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2021.06.03
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カテゴリ: 本国配信ドラマ



第5話

龍王の胸に耳を当てた流螢(リィゥイン)はその鼓動の速さに驚いた
すると尉遲龍炎(ユーチーロンイェン)が芝居で聞いた話では好きになると動悸が激しくなるという
流螢は芝居などあてにならないと言ったが、急に胸が高鳴った
「…そなたもドキドキしているのか?」
龍炎は流螢の動悸に気がついたが、流螢は気恥ずかしくなって歩き出してしまう

羅酆(ラホウ)閣では青青(チィンチィン)がふて腐れながら掃除をしていた
その時、偶然、居眠りしている閣主を見つける

雪阡尋(シュェチェンシュン)は起きていたが、青青がどうするつもりか見届けることにした
すると青青はしゃがみ込んで閣主の顔をまじまじと眺める
間近で見ると美しく滑らかな肌、青青は思わず閣主の頬に触れ、天上でも地下でも人間でも完璧としか言いようのない容姿だと感心した
雪阡尋は青青の独り言を聞きながら、なぜかまたふいに記憶の断片がよみがえって来る
( ˘ω˘ )b<こんなにハンサムなのに惜しいわ__だって性格が腐ってるもん
その時、急に雪阡尋が目を開けた
(; O_O)ピキッ
驚いた青青は閣主が本当は優しい人だと知っているとごまかし、逃げるように出て行ってしまう
雪阡尋は青青に怒るよりむしろ、記憶の断片に現れる青色の人影が気になった

流螢と龍炎は酒楼で食事を取った
すると給仕が店からのサービスだと言って榴莲(ドリアン)酥と梅子糕を置いて行く

「あなたも好きじゃないでしょう?」
「いいや、好きだよ」
流螢はそんな龍炎の優しさに感激しながら、梅子糕を食べ始める
すると隣の席の恋人同士が持っている折り紙を羨ましそうに眺めた

再び旅を始めた流螢と龍炎

「尾も動くぞ」
「本当だ!すごいわ!これどうやって折るの?」

「紙龍は唯一無二、この世界でそなたにしか渡していない」
「持っているのは私だけなのね…大切にするわ」
「小流螢…」
龍炎は手を伸ばしたが、流螢は咄嗟に避けてしまう
「あなたが私の名前を呼ぶ時、きまって頭を撫でようとするんだから」
「…勝手に手が動いてしまうんだ、こうやって…小流螢…(スッ」
龍炎が再び手を伸ばすと、流螢はそのまま大人しく頭を撫でられた

青青が門を掃除していると、冰星(ビンシン)が現れた
美しく着飾った冰星に興味津々の青青、近くで見ると冰星の額には可愛い桃花の印が描かれている
実は冰星は蟠桃(バントウ)会に招かれたのだ
青青は一緒に行きたいと懇願したが、当然、認めてもらえるはずがない
落胆する青青、その時、ふと良いことを思いついた

流螢と龍炎は次の町に間に合わず、その夜は野宿することになった
すると怪我が治った猫の花点(ファディェン)が嬉しそうに木に登って爪研ぎすると、元気よく走って行ってしまう
寂しそうな流螢を見た龍炎は夏侯(シァホウ)府へ連れて帰るか聞いたが、流螢は花点の好きなようにさせるとあきらめた
「私は絶対にこんなことはしない、そなたから離れたりしないよ、ずっと世話になる」
「…本当に?でも私はずっと小姐のそばにいなきゃらならないから」
「だから何だ?そなたの小姐に私の恩返しを阻止することはできまい」
「また恩返しかよ…(ボソッ」
「尉遲龍炎、千年来、嘘を言ったことはない、あ、添い遂げる前に情の品を交換するんだったな?」
そこで龍炎が法術を使うと、流螢は物語のお姫様の格好に早変わりし、落英谷に立っていた

