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金正恩氏にとって、 人工衛星は源家3代目の実朝が作らせた唐船であり、 体は無理としても、 意識だけは宇宙に飛ばしたい、 そういう切羽詰まった思いがあるのではないか。 本体が人工衛星かどうかはともかく、 北朝鮮以外の世界が失敗と見た先年の大型ロケットの発射実験を、 人工衛星の打ち上げ成功と強弁したことはまずおいて、 有頂天に喜ぶ金正恩氏の姿は思い浮かばない。 国内メディアの大騒ぎを脇目に、 彼は虚しい表情をしていたのではなかろうか。 それにしても金正恩氏はほんとうに、 全権力を掌握しているのだろうか、 事実は軍にも党にも、 鎌倉の有力御家人のような、 実力者が多数いるのではないか、 先の人工衛星打ち上げ成功騒ぎのときでさえ、 彼の体重は100キロ前後あったという。 身長はあって175センチ程度らしいから、 そのときでかなりの肥満体だった。 それが今は130キロと伝えられる。 お父さんの故金正日氏も相当の肥満体だったが、 金正恩氏は異常な肥り方と言っていい。 韓国の消息筋はストレス肥りだろう、 と見ている。 義理の叔父である張成沢氏を粛清してから、 有力幹部の粛清が止まらない。 鎌倉時代初期に有力御家人が潰しあいを演じ、 玉である源家将軍を己の掌中の玉にしたがった。 2大将軍頼家の有力な外戚を構成していた比企氏は、 同じく有力外戚の北条氏とのサバイバル戦に敗れて滅んだ。 現代の北朝鮮は党、軍の有力者たちが、 それぞれの権力を確率するために、 金正恩という実権なき征夷大将軍を戴きながら、 覇権を争っている最中なのではではないか。 長距離弾道ミサイルの発射実験は、 人工衛星の打ち上げであってもなくてもいい、 権力に関係のない玩具として与えた、 そのように思えて仕方がない、 源家の初代頼朝は、 流人の身から兵を挙げ、 ゲリラ的小合戦を積んで力を蓄え、 攻め寄せた平家の大軍を、 富士川で破り、 京へ敗走させた、 金家初代の金日成も、 朝鮮半島最北部の、 厳寒の山岳地帯で、 パルチザン闘争を継続し、 最後に勝利を掴んだ、 初代はともに偉大だったと言える、 2代目は初代の存在が大きすぎて比較は難しい。 頼家は一時外戚比企氏の力を利用し、 鎌倉の実権を握りつつあったが、 北条氏の権謀術数の犠牲になり、 満年齢21歳の若さで、 修善寺の露と消えている、 金正日氏は長期にわたって、 全権を掌握していたかに見える、 しかし、この人の時代に、 国は疲弊し民は飢え、 恐怖政治の極みが行われた、 2代目が北条氏の強盛という状況はあるにせよ、 なおもまだ侮りがたい、 有力御家人群という負の遺産を、 3代目に引き継がざるをえなかったように、 金正日氏もまた負の遺産を、 正恩氏に残さざるを得なかったのではないか、 実朝が造らせた唐船は完成したものの、 海に浮かべることはできず、 砂浜に朽ち埋もれた、 実朝自身は甥で頼家の子の公暁の凶刃に倒れた、 正恩氏は外戚の張成沢氏を粛清したが、 本当に彼の意思だったのか。 まだベールでその存在を包んでいる北条氏に当たる勢力が仕組んだ、 ことではなかったのか。 有力な手足をもがれながら、 残虐な若き独裁者を演じなければならなかった、 正恩氏の鬱勃たる思いは、 過食に向かわざるを得なかったのではないか。 彼は新たな唐船を打ち上げようとしているらしい。 実朝が作らせた唐船は朽ち果てたが、 彼の執念の結晶は軌道に乗るのだろうか。 どっちに転んでも、 正恩氏には悲劇の翳りが滲む、 と見るのは読み過ぎだろうか。
2015.09.28
