責めるのは可哀想だが中国や韓国ならヤバイかも知れない。当然相手も抗議せず。ヒカルの碁のあの名場面を思い出した。 私も20年以上も前に経験がある。勝てば初の入賞という碁。私が形勢不利の場面で某選手が中野プロ的アタリに突っ込みを打って来た。一瞬喜んだが、すぐ取り上げられてしまった。ぬか喜びと言うか、喜ぶ自分も情けない。 その逆の強烈な経験もある。私が大優勢の場面、私の石をトントン含みで大団子にしようとする相手の狙いは分っていたが、損ではないので敢えて絞られることにした。 その手を打った瞬間、いや正確に言うとまだ石が盤についてない段階で、某選手が次の手を打ってしまったのだ。「最後のチャンス!逃すか!」と思ったのだろう。恐ろしい打ち手だと思った。
Sep 18, 2008
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今週の囲碁ボケ碁会所日報で開催中第88回新囲碁ボケ結果碁盤を囲んでお題動物と碁を打つMVP(スーパー囲碁ボケ君)ゆうすけさん 「チンパンジーと碁を打ちました。」 「でどうなりました??」 「99%好手で負けそうでしたが、最後の1%が『猿の一手』で何とか逆転勝ちでした。」優秀作品(囲碁ボケ君)nipparat「シロアリと碁を打ちました」 「どうなりました?」 「敵さんも囲碁愛好家のようで碁盤は無事でしたが、対局が終わると家が消えてました。」kyonchnさん 「タコと碁を打ちました。」 「でどうなりました?」 「終盤に入るととたんに碁筍の中に入ってしまって出て来ません。すると漁師が来て持っていってしまった。」郷禄介さん 「クマさんと碁を打ちました」 「どうなりました?」 「序盤でリードしたのでスタコラサッサと逃げようとしたのですが、クマさんがあとからトコトコトッコとついてくるので大変でした。」 「で、勝ったの?」 「私の黒番半目負けかと思ったらクマさんが白い貝殻の落し物を拾ってくれたので半目勝つことが出来ました」 「へ~、クマさん優しいね」 「はい、お礼に歌ってあげました。♪ララララララララ~♪ララララララララ~」タイゼム賞ゆうすけさん今週の反省 今週はゆうすけさんの猿の一手に圧倒されてしまった。囲碁ボケによりによってDNAを持ち出し高品質の作品に仕上げるとは、さすが当り前田のDNAを持つ男である。これを見た瞬間、越えることはほぼ不可能と観念した。 シロアリ作品は、碁盤に行くと見せかけた作戦が大成功。私としては家が無くなっても気づかず終局を迎えるという映像的バカバカシ系作品のつもりだったのだが、時間的ナンセンス系作品としての評価も加えていただき嬉しい。 普段の回ならMVPだった気がするので残念だが、それより人類にとって偉大なる歴史的猿の一手が記された事を喜ぼうではないか。
Sep 17, 2008
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※4回戦金沢・向島戦 向島選手は以前カンキネットでよく打っていたのを拝見したことがあるが、置碁の白の打ち方が上手いのが印象的だった。柔道の古賀選手のような切れ味の鋭い芸風だと思う。 戦前は好調の金沢選手有利かなと思っていたが、どうみても中盤まで黒の向島選手が良さそう。地も多いし白の薄みが目立つ。しかもかなり形が決まっている碁形でさすがの金沢選手もかなり苦しく見える。 中盤以降、白が技を飛ばしつつ迫る。だんだん細かくなる。白は持ち時間が残り少なくなりたいへんだ。それでも、寄せの手筋が冴える。終盤近く、黒の地の中に手をつけて攻め取りにさせて勝負あり。最後は4.5目の差をつけた。 それにしても金沢選手の終盤は恐ろしい。土棟選手も向島選手も寄せまでは、かなり形勢に自信を持っていた様子だったのだが、時間のない中で華麗に寄せきり勝ち。こんな碁を見せられたら、中盤までに潰さなければ誰も金沢選手には勝てないのではないかと思えた。村上・森戦 若手ビックネーム同士の対戦。観戦者にも一番人気で人垣ができる。 黒の森選手が地で先行するのに対して、村上選手が厚く打ち進める。いつの間にか中央に大きな地ができて白の村上選手の勝ち。 タイゼムの学生名人戦で村上選手の碁を何度か見た時には妙に薄くなる事が多くて不思議だったのだが、今回は堂々とした打ちっぷりが印象的だった。 実績からして精密機械のような人かなと思っていたのだが、金沢選手とは対照的に終盤時間がなくなると決まってアタフタと慌てる様を見て、やはり人間なんだと安心した。 森選手は碁が明るくて決断が早いのでリズムが良く、一瞬で勝負を決める切れ味が恐ろしい。岩井選手、窪庭選手に勝った碁は素晴らしかった。