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新年2本目のワイン。本当はしばらく休肝日にしようと思ったのだが、上の子が帰郷していて、カミサンがすき焼きにしたので、急遽濃いめの赤を開けることにしたのだ。このボトルはセラー専科さんのセットもので購入したうちの1本。同じ作り手のプリミティーヴォを過去に飲んでいる。あまり印象に残っていないのだが、自分のコメントを読む限り悪くなかったようだ。グラスに注ぐと、例によって濃厚なルビーで、エッジはまだ赤紫、中心部は黒々としている。香りはブラックチェリーやブラックベリーを煮詰めたような果実、タール、スパイス類、それにやや生のブドウっぽいフォクシーなフレーバーがある。口に含むと、アタックは14%のアルコール度から想像するほどの飲みづらさではないが、口の中で厚みと粘性のある果実味が広がり、ヘビー級のワインなのだなぁと実感させられる。タンニンはよく熟して角がとれている一方で、酸がなんとなくジリジリとしえいて暑苦しい印象を拭えない。ワイン単体で、あるいはワインを主役に飲むような場ではなく、あくまで料理を引き立てる場で飲むべきワインだろう。すき焼きとの相性は悪くないものの、もっとストレートなTボーンステーキとか、そういった豪快な肉料理のほうが合いそうだ。★★★
2024年01月06日
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セラー専科のイタリアセットに入っている定番の1本。今回は赤を開けたが、同ブランドの白もある。濃厚なルビーの色調、エッジはやや綻んで紫というよりはピンク色になっている。香りは火を通した黒い果実や漢方系のアニス類、タールなど、華やかさはなく、地味めなもの。口に含むと、濃厚な果実味の第一印象。タンニンはなめらかだが、量は豊富で、酸は少しピリピリと感じる。14%というアルコール度の高さもあって、がっしりとしたワインだが、正直、この時期に飲んでしまうと、「暑苦しさ」は否めない。飲んだタイミングによるのか、明らかに前回飲んだ時のほうが、好印象だった。★★★【誰でもP3倍 10/18限定】1本あたり1,000円(税込) 送料無料 IENOMIパーティーワイン10本セット 750ml 10本入フランス スペイン イタリア オーストリア イエノミ 宅飲み 家飲み ハウスパーティー ワインセット アソート パック 長S価格:9999円(税込、送料無料) (2022/10/18時点)
2023年09月25日
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これもうきうきさん福袋の1本。プラネタはシシリアの著名なワインメーカーで、高額な銘柄等もリリースしていますが、こちらは市価は2000円前後のベーシックなボトルです。セパージュはネロ・ダーヴォラ100%。グラスに注ぐと、エッジがすみれ色がかった濃厚なルビーの色調で、香りは火を通した黒い果実やイチジク、黒胡椒、タールなど、濃厚なもの。飲んでみると、いかにも南イタリアという感じの濃い果実味とガッシリした酸、それに豊かな熟したタンニンと、各要素がギュッと詰まった味わいです。イタリアンレストランやビストロなどのグラスワインで、肉料理とともに出てくる分には悪くありませんが、自宅の晩酌にはややToo Muchな感じで、なかなか杯が進みません。決して悪くはないんですけどね。今の私の個人的なストライクゾーンはアルコール度もタンニンももっと控えめなものだということをあらためて認識させられる一本となりました。★★★
2023年03月10日
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セラー専科さん「贅沢イタリアワイン7本セット」の1本。贅沢といっても、デイリー範疇のプライスですが、このボトルは2728円と、セット中では最も高い部類です。ちなみに、同じシリーズの赤は以前飲んだことがあって、好印象を抱きました。https://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/202211090000/よくできたオーガニック~トレ・パッソ・ロッソ・ビオロジコ2020ブドウはオーガニック栽培のシャルドネ、フィアーノ。グラスに注ぐと、少し白みがかった淡いイエローの色調。香りはパイナップルやパッションフルーツ、それにライチっぽさもあります。味わいはよく熟した果実味のアタック。それでいて酸もしっかりしており、なかなかよいバランスの白ワインです。ただ、キャラクターが、若干国籍不明というかセパージュ不明というか、つかみどころがないところがあって、ブラインドで出されたら、私などではシャルドネには行けつけないかもしれません。(そう聞かされて飲めば、まごうことなきシャルドネなんですが‥)いずれにしても、赤白とも水準は高いですし、自分から指名買いすることはないかもしれませんが、セットなどに入っている分には歓迎すべき銘柄ですね。★★★☆【誰でもP10倍 2/18〜24 2時】1本当たり1,415円(税込)送料無料 全て高得点!贅沢イタリアワイン 7本セット ブドウ品種飲み比べ ルカ・マローニ96点オーバーのみ 750ml 品種別 赤ワイン 白ワイン 辛口 ワインセット 長S Pオススメワイン
2023年02月27日
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大晦日から元旦にかけて開けたのは、イタリアのヴェネト州で作られスプマンテ。シャルドネとピノノワールを半分ずつ使用し、バリックで8ヶ月、120ヶ月瓶熟成。もちろん瓶内2次発酵です。麦わら色がかった濃いめのイエローで泡は細かく勢いがあり、優雅に立ち上ります。香りは白桃や柑橘、ゴールデンデリシャス、それに黄色い花やヘーゼルナッツなどのニュアンス。シャンパーニュのようなイースト香は控えめです。口に含むと、蜜のような果実味に豊かな酸と炭酸とで心地よいバランスを形成します。総じて味わいは軽やかですが、それでいてしっかりとしたコクや熟成感もあって、シャンパーニュとは明らかに異なるキャラクターが感じられます。これはかなり「目から鱗」の1本でした。なお、この日は、形だけとはいえ、子どもたちが一緒に乾杯してくれたので、久しぶりに一晩でボトル1本近く飲みました。★★★★
2023年01月01日
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例によって、セラー専科さんによるイタリアワイン高得点セットの1本です。5年連続ルカマローニ98点とのことですが、この雑誌の点数は結構インフレなので、参考程度に留めたほうがよいでしょう。黒々とした濃いルビーで、エッジは紫。ブラックチェリーやブラックベリー、スパイスなどにまじって、硝煙のような、あるいはイオウのような異臭があります。とはいえ、2日目には消えていると思います。味わいはリッチな果実味と伸びやかな酸。タンニンは豊富ですがなめらかなので、今の時点でも飲みづらさはありません。というか、この内容で2.1Kなら、かなり安いと思います。初日は硝煙香が少し残念だったので、翌日以降に期待ですかね。翌日:予想通り、硝煙香は消えましたが、同時に香り全般が弱くなってしまいました。味わいの方は3日まであまり変わらず飲めましたが。★★★【誰でもP3倍 10/18限定】1本あたり1,000円(税込) 送料無料 IENOMIパーティーワイン10本セット 750ml 10本入フランス スペイン イタリア オーストリア イエノミ 宅飲み 家飲み ハウスパーティー ワインセット アソート パック 長S価格:9999円(税込、送料無料) (2022/10/18時点)
2022年12月24日
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セラー専科さんの「贅沢イタリア7本セット」のうちの1本。贅沢といっても1本あたり1500円ぐらいです。今回開けるものも単品で2.1Kぐらいのボトルだそうです。グラスに注ぐと、濃厚な色調のルビーでエッジは赤紫色。ブラックベリー、カシス、スミレ、スパイス類、ビターチョコなどの整った香り。味わいは濃厚な果実味の第一印象ながら、その後に続く酸がしっかりとして伸びやかで、そのわりにタンニンは穏やかなため、濃い中にもサラッとした、独特なテクスチャーがあります。この「濃くてサラッと」したところが個人的にバルベラのよさだと思っているのですが、安い銘柄だと、アルコール度ばかり高くて、結構ベタッとした味わいになってしまっているものが多いように思います。その点、このボトルはバルベラらしさもよくできていて好ましいと思いました。★★★☆小瓶に残して翌日、翌々日と飲みましたが、セラーの温度よりさらに低めで飲んだ方が味が引き締まったよいようです。1本当たり1,415円(税込)送料無料 全て高得点!贅沢イタリアワイン 7本セット ブドウ品種飲み比べ ルカ・マローニ96点オーバーのみ 750ml 品種別 赤ワイン 白ワイン 辛口 ワインセット 長S
