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ブランド総合研究所が、 毎年発表する都道府県の魅力度ランキングで、 茨城県は過去6回のうち5回最下位に甘んじている、 県はそのことをかなり気にして、 一昨年はツッパリ風に扮した芸能2人の写真を入れ、 「なめんなよ)と言わせるポスターで、 魅力度アップを図った、 逆手を狙ったらしいが、 「ざけんなよ、おまえら」、 と喧嘩腰にさせる出来栄えで、 嫌悪感が先に立ったのではないか、 県議会でさんざんの不評だったというが、 それが県民の方々の気持ちだったろう、 それに懲りて昨年のポスターは、 宇宙に納豆や、メロン、梅の花を散りばめ、 「いばらきは、宇宙である」と言わせた、 不快感はない、 でも、ちょっと大きく出過ぎの感はある、 ぴんとこないのだ、 「いばらきは、地球である」、 とやったほうが納得できただろう、 さて、この魅力度ランキングは、 あまり気にしないでいいかもしれない、 ブランド総合研究所が、 どんな方法で集計しているのかは知らない、 はっきり言えることは、 都道府県名を並べてのイメージ調査だということだ、 東京都、大阪府などの大都市を持つところは、 初めから有利だろう、 京都府や、奈良県は古都という決め手を持つし、 長崎県はエキゾチックな港街が脳裏をよぎる、 鹿児島県は西郷隆盛という、 歴史上の人物が観光大使役をはたし、 桜島がコワモテの魅力を放っている、 石川県はベンガラ格子の北の街に、 雪が降って情感に訴える、 北海道は雄大な自然に抱かれたい、 という思いが起こる、 魅力度ランキングを見ないで書いているが、 上記の都道府県は、 上位に入っていると思う、 他にも愛知県、静岡県、長野県、青森県、 福岡県、高知県などは、 イメージで選ぶとすれば、 下位を低迷することはないだろう、 あえて乱暴な言い方をすれば、 選ぶほうにとってはどうでもいい、 イメージが湧かないという県がいっぱいある、 よく知らないためである、 例えば、 昨年、群馬県を訪れたことのある日本人は、 実数で何人いるだろう、 日本の総人口の2割もいないのではないか、 選ぶ側はそういう馴染の薄い県を、 県名だけでイメージするだろう、 すると、茨城県は大損する、 茨の城、つまり茨の多い地域をイメージさせて、 道を歩いて茨の棘に刺さったら嫌だなあ、 という感情が生まれる、 そっぽを向かれることになる、 魅力度最下位の汚名を返上する特効薬は、 県名を変更することに尽きる、 例えば水戸県に変えるだけで、 一気に10ランクは上がる、 県名を変えるのは大変なことだと思うので、 半分冗談の提案です、 県当局は最下位なことを、 あまり意識せず、 県の魅力を地道にPRしていったほうがいい、 ランキングに踊らされると、 多くは自分で自分の足を引っ張る結果になる、 2013年、 茨城県を訪れた観光客数は、 述べで約3220万人もいる、 これは公表している34都道府県中、 13位だという、 立派なもんです、 ランキングに踊らされてポスターを作るのは、 無意味だということです。
2015.03.31
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就活戦線が活発化しているねえ、 決め手の面接では、 自己PRと自己分析が盛んらしい、 物品じゃあるまいし、 自分をリーダーシップに富んでいる、 などと言う人間は、 世間では冷笑を浴びることが多いだろ、 富んでいるかどうかは周りが決めることだもの、 「今までで最大の危機は? それを乗り越えた自分をどう思う?」 まだ社会人でない22,3歳の人間に、 そんな質問をして自己分析させる側もどうかしているが、 とうとうと弁じ立てる就活生もどうかしている、 自己PRに抵抗がある、 という貴方はきっと賢い、 思慮深く知性的な若者だ、 その貴方に昨年の就活で成功した2人の話をしたい、 1人は面接官に自己PRを促されて、 「まだすべてに未熟ですから自己PRはできません。 ただ親や、友人に辛抱強いとよく言われます」 4つ目の面接先で大きくうなずいた面接官がいて、 そこが合格だった、 もう1人はいっぺんに5人を呼び入れて、 テーマを与えて討論させるスタイルの面接で、 高評価を得て内定を貰った、 就活生の多くは自己PRずれしているから、 おれがおれが… と自説を主張するだけで議論にならない、 その彼は発言がいちばん少なかった、 でも、 誰かの主張に耳を傾け、 穏やかな口調で、 その主張の矛盾点を指摘し、 改善案を提出した、 これで解ったと思う、 有能な面接官は、 臆面もない自己PR野郎にうんざりしている、 貴方はいい面接官に当たれば、 きっと合格する、 自分を素直に出せばいい、 貴方を落とす面接官は眼力がないだけだから、 よかったと思うぐらいでいい、 いい面接官に出会うために落ちるんだから。
2015.03.27