平岡・伊達戦 難解な碁形だったが、白の平岡選手が地で先行し、自信がありそうな様子だったので優勢なのだろうと思っていた。ただ、情けなくも全く見えていない事があった。以下の形である。局面図 黒が1と下がり。この右方に白の弱い石があって、黒1が来るとかなり薄くなる。しかし、左側の白に利いているようには見えない。 白は慌てる様子もなくちょっと考えてから3子の根元(右側)へツギ。両者ともこの2手は織り込み済みだったのだろう。私はこの黒1が左側の白に利きなのに全く気がついていなかった。手を抜くとちょっとした詰碁だが劫が避けられない。 この後、黒は右側の白大石の目を取りに行ったが、鮮やかに生きて勝負あり。おそらく平岡選手はかなり前から凌ぎを見ていたのだろう。観戦者の気安さもあるかも知れないが、ハンマーで頭をガツンとやられた気がした。平田・今分戦 今分選手、豪腕で強豪坂本選手を潰して進出。京都の名家っぽい名前もかっこいい。有名になった夏君らを指導しているらしい。弟子の活躍が刺激になったのか、あるいは頭に来たのか(ウソです)、師弟で2大会続けての大活躍である。 平田選手相手に今分選手も一歩も引かない大熱戦。中盤、わずかに白番の平田選手厚いかな?と思った瞬間、今分選手が凄い気合で中央に構えている白の腹の中に打ち込んだ。「えっ!ほんとか!そんな深くまで行けるのか?」一瞬観戦の人垣の空気が変ったのを感じた。 かつてサイが塔谷名人相手に打ち若手棋士を唸らせたような感じの手だ。白はその黒石は何とか取り込んだものの味が悪く、周囲に影響が出てくる。だんだん平田選手に焦りが出る。直後に劫争いとなったが、黒が強気で押して一気に白を潰してしまった。 見事な勝利。その瞬間、「カナブン、親分、ボク今分!」と彼が叫んだ!・・・はずはないが、喜びの叫びが聞こえた気がした。続く
Sep 17, 2008
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※2回戦 一日目の2回戦は敗戦のショックで呆然としていたためあまり覚えていないが、注目対局はシードの森選手と岩井(竜)戦。岩井選手が序盤から攻勢で、森選手が珍しく長考の連続で苦しそうな展開と思った。(もっともこういう展開も彼は得意だが) 白の森選手の弱石が二つある。それを分断している黒石に手を入れる前に、行きがけの駄賃で黒から利かしを打った場面。次に白を切りとって生きる手があるので、受けるとばかり思ったら、ここで白が反対側から一線にコスミ。 「ん?何だこれは?」一瞬意味がわからない。岩井選手もおそらく一瞬何の事かと思ったはずだ。ただ、ここで岩井選手の手が完全に止ってしまった。 「あら?」と思ってよくよく読むと、生きるはずの黒石の半分がどうしても助からない。そこが取られると弱い白石が全部繋がってしまう。岩井選手愕然としたことだろう。白の勝ちとなった。 利かしに来た瞬間の際どい切り返し、相手の隙を絶対逃さない森選手の恐ろしさが出た一局だった。※3回戦 二日目の三回戦は、どの局も注目対局ばかりだ。中園・向島戦 黒番中園選手の豪快な中央作戦の一局となった。最近、中園選手はこういう展開が多い気がする。おそらく意識的に棋風を変えているように思う。ただ、どんなに豪快な模様作戦でも無理をせず最後は細かい碁になる所が面白い。 この碁でビックリしたのは中盤で中園選手が打った一手。白の2目の頭のハネを打てる形ができた。ノータイムでハネるだろうと思っていたら、なんとハネでなくて一路はずして桂馬に打ったのだ。 それでも白は常形の一間に構えたのだが、黒はハネにあるより働きと考えたのだろう。その柔軟な発想には感激した。同時に、何も考えずに頭をハネてしまった手が敗着となった自分の碁が情けなくなった。金沢・土棟戦 決勝のような顔合わせだが、見ごたえも3回戦で一番であった。 金沢選手の白番。白の高目から外ツケ引き外切り定石、白抱えに黒手抜き、白桂馬に黒手抜き、さらに白から桂馬で圧迫に黒手抜き、と我が道を行く序盤の駆け引きが面白かった。 中盤以降、黒が技をしかけ白が耐える展開となる。終盤には白が黒を取っていた場所が劫になったりで、黒がはっきり良いと思ったのだが、結果は金沢選手の3.5目勝ち。 黒も途中自信を持っていたような雰囲気だったのだが、どうして白勝ちになったのか訳がわからない。大会を通して金沢選手の終盤の強さに強烈な印象を受けた。 昨年の覇者土棟選手も貫禄十分で、本格派で落ち着いた打ちっぷりに感心した。吉田(晃)・伊達戦 最近各棋戦で大活躍の伊達選手の碁を見るのは初めてなので楽しみにしていた。相手は、まだ全国優勝がないのがアマ囲碁界7不思議になっている吉田選手。 