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2020.06.15
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第1話「記憶を失った公主」

漆黒の夜、雷雨の中を黒衣の娘が馬で駆けていた。
娘は黒い鬼面の一群に追われ、連弩(レンド)から乱射される矢をかわし、飛びかかって来た追っ手を蹴り飛ばす。
しかし追っ手を振り切ることができず、やがて鬱蒼とした竹林へ逃げ込んだ。

鬼面の追っ手たちが竹林を捜索していると、やがて娘が乗り捨てた馬がいた。
追っ手たちは馬を降りて剣を抜き、付近を警戒する。
その時、待ち伏せしていた娘が襲撃、次々と惨殺した。
娘はついに全ての追っ手を片付けたが、そこに外套を目深にかぶったひとりの男が現れる。

「逃げられると思っているのか…」
すると娘はそのまま意識を失ってしまう…。

黒衣の娘は見知らぬ場所で目を覚ました。
すると高貴な身なりの男が駆けつけ、やけに親しげに声を掛けてくる。
「嫁ぐのが嫌だからと逃走するとは…己を痛めつけて満足したか?」
「あなたは誰?ここはどこ?」
「容楽(ヨウラク)?」

やはり劉(リュウ)侍医の不安は的中した。
公主は脳に傷を負い、記憶を失ってしまったらしい。
「ここは西啓(サイケイ)の皇宮、朕は西啓の主である
 そなたは朕の妹で西啓の容楽公主だ…」

「案ずるな、侍医の話では薬を飲み続ければ記憶は戻るそうだ」
皇帝は自ら薬をくれた。
しかし娘はまだ誰も信用できず、薬を拒む。
「ゆっくり休め、気が向いたら服薬を…」
皇帝はそこで帰ることにしたが、娘は皇帝を試すようにわざと薬を盆ごとひっくり返した。

「容楽、皇兄が約束しよう、必ず記憶を取り戻させてやる、ひとまず養生しなさい」

娘は床を離れたが、まだ自分が容楽だと信じられなかった。
しかし何か思い出そうとすると激しい頭痛に苛まれる。
「何も思い出せない…私は誰なの?」
その時、娘は自分の手の平にまめができていることに気づいた。
公主の手になぜまめが…。

娘は庭園の散策に出た。
侍女・泠月(レイゲツ)の話では自分は皇帝にとって唯一の妹で、皇帝は政務がどんなに忙しくても妹を忘れたことがなく、自分も兄を頼りにしていたという。
しかし娘は隙を見て逃亡、すると道すがら侍女や宦官たちが自分の姿を見るなり、その場で拝礼した。
「公主…」
「私、本当に公主?」
驚いた侍女や宦官たちは粗相があったと誤解、いきなり平伏する。
娘は戸惑い、逃げるように立ち去ったが、運悪く皇帝と出くわした。
「今日は顔色が良い、連れて行きたい所がある」

容斉は容楽を茶室へ連れて行った。
「記憶を取り戻したければ協力する、だが、先ほどのような軽率な行動はせぬように…」
実はこの茶室は容楽の一番好きな場所だった。
茶道の腕前では容楽に勝るものは宮中にいないという。
「試してみよ」
そこで娘は茶を入れてみたが、何も聞かなくても不思議と手順を踏まえて茶を入れた。
しかも確かに自分で入れた茶が美味しい。
「ほら、記憶を失っても以前の好みや習慣などは身体が覚えているものだ」
容斉は心配しなくてもいずれ何もかも思い出すと励まし、容楽の好物だった茶菓子を勧めた。
娘はひとつ手に取ったが、やはり警戒して口にはしない。
しかし容斉はとがめず、今度は容楽が好きだった曲を弾いてみることにした。
「よく演奏をせがまれた、ここで琴を奏で、茶を味わっている時が最も楽しかった…私はそう思う」
容斉は妹のために琴を弾いてくれた。
娘は自然と耳を傾けたが、やはり記憶は戻らない…。

娘は自分の部屋で何か手がかりになりそうな物を探した。
すると書巻の間から紙片を見つける。
…維(コ)れ以て永く傷まざらん
…維れ以て永く懐(オモ)わざらん
娘は自分でその詩を書いてみたが、どうやら自分の筆跡ではない。
そこへちょうど泠月が薬を持ってやって来た。
「泠月、これは私の字?」
「…そうです、以前、書いておられました」
娘は困惑し、紙片を袖に隠したが、そこへ皇太后の来訪を知らせる先触れが聞こえた。