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シャラップ・シャラップ・ええじゃないか 1 おれのスマホがおかしいぞ 待ち受け画面に蛇が出る それも動画でクネクネと 彼女の画像はどこ行った シャラップ・シャラップ・シャラップ・シャラップ・ええじゃないか シャラップ・シャラップ・シャラップ・シャラップ・ええじゃないか シャラップ・シャラップ・シャラップ・シャラップ・ええじゃないか (コブラ野郎がCを描いたぞ!) そうかカオスか混沌か つまり彼女の人生混沌だ ならばおれも混沌で行こ ええじゃないか・ええじゃないか・ええじゃないか・シャラップ ええじゃないか・ええじゃないか・ええじゃないか・シャラップ ええじゃないか・ええじゃないか・ええじゃないか・シャラップ シャラップ・シャラップ・シャラップ・シャラップ・ええじゃないか 2 おれのスマホを乗っ取った コブラ野郎に口笛吹けば フードを広げて踊りだす 彼女の画像を戻しなよ ~繰り返し~ (コブラ野郎がUを描いたぞ!) そうか潜ったかアングラか つまり彼女の人生アングラだ ならばおれもアングラで行こ ~繰り返し~ 3 おれのスマホは病んでいる 待ち受け画面を爪弾きゃ コブラ野郎が威嚇する 彼女の画像を呑んだのか ~繰り返し~ (コブラ野郎がSを描いたぞ!) そうか秘密かシークレットか つまり彼女の人生シークレットだ ならばおれもシークレットだ ~繰り返し~ 4 おれのスマホがゆれている コブラ野郎がつぶやいた 情報すべて呑んだから もはやここには用はない ~繰り返し~ (コブラ野郎がJを描いたぞ!) そうかジョークか冗談か つまり彼女の人生冗談だ ならばおれも冗談で行こ ~繰り返し~
2015.03.27
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Tさんは、 中学生の頃から神奈川県の内陸地域では、 ワルで有名だった、 20以上の中学の番長との喧嘩に勝ち、 その地域を支配下に置いた、 私立高に進んだが、 2年に進級できないで中退し、 東京に本拠がある広域暴力団K会の3次団体の組に入った、 初めはすぐキレて喧嘩が強かったのが幸いした、 傷害で3回逮捕され、 3回目は実刑を食らった、 2年余りで娑婆に戻ると、 幹部の椅子が待っていた、 まだ21歳だった、 2年後、 Tさんが所属する組は、 関西から横浜に進出してきた組と抗争を起こした、 相手は神戸に本拠を置く広域暴力団Y組の2次団体である、 つまり、直系の組でどんどん組員を増やしていった、 抗争といっても喧嘩を売られたのである、 1人殺られ3人が負傷した、 返しをしなければ舐められて自滅の道が待つ、 Tさんは舎弟の1人と鉄砲玉になり、 相手の組の幹部他2組員が飲食しているところを襲った、 相手の組の3人は重軽傷を負った、 Tさんは殺人未遂、傷害等で7年の懲役を打たれた、 出所したときには、 帰るべき組はなかった、 解散して組長は引退していたのである、 2次団体の親の組も解散していた、 K会は存続していたが、 もともと広域暴力団としては、 規模が小さかった、 これからも細りそうだった、 「このとき、足を洗っておけば、 カタギになれたかもしれませんね」 Tさんは苦笑した、 結局、Tさんは、 東日本最大の広域暴力団S会の、 3次団体に拾われた、 この世界も出世コースを外れたら、 なかなか浮かばれない、 服役中に組が解散していれば、 出世コースに大いに外れたことになる、 それでも、10年苦労して、 4次団体ながら組員3人の組を構えることができた、 シノギがきつく、 毎月10万円の上納金にもこと欠く有り様で、 つい覚せい剤の取引に手を出し、 逮捕された、 お務めを終えて出てきたときは、 50歳になっていた、 Tさんの組は、 Tさんが服役中に消滅した、 「カタギになりましたよ。でも、元ヤクザの前科者という烙印と、 背中、肩、二の腕にかけて彫り物を背負っている身では、 どこも相手にしてくれませんや」 やむなく元ヤクザの前科者という烙印を隠して、 建設作業員や、トラック運転手をやったが、 小指の欠損や、 彫り物は隠しきれず、 バレた時点で首になった、 流れていった先の地方都市で、 前歴を承知して雇ってくれたパチンコ店があった、 住み込みで、 安住の地を見つけた、 とTさんは思った、 しかし、 長年の不摂生が祟って、 肝臓を患い、 勤務中に血を吐いた、 Tさんは生まれ育った地に戻り、 幼なじみだった市会議員の口利きで、 生活保護を受給することができた、 「最後まで国の厄介者ですよ。真面目に働きたくても、 俺たちにその道はねえです。どうせそうなら、 刑務所にずっと置いてほしかった」 Tさんが肝硬変で亡くなって5年あまり経つ。 人権テーマの講演を依頼されるたびに、 Tさんの言葉が耳に蘇る、 刑を終えて終えて出所した人に対するスティグマは、 就職や、住居の確保さえままならない偏見、 差別を生んでいる、 更生できる環境がない、 自業自得だろうという声も聞くが、 それがスティグマそのものである。
2015.03.25
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大相撲は国技だろうか。そうだとしたら、その国技は外国人によって守られている。番付表から横綱、三役を含む幕内の外国人力士を抜いてみるといい。大相撲が外国人力士によって命脈をつないでいるという事実がよく解る。1部屋1人という外国人力士の制限枠がある。54部屋あるから外国人力士数は常に54人ということになる。もしかしたら、日本国籍を取得した外国人力士も何人かいるかもしれない。それはそれとして、幕内力士の総数は42人、そのうち何と17人が外国人力士である。力士の総数は今年の初場所時点で614人だから、10倍以上の日本人力士を差し置いて54人の外国人力士が高率で幕内に上がっていく状況が見て取れる。 ところで、去年の後半頃から相撲人気は復活して満員御礼の出る日が多くなった。にもかかわらず、力士数の減少が続いている。外国人力士数は制限枠をなくせば必ず増えるから、日本人力士数の減少に歯止めがかからないということになる。 日本人の青少年にとって大相撲はそんなにも魅力が薄いのだろうか。その理由を日本人の青少年からハングリー精神がなくなったことに求める人は多い。理由として確かに一理はあるかもしれない。 小中学生で相撲をやっている者は少なくない。高校、大学で相撲部があるところもかなりの数になるだろう。 