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岐路って確かにあるんだよ、 ただね、 こっちは近道だけど、 急坂ありとか、 この道・落石注意、 とかいった親切な表示はないし、 大体人生の岐路なんて、 目に見えるものじゃない、 そのときは、 感じとることもできないと思うよ、 後で振り返って、 ああ、あれが岐路だったんだ、 と納得する、 そういうもんだと思うの、 僕の岐路もそうだったかな、 職を転々としていた時期に、 虫垂炎をこじらせ腹膜炎を併発して、 死線をさまよった、 それを脱してメキメキ回復していったのに、 院長は退院許可をくれなかった、 後で知ったことだったけど、 ヤブ病院で、 1人退院してベッドが空くと、 お後がなかなか埋まらないので、 退院させなかったらしい、 小説を書こう、 という気持ちが起きた、 僕は文学青年じゃない、 文学青年の友がいて、 彼が半ばまで書いたショートショートの、 原稿の続きを戯れに書いた、 それを読んだ彼が、 「小説、書けるじゃないのかなあ」 と、つぶやいた、 何年も前の、 その彼の言葉が、 元気になったのに退院許可が出ない、 僕のハートを揺さぶったのだ、 入院中に書いた70枚余の短編を、 某小説誌の新人賞に送った、 それが2次予選を通過したことで、 何年かやればものになるかなあ、 と応募を継続させるやる気につながった、 実際には新人賞受賞まで6年かかったが、 それがそののちの作家人生の始まりになった、 あとで振り返って、 そっか、あれが岐路だったのか、 と納得した、 よし、これが岐路だ岐路だ、 と病室で意識して原稿を書いたわけではない、 岐路はそうと気づかぬままに差しかかり、 すっと行くべき道に踏み入る、 きっと貴方にとっての岐路も、 そうだと思う、 岐ょ路岐ょ路しないで、 今やるべきことをやっていれば、 知らぬ間に、 岐路で正しい選択をしているはずだ。
2014.04.30
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中国、北朝鮮の共産主義国家を別にすれば、 オバマさんのアジアを見る目は、 旧枢軸国日本と、 その軛から逃れて独立したアジア諸国、 という図式だ、 加害者日本と被害者アジア諸国、 特に日本の植民地として、 長年その収奪にあえいで、 やっと独立した韓国と台湾は、 まだ痛々しい部分を残して、 健気に見える、 韓国の女性大統領が綿々と訴える言葉に、 即反応し、 旧枢軸国日本の横暴極まりない行為に、 怒りを覚え女性大統領に同情して、 慰安婦問題に関しては、 全面的に韓国寄りの態度を取った、 自らの米国は枢軸国日本の支配から、 アジアを解放した月光仮面のおじさん気取りだ、 オバマさんの中では、 アジアでは指折りの軍事国家に成長した日本を、 同盟という軛にかけて、 その軍事力を米国のそれの補完軍事力にしたい、 しかし、心底では、 未だに旧枢軸国の残滓を澱ませる、 油断のならない国だ、 韓国、台湾は同じ同盟国でも、 保護したい国だ、 という見立てだろう、 いずれにしても、 補完軍事力だから、 米国の言いなりになっていればいい、 だからこそ、 尖閣は護るが、 この地域でことを構えるのは誤りだ、 と日本の首相に厳しく釘を差した、 オバマさんが今回歴訪した、 韓国、マレーシア、フィリピン以外の国々も含めて、 米国がアジアを見る目は、 旧枢軸国日本と、 もともと米、英、仏、蘭といった連合国の植民地、 に2区分けするきらいがある、 アジア諸国は独立しても、 もともと連合国側という視線で見る、 アジア諸国が独立できたのは、 日本が太平洋戦争を起こし惨敗した恩恵なのに、 西欧列強がそれまで何世紀にもわたって、 収奪を続けてきた、 という歴史を弾き捨てている、 米国は太平洋戦争の勝利で得た、 旧枢軸国日本と、 その支配から独立したアジア諸国、 というシンプルな構図を、 永遠に太平洋を統治する枠組みの軸、 に置くはずである、 心底では中国よりも警戒している日本を、 同盟という軛で抑えこむのに、 もっとも効果的な手法だからだ。
2014.04.29
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挙式の日取りも決まったんだ、 貴方の同性愛経験が、 好奇心に根差す一時的なものだったのか、 それとも、 本気の体験だったのか、 前者の場合は本来ノンケで、 お遊びだったと言える、 後者の場合は、 二刀流ということじゃないのかな、 日本ではまだまだ偏見が残るが、 同性愛者であることが知られても、 こそこそする暮らすことはなくなった、 異性と偽装結婚する人は、 いなくなったし、 異性と婚約したということは、 二刀流の片方と縁を切った、 ということだろうね、 貴方も恐らくそうだ、 それで婚約者が好きになればなるほど、 その人に対する罪の意識が募る、 普通の男女が婚約するにあたって、 それまでの異性体験を告白しあう、 のはいいよ、 でも、 貴方は告白したい思いに、 胸を揺さぶられても、 消して告白しないほうがいい、 さっきも言ったように、 日本は本音ではまだまだ、 そのほうに関しては、 偏見の国だ、 告白したら貴方にとって、 信じられない結果になるかもしれない、 貴方と婚約者の幸せのために、 今は封印して無事に式を挙げようよ、 10年15年経って、 揺るぎない家庭を築けて、 自然にそのタイミングが生まれたら、 告白してもいいかな、 時代の風向きも変わっているだろうから。
2014.04.27
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今まで3度貸して、 3度とも返済してもらっていない? 今度も貸したら戻ってこないよ、 まとめて返すから、 とか言ってんだと思うけどね、 貴方はなぜその友達に借金しないの? 困るということがないからかな、 何、 不意の大きな出費で困ることもあるって、 そういうときは、 ファイナンスで借りて、 月割できちっと返すのか、 なぜなの? 友達に借金したら信頼関係を失うから、 というんだね、 じゃ、その友達はなぜ借りるんだろ、 借りても貴方から切られることはない、 とたかをくくっているんじゃないの、 友達関係はお互いの信頼関係の上に成り立っている、 貴方は勤務成績も優秀だし、 将来を嘱望されている、 だから、 けしてお人好しではない、 友達モドキは、 そういう人間をたらしこむのがうまい、 ゴキブリの根性なんだけどね、 貴方は友達だと思うから、 同情してしまう、 その同情を引くのがうまいから、 友達モドキになるんだ、 返済してくれないのに、 3度も貸したところをみると、 泣き落としに、 土下座もされたろう、 そのときだけだよ、 普段のその人の生活態度を、 貴方はよく知っているね、 そういう人間性の者にカネを貸しても、 何のためにもならない、 もう切り頃だろう、 今までのものをきれいに返したら、 その中から貸してやると言おうよ、 泣き落としや、 土下座をしても、 もう同情しないよね、 切って捨てられるよね、 友達とは金銭貸借をしない、 それを友情の金科玉条にしようよ。
2014.04.26