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うーん、今の中学生は夜の夜中に仲間と会って、 ふらふら動いているらしいね。 無論、ごく少数派のはずだけど、 年端もいかないのにそういう子が増えたのは、 おばけがいなくなったせいもあるんじゃないの。 今は街は人通りが途絶えても明るい不夜城だもの。 「早く帰らないとおばけが出るわよ」 という昔の親の脅しは効かなくなった。 昔は暗がりが多くおばけが棲み家にしたり、待ち伏せするところはいいくらでもあった。 おばけは怖い怖い存在だった。 今の子供達にとっておばけは、できたら身近にいてほしい好きな存在になった。 夜が明けるまで街が明るくなった頃、日本はは高度経済成長の波に乗った。 その時代の転換期に怖いおばけは絶滅し、 新しいおばけに取って代わられた。 オバケのQ太郎である。 高度成長期の申し子である当時の子供たちに、 オバQは拍手を持って迎えられた。 子供が好きな今風のおばけたちは、 オバQの系譜を引いている。 僕はよくおばけの絵本を読み聞かせる。 ちっとも怖がらず友だちが登場したように、 絵本の中のおばけに親愛の表情を見せる子供たちに、 今必要なのは昔の夜、つまり、闇ではないか、 と思うことがある。 昔の闇はただ怖いということで、 子供たちにとって反面教師的に自宅の安全さを教えていた。 自宅の戻ればほっと安心できたのである。 闇にはおばけが棲むと子供たちは信じていたが、 子供を食い殺すおばけなんかいやしなかった。 でも、子供たちがそのくらいに怖がってくれ、 早く帰宅したので不可解で痛ましい事件は起きなかった。 昔だって子供たちが暗闇を怖れなかったら、 稀ながら子供を取り殺す魑魅魍魎は出現しただろう。 異常な人間という魑魅魍魎である。 街が不夜城化して子供たちは夜を怖れなくなり、 宵っ張りになった。 実は親たちが先に宵っ張りになったのである。 遊んで、残業して、別の仕事を持っていて、 それぞれに帰宅が遅くなる。 初めは子供たちもうちで親の帰宅を待っていた。 やがて、親が帰宅してみると、 子供たちの姿がない。 そうか、どこかへ行ったんだ、そういう時代なんだ、 と親たちは納得してしまった。 今の親たちが簡単に納得してしまう理由は2つある。 1つは深夜に出歩く子供たちをどう扱っていいか、 のマニュアルを持ち合わせていない。 子育てならマニュアルはいくらでも学ぶ機会があって、 スキルとしても心得がある。 しかし、深夜に出歩く子供たちを止めるマニュアルは知らない。 想像力をあまり使わない親は、 そうか、時代か、で無意識のうちに心で折り合いをつけてしまう。 もっとも、こういう親は言うまでもなく少数派である。 人通りの絶えた近くの商店街の商店の殆どは、 シャッターを下ろしていても通りはこうこうと明るく、 コンビニや、満喫は営業している。 その光景を思い浮かべて安心してしまう。 しかし、今はそういうところこそが闇で、 昔以上に増えた魑魅魍魎たちが、 牙を研いで獲物を狙っている。 夜の闇が消えて今はもっと怖い明るい闇が至るところにある。 そのことを親たちは認識すべきだろう。
2015.09.25
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法務省は全国の地方公共団体が昨年度に作成した人権啓発資料の中から、 法務大臣表彰として、ポスター、出版物、新聞広告、映像作品の4部門ごとに 優秀賞を各1点、全部門の中から最優秀賞1点を選んだ。 啓発力に富んだ作品が目についた。 最優秀賞は北九州市が出版した「人権教育教材集 新板 いのち」3点だったが、 内容は読まないと解らない。 ポスター部門の優秀賞は愛知県が作成したもので、 夕景の通りの脇で女子高生らしき10代の子がスマホの画面を見て、 やられた、といった表情をしている。 白抜きの中に、 「キモイ」「消えろ」 前に自分が書いたこと。 今は自分が書かれてる。 とある。 新聞広告部門の香川県が制作した優秀賞もいい。 スペースの左3分の1ほどを占めて少年の顔が描かれている。 