序盤中盤と黒の吉田選手の打ちまわしが冴える。アマ界の秀策というべき美しい碁は健在だ。勢いに乗っている伊達選手も、吉田選手相手にこの碁をひっくり返すのは無理だろうと思った。 この碁でギョッとしたのは、中盤吉田選手のノゾキに対して伊達選手が反発して地で頑張った手。おそらく誰でもツグ事しか考えない局面、吉田選手もノータイムでノゾいたので手抜きはまさかと思ったはずだ。 中盤から終盤にかけて白が必死に頑張る。黒はやや楽観して着手が緩くなった気がする。だんだん細かくなる。そしてついに逆転、白の1.5目勝ち。 この結果は見ている方もショックだった。あれだけ打ち回していたのに、最後は若さの粘り勝ち。若さが憎い! 伊達選手が最近好成績を上げているのも納得できた。一局を通して一瞬たりとも集中力を切らさず、一瞬のチャンスをものにできる能力は素晴らしい。平田・斉藤戦 3回戦で一番面白い碁だった。福島の斉藤選手、全く知らない若い選手だったが随所に魅せてくれた。 序盤、黒番平田選手が高目から大桂馬掛け。昔からある嵌め手の要素もある手で、普通白は手抜きが正解とされているが、おそらく若い斉藤選手は知らなかったようだ。白下ツケ、黒ハネ出しから這った局面でピタッと手が止ってしまった。延々と考える。 どう打開するかと注目していたら、下ハネからカケツギ、黒アテに劫に弾き。面白い! 序盤早々でトンでもない劫争いが始まる。白から中の一子をアテる劫立てがあり、意外と一筋縄で行かない。さすがの平田選手も初めての変化のはずであり、時間を注ぎ込み考える。 対角の隅でも面白い形ができる。定石形に進むかと思った瞬間、平田選手が変化する。見たこともない分れになる。これはさすがに思いつきではなくて研究だと思う。平田選手、今も棋士の研究会などに参加して勉強していると聞いたことがある。もしかしたら、ある程度知られているの変化なのかも知れないが、それにしても恐れ入る。 黒の変化が成功して一本取った感じになった。封鎖されると白の石に目がないので、白は外に出て行くと思った次の瞬間、白の次の一手を見て2mほど飛び上がってしまった。 何と白の一手は、第一線にハネ。その方向は黒の確定地ではなく模様なので、普通にハネツギになっても白が辛い。ただこの手の意図は良くわかる。ハネツギになれば封鎖された時に生きることができるのだ。この手には善悪を超えた工夫と執念を感じた。 ただ黒は外して一間に受ければ、模様が固まる上に白の目も増えない。当然一間飛びかと思ったが、次の黒の手にも驚かされた。 何と、ハネを無視して上を封鎖、白は跳ね上げて黒模様に進入。周囲が広いのですぐに目を取れる石ではない。模様が荒れてしまうのだが、黒は寄り付き味を残して満足し、他方面に向かう。 この黒の打ち方には恐れ入った。何と言う若さだろう。最善手かも知れないが、この手が打てるだろうか?すでに碁は優勢、さらに一間に受けて確実に得できる場面で敢えて夢のある方の手を選ぶ姿勢に魅せられた。 その後も白は大暴れし、最後は玉砕。芸では遥か上の相手に最後まで全力で向かって行く若い斉藤選手の闘志が眩しかった。続く
Sep 16, 2008
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※アマチュア選手権 今回のアマ選手権は個人的にはたいへん辛いものになってしまったが、自分にとって大きな節目となるかも知れないことと、以前だす師匠のHPに大会の観戦記を寄せた時に多くの人に喜ばれたので書いてみることにした。 節目とは、何かが変わって再び上昇するか、それともこのまま取り残されるかの節目ということである。 アマ選手権はかなり相性が良い。10回近く参加しているが、初戦負けはおそらく当時医大生だった坂井選手に負けた一回だけだと思う。前回参加の2年前は16、その前年が8まで進出、いずれも招待選手に勝っている。 ただ、その後県大会で全く勝てなくなってしまって、他棋戦も含めて久々の三大棋戦出場である。45分の大会では全く良い碁が打てていないが、90分の大会ならかなりやれるのではないか?と密かに期待していた。※前夜 最近忙しくてほとんど碁は打てていなかったが、今までもそういう事は多かったので気にはしていなかった。 前日夜遅くホテルに到着。いつものように膳菜屋に行くが、閉店時間が変ったのかオーダーストップに間に合わず。予定が狂ってしまった。 近くの居酒屋風炭焼きの店に入る。焼き鳥は美味しくてほぼ満足だったのだが、かなり席がギッシリ詰まっていた。女性客が多い。 カウンターに座るが左がオバサングループ、右側が若い女性グループ。狭いので両側からかなり圧迫されつつ、棋書を読みながらビールを飲む。 