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駆け出し作家の頃、 京都取材に行って地元の出版社の人に、 大変な老舗で京料理をごちそうになった、 コースの半ばもいかないうちに、 薄味に閉口した、 でも、 あっ、僕、信長になってる、 と思った、 尾張は典型的な濃い味地域である、 信長は子供の頃から、 その味付けに慣れている、 信長の勢力圏が京畿に広がった頃、 京都で京都一の料理人に、 料理を作らせた、 信長は少し食べて、 こんなまずいもの食べられるか、 と烈火のように怒った、 今にも手打ちにされそうな怒りに、 料理人は必死で謝り、 今一度作らせてほしい、 と申し出た、 信長は許し料理人は作り直した、 味付けを濃くして、 京都では誰も食べないに違いない料理にした、 信長は大喜びして褒美を与えた、 真偽のほどはともかく、 よく知られた逸話である、 何が旨いかは地域によって異なってくる、 落語の目黒のサンマは、 旬のサンマを庶民の料理法で、 狩りの途中のお殿様に供したところ、 お殿様はそのあまりの旨さに感動した、 屋敷へ戻って作らせたところ、 何度作らせてもまずい、 「サンマは目黒に限る」 旬のものをあまりこらずに醤油や、 塩の味付けでさっと食べる、 庶民派この旨さを知っている、 ところで、京料理に戻る、 伊豆の海辺で生まれ、 ほとんど東京に育った僕は、 当然、濃い目の味に慣れている、 それで京料理に馴染めなかったが、 コースが終了して現れた女将に味を問われ、 「こんな美味しいものは生まれて初めてでした」 と、世辞を言った、 Oさんは子供の頃からハワイで食べた寿司の味に、 馴染んでいたのだろう、 果実のネタもありで、 マヨネーズも使う寿司の味だ、 その路線でとびきりの本場の味を、 期待したのだろう、 でも、期待が大ハズレだった、 大食傾向のアメリカ人が、 首相のAさんの半分ぐらいしか食べなかった、 馴染まなかったのだ、 味を問われて、 「こんな美味しい寿司は初めてです」 これは皮肉を込めたリップサービス、 と考えるべきだ、 濃い味思考のQさんは、 今頃、韓国料理にぱくついているかもしれない、 もてなしとはどういうことか、 それを考えさせられた。
2014.04.25
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我が子にもっと目を向けて欲しいのなら、 校務分掌とやらで、 やたら雑用に追っかけまわされる、 担任教師の手をあまり煩わせないことだ、 ところが、 モンスター心得の母親は、 我が子を問い詰め、 ギラリと学校の方角をにらむ、 モンスターに変身した瞬間だ、 睨むまでの経過は、 例えばこんな具合だ、 どうしたの、 誕生日に私が作ってあげた、 貴石のブレスレッド、 してないじゃない、 この段階で我が子は、 ハムスターに変身して狼狽の極にある、 モンスターに怯えてのことだ、 問い詰められて問い詰められて、 先生に取り上げられた、 と泣きながら言う、 差別だ、いじめだ、 とモンスターは担任に対し、 烈火のように怒るから、 ハムスターはますます怯え、 そのときの状況を説明できなくなる、 事実は教室の床に落ちていたブレスレットを、 担任が拾い上げ、 これ誰の? 我が子は叱られるから、 と気後れして手を挙げられなかった、 持ち主は後で取りにきなさい、 担任はそう言って職員室に戻っただけだ、 でも、 モンスターは、 小学生がブレスレットをしては駄目っ、 と取り上げられたという思い込みから、 職員室に担任を強襲した、 事情が解れば担任に非はまったくない、 モンスターも引き下がらざるを得なかったが、 超弩級モンスターは、 それを契機に別件を次々に持ちだして、 容赦なく攻め立て大問題にする、 それが怖い担任は、 普段からことなかれ授業に徹するから、 児童生徒もあくび連発の受業になる、 それよりも、 モンスターを親に持つ子の多くは、 その母親に怯えて、 何かを担任や、 同級生に転嫁する、 そのことをモンスターは悟らない、 日本の教育と子どもたちを、 モンスターが駄目にしている。
2014.04.24
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ズル休みしたわけじゃないだろ、 有給とって、 ちゃんとした理由もある、 勤務先の学式にいくら参列したって、 普段の教え方も悪ければ、 子どもたちへの愛情もない、 こんなんが困るんだよ、 昨今そんなんが多いんだもの、 いいじゃないか我が子の晴れ姿だもの、 そのわが子へかける同じ愛情をもって、 教え子を教えてくれれば、 それで御の字だよ、 僕が同じ立場だったらどうかなあ、 ソトヅラがいい人間だから、 勤務先の入学式の新入生にニコニコして、 保護者たちにリップサービスしてると思う、 でも、その晩は、 どうして我が子の入学式に出なかったんだ、 自分を責めて酒を食らってるかなあ、 問題は入学式に出る出ないに、 白黒はないってことなんだよ。
2014.04.23
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貴方は北風だ、 エエッと目をむいたね、 自分じゃ気がつかなくても北風になっている、 イソップの「北風と太陽」は、 知っているね、 貴方は婚活パーティーを猟場だと思っている、 何としても成果を挙げなくちゃ、 悲壮なほどに意気込んでいる、 余裕なんかないから、 表情は怖い、 貴方はそこで北風になってしまう、 ピューッとパーティー会場に吹き入るから、 みんな引けちゃう、 会場内を吹き巡っても、 みんな心の蓋を閉じて、 貴方が吹き過ぎるのを、 うつむいて待っている、 婚活パーティーだからって、 構えないでいいの、 飲み食いで元を取るつもりで、 いい人といい出会いができたら、 拾いものでいいの、 貴方は飾らない、 王子様お姫様でいいじゃないか、 異性なんか眼中にない グイグイガツガツ飲み食いして、 異性なんかお呼びでないから、 余裕が生まれて地を出せる、 間違っても、 紺のパーティードレスに、 真珠のネクレスなんかやんないでね、 太陽のようなファストファッションでいい、 そう、 太陽のつもりでいい、 みんな心を開いて近づいてくる、 人の心はそんなもんなんだよ、 異性はそういう貴方に、 特に安心して心を開く、 そういうことなんだよ。
2014.04.22
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研修期間を入れてもやっと2ヶ月だろう、 いいよ、 辞めたい理由は解ってる、 その前に、 僕の話を聞いてほしいんだ、 貴方が生まれる頃はまだあったかな、 5月病と言って、 新大学生が入学して、 1,2ヶ月に罹る、 新環境に対する不適応症状のことだよ、 高校までは言われたことをやっていれば、 それですんだ、 やっていけないことをやれば罰を食った、 例えば、 喫煙がバレれば停学を食ったりね、 でも、 大学は学生に自主を促すところだ、 サボっても罰はない、 単位を落とすのは、 お前らの勝手ということだ、 強制されていた環境に慣れていたのに、 いきなり自主的にやる世界にきたんだ、 適応できない者はいたさ、 頭痛がするとか、 やる気が出ないとか、 なんだか鬱っぽいとか、 そんな症状で、 多くはそのうち症状が出なくなったけどね、 5月病はなくなったんじゃないんだよ、 大学生活の間は、 当たり前のことになっただけ、 貴方の周りに、 やる気が出ない、 と口癖のように言っていた者は、 何人もいただろう、 みんな卒業して勤めただろう、 学生の間はそれですんだ、 でも、 希望に胸を膨らませて社会に出て、 1,2ヶ月で、 職場にある人間関係の壁にぶつかり、 やる気をなくし、 朝は出勤するのが本当に辛い、 気分が優れない、 これは立派な5月病だよ、 貴方達は社会の大きな変動期に、 新社会人になった、 価値観が10年先輩の人達とは、 ガラリと違う、 社会に漂う閉塞感を突き破り、 新しい価値観に基づいた社会を創るのは、 貴方方の世代だろうね、 でも、 今の社会を動かしているのは、 10年以上の先輩達だよ、 古い価値観が骨の髄まで染みている、 だから、なおのこと、 貴方方のほうから折り合っていってごらんよ、 有益な知識や、 経験をいっぱい持っている、 それを貴方方の価値観で吸収するんだ、 2ヶ月で辞めたら他でも通用しない、 ほんのしばらく耐えれば、 もう辞めたい病…は治るからさ。