相撲をやる青少年は相撲をスポーツとしてやるのである。多くの青少年にとって十両以上の力士が結っている大銀杏という髷は格好悪く煩わしいのである。相撲をやっている青少年の多くは大銀杏に代表される大相撲の世界に残る前近代的なしきたりを守ってまで相撲部屋に入門したいとは思わないのである。 スポーツとしてはやるが、髷を結ってまでやりたくない。体力と運動能力に恵まれた若者にとってプロになれば名声と富を得られる現代的で魅力的なスポーツは他にいくつもあるし、大相撲は見世物的要素の多い興業として見ている。 そういう要素を抜きにして見れば、大相撲は強い者が確実に上がっていく世界である。外国人は強くなるために大相撲に入ってくる。強くなれば名声と富を得られるプロスポーツとして見るからである。 髷を結うのも前近代的なしきたり、伝統的な稽古も日本という外国のスポーツだから仕方がないと思っている。強くなるために耐えるのである。そういうスポーツだと割り切っている。 むろん、ハングリー精神もあるだろう。 平成生まれの青少年だってハングリー精神はある。そのハングリー精神を大相撲で活かそうと思うものが少なくなっただけのことである。 髷を廃し前近代的なしきたりや、部屋制度を見直し、日本人青少年に大きく門戸を開く方向へ行くのか。それとも、1部屋1人という外国人枠を撤廃し今現在以上に外国人力士に守られていくのか。 大相撲はその岐路に立っていると言えるのではないか。
2015.03.23
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小学3年だったかなあ、 だとすれば、 昭和23年のことだ、 学校の結核検診で要精密検査と言われた、 精密検査は大きなレントゲン写真を撮って診断するので、 大きな病院に行かなければならない、 確か電車とバスを乗り継いで、 清瀬の国立療養所病院へ行った、 清瀬の療養所と通称されていたと思う、 当時はまだ結核は怖い病気で、 若くして死ぬ人も多かった、 死病なんて言われ方もした、 「えっ、お前、清瀬へ行くの?」 保健担当の先生が呼びにきたとき、 同級生にそう言われた、 黙って見送った同級生の視線に、 差別を感じた、 精密検査の結果は、 何日か経って肋膜炎の痕と解り、 普通に通学していいことになってほっとした、 療養所で検査を受けた後だったかなあ、 前だったかなあ、 バスの中じゃなかったから、 歩いて通りかかったのかな、 コンクリート塀に囲まれて、 塀越しに見える樹木が、 鬱蒼としていたのを覚えている、 入り口も厳重で守衛が何人も立っていた、 引率の先生が声をひそめて、 「全生園よ。らい病の収容所…」 と、言った 精密検査を受けた者は、 全校で10人前後いた、 みな押し黙って顔を見合わせた、 その病名を聞くだけで、 粛然となった時代だった、 収容所と言ったのは、 その先生の思い込みだったろう、 その表現で聞いてもおかしくなかった、 その後、 ハンセン病という言葉になり、 国立ハンセン病療養所 多摩全生園、 と呼称されたが、 そのときは、 入り口の看板にハンセン病、 という文字は見あたらなかった、 ハンセン病は治る病気であり、 他の病気で全治した人と、 何ら変わりはないのに、 まだ僕らが小学3年のときのような、 根拠のない社会通念や、 誤った認識が社会に深化して残っている、 療養所で生まれた人や、 家族がハンセン病だったことが解ると、 就職や、結婚などに支障をきたすことがあるという、 スティグマ(社会的烙印)が、 社会の表層からは消えても、 深化して澱んでいるためだ、 国際看護師協会は、 ハンセン病に対するスティグマと、 差別をなくすために、 「グローバルアピール2015」という、 共同宣言を発した、 その末尾の文章をよく読み取ってほしい。 【私たちは、ハンセン病の患者、回復者、そしてその家族たちが 人としての権利を享受することに平等な機会を有し、 そしてコミュニティーの一員として尊厳ある生活を営む 権利を有することを支持します】
2015.03.21
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アナログレコードが人気らしい、 昔のレコードフアンのみならず、 年若い人が針の操作を教えて貰いながら、 レコードプレーヤーを買っていくという、 昭和22,3年の頃だから、 僕が小学2年か,3年のときだ、 僕は我が家の押入れにレコードプレーヤーを見つけた、 50枚ぐらいレコードもあった、 ラジオを買ったので、 蓄音機…懐かしい言葉だ…は、 オクラ入りになったのだろう、 いっとき、 その手回しの蓄音機で、 レコードを聴きまくった、 広沢虎造の清水次郎長伝の、 「石松三十石船」なんか、 喰いねえ喰いねえ、寿司喰いねえ… のセリフは暗記したものねえ、 軍歌もあった、 納所文子という人の歌で、 鉄道唱歌集もあったなあ、 父が鉄道員だったから買ったんだろう、 そばで胡座をかいて聴いたから、 音量に限界があったのかな、 でも、 溝を針が走って、 その溝から出てくる声は、 肉声以上に生々しかった、 アナログだもの、 レコードプレーヤーが進化して、 音量も自由に調節できるようになり、 針も竹製になってから、 アナログ感は薄れてきた、 でも、 商店街にその年の大ヒット曲が流れていた時代は、 紛れもなくレコードの時代だった、 今は1曲を買ってダウンロードして聴く時代だもの、 手で回して、 そばで胡座をかいて聴く蓄音機が懐かしい、 あのアナログ感は何だったのだろう、 そうか、 小学校に入って、 母から受けた絵本の読み聞かせを卒業した僕は、 第2の読み聞かせを蓄音機から受けていたんだ、 喰いねえ喰いねえ、寿司喰いねえ… 大人の世界だったけど、 手動式蓄音機の肉声より生々しい声は、 僕にいろいろの知識を与え、 感受性を豊かにしてくれた。