2022年12月20日
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例によって、セラー専科さんイタリアセットものの1本です。こうしたものでなければ、プリミティーヴォなんて、自分で買うことはないですからね。エッジに紫がかった濃厚なルビー。香りはブラックチェリーやドライイチジク、ビターチョコなどのイカにも「濃そう」なもの。ところが飲んでみると、タンニンがシルキーで、思いのほか酒質が軽やかなことに驚かされます。アルコール度は14%あるので、味わい自体はヘビー級なのですが、各要素の質感の高さが鈍重な味わいになるのを防いでくれている印象です。小瓶に残した翌日、そして数日後もほぼ変わらずいただくことができました。総じて悪くない1本でした。★★★☆1本当たり1,415円(税込)送料無料 全て高得点!贅沢イタリアワイン 7本セット ブドウ品種飲み比べ ルカ・マローニ96点オーバーのみ 750ml 品種別 赤ワイン 白ワイン 辛口 ワインセット 長S
2022年12月10日
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これもうきうきんの福袋に入っていた1本。考えてみれば、今年1年のワイン購入は、セラー専科さんの福袋、ヴェリタスさんの福袋、うきうきさんの福袋、あとは地元のスーパーなどで購入した数本のみです。さて、このタウラージ、初日の印象は良いものではありませんでした。アルコールは13.5度と無茶苦茶高いわけでないものの、なんとも不自然で浮いたような酸があって、お世辞にも杯が進むものではありませんでした。これはダメだなぁと思いながらも、いつものように小瓶2本に分けて残したところ、2日目、3日目には、初日のようなぎごちなさが消えて、普通に飲める(楽しめるというほどではない)ようになりました。フェウディ・ディ・サングレゴリオという作り手の期待値には遠く及びませんでしたが、タウラージなど自分から買うことはないので、これもまたよい経験になったかなと。★★☆
2022年12月04日
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これまたワイン専科さんのIENOMIパーティセットの1本。重厚なボトルで、ラベルを見てもイタリアということ以外、産地がわかりません。販売元のサイトで調べたところ、セパージュはネーグロアマーロ50%、サンジョベーゼ40%とのことなので、南イタリア産と思われます。それよりもオーガニック認証をとっていることを前面に謳っています。単品だと2700円ぐらいで売られているので、今回のセットの中ではもっとも高価な1本です。濃厚なルビーの色調ですが、エッジはエンジ色っぽくなっています。香りはブラックチェリーやオーク、カフェ、ビターチョコなどの心地よいもの。口に含むと、濃厚な中にも甘くリッチな果実味が印象的で、タンニン、酸とも豊かで構造のしっかりした赤ですが、テクスチャーがとてもなめらかかで、硬さがなく、スーッと喉を通り抜けるようなところはオーガニック所以なのかもしれません。これは10本○○円といったセットものの中では出色の、かなり印象深いワインです。ビオ系、オーガニック系を売り物にするワインって、流行始めの頃に、これでもかというほど出来損ないの酷いワインを飲まされて、それ以来、遠ざかっていたのですが、こういうボトルを飲むと、見方も変わってくるというものです。★★★★【誰でもP3倍 10/18限定】1本あたり1,000円(税込) 送料無料 IENOMIパーティーワイン10本セット 750ml 10本入フランス スペイン イタリア オーストリア イエノミ 宅飲み 家飲み ハウスパーティー ワインセット アソート パック 長S価格:9999円(税込、送料無料) (2022/10/18時点)
2022年11月09日
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飲みやすい白です。グレープフルーツやリンゴ、ハーブ、それにミネラル。味わいはフレッシュで少し蜜っぽい果実とクリスピーな酸とのバランスが心地よく、一見シャバシャバ系かと思いきや、意外に口の中で膨らみと表情があります。ブラインドだとソアーヴェと答えそうですが、品種はガルガーネガ85%、ソーヴィニヨンブラン15%とのことでした。ヴェローナ産のワイン聞いてもあまりピンときませんが、この銘柄、赤も結構よかったし、なかなかだと思いました。★★★★セラー専科さんのIENOMIパーティセット、ハズレもありますが、バラエティに飛んでいて面白いです。【誰でもP3倍 10/18限定】1本あたり1,000円(税込) 送料無料 IENOMIパーティーワイン10本セット 750ml 10本入フランス スペイン イタリア オーストリア イエノミ 宅飲み 家飲み ハウスパーティー ワインセット アソート パック 長S価格:9999円(税込、送料無料) (2022/10/18時点)
2022年11月05日
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例によって、ワイン専科さんIENOMIパーティセットの1本。ヴェローナのワインです。市場価格で1.5K弱というところでしょうか。アマローネの製法を一部取り入れて、陰干ししたブドウで作っているとか。トラットリアなどでデキャンタで出てくるカジュアルな赤を想像して開けましたが、どうしてどうして、なかなかしっかりしたつくりです。濃厚なルビーの色調で、黒系の果実にスパイス、カフェなどの心地よい香り。味わいも(このランクにしては)骨格ががっしりとしていて、生真面目に作られた印象の赤ワインです。ピザなどと開けるよりは、肉料理に合わせてあけるほうがよいと思います。同じラインの白もセットに入っていたので、遠からず飲んでみようと思います。★★★☆【誰でもP3倍 10/18限定】1本あたり1,000円(税込) 送料無料 IENOMIパーティーワイン10本セット 750ml 10本入フランス スペイン イタリア オーストリア イエノミ 宅飲み 家飲み ハウスパーティー ワインセット アソート パック 長S価格:9999円(税込、送料無料) (2022/10/18時点)
2022年10月15日
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先日飲んだバルベラを少し面白いと思ったので、カルディで買ってみたのがこちらのボトル。三軒茶屋にはカルディが2軒あって、1軒はワインの保存上いかがなものかと思うようなオープンスペースに立地しているので、これまでワインを買ったことはないのですが、茶沢通り沿いの店舗はワイン売り場を一番奥に配置しているなど、一定の配慮は見られます。アルコール度は14度とこれまた高め。まあ考えてみれば、北イタリアといっても緯度的には南仏と変わらないわけで、放っておいてもアルコール度は高くなりがちなんでしょうね。赤紫がかった濃厚なルビーの色調。香りは凡庸。黒系果実のコンポートやドライフルーツ、スパイス類、腐葉土などの陰気な香りで、お世辞にも芳香といえるようなものではありません。口に含むと、前回のバルベラに比べて酸の高さが印象的です。といってもスッと伸びやかなタイプではなく、じりじりとした感じの酸です。果実味、タンニンとも豊富で、各要素がせめぎあって、パワフルな味わいに仕上がっています。ただ、同じ北イタリアでも、ネッビオーロのような品格や香り高さがあるわけではなく、そうなると南仏のカジュアル銘柄といくらも変わらないなぁとも思ってしまいます。もう少しスリムで構わないので、精妙なバルベラを飲んでみたいものです
2022年07月07日
