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先週のことである。子供を迎えに行くと、いつものように二人とも交互に飛びついてくる。しっかと受けとめ、変わらない息子と娘の匂いを嗅ぎとる。自宅へ向かう車の中で、二人のやり取りを訊いていると、ふいに娘がこんなことを云った。「○菜、カンタくんのことあきらめる・・・」お兄ちゃんに向けて云った言葉だが、ぼくの胸はさざ波立った。「カンタくんて誰?」ともかく穏やかな口調で娘に訊いてみる。「お兄ちゃんの友達だよ」「カッコいいの?」「うん、イケメンだよ」よせばいいのに、「お父さんとどっちがカッコいいの?」と口をついて出てしまう。「カンタくん!」即答であった。脳天に見えない斧が刺さった。(・・・・・・)こういうときは心技体をしっかりとして、運転に集中しなければいけない。そう自分に言い聞かせる。しかし、二年前までは「お父さんとケッコンする」って言ってたのに・・・と繰言のように頭の中で同じことが旋回する。娘はぼくをフォローするつもりか、こんなことを云う。「お父さんもカッコいいけど、カンタくんは違うカッコよさなんだよねぇ」すると息子が追い打ちをかけるように、「そうそう。カンタはタッキーみたいに髪の毛がシュッとしたカッコよさで、お父さんのカッコよさとはちがうんだよなぁ」といった。ぼくはブレそうになるハンドルをしっかり握った。(お父さんもカッコいいけど、カンタくんは違うカッコよさなんだよねぇ・・・お父さんもカッコいいけど、カンタくんは違うカッコよさなんだよねぇ・・・お父さんもカッコいいけど・・・)リフレイン。リフレイン。「タッキーならともかく、カンタくんだけはゼッタイ許しません!」喉元まで出かかった言葉をそっと飲み込む。醜い嫉妬だ。きっとこうやって少しずつ娘の恋愛への耐性ができていくのだろう。自分の場合は一緒に暮らしてないのだから、娘がボーイ・フレンド(死語?)を家に突然つれてくる、なんてこともないから安心だ。知らないうちに娘は恋をして女になっていくのだろう。そしていつか、結婚相手を紹介されて、こっちは緊張しているのを覚られないように饒舌になっちゃったりするんだろうな。・・・などと今から取り越し苦労をしてたら身がもたない。 ☆メルマガより抜粋☆
2007年04月27日
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先週末、息子と娘を連れて「大府健康の森」へ遊びにいった。芝生の上でおにぎりをほおばり、こぼしたご飯粒にアリが群がるのを観察したり。食後は我が兄妹の中で今流行の馬飛びだ。娘の跳躍力もさることながら、息子のそれもなかなかのもの。ぼくが膝に手を当てて高目に馬を作っても楽に飛び越えていく。頼もしい。 桜の若葉と競うようにして伸びていく兄妹を、腕を組んで眺めていた。
2007年04月23日
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つかまれた両手を上へ呼吸を使うことで相手を崩して、上着を脱ぎ捨てるように自分の真後ろへ投げる。前回の稽古で、これが面白いようにきまった。一度コツをつかむと次々楽に投げることができる。正直なところ、この技がこんなに軽々とできたのは初めてかもしれない。ウレシ、タノシイ♪相手を「上へ崩す」感覚をまともに?つかんだのは黒帯をいただいてからかもしれない。。。それまでは「下へ崩す」ことばかりに意識がいっていた。(いや、しかし、半年後、一年後にはまた新たな感覚をつかんでいるかもしれない)この日は「両手取り・自由」でかかり稽古だったが、後ろ両手取り同様、実際にはほとんど起こりえない状況の技ながら、稽古としては相手とのつながりを十分に利用できるので勉強にはなる。それから滅多に稽古しない、羽交い絞めされたときの呼吸投げ。これも面白い。回り込んできた相手の動きが止まる前に、その流れを利用して肩を落とすようにして投げるパターンと、完全に動きが止まってしまってから呼吸を使って投げるパターンと二種。どちらも奥深い。圧倒的有利な状況がじつは不利な状況にもなるわけである。オモシロイ。。。
2007年04月16日
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料理をしてるとき、たとえば冷蔵庫からスッと取り出した玉子を間髪入れずカツンと叩いてボール代わりの汁椀にサッと落とす。もちろん一連の動作は片手である。そんな風に流れる手つきで玉子を割ったりすると、(オレってなかなかやるじゃん)と思うより、一人暮らしの長さを感じる。そして、(あー、独居中年だなぁ・・・)とチラリと哀切が過ぎったりする。ミスター・チルドレンの最近の曲「彩り」を初めて聴いた時、瞼に涙をためたりしたのも、独居中年ならではかもしれない。そして一昨日、バランスボール?ジムボール?が足腰の運動になるらしいので発作的に購入して、テレビを観ながらそれに座ってバランスを取ったり、その上に仰向けにのっかってえびぞったりしている。静かな夜である。
2007年04月15日
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初段審査をひかえた後輩が電話をかけてきて、休みの日に稽古をしてほしいという。どこをどう気にいられたものか、大勢いる中から自分を選んで頼み込んできたのだから「付き合おう」と思った。それで昼すぎから公園にて審査で指定されそうな技をたくさん稽古した。自分は主に「受け」をして、芝生でたくさん受身をした。技が効いてなければ途中でとめて修正をする。木刀を持参させていたので、たとえば「四方投げ」なども剣を使って説明する。休憩をはさみながらだったが、気がつくと夕暮れが迫っていて、およそ五時間がたっていた。いい加減、寒くなってきたので「このくらいにしよ」と終了。その後輩が昨夜の初段審査でなんとか合格した。見ていて少し不満が残るものの、ホッとした。思えば、自分自身のときも傍から見たら「不足」があったかもしれないが、だんだん初段らしくなっていく・・・という感じでいいのかもしれない。実際、最近やっと初段らしくなってきたような気がしている。スキーのときも、SAJ1級をいただいてから技術がぐんと伸びた記憶がある。大き目の服を着せられたら、身体がそれに合うように成長していく・・・そういうものかもしれない。
2007年04月08日
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先月末、二人でスキーに行くという娘との約束をはたせた。すでに春の陽気で、スキー・ウェアのファスナーを下ろして滑ってちょうどよかった。七歳の娘が白銀へ飛び出していく! 山頂からのロングコースを娘のペースでノンストップ。体力もスキー操作も、こちらが思っている以上だ。 昼からの半日スキーだが、最後はこっちの体力が続かなかった。。。娘の満足した顔がウレシイ。
2007年04月03日
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最近、道場で木刀の稽古をしているとき、「侍みたい」と云われることがある。それに、ちょっと気をよくしている。我ながら(残身が綺麗かもしれない)と思ったりもする。正眼から相手の剣を受けかわして首へ斬り込む・・・という基本形の稽古が多い。できるだけ自分の頭を斬らせるつもりで待つ。ギリギリのところで相手の剣を自分の剣で受け流して横斜めへ入り身。同時に上段から相手の首へ切先を振り下ろす。受けの人に、捌きが「素早い」と云われて、また気をよくしている。相手との間合い、呼吸など、個別の違いにも結構対応できるようになってきたかもしれない。だが、先生から「殺気が強い」と指摘される。たぶん、目が血走ってるかもしれない。そのあたりは自覚がある。剣を振り下ろすときに、肩に力が入っている感じがあるのだ。やる気満々なのを抑えきれない。もっと気負わずに立合わねばならない。剣の課題だ。
2007年04月01日
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