2014.04.21
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貴方が好きです その小麦色の肌を 僕が漕ぐ丸木舟は 貴方を泡立たせながら 滑っていく 真夏の太陽が作る 小島の椰子の木陰で 僕はカラスガイの殻に、 貴方の一部をすくい 一気に喉を潤す 食道を下る至福の感覚 盗まないで と舷側を叩く貴方が可愛い 琥珀色に肌色を変えた 秋の貴方も好きです 僕の心を乱す赤い三日月が 入江を鏡のように充たす貴方に宿り 不吉な赤色を洗い流す 僕は入江の真ん中に 丸木舟を止め、 アコヤガイの殻に 静かに貴方の一部を汲み取り じっくりと口に含む 喉を灼く情熱の感覚 代償は高いわよ と丸木舟を揺らす貴方が高貴だ 透明度の深い 冬の貴方も好きだ 岬の火山の地熱が 貴方を温める 丸木舟の底も温もりをたたえる 僕は水晶で作った碗に 貴方をなみなみと汲んで 満天の星を散りばめグイと呑む 満天の星は喉で星屑になり 懸河となって胃の腑に落ちる 胃壁を引き攣らす嫉妬の感覚 私と星とどっちが大事 と丸木舟をくるくる回す貴方が憎い 凪いだかと思うと竜巻になる 春の貴方は嫌いだ どのようになだめても 貴方は怒りを解くことがない 波浪となって僕に襲いかかる 僕は丸木舟にうつ伏せになり 貴方が作る螺旋状にえぐれた大渦に 特攻のように突っ込んでいく 今の貴方が嫌いだから 怒りの震源に着床して 貴方に鎮まってもらうために
2014.04.21
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小保方さんと佐村河内さんには、 かなりの年齢の隔たりがある、 つまり、世代が違う、 その世代の差が、 夢をつかむまでの意識や、 手法に表れているが、 2人が夢をつかむまでの経緯は、 明らかに平成のドリーマーとしての、 特質を放っている、 ところで、 明治生まれの僕の両親の世代は、 末は博士か大臣か、 と子どものときに夢を描いた、 富国強兵が国策の時代だ、 優れた欧米の文物を消化し、 日本社会を富まさなければならない、 学の最高峰に君臨した博士は、 輝く存在だった、 総理大臣を始めとする大臣たちも、 国を運営する立場であり、 庶民から見れば綺羅星そのものだった、 末は博士か大臣かは、 明治のジャパニーズドリームの象徴だった、 今は博士は掃いて捨てるほどいる、 小保方さんも年若き博士だ、 また大臣も粗製乱造により、 存命の大臣経験者はウヨウヨいる、 総理大臣経験者も10指に近いだろう、 ただ、 「末は博士か大臣か」は、 太平洋戦争が終結するまでは、 まだ少し効験のあったお題目だったかもしれない、 さて戦後、 米英の科学に立ち遅れ、 政経軍事も太刀打ちできず、 博士は色あせ、 大臣は多くが戦犯に問われた、 敗戦で無に帰した日本で、 子どもたちは何に夢を託したか 赤バットの川上哲治の弾丸ライナー、 青バットの大下弘のホームランに、 痛快な気持ちになったろう、 アメリカの選手を打ち破った、 古橋、橋爪の競泳に、 胸を躍らせたに違いない、 特に、 当時としては、 驚異的な世界新記録を樹立した、 フジヤマのトビウオ古橋広之進の活躍に、 溜飲を下げた占領下の子どもは多いはずだ、 女の子は童謡歌手に憧れたかもしれない、 年齢的にはそのラインなのに、 それを飛び越えて、 天才的な歌唱力を背景に、 大人の領域に飛び込んだ少女がいた、 美空ひばりだった、 まさに戦後のジャパニーズドリームを体現した、 博士という権威、 大臣という権力よりも、 人気が価値ある時代になった、 一方で焼け跡闇市で、 権威権力よりも、 おカネの実質的な力を思い知らされた人々は、 金儲けに走り、 高度経済成長の担い手となった、 スポーツ、芸能分野での名声を目指し、 そして、一攫千金を夢見て、 ドリーマーたちは、 戦後の昭和を駆け抜けた、 メディアの発達は、 彼らの背中を押した、 その余韻は平成の頭まであったかもしれない、 しかし、 失われた10年と呼ばれた経済の低迷期に入り、 社会に閉塞感が漂う時代がきて、 ジャパニーズドリームも変質を始めた、 まともなやり方では至難になった一攫千金よりも、 また、スポーツ、芸能の分野よりも、 もっと尊敬される分野での名声がほしい、 それもグローバル化を背景にして、 国際的な名声を得たい、 というドリーマーが急増した、 それはノーベル賞をはじめ、 国際的に権威ある賞を数多く持つ、 学術芸術分野への傾斜を意味した、 佐村河内さんは、 自らは作曲ができないのに、 ゴーストを使い、 全聾の天才作曲家を売り物にして、 日本のクラシック界のスターダムにのし上がった、 ゴーストの離反により一瞬にして破綻を招いたが、 彼は国際的な名声を目指していたと思う、 小保方さんは、 佐村河内さんと違い、 ちゃんとした研究者である、 一気に平成のジャパニーズドリームを達成したか、 に見えたが、 論文の不正が明るみに出て、 栄光の座から一瞬のうちに転げ落ちた、 2人に共通しているのは、 小細工小手先を弄し、 名声の獲得を急ぐあまり、 墓穴を掘ったという事実である、 名声を得るためなら不正をやってもいい、 という安直な生き方は、 本物の研鑽を軽視することになる、 平成のジャパニーズドリームには、 どこか危うい感じがある。
2014.04.20
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国鉄官舎のわが家では、 朝の7時に、 父が柱時計の遅れを直し、 ゼンマイをまいた、 ラジオが朝7時の時報を知らせる間際に、 父が柱時計の下に置いた踏み台に立ち、 待機した、 時報が始まると同時に、 父は針を直し、 ゼンマイを巻いた、 今の時計と違って、 柱時計は1日も経つと、 1,2分の遅れが出るのは当たり前だった、 進むのもあった、 同級生の家へ遊びにいくと、 ゼンマイはまいても、 針は何日も直していないままで、 10分や、15分、 進んだり遅れている柱時計がよくあった、 駅務の人の国鉄官舎では、 仕事柄もあって、 どこの家も柱時計の針は、 まめに直していたらしい、 父は工事畑の人間で、 周りの官舎の人も、 みな工事畑だったが、 鉄道員は時間には神経質だったようで、 柱時計の遅れ進みは、 ちゃんと直していた、 数秒の誤差はあっても、 各官舎の柱時計が、 ボーン、ボーン、と、 いっせいに鳴りだす様は、 荘厳な音の風景で、 今でも耳に焼きついている、 わが家の柱時計は、 父が現場に長期出張すると、 途端に遅れが目立つようになった、 几帳面に直す人がいなくなるからだった、 「遅れてるよ」 机で本を読んでいたら、 声をかけられた、 えっ、 周りを見渡すが誰もいない、 「遅れているんだよ、直しなよ」 今度は咎めるような声だった、 僕と同じ年頃の声だけど、 聞き覚えはなかった、 僕は半分恐怖に駆られて茶の間に行き、 踏み台を持ち出し、 その上に立った、 「3分、戻せばいいよ」 言われた通リ長針を3分戻した、 「遅れているよ」 このときは、 原っぱでゴムマリの野球をやって、 官舎へ戻った直後だった、 「遅れているよ」 このときは、 押入れに作った僕のアジトで、 昼寝をしていたときだった、 いつも僕独りのとき、 声だけだけど、 針を直しているときに、 背後でじっと見守っている気配はあった、 ボーン、と鳴る柱時計が影を潜めてから、 「遅れているよ」 という声の主も影を潜めた、 でも、その声は耳にしっかり残っている、 一体何者だったのだろう、 旧国鉄の官舎には、 時間に神経質な、 官舎わらしが棲みついていたのだろうか、 「遅れているよ」 不意に懐かしい声を聞いた、 今の時間、事務所に独り、 僕は思わず振り返る、 そこに…