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安くて少し毛色の変わったワインを飲んでみたいと思って、セラー専科さんの5本1万円福袋を購入してみました。福袋といっても銘柄はオープンで、目玉が1万円相当?のシャンパーニュとのことですから、他の4本はまあ推して知るべし。このバルベラもそのうちの1本です。エミーリア・ロマーニャ州のIGT。バルベラは個人的にいろいろ試してみたいと思っている品種なので、興味深く飲みました。裏ラベルを見てまず慄いたのは、14度というアルコール度。う〜これは苦手なタイプかもしれません。抜栓してみると、キャップシールはビニール製、コルクは写真のような短さで半分程度まで沁みています。ソムリエナイフを引っ張ったら、ビールの栓のようにスポンと抜けてしまいました。ショップでは3.8kで売られているますが、香味以前にこのコルクとキャップシールで4千円はないだろ〜と思ってしまいます。気を取り直して、リーデルのキャンティクラシコグラスに注ぐと、色調は濃厚なルビーで、エッジはこの品種らしい紫色です。香りはあまり立たないのですが、赤と黒の中間ぐらいの果実やスパイス類などのニュアンスが感じられます。飲んでみると、やはり想像していたように、かなりタニックな味わいです。要素的には果実も酸もしっかりあるのですが、どうしてもタンニンが優ってしまう印象。とはいえ、ボルドー品種のような飲みづらさはなく、結構スルスル飲めてしまうのが面白いところ。かつて飲んだ高品質なバルベラは濃厚な中にもサラリとしたテクスチャーとキレのある味わいが魅力的だったのですが、この銘柄は、果実味がややベッタリしているのがマイナスです。実力なのかコンディションの問題なのか、やや微妙なところですが。総じて、鈍重で冴えない香味でしたが、ズドンとくるアタックのわりに軽やかな後半の味わいなど、独特の個性を感じたのも事実です。バルベラ、また探して飲んでみたいと思います。
2022年06月25日
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うきうきさんイタリア3本福袋に入っていた1本。他の2本はサシカイアとルーチェでしたが、ルーチェはすでに2018年に飲んでしまいました。エッジにピンク色が混じる濃いめのルビー。しかし、闇雲に濃いというほどではありません。香りはカシスやブラックチェリー、丁子、ナツメグ、それにビターチョコ。飲んでみると、酸が高めで、最初こそ少し薄められた柔らかな味わいに感じられますが、後半かなりの収斂性を感じ、2口、3口と飲み進むうちに、湿った木質的なタンニンが支配的になります。今飲むのなら、デキャンティングや早めの抜栓などで積極的に空気に触れさせたほうがよさそうです。構成要素の緻密さや磨き上げられたようなテクスチャーなど、高級ワインっぽさは十分感じられるのですが、ややヴィンテージの限界と飲んだ時期の悪さを感じさせられる味わいでもあります。ワインバーなどで単体で出されるとちょっとキツいかもしれませんが、肉料理とは思いのほか良好なマリアージュを見せてくれました。ワインは食中酒であることを再認識させてくれた一本でした。案の定、というか、小瓶に残した翌日のほうが全般になめらかな味わいを楽しめました。★★★
2021年07月28日
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ワインに凝り始めた頃、ブルネロ・ディ・モンタルチーノはバローロとともに、長らく私にとって憧れの銘柄でした。DOCG規定で5年間の熟成、うち2年木樽熟成を義務付けられているというのを読んで、単に熟成期間が長ければ長いほど高級だと思っていた私は、これぞイタリアのトップのワインだと信じて疑わなかったのです。その後、もう少し知識を蓄えるにつれて、バローロの例を出すまでもなく、単に熟成期間が長ければよいというものでもないこと、そして逆に熟成規定の長さがバリックの使用を妨げていることなどを知り、はたまた、なかなか美味しいブルネロに出会えなかったことなどもあって、私の中での評価は、むしろ「時代遅れの垢抜けない銘柄」というイメージが定着してしまいました。今にして思うと、両極端だったなぁと・・(笑)うきうきさんの福袋に入っていたこのボトルは、値段も控えめで素晴らしい1本だと思います。透明感のあるガーネットの色調で、エッジははっきりとオレンジがみて取れます。ブラックチェリーやカシス、バニラ、バニラ、シナモン、それにスミレなどの花束や香水のような芳しい香り。飲んでみると、淡めの色調とは裏腹にしっかりとしたタンニンがあって、純度の高い果実味としなやかな酸とを支えています。透明感のある美しい色調と樽々しさのないフローラルな香りは本当にすばらしいと思います。タンニンが強めなので、ワインバーなどで単体で飲むよりは、レストランで肉料理とともに飲んだほうが持ち味をより発揮しれくれると思います。小瓶に残した翌日、翌々日もほとんど落ちることなく美味しくいただけました。久しぶりに大当たりの1本でした。★★★★☆ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2014年 数量限定輸入品 オーク樽&フレンチオークの300L樽で驚異の36ヶ月熟成 ヴァル ディ スーガ元詰Brunello di Montalcino 2014 Val di Suga (Montalcino) DOCG Brunello di Montalcino 14.5%
2021年03月24日
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うきうきさんの正月福袋、気づけばいいペースで開けてしまっています。本当はもう少しセラーで休ませてからのほうがいいんですけどね。今回夕食の肉料理に合わせてあけたのはシチリアの赤です。プリミティーボとかその手の土着品種かと思えば、CS70%+CF30%だそうです。市販価格は4~5K。晩酌用としては結構いいお値段ですね。アルコール度はこの地のワインらしくしっかり14%あります。2014年とあって、少し時期的にキツかったかもしれません。香りがあまり開いてくれない。黒い果実やスパイスなどの濃厚な要素はあるのですが、あまり官能的なものではありません。味わいは骨格がしっかり、高いアルコール度と膨大なタンニンを思えば飲み口はかなりよいのですが、こちらも直球ど真ん中という感じであまりニュアンスや抑揚を感じられないのが、イマイチ杯が進まない理由です。イタリアのボルドーブレンドって、こういうのが多いですね。十年単位で熟成させれば、全然違った表情を見せてくれるのでしょうか?いつもそこまで待てずに早飲みしてしまいますが。★★★
2021年02月04日
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エッジにはっきりとオレンジの見えるガーネットの色調。香りは赤と黒の中間レベルの果実のジャムやプルーン、麦わら、シャンピニオン、タバコなど、ボルドーブレンド系とは明らかに異なる香り。飲んでみると、華やかな果実味のアタック。トーンの高い酸が酒躯を支え、タンニンは豊富でネットリとしたウエットな質感。14.5度のアルコール度とあいまって、ヘビー級の酒躯ですが、テクスチャーは角が取れていてなめらかです。とはいえ、飲み進むうちにだんだんとタンニンが頰の内側にへばりついてくるのも事実で、やはり単体や軽めのツマミというよりはしっかりした肉料理と一緒に飲みたいと思わせるワインです。ブルネロ種は、サンジョベーゼの変異種ということで、香味も上級のキャンティクラシコとの親近性を強く感じます。最低4年熟成(レゼルバは5年)、うち2年樽熟成という規定は、バリック全盛の現代にやって、ややシンドイところもあるのかと思いますが、この銘柄については、テンレスタンク発酵、6カ月間熟成後、カスク大樽にて18カ月、そして小樽にて12か月の間にわたり熟成させ、その後ボトルにて4カ月熟成ということなのだとか。★★★☆
2019年09月19日
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いただきもののワインをピアット・デル・ベオーネさんに持ち込んでみました。ファルネーゼの作る銘柄。セパージュはモンテプルチアーノ、サンジョゼーゼ、プリミティーヴォなど。ヒュー ジョンソンの「何故土着品種で偉大なワインを造らないんだ?」という言葉から生まれました。エディツイオーネは「(書籍などの)版」、チンクエ アウトークトニは「5種類の土着の葡萄品種」の意味です。海抜500mのアブルッツォの畑から、58年樹齢のプーリアのサーヴァ村にある畑に至るまで、ユニークで樹齢が古く高品質の葡萄が出来る畑を選びました。ファルネーゼの契約する畑は30,000haありますが、エディツイオーネのために選ばれた畑は、僅か7haでした。プリミティーヴォは、樹齢が100年近く、生った実を2〜3ヶ月樹の上で乾燥させています。5種類の葡萄は別々に醸造・熟成します。丁寧に除梗します。マセラシオンとアルコール発酵は25日間。マロラクティック発酵はバリックで行い、1年間フレンチオークの新樽で熟成後さらに1年間瓶熟。サンジョヴェーゼよりも、モンテプルチャーノを長く熟成させることが多くなります。アブルッツォとプーリアの2州からの葡萄を使っているためイタリアの法律上ヴィンテージは表示出来ず、代わりにエディションナンバーが付けられています。サクランボやプラム、熟したブラックカラントの香り、タバコ、香ばしいトーストの香り。ベルベットのようになめらかなタンニン、バニラとチョコレートのスパイシィなフレイバーがあります。濃厚なソースを使った赤身肉やジビエと。またこれだけで、瞑想のためのワインとして。一瞬、これってマグナム?と思ってしまうほど重厚でかさばるボトル。内容的にもアルコール度14.5度と重量級ですが、磨き抜かれたツルッとしたテクスチャーとなめらかなタンニンとで、口に含んだ印象は思いの外軽やかです。ギュッと詰まった果実と、伸びやかな酸とのバランスも良く、やや厚化粧気味ながらも上品なオークの風味と相まって、よくまとまっていると感心させられる一本です。市場価格は4k台、内容を考えれば穏当だと思います。★★★★