持ってきたのは、「梶原流電撃戦法」と大矢先生の「アマの知らない最新定石」。最新定石の方を読んだのだが、この選択にすでに守りの気持ちが現れていたかも知れない。電撃戦法を読んでおけば良かった。 若いころは、前日から深酒して後悔することが多かったが、今回は当初の予定通り、キッチリジョッキ2杯で押えた。夜も以前は考えごとをして眠れなくて困ったことが多かったが、しっかり眠れた。 旅の疲れがあったのかやや酒が残った感じはあったが、当日の体調としてはほぼ問題なし。いつものように朝食は駅前でサンドイッチとコーヒー。坂を上って棋院へ向かう。※一日目 朝抽選だった。抽選の場合、シード選手が均等に散らばらないので荒れる展開になりやすい。いきなり、一回戦から今村選手と中園選手が当る。 テーブル中央の抽選の紙を持ち上げようとしたがひっついてうまく取れない。嫌な予感がしてその3つほど右側の紙を狙う。これは一発で取れた。8までにはビックネームと当るのは仕方ないが16までは籤運が大きい。 私の16までの枠は籤運がかなり良い。ビックネームどころか有名選手がいない。一回戦の相手Kさんはまだ私が学生の頃に打ったことがあって、ほぼ快勝した記憶がある。その時より自分は強くなっているが相手は年齢からしてそんなに変らないはずだから、まず勝てるだろうと思った。 白番が当る。アマシ気味の布石にしようとしていきなり失敗してしまった。以前だす師匠に打たれてうまくアマされて困った形があったので真似しようと思ったのだが、手順を間違えたために開きが一路狭くなってしまったのだ。その後も、どうも流れがうまくない。 アマシているはずが、薄い上に地も足りない状況になってしまった。 ただ黒がかなり筋悪な形で白の石を切ってきたのでここで大きなチャンスが来た。アテから押して行って、黒にも目標となる石ができて競り合いとなった。 ただここで痛恨の読み落とし。種石の一子を当てられた時に逃げられない形なのに気づかなかった。この辺りはたいへんな勝負どころだったのに、読みが安易になってしまった。 その後は、一方的に攻められる展開でどんどん寄り付かれてしまう。地を踏ん張りつつ弱い石を全部凌いだのだが追いつかず。相手にも随所に甘い手があったので、凌ぎ切れば勝てるような気がしていたので愕然とした。 今村さん、神野さんに検討していただいたのだが、振り返ると布石で何手も酷い手を打っている。しかも、中盤でチャンスが来たのに逃している。相手が伸びなかった所を形だからとあまり考えずにハネてしまった手が特に酷かった。 根元の種石を助けて、黒が伸びればどんどん押して行くべきだった。 自分で後で検討したら、かなり終盤までチャンスがあったようだ。酷い布石の上に時間も無駄に使ってしまい、終盤で粘り切れなかった。最悪だ。 どうしてこんな碁を打ってしまったのだろう。今まで自分は何をやっていたのだろう。若い頃は布石で後れて酷くなることもあったが、最近は時間の長い碁ではなかったのに。しかも、中盤の勝負所で安易になってしまった。 完全に後退しているとしか言いようがない。絶望的な気持ちになった。基本的に大会は負けても最後まで見るのが信条なのだが、落ち込みが激しく初めてその気持ちになれなかった。見ても何も変らないような気がしたのだ。 とにかく、翌朝の気持ちで決めることにした。 翌朝も気持ちはあまり前向きになれなかった。ただ、このまま帰ってはただ絶望だけで何も残らない。「それで良いのか」と自問した結果、何か得られるかわからないけれど、とくかく見ていくことにした。続く。
Sep 15, 2008
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kyonchnさん「依田先生、突然の引退の理由は?」「宇宙人が私の奥歯に棲みついているんです!!」 待ってましたよ。来たアアアアア!これですよ。この超SFメルヘンバカバカシ系を待ってました。奥歯に住まれちゃしょうがないですな。GO!さん「中小野田プロ、突然の引退の理由は?」「中田も小野も野田も小田も中小もいないので、中野に統一」 なるほど、長すぎるので短縮したいですね。ただ中野姓は多いので特徴が必要ですね。「元中小野田の中野」でどうでしょうか。 「秀策さん、突然の引退の理由は?」「引退というより幽体離脱~♪」「さいですか」 幽体離脱とは驚愕の発想です。いつか戻るのでしょうか。郷禄介さん「安藤さん、突然の引退の理由は?」「寿退社だよ♪」 中島プロと結婚した安藤プロですね。以前もお題のネタにした郷さん、相当恨みがあるのでしょうか。pg(ピィジィ)さん「先生、突然の引退の理由は?」「もう、棋戦でも勝てないしさぁ。