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「血みどろの銃剣は胸の奥底に」 井上俊夫
呑んでしもた
呑んでしもた
馴染みの居酒屋で
呑んでも呑んでも酔わない悪酒
呑んでしまいました
えらいすんまへん
申し訳ござりまへん
教え子の女子大生に熱っぽい口調で
わが従軍体験を語り聞かした日の帰り道。
呑んでしもた
呑んでしもた
小綺麗な女将がいる居酒屋で
むっつり、しかめ面の黙んまり酒
呑んでしまいました
えらいすんまへん
申し訳ござりまへん
なぜか空しく淋しく悲しくて
ひどい自己嫌悪に落ち入ってしもて。
呑んでしもた
呑んでしもた
ビール二本に酒七本
それでも酔えない茶碗酒
呑んでしまいました
えらいすんまへん
申し訳ござりまへん
もう戦争の話なんかするもんか
敵兵を突き刺した
血みどろの銃剣は胸の奥底に。
人は何故、喜んで人を殺す存在になれるのか。戦場で人を殺した人間は、どう生きていくか。 という、思いがけない、実にとんでもない問いを突きつけてきました。
中国に 兵なりし日の五ケ年を しみじみと思ふ 戦争は悪だ 宮柊二
この歌を詠んだ 宮柊二
も上の詩を書いた 井上俊夫
も、とっくにこの世の人ではありません。
私たちの社会は、ひょっとすると、 魯迅
のような 中国人
がいて、 お二人
のような 日本人
がいたことを忘れたがっているのかもしれませんね。この国の今について、まじめに考えるとはどうすることなのでしょう。
追記2019・某日
心の中では、きっと、戦争を待望しているバカが、偉そうな顔をして、あのあたりにいるに違いないだろうと疑ってはいましたが、さすがに口に出すことはしないだろうと思っていました。とうとう 「戦争を!」
という国会議員が現れました。
国際情勢について、国民にまじめに考えさせるために 「徴兵制を!」
と主張する、エラク上から目線の 「国際政治学者」(?)
を名乗るテレビタレントもいるようです。とんでもない時代が始まっているようです。
大切なことは 「まともなこと」
をまじめに考えることだと思います。
馬鹿につけるクスリはありません。
この国のありさまについて、あまりのバカさ加減に日々関心が薄れてゆく自分がいます。
しかし、それでも 「戦争は悪だ」
と心に念じることから始めようと思っています。(S)
追記2021.08・31
コロナ
が正体を露わにし始めています。もう、すでに大勢の人の命が失われていますが、一人一人の健康や命に対して、政治には責任があると感じさせる人の姿は見当たりません。 ニュースの世界では
自己保身とご都合主義が跋扈しているようです。おあつらえ向きというべきでしょうか。海の向こうで「戦争」が始まりそうです。歴史を振りかえれば、次にやってくるの 偽物のヒーロー
か、 インチキな救世主
ということになりそうです。
騙されてはいけません、大切なのは 「国家」
や 「正義」
を標榜する お題目
ではありません。一人一人の人間の命であり、生活です。 「戦争は悪」
です。
追記2022・04・11
ウクライナで戦争が始まって二月が経ちます。ロシア兵の中にも、井上俊夫さんのような経験を、否応なしにさせれれている人がいるに違いありません。 「リアル・ポテリティクス」
とかで、あれこれ憶測をいう人や、陰謀論を信じる人もいるかもしれません。対岸の火事を決め込んで論評して出演料や原稿料を稼いでいらっしゃる方もいるのかもしれません。他の人のふるまいに、あれこれ言う気はありませんが、忘れないでいてほしいことは一つです。 井上さん
が言い残された一言です。 「戦争は悪」
です。
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