2019年08月15日
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うきうきさんの1.5万円赤白6本福袋に入っていた一本。6本の中ではブラーヌカントナックとともに目玉の一本的な位置付けといえるでしょう。市場では概ね4〜5千円のプライスがついています。グラスに注ぐと、オレンジがかったガーネットの色調。赤と黒の中間位の果実やオレンジの皮、甘草、藁、シャンピニオン、タバコなどの複雑でネットリとした香り。味わいは14%のアルコール度によるしっかりとした骨格、少し高めの酸と少し重めのタンニン。これで果実味が不足すると、とたんにドライで厳しい味わいになってしまいそうですが、このボトルに関しては、果実味がきっちりと残っているのでバランスは良好です。翌日は少しギスギス感が出てきましたが、楽しむことはできました。自分から進んで購入しようとまでは思いませんが、たまにこういう銘柄を自宅で飲むのも悪くないですね。★★★☆
2019年06月19日
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半蔵門「ルシェ」さんに久々に伺った際にボトルで飲んだワイン。モッレリアーノ・ディ・スカンサーノ・ポデーレ414トスカーナの赤ですが、闇雲に濃いわけでなく、といって、きっちり身が詰まっていて、テクスチャーはとても洗練されています。なかなかよいワインだと思います。これがボトル2000 円代で入手できるのならよいですね。今度自宅で飲んでみようかと。【6本〜送料無料】モレッリーノ ディ スカンサーノ 2016 ポデーレ 414 750ml [赤]Morellino Di Scansano Podere 414
2019年06月15日
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職場が別れ別れとなることになった友人と別れの盃、というわけで、ピアット・デル・ベオーネに久しぶりにワインを持ちこみました。ピアット デル ベオーネhttps://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13113423/コント・ド・シャンパーニュ2008前回飲んだ2006年とはうってかわって、コッテリ芳醇な味わい。どうもこの銘柄、私とは相性が悪いというか、よくわからないです。★★★★セルピコ2001(フェウディ・ディ・サングレゴリオ)長らくセラーに寝かせていたボトルですが、木質的なタンニンが優勢で、かなり手強いワインでした。デキャンティングしてようやくこなれたかなという感じ。美味しかったですけど、長く寝かせたわりには、という印象。★★★☆
2019年06月11日
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#3連休なので、セール情報は明日アップします。ソアーヴェというとカジュアルなイタめし屋などで出される安ワインのイメージですが、ピエロパンは本格派として知られる作り手です。グラスに注ぐと、薄めながらも輝きのある金色がかったイエローの色調。香りも控えめで、柑橘、白桃、ミネラル、それにナッティなニュアンスが加わります。口に含むと、酸がキリリとしていて、ミネラリーで淡麗辛口の味わい。ただ、このボトル、飲み進むうちになんとなく違和感を感じるようになったのですが、どうもビミョーにブショネっぽいニュアンス(特に味わいのほうに)があるように感じます。いや、ひょっとしたら私が過敏になりすぎているのかもしれません。昨年末から、どうも心身ともに不調です。。★★★?
2019年01月13日
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カジュアルイタリアン「バーチョ・ディ・ジュリエッタ」で飲み会をしたときに出てきたワイン。エマーリアロマーニャ州で作られるシャルドネだそうです。安価なレンジの白ですが、なかなか好印象でした。バナナやパッションフルーツ、それにバニラなどの甘く外向的な香り。味わいもしっかりと樽(オークチップかもしれません)が効いていて、テクスチャ―が滑らか。判りやすい美味しさのシャルドネで、クリーミーな料理によく合いました。たまにこういう安価で美味しい銘柄に出会うと、日頃の晩酌ワインってこの位で本当に十分だなぁとつくづく思ったりもします。★★★☆店のボトル価格3500円は、下記リンクのうきうきさんの価格からするとちょっと高めですね。ダ マッジオ シャルドネ フォルリ 2016 ポデーリ ダル ネスポリ元詰 シャルドネ100% IGTシャルドネ フォルリ 辛口 白ワイン ワイン 750mlDA MAGGIO Chardonnay Forli [2016]価格:1274円(税込、送料別) (2018/9/21時点)
2018年10月02日
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この地域の伝統的葡萄品種であるガメイ・ペルジーノ(グルナッシュの仲間)。セメントタンクで10日間のマセラシオン後、ダミジャーナに移して発酵を続けるダジジャーナとは、ガラスの瓶のことだそうです。ガラス瓶で発酵、熟成させることで、『樽のように香を与えることもなく、アンフォラよりバクテリアと酸化の心配がない。小さい容器なので仕事は増えるが、理想的な丸い形で熟成されるワインはアッシジそのものを表現してくれる』ということらしいです。ちなみに湘南さんの1.5万自然派福袋に入っていたボトルでした。黒っぽいジャミーな果実、スパイス類、少しシュワっとするニュアンス。味わいは、アタックに舌の先端を刺激するピリッとした酸がかすかにあって、そこからジャムっぽくデリカシーのない果実味が広がります。酒室は鈍重。湿っぽく重たいタンニンのせいで杯が進まない。正直に書きますが、美味しくないワインです。御託はいいからフツーに美味しいワインを作っていただきたいなぁと思います。★☆湘南さんの1.5万自然派福袋、これですべて飲んだことになりますが・・ブルベロ2012(コッレカプレッタ)トレッビアーノ・ダブルッツォ “ラ・サリータ”2014(ラバスコ)チェラスオーロ・ダブルッツォ “ダミジャーナ”2015(ラバスコ)ロッソ デル サリーチェ ダミジャーナ 2013 バローニ カンパニーノメルロー・イズボール2008(クメティエ・シュティカー )ザ・トラベラー・ピノノワール2015(クォーツ・リーフ)今回のラインアップはちょっと厳しかったなぁ。ラバスコのみまぁまぁでしたが、他はイマイチ〜イマサンぐらいでした。
2018年09月26日
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うきうきさんイタリア3本福袋に入っていた1本。他の2本はサシカイアとオルネライアですが、いずれも2014年というのがなんとも。(ビンテージの良し悪しのことを書くとコメント欄が荒れるので多くは触れませんが、トスカーナの2014は雨に祟られた難しい作柄の年なのだとか。)まあ、その分飲み頃も早いかなと思いまして。色調は濃いめながら、比較的透明感を感じるルビー。ブラックベリーやブラックチェリー、オリーブ、木質、スパイス類などの香り。飲んでみると、少し木質っぽいタンニンを感じますが、酒質が柔らかで今でも十分美味しく飲むことができます。長期熟成には向かないかもしれませんが、悪くない一本でした。★★★☆今回は我ながら大盤振る舞いだったなぁと思いますが、日頃苦労をかけている方々への慰労の意味もあってのことです。といいつつ自分が一番楽しんでますが・・(笑)。ピアット・デル・ベオーネさん、また近日中に伺います。
2018年09月16日