棋院付きの碁盤屋に、再就職するんだよ」「ここにも天下りかぁ」 妙に苦しそうな天下りですね。hexagobanさん「まんなみかな先生、突然の引退の理由」「クイズいきまーす!私の不満何かな?」 「まんなみかな」と「不満何かなな」の言葉遊びですね。「マイケルレドモンド九段、突然の引退の理由は?」「ベルボーイに転職します、ホテルエドモンドでお会いしましょう」 レドモンド先生言えば、もうエドモンドですね。お約束ながら、いい仕事です。「鄭銘コウ九段、突然の引退の理由は?」「テメーコウノヤロー!」 これは新しい!強烈で印象的な語呂合わせです。帰ってきたかきくけこさん「坂田先生、突然の引退の理由は?」「十代の挑戦者などあり得ない」 行方不明になっていたかきくけこさん、ついに帰ってきまみむめも。「碁石さん、突然の引退の理由は?」「工業用に限定された事故蛤が転用されていました」 事故米事件のパロディーですね。さすが、パロディーの天才です。GO!さん「井山さん、突然の引退の理由は?」「ボクがしたかったのは…、こんな番碁じゃない!!」www.go-to-dmc.jp 迫力ですねえ。どんな恐ろしい番碁希望なんでしょう。asutoronさん「先生、突然の引退の理由は?」「タイマー切れでね」 ロボット?将来の予言でしょうか。だんだん味が出てくる不思議な作品です。GO!さん「大久保さん、突然の引退の理由は?」「この余韻がいいんたい」 駄洒落棋聖、「引退でいいんたい」って・・、いいんたい?「河野さん、突然の引退の理由は?」「キャラを立てるため」 地味な引退になりそうな予感です。「GO!さん、突然の引退の理由は?」「NIBK総裁戦に出馬します」 出馬には推薦人として1500人の理事が必要です。asutoronさん「イーミン先生、突然の引退の理由は?」「成長しすぎちゃった。棋院の床が抜けそうだっていうものだから。」 命が惜しいのでノーコメントです。「先生、突然の引退の理由は?」「名前の書き方もわからなくなっちゃって。」 いやそれは大丈夫なんです。名前を忘れても足し算ができなくなっても、実は碁は打てるんです。MVP(スーパー囲碁ボケ君)kyonchnさん「依田先生、突然の引退の理由は?」「宇宙人が私の奥歯に棲みついているんです!!」かものはし☆さん「彦坂九段、突然の引退の理由は?」「黒くなりすぎた..」優秀作品(囲碁ボケ君)hexagobanさん「門悦先生、突然の引退の理由は?」「・・・」「先生ー!」「・・・・・・・(も○○○中)」tengen55さん「杉内先生、本田先生、楠先生、3人揃って突然の引退の理由は?」「私たち、普通のオバサンに戻りたいの!!( ̄▽+ ̄*)」タイゼム賞 シンプルながら一週間で味わいが増し続けた彦坂先生ネタのかものはし☆さんに贈呈です。タイゼム上1000万ポイントを振り込むIDまたは希望の代替賞品をコメント欄または右下メッセージを送るからお知らせください。
Sep 10, 2008
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第87回新囲碁ボケ結果発表 お題 「○○さん(段、先生など)突然の引退の理由は?」「○○」解説 途中まで伸びず心配しましたが、終盤にかけてどんどん発想の転換による作品が寄せられました。 このテーマはバカバカシ系が中心になると予測したのですが、ほのぼの系や駄洒落系など予想を超える意外な味わいの作品も多く寄せられ楽しませて頂きました。 寄稿順に講評です。作品講評 郷禄介さん「石井先生、突然の引退の理由は?」「弟子自慢が楽しくって対局する時間も惜しいんですよ。ヾ(´ε`*)ゝ」 井山先生の師匠の石井邦夫先生ですね。タイムリーなのと、明るい農村ならぬ引退でいい感じの作品です。hexagobanさん秀和先生、なぜ引退を?-秀和「もうまもなく3分になるしな・・・秀和っち!」 現役生活トータル3分なんですね!ウルトラマンというより蝉のような先生です。kyonchnさん「趙先生、突然の引退の理由は?」「すごいキノコを見つけたんです。食べると体が大きくなったり無敵になったりする。今は碁よりそのキノコ探しに専念したいのです。」 熱中バカバカシ系の最高峰ですね。ゆうすけさん「小林九段、突然の引退の理由は??」「引退会見に一人しか記者がきてないからですよ、それだけ。」 その時はそこまで落ちていたというネタですね。真っ向勝負でなく、捻りで来るあたり、にくい技巧を身に着けてきましたね。GO!さん「井山さん、突然の引退の理由は?」「ママがそう言えって」 さすがです。引退会見と「ママ」のギャップで見事に落としてきました。