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2020.03.07
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​サム・メンデス「1917  命をかけた伝令」OSシネマズ・ミント
OS系 の映画館が苦手です。しかし、流行っている映画はこっちでやっています。そこがむずかしいところですが、先日、 ​ピーター・ジャクソン​ ​「彼らは生きていた」​ という第一次世界大戦のドキュメンタリー映画を ​シネ・リーブル​ で見て、こっちでやっている、この映画が気になりました。 ​サム・メンデス監督の「1917」​ です。​​
​​ 第一次大戦については、ドイツ側から出征した作家 ​レマルク​ ​「西部戦線異状なし」(新潮文庫)​ という小説を書いています。この小説の翻訳を読んで感動したのが40年前です。そのころ映画にもなりました。見た記憶だけがあります。それ以来の、久しぶり関心なので、よくわかりませんが、 西部戦線 というのはドイツからみて西側で、この映画も ​「彼らは生きていた」​ 西部戦線 での出来事でした。​​
​​​ 草原で寝ている二人の兵士がいます。一人が ブレイク上等兵 、もう一人が スコフィールド上等兵 です。 
 登場人物たちは イギリス軍 の軍服を着ています。そこに上官らしき人がやってきて命令を下すシーンから映画は始まりました。​​​

​​ 昼寝をしていた 二人の若い兵士 は長い塹壕を歩いて司令官のもとに連れていかれます。そこで彼らは、 ドイツ軍 の罠に落ちんととしている最前線へ作戦中止命令を伝える伝令として派遣されます。​​
​ ここで面白かったのは、ドイツ軍の意図が ​「航空写真」​ で暴かれたことと、司令部から最前線への連絡方法が ​「電話線」​ を切られた結果、無線じゃなくて、 「人」 だったということです。​
​​​​​ 「飛行機」 「電話」 も、 第一次大戦の新兵器 です。しかし、 飛行機 から、現地へ直接の連絡はできないし、無線連絡もまだなかったのでしょうか?で、結局、 「人間」 が危険とたたかうドラマを演じるというわけです。​​​​​
​ 命令を 受けた ​ブレイク上等兵​ ​スコフィールド上等兵​ が出発します。目標地点は ドイツ軍 の制圧している地域の 向こう側の地点です。刻限は明日の早朝です。遅れれば1600名の兵士がなぶり殺しになる悲劇的作戦が発動されます。​
​  ​ブレイク​ には最前線で従軍している を救うという動機がありますが、 ​スコフィールド​ には命令以外の動機はありません。カメラは二人を追い始めます。この執拗に二人を追うカメラワークがこの映画の特徴です。もちろん、見所でもあります。​
​​​ 長い長い塹壕を超え、鉄条網を超え、もぬけの殻になった ドイツ軍 の長い長い塹壕に潜り込みます。そして、この 長い塹壕がこの戦争の特徴です 。この戦争は何年にもわたって、対峙したまま塹壕を掘りあうような消耗戦だったのです。
 撤退した後の橋や街、農家や家畜がすべて破壊され、殺されているのも、残された塹壕にトラップのように爆薬が仕掛けられているのも、記録にも残されている ドイツ軍 の作戦です。​​​

 見ているぼくは、いつになく冷静です。 ​ピ-ター・ジャクソン​監督 のフィルムの予習が効いているようです。目の前で走り続けている二人の兵士が遭遇する、目を覆うばかりの危機と悲劇がお芝居に見えてしまうのです。
​​​ 予想通り、 を救いたい一心だった ​ブレイク​ は事故のように戦死し、やる気のなかった ​スコフィールド​ が本気になります。 一人ぼっちで走り出し ​​​スコフィールド上等兵​ は瓦礫の中で生き延びている赤ん坊と女性を救い、自分自身も九死に一生の危機を潜り抜けて、最後には命令を伝えます。​
 危険な命令を遂行した英雄は、戦友の兄 ​ブレイク中尉​ に遺品を渡し、一人、広がる平原を見ながら座り込みます。そして、嫌っていたはずの家族と、おそらくは恋人の写真を取り出すシーンで映画は終わりました。その時、彼は泣きはじめていたと思いました。
 ひやひや、ドキドキのシーンは満載です。映画を作っている人の戦争に対する批判の意図も、英雄視される兵士たちの「哀しさ」もよくわかります。​​

 しかし、いつかどこかで見たことがあるという不思議な印象がぬぐえない映画でした。そこがザンネンでした。
 劇場が明るくなり、いつにない高校生らしき少年たちの声が聞こえてきます。
「この話、実話なん?」
最後に出てたやん、誰かののこした手記かなんかやって。」​
​  聞こえてきた会話に、懐かしさが沸き上がってきました。
​​ 「いや、これは、やっぱり作り話やで。」 ​​
​​  おせっかいで、いいたがりだった、元教員は、さすがに声にはしませんでしたが、そう呟いたのでした。

監督 サム・メンデス
製作 サム・メンデス  ピッパ・ハリス  ジェイン=アン・テングレン 

   カラム・マクドゥガル  ブライアン・オリバー
脚本 サム・メンデス クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
撮影 ロジャー・ディーキンス
美術 デニス・ガスナー
衣装 ジャクリーン・デュラン  デビッド・クロスマン
編集 リー・スミス
音楽 トーマス・ニューマン
キャスト
  ジョージ・マッケイ(スコフィールド上等兵)
  ディーン=チャールズ・チャップマン(ブレイク上等兵)
  マーク・ストロング スミス大尉
  アンドリュー・スコット( レスリー中尉
  クレア・デュバーク(一人だけ出てくる女性)
  リチャード・マッデン(ブレイク中尉)
  コリン・ファース(エリンモア将軍)
  ベネディクト・カンバーバッチ(マッケンジー大佐)
  2019 年  119 分 イギリス・アメリカ合作 原題「 1917」
  2020 03 03・OS シネマズno5


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最終更新日  2024.05.25 19:05:31
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