2015.03.17
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ある日、突然、 向こう三軒両隣的な狭い地域で、 血なまぐさい事件が起きて、 住民は戦慄する、 住民にとって驚天動地の事件には違いない、 でも、 けして寝耳に水の事件ではなかった、 起きてみれば、 そう言えば…とうなずくものがある、 何事も起きなければ、 隣が何をしていようと関係ない、 つまり、無関心、 怖いのはその無関心によって、 自分が被害者になることもあり得る、 ということなのである、 僕は旧国鉄官舎で育った、 顔を知らない人がウロウロすれば、 即不審者で、 官舎の住人全体が監視者になり、 注意を呼びかけあった、 泥棒空き巣といった犯罪は未然に防げた、 その官舎内でも向こう三軒両隣は、 お互いにプライバシーを公開しあっている、 ようなものだった、 夫婦げんかが取っ組み合いに発展すれば、 すぐさま隣家や、 向かいの人間が上がり込んできて、 仲裁に入った、 子供はいたずらをすれば、 よその親から実の親のようにゲンコを食らった、 当たり前だ、 と子供ながらに思っていた、 時代が変わった、 それは仕方がない、 新しい時代には、 新しい暮らしのかたちや、 ルールがある、 だけど、 今の無関心には、 自分さえよければ後はどうでもいい、 といった利己主義の響きがこもる、 それが凶悪事件を増やし、 その凶悪事件を、 より凶悪事件に仕立ててしまうのではないか、 今年に入って起きた、 3件の殺人事件を見ると、 まったく質が違う事件なのに、 そんな思いが過る、 その3件の殺人事件は、 和歌山小5殺人事件、 川崎中1リンチ殺人事件、 洲本5人刺殺事件である、 和歌山の事件は、 犯行現場から容疑者宅までは、 約50メートルだった、 被害者宅からでも、 約70メートルしか離れていなかった、 容疑者の若者は今年1月に、 被害者の兄を追い回している、 被害者宅を覗きこんでいるところを、 目撃されている、 むろん、こういった不審な行動は、 事件後に明るみに出ている、 事件さえ起きなければ、 ただ目撃しただけのこと、 つまり、 無関心の目に一瞬映じた光景、 で終わったのだろう、 川崎中1リンチ殺人事件でも、 主犯格の18歳の容疑者は、 ネコを虐待したり、 スーパーで大暴れしたり、 などの異常な行動を、 近隣の多くの人に目撃されたいる、 ただそれだけのことだ、 事件が起きてから、 そう言えば…とうなずくだけのことになる、 近所の小公園でそういう子どもたちが群れていても、 通りがかりの大人達は、 知らんぷりだろう、 せいぜい、 あっ、向かいの家の子供も混じっている、 という程度の関心だろう、 洲本5人殺人事件は、 2家の合わせて5人の方々が犠牲になった、 中年の容疑者は父と祖母が住む家の離れに、 ひっそりと引きこもって暮らしていた、 しかし、SNSを使って、 近所の人に誹謗中傷を繰り返していた、 勝手に写真を撮り、 ツイッターにアップしていたという、 誹謗中傷の対象になった人たちは、 警察に何度も相談した、 名誉毀損などで事件化してくれるよう頼んだ、 しかし、 その前に事件は起きてしまった、 誹謗中傷の対象にならなかった家にとっては、 ことなきを得たが、 この事件の場合は、 地区のどこの家が対象になっても、 おかしくはなかった、 言い換えれば、 無関心ではいられないということである、 これは前述の2つの事件にも言えることである、 地区の住民が、 地区全体の問題として、 防犯に取り組むべきときがきている、 のではないだろうか、 地区ごとの特性を生かした取り組みが必要になる、 地区のみんなが関心を共有すべきかもしれない、 うちには関わりないとか、 隣は何をする人ぞ、 ではもう通用しない。
2015.03.16
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昨日の新聞で読んだ、 追悼式で3県の遺族代表が述べた、 それぞれのことばの全文が載っていた、 それぞれに心にしみたが、 宮城県代表の菅原彩加さんのことばには、 初め慄然とし次に恐懼し、 読み終えたときは、 彩加さんが目の前にいるかのように、 深々と頭を下げていた、 彩加さんは15歳のとき、 中学の卒業式を終えて、 自宅に帰ったところで、 家族4人とともに濁流に呑み込まれた、 お母さん、お祖母ちゃん、ひいお祖母ちゃん、 の3人が犠牲になった、 彩加さんは気づくと、 瓦礫の山のようなところへ押し流されていた、 足の下から自分の名を呼ばれて、 かき分けてみると、 釘や、木が刺さり足が折れて、 変わり果てたお母さんの姿だった、 何とか助けようと思ったが、 重い瓦礫をよけることはかなわなかった、 慄然としたのは、 その後に続く光景の描写である、 母のことを助けたいけれど、 ここにいたら私も流されて死んでしまう。 「行かないで」という母に、 「ありがとう、大好きだよ」 と伝え、近くにあった小学校へと泳いで渡り、 一夜を明かしました。 