「謝さん、突然の引退の理由は?」「普通の女の子に戻りたかったの」 懐かしのキャンディーズですね。イーミンちゃん、街を歩いていて殺到するファンに囲まれたのでしょうか?「中小野田さん、突然の引退の理由は?」「人生とは一局の碁である…」 演説が始まるかの雰囲気が可笑しいですね。何か元ネタがありそうですが。kyonchnさん「先生、突然の引退の理由は?」「碁盤が餅焼き網にしか見えなくなってしまう病気にかかってしまいました。もう碁盤に碁石をのせる気にならないのです。餅、餅が置きたい、そして砂糖醤油をつけて思うさまほおばりたい・・・!!」 たいへんな病気ですね。NHK杯でこののどかな光景を見てみたいものです。ほうきゅう3さん「鈴木さん突然の引退の理由は?」「勝率3割をきるようでは、石を置くべきでしょう。」 これ、モデルがあるんでしょうか。ヒヤヒヤする作品です。ゆうすけさん「井山八段、突然の引退の理由は??」「いやーまあ、引退というより勇退でしょう。」 結果的に年長者に地位を譲ることになる勇退ですね。なかなか深い味わいですね。欧米かさん「結城先生突然の引退の理由は?」「2人目の赤ちゃんの世話をしないとだめなんです~」 結城先生、世話が軌道に乗らなくてもふて腐れないようにお願いします。hexagobanさん「水谷先生、突然の引退の理由は?」「もう、お腹ペコペコでよう、ア・レ・縫次~ヌ!」 ちょっとネタの流れが膠着しかけたところで甚だバカバカしく来ましたねえ。水谷縫次をここまで料理するとは、もうどうしたら良いんでしょう。「坂口先生、突然の引退の理由は?」「もうぼく、アタマがせんとくん!」 坂口仙得ですね。バカバカしさ最高なんですが、かなりのマニアでないと分らないってのがねえ・・最高です。「利玄先生、突然の引退の理由は?」「24時間戦えなくなりもうした」 不覚にも20秒ほど考えもうした。リゲインのCMネタですね。この柔軟なネタはお見事です。かものはし☆さん「彦坂九段、突然の引退の理由は?」「黒くなりすぎた..」 いいです!!余計な解説がない事で、可笑しさ10倍になってます。ジワジワと効いてくる通好みの作品です。「陽光先生、突然の引退の理由は?」「童顔は、髭の問題ではないことに気がつきまして」 スキンヘッドにすれば良いのにね。郷禄介さん「陽光さん、突然の引退の理由は?」「これからは秒読みの仕事に専念しようと決意しました」「???r(・x・。)アレ???元々そうちゃうの??」 いえ、何事も一流になるには専念しないとね。達人のレベルに上り詰め、対局中に両対局者を眠らせてしまう場面を見せてください。tengen55さん「杉内先生、本田先生、楠先生、3人揃って突然の引退の理由は?」「私たち、普通のオバサンに戻りたいの!!( ̄▽+ ̄*)」 これもキャンディーズネタですが、完全に見立てているところが見事です。郷禄介さん記者「キミオ先生、突然の引退の理由は?」キミオ「うん、酔うた席でのほんのジョークやったんやけど誰も止めてくれへんねん。ほんで引っ込みつかんようになってもうてなあ。そや、自分止めてくれへんか?今やったらまだ間に合うやろ。ナァナァ★(*・ω・)ノシ トントントン☆」記者「わっ、何するんですか先生。私に言われても困ります!! (-"-;)」【そのとき会見場の片隅で】いざわっち「ジョークやったんか・・・速攻でみんなに言いふらしてしもたわ。(・_・ヾマイッタネー」 ジョークドラマ系ですね。新しい展開のネタでした。皆さんも遠慮なく、どんどん自由な挑戦をしてください。hexagobanさん「門悦先生、突然の引退の理由は?」「・・・」「先生ー!」「・・・・・・・(も○○○中)」 まさに、間の芸ですねえ。雲知先生でなくて良かったです。「加納嘉徳九段、突然の引退の理由は?」「キられたとこが、化膿してしもうてのう」 超ベタ系ですが、類似作品が少ないことで光を放ちました。こういう狙いも頼もしいです。pg(ピィジィ)さん「張名人、突然の引退の理由は?」「グレーのシャツが製造中止になっちゃって」「趙先生、突然の引退の理由は?」「ハンカチがこの世から消えたのよ」 連作ですね。ハンカチのネタは、メルヘンぽさとミステリーぽさがあっていい味です。「大矢先生、突然の引退の理由は?」「ネタぎれで・・・」 シンプルで切れ味の良い作品です。ネタがなくても、「え!!うそでしょ~~!」とか「何ですかああ!この手わあああ!」と勢いで延命してほしいなあ。kyonchnさん「先生、突然の引退の理由は?」「今なら退職金上乗せなんです。」 突然の風刺ネタですね。棋院にその余裕あるのかしら?「2階のカヤの接ぎ盤5面でどう」って言われた棋士がいるとの噂が・・新米刑事さん「メイエン9段、突然の引退の理由は?」「ははは、対局中に碁打ち辞めるってぼやいただけだよ。」「はぐらかさないで真相を教えてくださいよ。」「だから辞めないって、いつものぼやきだよ。それでは、メイエン9段の引退会見を終了致します。「おい!俺は辞めねえぞ~・・辞めねえ・・絶対に辞め・・・あ~~べし!」 勘違いドラマ系ですね。バカボンのパパによく使われるネタですが、ビシッと落ちましたね。これでいいのだ!「石田先生、突然の引退の理由は?」「さすらいの大盤講談師、秀芳として生きていく決意をしました。」 大盤あるところに秀芳あり。対局者より前に出る、それが大盤講談師のさだめなのだ。お前を斬る!続く