2014.04.19
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いつも面接までいくだけ凄いじゃないか、 2次までいったところも5社あるって、 一体、何社受けたの? なに19社、 それっぽっちで、 もう無駄だと投げ出しちゃ、 オテントサマにも大学にも両親にも、 申し訳ないだろうが、 面接で落ちるたびに、 実は喜ぶべきなんだ、 なぜなら、 面接はゴールへ到達するまで、 そうでないところを消去していくことだから、 たとえば、 52社目が貴方のゴールだとしよう、 それまでに51社を消去する必要があるだろう、 昔から面接は根気勝負だったのだよ、 僕の大学同期で2社目がゴールだったのがいた、 成績は特に目覚しくはなかったが、 今で言うイケメンだったし、 人当たりがよかった、 面接官に好感を抱かれたのだろうね、 彼は8年後、 社内で起きた不祥事件に連座して、 退職に追い込まれた、 21社目がゴールだった者がいた、 高度経済成長時代の就活では、 21社目がゴールというのは、 極めて稀な部類だった、 就職氷河期の100社目ぐらいに当たるだろう、 常に仏頂面、 それが素顔だったんだ、 無愛想でお世辞の「お」も言えない奴だった、 取り柄は真っ正直で正義感が強いこと、 「おれを待っているところが必ずある。 1つ落ちるたびにそこへ近づいているんだ」 周りがみんな内定を貰っていたのに、 腐ることもなく、 面接に落ちるたびに元気になった、 そういう彼を21社目のところは、 待ってました、 と取った、 会社側から見れば、 これも駄目あれも駄目と落とし続けて、 ついに意中の者がやってきたということだ、 彼が入った会社は後に苦境に追い込まれた、 そのとき、彼は大働きをして、 会社が持ち直す因を作った、 それから数年してトップに立ったよ、 そういうことだから、 貴方はどんどん消去しているのだから、 喜んでいい、 貴方を待っている会社は、 もう間近じゃないの、 落ちるたびに元気を出そうよ。
2014.04.18
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60歳還暦の誕生日、 僕は暦を一巡りしたんだからと、 新ゼロ歳と称した、 でも、 それだけ年齢にこだわっていたんだなあ、 今、新14歳、 でも、 その年齢の言い方は、 殆どしなくなった、 生きるのに年齢は関係ないもの、 必要があって何かの書類に、 74という数字を書くときだけ、 実年齢を確認している、 後は年齢は意識しないなあ、 高齢者って目で見る人がいる、 年齢不詳って不思議がる人がいる、 勝手にどうぞ、 僕には関係ないもので、 原色のタイツを履いて、 居酒屋で豪快に飲んでるだけだもの、 カラオケでファッションモンスターや、 やべ~ヒップホップを歌って踊って、 盛り上がってるだけだもの、 たまにはクラブでも踊る、 若い娘とウオーキングして、 木陰でキッスするのに、 年齢は関係ねーだろ、 年甲斐もなくという目で見てきても、 いいんだよ、 気にならないから、 100歳になってもやりたいことをやれれば、 それでいいんじゃないの、 後期高齢者とか、 末期高齢者とか、 老いも若きもこだわりすぎじゃないの、 赤ちゃんが笑っているよ。
2014.04.17
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揺りかごのボクは 泣けば なぜママが現れるかを、 ちゃんと知っている 泣けば声が出て その声が遠くのママに届いて それでママが 急いでやってくると ミルクがほしいときは お腹が空いたように おむつを取り替えてほしいときは 気持ちが悪いように泣く おもちゃがほしいときは 思いきり泣いて ママが飛んできたら 泣くのをやめて目で伝える キリンの縫いぐるみがほしくて それを持ってきてくれたら にこっと笑って手をのばす つかんで振るとママが喜ぶんだよ もしも ゴリラの縫いぐるみを持ってきたら 足をバタバタさせて 火がついたように泣く ママがいなくなったら 全身を使って 揺りかごのへりに移動して キリンの縫いぐるみを落とす キリンは床に落ちて動かなくなる ものは下に落ちて止まる そういうことかって ボクはわかってうなずくんだよ ボクんちに飼われている 黒い仔猫のミャオが 抜き足差し足で 揺りかごに近づいてくる ボクは首をのばしてにらむ ミャオも止まってにらみ返す ひるまずにらみつける ミャオはおののいて逃げ出すんだよ ボクについて ママが気づかないことっていっぱいある ママ抜きで学んでいって ボクはボクの世界を作ってる
2014.04.17
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2013年10月1日現在の人口推計が出た、 総人口は前年比21万7000人減の、 1億2729万8000人、 これで3年連続の減少となった、 注目すべきは、 14歳以下の年少人口の総人口に占める割合が、 0・1ポイント減になったことだ、 少子高齢化より少子人口減少化に、 警鐘を鳴らしたい、 一方で終戦時14歳で、 多感な心で戦争を目撃した人達が、 どんどんこの世を去っている、 今朝の朝日天声人語によると、 「ふりそでの少女」を描いた松添博さんが、 数日前83歳で他界した、 松添さんは長崎原爆の被曝者だった、 晴れ着姿で野天で荼毘に付された、 少女2人を見た、 14歳にとってそれは不条理そのものの、 悲しみを超えた光景だったろう、 29年後、 松添さんは1枚の画用紙にその光景を描いて、 テレビ局の原爆の絵コンクールに応募した、 それにより2人の少女の身元が判明した、 やはり14歳で被曝し、 その一生を核廃絶に尽くした山口仙二さんも、 昨年、他界した、 3年前に亡くなった広島平和祈念資料館の元館長、 高橋昭博さんも14歳で被曝した、 当時14歳の被爆者の方々が、 少なくなっていくのは寂しい、 しかし、まだ健在の14歳の被爆者は、 大勢おられると思う、 被爆者に限らず、 戦争の悲惨さを目撃して未だ健在の14歳は、 全国では何十万人とおられるはずである、 14歳は大人になるための自我の確立期で、 その感受性は研ぎすまされている、 今、当時14歳の生々しい戦争体験を収集していったら、 後世に鋭く貴い記録が大切な財産として遺される、 そして、14歳以下の年少人口をどう増やしていくか、 この課題が解決されていけば、 日本は活気に富み感受性豊かな、 21世紀の進取の国家として注目をあびるだろう。
2014.04.16
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僕にとってチョコレートドーナツは、 苦味がこもる甘い食べ物だ、 でも、マルコにとっては、 どんな甘みだったのだろう、 ショーダンサーのルディは、 世界を変えたい、 と弁護士になったポールと恋に落ちる、 1970年代後半のアメリカ、 今と違って、 同性愛者を見る世間の視線は、 とても偏っていた、 特に弁護士のポールにとって、 大変危険な恋だった、 ルディは、 母親から置き去りにされたマルコを引き取り、 同居を始める、 同情から始まったが、 それは愛に変わった、 それが実のわが子に注ぐ愛、 と変わらないことを、 ルディは意識していなかった、 それほど純粋な愛だった、 マルコはダウン症だ、 チョコレートドーナツは大の好物、 いつも手放さない人形のアシュリーは、 心を通いあわせる無二の友達だった、 ルディとの同性愛が発覚して、 弁護士を辞めたポールは、 ルディ、マルコと同居を始める、 世界の片隅で、 愛にあふれた幸せな家庭が築かれた、 ディスコダンスを踊るマルコの表情は、 輝いていた、 この家族の幸せは、 ずっと続くはずだった、 でも、 偏見と、 それを許す法の壁によって、 裁判での奮闘の甲斐もなく、 マルコは愛のない母親のもとへ返されてしまう、 ルディとポールは、 深い悲しみに襲われたが、 当時ではどうしようもない現実だった、 マルコは部屋に男を引き入れた母親から、 「いいと言うまで外に出ていて」 と言われる、 アーシュリーを抱いたマルコは、 そのまま、 ルディとポールを探して放浪の途につく、 そんなことになったとはつゆ知らず、 ルディとポールは、 深い喪失感から逃れられないでいた、 マルコはそのルディとポールのもとに戻れるのか、、 この物語は実話だが、 感動が胸を揺さぶる、 それは真実の愛を描き切っているからだ。 * 「チョコレートドーナツ」は19日より、 全国順次公開になります。