泠月は慌てて公主を座らせ、皇太后を迎えた。
現れたのは仮面で顔を半分隠し、威圧感のある皇太后だったが、やはり覚えていない。

すると皇太后はいきなり容楽を捕らえるよう命じた。
「西啓と北臨(ホクリン)の結盟は決まったこと、そなたは北臨へ嫁がねばならぬ、連行せよ!」

容斉はひざまずき、母が来るのを待った。
そこへ皇太后が容楽を連れてやって来る。
容斉は容楽が記憶がないため、輿入れは当分、見合わせて欲しいと嘆願した。
しかし西啓は内乱で疲弊し、宸(シン)軍が国境に迫っているというのに応戦も不可能、転覆の危機に瀕している。
「北臨と結盟すれば宸軍は腹背に敵を受け、退散しましょう
 なぜ陛下はいまだに決断なさらぬのか?」
「戦の件は改めて対策を考えます、ただ容楽の輿入れはもう少し考えさせてください」
「結局はかばいたいのですね…
 かつて哀家はそなたを許し、公主に封じてやったが、そなたを殺そうと思えばいつでもできる」
「母后、いけません!」
「輿入れは7日後です、さもなくば哀家が毒酒をあおるまで」
「母后!なぜそこまで…」
「陛下、この者を北臨に輿入れさせるか、骸となった母と対面するのか、お選びなさい」

その夜、容斉は容楽を宦官に扮装させ、馬車に乗って復安(フクアン)門から城を出た。
「今から行く所に到着すれば、すべてが分かる」
やがて馬車は人里離れた山あいの山荘に到着する。
すると娘は木彫りの人形に気づき、記憶の断片が蘇った。
「そなたはここが好きで一時、住んでいた…」
確かにかすかにここに住んでいた自分の姿が脳裏に浮かぶ。
そこで娘は隠し持っていた紙片を出し、これを知ってるかと言いたげにちらつかせた。
「永く傷まざらん、懐わざらん」
「どうして分かるの?」
容斉は隣の部屋に案内し、壁に飾られた同じ詩の書を見せる。
実は書も紙片も容斉が書いたものだった。
「そなたは私の字を好み、手本にしていた」
容斉はその証拠に卓の上に残っていた容楽が暇に飽かせて写した書を見せる。
その時、娘は確かに自分がここで筆を走らせていたことを思い出した。
「この小屋は馴染みがある、皇宮で育ったはずなのに…皇宮は見知らぬ場所のように感じるわ」
「冷宮で育ったからだ、そなたの母は位の低い妃嬪だったが、父上の不興を買い冷宮送りに…
 すでに身ごもっていたため、冷宮でそなたを産んだ」
「はあ~どうりで太后が私を疎むわけね~」
「母上は顔を負傷して以来、人が変わってしまった…」
「なるほど~」
娘は何気なく手の平のまめを見たが、容斉がその理由を知っていた。
「そなたは辛酸を嘗めてきたが、屈しない性格でね
 母君を恩人と慕う内侍にこっそり武術を習っていたのだ」
「私は落ちぶれた皇族なのね?どうりで手にまめが…」
「幼い頃、そなたと初めて会った時、こう言われた…″あなたをいじめる者は私が絶対に許さない″」
「そうだったの?」
「辛い過去を教えたくはなかったが、信用してもらうためにやむを得ぬ
 形あるものは変化する、己の心を信じよ、私はこの世でそなたの幸せを最も願う者だ」
容楽がうなずくと、容斉は紙片を返した。

容斉は笑顔が戻った容楽に安堵し、容楽が好きだった花を見せた。
しかしその時、黒衣の刺客が現れる。
外では侍衛・蕭煞(ショウサツ)が応戦したが、多勢の刺客を阻むことはできなかった。
容斉は容楽を守りながら戦っているうち肩を斬られ、掌(ショウ)を受けてしまう。
すると容楽は自然と身体が反応し、見事な武功で刺客たちを片付けた。

蕭煞が駆けつけ、皇宮に帰って手当てするよう進言した。
容斉は激しく喀血したが、容楽を逃がすのが先決だと訴え、深手を負ったまま馬車に乗り込む。
しかし容斉が意識を失い、驚いた容楽は蕭煞に皇宮へ引き返すよう命じた。

