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2023.05.19
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​​八木重吉「明日」 鮎川信夫「近代詩から現代詩へ」(思潮社)より ​​
 「明日」 八木重吉
まづ明日も眼を醒まさう
誰れがさきにめをさましても
ほかの者を皆起すのだ
眼がハッキリさめて気持ちもたしかになったら
いままで寝てゐたところはとり乱してゐるから
この三畳の間へ親子四人あつまらう
富子お前は陽二を抱いてそこにおすわり
桃ちゃんは私のお膝へおててをついて
いつものようにお顔をつつぷすがいいよ
そこで私は聖書をとり
馬太伝六章の主の祈りをよみますから
みんないつしよに祈る心にならう
この朝のつとめを
どうぞたのしい真剣なつとめとして続かせたい
さあお前は朝飯のしたくにとりかかり
私は二人を子守してゐるから
お互いに心をうち込んでその務を果たさう
・・・・・・・
​ ​​​​ 鮎川信夫 の​ ​「近代詩から現代詩へ」(思潮社)​ ​という解説集を案内しましたが、その 「八木重吉」の項 で取り上げたのは 「明日」 という詩でした。​​​​
 まず、こんなふうに詩人のプロフィールを語ります。
 内村鑑三 に私淑し、キリスト教徒として敬虔な信仰生活を送ったといわれる 八木重吉 は、わずか 二十九才 の若さで病没しているが、生存中に書かれた詩は意外に多く、七百篇を越えるといわれている。折りにふれての感懐が、日記でもつけるように次々と短詩のかたちでメモされていったという印象をうける。
 誰かに読ませるためというよりも、自分自身の悟りのために書かれた詩である。
​  で、詩が紹介され、こんな解説がサラッと記されています。
「明日」 という詩には、作者の実生活の意識がかなりはっきりあらわれていて同情をひく。神を信じ、愛を信じ、生きることに希望を見出してゆく詩人の一途の心が、ごく自然な形で表現されている。
 しかし、 八木重吉 詩の底に流れる寂寥感 はどこからくるのであろうか。天気のいい昼間に、涙をにじませている作者の姿は、いかにも痛ましい。あまりにも信じすぎている人間の無垢の心が、それに応えることのできない現実の貧しさを洗いだして、そこにさむざむとしたスキマをつくっている。
​  ​​​この、短い評言を読みながら、 八木重吉の詩 はどの詩を読んでもさびしい、 そう読んで間違いなかったんだという安心感のようなものに浸りながら、 ​あまりにも信じすぎている人間の無垢の心が、それに応えることのできない現実の貧しさを洗いだして、そこにさむざむとしたスキマをつくっている。​ という結語に唸るのでした。​​​
​​​​​​​​​​​​​  八木重吉 が結核で亡くなったのは 1927年(昭和2年)10月26日 だそうです。 「明日」 の中に 「富子」 として名前が出てくる妻 登美子 は、 重吉亡き後 、残された二人の子どもを女手一つで育てますが、 桃子を1937年(昭和12年)、陽二を1940年(昭和15年) 、それぞれ結核で失います。ただ、彼女自身は、その後、歌人の 吉野秀雄 と再婚し、 1999年 まで生きられたそうです。 彼女の遺骨 1967年に亡くなった 夫、 吉野秀雄の遺言 で、 八木重吉 の墓に分骨され埋葬されているそうです。胸打たれる話だと思いました。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

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最終更新日  2023.10.15 09:51:51
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