お母さんを何とか助けたいという情は、 それが不可能だ、 と解ったところで断ち切らなければならない、 そうでないと助かる自分の命までも、 みすみす捨てる結果になる、 命が尊いことを知るがゆえの選択で、 まったく正しい行動だった、 まだ15歳なのに、 沈着に正しい判断を行い、 咄嗟にとるべき行動をとった、 その彩加さんの判断の確かさと、 勇気ある行動に、 僕はただ恐懼し深く頭を下げたのである、 石巻市に慰問に行ったのは、 3・11の年の晩秋だったろうか、 その1,2ヶ月前、 モンゴルへ読み聞かせに行った、 いくつかの学校の生徒たちが、 大川小学校の子供たちへ、 慰問の絵と手紙を描き書いてくれて、 僕に託した、 石巻市内の慰問先での読み聞かせを終え、 廃墟の大川小学校を見にいった、 先生方も含めて多くの子供たちの無念を想った、 大川小学校が間借りしている、 飯野川第1小学校を訪れ、 居合わせた大川小学校の先生方に、 モンゴルの子供たちから託された、 絵と手紙を受けとっていただいた、 本当は難を逃れてここで学んでいる、 大川小学校の子どもたちに、 直接、渡したかったが、 この日は運動会で、 終えて全員が帰った後だった、 彩加さんは大川地区で生まれ、 育っている、 泳ぎ着いた小学校がどこかは知らない、 しっかりとした判断と行動で、 自分の命を守ったが、 その心には余人の想像を絶する、 深い悲しみがたたえられているはずだ、 再び彩加さんのことばに戻る、 震災で失った物はもう戻ってくることはありません。 被災した方々の心からの震災の悲しみが消えることは無いと思います。 しかしながらこれから得ていく物は自分の行動や、 気持ち次第でいくらにでも増やしていける物だと私は思います。 被災者の胸にある深い悲しみは、 犠牲になった人たちから託された悲しみなのだ、 と僕は思う、 被災した方々がそれぞれの行動や、 気持ちを前向きにすることで、 その悲しみを少しずつ喜びに変えていく、 ことができるのではないか、 長い年月をかけて、 すべての悲しみを喜びに変えることができたとき、 被災地は被災前よりも豊かで、 喜びにあふれた地域になっている、 きっとそうなると信じたい。
2015.03.13
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昨日、 四谷インターナショナルスクール高等部の卒業式に、 スピーチャーとして招かれた、 式次第が佳境に入って、 あの運命の時間14時46分が訪れた、 会場にいた全員で1分間の黙祷を捧げた、 3・11の翌月から被災者、被災地の慰問を始め、 年に2,3回行ってきたが、 あるときの慰問先の光景が甦った、 仮設の波止場の先にあるものは、 荒涼とした荒れ地、 その荒れ地で2つの山が左右に分かれて対峙していた、 左に火災で焼け焦げた車の山、 右手に津波で生まれた瓦礫の山、 小さな港町があったはずなのに… 2011年の師走の某日、 気仙沼大島に住み、 お話の会を主催している方から、 慰問にきてほしいという依頼があった、 喜んで応じ、 翌年の2月に行くことになった、 予備知識を仕入れた、 気仙沼大島は、 31名の死者行方不明者を出している、 津波で破壊されたり流された建物や、 船舶の被害も甚大だった、 大津波が去った後、 気仙沼港から流出した重油は、 気仙沼港と大島の間の海を火の海にして、 大島東部に上陸した、 火勢が人口密集地に及ばないよう、 住民は徹夜で防火対策に追われた、 震災時の人口は約3200人、 最盛期は5000人をはるかに超える人口を有し、 漁業の島であった、 風光明媚な島としても知られ、 緑の真珠という素敵な異名がある、 それはこの島の美しさを称えた詩人の賛辞から取られた、 海はいのちのみなもと 波はいのちのかがやき 大島よ 永遠に緑の真珠であれ この詩人の名が水上不二と知ったとき、 僕は思わず叫んでいた、 K子ちゃんのお父さんは、 この島で生まれこの島で育ったんだ…と、 小学6年のとき、 大柄な女の子が、 転校生として僕らのクラスに入ってきた、 水上K子ちゃんと言った、 もの静かで休憩時間は、 よく読書していた、 ある日、 担任がK子ちゃんに、 「K子ちゃんのお父さんはものを書いているんだよね」、 と話しかけた、 その言葉を聞いて僕の頭に閃いたことがある、 僕は創刊されて間もなくの「少年」光文社刊、 という雑誌を取っていた、 毎号最初に読むものは、 コラムに連載されていた詩だった、 毎号海にちなんだ詩で、 白浜、荒波、岬の灯台、ヨットなどが登場した、 僕は海辺に生まれ、 父の仕事の関係で5歳のときに、 故郷を離れた、 小学校時代はずっと都下小金井市に住んだ、 海が懐かしくて、 その詩の連載は味わって読んでいた、 作は水上不二だった、 翌日、 最新号の少年を持っていって、 詩のページを開いて、 「これ、K子ちゃんのお父さんだよね?」 と、聞くと、 K子ちゃんは黙って大きく頷いた、 気仙沼港から「瀬戸内フェリー」と、 名称の入ったフェリーに乗った、 無償で貸与されたものだという、 水上不二の母校である大島小学校などを会場に、 3回読み聞かせ会を開いた、 仮設に住む方々も含めて、 島の人達が多数聞きにきてくれた、 島の人達に喜ばれ歓待されて、 島を後にしたが、 人のつながりとは、 それぞれの機縁を通して、 どこまでも続いていくものだ、 と思った、 後であれが機縁だったかと気づく、 時空を超えたつながりは、 人間に許された貴い宝に他ならない、 帰京後、 水上不二の著作を調べた、 殆ど無名の詩人なので、 数冊しか見つけられなかった、 昨年、104歳で他界したまど・みちおさんと、 昆虫列車という同人誌をやっていたこともある、 言わば盟友だった、 その数冊の著作を当たってみたが、 これだこれだ、 と「少年」で読んだ詩を特定できなかった、 まだ未収録のままなのだろう、 その代わり、 困難があっても大海に乗り出して、 夢を実現しようという気持ちになれる、 素晴らしい詩と巡りあうことができた。 いわし いわし、いわし、いわし、およいでいけ。 青い海を いそいでいけ。 たった一ぴき のこされて、 いけすのなかを およいでいる いわしをぼくは にがしてやった。 波が あかるく うたってる いけすのそとの 青い海 いわしに 自由を あたえてやった。 いわしは それが うれしくて 僕にお礼を いったのだろう。 からだを ふって いきいきと 海をしばらく わたっていった。 おとうさんが おきで まっている。 おかあさんが おきで まっている。 いかや かつおに みつかるな。 くじらや いるかに くわれるな。 ぼくは いのった いわしのために、 しあわせなたびを、しあわせを。 いわし、いわし、およいでいけ、 青い海を いそいでいけ。