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湘南さん自然派福袋に入っていた一本。セラーの取り出しやすいところにあったので、何の気なしに開けてみましたが、ネットで調べてみると単体でも5kぐらいする銘柄のようです。セパージュはサンジョヴェーゼ 90%、チリエジョーロ5%、メルロ5%SO2無添加。ブルベロとは気難しい奴の意味で、収穫を極限まで遅らせることが可能な最良年のみ造られるとのことです。ラベルのアルコール度15%という数字にまず慄きました。コルクは短めでかなりチープ。リーデルのボルドーグラスに注ぐと、中心部が真っ黒に近いほど濃厚なルビーの色調。香りは火を通したジャムっぽい黒い果実やスパイス類に加えて、腐葉土や麦笑、それに麝香っぽいニュアンスもあります。ひとつ間違うと「クサイ」ワインになりかねない微妙なバランスです。口に含むと、アタックは15%というアルコール度から想像するよりもずっとスマート。ねっとしとした果実味としっかりした骨太な酸とで立体的な構造があり、テクスチャーも滑らか。タンニンは豊富ですが、よく熟していて渋みはそれほど全面に出てきません。SO2無添加とのことですが、ヴァン・ナチュールとしての強い特徴を感じるものではなく、マーケティング的な側面が強いのかなと。調子に乗ってぐいぐい飲んで、気づいたらへべれけになるタイプですね。小瓶に残した翌日は、麦わら的フレーバーが強くなり、なんとも野暮っったい味わいになってしまいました。良くも悪くも田舎の地酒、という感じの一本でした。★★★
2018年02月15日
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湘南さんの自然派福袋に入っていた一本。ブルゴーニュ生活に限界を感じて、新たな出会いを求めての購入です。入っていたボトルは以下の通り。飲んだことのない作り手ばかりです。ブルベロ2012(コッレカプレッタ)モンテプルチアーノ・ダブルッツォ “ラ・サリータ”2014(ラバスコ)ビアンコIGTコッリーネ・ペスカレージ “ダミジャーナ”2015(ラバスコ) ロッソ デル サリーチェ ダミジャーナ 2013 バローニ カンパニーノメルロー・イズボール2008(クメティエ・シュティカー )今回開けたのは、表題の通り、ラバスコの白。ザルトのユニバーサルグラスに注ぐと、かぼちゃ色とでもいいましょうか、黄金色と麦わら色それに飴色の入り混じったようなイエローの色調です。外観からだけだと、まるで熟成したソーテルヌですが、全般に濁りがあるところがソーテルヌとの違いですね。香りはすりおろしたリンゴやライチ、桃のネクター、ミネラル、キンモクセイなど涼しげでありながら華やか。素晴らしい芳香です。飲んでみると、外観の色調から想像できないような厚みある果実のエキス分を感じます。テクスチャーはヌメッとしていますが、酸はしっかりとあり、少しピリリとするニュアンスもあります。アルコール度も高く、ガッチリした構造。フィニッシュにかけても甘ったるさはなく、味わいはどこまでも淡麗辛口です。いや、恐れ入りました。最近こういうワイン飲んでませんが、これは素直にこれは美味しいと思いました。ネットで検索してみると、どうやらラバスコは輸入元終売のようで、同じ銘柄はヒットしませんでした。(同じダミジャーノでもトレヴィアーノ・ダブルッツァオの2015ビアンコは見つかりますが、今回飲んだのはIGTコッリーネ・ペスカレージなので微妙に異なります)もう一本福袋には、ラバスコのモテンプルチアーノが入っていたので、そちらも近々飲んでみたいと思います。★★★★楽天でラバスコを検索する
2018年01月27日
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ウメムラさんの15フーリエ。20時より。フィッチさんに15オレリアン・ヴェルデ1級畑入荷うきうきさんよりユドロバイエの15CM レ クラ。9K台ですエッジにはっきりとした紫が感じられる濃厚なルビーの色調。黒い果実とユーカリっぽい香りの中に、ほんの少しケミカルなニュアンスがあります。味わいは濃厚でスパイシー。14度のアルコール度と相まって、グイグイ来ます。うわぁ、これは厳しいなぁと思って飲み進めるうち、酔いが回ったせいもあってか(笑)、だんだんと抵抗感がなくなってきました。低めの温度でジューシーな濃縮ブドウジュースのような味わいを楽しむのがよいでしょうね。もっとも、小瓶に残して冷蔵庫保管した翌日は、味わいがさらに重々しくタニックになり、結局飲みきることができませんでしたが。うきうきさん赤白10本3万円福袋の一本ですが、自分から進んで買うことは絶対にない銘柄だなと再認識させられる皮肉な結果になりました。★★
2017年07月19日
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ワインアドヴォケイト誌で96点を獲得したというイタリア(フリウリ)のソーヴィニヨン。SB好きの私としては、これは試してみなければ、ということで一本購入してみました。ちなみにお値段はセールでも5k近くと、この品種にしてはかなりのもの。オシャレなボトルですが、抜栓してみるとまずコルクの貧弱さにやや拍子抜けします。色調はかなり濃いイエローでやや麦わら色がかっています。香りはおとなしめで、ミネラルや洋ナシ、白桃、金木犀、塩ビ製品など。口に含むとツルリとしたテクスチャーで、密度感のある果実味こそありますが、やや酸が緩く、中盤から強めの苦味が出てきます。ブラインドではソーヴィニヨンとは看破できなそうな、セパージュ不詳的な味わい。若いころはもっとフレッシュな味わいだったのかと思いますが、熟成によって付加価値が加わったともいいずらく、飲み頃を過ぎてしまったのか状態に問題があるのか、今イチ真価を発揮していないのだろうなぁという不完全燃焼のボトルでした。★★☆冷蔵庫に残した二日目。オイリーな香りが出てきました。トロリとしたリッチなボディと特徴的な苦味。ローヌの白に近い風味もあって、これはこれで面白いワインなのかもしれません。四日目。小瓶に残した三分の一ほどを飲みましたが、衰えているかと思ったらそのようなこともなく、これまでの苦味も後退して飲みやすくなっていました。印象としては、四日目が一番よかったかもしれません。イタリアワインというのは、よくわかりません(汗)。★★★☆★楽天でセレツィオーネ(カンテ)を検索★
2015年04月30日
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ラベルがかわいいリヴェルナーノ。VDTのプーロサングエやリヴェルナーノが著名ですが、普及ラインのキャンティクラシコも捨てがたい高CP銘柄です。ブラックチェリーやカシス、プラムなどの果実、麦わら、丁子、ナツメグなどのスパイス、タバコ、マッシュルームなどのサンジョベーゼらしい香り。まだ熟成香はそれほどではありませんが、ほどよくこなれてきている雰囲気です。味わいは外向的で柔らかな果実味を高めの酸と豊富なタンニンとが支えています。アルコール度が高いため、グイグイと杯が進むわけではなく、酒質全般ややデリカシーに欠ける面もありますが、2k台半ばから買える銘柄であることを思えば十分合格の香味でしょう。同じ作り手がリリースしているプーロ・サングエはどことなくピノっぽい味筋の面白いサンジョベーゼでした。http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201006070000/http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/0501/0501.htm久しぶりに飲んでみたくなりましたが、最近は扱っているショップも少ないようですね。★★★★楽天でリヴェルナーノを検索★
2015年04月10日
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以前のVTでは感動したボトルもあったのですが、今回は最後までピンときませんでした。赤と黒の中間ぐらいの果実、タバコ、スパイス、干草、マッシュルーム。最初まったくもって寡黙だった香りは、時間とともにごくゆっくりとと開いてきました。味わいは酸が強めで、タンニンもネットリとしていて険しい。14.5%というアルコール度の高さもあって、今はかなり厳しめの味わです。若くして飲みやすいワインが増えている中、こうした味わいにはむしろ新鮮さすら感じますが、3千円台の銘柄で長い期間寝かせなければならないというのも、コンセプト的にどうかな、という面も正直感じます。ウチのセラースペースにはそんなに余裕があるわけではないし。バローロ、バルバレスコは難しいですね。我が家では通常の平日の晩酌に飲めるような値段ではないし、たまにこのように旨安銘柄があっても飲み頃が難しいし。★★☆
2014年11月22日