龍炎は夢のような場所で情の品を交換すると本に書いてあったと言った
そこで何が欲しいか尋ねたが、流螢は困惑する
「いつもこうして恩返しするの?」
「これまでに恩人がいたことはない、君だけだ(キリッ」
「お、おぅ…」
流螢は自分が龍炎にとってただの恩人に過ぎないと悟り、何もいらないと断ってしまう
「そなたの名前は流螢、だからたくさんの螢を贈ろう」
すると龍炎は落英谷の夜空をいっぱいの螢で満たした
「何て美しいの!」
目の前に広がる幻想的な空間に心を奪われる流螢、すると龍炎が流螢の手を取った
「これはそなたを思う私の心のほんの一部を見せたに過ぎない」
自然と顔が近づく龍炎と流螢、しかしふと龍炎が大事なことを思い出す
「結婚する前なのに…その…」
「はっ!」
流螢は急に我にかえり、そろそろ休みたいと言った

青青は自分の流星痕に桃花の絵を書こうと思いついた
しかし化粧品を見てもどれを使えばいいのか分からない
そこへ閣主がやって来た
てっきり叱られると思った青青だったが、雪阡尋は自分が手を貸してやるという
すると雪阡尋は流星痕の周りを真っ黒く塗りつぶし、大きな黒い影を書いた
期待に胸を膨らませて鏡を見た青青だったが呆然、思わず大粒の涙がこぼれる
雪阡尋は青青の涙を見て急に胸がしめつけられたが、その理由は分からなかった
「ただの冗談だ、そこまで悲しまずとも…」
「この流星痕のせいで私は何度も嘲笑されてきました、それをさらに大きくしたんですよ?
 私は小妖だけど自尊心はあります、ただ美しくなりたいだけなのに、こんな嫌がらせするなんて」
「我…不慣れなものでな、やり直そう」
雪阡尋は今度は流星痕を利用して美しい蓮の花を描いた
本当は感激した青青だったが、まだ閣主を許す気になれない
「わっ私の方がもっと上手く描けるんだからっ」
「そうか、本座は多忙なんでな、自分でやるといい」

実は雪阡尋は描き直す時、法術で流星痕を消そうとしていた
しかし何度、術をかけても青青の流星痕は消えず、恐らく元神に刻まれていると気づく
青青はやはりただの小妖ではないようだ
すると不思議なことに雪阡尋と青青はお互いにどこかで会ったような気がすると感じていた



龍炎は法術で寝台を出し、流螢を眠らせた
しかし流螢は胸の高鳴りがおさまらず、結局、起きてしまう
すると龍炎の姿はなく、屋敷に置いて来たはずの愛読書″千年遇龍″が落ちていた

龍の姿に戻って空を飛んでいた龍炎が戻って来た
「これは私の一番お気に入りの物語よ?あなたが持って来てくれたの?
 ここに出てくる龍王はとても素敵なの」
嫉妬した龍炎は挿絵の龍王の衣服をまとい、自分こそ銜燭(カンショク)龍の末裔、正真正銘の王だと言う
すると龍炎は法術で本をパラパラめくり、ある場面を見せた
「本では龍王が人を背中に乗せて空を飛んでいる、なぜそなたは怖がるのだ?」
「この本では龍王が自分の愛する人を守っているの」

「do you trust me ?」
「what ?!」
「do you trust me !」
「y-yes ?」

|ω・`)ここでまさかのネバーエンディングストーリーとアラジンのコラボw

龍炎は物語と同じように白竜に戻って流螢を背中に乗せて空を飛んだ
あれほど恐ろしかった空中散歩、しかしなぜか流螢は安心できる
「私は永遠に君を守る、信じてくれ」
「いいわ!」
…永遠?流螢ったら何てバカなの?これはただの恩返しなのに
…結婚できるわけない、これは夢よ、一夜の甘い夢なんだわ

青青は閣主の嫌がらせに耐え切れず、逃げ出すことにした
すると運悪く門の前で閣主に見つかってしまう
(TㅅT)<うわ~ん!法力を奪われて真の姿にも戻れず、このままじゃ飛べないペンギンよ~(チラッ
しかし閣主に泣き落としなど意味がなく、残された道は罰をいかに軽くしてもらうかしかない
その時、急報が届いた
「閣主!冰星が極陽元神の所在を見つけました!」

つづく





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最終更新日  2021.06.13 12:36:25
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