2014.04.15
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右へ傾いているのか、 左へ傾いていたのが中軸へ、 戻ろうとしているのか、 僕の世代、いや、 僕にはよく解らなくなった、 要するに、 世の中に中軸、中立、ニュートラルなものが、 ほんとうにあるのかどうかもあやふやだ、 右だ左だと何を基軸に言えるのだろう、 世の中が円ならば、 右は右だ右だと進んでいけば、 いつか左と一緒になる、 左も左へ左へと極めていけば、 右になっている、 ただこうは言える、 自分が物心ついたときの、 世の中の強い空気に刷り込まれる、 と、 僕で言えば、 終戦の年の昭和20年(1945)3月25日、 満5歳になった、 物心が充分ついた、 昼間の空中戦も見ている、 夜の空中戦で日本の小さな飛行機が、 アメリカの超空の要塞B29に、 体当りするところも見ている、 近くの飛行機工場が爆撃されて、 父の自転車の後ろに乗って、 その跡を見にいった、 桜の木に爆撃で吹っ飛ばされた人が、 ひっかかったままだった、 首がない死体だよ、 戦争は悲惨だ、 と刷り込まれたろう、 戦争が終わり、 解放感が漂った、 戦争は2度と起こしてはいけない、 と刷り込まれた、 平和憲法は平和の守刀に思えた、 世の中の空気は左だったのかもしれない、 今の空気がほんとうのところは、 どうなのか、 右とか左とか関係なく、 ただ円の一端にいて、 カタツムリのようにどっちか動いている、 だけかもしれない、 ただ、 僕らがその時代の強い空気に刷り込まれた、 ことは抜きにして、 ガラーンとすべてがなくなった、 左を向いても右を向いても、 何もないから、 よし築くぞ、 と夢を描けた、 今の世の中の強い空気は知らない、 でも、 今の時代は、 夢を描ける時代だろうか。
2014.04.14
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ペリーが黒船艦隊を率いてやってきて、 日本は開国を余儀なくされた、 アメリカは南北戦争がなければ、 日本を保護国にしたかもしれない、 その間、日本は、 ヨーロッパ列強と次々に条約を結び、 明治維新を迎えた、 富国強兵、 この国策は順調に運べば運ぶほど、 アメリカを仮想敵にすることになる、 太平洋は広いが、 その間、 日米を隔てるものは何もない、 起きるべくして太平洋戦争は起こり、 負けるべくして日本は負けた、 アメリカは、 日本を戦力の面で、 治安軍を持たせる程度で、 永遠に軍事大国にはしまい、 と決意していた、 日本は経済大国の道を選んだ、 そして、 日本は米国に次ぐ経済大国になり、 アメリカの懸念が始まった、 国力(経済力)が自国の7,8分の1しかなかったのに、 あれだけの戦争を遂行した、 と、 世界第2位の経済なら、 ほっとけば凄い軍事大国になってしまう、 現に核兵器は持たないのに、 日本の自衛隊の戦力は、 世界有数と言っていい、 六ケ所では、 日本中の原発が稼働していないのに、 10月完成予定で、 再処理工場が建設中だ、 それが稼働すれば、 年8トンのプルトニウムを取り出せる、 それでなくとも、 すでに44トンものプルトニウムを保有している、 数千発の核兵器に転用が可能だ、 アメリカの懸念は深い、 これからはいろいろと、 口を出してくるだろう、 日本はこの件に関しては、 アメリカの言いなりにはならない、 44トンのプルトニウムは、 ただ保有しているだけで、 自前の核の傘の役割をはたす力がある、 北朝鮮の核開発どころではない、 強力なカードとして使える、 かくして、 日米両国の確執は進み、 のっぴきならないところにくる、 小説的にはそういう成り行きになる、 もっと想像たくましく言えば、 米中による日本処分に進むかもしれない、 米中が均衡してくれば、 太平洋の覇権を分けあうかたちに落ち着き、 その新秩序にとって日本は、 有害無益な存在になる虞もある、 そうはされないよう、 日本のこれからの舵取りは、 術策の限りを尽くさねばならないだろう。
2014.04.13
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昭和21年(1946)春、 とある分校の校庭で、 4月から新入学する子どもの、 身体検査が行われた、 みんな保護者同伴だった、 僕も母に付き添われ、 列について順番を待った、 校門のそばの桜が少し咲いていたから、 4月になっていたのかなあ、 僕の番がきて、 上半身裸になって椅子にかけた、 僕は虚弱児で、 体が小さく4歳5歳ぐらいにしか見えなかった、 校医は僕の鶏のがらみたいな胸に、 聴診器を当てようとして、 一瞬ひるんだ、 母がそれをタイミングに言葉を発した、 「この子、腺病質で体がちっちゃいんです。 それに3月25日に満で6歳になったばかりです。 1年、遅らせようと思うんですが…」 その言葉に僕は、 内心で反発した、 いよいよ小学生だ、 と胸を弾ませてきている、 「うーん」 校医はうなった、 近くで立って成り行きを見ていた、 年配の先生(分校公務主任)が、 つかつかと近寄って、 「大丈夫、大丈夫、どんどん大きくなって取り返せばいい。 入学させなさい」 と、僕の背中を平手でバンバン叩いた、 とても痛かったけど、 とても嬉しかった、 今でもそのときの嬉しさは、 心に残っている、 入学しても虚弱体型で、 5歳のときに耳の病気にかかって以来、 難聴気味でもある僕は、 からかわれたり、 逆に必要以上に気遣われて、 そのたびに惨めな気持ちになった、 そして、心でつぶやいた、 ほっといてくれればいいのに、 と、 長野県のある特別支援学校の、 ダウン症の男の子が、 地元の小学校にも月に1,2回通うことになった、 この子にとっては、 とても嬉しいことだったと思う、 でも、 校長は別の意識で善意の配慮をして、 入学記念の集合写真を、 この子が入ったものと、 この子を外したものを別々に撮らせた、 この子はこのとき傷ついたろうなあ、 ほっといてくれればいいのに、 と、 1999年8月、 「よい子に読み聞かせ隊」を結成してから、 ダウン症などの障害を持つ子供たちや、 知的障害児などが保育されたり、 学んでいる施設も10箇所ぐらい訪れている、 どこの子どもたちにも共通していたのは、 感受性が実に豊かなことだった、 感情表現が素直ではっきりしているので、 こちらは読み聞かせ冥利につきる、 感受性が豊かなせいか、 過度のいたわりや、 なぐさめには複雑な表情になる、 普通にしてほっといてほしいのである、 それがいちばん気持ちを前向きにさせてくれる、 守るべきときは守って、 ほっといてやる、 これは難しいことかもしれない、 上から目線ではなく、 子どもたちの心に寄り添う思いが肝心になる、 今回の報道に接して、 そのことをもっと肝に銘じなければ、 と僕は自分に強く言い聞かせた。