どうしようもない辛さにあふれた眼差しに虚を突かれる。 やり場のない弱々しい悲しみに沈んだ表情に、 こっちが罪悪感にとらわれる。 コピーが効いている。 「虐待」を告発できる子は、 まれです。 地方のほうがセンスの表現に優れているのではないか。 廃棄処分?とあえていいたいが、 その憂き目にあった五輪エンブレム作品を見ても、 パクリかどうかは知らないが、かっこをつけてるだけのような気がする。 審査も権威主義に寄りかかってる。 だから、本当にうならせる作品が上がってこない。 地方の初心と清新なイメージ力は頼もしい。
2015.09.20
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罪の意識もなく複数の人を残虐な方法で殺す凶悪事件が多発している。 罪の意識もなく、それによってもたらされるどんな刑罰も怖れないのならまだいい。 罪の意識はないのに刑罰だけは怖れる身勝手さがある。 執着未練の心が強い。 生き抜くことにはたくましい。 世界はおれのためにあるという自己中は強烈だ。 弱者は奴隷と見ている。 弱みをどこまでもつけこんでくる。 罪の意識がないから殺した相手が夢に出てきてうなされることはない。 夢に出てきたらしめしめとまた暴虐の限りを尽くす。 そのくせ自分の人権を振りかざす。 中世ならこういう人間が共同体にいれば、 大きな災厄をもたらさないうちにみんなで始末した。 今の世にこういう人がいると、一言で言えば始末に悪い。 本物のサイコパス犯罪者なら司直の手に委ねることができる。 サイコパス的人間のほうが一般世間をしっかりと住処にするから、 普通の人にとってはなお始末が悪いかもしれない。 隙を見せた人の、その隙に忍び寄る。 初め良き人間を装い、その隙を徐々に広げてするりと潜り込み、 目的を遂げる。 目的は金品、財産の収奪の場合が多いが、 強奪するわけではない。 金品、財産にウイルスのように寄生するのである。 本来の所有者は自分の意識に潜りこまれてクタクタにされ、 正常な思考力が働かない状態になっている。 若い男のサイコパス気質者は狙いをつけた女性と結婚に持っていくことが多い。 何らかの方法で近づいて同情を買い、 尽くし型と見ると次々に頼みごとを持ち込み、 意識を疲れさせたところで婚姻届を見せ署名捺印を迫る。 自分の欄には前もって署名捺印済みで、 愛してる幸せにするとほざいて執拗に迫る。 断っても断っても何日でも何日でも続けて迫る。 根負けして署名捺印すれば金品、財産を侵食するウイルスになる。 法律上は正式な夫である。 働かず遊んで暮らすだけなので愛想を尽かし、 離婚を求めても首を縦に振ることはない。 首を縦に振るときは侵食すべき金品、財産が残り少なくなり、 新しいターゲットの女性が見つかったときである。 結婚を餌に金品を騙し取れば結婚詐欺だが、 このサイコパス気質者は法律上の夫なので守られる。 一例をあげたが、サイコパス気質者は、 いろいろな方法でまず獲物に潜り込む。 小さくても業績のいい会社を食いものにする場合は、 まず正社員となって潜り込むのである。 社会に開放感があるときはサイコパス気質者は、 その芽を出さずにすんでいたが、 今は行き場を失いサイコパス気質を隠そうとしない挙に出ている。
2015.09.19
