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2023.05.12
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​​ 小澤征爾・武満徹「音楽」(新潮文庫)その1
武満徹 という音楽家の名前を初めて知ったのは、これがはっきり覚えていますが、高校2年の時です。​
​​高校2年に進級した時です。大学を出たばかりの社会科の先生が「倫理社会」の担当になりました。何がきっかけだったかは定かではありませんが、まあ、ナツイタとしか言いようのない懐きかたで、高校の近所だった、その先生の下宿に繰り返し押しかけ、書棚に並んでいる蔵書を物色し、持ち帰るようになったのですが、その時、持ち替えった本の一冊が 武満徹 「音、沈黙と測りあえるほどに」(新潮社) でした。​​
 クラッシックとか、現代音楽とか、いう前に、そもそもラジオしかもっていなかった田舎の高校生だったわけで、音楽とは文字通り無縁な 16歳 が音楽と出会ったのも、その先生のお部屋のステレオ・セットによって、だったわけで、 武満徹 のたの字も知らなかったにもかかわらず、何故、 「音、沈黙と測りあえるほどに」 だったのかは、今となっては謎ですが、お借りして読んだことは間違いありません。
 その本で 小澤征爾、谷川俊太郎、滝口修三、ジョン・ケージ、大江健三郎、安部公房、 という人たちの名前を初めて知りました。
​​ 今、こうして思い出しながら、つくづく今は便利な時代ですね。高校2年生で名前を覚えた 武満徹 小澤征爾、ジョン・ケージ 「音」 に出合うのは、それから3年後、大学生になって、その先生から、入学のお祝いということで、お使いになっていたステレオ・セットのアンプとスピーカーをいただき、ターン・テーブルを買い足して聴いたのが 小澤征爾 チャイコフスキー ポリーニ ショパン でした。​​
武満徹 とか ジョン・ケージ なんてレコードを探すのが、まず、大変でした。二人のレコードは、その方面が得意な友達の下宿で聞いた記憶があります。
 それに引き換え、今では 「ノヴェンバー・ステップス」 であろうが、 ジョン・ケージ であろうが、 ユー・チューブ とかをチコっとすれば聴けるわけで、 小澤征爾 なんて、いつのどんな演奏でもアクセスできます。すごいものです(笑)。
 で、まあ、そういう 50年前 の思い出を呼び起こしてくれたのがこの本でした。
小澤征爾 武満徹 1981年 対談 「音楽」(新潮文庫) です。 1935年 生まれの 小澤征爾46歳 1930年 生まれの 武満徹、51歳 です。文庫本ですが、懐かしい写真がたくさん入っています。 目次 はこんな感じで、かなり幅が広くて率直な発言が山盛りです。​
【目次】
I
音楽との最初の出会いは?
受け身の音楽は音楽ではない
日本人の耳、西洋人の耳
教えることは麻薬的
歓びが湧いてくる
音楽の聴き方、習い方
愛がたりない
II
北京のブラームスから
甘ったれた日本の音楽社会
中国音楽の新しい顔
芸術家は千人の外交官
僕の先生 斎藤秀雄、ミュンシュ、カラヤン
最後の演奏会
僕の恩師 清瀬保二、ストラヴィンスキー、メシアン
土地固有のオーケストラ
III
同時代の音が聴こえる
国家と芸術家
「御上の音楽」意識とオペラ座
みそ汁とパスポート
社会主義国と音楽家
二人のゼルキン氏

​​で、 後記 武満徹 解説 細野晴臣 が書いています。それに加えて、お二人の 年譜 ディスコグラフィ がついていますが、さすがにこれは古いですね(笑)。
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ で、内容ですが、今から 40数年前 の対談です。 世界の音楽シーン ​​に躍り出た お二人 が、 「日本」 という極東の島国から飛び出して、海の向こうで活躍し、海の向こうを直接見た眼で、当時の 「島国の音楽シーン」 を振り返り見て、忌憚なく語り合っているのが、まずは、絶対的な面白さです。
世界標準 という価値観に立った視線が 「日本」 というローカルを批評する 生の言葉 が、初めて、 日本人の口 から聞こえてくるのは、当時は、新鮮な驚きだったと思います。それが、今では当たり前になったといえるかどうか、そこが問題ですが、たぶん言えませんね。
 で、そのことに気づかせてくれるのが、この対談を、 2023年 の、 、読む、一番の価値かもしれません。交通手段であれ、インターネットであれ、 ​​海の向こうの世界​​ はすぐそこにあると思い込み、 世界標準 で生きていると考えたがっているのが現在の 日本 だと思います。しかし、 世界標準 の価値観を維持するだけの 歴史や社会、文化 に対する基本的な常識を、急速に失いつつあるのが、この 島国 の現実ではないのか、そういう問いをふと浮かべさせてくれる 対談 でした。
 具体的に興味深く読んだところは、 その2 で、そのうち報告しますね。じゃあ、今日はこれで。バイバイ。
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最終更新日  2023.05.28 01:31:14
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