2015.03.12
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プロローグ 昨日の16時過ぎ、 僕は何となくツイッターのTLをチェックしていました、 有益な情報があったらメモをして頭に入れておこう、 と思ったからです、 そうして、 目を引いたのが、 最近の女子高生のいじめ映像怖すぎ、 とか何とかいうツイート、 女子高生らしき女性が裸にされ、 四つん這いにされてリンチを受けている風の、 モザイクのかかった画像を見て、 最近の女子高生のいじめは、 「イスラム国」報道の影響で、 残虐化しているのかなと思いました、 僕は読み聞かせ&講演活動を展開しておりますが、 子供の人権や、いじめをテーマにした、 自治体関連が主催の講演は、 主要なテーマの1つになっています、 女子高生のいじめがどういうものなっているのか、 これは知っておかなければ、 メモメモと呟きながらノートを引き寄せ、 URLをクリックしました、 認証のページが表れました、 手続きがお固いことだな、 と思いながらクリックしました、 スマホなどでメールの送信ボタンを押すと、 認証中、などという文字が表示されます、 きちんとしているな、 と頷きながらクリック、 そうして表れたページにぎょっとなりました、 女子高生のいじめテーマの表紙のほか、 ずらりとエログロテーマの表紙が並んでいたのです、 これは怪しいと、 すぐにTLに戻りました、 18時に新橋で待ち合わせをしていたので、 その支度にかかるため、 パソコンから離れましたが、 とんでもないアプリに認証を与えていたので、 すべては後の祭りでした、 しばし呆然の場 でも、支度中に認証がどういうことになるか、 解らないまま、 ちょっと気になってパソコンへ戻り、 自分のTLを覗きました、 乗っ取られていることを教えてくれる、 多くのツイートに混じって、 エログロ画像のツイートが、 僕のリツイートということで拡散中でした、 唖然としました、 これはドエライことだとおののきました、 以前、知人から妖しいエロの画像に、 大事なページを占領されて、 どうしても剥がすことができず、 専門家に頼んだという話を、 聞かされたことがあります、 こういう画像の消去は、 よほどパソコンに精通した者でないと手に負えない、 と思い込みました、 おののいた理由のもう1つは、 フォロワーの中には、 中高生といった年若い人達もいるのです、 それも繊細なタイプが多いと思うのです、 恋愛や、部活、親との折り合いなどの、 相談リプのやりとりをそっと見ている感じです、 この人達がショックを受けるのではないか、 傷つけることになるだろう、 大変なことだぞ、これは、 僕は新橋で待ちあわせしている友が、 パソコンに詳しいかどうかを尋ねました、 消去できると思うので、 そちらへ行くという返事でした、 その友が到着するまで、 小説の資料の読み込みを始めましたが、 落ち着きません、 ツイッターのホームを開くと、 26万500人の前後のフォロワーが、 みるみるうちに減っていくではありませんか、 とりあえず乗っ取られました、 とツイートしました、 少し経って消去の方法を教えてください、 とツイートしました、 フォロワー数はドバドバ減っていきます、 消去のやり方を示したツイートが続々と流れてきました、 多くはパスワードを変え、 そのアプリをブロックし、 アプリ連携を解除すればいい、 ということでした、 えっ、これなら僕でもできるぞ、 とツイッターのホームの画面から、 設定を表示しました、 メールアドレスの変更はできても、 パスワード変更の表示はありません、 いろんな設定をクリックしましたが、 やたらやってると大変なことになる、 と思ってやめました、 友の到着を待ち焦がれましたが、 こういうときに限ってなかなか現れません、 バンバンとフォローワー数は減っていきました、 すでに25万6000台に減りました、 やっと終息の場 もう1度、設定欄をクリックしました、 そのとき、気がついたのです、 画面の左側にも何か表れるぞ…と、 その欄にパスワードの変更や、 アプリ連携の項目があるじゃないですか、 これだこれだ、 と躍り上がって、 まずパスワードを変更しました、 続いて連携アプリのリストから、 問題アプリを選び出し認証を解除しました、 この時点でフォロワー数は、 もう少しで25万5000人を割るところまできていました、 後は画像ツイートを消すだけです、 ようやく友が到着、 画像ツイートは、 リツイートをキャンセルするだけでいい、 と解りました、 勝手にリツイートされた画像ツイートを、 1つ1つキャンセルしていきました、 ホッとしました。 教訓 * モザイクの画像がついたツイートは怪しい * 認証は何の認証なのか確認する * 思い込みはしない * 対策や、解除法を 素早くフォロワーの方々に教示してもらう * 日頃仕組みを勉強しシュミレーションしておく これが一番大事です 今回のことで少しは賢くなった思い、 いいツイートを心がけていきます。
2015.03.10