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この日は友人たちと愛宕グリーンヒルズ森タワーにあるJ.H.V(ジェ・アッシュ・ヴェ)に行ってみました。某インポーターさん直営の店だとかで期待していたのですが・・。料理はCPもよく美味しかったし、ワインリストも硬軟取り混ぜていろいろあって面白いと思いました。雰囲気もシックで落ち着いていてよい感じです。ただ、いかんせんサービスが「なっていない」。こんなに酷いと思ったサービスは久しぶりでしたよ。本日の鮮魚料理は何の魚かと聞いたら「金目鯛のポワレです」「じゃあ、それを。」ところがしばらくして「すみません、金目鯛でなくて真鯛でした。」まあこれなどは笑って許せたのですけど、その直後に同じ店員にスパークリングワインを注文したらビールを人数分持ってきたのにはさすが引きました。そのあとも、アンセルミの白をボトルで注文したら、「おひとりで飲まれますか?」という訳の判らないレスポンスが返ってきたりとか、ワイングラスが空になっても誰も注ぎに来ず、(ちなみにボトルは手元にない)ので、目で合図をしたら「はい?なにか?」という具合だったりとか。。この日は友人2名を連れて行ったのですが、他の二人も苦笑していてホストの私が恥ずかしくなりましたよ。まあ仕事の会食でなかったのが不幸中の幸いでした。せっかく料理とワインと雰囲気はよいのに、もったいないです。アンセルミ・サン・ヴィンチェンツォ2013よくあるイタリアの白のようなシャバシャバしたタイプではありません。果実は蜜っぽく、酒質はしっかりと粘性と厚みがあってミネラル感もあり、なかなかよく出来ています。個人的にはやや中途半端感があるというか、もう少し爽やかさにふるか、リッチさにふるかにしたほうがわかりやすいかなと思ったりもしますが、まあ市価2Kの白ワインにそれほど多くは求められませんね。結局この日はこれ一本で通しました。前菜のホワイトアスパラにはよくマッチしていましたが、メインの魚のポワレにあわせるには、同じような価格でオンリストされていたシュヴロのシャルドネあたりのほうがよかったかもしれません。というわけで、店員のサービスはトホホレベルでしたが、料理と店の雰囲気は気に入ったので、また折を見て再訪してみようと思います。
2014年05月02日
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昔よく飲んだクエルチャベッラ。ここのキャンティクラシコはモダンでそれでいてリーズナブルなのんがよいですね。グラスに注ぐと濃厚な色調のルビー。香りはイイですよ。赤と黒の中間の果実、プルーン、スパイス類、麦わら、それに白粉のような甘いニュアンスが絡みます。味わいもまた外向的で、柔らかくこなれた果実味をなめらかなタンニンと高めの酸が支えます。バランス的にはやや酸優勢でしょうか。セールで2k台で購入したボトルでしたが、日常の晩酌には十分の内容でした。小瓶に残した翌日思いのほか衰えてしまったのが少し残念。★★★楽天でクエルチャベッラを検索カマルティーナも久しぶりに飲んでみたいです。
2014年04月10日
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先日寺田倉庫の横浜のロッカーの棚卸しをしたときに持ち帰ったボトルです。子どもの誕生日のワイン第二弾としてあけてみました。濃い色調のルビーですが、エッジにははっきりオレンジが見て取れます。香りは赤と黒の中間位の果実、ドライイチジク、プルーン、リコリス、スパイス、タバコ、干草など。口に含むとアルコール度の高さ(14.5%)で口の中で熱い感じがします。酒質はトロリとしていて酸度は高め、リリース直後は獰猛であっただろうと思われる豊富なタンニンはすでにかなりこなれてなめらかになっています。各要素が拮抗して、力強い中にも透明感の感じられる味わいですが、良年のような球体的な酒躯や口の中でうねるような抑揚は感じられず、フィニッシュにややクドさを感じるあたりはVTの限界でしょうか。さて、今回はアルコール度が高めだったこともあって多めに残してしまったので、余ったワインを三つに分けました。ひとつはポンジュース(笑)の小瓶にギリギリまで注いでキャップシールをしました。もうひとつは同じ小瓶で栓をせずに脱酸素パック化。さらにボトルの底に少し残ったものはバキュバンで空気を抜いて保存してました。これで数日置いて、どちらがどのようになっているか確認してみたいと思います。
2013年12月11日
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名醸造家として知られ、バローロボーイズのメンバーでもあったマッテオ氏が2001年に開墾中の不慮の事故で帰らぬ人となったのは衝撃的なニュースでした。以来、夫人のオルネッラ女史を中心にラ・スピネッタのジョルジョ・リヴェッティの手助けのもと、ドメーヌを切り盛りしているようです。グラスに注ぐと濃厚なルビーの色調。そして今時珍しいぐらいの派手な樽香。アメリカンオークでしょうか?バニラやファンデーションのような香りが全開です。飲んでみるとバルベラらしく酸は強めなもののタンニンは穏やかで、濃厚な色調に見合わぬサラリとしたテクスチャーが魅力。アルコール度は高めで、フィニッシュにかけてアルコールと果実のニュアンスが鼻に抜けます。これで2K台というのはなかなかCPが高いといえますね。個人的にはもう少しアルコール度が低めのほうが飲みやすいですが…。★★★
2013年09月29日
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先日焼肉屋で会食した折に、あまり期待もせずにリストにあった北イタリア(トレンティーノ)のピノを注文してみました。これが意外なほど美味しいのです。複雑さはありませんが、赤系果実やスミレ、紅茶、シナモンなどのフレッシュで心地よい香りがあり、味わいは仏モノより目鼻立ちのくっきりした感じで甘く外向的な果実味を中心にバランスよく整っています。日ごろピノを飲みつけない人にも喜ばれそうな香味。 【6本~送料無料】ディピンティ ピノ ネロ 2010 ラヴィスDipinti Pinot Noir 2010 Lavis[イタ...価格:1,806円(税込、送料別)帰ってきて検索してみると2K以下で売られていますね。トレンティーノの協同組合のようです。絵画を用いたラベルデザインが印象的なトレンティーノのワイン生産者ラヴィス。幅広い商品のラインナップもさることながら、飲み飽きないバランスのとれたエレガントな味わいは食事との相性も良く、根強い人気のある造り手。州都トレントから北へ約8kmほど離れたラヴィス村に1858年にチェンブラット家が設立した小さな個人ワイナリーを起源とし、1948年に村の農家たちが集まって協同組合が設立されました。トレンティーノのワイン生産量はイタリア全体の1%程度。生産量は少ないですが、その品質の高さで国内外に高い知名度を持ちます。南に位置するガルダ湖のエリアは温暖な地中海性気候、北側にそびえるドロミテ山脈による大陸性気候。そして土壌はドロミアと呼ばれる石灰が多い土壌と、ポルフィーノという世界的にも珍しい火山性の石英斑岩土壌。この独特な気候条件と土壌が、フレッシュでミネラル豊かな高品質のワインを造り出すブドウを育むのです。上位グレードもあるようなので、近々試してみようと思います。★楽天でラヴィスを検索★
2013年08月08日
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人工クモ糸繊維の量産化成功 鶴岡のスパイバーhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130524-00000571-yamagata-l06これって画期的ですよね~。送別会やら壮行会やらで深酒が続いて、疲れ気味です。この日は新橋のはずれにある「ピッツェリア・ドォーロ」に行きました。カジュアルな店ですが料理も美味しいし、ワインのリストもなかなか水準が高く、新橋界隈ではお気に入りの店のひとつになっています。http://r.gnavi.co.jp/g045000/?no=」グラスでスパークリングを飲んだあと、ボトルで下記のボトルを注文。ソアーヴェ・クラシコ・カルヴァリーノ09(ピエロパン)セパージュはガルガーネガ約70%、トレッビアーノ30%。シャバシャバワインの代名詞のように言われるソアーヴェですが、作り手を選べば飲みごたえのあるものを楽しめます。アプリコットや白桃、白い花、ミネラルなどの香り。飲んでみると果実味に厚みがありながらも締まりのある構造を感じます。もう少し酸や果実味が前面に出てくるイメージでいたのですが、ビンテージの特性もあるんですかね。どちらかというとストイックな印象で、後半にはキリリとした苦味があって味わいを引き締めています。満足度の高い一本でしたが、雑然としたピッツェリアでカジュアルなピザに併せるワインとしてはややオーバークオリティだったかなという感もなきにしもあらず。シャバシャバの安白が懐かしくもなりました。。実はこのあと、グラスで飲んだ「本日のおすすめ」の赤が思いがけず美味しかったのですが、名前をメモ利忘れました。モンテプルチアーノだったまでは覚えているのですが。
