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2020.09.18
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​​ クリストファー・ノーラン「ザ・ダークナイト」こたつシネマ

​​​​​​​​​​​​ ​​​          ​ 映画.comフォトギャラリー
 ここの所、 ​クリストファー・ノーラン​ という監督の IMAX 映画 にかぶれています。いつの間にか利用できるようになっていた、「なんとかプライム」に、観てみたいこの監督の番組がありました。​​

 ぼくの感じでは、テレビで「映画」を見ると、筋を追ってしまうというところがあります。なぜそうなるのか、 IMAX とかと比べると、はっきりします。画面が小さいからでしょう。我が家のテレビ画像は、前世紀の遺物(?)ですからね。​
​​​​​ で、 ​クリストファー・ノーラン「ダークナイト」​ です。テレビで見ているとは思えないほど、引き込まれました。面白かったですね。
 見終わって、ボー然としていると、離れて、ときどき覗き込んでいた チッチキ夫人 が言いました。

「ジョーカーの映画がやったやろ。」
「うん、これで三人目のジョーカーを見たな。」

​​ そうなんです。ぼくにとっては、この映画は ジョーカー が主役の映画でしたね。もっとも 、ジョーカー を見事に演じている ​ヒース・レジャー​ という俳優さんが記憶に残ったのかというとそういうわけでもありません。で、今日はいろいろ面白かったのですが、ぼくなりの 「比較ジョーカー論」 のようなものを書いてみたいと思います。​
​​​​​​​ 昔、見た ティム・バートン監督 「バットマン」 に出ていた ジャック・ニコルソン や、一年ほど前に見た トッド・フィリップス 「ジョーカー」 ホアキン・フェニクス といった役者たちが、かなりくっきりと印象に残っているのに対して、今回の ジョーカー は、今、顔を見てもわからないと思います。​​​​​​
​​​​
 なぜ、ぼくの中で、今回のジョーカーの印象は違うのでしょう。そこに、この映画の面白さがあると思いました。
​​​​​​​​​​​​​​ ぼくにとって ​ジャック・ニコルソン​ は、初めて見た 「チャイナタウン」 の探偵役以来、 「イージー・ライダー」、「カッコ―の巣の上で」 しかり、 「シャイニング」 しかり、年を取ってからの 「恋愛小説家」 に至るまで、

「狂気の人」

でした。だから、あの映画で ニコルソン が演じた 「ジョーカー」 姿に、こんなものだろうと思いました。​​​​​
​​​​ 画面に映る ニコルソン ジョーカー は始めっから 「狂気」 なのであって、映画は

「狂気」が「悪」を演じる面白さ

​  を映し出していたように思います。
​​ 二人目の ホアキン・フェニクス ジョーカー には感心しました。精神的な桎梏の世界から、一気に 「悪」 という 「狂気」 へと上りつめてゆく演技は見ものでした。
​​​​​​
​​​​​​​ 要するに、 ニコルソン フェニクス の二人は 「狂気」 をいかに演じるかをやっていたように思うのですが、この ​「ザ・ダークナイト」​ ジョーカー は、どこか違うと思いました。​​
​​ この映画の ​ヒース・レジャー​ という役者は 「悪」 そのものを純粋に演じる、いいかえれば、

「悪」の論理

 ​ を演じていればよかったのではないでしょうか。​​
​​ 一番象徴的なのは札束の山を燃やすシーンでした。このシーンはアメ・コミ的な 「正義」対「悪」の構図 が吹っ飛んでしまった瞬間だと思うのです。それは、ようするに映画が原作から離陸していった瞬間だったと思うのですが、この時にぼくに怖ろしいかったのは、 ジョーカー の演技ではなくて、これを脚本に書き込んだ ​ノーラン兄弟​ でした。​​​​​​
​​
​​​​​​​ ぼくは、

「悪」が「重奏低音」のように響き続けているこの映画

​  でなら、 ジョーカー 「かわいらしい少年」 にやらせればもっと怖かったんじゃないかと思いました。 「悪」 が、 狂気 などというものを必要としなくなった世界ですからね。
 「悪」そのものに化身した ヒース・レジャー も、中々な演技ったのですが、ぼくにははさほど印象に残りませんでした。多分、映画の論理に揺さぶられてしまっていたからでしょうね。
 しかし、この映画が世に出て 10 年、現実の「悪」は、陳腐な「小悪」の顔をしながら、この映画のジョーカーを模倣し始めているように思うのですが、杞憂でしょうか。​​​​​

​​​ テレビで見た直後、 ジョーカー だった ヒース・レジャー が、この映画とともに亡くなってしまっていることを知りました。なんだか、映画の中のような話で、ショックでした。​​​​
 まあ、それにしてもこの監督は見せてくれますね。感心しました。​​​​​​​​ ​​​

​   ​監督 クリストファー・ノーラン
  原案 クリストファー・ノーラン  デビッド・ S ・ゴイヤー
  脚本 ジョナサン・ノーラン  クリストファー・ノーラン
  撮影 ウォーリー・フィスター
  美術 ネイサン・クロウリー
  編集 リー・スミス
  衣装 リンディ・ヘミング
  音楽 ハンス・ジマー  ジェームズ・ニュートン・ハワード
  キャスト
     クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン・バットマン)
     ヒース・レジャー(ジョーカー)
     アーロン・エッカート(ハービー・デント検事・トゥーフェイス)
     マイケル・ケイン(アルフレッド)
     マギー・ギレンホール(レイチェル・ドーズ)
     ゲイリー・オールドマン(ゴードン警部補)
     モーガン・フリーマン(ルーシャス・フォックス)
     モニーク・ガブリエラ・カーネン(ラミレス)
     ロン・ディーン(ワーツ)
     キリアン・マーフィ(スケアクロウ)
     チン・ハン(ラウ)
     ネスター・カーボネル(ゴッサム市長)
     エリック・ロバーツ(マローニ)
  2008 年・ 152 分・アメリカ 原題「 The Dark Knight
  ​日本初公開: 2008 8 9
  2020 09 12 こたつシネマ​​no3
​​​​追記2020・09・17
 ここで追記というのも変なのですが、 「ダークナイト」 「ノーラン兄弟」 が描いて見せた「正義」と「悪」について、「悪」にはたしかに感心しました。しかし、この「悪」に対する「正義」の描き方は、これでよかったのでしょうか。​​

 現実の社会で「正義」だと信じられている「正義」を問い直すことが、この映画では「テーマ」なのかもしれないと、当てずっぽうをかましながら、では、新たな「正義」の可能性はどこにあるのでしょうね。 サンデルさん 「新しい正義の話をしよう」 とかがウケたことがありますが、そのあたりも含めて、考え始めないとヤバい感じが、この映画を見た後、わだかまっているのですが。
​​ ああ、 ホアキン・フェニクス ​「ジョーカー」 ​の感想は、ここからどうぞ。​​

追記
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最終更新日  2024.04.13 01:22:08
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