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身を削っての就活戦線を抜け出して、 早くに内定を決めたよね、 しかも、 第1志望とした会社は2次面接で落ちたが、 第2のところにすんなり決まったんだから、 羨ましがられ、 余裕も生まれてカナダへ1人旅もしてきた、 内定した会社の現地の工場も飛びこみで訪れ、 見学してきた、 っていうじゃないか、 それを知って本社の幹部は、 いい人材がきてくれた、 とご満悦だったらしいね、 年が明けてしばらくして勇躍、 新人研修に参加したのに、 しばらくは張り切っていたのに、 何だか燃えることができない自分がいるって、 モチベーションが低下してきた自分が疎ましいって、 これでよかったのだろうか、 こんなユルイ職場でいいのだろうか、 などと考えているうちに、 自分の人生に疑問を抱き始めた、 ということだね、 自分はどこへ行くのだろうか、 ってこのところよく考える、 なるほど、 それはちょっと心配だなあ、 去年のことだけど、 何人かの新社会人が、 大体同じようなことを言って相談にきたよ、 ただ時期は、 新社会人になって2,3か月経った頃だった、 この時期になると、 胸を膨らませて期待していたことと、 現実とのギャップが明らかになってくる、 学生のときの価値観と体験が、 職場では殆ど通用しないってことが、 はっきりしてくる時期なんだよ、 ゼロから覚えていく仕事って、 えっ、こんなに詰らないもの、 ワクワクできないじゃないかって、 新人がワクワクとりかかれて、 胸がすくようにこなしていける、 そんな仕事があるわけないの、 あっても誰がやれって言ってくれる、 普通はそこで職場の価値観、 つまり実社会の常識、 通念と折りあう、 でも、 期待が大きかった理想派的タイプは、 衝突しちゃうんだね、 ストレスをためて、 心身のリズムを崩し、 こんなはずじゃなかった、 ここは自分の居場所じゃない、 言い訳しながら、 自信を喪失してしまう、 その3人のうちの1人はね、 資質と性格からして、 まったく合わない職場にきてしまい、 ウツ状態だった、 満1年勤めてから辞めて、 自分に合う仕事を探すようアドバイスした、 1年は耐えないとね、 自分に合わないところだったので辞めた、 という理由が通用しないの、 後の2人にはね、 現実はこんなもんだよ、 スタートは期待外れでいいんだよ、 会社が求めることをやりながら、 自分の工夫を加えていくことで、 会社からも認められ、 いずれ大事な仕事を任され、 ワクワクと理想に挑む展開になるよ、 と言ったんだ、 貴方の場合はね、 順調過ぎてまだ新人研修中に、 知らない価値観の壁に突き当たってしまったんだ、 人はどこからきてどこに行くのか、 なんてことを言うやつもいる、 受け売りなんだけどね、 今ここにいるんだから、 どこからこようが関係ないだろ、 自分はどこへ行くのか、 なんて風任せの雲のつぶやきじゃないか、 今いる自分の持ち場でしっかりやる、 すると、ちゃんと道筋が生まれる、 会社はそういうところなんだよ、 さあ気持ちを切り替えて、 爽やかに新社会人になろうじゃないか。
2015.03.08
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小保方事件? 今更何だい、 という声が聞こえる、 すんだことだ過去のことだ…と、 すんではいないのである、 過去のことではないのである、 小保方さんは理研を去り、 小保方(STAP細胞)論文は捏造とされたまま、 宙に浮いている、 なぜ宙に浮いているのか、 理研内部の調査委員会で、 小保方論文は、 全否定され、 すでに依願退職した小保方さんに、 懲戒解雇相当という、 処分にならない処分を発表した、 これで幕でござい、 ということだろう、 お手盛りの決着のつけかたに、 世論の1部は異を唱えたが、 轟々たる非難の声は、 巻き起こらなかった、 理研は刑事告訴も検討している、 ということだったが、 ウヤムヤになりそうな気がする、 そして、 理研総帥の野依良治理事長は、 今月いっぱいで辞任するらしい、 小保方事件は一般世間から見れば、 過去海の沖合遠くへ運ばれ、 やがて人の口の端にも上らなくなる、 のだろうか、 世間はこの事件を興味津々で見てきたが、 糾弾する視線はあまり強いものではなかった、 知的な環境で起きた事件であり、 犯罪の匂いが悪臭のように漂う、 ものではなかったからであろう、 小保方さんのチームの監督的立場の人物が自殺をする、 という悲劇を招いたものの、 理研という権威によりかかり、 成果主義に陷った独善的体質から生まれた、 不祥事という見方であった、 でも、 この事件が招いた日本の科学技術に対する、 世界の信頼は一気に奈落に落ちた、 と言って過言でないだろう、 いずれ取り返すにしても…である、 この間の経済的損失も、 計り知れないものがあろう、 また、 日本中の真面目な研究者の活力を、 大きく削いだかもしれない、 自然科学に夢を馳せて、 ひたむきに勉強していた少年少女の夢を、 少なからず壊したかもしれない、 被害者は夥しくいて、 被害は甚大なのである、 しかし、 今そのことを追及する声は少ない、 なぜか、 我々は理研という芝居小屋で演じられた、 STAP細胞顛末記を見せられていたのである、 座元は野依さんであった、 座元は芝居が受けて客が大入りならいい、 演じるのは、 今は亡い座頭Sさん率いる万能座、 小保方さんは、 その若き女優で、 まだ一般的には無名だった、 この芝居はプロローグがお祭り騒ぎだった、 主演に抜擢された小保方さんは、 そのお祭り騒ぎだけで、 世界的な人気者になった、 しかし、 大好事、大魔多し、 次第にその論文の疑義が問われ、 やがて撤回ということになり、 小保方さんは、 バッシングの嵐に打たれて、 天国から地獄へ突き落とされる、 庇護者座頭の自殺、 