皇帝が危険を顧みず妹を逃がそうとしたため、宸国の刺客に襲われた。
皇太后は蕭煞に罰として杖刑(ジョウケイ)80回を命じ、容楽を連れて永陽宮を出る。
そこには兵士たちが整列していた。
「我が西啓は土地が不毛で兵力が足りず、長引く戦乱で国庫はひっ迫…
 力を蓄えるべきなのに見てごらんなさい?新たに集めた兵たちは老いぼれや手負いの者ばかり
 凶暴な宸軍や尉(イ)軍と対峙させれば、生きて帰れぬのは明白よ」
容楽はようやく自分が嫁がねばならない理由を知った。
まさか自分の肩に国の命運がかかっていようとは…。
しかも兄は病の身を押して大臣たちの嘆願を拒み、自分を嫁がせまいと奮闘した。
容楽はそんな兄の恩情に心打たれ、国を守るために自ら北臨へ嫁ぐと宣言する。
そしてようやく警戒心を解き、記憶の回復に効果があるという薬を飲み始めるのだった。

その日、容楽は化粧台に紙片を挟んでおいた。
泠月は届いたばかりの豪華な花嫁衣装を見せに来たが、公主は背を向けたまま黙っている。
「申し訳ありません、公主…陛下のことを心配なさっているので?
 喜ばせたかったのです…公主、機嫌を直してください」
「ハァー、今度、西啓に戻れるのはいつかしら…」
「西啓が強くなれば戻れます」
すると泠月は身寄りのいない自分ならどこでも生きて行けるという。
容楽はこれからも自分のそばにいて欲しいと頼み、そしてついに北臨へ出立する日を迎えた。

容斉は容楽を輿まで見送ると、自分が幼い頃から身につけていた玉佩(ギョクハイ)を贈った。
「朕の代わりにそなたを守ってくれよう」
「あまり心配しないで、皇兄も身体を大切に…」
すると容斉は蕭煞を今日から容楽の侍従に任じ、しっかり護衛するよう命じる。
そして最後に容楽を抱きしめ、別れを惜しんだ。



公主の婚礼の長い隊列は一路、北臨へ向かった。
すると道すがら、泠月と蓮心(レンシン)が公主の政略結婚について噂話をしている。
「黎(レイ)王は北臨の皇帝に溺愛されているとか、お顔立ちも端正だそうよ?」
「だったら、なぜいまだに誰も娶ってないの?」
「それは~私にも分からないわ」
容楽は輿の中で2人の話を小耳に挟みながら、容斉から聞いた情報を思い出していた。
『北臨の黎王・宗政無憂(ソウセイムユウ)はあまり朝廷に姿を見せぬらしい
 だが北臨から届いた密書によると、この黎王殿下は慎重でかなりの策士のようだ
 この前、北臨大将軍の傅筹(フチュウ)が南境で10万の反乱軍を3万の兵で制圧した
 少人数で勝てたのは黎王の妙計のおかげだ』
その時、容楽は嫁ぐ相手としては悪くないと笑った。

北臨の皇宮に西啓から長公主が到着した。
しかし黎王は出迎えもせず、なぜか弟の陳(チン)王・宗政無郁(ソウセイムイク)が現れる。
「陳王にご挨拶を…」
「公主は風変わりな醜女ゆえに婚期を逃したと聞いている
 だが声は意外にも聞こえがいい」
「…蓮心?」
すると蓮心が輿の帳を上げた。
「陳王殿下に褒められるほどの声音ではありません…ふふ」
「…公主は横暴でわがままと言う噂だが、それほどでもなさそうだ
 最低限の礼儀と身の程はわきまえている」
陳王は仮面をつけた公主にいささか驚いていたが、その時、皇帝からの命が届いた。

皇帝・宗政允赫(ソウセイインカク)は長公主を先に参内させた。
すると皇太子・宗政筱仁(ソウセイショウジン)がなぜ仮面をつけているのか尋ねる。
「西啓の風習で、仮面は婚礼の日に新郎が外すのです…陛下、お許しを」

そこへ宦官が駆けつけ、黎王は休んでいるので来れないと報告する。
皇帝は陳王に禁衛軍の向(コウ)統領を連れて黎王府へ向かい、何がなんでも連れて来いと命じた。
「連れてこなければ生涯、西郊で皇陵の墓守をせよ」

しばらくすると陳王が黎王を連れて戻って来た。
しかし…。

つづく





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最終更新日  2020.06.29 21:46:21
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