2013年05月25日
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イタめしのデリバリーを頼んだので、ワインもそれにあわせてイタリアものを開けてみました。シルヴィオグラッソのノーマルバローロ。クリュのバローロでは、ブリッコ・ルチアーニと チアボ・マンゾーニが有名。2000年よりアンドレ、プリコッティが新たに加わりました。 クリュバローロには新樽が使われますが、ノーマルのバローロは1年樽と2年樽を半分ずつ使用とのことです。このボトル、購入したのはかなり前になります。といっても、セラーで熟成させたというよりは飲む機会がなかったというのが本当のところです。バローロは好みなんですが、アルコール度が高い上に、総じて価格も高いので、我が家の日常の晩酌のお供としてはハードルが高いのです。というわけでシルヴィオ・グラッソ。開けたては香り控えめ。黒い果実やスパイス類、タバコ、タールなどの重めの香りで、味わいも土っぽくどんよりとして冴えない感じでした。開けたタイミングがあまり機嫌のよくない時期だったのか、それともこんなものなのか。あまり期待もせずに小瓶に残して翌日開けてみたら、これが想像以上によくなっていて驚きました。香りは明らかに初日より華やかになり、味わいも初日のぬかるみに足をとられたような重たさが後退して、バランスよくなってきました。初日は早めに抜栓しておくかデキャンティングすればよかったのかもしれませんね。この生産者のノーマルバローロは価格も控えめなので、今度は少し新しめのビンテージを試してみようかと思います。★★★
2013年05月14日
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ドミノピザの39%引きクーポンにつられてピザを注文、相方に手ごろなイタリアものをと思ってセラーを漁ったところ、たまたまこの銘柄が目に入ったので飲んでみることにしました。中程度よりも濃い色調のイエロー。香りはグレープフルーツや洋ナシ、ミネラル、キンモクセイ、塩ビ系のニュアンス。飲んでみると、酸味主体ながら結構コクがあって、後半蜜のような甘く凝縮したニュアンスも感じます。ヴェルデッキオの名前からもっとシャバシャバな味わいを想像していたので、飲んでみて意外でした。ただ、このボトル、一日おいて翌々日に小瓶に移した残りを飲んでみたら、出来の悪い吟醸酒のようになっていて飲めたものではありませんでした。08年と多少年月が経過していたし、仕方ないんですかねぇ?★★☆
2013年03月28日
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土曜日は、私にしては珍しい?銘柄を開けました。バルベラ、ネビオロ、カベルネ・ソービニヨンの3種の混醸。ステンレスタンクで発酵、新樽18ヶ月熟成。黎明期のRWG誌の試飲でよく飲んで印象に残っている銘柄です。ネットのショップで4K台で買えたので、他銘柄を注文した際に一緒に購入してみました。ブラックベリーやカシス、黒鉛、墨、杉の木、リコリス、八角などの締まった香り。飲んでみると、豊かなボリューム感とアルコール感があり、タンニンはよく溶け込んでいて、酸に伸びがあります。あえて難を言えば、アタックの力強さに対して、フィニッシュにやや物足りなさを感じますが、いずれにしてもモダンに仕立てられたよいワインと思います。WA誌で飲み頃2001-2011とのことですが、まだしばらくの間は今の状態を保つと思います。楽天でスピネッタを検索。
2012年04月01日
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先週は職場仲間との少人数の新年会が2件ありました。職場や仕事関係の飲み会というと憂鬱さが先に立つこともありますが、今回は気心の知れた親しい人たちとの会だったので気分的には楽でした。また、参加者が洋食好き&ワイン好き(といって、特にマニアというわけではない)だったので、私が幹事役を買って出て、それぞれ一本ずつ自宅のセラーからワインを差し入れました。火曜日に行ったのは、最近定番になりつつある新橋の「ピアット・デル・ベオーニ」。持参したのは長いことセラーに寝かされていた「ブランカイア・イル・ブルー」の01年。かなり前にマル源さんで3ビンテージ垂直セットで購入したものです。10年経っていますが、思ったほど熟成は進んでないですね。まだまだ上り坂といったところ。黒系果実やスパイス、木質、黒土、それにうっすらとスーボワのまざる香り。味わいは目が詰まった果実味を支える酸とタンニンのバランスがとれていて、十分なコクとまろやかさを両立させています。ブランカイア、最近あまり話題に上ることがありませんね。下のクラスのトレやキャンティクラシコで十分美味しいので、CP的にどうかという問題はありますが、改めて飲んでみて悪くない銘柄だと思いました。★楽天でブランカイアを検索。★飲み足りなかったので、グラスワインでランゲ・ネッビオーロを飲みましたが、こちらはどうも薬品臭くて今ひとつでした。
2012年01月21日
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ttp://photozou.jp/photo/show/402469/115577129">ええと、年をまたいでしまいましたが、これは30日から大晦日にかけて飲んだボトル、名高い協同組合によるバルバレスコです。ここのノーマルキュベはそれこそ安旨バローロ/バルバレスコの筆頭に挙げられる銘柄ですが、単一畑モノも相当イイらしいという話を聞いて、2本ほど買ってみました。グラスに注ぐと濃いガーネットながら、エッジにはオレンジが見えます。香りは寡黙ながら、プルーンやカシス、ブラックチェリー、タバコ、ウーロン茶などのニュアンスがほんのりと。口に含むと、透明感があって柔らかな中にも芯のある果実味が感じられます。タンニンは攻撃的ではありませんが、やや重々しく感じられます。まだ飲み頃には少し早そうですね。もう一本同時に購入したボトルは数年寝かせてみようと思います。それにしても、このバルバレスコ、香味自体は、好みのど真ん中なんですけど、日頃12.5~13%のアルコール度に慣れているせいか、14%の度数は、日常飲みにはヘビーに感じてしまいます。この辺が、イタリアものにもう一歩ドップリ踏み込めない理由なんだよなぁ。まあ、慣れの問題なのかもしれませんけど。
2012年01月04日
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なんとなく飲む機会がないまま、セラーに寝かせていたボトル。すき焼きにあわせて飲んでみることにしたのですが‥。濃いですねぇ。濃くて渋いです。リリースして間もないころだと、濃厚な中にもフローラルな香味が感じられるのですが、このぐらいのVTになってくると、果実味が落ち着いてきている分、相対的にタンニンが目立つことになります。もっともタンニン自体にとげとげしさやギスギスした要素はないので、多めに残して翌日以降の味わいに期待することにしました。間にワイン会をはさんだりして、三日後に冷蔵庫で保存していた小瓶の残りを飲んでみました。ヘタッているかなと思いましたが、どっこい香りもまだ出てるし、味わいは初日のタンニンがよく溶け込んで飲みやすくなっています。いい状態です。リリース後の果実味が瑞々しいうちに飲むか、もっと熟成させるか、今飲むならデキャンティング、ということですかね。★マッキオーレのボルゲリロッソ。最近は2千円台前半なんですね。★
2011年10月10日
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この日の晩酌ワインはTODAさんの特売で買った05プロデュットーリ・デル・バルバレスコ。99~01年あたりのビンテージをよく飲んでいましたが、ここ数年ご無沙汰でした。。ロブマイヤーのタイプIVに注いでみると、あれ?香りが全然立たないなぁ‥。というか、スワリングしても、待っても、香りが出てくる気がしない。口に含むと、筋張った肉を食べているようないかめしい味わい。これは判断に悩みます。イタリアワインの場合、固く閉じていて、開くのに相当時間がかかるものもあるので、翌日まで待ってみようとは思いますが‥。以前飲んだ00とか01年はもっと最初から近づきやすかったんですけどね~翌日:味わいのほうはこなれてなめらかになったように思います。ただ、香りは相変わらずで、スワリングすると、奥のほうから濁った香りがドンヨリと出てくる感じなんですよね。ブルゴーニュであれば、閉じているというよりは、流通段階で丁寧に扱われなかったボトルだろうと断定するところですが、イタものについては、最近あまり飲んでいないので、正直よくわかりません。たとえば、24時間前に抜栓するなどしておけば美味しく飲めたんでしょうかね?
