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「なあ、毎日、満員らしいで、 森達也 。」 まあ、そういう状態だったこともあったのですが、 元町映画館 の 最終日 に、何とか起きだして出かけたのですが、受付で場内を覗くと満席状態で、萎えました。
「ええやん、ちょうど体もおかしいし。」
「夏バテかなあ?」
「映画館やなくて、お医者さん行っといでって。」
「うん、もうちょっと、じっとしててアカンかったらな。」
「こら、あかんわ。また、来るわ。」 それから1週間がたって、今度は シネリーブル です。
「お大事になさってくださいね。また待ってますよ。」
トホホ…
「行ってくるわ。」 で、現地の実態は 20人 でした。評判の大波も収まったようです(笑)。
「お客さんは?」
「ネットで予約見たら3人くらいやから、大丈夫!」
「大丈夫やった?」というわけで、みんなしゃべってスッとしました(笑)。
「うん、神戸まで歩いた。」
「で、おもしろかったん?」
「うん。ほかの人にはすすめんけど、あんた、見てきたらええと思うで。」
「罪もない人が殺されるんやろ。」
「うん、 何の罪もないのに差別されてる人らが、普通の人によってたかって殺されんねん 。」
「やろ。」
「でもな、その、殺される行商の人らの大将してる 瑛太 っていう人がな 「朝鮮人やったら殺してもええんか!」 って、実に見事な啖呵切んねん。絶対泣くで!」
「あの子、最近、ええ感じになってるやろ。」
「うん、でもな、 森達也 な、今の世間に向かって啖呵切りたかったんやと思うねん。」「ふーん」
「他のセリフやシーンは、なんやかったるいねん。」
「どういうこと?」
「今、ボクな、 大江 の 同時代ゲーム 読んでるやろ、 「村」、「国家」、「小宇宙」 と並べて、 壊す人 いう太字のインテリを登場させんねんけどな、この映画もな、 シベリア出兵、大正デモクラシー、在郷軍人会、日清・日露の英雄噺、出征後家の浮気や留守居の嫁、舅の姦通噺 を出してきて、そこに 朝鮮帰りのインテリ と デモクラシー・ボケ の若い 村長持ってきて、あの時代の 「村」 の実態とか描いてていくねんけど、かったるいねん。図式やねんな、どっか。まあ、今の時代に村を描くとそうなんねやろうけどな。」
「 朝鮮帰り って?」
「うん、多分、高等師範学校出て、朝鮮で先生して、向こうの大きな会社、あの当時屋から国策やな、その重役令嬢と一緒なって暮らしてたんやけど、実際あった 朝鮮人の虐殺事件 にかかわって、 壊れた人 になって帰ってきた役を 井浦新 いう人がやってんねん。令嬢は 田中麗奈 いう人らしいけど、ほら、浮気して話題になった、誰やったっけ、男前。」
「 東出君 か?」
「そうそう、その 東出君 が、その女の人と、夫がシベリアで戦死した女の人と二股する役で出てた(笑)。」
「なんやそれ?」
「 瑛太 はカッコええねんけど、 東出 いう人は、まあ、 利根川の渡し守 には見えへんかったな。で、先生やめて百姓するというってる人はな。」
「 井浦? 」
「そう。で、虐殺にかかわって、不能になってんねん。どんくさいやろ。」
「なんともよういわんわ。」
「でも、やつがインポになった理由を、離婚して出ていくいう 田中麗奈 にいうねんけど、その時、 『日本人は朝鮮人に日本語押し付けて、自分は朝鮮語なんて何も知らへん。ぼくは、それが嫌やったから朝鮮語勉強した。』 そういうて、いきなり、虐殺の現場で通訳させられた朝鮮語を大声で暗唱するねん。そのセリフな、画面見てても、何にもわからへんねん。わざと字幕つけへんねん。あっこも 森達也 やな。見てる人にな、まあ、ボクも含めてやけど、 『あんたら朝鮮語なんか何にも知らんくせに、勝手なこと言うてるやろ!』 って、ここでも、やっぱり、啖呵切ってんねん。」
「ふーん。」
「 『あん時と、なんにも変わってへんやんけ。』 やな。で、あいかわらず、 『朝鮮人やったら殺してもええんか!』 やねん。な、 森達也 やろ。」
「ちょっとわかってきた。」
「な、見といて悪ないで。チラシの絵もそうやけど、なんか 竹久夢二 みたいなシーンでHするのは、まあ、だるいけどな(笑)」
完全復活です!(笑) 監督 森達也
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