Sep 10, 2008
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実戦図 昨日の局面で黒は中の一子は捨てて、辺の黒に手を入れているのが相場の感覚である。実戦は1から3。3のツケで中と辺の両方の黒が取られるのを防いでいる。一つの手筋ではあるが、これほどサーカス的な形は珍しい。別のゲームを見ているようだ。 ただ、この後白は上辺の出を決めて一子かかえ。黒は抱えた白の左下に並びそこで白が中央にゲタにかけ、黒ぐずんで出て行ったが、絞られる形になって黒成功とは言えない別れとなった。
Sep 8, 2008
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囲碁ボケ作品募集中 ネットの超強豪同士の対局から取材。 白1と伸びた局面。次の黒の手を見て大声を上げてしまい、あまりの事に家のゴキブリが五匹ショック死した。 ただ、結果的には成功したとは言いにくい変化となったのだが、衝撃的な次の3手は?本日の局面
Sep 7, 2008
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囲碁ボケ作品募集中※大麻事件よくわからない 大相撲の大麻検査が話題になっている。興味があるのは相撲協会の体質云々でなくてこの大麻検査と人々の反応である。 簡易検査で陽性と出たから即クロだとは普通の人は思わないだろう。検査の知識のあるなしとは関係ない。簡易検査の他に精密検査があるのだったら、簡易検査は広目に網をかける第一段階の検査なのでは?と誰でも思うはず。 記事によると横綱審議会の某女史は「複数回陽性だったから意味がある。」と言ったらしい。元々うさんくさく感じていたが、これが本当ならそんな責任ある地位にいるべき人ではない。擬陽性(シロをクロと判定する)になる何らかの要因があるのなら何度やっても擬陽性になるんじゃないか、と考えるのが当然である。ジャンケンの確率と混同しているのだろう。 その力士、精密検査で陽性になったそうだ。「だからクロだ。」と言うのではすぐに詐欺師にひっかかる。問題はこの検査の性能がいかがなものか?である。検査機関の信用があるなしとも別問題。問題は検査の性能だ。 擬陽性になる確率がゼロなのか、あるいはどの程度なのかに興味がある。仕事であれば直接問い合わせて調べるが、ネットでちょっと検索した限りではそのあたりの情報がサッパリ不明だ。兄弟とも陽性とのことで、体質的な要因で擬陽性になるケースはないのだろうか? この手の検査というのは、性能はそれぞれの検査(対象となる物質)によって違う。擬陽性はほとんどないけれど擬陰性(クロをシロと判定する)が多いとか、またはその逆とか。 擬陽性擬陰性ともゼロなら最高の検査だけれど、そうはいかない。 詳しい情報を持っている方がいたら教えていただきたい。
Sep 6, 2008
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第87回新囲碁ボケお題発表 福田首相が突然の辞任を発表した翌日、新聞の広告欄にどこぞの週刊誌の「福田首相10月退陣説!」みたいなスクープ的見出しが載っていて、間が良いのか悪いのかわからない様に思わず苦笑しました。 お父さんは政治家史上最強の碁打ちと言われたものですが、息子さんも高段者だったらシノギがあったかも。 政治家の辞任会見に哀れ感が漂うのは仕方ないですが、スポーツ選手や棋士の引退会見には名セリフを聞きたいものですね。 そこで本日のテーマは、棋士あるいは囲碁関係者の引退会見です。お題 「○○さん(段、先生など)突然の引退の理由は?」「○○」ルール説明 ボケてください。答えはコメント欄にどうぞ。一人いくつでも投稿可能です。ただし、掲載に支障がある作品は削除します。 結果発表は一週後くらいを予定。毎回MVP作品を選出します。 