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ぼくは アニメ
の 「風の谷のナウシカ」
を見た方が先でした。 1983
年
に劇場公開された映画ですが、見たのは 90
年を過ぎてからですねきっと。劇場ではなく、ビデオかテレビです。まだ小さかった 「ゆかいな仲間」
と一緒に見て感動しました。
やたら感動していると
「マンガの方が面白いよ。」
という一言を隣で見ている チッチキ夫人
に言われて、カチンときた記憶が今でもありますから。
我が家にある 第 7
巻
の 発行日
は 1995
年 1
月 15
日
ですが、日付的には阪神大震災の二日前です。
それから 25
年
、ついに読み終えました。それが昨晩の午前 2
時過ぎなのです。発売以来 1200
万部売れているシリーズだそうで、今頃読んで感動しているぼくもぼくですが、映画は 「トルメキア戦記」
の一つのエピソードに過ぎなかったのですね。
「その者青き衣をまといて金色の野に降りたつべし」 今でも、時折ふと口ずさむことがある、あの映画の、あの 「名セリフ」 は、マンガ版では 第二巻 に出てきました。それは 「風の谷」の大ババさま の口からではなく、 「土鬼ドルク」の異教の僧 が唱える 「黙示録」 というべきか 「創世記」 というべきか、とにかく、大きな物語の始まりにを予言する言葉でした。
そこから 最終巻
まで、戦いに次ぐ戦いです。マンガは戦場の ナウシカ
を描き続けます。 巨神兵
と ナウシカ
の関係も想像を超えていました。 トルメキアの王女クシャナ姫
と王国の行く末も映画では予想もできない結末でした。
第 7
巻
の最後の最後でした、 「蟲使い」
たちが 「再生の舞」
を舞い、読者のぼくの中に、もう一度この言葉が戻ってきます。なんともいえない、揺さぶられるものを感じました。
「その者青き衣をまといて金色の野に降りたつべし」 宮崎駿 は 渋谷陽一 のインタビュー( 「風の帰る場所(正・続)」ロッキン・オン )でも、 司馬遼太郎 、 堀田善衛 との鼎談 ( 「時代の風音」朝日文庫 ) でも繰り返し、思い通りではなかったアニメ版について語っていますが、マンガ版を読み終えてみると、なるほどそうかと納得がいきました。
「すすめ いとしい風よ」
遅まきながらでお恥ずかしいのですが、傑作でした。 (2020・05・28 SIMAKUMA)
追記2024・01・20
100days100bookcoversChallenge
の投稿記事を
100days 100bookcovers Challenge備忘録 (1日目~10日目)
(11日目~20日目)
(21日目~30日目)
(31日目~40日目)
という
形でまとめ始めました。日付にリンク先を貼りましたのでクリックしていただくと 備忘録
が開きます。
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