共演の役者からも裏切られ、 四面楚歌に陥る、 大入りの観客にはこの悲劇のヒロインに同情して、 涙を浮かべる者も少なくなかった、 ヒロインは果敢にSTAP細胞の再現、 という賭けに出た、 この賭けに勝利すれば、 プロローグ時の天国以上の天国に上り詰める、 だが…再現はならず、 ヒロインは石もて追われるように、 舞台から去る、 理研という芝居小屋からも去った、 我々観客はなぜこの芝居に熱中したのだろううか、 地獄から天国へ上れば、 ハッピーエンドだけれど、 天国から地獄は、 人間の誰もが秘めている羨望や、 嫉み妬みの感情を刺激する、 いきなり天国にいるところを見せつけられ、 羨み嫉んだ、 その対象がどんどん堕ちていくことに、 一種の小気味よさを覚えながら、 今度は判官贔屓を引き出され、 一転して涙を誘われる、 再現実験の成功は、 99%無理だと思いながらも、 1%の再現を祈る、 舞台を去る傷心のヒロインの行く末を案じる、 我々観客は実は強烈な嗜好品を味わうように、 この芝居を観ていたのではないか、 飲酒すれば気分が高揚して気が大きくなる、 お茶を飲めば気分が寛いでリラックスできる、 もっともっと刺激の強い嗜好品は、 いくらもある、 この芝居はあらゆる場面に、 嗜好品よりも刺激の強い要素が込められていて、 我々観客はそれに魅せられ、 心理を揺さぶられ、 明確な幕引きがなかったことにも気づかなかった、 ということであるなら、 小保方事件の幕を、 きちっと引かせられなかった責任は、 我々観客にもあったということだろう、 我々もまた反省すべき事件であった。
2015.03.07
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世の中にはサプリメントを10種以上も摂っている、 人がかなりいる、 そういう人に限ってサプリメントに頼り、 本来の食事が偏り、 外食が多い、 病気になったら医者や、 薬が治してくれると頼りきり、 不摂生な生活に溺れる、 のとどこか似ている、 テレビで何々がいいと紹介されると、 スーパーからその何々が消える、 そういう食品、食材の紹介は、 どこの局もよくやっているので、 何々がいいというものを使って、 料理を作っていたら、 到底食べきれない満漢全席状態になった、 という笑い話も聞いたことがある、 トクホ、 つまり、特定保健用食品をこれでもか、 これでもかと摂取している人が、 周りにいないだろうか、 届け出制で、 事業者が責任を持てば、 何々にいいと表示できる機能性表示食品が、 今夏にも発売される見通しらしい、 キノヒとでも略称されるのかな、 目に不安がある人が、 「目の健康に役立ちます」 という表示に踊らされて、 大量に摂取したら他の食品の摂取に影響が出よう、 結果はバランスを欠くことになる、 またサプリメントの話に戻るが、 ほうれん草一把分の栄養素を、 完璧に粉末化できたとして、 ほうれん草の一把分のお浸しを食べたことと、 同じにはならないだろう、 食品にはまだ解明されていないメカニズムや、 働きが多々あって、 ほうれん草はほうれん草として食する、 のが長年月で培われた生活の知恵なのである、 従来の日本食に洋風の良さも取り入れた、 現代の日本の家庭料理を、 バランスよく摂取するのが、 健康維持の秘訣である、 と信じている。
2015.03.04
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長年読み聞かせ活動を続けているので、 講演のテーマもそれに関わるものでの依頼が多い。 それで講演会であっても、 1話ぐらい実演を入れることにしている。 講演会主催者は、 講演終了時にアンケートを取ることが多く、 その結果を後で知らせてくれる。 実演を1話入れた講演の内容は、 聞いてくれた人の心に大変よく響いて残る。 例えば、 2月に関東のS県K市で行われた 「耳に残る母の読み聞かせ」と題して行った講演会には、 310名の参加者があった。 そのうち、 97名の方がアンケートに回答して帰った。 講演内容については、 1良いと思う 2普通 3あまり良くない という3つの質問から1つ選ぶことになっていた。 1と答えた人は人は94名、 2と答えた人は3名、 3は0名であった。 主催者からは大変好評ですと大喜びされたが、 このテーマで1話実演を入れた講演会の反響は、 だいたい似たりよったりである。 一体どうしてこういう結果になるのか。 僕は読み聞かせで、 子供たちの感受性がなぜ豊かに養われるのか、 子供たちがなぜ優しくなっていくのかを、 読み聞かせ活動で培った豊富なエピソードで綴っていく。 1話入れる実演の物語は、 他人の傷みや、 悲しみを理解することの貴さが、 メッセージとして伝わる物語を選んでいる。 小学校や、 保育園幼稚園では感動してなく子が多い。 大人向けの講演会では、 さらにに多くの人が涙を見せる。 そのとき、涙を見せた人の心にどう響くのか。 アンケート用紙の書かれた感想のうちから、 2,3紹介することで答えとしてみたい。 ★ 子育て世代にも、子育てが一段落した世代にも 心に響く講演であったと思います。 自分が幼少時に読み聞かせをしてもらったことを 懐かしく想い出すと共に、 子どもにも読み聞かせをして感動を分かち合いたい と思いました。 ★ 今回の講演から、子どもへの読み聞かせは 読み手となる私たちにとっても大変な力になる と強く感じました。 ★ 講師自身が子どもたちの未来を見据え、 考える姿が強く感じられ感動しました。 http://www.kageki.jp/
2015.03.03
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