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1つは医療少年院における育て直しに、 彼はとても従順に演技したのではないかという推測である。 擬似家庭の中で赤ん坊から育て直されれば、 みんな優しくしてくれるし、 彼にとっては赤ん坊になりきっている限り、 心地よかったはずである。 しつけもきちんとやってくれるし、 少々厳しくても被虐的な心地よさを味わえたろう。 赤ん坊から少年へ成長するまでの過程は、 狡猾で好奇心旺盛な彼にとって、 興味津々でなりきり続ける快感に酔いしれていたかもしれない。 つまり、擬似家庭のメンバーたちは彼の演技に、 すっかり手玉に取られていたのではないか。 彼は演技を終えて社会に復帰したが、 社会人経験のなかった彼にとって社会は過酷だったかもしれない。 社会では役者でない限り演技では生きられない。 汗水をかかなければカネは稼げない。 2つは彼のような人間が他人に心酔することがあるだろうか、 という思いである。 自分に対しては大変心酔できる人間に違いない。 彼は出版社の社長に心酔していると言って近づいた。 この心酔も方便臭い。 本当に心酔していれば本人に向かって心酔していると言う必要はない。 (闇に葬られた90年代最大の異端児を、日本少年犯罪史上最悪のモンスターを、 他ならぬ「◯◯◯」の手で、歴史の表舞台に引きずり出してみたいとは思いませんか?) 心酔した相手に対してこれはやたら傲慢で思い上がった態度ではないか。 彼は心酔したのではなく自分の本を出したくて売り込みを行ったのである。 紆余曲折があって、結局、彼の本は別の出版社で刊行された。 非難轟々にしろ大いに話題になった。 しかし又吉直樹氏の「火花」が芥川賞を受賞してお祭り騒ぎになり、 彼の著書の話題はしぼんだ。 彼は自分の話題造りに打って出た。 そのためには心酔したと言って近づいた出版社社長に対する裏切りの挙に出たのである。 彼の本はこの社長がいなければ世に出ることはなかった。 執筆中の生活費の面倒も見てもらった。 その社長の言葉尻を捉え勝手な論理を弄し、 口汚く罵倒し憎悪している。 恩を仇で返した所業だが、本当に憎悪したわけではあるまい。 マスメディアに長文の憎悪の手紙を送りつけ、 話題の最前線に再浮上することを狙ったのである。 この狙いは週刊誌多数が記事にしたことで半分成功した。 しかし「絶歌」を出したときの熱狂はない。 大衆は14歳時と変わらぬ彼の人間性に気づいてドン引きしたのである。 彼の焦りが次に何をしでかすか。 それが心配である。
2015.09.18
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何、二者択一の板挟みで悩み、 とても苦しいってどういうことなんだい? 10月1日の内定式までに内定をもらった2社のうち、 どちらかを辞退しなきゃならないのか。 10月1日まではもう3週間もないんだよ。 その2社だって困っているだろう、うかうかしていると、 共に取り消しなんていうことにもなりかねないだろ。 それはないって? 強気だね、 まっ、その辺りの就活戦線の事情も少しは心得ているよ。 15人に内定を出したのに8月以降、10人に辞退された、 と私が知っている人気企業のN社の人事担当者がぼやいていたよ。 内定式には5人が出席する予定だが、このうち2人は、 風見鶏をしている感じで、 最終的にはどう転ぶか解らないという。 内定式の日取りも今年は大手でもばらつきが多くて、 どうやらその2人は内定式のハシゴをやるんじゃないか、 と気をもんでいた。 N社は大手ではないが、ここ6,7年来、就活生に人気があり、 15人に内定を出したら12,3人は確実に入社したらしい。 いずれにしても、数人じゃしょうがないんで、 20代の途中採用を入れて埋め合わせをするとのことだ。 昨年までは大手が内定を出すのは4月だったろう。 それから中小企業が就活生の受け入れ態勢に入った。 でも、今年は経団連が選考会を大学4年の4月から8月に繰り下げるよう、 加盟企業に呼びかけた。 これで中小企業が内定を先に出すようになった。 8月からは大手が内定を出し始めたため、 その内定をもらった就活生が、 先に内定をもらった中小企業への辞退を行ったから、 当然、辞退が相次ぐという異変が起こった。 ところで貴方はなぜ決めかねているのかな。 