最優秀作品にスーパー囲碁ボケ君、優秀作品に囲碁ボケ君贈呈。 特に印象深い作品にタイゼム賞(囲碁ボケ奨励賞)贈呈。詳細 スーパー囲碁ボケ君10個獲得ごとに、一個数億円の囲碁ボケオスカー像を贈呈。 スーパー囲碁ボケ君5個獲得するとNIBK(日本囲碁ボケ棋院)理事となり、ランキング1位の方はNIBK理事長となり、その証として理事長君を送ります。 囲碁ボケの基本を学びたい方には、囲碁ボケ強化合宿(通称パンダの虎の穴)をご用意してあります。強化合宿への強制招待者には、使者として「ボケラーお題を選らばず。」の名言を残したボケラー大師を送ります。注:囲碁ボケ強化合宿(通称パンダの虎の穴) 24時間囲碁ボケのことだけ考え、ボケ続ける合宿。受講料は月あたり100万円。なぜ8段免状と同じ100万もするのか?それは、合宿中に他のことを考えてしまった時の罰として、なんと名刀正宗の刃渡りを行うからである。この合宿を経験した者の大半は、それ以降まさに名答正宗を連発することになる。
Sep 3, 2008
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第86回囲碁ボケ結果pgさんのブログ発表中お題 まさかの敗戦の言い訳MVP(スーパー囲碁ボケ君)新米刑事さん「僕ちゃん、定石を猛勉強して2目弱くなっちゃったみたい」hexagobanさん「たまけました」優秀作品(囲碁ボケ君)asutoronさん「戦略、資源、組織特性、成果の一貫性を通じて、それぞれの戦略原型を強化したという点では、徹底した組織学習を行なったといえるだろう。しかしながら、組織学習には、組織の行為と成果との間にギャップがあった場合には、既存の知識を疑い、新たな知識を獲得する側面があることを忘れてはならない。」nipparat「対局中、突然妻が私の陳を・・」タイゼム賞GO!さん「これでいいのだ」今週の反省 バカバカシネタでは、宇宙人に拉致、足を捻挫など気に入った作品が多く、いずれもかなりの評価を得たようで嬉しい。特に「いやあ、対局中に卓球しながら麻婆豆腐作ってたんでね。」は例によって一人で勝手に大受けネタ系だったが、これも高評価で嬉しい。 しかし、まさか陳君がMVPとは腰を振り、いや腰を抜かしそうになった。永年虐げられてきた陳ネタがここで!!、しかもちょっとした軽い乗り及び気の迷いで投稿した作品での受賞で大感激。中国全土の陳先生およびフランスの陳ブラン氏からも祝電が届いている。 ちょっと悔しいのは、「この碁は私の負けシャネル?そうディオール!」。ブランドなどほとんど知らないので、知っている外国ブランドのほぼ全部をつぎ込んだ作品であった。 「おしゃれ」にかけてブランド名を使うと発想も画期的だと思うのだが、次々と類似作品に被せられて完全に埋もれてしまった。まさに不運だ。それにしてもロクシタンって何よ?どこの馬の骨の牛タン?
Sep 3, 2008
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続きの実戦図 昨日の局面で黒は左下1へ劫立て。これに手を抜くと、黒からさらに一線に一間に飛ぶ手に対してが白はゆるめて受けなければならない。白が押えるのに比べ11目強の寄せになる。(一間飛びにすぐにこすんで押さえるのは、切られて上の方の駄目つまりが効いて手になる。) 対して中央劫を白が解消するのは10目なので白2の受けは仕方ない。 黒から左上の放り込みの劫立ては、これも面白い形なのだが普通の打ち欠きと違って打ち欠く手が持ち込みになり一目強の損コウとなってしまうので打てない。 仕方なく白は劫を譲り4にツギ。黒も劫ツギ。白は左下2子取り、黒が取り返す、という展開になった。黒は劫に勝ったが結果は半目負けで一歩及ばなかった。 見ていて、左下の損コウが勝負を分けたのかと思ったが、しばらくして摩訶不思議なことに気がついたのだ。 つまり左下の這いは損コウではなかったのだ。つまり、最初に根元を黒がツギ白が押える図と実戦を比較してみると、白地は同じ、後に白から1/3目の権利が残るのも同じなので、全く損得なしなのである。この形は実戦でよくできるが、そんな事を思いもしなかったので感動したのである。
Sep 2, 2008
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久々に今日の感動。ネットの強豪同士の対局から取材。碁の不思議を感じさせる場面に出くわした。 以下の局面で白が1と劫を取ったところ。次ぎの黒の一手は?局面
Sep 1, 2008
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