2014.04.12
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この前、 ガンでなくなった祖父ちゃんがね、 たまにバスルームで歌っていた歌があるんだ、 何だっけな、 夢は机で削られて、 ってやつ、 ギザギザハートの子守唄だ、 あれ、30年も前の曲だろ、 あの頃から日本は悪くなったんだな、 おれだって5年前まで、 夢は持っていたんだよ、 でもよう、 今はどっか行っちゃうた、 社会やね、 大人のせいにしたかねえよ、 甘えだもん責任転嫁だもん、 だけどね、 今の大人に社会をよくしよう、 って気持ちあんのかな、 死刑があったって、 ちっとも凶悪犯罪なくなんねえだろ、 首絞めて殺したからなくなるんじゃねーだろよ、 凶悪犯罪を生み出す土壌をなくす、 それだろうよ、 それをやんのは大人だぜ、 代表して政治家か、 でも、やつら変なカネをやりとりして平気だろ、 バレても嘘ついて平気だろ、 そんな腐った連中が、 少年法を重くしてる、 見てるんだよおれたちも、 おれたちのずっと下の、 年端のいかないガキンチョもよ、 解るだろ、 物心ついたときから、 悪い鑑を見せつけられてる、 刑罰重いから人殺しやめた、 なんてやつ1人もいないぜ、 大人が法の目を潜るんなら、 俺達は暴れるっきゃねえ、 少年の凶悪犯罪、 これから増えるぜ。
2014.04.11
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昨日の記者会見は、 小保方さんのナルシスト的人間性と、 演技者的性向が浮かび上がるものとなった、 憔悴していたのは確かだろう、 打ちのめされたのも間違いない、 ファンデーションと頬紅で、 上手く化粧していたが、 顔の肌は荒れていた、 でも、 それ以上に精神のタフネスさがなければ、 女優でもないのにあれだけキメて、 さらし者にされる場へは出てこれない、 女優、いや俳優は、 役柄になりきり演じきった自分に陶酔する、 そうでなければ迫真の演技はできない、 つまり、 ナルシスト的人間性の持ち主に、 ふさわしい職業だ、 小保方さんは、 悲劇のヒロインになりきって、 記者会見に臨んだ、 自分の至らなさを責めに責め、 反省の上にも反省して謝罪した、 普通だったら、 ということでSTAP細胞は製作できませんでした、 で終わる、 しかし、 ナルシストは被虐の悦びも秘め備えている、 自分をいったん貶めても、 問責の矢にひるまない戦闘力を温存している、 STAP細胞は存在するか、 と問われれば、 存在すると答えればいい、 その証明ができなくても、 存在しないという証拠もない、 水掛け論に終わるだけだ、 実際、小保方さんはきっぱり存在します、 と言った、 ただ、 小保方さんは自分を正当化しようとするあまり、 一言多すぎる場面が2度あった、 1つはSTAP細胞の作成に200回以上成功している、 と断言したことだ、 どうしてその数字が出たのだろう、 ほんとうのことなら、 その言葉と同時に、 これにすべてが記載されています、 と200回以上の成功を裏づける、 ノートを取り出したろう、 ナルシストとしては、 深い陶酔を味わえる場面になったのに… 咄嗟に自分を守る強い武器として、 軽率に言ってしまったのだとしたら、 自らを窮地に立たせたことに等しい、、 ナルシストは往々にして、 自分を守ろうとして思わず虚言を弄し、 その虚言に自縛される、 これだけならよかったが、 ほかに追試に成功した人はいるか、 と問われ、 そういうかたちでもやってもらったことはある、 と第三者の再現成功者の存在を明かした、 ナルシストなら待ちに待った瞬間で、 どうぞお出になってください、 とその第三者を登場させれば、 世紀のサプライズになったかもしれない、 小保方さんは、 その氏名さえ明かさなかった、 これもまた自分の足場を補強しようとして、 つい事実でないこと口走った可能性が高い、 ナルシストとして墓穴を掘った、 と言っていいかもしれない、 小保方さんは、 演技者としては未熟で、 自らのナルシスト性に溺れたのだろう、 それでも、 論文は撤回しないと突っ張ることで、 理研に王手をかけた、 撤回させるには、 小保方論文の結論が完全に間違いだった、 ことを証明しなければならない、 また、 小保方さん本人でもいいが、 仮に第三者がSTAP細胞の作成に成功すれば、 小保方さんは再び栄光の輝きに包まれる、 理研のメンツはぺしゃんこになる、 つまり、 小保方さんは、 負けようがない喧嘩を理研に売ったことになる、 この二重の王手を、 理研はかわせるか。
2014.04.10
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いいわよ その手が2度 前後に振られる それだけで 僕の心の荒波はさざ波になる いいのよ 母の手が僕の背中を優しくたたく それだけで いじめられたくやしさは 母の手に吸いとられていく いい子ね 母の手が 僕の頭をぐりぐりなでる それだけで 僕のふくれっ面は笑顔になっていく ここかな 母の手が服の内側に入り、 背中を滑り下りてくる それだけで 背中のムズムズは消えていく いいのよ 今でもそう 僕にしか見えないけれど 母の手が振られる それだけで 僕は元気を回復する 背中を押される ときどき僕は 空に向かって ありがとうと笑いかける
2014.04.09
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今は弁護士が説明している、 小保方氏はしおらしく、 やややつれを見せて、 でも、それを活かしてうまい化粧をしている、 うむ、 イノセさんや、ワタナベさんの記者会見より、 勝算あり、 と本人は心中深くに自信がありそうだ、 ただ弁護士と本人による説明は、 これまでの疑惑を、 晴らすことのできるものではなかったが、 判官贔屓が働いて、 理研当局側が悪役に貶められる、 可能性が大分出てきたような気がする、 しかし、 STAP細胞の存在は、 今のところUFOを超えるが、 まぼろしに近い と僕には思えた、 実物を画像、動画で見ることができるまでは、 やはり、 見えた者には見えたということなのだろう、 いずれにしても、 小保方氏はゆっくり休養を取る必要がありそうだ、 充分に心身のリズムを調え、 STAP細胞を再発見をしてほしい、 それですべての汚名は消え、 永遠の栄光に包まれる。
2014.04.09
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理研幹部は戦々恐々だろう、 オボタリアン小保方氏は敢然と開き直る、 なぜなら、 理研幹部が言うように、 オボタリアンはけしてけして、 未熟な研究者ではないからだ、 何かの研究で世界的権威とされる、 複数の幹部研究者を共著者に取り込み、 ユニットリーダーとして、 画期的な万能細胞を発見したことで、 たとえつかの間のこととは言え、 理研の紙価を世界で高めた、 これほどの凄腕なのだ、 未熟どころの話ではない、 研究所の片隅で、 鉛色にくすんだ白衣を着て、 牛乳瓶の底のような近眼鏡をかけ、 名聞名利を狙わず、 堅実にコツコツと、 自分の守備範囲の研究に没頭している、 女性研究者には、 到底なせる業ではない、 未熟なのは幹部研究者だ、 巷間うわさされているように、 オボタリアンと幹部研究者の間に、 不適切な関係があったかどうかは知らない、 共著者として、 あれは俺が面倒見た、 と鼻高々になりたかった、 のかどうかは知らない、 でも、 不適切な調査委員会で、 理研と自分たちの責任逃れのために、 小保方氏1人を断罪したのは、 まこと不適切だった、 オボタリアンはチャン・ソンテクではない、 たとえ血も肉も骨も、 理研の床に遺さずという、 扱いを受けようとも、 多少体調を崩していようが、 明後日、晴れ舞台に出れば、 意気軒昂と反撃するだろう、 未熟な理研幹部はこの反撃に、 抗し得ないだろう、 メディアはどちらへ軍配を挙げたものか、 戸惑うだろう、 STAP細胞は小保方氏の頭のなかでは、 厳然と実在する、 それはUFOの100万倍リアリティーがある、 蛇足ながら、 僕は座敷わらしが好きだ、 過去、3回見たことがある、 でも、 その実在は未だに証明されていない、 STAP細胞の実在証明も、 まだ当分先のことになるだろう、 それでもSTAP細胞はある、 と小保方氏は迫力満々で主張してほしい、 理研というヨーロッパ中世の大教会の、 頑迷さに鉄槌を加えるためにも。