大手商社のM社と、 中堅のシステム開発会社のB社の間で揺れているんだね。 辞退するところを早く決めて断りを入れなきゃ、 その会社に失礼だろ、都合があるだろうしね。 老舗を取るか、将来の展望が明るいB社を取るかなんだよ。 貴方次第だ、本当は何がやりたいんだ、 やり甲斐がある仕事を見つけてやろうという志があるか。 それとも安定第一でいくのか。 これからはね、この会社は絶対安定だ、 というところはないだろうね。 価値観がどんどん変わっていく時代に入っている。 100年続いたからと言ってこの先20年大丈夫だという保証はどこにもない。 入社してから1人1人が挑む時代になるんじゃないかな。 自分はどうしたいんだ、 と自分にしっかり訊けば答えは出るだろう。 いいかい、明日の午前中に1社に断りを入れて、 もう1社には内定式に出席するのでよろしくお願いします、 と挨拶をするんだよ。
2015.09.13
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たしかに地球に乗って存在している、 生きている、 食べている、 モノを作っている、 でも地球と命名したのは、 僕ら人類じゃないか、 この星はほんとうの名は、 何と言って誰がつけたのだろう、 その名こそが本名で、 その命名主がこの星の、 ほんとうの主なのだろう、 僕らはこの星に乗っていることを、 許されているのだろうか、 酸素を吸って生きることを、 許されているのだろうか、 ほかの生命が許されているのだから、 僕らもたぶん許されているのだろう、 でも、 ほかの生命とちゃんと共生している限り、 という条件つきではなかったろうか、 ほかの生命をおしのけ、 僕らだけがこんなにはびこり、 自然を侵蝕し汚し毀ち、 この星にないものを勝手に造りだし、 生存競争ではなく、 無用の争いを繰り広げ、 罪のない数多の他種を、 道連れにしてきたことまで、 許してはいなかったに違いない、 この星のほんとうの名は何ですか、 命名主のあなたはどこにいるのですか、 僕らに何か罰は待っているのですか、 それとも、 あなたはもはや死んでいるのですか、 教えてください、 いや知りたくない、 けれども知りたいです。 よい子に読み聞かせ劇場はこちら◆志茂田景樹のホームページ・ 本
2015.09.07
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新宿歌舞伎町は有力暴力団の草刈り場である。 山口組が東京にドンドコ進出した当時、 歌舞伎町でまず勢いを見せたのは一心会西條興業だった。 西條興業の組長は2代目一心会で若頭をやっていた。 切れ者で瞬くうちに歌舞伎町で自宅兼用の事務所ビルを持つ程になった。 この時期、歌舞伎町には山健組系、弘道会系が相次いで進出し、 橋頭堡を築いた。 この頃、新宿で羽振りのよかった東京ヤクザは住吉会幸平一家の加藤連合だった。 ヤクザ御用達のクラブ蘭丸で山健組系と加藤連合系の組長がいざこざになり、 すぐに仲裁が入ったが、小抗争になったこともあった。 菱系が新宿を普通に闊歩し始めた頃、 弘道会系以外は警察関係者と道ですれ違っても、 無視するか、目で挨拶を交わす程度だった。 しかし、弘道会系は会の方針だったのか、必ず食ってかかった。 口汚く食ってかかられた捜査員の中には、 「奴らだけは許せねえ」 、と唇を噛みしめた者もいた。 一心会西條興業は西條組長が50代の働き盛りでガン死し、 急速に勢力を衰えさせたが、 山健組系と弘道会系は大健在である。 山健組系は住吉会系と友誼関係を築いている。 東京進出を遂げた山口系もその主戦場は新宿である。 分裂組の新団体が正式に旗上げすれば、 まず抗争の火の手は新宿で上がる。 弘道会と山健組のどっちが新宿で勝つか、 それが山口組と分裂した新団体側の興亡に大きく関わってくる。 またヤクザが熱い時期が2,3年は続きそうである。
