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星落秋風五丈原 土井晩翠 島崎藤村 の 「初恋」 という詩がありますが、 「まだあげ初めし前髪の」 の、あの詩と同時代の作品ですが、まあ、対照的ですね。
祁山悲秋の風更けて
陣雲暗し五丈原
零露の文は繁くして
草枯れ馬は肥ゆれども
蜀軍の旗光無く
鼓角の音も今しづか
丞相病篤かりき
さ筵や待つ夜の秋の風更けて月を片敷く宇治の端姫 新古今 のあの歌人だったのですね、犯人は。
衆視のなかはばかりもなく嗚咽して君の妻が不幸を見せびらかせり 中条ふみ子 の、この二つの短歌を上げた後、乳癌末期で死の床にある歌人と、東京の編集者との間で交わされた「愛の手紙」の謎についてです。
冬の皺よせゐる海よ今少し生きて己の無惨を見むか
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