2014.04.08
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韓国で北朝鮮製と思われる無人機が、 これまでに3機も見つかった、 比較的飛行距離が長かったとされる3機目も、 米軍が使っている無人機に比べれば、 玩具に近いものらしいが、 性能は徐々に向上していくだろう、 偵察ではなく、 爆弾を抱えて原発などの重要施設に突っ込む、 テロなどに使われたら、 と思うと戦慄が走る、 米軍の無人機も、 最初は偵察に使われたが、 いつの間にか、 ミサイル発射による、 無人攻撃機としても使われるようになった、 タリバーンや、 アルカイーダの軍事拠点の攻撃や、 幹部の殺害に威力を発揮している、 この操縦はアメリカ西海岸にある基地の、 制御室で行われているという、 パイロット?は モニター画面を見て操縦、攻撃、 などをコントロールしている、 勤務が終えれば帰宅し、 家族と食事を共にしている、 そんな団欒光景を思い浮かべると、 これはゲームの世界ではないか、 と妙な気持ちになる、 しかし、 無人機によって刻一刻と人命は失われている、 巻き添えになる市民も多い、 不気味なことだと思う、 爆弾を抱えて敵艦に突っ込む特攻機だって、 人が操縦した、 不条理ではあっても、 人間対人間の命のやりとりだった、 使う側には無人兵器は味方の兵の損耗を防ぐ、 という名分があるだろう、 しかし、ものに襲いかかられて、 命を落とすほうはたまらない、 その無念と裏腹に、 人命は軽い上にも軽く扱われていく、 そのうち無人戦車や、ロボット兵士が登場し、 地球の裏側で操作する人は、 人の命を奪っているのは自分ではない、 という意識に陥るかもしれない、 これは人類にとって大変不幸なことだ、 無人兵器が核兵器を用いる光景を、 想像するだけで身震いする、 無人兵器は禁止されなければいけない、 と思う、 人道の対極にある兵器だからだ。
2014.04.08
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山腹を縫って走り、 峡谷に架けた短い鉄橋を渡り、 眼下に小さな入江の漁港を望める三陸鉄道は、 鉄道唱歌さながらの変化ある景観で、 全線が世界遺産に登録されてほしい、 と乗る機会があるごとに、 思ったものだった、 3・11の年の翌4月から始めた東北被災地慰問で、 もっとも胸を突かれた光景は、 釜石から先の津津浦浦の漁港の町の、 惨憺たる光景と、 三陸鉄道の線路の路盤がえぐられ、 レールがひん曲がり、 駅舎が傾いた無残な光景だった、 毎年、慰問に行くたびに、 どこかの区間の復旧ぶりを目にしていたが、 この4月に南北リアス線が相次いで復旧し、 全線で運転が再開された、 思い込みがあるせいかもしれないが、 東京五輪の決定より、 このニュースのほうがはるかに嬉しかったし、 価値あるものだった、 今年は気仙沼市の階上小学校、 久慈市の2つの保育園を慰問したが、 あと2,3回は慰問に入れそうだ、 5月中旬すぎには、 大槌町、釜石市、大船渡市に入る予定がある、 被災地前に読み聞かせや、 講演で訪れた地区も少なくないし、 慰問でも再訪、再再訪の地区が多い、 大船渡市三陸町の吉浜へは、 南リアス線で行こうかなあ、 読み聞かせ隊のメンバーは、 車移動だが、 隊長の僕は鉄道が大好きだ、 全線復旧はとても嬉しい、 まだ眼下の津津浦浦の傷跡は、 深いかもしれない、 でも僕は鉄道唱歌を歌いながら、 今の沿線風景をしっかり網膜に映す、 三陸鉄道沿線のみなさん、 まだまだ復興は遠い道のりですが、 三鉄の復旧は何よりも心強い快挙だと思います、 よかったですね。
2014.04.07
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凄いなあ、 僕は競馬フアンというほどではないが、 学生時代から、 気が向くとあちこちの競馬場へ行って、 馬券を買っていた、 気が向くと、だから、 5年ぶり10年ぶりに買ったこともある、 それでも競馬歴は半世紀を超える、 ということになるのだろう、 この簡に300万円も使っただろうか、 4割ぐらいは回収できたのかなあ、 通算で競馬で儲けている人は、 八百長やった人を除けば、 神様ぐらいだと思っていた、 でも、遊びだもの、 ワクワクさせてくれたんだもの、 束の間、大勝させてくれて、 このままツキが続けば、 億万長者だぞ、 と夢を見させてくれたんだもの、 お楽しませ代として払った、 と考えれば安いものだよなあ、 その認識が変わるんだよ、これだと、 北海道の中年公務員だとよ、 05年からの6年間で、 買いも買ったり、 72億7000万円だって、 そして、 払戻金の総計も、 よくぞよくぞの78億4000万円、 差し引き5億7000万円の儲けだと、 年収1億円近かった、 公務員なんてやってらんないだろうな、 でも、こういう人、 堅実に勤め続けるのだよ、 身を持ち崩さない、 取り返そう取り返そうとやっているうちに、 気がついたら家屋敷が人手に渡っていたとか、 たまたま大穴を大きく張って、 2億円の払い戻しを受け、 有頂天になって大尽遊びや、 投資話に乗って、 気がついたら借金だけが残ったとか、 そういう人が身を持ち崩した、 といくことになる、 ところで、この公務員氏は、 ハズレ馬券は、 当然、経費として計上した、 ところが、税務当局は、 当たり馬券の購入費のみを、 経費とした、 その計算でいくと、 所得税のほかに、 延滞税などの諸税を加えると、 利益を税総額が大幅に上回る、 雑所得か一時所得として見るかで、 ガラリと違ってくるようだが、 ネットで馬券を購入すると、 税務当局によって購入者と払戻金を特定される、 ネットで馬券を購入する人たちは、 約300万人、 昨年度の場合、 JRA2兆4000億円の売り上げのうち、 6割がネットによるものらしい、 うーん、 公務員氏のようにネットで儲けている人は、 ほんのほんのほんの一握りなんだろうなあ、 それをごく幸運にもクリアしても、 税務当局という閻魔様が待っていらっしゃる、 やはりお楽しみ代を払って、 ポイントカードを貯めれば、 ときどきご褒美がもらえる、 でいんじゃじゃないかなあ。
2014.04.07
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あの鐘の音をどう表現したらいいだろう、 5すぐそばで聞こえるような、 10キロ先から響いてくるような、 不思議な音色だ、 五十音をどう組み合わせても、 あの音色を表現することはできない、 そばに恋人がいても、 何も聴こえていない顔をしている、 でもでも、 僕の鼓膜は振動するのをとても歓んでいる、 心に伝えて、 心はその鐘の音を転がして弾んでる、 あの鐘の音は、 きっと、 ツンコちゃんが鳴らしている、 僕の誕生日は3月25日、 ツンコちゃんの誕生日は、 翌日の3月26日、 今日はそのツンコちゃんの誕生日、 5歳のツンコちゃんと8歳の僕は、 とても仲がよかった、 ツンコちゃんはませていて、 僕の母に、 「タ~坊をお嫁にほしいの」 と、申し入れた、 僕はうつむいてただ黙っていた、 ツンコちゃんは、 その歳の夏、 空き地の遊び場にバックで入ってきた、 トラックと当たった、 それがツンコちゃんとの別れになった、 すでに別れて20年近く経った、 でも、いつもこの日、 あの鐘の音が聴こえる、 あの鐘はツンコちゃんが鳴らしている、 きっと、 ツンコちゃんが鳴らしている、 僕を守って勇気づけて、 ツンコちゃんが鳴らしている、 あの鐘の音は、 僕とツンコちゃんの秘密、 ずっと秘密。