2011年06月30日
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これって、そもそも何で買ったんでしたっけ?買った動機も忘れて久しく、セラーの中でずっと寝かされていたボトルです。カッチャ・アル・ピアーノは、トスカーナの中でも名醸地として名高いボルゲリに誕生したまだ若いワイナリー(だったと思います。以前ワイナートで読みました。)セパージュはメルロー80%、カベルネ・ソーヴィニヨン&カベルネ・フラン15%、プティ・ヴェルド5%。ボルドーグラスに注ぐと、中心が真っ黒に近い濃厚な色調。しかしエッジはかなり緩んできています。香りは閉じ気味なのか、寡黙なものの、スワリングするうちに、ブラックベリーやカシスの火を通した感じの果実、ハーブ、墨、オーク、それにフルーツケーキのようなゴージャスな香りも出てきます。飲んでみると、味わいはとにかく甘い。といっても残糖の甘さでなく、豊満な果実とグリセリンによる甘みです。アルコールは14%と表記されていますが、体感的にはもっと高そうな気もします。アタックのインパクトと甘さ、酒躯の大きさなど、おそらく主戦場であるアメリカを狙った味付けなんでしょう。タンニンは膨大ですが、非常になめらかでシルキー。好き嫌いが分かれそうな分、ブラインドで出題すると、ツボにはまった人は相当高額なワインと答えるかもしれません。購入記録を調べたら、2004年10月にCantinaVinoVinoさんで買ってました。6480円。今も8K程度で売られています。なかなか積極的に購入しようという対象になりにくい銘柄ですが、その位の価格なら悪くないと思いますよ。カッチャ・アル・ピアーノ レヴィア・グラヴィア 750ml【クール便がオススメ】価格:8,400円(税込、送料別)
2011年05月23日
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外で飲んだワインです。写真撮れませんでしたが、備忘録程度に‥。シャブリ・ヴァイヨン07(クリスチャン・モロー)開けたては水っぽいかなと感じましたが、時間と共に味わいに膨らみが出てきました。ミネラル感と酸、それに甘みすら感じる豊かな果実味。ややファットながらもカジュアルで美味しいシャブリです。シャブリ1級ヴァイヨン・キュベ・ギィ・モロー [2007]ドメーヌ・クリスチャン・モロー(白ワイン)価格:4,179円(税込、送料別)★クリスチャン・モローのシャブリを探す★グリッリ・デル・テスタマッタ08テスタマッタのセカンド。といいながら08年はファーストのテスタマッタはリリースされていないので、ファーストラベルに用いられるべきブドウもこちらに使われているよそうです。輝きのあるルビーの色調。カシスやプルーン、シナモンなどのスパイス類、それにフローラルなニュアンスも感じます。味わいはエレガントでしなやか。凝縮感には乏しいものの、果実味が瑞々しく、含み香も豊かで各要素がバランスよくまとまっています。ただし、コストパフォーマンス的には今ひとつと感じました。グリッリ・デル・テスタマッタ[2008]BBグラーツ(赤ワイン)価格:4,851円(税込、送料別)↑このラベルがいいんですよね~。★楽天でテスタマッタを検索。★
2011年02月26日
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この日の晩酌は、宅配のパスタ&リゾットに併せて、キャンティ地区注目の作り手リヴェルナーノの06プーロ・サングエ。ラベルが可愛いサンジョベーゼ100%の銘柄です。自宅でこの銘柄を飲むのは01VTについで2回目。最近見かけなかったなと思いましたら、04、05VTには、プーロサングエは作られなかったそうです。ちなみにキャンティクラシコの方は、よく行くカジュアルイタリアンのリストに載っていて、よく飲んでます。ロブマイヤーのTypeIVグラスに注ぐと、色調は濃いルビーですが、エッジは微妙にオレンジが見えています。香りは火を通したブラックベリーやカシスなどの果実、リコリス、甘草などのスパイス、干草、フルーツケーキ。飲んでみると、甘く外向的な果実味を柔らかく熟したなめらかなタンニンが受け止めます。しなやかで明るい酸のキャラクターもあって、リッチなボディですが、一部のスーパータスカンのように、暴力的に濃いとか凝縮されているというわけでなく、ナチュラルなバランスがよいです。アルコール度は13.5度と高めですが、それを感じさせない、柔和でエッジの丸い飲み口に、ついつい杯が進みます。あっという間にボトル半分空いてしまいました。イイですね。01VTはピノっぽい作りで、これはこれで良かったのですが、06年はいかにもというようなサンジョベーゼに仕上がっているように思いました。
2010年06月07日
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INAGEYAさんのセールで購入したラシーヌさん扱いのキャンティ。クラシコを名乗れない地域のようですが、以前スタンダード銘柄を飲んで好印象だったので、こちらにも期待していました。04年とあってそこそこ熟成の入った色合いだな、などと思いながらロブマイヤーのタイプIVグラスに注ぎますと、おっ、のっけからすばらしい香りです。ダークチェリーやカシスのリキュール状の果実、スパイス、タバコ、麦わら。口にしてみると、こなれた熟成感がありながらも、果実味が残っていて、タンニンもベタつかずになめらかなフィニッシュをもたらします。ナチュラルなボディに好感のもてるサンジョベーゼですが、いうまでもなくラシーヌさん扱いによる状態のよさでイーハンついている印象です。価格も2K台と実に手頃ですし、見つけたら買いでしょう。楽天では見かけなくなりましたが、まだ在庫のあるショップもあるようですね。↑スタンダードグレードのこちらは1000円台です。
2010年04月01日
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※誤って消してしまったので、再UPしました。子どもが大きくなってきて、鍋とか焼肉とか、自分が参加できる料理を面白がるようになってきたので、このところ我が家ではホットプレートの出番が増えています。もちろん、カミサンがそのほうが楽だという裏事情もあります。この日は、おたふくの「お好み焼きの素」を使って、お好み焼きに挑戦。(実は粉モノ大好きな私です。)なかなか美味しくできましたよ。さて、お好み焼きと一緒に飲んだのは、久しぶりのイタものです。「カマルティーナ」やモダンなキャンティクラシコで有名なクエルチャベッラがマレンマ地区で作る「モングラーナ」。セパージュはサンジョヴェーゼ50%、メルロ25%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%。ステンレスタンクで醗酵。マセラシオンを行った後、その一部だけ2~3ヶ月間バリック熟成。残りはセメントタンクで熟成させるとのこと。グラスに注ぐと、濃い色調のルビーで、エッジはまだ紫が残っています。香りはカシスやダークチェリーなどの果実、丁子、ナツメグなどのスパイス、それにハーブっぽい青いニュアンスを感じます。飲んでみますと、若々しく充実した果実味があり、タンニンはよく熟していて、このクラスとしては質感の高いものです。3種のセパージュですが、無理やりこじつけますと、香りにはカベルネ、アタックから中盤のなめらかさはメルロ、フィニッシュにサンジョベといった印象でしょうか。(笑)クエルチャベッラの若いワインはオークを強めに感じることが多いのですが、この銘柄はあまり樽の要素を感じず、その分果実味がストレートに感じられます。ただ、現時点では香りにも味わいにもやや青っぽい要素が感じられますね。価格帯からしてそれほど寝かせるランクではありませんし、実際、今でも美味しく飲めるのですが、少し寝かせたほうがより美味しく飲めそうです。ボトル半分ほど「プラティプリザーブ」に残しましたので、明日また飲んでみようと思います。★楽天でクエルチャベッラを検索。★追記:案の定、翌日のほうが各要素がなめらかになってよい感じでした。正直、あまり面白みのあるワインではありませんが、CP高いし、手堅い一本というところでしょうか。個人的にはもう少し高くてもキャンティクラシコの方を選びますね。
2010年03月01日
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