2015.09.02
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日本の宗教団体が公称している信者数を総計すると、 日本の総人口の2,3倍になるだろう。 いかにに水増しが多いかの証拠である。 大学予備校が得々と発表する自校受験生の合格者数にも水増しが多い。 各大学予備校が発表する東大合格者の総数は、 今の東大の規模を2倍にしても収容しきれないのではないか。 もちろん、複数の予備校に在籍している合格者は、 その複数の予備校すべてにカウントされるだろう。 むろん、新宗教にもダブって在籍している信者は多い。 日本最大の新宗教団体創価学会は、 このところずつと800万世帯余と公称している。 この世帯というのが曲者で、 アパートの1人住まいの若者が入信しても1世帯、 4人家族の1人が社会人になれば1つ屋根の下に住んでいても、 別に本尊を受持して自室に祀り1世帯増える。 1世帯✖3なら2400万人の信者がいることになるが、 それだけいれば数歩、歩いたら信者に当たるがそんなことはない。 世帯で数えるのはこの教団特有の数え方である。 ところで各教団が任意で文化庁へ提出した信者数を見ると、 新宗教の衰退ぶりがはっきりする。 1993年 2013年 * PL教団 180万人 → 92万人 * 霊友会 320万人 → 137万人 * 立正佼成会 640万人 → 308万人 * 天理教 180万人 → 116万人 日本を代表する新宗教の衰退が数字に顕著に表れている。 創価学会の800万世帯強と言う数字は、 文化庁に提出されたものがなく教団発表の数字である。 ところで、新宗教衰退の原因は何だろう。 要因を挙げようと思えばいくつかは挙げられる。 新宗教は戦後の日本社会が貧しく、 生活苦と病苦にあえぐ人が多かった時代に勢力を伸ばしている。 一生懸命信心して信者を増やし寄付をすれば、 生活苦、病苦から解放される、 と現世利益を説いた。 その日本社会が裕福になれば現世利益は、 あまり効き目がない。 飽食時代の若者は高学歴を得たり、 優秀な会社へ就職するために拝むことはない。 そんな暇があれば受験勉強に勤しみ就活に熱を上げる。 新宗教は熱心な布教活動で信者を獲得してきた。 その布教の足腰は熱烈な信者で、 若者も含めて中年層がその担い手だった。 その人たちが高齢化して布教の足腰は弱り細った。 今の人達は時間を多くとられカネがかかることを嫌う。 その時間や、オカネはもっと楽しいことに使いたい。 宗教活動では割が合わない、と利己主義的に 現世利益の自分の算盤を弾いている。 若者に限らず現代人は心に変調をきたすことが多く、 癒しを求めている。 その癒しを新宗教には求めない。 実は新宗教衰退の大きな原因は、 その癒しに対応できなくなったことである。 座談会や、集会に出れば癒しを求められるかもしれない。 しかし、時間もかかりカネもかかって面倒くさい。 その現代人にとってすぐつながることができて、 カネもかからず癒やされる途方もなく大きな教団が、 新宗教が衰退を始めた時期に誕生した。 それはネット世界なのだ。 LINEで小学生中学生までがつながりを得て癒しあっている。 高齢者でもSNSを利用して癒され、 悩みを打ち明ければ必ずどこからか返事が返ってくる。 ネットは現代人の神様なのである。 新宗教を衰退させただけでなく、 ネットは20世紀のあらゆる価値観をどんどん塗り替えて、 増殖していく気配がある。 人類にとってそれが是となるか非と出るかは、 今後の問題になるが、 とりあえずは我々がネット世界を客観視できる目を持つ必要がある。
2015.09.01
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