2014.04.04
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宅配ピザ業界に乱雲が垂れ込めている、 業界の多くに御三家企業があり、 御三家間の競争がガリバー企業を生む、 自動車業界には御三家はなく、 長くトヨタ日産の両雄が君臨し、 トヨタがガリバー化した、 日産の第2位の地位は、 当分安泰だろうが、 もしかしたらホンダが急追して、 御三家と呼ばれる時代がこないとも限らない、 そのホンダが日産を抜けば、 トヨタも安閑としてはいられないかもしれない、 追い上げてきた企業の勢いが、 実は別格ガリバーと、 かなり引き離された2強という、 構図を瓦解させ、 御三家の鼎立を招くことがある、 ビール業界は、 キリン、アサヒ、サッポロが、 御三家と称されてきたけれど、 キリンがガリバーで、 このかなり後塵を排して、 アサヒ、サッポロが続いていた、 しかし、アサヒがスーパードライ、 という巨砲を登場させ、 ガリバー・キリンの市場を蚕食し始めた、 現在は御三家鼎立にやや近い、 宅配ピザの業界は、 ピザーラ、ピザハット、ドミノピザの、 御三家が市場を大きく分けあっていた、 ピザーラがガリバー化しそうに、 見えたこともあったが、 ここ1,2年、 3番手のドミノ・ピザが出店攻勢をかけ、 2番手のピザハットを抜いた、 この業界は市場規模が小さいから、 ピザーラ対ドミノ・ピザが、 仁義なき価格競争を展開し、 どちらかが打ち倒されるかもしれない、 勝ったほうがガリバーになる、 しかし、それで制覇とは言えないようだ、 ヤフーニュースも、 資金力のある外食産業や、 コンビニが宅配ピザを視界に置いて、 動き始めている、 と伝える、 でも、この業界の市場規模は12年度で、 1267億円だ、 17年度で1330億円と予測されている、 つまり63億円しか拡大しない、 そこへ御三家以外に続々参入となれば、 文字通りサバイバル競争になる、 つまり、そうそうもう拡大しないパイを喰いあう、 戦国乱世の始まりである、 結果は文句なしのガリバーの誕生で、 他をすべて弱者にした覇者が生まれる、 イタリアンの店でピザはよく食べるが、 宅配ピザはたまにしか食べる機会がない、 戦国乱世が始まったら、 宅配ピザを食べ比べて、 どこが覇者になるか、 の推移を観察していきたい。
2014.04.04
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チリ沖で巨大地震が発生し、 気象庁は早いうちに、 津波注意報を出した、 実際の津波は、 ほぼ1日かけて日本に到達した、 岩手県久慈市では60センチの津波が襲来した、 3・11の被災地では、 自治体が早めに警戒に当たり、 自主的に避難所に避難する住民もいて、 大きな混乱はなかった、 そこで提案したいことことがある、 日本から遠く離れた地域で起きた大地震で、 日本沿岸に津波の到来が予測された場合、 注意報が出た段階で、 到来が予測された地域は、 いっせいに津波防災訓練を行ったらどうか、 無論、強制的なものではないが、 今は東南海大地震で、 津波の到来が予測される沿岸地域では、 どこもその防災訓練を行っている、 実際に到来するであろう津波に合わせて、 日頃の防災訓練を行えば、 真剣度も高まり、 日頃の防災訓練の不備も明らかになる、 と思う、 3・11では、 日頃の防災訓練の不備が、 大きく浮き彫りにされた地域も、 少なくなかったはずだ、 実施の効果は万一のときに明らかになるだろうが、 もっとも価値の高い備えあれば憂いなし、 になるのではないか。
2014.04.03
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なぜだろう、 字面が険悪で、 ネツゾウというゴロもよくない、 お前、不正やったな、 といきなり言われても、 何の不正だよ、 と言い返せる、 お前、捏造したな、 といきなり言われたら、 ねねねね、ねつぞう、 とどもりそうだ、 袴田さんの事件でも、 証拠の捏造うんぬんが焦点になった、 小保方さんの論文問題でも、 理化学研究所は最終調査報告で、 STAP細胞の万能性を示す画像を、 捏造と認定した、 捏造捏造嫌だなこの言葉、 作家は作品のなかで捏造している、 確かにね、 でも、捏造とも不正とも言わない、 創作だもの、 論文にこの言葉を使われたらやだな、 万能性を示す画像に創作があった、 ちっとも悪くないみたいだ、 うーん、 嫌な言葉だけど、 捏造、お前は必要だ!
2014.04.01
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子供の頃、 シロナガスクジラのベーコンを食べさせられ、 ゴムをかじっているような味わいに、 なんとまずい食べ物だろう、 と何度思ったことか、 日本の食生活が豊かになって、 食卓や、給食から、 シロナガスクジラは消えた、 鯨肉や、 クジラの肉製品のことは、 いつしか念頭から消えた、 それから幾10星霜、 旅先の飲食店で見た品書きに、 尾の身の刺身、とあった、 クジラの尾の身が美味なことは、 聞き知っていた、 鯨肉はまずいと、 子供のときに頭に刷り込んでいる僕は、 郷愁に駆られてオーダーして食べてみたら、 驚くほどうまかった、 「調査捕鯨のミンクの尾の身ですから」 店の親父が胸を張った、 以来、鯨肉を置いている店では、 必ずオーダーしている、 調査捕鯨だったら、 数100頭も捕らなくていいんじゃないの、 などとブツブツ呟きながら、 ああ尾の身は最高だ、 と箸を忙しく働かせる、 調査捕鯨の捕獲頭数の上限が、 だんだん増えていくのはなぜだろう、 とか、 ミンクだったら小さいから、 捕まえて調査がすんだら、 逃してやればいいのに、 とかブツクサ言いながら、 芋焼酎のお湯割りをスイスイ、 尾の身の刺身をパクパクやってる、 でも、 長年、数を増やしながら、 調査して何か凄いことが解ったんだろうか、 あまり調査の話題聞かないなあ、 とあるとき、 飲み仲間に言ったら、 「魚派のお前は肉なんかあまり食べんだろう。 でも、クジラは魚に入れてパクパク食べてる。 お前らのために調査捕鯨してるんだ」 と、一発かまされた、 南極海で調査捕鯨をやってるのは、 いつしか我が国だけになり、 シー・シェパードに目の敵にされた、 その過激な活動をテロだ、 と非難するのは容易だ、 なぜシー・シェパードが、 そんなに過激な行動に出られるかを、 日本は見誤ったのではないか、 調査という名で食用の捕鯨をしている、 日本以外がそう見ていたことに気づかなかった、 南極海の調査捕鯨中止命令、 という国際司法裁の判決は、 国際世論を背景にしたものだろう、 さあ困った、 いつまで尾の身を食べられるだろうか、 いっそボートで漕ぎ出して、 日本沿岸にウヨウヨいるミンククジラを、 1頭捕まえるか、 などと愚痴りながら、 今宵も尾の身を食べている。
2014.04.01
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