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「ああ、終わってまうやん。しゃあないなあ、出かけるか。よし、いくぞ!」 漸く重い腰を上げて、立ち上がるゴジラ老人。たどり着いた シネリーブル神戸 。
ここはアイスランド! という風景が広がる。全く樹木のない平原。草原ですらない。鉄塔だけが人工物で、送電線が空にくっきりと線を引いて、ずっと向うまで区切っているように見える。
「元気ですな。そうか、子供を育てたいんや。」 そこにウクライナから両親を失ったの少女の母になる話が舞い込んでくる。ウクライナの孤児の母になる女がひるむわけにいかない。母になる前に決定的な勝負に出る。ビラを撒き、とうとう、爆薬まで用意する。
「おいおい大丈夫かいな。そんな覆面通用せんやろ。そんなん、すぐ捕まるで(笑)。」 ところがどっこい、みごとに鉄塔を爆破。こうなると、政府、警察はもちろん、CIAまで頑張り始める。追いかけてくるのはヘリコプター、今評判の無人自動運転ドローンとかいう飛び道具。
「うん、ちょっと無理ありまんな(笑)。前近代の警察でんがな。でも、まあ、ここで終わるわけにはいきまへんわな。」 警察から逃げ出して、やってきたのは、ウクライナ。飛行機を降りると、いきなり発電所が見えて(やっぱり!これは予想してた。)、それから少女のもとへ。少女があどけないのがまたいい。
「さて、これからどうしまんの?」 そう思ってみていると・・・・。
映画が終わる、この最後のシーンにアゼン! アイスランドのツンドラ平原。送電線。鉄塔。弓矢。火花。羊の皮。羊飼い。氷の洞窟。チェルノブイリ。洪水。・・・・。
「なんか、怪しげやな。 アッそうか。これは環境保護テロの英雄譚とはちゃうな。あの女の人は、原子力の火に焼かれて、箱舟も失った人類の救い主いうわけや。そんで「たちあがった女」の受難の神話やできっと。最後のあのシーンがカギなんや。 ホンマかいな?ヨーロッパの人が思いつきそうな話やな。」
「まあ、何はともあれ歩いて帰ろう。結構ええ天気やし。そうや、大丸の裏から神戸まで行ってみよ。あの女の人も、泳いだり走ったり頑張ってたしな。」 監督・脚本 ベネディクト・エルリングソン
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